JPH05283673A - 共振トンネル半導体装置 - Google Patents

共振トンネル半導体装置

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JPH05283673A
JPH05283673A JP5034379A JP3437993A JPH05283673A JP H05283673 A JPH05283673 A JP H05283673A JP 5034379 A JP5034379 A JP 5034379A JP 3437993 A JP3437993 A JP 3437993A JP H05283673 A JPH05283673 A JP H05283673A
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JP
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quantum well
spacer layer
resonant tunneling
monolayer
forming
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JP5034379A
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Herbert Goronkin
ハーバート・ゴロンキン
Shen Jun
ジュン・シェン
Saied Tehrani
セイド・テラニ
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Motorola Inc
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    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
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    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
    • H01L29/66227Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials the devices being controllable only by the electric current supplied or the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched, e.g. three-terminal devices
    • H01L29/66234Bipolar junction transistors [BJT]
    • H01L29/6631Bipolar junction transistors [BJT] with an active layer made of a group 13/15 material
    • H01L29/66318Heterojunction transistors

Abstract

(57)【要約】 【目的】 改善されたピーク−バリー電流比、改善され
た直線性および低い電力消費を備えた共振トンネル構造
を実現する。 【構成】 量子ウェル(13)によって分離された2つ
の大きなバンドギャップ障壁層(12,14)を有する
共振トンネル半導体装置が提供される。2つの障壁(1
2,14)および量子ウェル(13)は第1の導電形の
第1および第2の半導体層(11,16)の間に形成さ
れる。量子ウェルの材料と異なるバンドギャップを有す
る材料のモノレイヤー(17)が量子ウェルに与えら
れ、それにより量子ウェルのグランド状態エネルギレベ
ルを低下させる。あるいは、第1および第2の半導体層
(11,16)と異なるバンドギャップを有するモノレ
イヤー(18,19)がそれぞれ量子ウェル(13)の
外側に第1および第2の半導体層に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、半導体装
置に関し、かつより特定的には、共振トンネル半導体装
置(resonant tunneling semi
conductor devices)に関する。
【0002】
【従来の技術】共振トンネルダイオードおよびトランジ
スタは高性能デジタルおよびアナログ回路に使用されて
いる。過去においては、共振トンネルトランジスタは共
振トンネルダイオードをバイポーラトランジスタのエミ
ッタコンタクト構造あるいはベースに設けることにより
作製していた。共振トンネルダイオードは量子ウェルに
よって分離された2つの高いバンドギャップ障壁層を有
する。量子ウェルは基底状態(ground stat
e)エネルギレベルEおよび第1の量子化エネルギレ
ベルEを有する。2つの障壁層の外側には、低いバン
ドギャップ材料が設けられ、そこではフェルミエネルギ
(E)による利用可能な電荷キャリアが存在する。E
,EおよびEの間の相対エネルギの差は装置(d
evice)に印加されるバイアスによって決定され
る。
【0003】通常の動作においては、電流は、2つの障
壁層をトンネリングしかつ量子ウェルを通ることによ
り、共振トンネルダイオードを通りあるいは共振トンネ
ルトランジスタのエミッタを通ってのみ流れる。電荷キ
ャリアはもしそれらがほぼEまたはEに等しいエネ
ルギにある場合は量子ウェルを通りぬけることができる
のみであり、量子ウェルは広い範囲のバイアス状態にわ
たり電流を妨げる。しかしながら、前記構造がE=E
またはE=Eとなるようにバイアスされた場合
は、「共振」状態が存在する。これらの共振状態におい
ては、電荷キャリアは第1の障壁を通りぬけ、Eまた
はEのエネルギレベルにある第2の障壁に進み、次に
第2の障壁を通りぬける(tunnel throug
h)。この特徴は共振トンネルダイオードおよびトラン
ジスタに負の微分抵抗を有する高度に非線形の電流−電
圧(I−V)特性を与え、これは高周波発振器およびア
ナログ回路およびデジタル回路の双方に用途が見出され
ている。
【0004】共振状態の間に共振トンネル装置を流れる
高い電流密度はピーク電流と呼ばれる。非共振状態にお
いて装置を流れる比較的低い電流密度はバリー電流(v
alley current)と称される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の共振トンネ
ル装置の1つの問題はバリー電流に対するピーク電流の
比率が効率的な回路に対して望まれるほど大きくないこ
とである。高い電流密度の装置を提供するためには、ピ
ーク電流は大きくあるべきである。これは障壁層のバン
ドギャップを低下させることにより行うことができる
が、この方法は非共振状態の間に障壁が十分に電流を妨
げないため大きなバリー電流を生ずる結果となる。伝統
的なトランジスタまたはダイオードにおけるリーケージ
電流と類似した、この大きなバリー電流は装置において
熱として放散される。大きなバリー電流を有する装置は
従って効率が悪くかつ回路設計者に対し電力消費および
熱除去の問題を生じさせる。
【0006】現存する共振トンネル装置に伴う他の問題
は最高の発振周波数を得るために大きな負の微分コンダ
クタンスを提供するのに大きなピーク−バリー比率が必
要なことである。大きなピーク−バリー比率はまたアナ
ログおよびデジタル回路に対する信頼性あるスイッチン
グを提供するためにも必要である。
【0007】従って、必要なことは同時に低いバリー電
流を提供しながら、大きなピーク電流を可能にする共振
トンネル半導体装置である。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】簡単に述べれ
ば、本発明は量子ウェルによって分離された2つの大き
なバンドギャップ障壁層を有する共振トンネル半導体装
置によって達成される。前記2つの障壁および量子ウェ
ルは第1および第2の半導体層の間に形成される。量子
ウェルの材料とは異なるバンドギャップを有するモノレ
イヤー(monolayer)の材料が量子ウェルに設
けられ、それによって前記量子ウェルの基底状態エネル
ギレベルを低下させる。あるいは、前記第1および第2
の半導体層のものとは異なるバンドギャップを有するモ
ノレイヤーが、前記量子ウェルの外側に、それぞれ、第
1および第2の半導体層に形成される。
【0009】用語「モノレイヤー」はここでは少なくと
も1つであるが3つまでの原子層の厚さの非常に薄い層
の結晶材料を意味するために使用されている。
【0010】
【実施例】図1は、本発明にかかわる共振トンネル装置
の非常に大きく拡大した断面図を示す。好ましい実施例
は特定の材料組成に関して説明されているが、実際の材
料組成はバンドギャップエネルギの間の関係が後に説明
する条件を満足している限り大幅に変更することが可能
なことを理解すべきである。第1のスペーサ層16およ
び第2のスペーサ層11は中以下のバンドギャップエネ
ルギを有する半導体材料からなる。例えば、スペーサ層
11および16はガリウムひ素(GaAs)から構成す
ることができる。スペーサ層11および16はドーピン
グすることができるが、好ましい実施例においては、少
なくともスペーサ層16の上部およびスペーサ層11の
下部はドーピングされていない(undoped)。量
子ウェル層13もまた中位のバンドギャップ材料からな
り、これは好ましくはドーピングされない。量子ウェル
層13は、例えば、ドーピングされていないGaAsか
らなる。
【0011】第1の障壁14および第2の障壁12はス
ペーサ層11および16のものより大きなバンドギャッ
プエネルギを有する材料から構成される。量子ウェル層
13は第1の障壁14および第2の障壁12の間に形成
されて量子ウェルを形成する。スペーサ層11および1
6は、障壁層12および14そして量子ウェル層13と
ともに共振トンネルダイオードを形成する。
【0012】図1に示されるように、共振トンネルダイ
オードは、スペーサ層16がスペーサ層16の底部とは
反対の導電形の半導体材料からなるベース領域21に結
合されるように形成できる。ベース領域21はスペーサ
層16の底部と同じ導電形の半導体材料からなるコレク
タ領域22の中に形成される。コレクタ領域22および
ベース領域21は共に共振トンネル装置構造がその上に
形成できる基板を形成する。共振トンネルダイオードの
みを形成するためには、ベース領域21は省略される。
基板の導電形、ドーピング濃度およびバンドギャップエ
ネルギは特定のアプリケーションに応じて変えられる。
基板が、GaAsのような、単結晶半導体材料からなり
その上に図1に示されるオーバレイ層がエピタキシャル
成長技術によって形成できれば十分である。
【0013】エミッタ電極26はスペーサ層11をおお
うように形成される。同様に、コレクタ電極24はコレ
クタ領域22に結合されるよう形成され、かつベース電
極23はベース領域21に結合されるよう形成される。
電極23,24および26を形成するための金属被着お
よびパターニング技術は半導体技術においてよく知られ
ている。通常、それらが結合される半導体材料と電極2
3,24および26の境界において低い抵抗率の領域が
提供されることが必要である。イオン注入および拡散の
ような、そのような低い抵抗率領域を提供する方法もま
たよく知られている。図1に示される断面は高度に単純
化されており、かつ実際の装置構造は図示された特定の
形状からは大幅に変化し得ることが理解されるべきであ
る。
【0014】図1には、点線で示された、それぞれスペ
ーサ層11および16に形成される、モノレイヤー18
および19が示されている。モノレイヤー18および1
9はスペーサ層11および16のバンドギャップエネル
ギとは異なるバンドギャップエネルギ、より大きいかま
たはより小さいかのいずれか、を有する材料から構成さ
れる。例えば、モノレイヤー18および19はGaAs
よりも小さなバンドギャップエネルギを提供するために
インジウムひ素(InAs)からなり、あるいはGsA
sよりも大きなバンドギャップエネルギを与えるために
アルミニウムひ素(AlAs)から構成することができ
る。好ましい実施例では、モノレイヤー18は障壁層1
2とスペーサ層11との境界から約30オングストロー
ムに設けられている。同様に、モノレイヤー19は障壁
層14とスペーサ層16との境界から約30オングスト
ロームに設けられている。しかしながら、これらの間隔
は例示的なものに過ぎず、それは該間隔(spacin
g)は障壁の高さと障壁層14および量子ウェル13の
寸法に依存するからである。他の間隔も本発明の範囲内
で使用することができる。
【0015】本発明にかかわる共振トンネル装置の他の
特徴は、図1において点線で示された、量子ウェル13
の中央部分内に形成されたモノレイヤー17である。モ
ノレイヤー17は量子ウェル13のバンドギャップエネ
ルギよりも小さなバンドギャップエネルギを有する材料
からなる。例えば、モノレイヤー17はInAsから構
成できる。1つより多くのモノレイヤー17を量子ウェ
ル13の内側に設けることができ、これについては図3
を参照してより詳細に説明する。
【0016】モノレイヤー17、ならびにモノレイヤー
18および19の効果は図2〜図4に示された概略的バ
ンドダイアグラムを参照して最もよく説明することがで
きる。図2〜図4に示された伝導帯エネルギは図1の断
面図に示された装置領域に対応する参照番号によって識
別される。図2は従来技術の共振トンネル装置の伝導帯
の概略的バンドダイアグラムを示す。図2に示される従
来技術の構造はモノレイヤー17,18または19を含
んでいない。量子ウェル13は、図2〜図4に点線で示
された、量子化基底状態エネルギレベルEおよび第1
の励起エネルギレベルEを有する。電荷キャリアはそ
れらがEまたはEに等しいエネルギを持っている場
合にのみ容易に量子ウェル13を通る(travel
through)ことが可能である。
【0017】スペーサ層11またはスペーサ層16にお
ける伝導帯内を移動する電荷キャリアはトンネリングに
よって障壁12および14を通りぬけることができる。
しかしながら、これらの電子はEまたはEに等しい
エネルギを持っていない限り、それらが量子ウェル13
を通りぬける確立は極めて低い。スペーサ層11および
16における電荷キャリアは図2〜図4において影をつ
けた領域によって示されるフェルミエネルギ(E)に
存在する。スペーサ層11またはスペーサ層16に印加
されるバイアスはEとEとEとの間の相対的エネ
ルギ差を変更する。該エネルギ差を変更することによ
り、EはEと整列することができ「共振」状態を提
供し、その間電荷キャリアは、量子ウェル13を通り、
障壁12および14を通りぬけることができ、それによ
ってスペーサ層11とスペーサ層16との間に電流が流
れることができる。
【0018】さらにバイアスが印加されると、EはE
より大きくなりかつ共振状態が破壊される。EがE
に等しくなると、第2の共振条件が満足されかつ大き
な電流密度が再び流れる。従って、本装置に対する電流
−電圧(I−V)特性はE=EおよびE=E
よびバリーに対応する2つのピークを有し、この場合E
>E>Eである。
【0019】理想的には、大きな電流が流れる共振状態
を除きゼロ電流が流れる。しかしながら、実際には非共
振状態でさえも有限の伝送確率、障壁に対する熱イオン
の放射、および他のフォノンの助けによるおよび不純物
の助けによるトンネリングのため幾つかの寄生バリー電
流が流れる。本発明にかかわる共振トンネル装置は大幅
にバリー電流を低減しかつバリー電流に対するピーク電
流の比率を大幅に改善することが分かっている。
【0020】図3は、本発明にかかわる第1の実施例の
共振トンネル装置の概略的バンドダイアグラムを示す。
モノレイヤー17は量子ウェル13の中央部に形成さ
れ、かつ量子ウェル13よりも小さなバンドギャップエ
ネルギの材料からなる。1つより多くのモノレイヤー1
7を用いることができる。より低いバンドギャップモノ
レイヤー17の効果は図2に示される構造と比較して量
子ウェル13において実質的にEを低下させることで
ある。モノレイヤー17は単一のモノレイヤーが量子ウ
ェル13の中央近くに配置された場合はEのエネルギ
レベルに対しほとんど効果を持たない。
【0021】Eを低くすることによる最も明白な効果
は共振状態E=Eが発生するバイアスを変えること
であるが、より注目すべき結果はモノレイヤー17の存
在がピーク電流を最小限だけ低減しながらバリー電流を
かなり低減することである。原理的には、バリー電流は
もしEおよびEの間のエネルギ分離が増大すれば低
減される。量子ウェル13よりも小さなバンドギャップ
を有する材料からなるモノレイヤー17はEを低下さ
せ、かつ好ましくは量子ウェル13の中央近くに配置さ
れる。量子ウェル13よりも大きなバンドギャップを有
する材料からなる1つまたはそれ以上のモノレイヤー1
5はEを上昇させる効果を有する。量子ウェル13よ
りも大きなバンドギャップを有するモノレイヤー15に
対する好ましい位置は量子ウェル13の中心とエッジの
間の中間部である。
【0022】量子ウェルよりも大きいバンドギャップお
よび小さいバンドギャップの双方を有する1つまたはそ
れ以上のモノレイヤー15および17を使用することが
できる。従って、幾つかのモノレイヤー15および17
を使用すると、EおよびEの間の分離を特定のアプ
リケーションに適合させるために容易に仕立てることが
でき、かつ同時にバリー電流を低減しかつピーク−バリ
ー電流比を改善する。例示的な構造においては、GaA
s量子ウェル13の中央近くに挿入された1つのInA
sモノレイヤー17は、主としてバリー電流の低減によ
り、ピーク−バリー電流比をほぼ2のファクタで改善し
た。
【0023】図4に示されるように、量子ウェル13の
外側に配置されたモノレイヤー18および19はさらに
バリー電流を低減することも分かった。モノレイヤー1
8および19は量子ウェルの内側においてはEまたは
に対し大きな効果を持たないが、電荷キャリアの波
動関数の位相を変えることにより非共振状態においては
電荷キャリアが量子ウェル13を通りぬける能力を変え
ることが分かった。実施例の構造においては、GaAs
からなる、それぞれ、スペーサ層11および16に挿入
されたInAsを含むモノレイヤー18および19はほ
ぼ2のファクタによってピーク−バリー電流比率を改善
した。また、モノレイヤー17とモノレイヤー18およ
び19との効果は累積的なものである。言い換えれば、
モノレイヤー18および19と組合わせて1つのモノレ
イヤー17を使用することによりほとんどバリー電流を
4倍低減する結果となる。
【0024】再び図1を参照すると、本発明にかかわる
共振トンネル半導体装置を製作する方法は、図1に示さ
れるコレクタ領域22およびベース領域21のような、
その上に共振トンネル半導体装置が形成できる基板を提
供する段階を含む。あるいは、ドーピングされた半導体
基板を使用して該ドーピングされた基板を介して基板上
に形成された共振トンネル装置に結合された電極を有す
る単純な共振トンネルダイオードを提供することもでき
る。次に、上部および底部を有するスペーサ層16が前
記基板をおおって形成され、かつ共振トンネルトランジ
スタの場合はベース領域21に結合される。モノレイヤ
ー19はスペーサ層16の形成中にスペーサ層16の上
部から所定の距離に形成される。
【0025】第1の障壁層14はスペーサ層16をおお
って形成され、かつ量子ウェル13は障壁層14をおお
って形成される。モノレイヤー(単数または複数)17
および15は量子ウェル13を形成する段階中に量子ウ
ェル13に与えられる。量子ウェル13は障壁層12に
よっておおわれており、該障壁層12はそれ自体スペー
サ層11によっておおわれている。モノレイヤー18は
スペーサ層11に該スペーサ層11の形成段階中に障壁
層12から所定の距離に形成される。
【0026】層11〜14,16およびモノレイヤー1
7〜19は、有機金属気相成長(MOCVD)、電子層
エピタキシー(ALE)、分子線エピタキシー(MB
E)その他のような、伝統的なエピタキシャル成長機器
および技術を用いて設けることができる。
【0027】本発明の共振トンネル装置を使用する方法
は、図1に示されるように、バイポーラトランジスタま
たはヘテロ接合バイポーラトランジスタのベース領域の
上にスペーサ層16を形成する段階を含む。バイポーラ
トランジスタまたはホットエレクトロン形トランジスタ
(HET)を形成するためには、スペーサ層16の少な
くとも底部は第1の導電形にドーピングされる。例え
ば、スペーサ16の底部はN形がドーピングされNPN
トランジスタのエミッタを形成する。NPNバイポーラ
トランジスタに対しては、ベース領域21はNPNトラ
ンジスタに対しては第2の導電形、またはP形にドーピ
ングされた半導体材料からなる。HETに対しては、ベ
ース領域21は反対の導電形にドーピングされない。ベ
ース領域21が形成されるコレクタ領域22は第1の導
電形の半導体材料からなる。コレクタ領域22は基板で
もよく、あるいは他の基板上に形成された層でもよい。
理解を容易にするため、コレクタ領域22ならびにベー
ス領域21は基板と称される。
【0028】量子ウェルおよびモノレイヤー17,18
および19を含む共振トンネル構造は前に述べたように
スペーサ層16の上部に形成される。電極26がスペー
サ層11上に形成される。電極23はベース21と接触
して形成され、かつコレクタ電極24はコレクタ領域2
2に結合して形成される。電極23,24および26は
伝統的な金属被着およびパターニング方法によって形成
される。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、改善さ
れたピーク−バリー電流比を有する共振トンネル構造が
提供されたことが明らかである。さらに、本発明による
共振トンネル装置は低いバリー電流、改善された装置直
線性、およびより低い総合電力消費を可能にする。本共
振トンネル構造はよく知られたエピタキシャル層被着技
術を使用して製造される。本共振トンネル装置は改善さ
れた性能を有する共振トンネルトランジスタの作製方法
においても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる共振トンネルトランジスタの
一部を示す大きく拡大した断面図である。
【図2】従来技術の共振トンネル装置の概略的バンドダ
イアグラムの一部を示す説明図である。
【図3】本発明にかかわる共振トンネル装置の概略的バ
ンドダイアグラムの一部を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例にかかわる共振トンネル
装置の概略的バンドダイアグラムを部分的に示す説明図
である。
【符号の説明】
11 第1のスペーサ層 12 第2の障壁層 13 量子ウェル層 14 第1の障壁層 16 第1のスペーサ層 17,18,19 モノレイヤー 21 ベース領域 22 コレクタ領域 23,24,26 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジュン・シェン アメリカ合衆国アリゾナ州85044、フェニ ックス、サウス・トウェンティフィフス・ プレイス 14654 (72)発明者 セイド・テラニ アメリカ合衆国アリゾナ州85258、スコッ ツデイル、イースト・サン・アルフレド・ ドライブ 8602

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振トンネル半導体装置であって、 第1の障壁層(12)、 第2の障壁層(14)、 前記第1および第2の障壁層の間の量子ウェル(13)
    であって該量子ウェルにおける電荷キャリアは実質的に
    基底状態エネルギレベルEまたは第1の励起エネルギ
    レベルEに存在するもの、 前記第1の障壁層をおおう第1のスペーサ層(11)、 前記第2の障壁層の下の第2のスペーサ層(16)であ
    って、前記第1の障壁層(12)、前記第2の障壁層
    (14)および前記量子ウェル(13)は前記第1およ
    び第2のスペーサ層(11,16)の間に形成されてい
    るもの、そして前記量子ウェルに形成された第1のモノ
    レイヤー(17)であって、該第1のモノレイヤーは量
    子ウェル(13)のバンドギャップと異なるバンドギャ
    ップを有する材料からなるもの、 を具備することを特徴とする共振トンネル半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のスペーサ層(16)の底部は
    第1の導電形であり、かつ前記装置はさらに、第2のス
    ペーサ層(16)の下に形成された第2の導電形のベー
    ス領域(21)、前記第1の導電形のコレクタ領域(2
    2)であって前記ベース領域(21)が該コレクタ領域
    (22)と接合を形成するもの、前記第1のスペーサ層
    (11)に結合されたエミッタ電極(26)、前記ベー
    ス領域(21)に結合されたベース電極(23)、そし
    て前記コレクタ領域(22)に結合されたコレクタ電極
    (24)、を具備することを特徴とする請求項1に記載
    の共振トンネル半導体装置。
  3. 【請求項3】 共振トンネル半導体装置を製作する方法
    であって、 その上に共振トンネル半導体装置が形成できる基板(2
    2)を準備する段階、 頭部を有する第1のスペーサ層(16)を形成する段
    階、 前記第1のスペーサ層(16)の前記頭部から所定の距
    離に前記第1のスペーサ層(16)内に第1のモノレイ
    ヤー(19)を形成する段階、 前記第1のスペーサ層(16)をおおう第1の障壁層
    (14)を形成する段階、 前記第1の障壁層(14)をおおう量子ウェル(13)
    を形成する段階、 前記量子ウェル(13)の中央部に第2のモノレイヤー
    (17)を形成する段階、 前記量子ウェル(13)をおおう第2の障壁層(12)
    を形成する段階、 第2のスペーサ層(11)を形成する段階、そして前記
    第2の障壁層(12)から所定の距離に前記第2のスペ
    ーサ層(11)内に第3のモノレイヤー(18)を形成
    する段階、 を具備することを特徴とする共振トンネル半導体装置を
    製作する方法。
  4. 【請求項4】 前記基板を準備する段階はさらに、第1
    の導電形のコレクタ領域(22)を提供する段階、およ
    び前記コレクタ領域(22)に第2の導電形のベース領
    域(21)を形成する段階を具備し、前記第1のスペー
    サ層(16)を形成する段階は前記ベース領域(21)
    に結合された第1のスペーサ層(16)を形成する段階
    を含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 共振トンネルダイオードを使用する方法
    であって、 第1の導電形のコレクタ領域(22)および該コレクタ
    領域(22)における第2の導電形のベース領域(2
    1)を有する基板を準備する段階、そして前記ベース領
    域(21)の頭部上にかつ前記ベース領域(21)に電
    気的に結合して共振トンネルダイオードを形成する段
    階、 を具備し、前記共振トンネルダイオードは前記ベース領
    域(21)上に形成された第1のスペーサ層(14,1
    6)であって前記第1のスペーサ層(14,16)の少
    なくとも底部は第1の導電形にドーピングされているも
    の、前記第1のスペーサ層(14,16)上に形成され
    た量子ウェル(13)、前記量子ウェル(13)の中央
    部に形成された少なくとも1つのモノレイヤー(17)
    であって、該少なくとも1つのモノレイヤー(17)は
    前記量子ウェル(13)とは異なるバンドギャップエネ
    ルギを有する材料からなるもの、そして前記量子ウェル
    (13)の上部に第2のスペーサ層(11,12)を形
    成する段階、を含むことを特徴とする、共振トンネルダ
    イオードを使用する方法。
JP5034379A 1992-02-21 1993-01-29 共振トンネル半導体装置 Pending JPH05283673A (ja)

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