JP2890952B2 - 共振器 - Google Patents

共振器

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JP2890952B2
JP2890952B2 JP3150892A JP3150892A JP2890952B2 JP 2890952 B2 JP2890952 B2 JP 2890952B2 JP 3150892 A JP3150892 A JP 3150892A JP 3150892 A JP3150892 A JP 3150892A JP 2890952 B2 JP2890952 B2 JP 2890952B2
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口 哲 夫 谷
村 尚 武 岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は共振器に関し、特に共
振周波数を調整するためのトリミング用電極を有する、
共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は共振器に用いられる従来のトリミ
ング用電極の一例を示す平面図である。このトリミング
用電極1は、共振器のコンデンサを構成する一方の電極
に誘電体層2を介して対向するように、誘電体層2の一
方主面の一端から中央にわたって形成される。また、こ
のトリミング用電極1の一端は、共振器のコンデンサを
構成する他方の電極に接続される。
【0003】そして、このトリミング用電極1は、1点
鎖線で示すように、その一端から所定の長さAの部分で
トリミングすることでコンデンサの静電容量を調整で
き、それによって、共振器の共振周波数が調整される。
【0004】ところが、トリミング用電極1の一端から
所定の長さAの部分で正確にトリミングすることは困難
であった。そのため、このトリミング用電極1を用いた
共振器では、共振周波数を正確に調整することが困難で
あった。
【0005】そこで、共振周波数を正確に調整すること
ができる共振器が考え出された。
【0006】図6はこのような共振器の一例を示す平面
図であり、図7はその共振器の断面図であり、図8はそ
の共振器の等価回路図である。この共振器3では、コイ
ル電極4でインダクタLが構成され、誘電体層5の一部
5a,シールド電極6およびコンデンサ電極7でコンデ
ンサCが構成され、別の誘電体層8,シールド電極6お
よびループ状のトリミング用電極9でトリミング用コン
デンサCxが構成される。
【0007】この共振器3では、図6の1点鎖線で示す
ように、トリミング用電極9を2つの部分AおよびBで
横切るようにしてトリミングすることによって、共振周
波数が調整される。この場合、トリミングされる部分A
およびBは、トリミング用電極9の一定の幅Wを有する
部分とされ、また、それらの部分AおよびBの間隔は、
一定の幅Wを有する部分の長さLよりも短い間隔Dとさ
れる。一方、2つの部分をトリミングする場合、正確に
所定の間隔を隔ててトリミングすることができる。その
ため、トリミング用電極9において、トリミングされる
部分AおよびBで挟まれる面積を正確に所定の面積とす
ることがてきる。したがって、この共振器3では、トリ
ミング用コンデンサCxの静電容量を正確に調整するこ
とができ、共振周波数を正確に調整することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示す
共振器3では、トリミング用電極9がループ状に形成さ
れるため、トリミング用電極9の外形が大きくなり、全
体も大型になってしまう。
【0009】それゆえに、この発明の主たる目的は、共
振周波数を正確に調整することができ、小型化が可能で
ある、共振器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、コイル電極
と、その一端がコイル電極の一端に接続されるコンデン
サ電極と、その一端がコイル電極の一端に接続され、そ
の他端がコンデンサ電極の他端に接続される直線状のト
リミング用電極と、コイル電極の他端に接続され、コン
デンサ電極およびトリミング用電極の間に配置されるア
ース電極とを含む、共振器である。
【0011】
【作用】トリミング用電極の中間部において所定の間隔
を隔てた2つの部分を横切るようにしてトリミングすれ
ば、トリミング用コンデンサCxの静電容量を正確に調
整することができ、共振器の共振周波数が所定の周波数
になる。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、共振周波数を正確に
調整することができる共振器が得られる。しかも、この
共振器は、直線状のトリミング用電極が用いられるの
で、小型化が可能である。
【0013】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0014】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、図2はその実施例の分解斜視図である。この実施例
では3つの共振器を有するバンドパスフィルタについて
説明するが、この発明は2つ以上の共振器を有するバン
ドパスフィルタや1つの共振器にも適用され得ることを
予め指摘しておく。
【0015】このバンドパスフィルタ10は、たとえば
誘電体からなる矩形シート状の第1の層12を含む。こ
の第1の層12は、たとえば多数の誘電体層12a,1
2a,・・を積層することによって形成される。
【0016】第1の層12の一方主面には、第1,第2
および第3のコイル電極14a,14bおよび14cが
形成される。これらのコイル電極14a〜14cは、第
1の層12の幅方向の一端から他端に渡って斜めに形成
される。第1,第2および第3のコイル電極14a,1
4bおよび14cは、それぞれ、第1,第2および第3
の共振器Q1,Q2およびQ3(図3)の第1,第2の
第3のインダクタL1,L2およびL3(図3)として
働く。さらに、第2のコイル電極14bは、第1のコイ
ル電極14aおよび第3のコイル電極14cにそれぞれ
磁気結合度Mで結合される。
【0017】また、第1の層12の他方主面側において
縁部を除いた部分には、シールド電極16が形成され
る。このシールド電極16は、コイル電極14a〜14
cなどを外部から磁気的にシールドするためのシールド
材として働くとともに、ポール形成用インダクタLg
(図3)として働く。また、このシールド電極16は第
1の層12の一端に延びる引出部と他端に延びる引出部
とを有し、これらの引出部はそれぞれ平面的に見て第1
のコイル電極14aの一端部および第3のコイル電極1
4cの他端部に対応する。
【0018】さらに、第1の層12の他方主面側には、
シールド電極16を挟むようにして、たとえば誘電体か
らなる第1の保護層18が形成される。
【0019】一方、第1の層12の一方主面側には、コ
イル電極14a〜14cを挟むようにして、たとえば誘
電体からなる第2の層20が形成される。この第2の層
20は、たとえば多数の誘電体層20a,20a,・・
を積層することによって形成される。
【0020】第2の層20の上面において縁部を除いた
部分には、第1および第2の入出力用コンデンサ電極2
2aおよび22bが形成される。この場合、第1の入出
力用コンデンサ電極22aは、第2の層20の幅方向の
他端側おいてその長手方向の一端側に形成される。第2
の入出力用コンデンサ電極22bは、第2の層20の幅
方向の一端側においてその長手方向の他端側に形成され
る。また、第1の入出力用コンデンサ電極22aは第2
の層20の幅方向の他端に延びる引出部を有する。第2
の入出力用コンデンサ電極22bは第2の層20の幅方
向の一端に延びる引出部を有する。
【0021】さらに、第2の層20の上面側には、入出
力用コンデンサ電極22aおよび22bを挟むようにし
て、第1の誘電体層24が形成される。第1の誘電体層
24の上面において縁部を除いた部分には、第1,第2
および第3のコンデンサ電極26a,26bおよび26
cが、第1の誘電体層24の長手方向に間隔を隔てて形
成される。また、第1および第3のコンデンサ電極26
aおよび26cは、それぞれ、平面的に見て第1および
第2の入出力用コンデンサ電極22aおよび22bに対
向する。したがって、第1および第2の入出力用コンデ
ンサ電極22aおよび22bと第1の誘電体層24と第
1および第3のコンデンサ電極26aおよび26cと
で、第1および第2の入出力用コンデンサC4およびC
5(図3)が形成される。
【0022】また、第1のコンデンサ電極26aは、第
1の誘電体層24の他端に延びかつ第1のコイル電極1
4aの他端部に対応する引出部を有する。第2のコンデ
ンサ電極26bは2つの引出部を有し、一方の引出部は
第1の誘電体層24の一端に延びかつ第2のコイル電極
14bの一端部に対応し、他方の引出部は第1の誘電体
層24の他端に延びかつ第1のコイル電極14aの他端
部および第2のコイル電極14bの他端部の間に対応す
る。第3のコンデンサ電極26cは、第1の誘電体層2
4の一端に延びかつ第3のコイル電極14cの一端部に
対応する引出部を有する。
【0023】さらに、第1の誘電体層24の上面側に
は、コンデンサ電極26a〜26cを挟むようにして、
第2の誘電体層28が形成される。第2の誘電体層28
の上面において縁部を除いた部分には、第1,第2およ
び第3のアース電極30a,30bおよび30cが形成
される。第1〜第3のアース電極30a〜30cは、そ
れぞれ、平面的に見て第1〜第3のコンデンサ電極26
a〜26cに対向する。したがって、第1〜第3のコン
デンサ電極26a〜26cと第2の誘電体層28と第1
〜第3のアース電極30a〜30cとで、第1,第2お
よび第3の共振器Q1,Q2およびQ3の第1,第2お
よび第3のコンデンサC1,C2およびC3が(図3)
が形成される。
【0024】また、第1のアース電極30aは、第2の
誘電体層28の一端に延びかつ第1のコイル電極14a
の一端部に対応する引出部を有し、第2のアース電極3
0bは、第2の誘電体層28の他端に延びかつ第2のコ
イル電極14bの他端部に対応する引出部を有し、第3
のアース電極30cは、第2の誘電体層28の他端に延
びかつ第3のコイル電極14cの他端部に対応する引出
部を有する。
【0025】さらに、第2の誘電体層28の上面側に
は、第1〜第3のアース電極30a〜30cを挟むよう
にして、たとえば2層の第3の誘電体層32が形成され
る。第3の誘電体層32の上面には、第1,第2および
第3のトリミング用電極34a,34bおよび34cが
形成される。この場合、第2のトリミング用電極34b
は、一定の幅dを有する直線状に形成される。また、第
1および第3のトリミング用電極34aおよび34b
は、それぞれ、第1のトリミング用電極34dの幅と同
じ幅を有する直線状の部分を含むループ状に形成され
る。そして、これらの第1〜第3のトリミング用電極3
4a〜34cの少なくとも同じ幅dを有する部分は、そ
れぞれ、平面的に見て第1〜第3のアース電極30a〜
30cに対向するように形成される。したがって、第1
〜第3のアース電極30a〜30cと第3の誘電体層3
2と第1〜第3のトリミング用電極34a〜34cと
で、第1,第2および第3のトリミング用コンデンサC
1x,C2xおよびC3x(図3)が形成される。
【0026】また、第1のトリミング用電極34aは、
第3の誘電体層32の他端に延びかつ第1のコイル電極
14aの他端部に対応する引出部を有する。第2のトリ
ミング用電極34bは2つの引出部を有し、一方の引出
部は第3の誘電体層32の一端に延びかつ第2のコイル
電極14bの一端部に対応し、他方の引出部は第2のコ
ンデンサ電極26bの他方の引出部に対応する。第3の
トリミング用電極34cは、第3の誘電体層32の一端
に延びかつ第3のコイル電極14cの一端部に対応する
引出部を有する。したがって、これらのトリミング用電
極34a〜34cにおいてたとえば同じ幅dを有する部
分を2つの部分でトリミングすることによって、これら
のトリミング用電極34a〜34cのコンデンサ電極の
有効面積が変わり、それによって、第1,第2および第
3のトリミング用コンデンサC1x,C2xおよびC3
xの静電容量を調整することができる。すなわち、これ
らのトリミング用電極34a〜34cは、共振器Q1,
Q2およびQ3の共振周波数を調整するためのものであ
る。
【0027】さらに、第3の誘電体層32の上面側に
は、第1〜第3のトリミング用電極34a〜34cを挟
むようにして、たとえば誘電体からなる第2の保護層3
6が形成される。
【0028】また、このバンドパスフィルタ10には、
幅方向における一方側面に、たとえば断面コ字形の5つ
の外部電極38a,38b,38c,38dおよび38
eが形成され、その他方側面にも、たとえばコ字形の5
つの外部電極38f,38g,38h,38iおよび3
8jが形成される。
【0029】そして、外部電極38aによって、第1の
コイル電極14aの一端部とシールド電極16の一方の
引出部と第1のアース電極30aの引出部とが接続され
る。同様に、外部電極38fによって、第3のコイル電
極14cの他端部とシールド電極16の他方の引出部と
第3のアース電極30cの引出部とが接続される。これ
らの外部電極38aおよび38fは、それぞれ、第1お
よび第2のアース端子として用いられる。
【0030】また、外部電極38jは第1の入出力用コ
ンデンサ電極22aの引出部に接続され、外部電極38
eは第2の入出力用コンデンサ電極22bの引出部に接
続される。これらの外部電極38jおよび38eは、そ
れぞれ、第1および第2の入出力用端子として用いられ
る。
【0031】さらに、外部電極38iによって、第1の
コイル電極14aの他端部と第1のコンデンサ電極26
aの引出部と第1のトリミング用電極34aの引出部と
が接続される。同様に、外部電極38dによって、第3
のコイル電極14cの一端部と第3のコンデンサ電極2
6cの引出部と第3のトリミング用電極34cの引出部
とが接続される。
【0032】また、外部電極38bによって、第2のコ
イル電極14bの一端部と第2のコンデンサ電極26b
の一方の引出部と第2のトリミング用電極34bの一方
の引出部とが接続される。さらに、外部電極38gによ
って、第2のコイル電極14bの他端部と第2のアース
電極30bの引出部とが接続される。
【0033】さらに、外部電極38hによって、第2の
コンデンサ電極26bの他方の引出部と第2のトリミン
グ用電極34bの他方の引出部とが接続される。
【0034】なお、外部電極38cは、他の外部電極と
ともに対称に形成され、これらの電極を形成する際に方
向性をなくしてそれらの電極の製造効率を高めるために
形成される。また、この外部電極38cは、たとえば回
路基板上の導体パターンにはんだ付けされ、このバンド
パスフィルタ10をたとえば回路基板上に固着する際に
用いられ得る。しかしながら、この外部電極38cは形
成されなくてもよい。
【0035】このバンドパスフィルタ10は、図3に示
す等価回路を有する。すなわち、このバンドパスフィル
タ10は、第1,第2および第3の共振器Q1,Q2お
よびQ3を有する。
【0036】第1の共振器Q1は、並列に接続される第
1のインダクタL1および第1のコンデンサC1を有す
る。第2の共振器Q2も、並列に接続される第2のイン
ダクタL2および第2のコンデンサC2を有し、第3の
共振器Q3も、並列に接続される第3のインダクタL3
および第3のコンデンサC3を有する。また、第2の共
振器Q2のインダクタL2は、第1の共振器Q1のイン
ダクタL1および第3の共振器Q3のインダクタL3に
それぞれ磁気結合度Mで結合される。さらに、これらの
共振器Q1,Q2およびQ3のコンデンサC1,C2お
よびC3には、第1,第2および第3のトリミング用コ
ンデンサC1x,C2xおよびC3xがそれぞれ並列に
接続される。
【0037】また、第1の共振器Q1の一端は、第1の
入出力用コンデンサC4を介して、第1の入出力用端子
として用いられる外部電極38jに接続される。同様
に、第3の共振器Q3の一端は、第2の入出力用コンデ
ンサC5を介して、第2の入出力用端子として用いられ
る外部電極38eに接続される。
【0038】さらに、第2の共振器Q2の一端は、第1
の共振器Q1の一端および第3の共振器Q3の一端に、
それぞれ浮遊容量Cpを介して接続される。
【0039】また、第1の共振器Q1の他端は第1のア
ース端子として用いられる外部電極38aに接続され、
第3の共振器Q3の他端は第2のアース端子として用い
られる外部電極38fに接続される。
【0040】さらに、第1の共振器Q1の他端と第3の
共振器Q3の他端との間には、ポール形成用インダクタ
Lgが接続される。このポール形成用インダクタLg
は、このバンドパスフィルタ10の周波数特性において
通過帯域の両側を規定するポールを形成するためのもの
である。
【0041】このバンドパスフィルタ10では、第1〜
第3のトリミング用電極34a〜34cをトリミングす
ることによって、第1〜第3の共振器Q1〜Q3の共振
周波数を調整することができるとともに、このバンドパ
スフィルタ10の中心周波数を調整することができる。
この場合、トリミング用電極34a〜34cの一定の幅
dを有する部分において、所定の間隔を隔てた2つの部
分を横切るようにしてトリミングすれば、共振器Q1〜
Q3の共振周波数が所定の周波数になる。したがって、
このバンドパスフィルタ10では、各共振器Q1〜Q3
の共振周波数を正確に調整することができ、中心周波数
も正確に調整することができる。
【0042】このように中心周波数を正確に調整するた
めには、各共振器に関与する静電容量を同じだけ変えれ
ばよい。このバンドパスフィルタ10では、各共振器に
関与する静電容量を同じだけ減らすためには、第1〜第
3のトリミング用電極34a〜34cの同じ幅dを有す
る部分において、それぞれ、図2に示すように同じ間隔
aを隔てた2つの部分を横切るようにしてトリミングす
ればよい。
【0043】このバンドパスフィルタ10においては、
第1〜第3のトリミング用電極34a〜34cを1.0
mmの間隔でトリミングした場合に中心周波数が5.5
MHz高くなり、1.5mmの間隔でトリミングした場
合に中心周波数が8.5MHz高くなり、2.5mmの
間隔でトリミングした場合に中心周波数が15MHz高
くなった。なお、このバンドパスフィルタ10におい
て、トリミングの間隔を1.0mmにした場合のトリミ
ング前後の周波数特性を図4に示す。
【0044】また、このバンドパスフィルタ10では、
第2のトリミング用電極34bが直線状に形成されてい
るため、2本のトリミング線で3つの共振器Q1〜Q3
の同時調整が可能となり、第2のトリミング用電極をル
ープ状に形成する場合に比べて、トリミング加工の時間
が短縮される。つまり、第2のトリミング用電極をルー
プ状に形成すれば、3つの共振器を調整するためには、
少なくとも4本のトリミング線が必要となってしまう。
【0045】さらに、このバンドパスフィルタ10で
は、第2のトリミング用電極34bが直線状に形成され
ているため、同じ大きさで第2のトリミング用電極をル
ープ状に形成する場合に比べて、共振器の静電容量に関
与する有効的な面積を広くでき、トリミングによる中心
周波数の移動量を大きくすることができる。言い換えれ
ば、このバンドパスフィルタ10では、第2のトリミン
グ用電極34bの外形を小さく設計することができ、小
型化が可能である。
【0046】なお、第2のトリミング用電極34bおよ
び第2のコンデンサ電極26bは、上述の実施例では外
部電極で接続されているが、誘電体層28および32に
スルーホールを形成しさらにそのスルーホールの内部に
内部電極を形成してその内部電極で接続されてもよい。
【0047】また、上述の実施例では第1および第3の
トリミング用電極34aおよび34cがループ状に形成
されているが、これらのトリミング用電極も、第2のト
リミング用電極34bと同様に、直線状に形成されかつ
それらの両端部もコンデンサ電極26aおよび26cに
それぞれ接続させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の分解斜視図である。
【図3】図1に示す実施例の等価回路図である。
【図4】図1に示す実施例の周波数特性を示すグラフで
ある。
【図5】共振器の従来のトリミング用電極の一例を示す
平面図である。
【図6】この発明の背景となる共振器の一例を示す平面
図である。
【図7】図6に示す共振器の断面図である。
【図8】図6に示す共振器の等価回路図である。
【符号の説明】
10 バンドパスフィルタ 12 第1の層 14a,14b,14c コイル電極 20 第2の層 26a,26b,26c コンデンサ電極 28 誘電体層 30a,30b,30c アース電極 32 誘電体層 34a,34b,34c トリミング用電極 Q1,Q2,Q3 共振器 L1,L2,L3 インダクタ C1,C2,C3 コンデンサ Cx1,Cx2,Cx3 トリミング用コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−254512(JP,A) 実開 昭62−114436(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10 H03H 5/00 - 5/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル電極、 その一端が前記コイル電極の一端に接続されるコンデン
    サ電極、 その一端が前記コイル電極の一端に接続され、その他端
    が前記コンデンサ電極の他端に接続される直線状のトリ
    ミング用電極、および 前記コイル電極の他端に接続さ
    れ、前記コンデンサ電極および前記トリミング用電極の
    間に配置されるアース電極を含む 、共振器。
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