JPH05283903A - 共振器 - Google Patents

共振器

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Publication number
JPH05283903A
JPH05283903A JP10927392A JP10927392A JPH05283903A JP H05283903 A JPH05283903 A JP H05283903A JP 10927392 A JP10927392 A JP 10927392A JP 10927392 A JP10927392 A JP 10927392A JP H05283903 A JPH05283903 A JP H05283903A
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JP
Japan
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electrode
layer
electrodes
capacitor
dielectric layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP10927392A
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English (en)
Inventor
Teruhisa Tsuru
輝 久 鶴
Naotake Okamura
村 尚 武 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化が可能な共振器を提供する。 【構成】 共振器40は、一方の最外層となる第1の保
護層42を含む。第1の保護層42の一方主面には、イ
ンダクタとなるコイル電極44が形成される。さらに、
第1の保護層42の一方主面側には、コイル電極44を
挟むようにして、ダミー層46が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は共振器に関し、特にイ
ンダクタとして用いられるコイル電極を有し、たとえば
携帯電話のトラップやバンドパスフィルタなどに使用さ
れる共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信における機器などの小
型化は、目覚ましいものがある。たとえば、携帯電話に
使用されるLSIなどの厚さは、たとえば1.5mmと
薄くなってきている。そのため、厚さがたとえば1.8
mmの共振器をトラップとして使用したり、厚さがたと
えば1.8mmのバンドパスフィルタを使用したりして
いると、それらの共振器やバンドパスフィルタは、他の
部品と比べて、厚さが厚くなってきているといえる。ま
た、共振器やバンドパスフィルタについて、それらの実
装面積を小さくする要請が強まってきている。
【0003】図12はこの発明の背景となりかつこの発
明が適用される共振器の一例を示す等価回路図である。
この共振器では、インダクタL,コンデンサCおよびト
リミング用コンデンサCxが並列に接続されている。
【0004】図13は図12に示す等価回路を有する先
行例としての共振器を示す断面図である。図14は図1
3に示す共振器のコイル電極およびその周辺部分を示す
平面図である。図15は図13に示す共振器のトリミン
グ用電極およびその周辺部分を示す平面図である。
【0005】図13に示す共振器1は、第1の保護層2
を含み、第1の保護層2上には、シールド電極3、第1
のダミー層4、コイル電極5、第2のダミー層6、コン
デンサ電極7、誘電体層8、シールド電極9、誘電体層
10、トリミング用電極11および第2の保護層12
が、この順に積層的に形成されている。
【0006】さらに、この共振器1の側面には、2つの
外部電極13aおよび13bが形成されている。一方の
外部電極13aは、コイル電極5の一端部、コンデンサ
電極7およびトリミング用電極11に接続され、他方の
外部電極13bは、シールド電極3、コイル電極5の他
端部およびシールド電極9に接続される。
【0007】この共振器1は、平面的に見てたとえば
4.5mm×2.0mmに形成され、厚さがたとえば
1.5mmに形成される。また、この共振器1は、図1
6に示す周波数特性を有する。
【0008】図17はこの発明の背景となりかつこの発
明が適用されるバンドパスフィルタの一例を示す等価回
路図である。このバンドパスフィルタは、2つの入出力
端子を含む。一方の入出力端子は、コンデンサC1を介
して、第1の共振器Q1の一端に接続される。第1の共
振器Q1は、並列に接続されるインダクタL1、コンデ
ンサC2およびトリミング用コンデンサC2xを有す
る。また、他方の入出力端子は、コンデンサC3を介し
て、第2の共振器Q2の一端に接続される。第2の共振
器Q2も、並列に接続されるインダンタL2、コンデン
サC4およびトリミング用コンデンサC4xを有する。
第1および第2の共振器Q1およびQ2のインダンタL
1およびL2は、磁気結合度Mで結合される。また、第
1および第2の共振器Q1およびQ2の一端間には、コ
ンデンサCpが接続される。さらに、第1の共振器Q1
の他端は、インダクタL3を介して、一方のアース端子
に接続され、第2の共振器Q2の他端は、インダンタL
4を介して、他方のアース端子に接続される。また、第
1および第2の共振器Q1およびQ2の他端間には、イ
ンダクタL5が接続される。さらに、2つの入出力端子
間には、コンデンサC5が接続される。
【0009】図18は図17に示す等価回路を有する先
行例としてのバンドパスフィルタを示す分解斜視図であ
る。図19は図18に示すバンドパスフィルタの断面図
である。図20は図18に示すバンドパスフィルタのコ
イル電極およびその周辺部分を示す平面図である。図2
1は図18に示すバンドパスフィルタのシールド電極お
よびその周辺部分を示す平面図である。
【0010】図18に示すバンドパスフィルタ21は、
第1の保護層22を含み、第1の保護層22上には、シ
ールド電極23a,23b、第1のダミー層24、3つ
のコイル電極25a,25bおよび25cを含むコイル
電極25、第2のダミー層26、ポール形成用のコンデ
ンサ電極27、誘電体層28、入出力インピーダンス調
整用のコンデンサ電極29a,29b、誘電体層30、
並列共振器用のコンデンサ電極31a,31b、誘電体
層32、シールド電極33a,33b、誘電体層34、
トリミング用電極35a,35bおよび第2の保護層3
6が、この順に積層的に形成される。
【0011】また、このバンドパスフィルタ21の側面
には、8個の断面コ字形の外部電極37a〜37hが形
成されている。このバンドパスフィルタ21は、平面的
に見てたとえば5.7mm×5.0mmに形成され、厚
さがたとえば2.0mmに形成される。また、このバン
ドパスフィルタ21は、図22に示す周波数特性を有す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図13に示
す積層構造の共振器1において、平面的に見た寸法およ
び厚さを小さくすると、インダクタLのインダクタンス
が小さくなってインピーダンスの大きい周波数帯域が狭
くなるという問題やシールド電極3とコイル電極5との
間隔が狭くなってQが劣化するという問題が発生する。
【0013】また、図18に示す積層構造のバンドパス
フィルタ21において、平面的に見た寸法および厚さを
小さくすると、挿入損失や減衰量が劣化するという問題
が発生する。
【0014】それゆえに、この発明の主たる目的は、小
型化が可能な共振器を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、一方の最外
層としての第1の保護層と、この第1の保護層の一方主
面に形成され、インダクタとして用いられるコイル電極
と、このコイル電極を挟むようにして、第1の保護層の
一方主面側に形成されるダミー層とを含む、共振器であ
る。
【0016】
【作用】一方の最外層としての第1の保護層の一方主面
にコイル電極が形成され、そのコイル電極を挟むように
して、第1の保護層の一方主面側にダミー層が形成され
るので、一方の最外層からダミー層までの厚さを薄くす
ることがてきる。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、小型化が可能な共振
器が得られる。
【0018】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0019】
【実施例】図1はこの発明の一実施例としての共振器を
示す分解斜視図である。図2は図1に示す共振器の断面
図である。図3は図1に示す共振器の平面図である。
【0020】この共振器40は、一方の最外層として、
平面的に見てたとえば3.2mm×1.6mmの第1の
保護層42を含む。第1の保護層42は、図13に示す
先行例の第1の保護層2より厚く形成され、かつ、図1
3に示す先行例のシールド電極3およびコイル電極5間
の第1のダミー層4より厚く形成される。この第1の保
護層42は、この実施例では多数の誘電体層を積層する
ことによって形成されるが、たとえば1枚の誘電体層の
みで形成されてもよい。
【0021】第1の保護層42の一方主面には、コイル
電極44が形成される。この場合、コイル電極44は、
第1の保護層42の長手方向の一端から他端にわたって
形成される。このコイル電極44は、図13に示す先行
例のコイル電極5と比べて、短く形成されるため、イン
ダクタンスが小さくなろうとする。インダクタンスが小
さくなることを防ぐために、このコイル電極44は、そ
の幅がたとえば0.4mmと、図13に示す先行例の幅
が0.6mmのコイル電極5と比べて、たとえば0.2
mmだけ細く形成される。また、このコイル電極44
は、幅を細く形成することによってQが低下するので、
Qの低下を防ぐために、その厚さが厚く形成される。こ
のコイル電極44は、共振器のインダクタL(図12)
として働く。
【0022】さらに、第1の保護層42の一方主面側に
は、コイル電極44を挟むようにして、たとえば誘電体
層からなるダミー層46が形成される。このダミー層4
6は、その厚さがたとえば0.35mmと、コイル電極
44に悪影響を及ぼさない範囲で、図13に示す先行例
の第2のダミー層6よりも薄く形成される。この結果、
この実施例の第1の保護層42からダミー層46までの
厚さは、図13に示す先行例の第1の保護層2から第2
のダミー層までの厚さより薄くなる。
【0023】ダミー層46の一方主面において縁部を除
いた一端側には、コンデンサ電極48が形成される。コ
ンデンサ電極48はダミー層46の一端に延びる引出部
を有し、この引出部は平面的に見てコイル電極44の一
端部に対向する。
【0024】ダミー層46の一方主面側には、コンデン
サ電極48を挟むようにして、第1の誘電体層50が形
成される。第1の誘電体層50の一方主面において縁部
を除いた部分には、シールド電極52が形成される。シ
ールド電極52は第1の誘電体層50の他端に延びる引
出部を有し、この引出部は平面的に見てコイル電極44
の他端部に対向する。
【0025】第1の誘電体層50の一方主面側には、シ
ールド電極52を挟むようにして、第2の誘電体層54
が形成される。第2の誘電体層54の一方主面において
縁部を除いた一端側には、コンデンサ電極56が形成さ
れる。コンデンサ電極56は第2の誘電体層54の一端
に延びる引出部を有し、この引出部は平面的に見てコイ
ル電極44の一端部に対向する。
【0026】第2の誘電体層54の一方主面側には、コ
ンデンサ電極56を挟むようにして、第3の誘電体層5
8が形成される。第3の誘電体層58の一方主面におい
て縁部を除いた部分には、シールド電極60が形成され
る。シールド電極60は第3の誘電体層58の他端に延
びる引出部を有し、この引出部は平面的に見てコイル電
極44の他端部に対向する。
【0027】第3の誘電体層58の一方主面側には、シ
ールド電極60を挟むようにして、第4の誘電体層62
が形成される。第4の誘電体層62の一方主面において
縁部を除いた中央から一端側には、トリミング用電極6
4が形成される。トリミング用電極64は第4の誘電体
層62の一端に延びる引出部を有し、この引出部は平面
的に見てコイル電極44の一端部に対向する。
【0028】第4の誘電体層62の一方主面側には、他
方の最外層として、たとえば誘電体からなる第2の保護
層66が形成される。第2の保護層66は、この実施例
では多数の誘電体層を積層することによって形成される
が、たとえば1枚の誘電体層のみで形成されてもよい。
【0029】さらに、この共振器40の長手方向におけ
る一方側面および他方側面には、特に図2および図3に
示すように、外部電極68aおよび68bが、それぞれ
形成される。一方の外部電極68aは、コイル電極44
の一端部と、コンデンサ電極48,コンデンサ電極56
およびトリミング用電極64の引出部とに接続される。
また、他方の外部電極68bは、コイル電極44の他端
部と、シールド電極52およびシールド電極60の引出
部とに接続される。
【0030】この共振器40では、コンデンサ電極48
および56と、第1,第2および第3の誘電体層50,
54および58と、シールド電極52および60とで、
外部電極68aおよび68b間にコンデンサC(図1
2)が形成される。そのため、この共振器40では、図
13に示す先行例と比べて、平面的に見た面積が小さい
にもかかわらず、コンデンサ電極などの多層化によっ
て、コンデンサCのコンデンサ電極の実質的な面積の減
少が防がれる。
【0031】また、シールド電極60と第4の誘電体層
62とトリミング用電極64とで、外部電極68aおよ
び68b間にトリミング用コンデンサCx(図12)が
形成される。このトリミング用コンデンサCxの静電容
量は、トリミング用電極64を削ることによって、調整
することができる。
【0032】したがって、この共振器40は、図12に
示す等価回路を有する。
【0033】この共振器40は、平面的に見て3.2m
m×1.6mmに形成され、厚さが1.0mmに形成さ
れる。また、この共振器40は、図4に示す周波数特性
を有する。
【0034】この共振器40は、図13に示す先行例と
比べ、平面的に見た面積が約57%に体積が約38%に
小型になる。しかも、この共振器40は、図13に示す
先行例と比べて、Qが8ほど低下しているが特性的には
ほとんど変化はみられない。したがって、この共振器4
0は、たとえば移動体通信用の機器などの小型化に有効
的に用いられる。
【0035】なお、この共振器40は、たとえばプリン
ト基板に取り付ける場合、アースパターンに近接して取
り付ければ、シールド効果がよくなる。
【0036】図5はこの発明の他の実施例としてのバン
ドパスフィルタを示す斜視図である。図6は図5に示す
バンドパスフィルタの分解斜視図である。図7は図5に
示すバンドパスフィルタの断面図である。図8は図5に
示すバンドパスフィルタのコイル電極およびその周辺部
分を示す平面図である。図8は図5に示すバンドパスフ
ィルタのコンデンサ電極およびその周辺部分を示す平面
図である。
【0037】このバンドパスフィルタ70は、一方の最
外層として、平面的に見てたとえば4.5mm×3.2
mmの第1の保護層72を含む。この第1の保護層72
は、図18に示す先行例の第1の保護層22より厚く形
成され、かつ、図18に示す先行例の第1のダミー層2
4より厚く形成される。この第1の保護層72は、この
実施例では多数の誘電体層を積層することによって形成
されるが、たとえば1枚の誘電体層のみで形成されても
よい。
【0038】第1の保護層72の一方主面には、3つの
コイル電極74a,74bおよび74cが形成される。
2つのコイル電極74aおよび74bは、それぞれ、第
1の保護層72の幅方向の一端から他端にわたってクラ
ンク状に形成される。この場合、コイル電極74aおよ
び74の一端部は、第1の保護層72の幅方向における
一端側で広がる。さらに、これらのコイル電極74aお
よび74bは、磁気結合度Mで接合させるために、それ
らの他端側が第1の保護層72の幅方向における他端側
で接近される。また、他のコイル電極74cは、コイル
電極74aの他端部からコイル電極74bの他端部に延
びて形成される。これらのコイル電極74a〜74cを
形成できる面積すなわち第1の保護層72の一方主面の
面積は、図18に示す先行例のコイル電極25a〜25
cを形成できる面積すなわち第1のダミー層24の一方
主面の面積より狭い。そのため、これらのコイル電極7
4a〜74cは、図18に示す先行例のコイル電極25
a〜25cと比べて、インダクタンスが小さくなるおそ
れがある。インダクタンスが小さくなることを防ぐため
に、これらのコイル電極74a〜74cは、それらの幅
が図18に示すコイル電極25a〜25cよりそれぞれ
狭く形成される。また、コイル電極74a〜74cは、
幅を狭く形成することによってQが低下するので、Qの
低下を防ぐために、厚さが図18に示す先行例のコイル
電極25a〜25cより厚く形成される。これらのコイ
ル電極74aおよび74bは、それぞれ、共振器Q1お
よびQ2のインダクタL1およびL2(図17)として
働き、コイル電極74cはインダンタL5(図17)と
して働く。
【0039】第1の保護層72の一方主面側には、3つ
のコイル電極74a〜74cを挟むようにして、たとえ
ば誘電体からなるダミー層76が形成される。このダミ
ー層76は、その厚さがたとえば0.5mmと、コイル
電極74a〜74cに悪影響を及ぼさない範囲で、図1
8に示す先行例の第2のダミー層26よりも薄く形成さ
れる。この結果、この実施例の第1の保護層72からダ
ミー層76までの厚さは、図18に示す先行例の第1の
保護層22から第2のダミー層26までの厚さより薄く
なる。
【0040】ダミー層76の一方主面の中央には、たと
えばコ字形の入出力間用コンデンサ電極78が形成され
る。
【0041】ダミー層76の一方主面側には、入出力間
用コンデンサ電極78を挟むようにして、第1の誘電体
層80が形成される。第1の誘電体層80の一方主面に
おいて縁部を除いた部分には、2つの入出力用コンデン
サ電極82aおよび82bが、第1の誘電体層80の長
手方向に間隔を隔てて形成される。入出力用コンデンサ
電極82aおよび82bは、平面的に見て入出力間用コ
ンデンサ電極78に対向する。したがって、入出力間用
コンデンサ電極78と第1の誘電体層80と入出力用コ
ンデンサ電極82aおよび82bとで、コンデンサC5
(図17)が形成される。また、入出力用コンデンサ電
極82aおよび82bは、それぞれ、第1の誘電体層8
0の幅方向の他端に延びる引出部を有する。
【0042】第1の誘電体層80の一方主面側には、入
出力用コンデンサ電極82aおよび82bを挟むように
して、第2の誘電体層84が形成される。第2の誘電体
層84の一方主面において縁部を除いた部分には、2つ
のコンデンサ電極86aおよび86bが、第2の誘電体
層84の長手方向に間隔を隔てて形成される。コンデン
サ電極86aおよび86bは、それぞれ、平面的に見て
コンデンサ電極82aおよび82bに対向する。したが
って、入出力用コンデンサ82aおよび82bと第2の
誘電体層84とコンデンサ電極86aおよび86bと
で、コンデンサC1およびC3(図17)が形成され
る。また、一方のコンデンサ電極86aは第2の誘電体
層84の幅方向の一端に延びる引出部を有し、この引出
部は平面的に見てコイル電極74aの一端部に対向す
る。他方のコンデンサ電極86bも第2の誘電体層84
の幅方向の一端に延びる引出部を有し、この引出部は平
面的に見てコイル電極74bの一端部に対向する。
【0043】第2の誘電体層84の一方主面側には、コ
ンデンサ電極86aおよび86bを挟むようにして、第
3の誘電体層88が形成される。第3の誘電体層88の
一方主面において縁部を除いた部分には、2つのシール
ド電極90aおよび90bが、第3の誘電体層88の長
手方向に間隔を隔てて形成される。シールド電極90a
および90bは、それぞれ、平面的に見てコンデンサ電
極86aおよび86bに対向する。また、一方のシール
ド電極90aは第3の誘電体層88の幅方向の一端に延
びる一方の引出部と他端に延びる他方の引出部とを有
し、他方の引出部は平面的に見てコイル電極74aの他
端部に対向する。他方のシールド電極90bも第3の誘
電体層88の幅方向の一端に延びる一方の引出部と他端
に延びる他方の引出部とを有し、他方の引出部は平面的
に見てコイル電極74bの他端部に対向する。
【0044】第3の誘電体層88の一方主面側には、シ
ールド電極90aおよび90bを挟むようにして、第4
の誘電体層92が形成される。第4の誘電体層92の一
方主面において縁部を除いた部分には、2つのコンデン
サ電極94aおよび94bが、第4の誘電体層92の長
手方向に間隔を隔てて形成される。コンデンサ電極94
aおよび94bは、それぞれ、平面的に見てシールド電
極90aおよび90bに対向する。また、一方のコンデ
ンサ電極94aは第4の誘電体層92の幅方向の一端に
延びる引出部を有し、この引出部は平面的に見てコンデ
ンサ電極86aの引出部に対向する。他方のコンデンサ
電極94bも第4の誘電体層92の幅方向の一端に延び
る引出部を有し、この引出部は平面的に見てコンデンサ
電極86bの引出部に対向する。
【0045】第4の誘電体層92の一方主面側には、コ
ンデンサ電極94aおよび94bを挟むようにして、第
5の誘電体層96が形成される。第5の誘電体層96の
一方主面において縁部を除いた部分には、たとえば一定
の幅を有する2つのトリミング用電極98aおよび98
bが、第5の誘電体層96の長手方向に間隔を隔てて形
成される。トリミング用電極98aおよび98bは、そ
れぞれ、平面的に見てコンデンサ電極94aおよび94
bに対向する。したがって、コンデンサ電極94aおよ
び94bと第5の誘電体層96とトリミング用電極98
aおよび98bとで、共振器Q1およびQ2のトリミン
グ用コンデンサC2xおよびC4x(図17)が形成さ
れる。これらのトリミング用コンデンサC2xおよびC
4xの静電容量は、トリミング用電極98aおよび98
bを削ることによって、調整することができる。
【0046】また、一方のトリミング用電極98aは第
5の誘電体層96の幅方向の一端に延びる一方の引出部
と他端に延びる他方の引出部を有し、これらの引出部は
平面的に見てシールド電極90aの引出部にそれぞれ対
向する。他方のトリミング用電極98bも第5の誘電体
層96の幅方向の一端に延びる一方の引出部と他端に延
びる他方の引出部を有し、これらの引出部は平面的に見
てシールド電極90bの引出部にそれぞれ対向する。
【0047】第5の誘電体層96の一方主面側には、ト
リミング用電極98aおよび98bを挟むようにして、
他方の最外層として、たとえば誘電体からなる第2の保
護層100が形成される。この第2の保護層100は、
この実施例では多数の誘電体層を積層することによって
形成されるが、たとえば1枚の誘電体層のみで形成され
てもよい。
【0048】さらに、このバンドパスフィルタ70に
は、幅方向における一方側面に、たとえば断面コ字形の
4つの外部電極102a,102b,102cおよび1
02dが形成され、その他方側面にも、たとえばコ字形
の4つの外部電極102e,10f,102gおよび1
02hが形成される。
【0049】そして、外部電極102aは、コイル電極
74aの一端部と、コンデンサ電極86aおよびコンデ
ンサ電極94aの引出部とに接続される。同様に、外部
電極102dは、コイル電極74bの一端部と、コンデ
ンサ電極86bおよび94bの引出部とに接続される。
【0050】また、外部電極102bは、シールド電極
90aの一方の引出部と、トリミング用電極98aの一
方の引出部とに接続される。同様に、外部電極102c
は、シールド電極90bの一方の引出部と、トリミング
用電極98bの一方の引出部とに接続される。
【0051】さらに、外部電極102eおよび102h
は、入出力用コンデンサ電極82aおよび82bの引出
部に、それぞれ接続される。これらの外部電極102e
および102hは、それぞれ、入出力端子として用いら
れる。
【0052】また、外部電極102fは、コイル電極7
4aの他端部と、シールド電極90aの他方の引出部
と、トリミング用電極98aの他方の引出部とに接続さ
れる。同様に、外部電極102gは、コイル電極74b
の他端部と、シールド電極90bの他方の引出部と、ト
リミング用電極98bの他方の引出部とに接続される。
これらの外部電極102fおよび102gは、それぞ
れ、アース端子として用いられる。
【0053】なお、コンデンサ電極86aおよび94a
と第3および第4の誘電体層88および92とシールド
電極90aとで、共振器Q1のコンデンサC2(図1
7)が形成される。同様に、コンデンサ電極86bおよ
び94bと第3および第4の誘電体層88および92と
シールド電極90bとで、共振器Q2のコンデンサC4
(図17)が形成される。そのため、このバンドパスフ
ィルタ70では、図18に示す先行例と比べて、平面的
に見た面積が小さいにもかかわらず、コンデンサ電極な
どの多層化によって、コンデンサC2およびC4のコン
デンサ電極の実質的な面積の減少が防がれる。
【0054】また、コイル電極74aと外部電極102
fとの間の浮遊インダクタンスで、インダクタL3(図
17)が形成される。同様に、コイル電極74bと外部
電極102gとの間の浮遊インダクタンスで、インダク
タL4が形成される。
【0055】さらに、外部電極102aおよび102d
間に生じる浮遊容量で、コンデンサCp(図17)が形
成される。
【0056】したがって、このバンドパスフィルタ70
は、図17に示す等価回路を有する。
【0057】このバンドパスフィルタ70は、平面的に
見て4.5mm×3.2mmに形成され、厚さが1.5
mmに形成される。また、このバンドパスフィルタ70
は、図10に示す周波数特性を有する。
【0058】このバンドパスフィルタ70は、図18に
示す先行例と比べて、平面的に見た面積が約50%に体
積が38%に小型になる。しかも、このバンドパスフィ
ルタ70は、図18に示す先行例と比べて、特性的には
ほとんど変化はみられない。したがって、このバンドパ
スフィルタ70は、たとえば移動体通信用の機器などの
小型化に有効的に用いられる。
【0059】また、このバンドパスフィルタ70では、
トリミング用電極98aおよび98bの両側の引出部が
シールド電極90aおよび90bの両側の引出部にそれ
ぞれ外部電極102b,102c,102fおよび10
2gで接続されているので、トリミング用電極98aお
よび98bのどの部分を削っても、トリミング用コンデ
ンサC2xおよびC4xの静電容量を調整することがで
きる。しかも、トリミング用電極98aおよび98bが
一定の幅を有するので、トリミング用電極98aおよび
98bを横切るように削れば、削る幅に応じて、トリミ
ング用コンデンサC2xおよびC4xの静電容量をそれ
ぞれ精密に調整することができる。
【0060】さらに、このバンドパスフィルタ70で
は、トリミング用電極98aおよび98bがシールド電
極90aおよび90bに外部電極102b,102c,
102fおよび102gで接続されシールド電極90a
および90bと同電位になるので、外部からの悪影響が
さらに少なくなる。このバンドパスフィルタ70にシー
ルド板を近づけたときの周波数特性とシールド板を離し
たときの周波数特性とを図11に示す。図11に示す周
波数特性から明らかなように、このバンドパスフィルタ
70では、シールド板を近づけても周波数特性がほとん
ど変わらない。なお、図11の周波数特性における周波
数帯域が図10のそれと異なっているのは、得られるコ
ンデンサの容量値を変化させたものを用いているためで
ある。
【0061】なお、このバンドパスフィルタ70も、た
とえばプリント基板に取り付ける場合、アースパターン
に近接して取り付ければ、シールド効果がよくなる。
【0062】上述の各実施例では、各層および各電極な
どの大きさや厚みなどを具体的に示しているが、この発
明では、各層および各電極などの大きさや厚みなどは、
得ようとする特性に応じて任意に変更してもよい。ま
た、各層および各電極の形状も、同様に変更してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての共振器を示す分解
斜視図である。
【図2】図1に示す共振器の断面図である。
【図3】図1に示す共振器の平面図である。
【図4】図1に示す共振器の周波数特性を示すグラフで
ある。
【図5】この発明の他の実施例としてのバンドパスフィ
ルタを示す斜視図である。
【図6】図5に示すバンドパスフィルタの分解斜視図で
ある。
【図7】図5に示すバンドパスフィルタの断面図であ
る。
【図8】図5に示すバンドパスフィルタのコイル電極お
よびその周辺部分を示す平面図である。
【図9】図5に示すバンドパスフィルタのコンデンサ電
極およびその周辺部分を示す平面図である。
【図10】図5に示すバンドパスフィルタの周波数特性
を示すグラフである。
【図11】図5に示すバンドパスフィルタにシールド板
を近づけたときの周波数特性およびシールド板を離した
ときの周波数特性を示すグラフである。
【図12】この発明の背景となりかつこの発明が適用さ
れる共振器の一例を示す等価回路図である。
【図13】先行例としての共振器を示す断面図である。
【図14】図13に示す共振器のコイル電極およびその
周辺部分を示す平面図である。
【図15】図13に示す共振器のトリミング用電極およ
びその周辺部分を示す平面図である。
【図16】図13に示す共振器の周波数特性を示すグラ
フである。
【図17】この発明の背景となりかつこの発明が適用さ
れるバンドパスフィルタの一例を示す等価回路図であ
る。
【図18】先行例としてのバンドパスフィルタを示す分
解斜視図である。
【図19】図18に示すバンドパスフィルタの断面図で
ある。
【図20】図18に示すバンドパスフィルタのコイル電
極およびその周辺部分を示す平面図である。
【図21】図18に示すバンドパスフィルタのシールド
電極およびその周辺部分を示す平面図である。
【図22】図18に示すバンドパスフィルタの周波数特
性を示すグラフである。
【符号の説明】
40 共振器 42 第1の保護層 44 コイル電極 46 ダミー層 48 コンデンサ電極 50 第1の誘電体層 52 シールド電極 54 第2の誘電体層 56 コンデンサ電極 58 第3の誘電体層 60 シールド電極 62 第4の誘電体層 64 トリミング用電極 66 第2の保護層 68a,68b 外部電極 70 バンドパスフィルタ 72 第1の保護層 74a,74b,74c コイル電極 76 ダミー層 78 入力出力間用コンデンサ電極 80 第1の誘電体層 82a,82b 入出力用コンデンサ電極 84 第2の誘電体層 86a,86b コンデンサ電極 88 第3の誘電体層 90a,90b シールド電極 92 第4の誘電体層 94a,94b コンデンサ電極 96 第5の誘電体層 98a,98b トリミング用電極 100 第2の保護層 102a〜102h 外部電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の最外層としての第1の保護層、 前記第1の保護層の一方主面に形成され、インダクタと
    して用いられるコイル電極、および前記コイル電極を挟
    むようにして、前記第1の保護層の一方主面側に形成さ
    れるダミー層を含む、共振器。
JP10927392A 1992-04-01 1992-04-01 共振器 Pending JPH05283903A (ja)

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