JPH05284333A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH05284333A
JPH05284333A JP4076507A JP7650792A JPH05284333A JP H05284333 A JPH05284333 A JP H05284333A JP 4076507 A JP4076507 A JP 4076507A JP 7650792 A JP7650792 A JP 7650792A JP H05284333 A JPH05284333 A JP H05284333A
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JP
Japan
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signal
image
pattern
color
specific
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JP4076507A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Nishikawa
英一 西川
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Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH05284333A publication Critical patent/JPH05284333A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像処理装置が置かれる環境や使用するユーザ
などから判断して、特定原稿の中から最も複製される可
能性を高い順番に判定を行うことで、多色のフルカラー
画像を再生する場合に、一原稿に対して走査回数が少な
い段階で、特定原稿の判定を確実に行うことができる。 【構成】特定原稿を判定する機能を有した画像処理装置
において、判定回路409は、予め複数の異なる特定原
稿の情報を記憶しており、入力されたR,G,B信号に
基づいて特定原稿か否かの判定を行う場合、現在のプリ
ント色とサービスモードによるデータとによって判定用
の特定原稿を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に関し、例
えば再生画像に特定のパターンを付加する機能を有する
画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、複写機の高画質化,カラー化にとも
ない、本来複写されるべきでない特定原稿(例えば証券
/紙幣)を、現物とほとんど見分けのつかないような高
画質で複写し、悪用されてしまう恐れが生じている。ま
た、複写された複写物によって、どの装置で複写したか
を特定すること、もしくは、複写した人物を特定するこ
とは、ほぼ不可能であった。
【0003】そのために、原稿を走査して得た画像信号
を、あらかじめ比較して複写した装置に特定のパターン
を付加する試みが行われている。
【0004】ここで比較すべき特定原稿が多いと、複数
回走査する毎に比較する特定の画像を入れ換えることが
求められる。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、4色フルカラー画像を得る場合、4回目
の判定を行う前に画像処理装置を強制的に止めても、3
色が完全に複製された画像を得ることができるという欠
点があった。
【0006】本発明は、上述した従来例の欠点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、多色の
フルカラー画像を再生する場合に、一原稿に対して走査
回数が少ない段階で、特定原稿の判定を確実に行える画
像処理装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、入
力されたフルカラー原稿画像と予め用意された複数の異
なる特定の原稿画像群の一部との類似度を判定する判定
手段と、前記判定手段によって判定された類似度に応じ
て前記入力されたフルカラー原稿画像を処理する処理手
段と、前記複数の異なる特定の原稿画像群の一部をある
信号に従って変更する変更手段と、前記判定手段の判定
結果に応じて前記入力されたフルカラー原稿画像に対し
てパターン付加を行う付加手段とを備える。
【0008】
【作用】かかる構成によれば、判定手段は入力されたフ
ルカラー原稿画像と予め用意された複数の異なる特定の
原稿画像群の一部との類似度を判定し、処理手段は判定
手段によって判定された類似度に応じて入力されたフル
カラー原稿画像を処理し、変更手段は複数の異なる特定
の原稿画像群の一部をある信号に従って変更し、付加手
段は判定手段の判定結果に応じて前記入力されたフルカ
ラー原稿画像に対してパターン付加を行う。
【0009】
【実施例】以下に添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。
【0010】以下の実施例では、本発明の実施例として
複写機が示されるが、これに限定されるものではなく、
他の種々の装置に適用できることは勿論である。また本
発明に適用できる各装置は、偽造防止として、紙幣、有
価証券、秘密文書等の特定原稿を対象とする。 <第1の実施例>[装置概観]図2は本発明の第1の実
施例による複写機の構成を示す側断面図である。図2に
おいて、201はイメージスキャナ部であり、400d
pi(dot /inch)の解像度で原稿を読み取り、ディジ
タル信号処理を行う部分である。また、202はプリン
タ部であり、イメージスキャナ部201によって読み取
られた原稿画像に対応した画像を400dpiの解像度
で用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0011】イメージスキャナ部201において、20
0は鏡面圧板であり、原稿台ガラス(以下「プラテン」
という)203上の原稿204はランプ205で照射さ
れ、ミラー206,207,208に導かれ、レンズ2
09によつて、3ラインセンサ(以下「CCD」とい
う)210上に増を結び、フルカラー情報のレッド
(R),グリーン(G),ブルー(B)成分として信号
処理部211に送られる。なお、ランプ205,ミラー
206を固定しているキヤリツジ227は速度vで、ミ
ラー207,208は速度1/2vでラインセンサの電
気的走査(主走査)に対して垂直方向に機械的に動くこ
とによって、原稿全面を走査(副走査)する。信号処理
部211においては、読み取られた画像信号を電気的に
処理し、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー
(Y),ブラック(Bk)の各成分に分解し、プリンタ
部202に送る。また、イメージスキャナ部201にお
ける一回の原稿走査につき、M,C,Y,Bkのうちひ
とつの成分がプリンタ部202に送られ、計4回の原稿
走査によって、一回のプリントアウトが完成する。
【0012】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,Y,Bkの各画像信号は、レーザドライバ2
12に送られる。レーザドライバ212は、送られてき
た画像信号に応じ、半導体レーザ213を変調駆動す
る。レーザ光はポリゴンミラー214,f−θレンズ2
15,ミラー216を介し、感光ドラム217上を走査
する。
【0013】218は回転現像器であり、マゼンタ現像
部219,シアン現像部220,イエロー現像部22
1,ブラック現像部222より構成され、4つの現像部
が交互に感光ドラム217に接し、感光ドラム上に形成
された静電現像をトナーで現像する。
【0014】223は転写ドラムであり、用紙カセット
224または225より供給される用紙をこの転写ドラ
ム223に巻き付け、感光ドラム上に現像された増を用
紙に転写する。
【0015】この様にして、M,C,Y,Bkの4色が
順次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過
して、トナーが用紙に定着された後に排紙される。
【0016】[イメージスキャナ]図1は第1の実施例
によるイメージスキャナ部201の構成を示すブロック
図である。同図において、210−1,210−2,2
10−3はそれぞれレッド(R),グリーン(G),ブ
ルー(B)の分光感度特性をもつCCD(個体撮像素
子)センサであり、A/D変換された後にそれぞれ8ビ
ット出力0〜255の信号が出力される。
【0017】本実施例において用いられるCCDセンサ
210−1,210−2,210−3は、一定の距離を
隔てて配置されている為、ディレイ素子401および4
02においてその空間的ずれが補正される。
【0018】403,404,405はlog変換器で
あり、ルックアップテーブルROMまたはRAMにより
構成され、輝度信号が濃度信号に変換される。406は
公知のマスキング及びUCR(下色除去)回路であり、
詳しい説明は省略するが、入力された3信号により、出
力のためのマゼンタ(M),シアン(C),イエロー
(Y),ブラック(Bk)の各信号各読み取り動作の度
に、面順次に所定のビット長、たとえば8ビットで出力
される。
【0019】407は公知の空間フィルタ回路であり、
出力信号の空間周波数の補正を行う。408は濃度変換
回路であり、プリンタ部202のもつ濃度特性を補正す
るものであり、log変換器403〜405と同様なR
OMまたはRAMで構成される。
【0020】一方、414は本装置の制御を司るマイク
ロコンピュータ(以下「CPU」という)であり、41
5はCPU414が動作するためのプログラムを格納し
たROM、416は各種プログラムを実行するためのワ
ークエリアとして用いるRAMである。413はCPU
414に接続される入出力ポート(以下「I/Oポー
ト」という)であり、409は特定原稿の判定回路であ
る。
【0021】ここで、特定原稿の判定回路409は、複
数の特定原稿のうち少なくともひとつを読み込み中であ
る可能性のレベルを判定し、この判定結果である判定信
号Hが多値2ビット(4段階)で出力される。即ち、複
数の特定原稿のうちすくなくともひとつを読み込み中で
ある可能性が最も高い場合には、H=3(2進で、1
1)を出力する。可能性は、低くなるにつれて、H=2
(2進で、10)、H=1(2進で、01)、H=0
(2進で 、00)の判定信号Hが出力される。
【0022】CNO信号は2ビットの面順次信号であ
り、出力色BK、M、C、Yの4回の読み取り動作の順
番を示す制御信号である。図14はCNO信号とプリン
ト出力との関係を示す図である。CNO信号は、CPU
414より、I/Oポート413を経て発生され、マス
キング・UCR回路406の動作条件を切り替える。す
なわち、CNO信号が、0、1、2、3へと切り換わる
と、各切り換わりに対応してプリントの出力色がBK、
M、C、Yへと切り換わる。
【0023】判定回路409にもCNO信号が入力さ
れ、マスキング・UCR回路406からの出力がM,
C,Y,Bkのいずれであるかによって、入力されたR
GB信号から判定に用いる信号をひとつ選択する。
【0024】410はパターン付加回路であり、CPU
414が指定する2ビットのパターンレベル選択信号
(PS)に応じ、再生画像、即ち、複写画像に人間の目
には識別し難いパターンを付加する部分である。図1に
示す様に、付加するパターンはCCDセンサ210−1
〜210−3で読み取った画像信号Pから作られる。
【0025】420は操作部であり、複写にかかるオペ
レーションのためのキーや各種メッセージを表示する表
示部を具備している。
【0026】[間引き回路、分周回路、タイミングチャ
ート]図4は第1の実施例による間引き回路の構成を示
すブロツク図、図5は第1の実施例による分周回路の構
成を示すブロツク図、図7は第1の実施例における主走
査方向のタイミングチャートである。
【0027】図7において、VSYNC信号は副走査区
間信号であり、副走査の画像出力区間を示す信号であ
る。HSYNCは主走査同期信号であり、主走査開始の
同期をとる信号である。CLKは画像の転送クロックで
あり、本実施例における諸々の画像処理の基本クロック
である。
【0028】一方、CLK’はCLKを1/4分周した
ものであり、判定回路409で用いる基本クロックとな
る。SEL信号は後述の間引き回路301で用いられる
タイミング信号である。CLK’及びSEL信号は、後
述の分周回路310で生成される。
【0029】ここで、間引き回路301及び分周回路3
10について説明する。
【0030】図4において、間引き回路301はCLK
でデータを保持するフリップフロップ455,456,
457および461,462,463、セレクタ45
8,459,460、CLK’信号でデータを保持する
フリップフロップ464,465,466より構成され
る。
【0031】図5において、分周回路310はインバー
タ451,2ビットカウンタ452,インバータ45
3,アンドゲート454より構成される。
【0032】次に、動作を説明する。
【0033】分周回路310において、2ビットカウン
タ452は、主走査同期信号であるHSYNC信号によ
り、クリア(初期化)された後、CLKをカウントし、
2ビットでそのカウント値を出力する(D0,D1)。
その上位ビットD1がCLK’信号として出力され、下
位ビットD0の反転信号と上位ビットD1との論理積が
SEL信号として出力される。
【0034】その結果、間引き回路301においては、
図7に示される様に、CLKで転送されるR(または
G,B)信号は1/4の割合で間引かれ、CLK’に同
期をとられたR’(またはG’,B’)信号を得ること
ができる。
【0035】[判定回路]図3は第1の実施例による判
定回路409の構成を示すブロック図である。同図にお
いて、301は図4に示す間引回路であり、判定回路4
09自身の処理回路の付加を軽減する為に、データの間
引き処理を行う。302は色味マツチングルツク・アツ
プ・テーブルROM(以下に「LUT」という)であ
り、本装置が読み込んだ原稿と予め用意された複数種類
の特定原稿(有価証券、紙幣、機密文書等の書類)とを
色味でマツチングする。LUT302には、予め32種
類の特定原稿の色味分布を調べて、特定原稿の色味と一
致する場合のビツト情報と一致しない場合のビツト情報
とが判定結果として保持されている。
【0036】LUT302には、R、G、B各色の画像
信号の上位5ビットが入力され、4回の読み取り走査に
よって更新される、A15〜A16に入力される2ビッ
トデータに基づいて、1回の読み取り走査で、画像信号
が示す画素の色味が一色当たり8種類の特定原稿の色味
と一致するか否かの判定結果を8ビットのデータに対応
させて同時に出力する。つまり、4回の読み取り走査
で、合計32種類の特定原稿との判定を行う。ここで、
LUT302はROMであり一度設定されて機器に取付
けられると、その内容を変更することはないので、各読
み取り走査ごとにアクセスされる8種類ずつのデータの
順番を入れ替えるには、A15〜A16に入力される2
ビットデータの順序を変更しなければならない。加算器
320は、読み取り走査ごとに00〜11まで更新され
るCNO信号に、所定の2ビットデータを加算すること
でDS信号を生成し、判定対象となるLUT302内の
特定原稿のデータをアクセスする順序を変更可能にす
る。上記加算される2ビットデータは、ユーザーがアク
セス不可能なモードにおいて、機器の設置時やサービス
時に、不図示の操作部から設定や変更を行う。操作部に
よって、設定、変更された2ビットデータは不図示のC
PUが加算器320にセットされる。さらに図3におい
て、303−1、303−2、…、303−8はそれぞ
れ同じハードウエアで構成される色味判定回路であり、
積分器306、レジスタ307−1、307−2、30
7−3、比較器モジュール308より構成される。比較
器モジュール303−1、303−2、…、303−8
はそれぞれ特定原稿が原稿中に存在する可能性を判定
し、2ビツトの判定結果を出力する。309は、最大値
回路であり、色味判定回路303−1〜303−8の判
定結果のうちの最大値を出力する。最大値回路309
は、8種類の特定原稿のうちで存在する可能性の最も高
い特定原稿に対応した判定結果を出力する。
【0037】図6は第1の実施例による積分器306の
構成を示すブロツク図であり、図8及び図9は第1の実
施例による積分器306の入出力の一例を示す図であ
る。
【0038】図6において、501および505はCL
K’の立ち上がりタイミングでデータを保持するフリツ
プフロツプである。502は乗算器であり、8ビツトの
2入力信号(A,B)を入力し、乗算器として8ビツト
の信号(A×B/255)を出力する。503は乗算器
であり、1ビツトの入力信号(A)及び8ビツトの入力
信号(B)を入力し、乗算して8ビツトの出力信号(A
×B)を出力する。504は加算器であり、8ビツトの
2入力信号(A,B)を入力し、加算結果として8ビツ
トの信号(A+B)を出力する。
【0039】結果として、本積分器306においては、
2値入力信号xi に対し、8ビツトの出力信号yi は、
次式(1)で表される。すなわち、 yi =(α/255)・yi-1 +β・xi-1 …(1) ここで、αおよびβは予め設定されている定数であり、
これらの値の大きさによつて積分器306の諸特性が決
定される。
【0040】例えば、α=247、β=8の場合におい
て、図9に示される様な入力xi-1に対して、図8に示
される様な出力yi が出力される。
【0041】ここで、701、702の点の様に、周囲
が殆ど“0”であるにもかかわらず“1”である様な入
力や、703の点の様に周囲が殆ど“1”であるにもか
かわらず“0”である”様な入力は、ノイズ(雑音)で
あると考えられる。これを積分器306で処理し、図3
のレジスタ307に704−1(値R1)、704−2
(値R2)、704−3(値R3)のレベルの様な適当
なしきい値をセツトし、これで積分器306の出力yi
を2値化することによつて、ノイズ(雑音)を除去する
ことができる。 [比較器モジュール]図10は第1の実施例による比較
器モジュール308の構成を示すブロツク図である。同
図において、801,802,803は比較器、804
はインバータ、805はANDゲート、806,807
はORゲートをそれぞれ示している。予め、レジスタ3
07−1には図8で述べたR1なる閾値、レジスタ30
7−2には図8で述べたR2なる閾値、レジスタ307
−3には図8で述べたR3なる閾値がセツトされてい
る。R1>R2>R3の間には、R1>R2>R3なる
関係が成立する。この比較器モジュール308では、判
定結果が2ビツトに量子化されて出力される。すなわ
ち、 R1<(入力) の場合、OUT=11(2進数)が出力され、 R2<(入力)≦R1 の場合、OUT=10(2進数)が出力され、 R3<(入力)≦R2 の場合、OUT=01(2進数)が出力され、 (入力)≦R3 の場合、OUT=00(2進数)が出力される。
【0042】[パターン付加回路]図11は第1の実施
例によるパターン付加回路410の構成を示すブロック
図である。同図において、901は副走査カウンタ、9
02は主走査カウンタであり、903はルックアップテ
ーブルRAM、905はフリップフロップ、904はA
NDゲート、906,907,908,909はレジス
タ、910は4 to1のセレクタ、911,913はA
NDゲート、912は加算器をそれぞれ示している。
【0043】914は空間フィルタを通った後の画像信
号P2を2値化する2値化回路であり、あらかじめ決め
られた閾値より画像の値が大きい場合には、1を、小さ
い場合には、0を出力する。2値化回路914から出力
された2値化データはデュアルポートRAM(以下「R
AM」という)915に書き込まれる。RAM915に
画像を書き込むときには、CNO信号を“0”にする。
即ち、画像信号PがCCD210のG(グリーン)信号
から作られた信号である様に制御する。これは、G信号
が、簡易的に、最も画像の輝度信号に近いためである。
【0044】RAM915はデュアルポートRAMであ
るので、CPU414からその内容をデータバスDat
aとアドレスバスAdrを使って読む。同じくRAM9
03もデュアルポートRAMであり、データバスDat
aとアドレスバスAdrを使ってRAM915で読んだ
同じデータをRAM903に書き込む。このパターンの
読み込みは、サービスマンがサービスマンのみが使える
モードで本体設置時に1回行う。
【0045】ここで、副走査カウンタ901では主走査
同期信号HSYNCを、主走査カウンタ902では画素
同期信号CLKをそれぞれ9ビット幅、即ち、512周
期で繰り返しカウントする。上述のようにRAM903
には付加されるべきパターンが保持されており、副走査
カウンタ901,主走査カウンタ902それぞれのカウ
ント値の下位6ビットずつが入力される。
【0046】RAM903の出力は、1ビットのみが参
照され、ANDゲート904によって主走査カウンタ9
01および副走査カウンタ902の上位3ビットずつと
論理積がとられ、フリップフロップ905にてCLKで
同期をとられた後にANDゲート911に送られる。こ
れは、CNO=2、即ち、現在イエローでプリントが行
われているときにのみ、有効な信号である。
【0047】レジスタ906,907,908,909
には、予めP1,P2,P3,P4なる値が保持されて
いる。CPU414より指定されたパターンレベル選択
信号PSに応じて、P1からP4までのいずれかひとつ
が選択され、ANDゲート911を経て、加算器912
によって、入力信号Vにパターンが付加され、出力信号
V’として出力される。従って、CNO=2、即ち、現
在イエローでプリントが行われているときに、RAM9
03に保持されているパターンが繰り返して読み出さ
れ、出力されるべき画像信号Vに付加される。
【0048】ここで、P1、P2、P3、P4の関係
は、P1<P2<P3<P4である様に設定されてい
る。またセレクタ910は、s=00(2進数)のとき
Y=A、s=01(2進数)のとき Y=B、s=1
0(2進数)のとき Y=C、s=11(2進数)のと
き Y=Dとなる関係が設定されている。このため、P
S=00(2進数)のとき、V’=V+P1、PS=0
1(2進数)のとき、V’=V+P2、PS=10(2
進数)のとき、V’=V+P3、PS=11(2進数)
のとき、V’=V+P4なるように、パターンが付加さ
れる。
【0049】ここで、付加するパターンは、人間の目で
識別し難い様に、イエローのトナーのみで付加される
が、これは、人間の目がイエローのトナーで描かれたパ
ターンに対して識別能力が弱いことを利用したものであ
る。更に入力画像中に、特定原稿の存在する可能性に応
じて、付加するパターンのレベルを可変にすることで、
通常の複写物では、パターンが人間の目では殆ど識別で
きない様にし、特定原稿が存在する可能性が高くなるほ
ど、くっきりとパターンを付加する。
【0050】[複写結果]図12は第1の実施例による
複写結果の一例を示す図である。同図において、100
1で示されるのが付加されたパターンであり、このパタ
ーン1001のデータはRAM903に保持されている
内容である。図12に示す例では、“04591843
58”なるパターンが、64画素×64画素のパターン
で付加され、主走査512画素、副走査512ラインご
とに繰り返される。そこで、これを機械固有の製造番号
もしくは、製造番号を符号化したものとしておくこと
で、複写物を鑑定することで、複写した装置を限定する
ことができる。
【0051】更に、読み取り画像中に、本来複写される
べきでない特定原稿が存在する可能性が高い場合には、
くっきりとしたパターンを付加することもできる。
【0052】更に、本実施例においては、パターンを付
加するピッチを主走査512画素(またはライン)ごと
としているが、本実施例では400dpi (dot /inch)
の解像度であるので、約32.5mmごとにパターンを付
加することになる。一方、紙幣(日本銀行券)の短手方
向の幅は約76mmであり、また、主要各国の紙幣の短手
方向の幅も、約60mmから120mmの間にあることか
ら、紙幣が複写された場合には、必ず、複写された紙幣
の内部に必ずこのパターンが付加されることになる。従
って、仮に、紙幣の部分のみが切り取られて悪用された
場合にも、紙幣物を鑑定し、付加されたパターンを読み
取ることで複写に用いた複写機の機番を限定することが
できる。 [フローチャート]図13は第1の実施例によるパター
ンレベル選択信号PSのセット手順を説明するフローチ
ヤートである。尚、同手順は、CPU414によって制
御される。コピースタート直後には、ステツプ1102
において、パターンレベル選択信号PSに“0”をセツ
トする。次に、ステップ1103において、現在の判定
レベルHとPSの値を比較し、Hの方が大きければ、ス
テップ1104でPSにHの値をセツトする。Hの方が
小さければ、ステップ3に戻る。即ち、判定信号Hの履
歴によって、コピースタートから現在までの最大の値が
PSにセツトされる。
【0053】以上説明した様に、第1の実施例によれ
ば、複写物のなかに、装置を限定するための方法とし
て、人間の目では識別し難い特定パターンを付加するこ
とで、本来複写されるべきでない特定原稿(例えば紙
幣)が複写された場合、複写した装置を限定する手がか
りとすることができる。更に、特定パターンを紙幣の短
手方向の長さよりも短いピッチで繰り返し付加すること
で、複写物の一部分を切りとって悪用された場合におい
ても、複写物の中には必ず特定パターンが付加され、こ
れを鑑定することで複写した装置もしくは複写した人物
の所在地を割り出す、または絞り込むことができる。 <第2の実施例>図15は第2の実施例による判定回路
の構成を示すブロツク図である。図15において、第1
の実施例の図3と同様の回路には、同様の番号を付し、
説明を省略する。
【0054】さて、第1の実施例では、面順次信号であ
るCNO信号に2ビットのデータを加算することで、判
定の順序をサイクリックに変更したが、第1に判定した
い画像信号と第2に判定したい画像信号が図3における
ROM302上で別の組に分けられている場合、第1に
判定したい画像信号を優先すると、第2に判定したい画
像信号が4回目の判定に回される可能性がある。
【0055】この可能性を防ぐためには、図15に示す
様に、本実施例のROM302’において、DS信号の
変わりに直接CPUからの信号を与えることで、サイク
リックにではなく、まったく任意に判定するグループを
順序づけることが可能である。
【0056】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。さて、上述した各実施例で
は、レーザービームプリンタ、インクジェットプリン
タ、熱転写プリンタにも適用可能である。特に、熱エネ
ルギーによる膜沸騰を利用して液滴を吐出させるタイプ
のヘッドを用いるいわゆるバブルジェット方式のプリン
タでもよい。
【0057】また、上述した各実施例では、付加する色
をイエローとしたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば黄緑や灰色などの目立たない色あるいは
うす紫、淡緑など明度の高い色であってもよい。
【0058】また、上述した各実施例では、スキヤナに
よって原稿画像を入力したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、スチルビデオカメラ、ビデオカメラで
入力するもの、更にコンピュータグラフィックスによっ
て作成されたものであってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、画
像処理装置が置かれる環境や使用するユーザなどから判
断して、特定原稿の中から最も複製される可能性を高い
順番に判定を行うことで、多色のフルカラー画像を再生
する場合に、一原稿に対して走査回数が少ない段階で、
特定原稿の判定を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例によるイメージスキャナ部201
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例による複写機の構成を示
す側断面図である。
【図3】第1の実施例による判定回路409の構成を示
すブロック図である。
【図4】第1の実施例による間引き回路の構成を示すブ
ロツク図である。
【図5】第1の実施例による分周回路の構成を示すブロ
ツク図である。
【図6】第1の実施例による積分器306の構成を示す
ブロツク図である。
【図7】第1の実施例における主走査方向のタイミング
チャートである。
【図8】第1の実施例による積分器306の入出力の一
例を示す図である。
【図9】第1の実施例による積分器306の入出力の一
例を示す図である。
【図10】第1の実施例による比較器モジュール308
の構成を示すブロツク図である。
【図11】第1の実施例によるパターン付加回路410
の構成を示すブロック図である。
【図12】第1の実施例による複写結果の一例を示す図
である。
【図13】第1の実施例によるパターンレベル選択信号
PSのセット手順を説明するフローチヤートである。
【図14】CNO信号とプリント出力との関係を示す図
である。
【図15】第2の実施例による判定回路の構成を示すブ
ロツク図である。
【符号の説明】
200 鏡面圧板 201 イメージスキャナ部 202 プリンタ部 203 プラテン 204 原稿 205 ランプ 206,207,208 ミラー 209 レンズ209 210 CCD 211 信号処理部 301 間引き回路 302 LUT 303−1〜303−8 色味判定回路 307−1〜307−3 レジスタ 308 比較器モジュール 309 最大値回路 401,402 ディレイ素子 403〜405 log変換器 406 マスキング・UCR回路 407 空間フイルタ 408 濃度変換回路 409 判定回路 410 パターン付加回路 413 I/O 414 CPU 415 ROM 416 RAM 455,456,457,461,462,463 フ
リップフロップ 458,459,460 セレクタ 464,465,466,501,505 フリップフ
ロップ 451,453 インバータ 452 2ビットカウンタ 454 アンドゲート 502,503 乗算器 504 加算器 801〜803 比較器 804 インバータ 805 ANDゲート 806,807 ORゲート 901 副走査カウンタ 902 主走査カウンタ 903 ルックアップテーブルRAM 905 フリップフロップ 904 ANDゲート 906,907,908,909 レジスタ 910 セレクタ 911,913 ANDゲート 912 加算器 914 2値化回路 915 RAM
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 Z 9068−5C // G03G 15/00 102

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたフルカラー原稿画像と予め用意
    された複数の異なる特定の原稿画像群の一部との類似度
    を判定する判定手段と、 前記判定手段によって判定された類似度に応じて前記入
    力されたフルカラー原稿画像を処理する処理手段と、 前記複数の異なる特定の原稿画像群の一部をある信号に
    従って変更する変更手段と、 前記判定手段の判定結果に応じて前記入力されたフルカ
    ラー原稿画像に対してパターン付加を行う付加手段とを
    備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】入力されたフルカラー原稿画像と予め用意
    された複数の異なる特定の原稿画像群の一部との類似度
    を判定する判定手段と、 前記判定手段によって判定された類似度に応じて前記入
    力されたフルカラー原稿画像を処理する処理手段と、 前記複数の異なる特定の原稿画像群の一部を出力色に従
    って変更する変更手段と、 前記判定手段の判定結果に応じて前記入力されたフルカ
    ラー原稿画像に対してパターン付加を行う付加手段とを
    備えることを特徴とする画像処理装置。
JP4076507A 1992-03-31 1992-03-31 画像処理装置 Withdrawn JPH05284333A (ja)

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