JPH0528276Y2 - - Google Patents

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JPH0528276Y2
JPH0528276Y2 JP17309387U JP17309387U JPH0528276Y2 JP H0528276 Y2 JPH0528276 Y2 JP H0528276Y2 JP 17309387 U JP17309387 U JP 17309387U JP 17309387 U JP17309387 U JP 17309387U JP H0528276 Y2 JPH0528276 Y2 JP H0528276Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案はコンクリート建築物において、衝撃音
および空気伝播音の騒音の遮断性に優れる床構造
に関する。 〔従来の技術〕 従来のコンクリート建築物の床構造としては、
例えば第4図ないし第6図に示すものがある。第
4図は洋室の床構造を示し、第5図は第4図にお
ける床下地材の形状を示し、第6図は第4図にお
いてコンクリートスラブに塗布された接合材の床
下地材との接着部の分布状態を示す図である。 この床構造は、コンクリートスラブSと、その
スラブSの上にほぼ一定の間隔を置いて島状に塗
布した接合材Mと、その接合材Mに上からのせて
接着して前記コンクリートスラブSに一体に敷設
した発泡プラスチツク製の床下地材Bと、その上
に張設した床仕上材Fとより構成されている。 上記接合材Mは、通常はモルタル団子mと接着
剤から成り、最初接着剤をコンクリートスラブに
塗り、その上にモルタル団子mを置き、さらにそ
の頂部に接着剤を塗つて施工している。床下地材
Bは、第5図に示すようなユニツト下地材bを合
じやくりで敷き並べたものである。このユニツト
下地材bは、例えば嵩密度25g/1、厚さ50mm、
幅600mm、長さ900mmの単位板であつて、表側には
450mm間隔で床仕上材張設用の桟木1が埋設して
あり、裏側には配管用の配管溝2が縦横に設けて
ある。床仕上材Fは木質系の床板で釘打ちによつ
て張設するのが一般である。 島状に塗布した接合材Mの間隔は、第6図に示
すように通常は上記ユニツト下地材bであれば、
その1枚当りのモルタル団子m、すなわち島の数
は16〜20個である。 この床構造は、断熱性、温かさ、歩行の快適
さ、安全性、配管部の施工性等で優れているが、
遮音性能、特に空気伝播音に対する遮音性能が床
下地材を用いないコンクリートスラブ単体(裸
床)にくらべて悪い。このため、上階室内でテレ
ビ音、ステレオ音等の音量を高くすると下階の居
室へ伝播してしまう問題がある。 このような遮音性能の悪さはコンクリートスラ
ブ上に発泡プラスチツク製下地材と床仕上材とが
構成する上部構造が250Hz〜1kHzの周波数帯域の
中で共鳴透過現象を生ずるためと考えられる。 また、床衝撃音に対する遮音性能も良好と言え
ず、特に木質系仕上材(合板、捨板)の場合の軽
量衝撃音に対する遮音性能が悪いという欠点があ
る。 この遮音性能レベルを確認するために行つた
JIS A−1417−1974(音源室:縦幅 2800mm×横
幅3670mm)と、JIS A−1418−1974に準拠して測
定した遮音性能を表2に示す。 表2の測定結果から理解されるように、従来の
発泡プラスチツク製床下地材を用いた床構造
〔〕は裸床〔〕と比較して中心周波数500Hzで
の空間音圧レベル差が低下しており、遮音等級D
値を悪化させている。 これは、コンクリートスラブS、モルタル接合
材Mと床仕上材Fとの間を形成している発泡プラ
スチツク製床下地材Bが弾性体として作用し、共
鳴透過現象を生じさせているためと考えられる。 尚、比較のためにあげた床構造〔〕のD値は
50と良好であるが、これは上述のような共鳴透過
現象を起こすことはないからと考えられる。この
床構造〔〕は、遮音性能は優れているが、この
ままで床仕上材を張設しても、床が硬すぎるため
歩行感が悪く、かつ、転倒時危険であり、極めて
居住性が悪い。 〔問題点を解決する具体的手段〕 本考案においては、床下地材である発泡態の裏
面側に多数の垂直のスリツトを設けることにより
床下地材のバネ定数特性を変えることにより床構
造の衝撃音、空気伝播音の遮音効果を向上させた
ものである。 すなわち、本考案は、コンクリートスラブS
と、そのスラブの上に接合材M1を用いて発泡プ
ラスチツク製床下地材Bを固着し、その床下地材
Bの上に床仕上材Fを張設したコンクリート建築
物の床構造において、前記床下地材は嵩密度が15
〜40g/、肉厚t25〜150mmの発泡プラスチツク
体であつて、裏面側に溝幅が1〜5mm、深さD
が肉厚の1/3〜4/5に到る多数のスリツトが、30〜
300mmの間隔wで各々裏面に垂直に設けてあるこ
とを特徴とするコンクリート建築物の床構造を提
供するものである。 以下、図面を用いて本考案を説明する。第1図
において、Sはコンクリートスラブ、M1はモル
タル、液状樹脂接着剤等の接合材、Bは発泡体製
床下地材、1は桟木、Fは肉厚12mmのベニア合板
を2枚重ね合せた床仕上材であり、床仕上材Fは
釘3により桟木1に釘打ちされている。 ここにいう接合材M1は、床下地材Bをコンク
リートスラブSに固定する材料であり、接着剤と
セメントモルタルを併用したり、ポリマー入りセ
メント系接着剤やエポキシ系接着剤、例えばアク
リル系又はエチレン・酢酸ビニル共重合体系ポリ
マー分散液を混入させた接着剤等を使用する。 床下地材Bの大きさは縦400〜1000mm、横400〜
1000mm、高さ25〜150mmのブロツク状のものまた
はあいじやくり可能なもので、洋間用にはその上
面には桟木1が埋めこまれている。 大きさは、上気した範囲で適宜決められるが実
用化されている床の高さを考慮すると、特に肉厚
150mmを超えるものは実用化に供し得ず、逆に25
mm未満では、遮音性能の充分な向上が得られな
い。 床下地材の発泡プラスチツクとしては、高密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン・エ
チレン共重合体、ポリスチレン、スチレン・ポリ
エチレン共重合体、スチレン・α−メチルスチレ
ン・アクリロニトリル共重合体、ABS樹脂等の
嵩密度が15〜40g/の発泡成形体が用いられ
る。嵩密度が15g/より小さいと、成形体が柔
らかくなりすぎるため、成形体に歪みが生じやす
く、逆に40g/を超えると、かえつて成形体が
重くなつてしまう。 かかる発泡プラスチツクが、JIS A−6322に準
拠して測定した静的バネ定数が30×106N/m3
下の発泡成形体(以下、弾性の大きい発泡プラス
チツクということがある。)であると遮音性能の
向上に寄与する。 上記の中で、弾性の大きい発泡プラスチツクと
しては、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
プロピレン・エチレン共重合体等からなる発泡プ
ラスチツクが挙げられる。 その他、ポリスチレン系の弾性の大きい発泡プ
ラツチツクとしては、発泡ポリスチレンの通常の
成形体はJIS A−9511に準拠して測定した圧縮強
さが0.8〜3Kg/cm2である(以下、半硬質の発泡
プラスツチツクということがある。)ため、予備
発泡ポリスチレン粒子を型内に充填し、これをス
チーム発泡成形した通常の発泡ポリスチレン成形
体を、圧縮後、圧縮率の1/2〜4/5まで形状を回復
させ、然る後、圧縮方向に直交する面方向にスラ
イスしたものが挙げられる。例えば、厚さ410mm、
幅900mm、長さ1000mmの発泡ポリスチレン成形体
を厚さ方向に加圧して、その厚さの1/3に圧縮し、
その後圧力を開放して2/3まで回復させ、しかる
後、圧縮方向に直交する面方向にスライスしたも
のである。 弾性の大きい発泡プラスチツクの静的バネ定数
は、前述の加圧、解放の2次加工による場合、加
工前の発泡体の密度と加圧条件によつて種々のも
のが得られる。 表1は、加圧前に異なつた密度を有し、かつ厚
さ410mm、幅900mm、長さ1800mmの発泡ポリスチレ
ンを、それぞれ1/3の厚さまで圧縮しその後圧力
を解放して2/3まで回復させたものを厚さ50mm、
〔実施例1〜3〕
コンクリート建築物の音源室(床面積X×Y=
2800mm×3670mm)のコンクリートスラブS(厚さ
150mm)に、第1図に示すような床構造を設けた。 すなわち、まず現場打ちコンクリートスラブ上
にセメントモルタル接着剤を用いて嵩密度が25
g/、縦900mm、横595mm、厚み50mmの、発泡プ
ラスチツク体よりなる床下地材を固着した。 床下地材として、次の三種のものを用いた。 実施例 1 肉厚50mm、静的バネ定数が10×106N/m3、圧
縮強さ0.15Kg/cm2の弾性の大きい発泡ポリスチレ
ン成形体の裏面に、深さ30mm、溝幅2mm、間隔60
mmでスリツトを格子状に設けた床下地材。 実施例 2 肉厚50mm、静的バネ定数が150×106N/m3、圧
縮強さ1.8Kg/cm2の半硬質の発泡ポリスチレン成
形体の裏面に、深さ30mm、溝幅2mm、間隔60mmで
スリツトを格子状に設けた床下地材。 実施例 3 第3図に示すように、静的バネ定数が150×106
N/m3、圧縮強さ1.8Kg/cm2の半硬質ポリスチレ
ン発泡体(b1、肉厚20mm)に、静的バネ定数が10
×106N/m3、圧縮強さ0.15Kg/cm2の弾性の大き
い発泡ポリスチレン成形体(b2、肉厚30mm)を接
着剤で貼着したものであつて、この弾性の大きい
発泡ポリスチレン成形体の表面に、深さ30mm、溝
幅2mm、間隔60mmでスリツトを格子状に設けた床
下地材。 比較例 1 スリツトの溝幅を0.5mmに変更した他は実施例
2と同様にした。 比較例 2 スリツトの溝幅を6.0mmに変更した他は実施例
2と同様にした。 比較例 3 スリツトの深さを12.5mmに変更した他は実施例
2と同様にした。 比較例 4 スリツトの深さを41mmに変更した他は実施例2
と同様にした。 比較例 5 スリツトの間隔を25mmに変更した他は実施例2
と同様にした。 比較例 6 スリツトの間隔を350mmに変更した他は実施例
2と同様にした。 その後、床仕上材Fとして厚さ12mmの合板2枚
を桟木1に釘打ちして上記第1図の床構造を形成
した。 得られた床構造について、JIS A−1417とJIS
A−1418の遮音効果を測定した。 結果を表2に示す。 表2より本考案の床構造は、衝撃音および空気
伝播音の遮音効果が裸床および従来のものより優
れることが理解される。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の床構造の断面図、第2図は床
下地材の部分正面図、第3図は床下地材の斜視
図、第4図は、従来のコンクリート建築物の洋室
の床構造を示す断面図、第5図は第4図の床構造
を構成する床下地材を示し、同図イは表面からみ
た平面図、同図ロは裏側からみた平面図、同図ハ
は同図イの矢符E方向からみた側面図、同図ニは
同図イの矢符F方向からみた側面図、第6図は第
4図の床仕上材を除去した状態を示す平面図であ
る。 S……コンクリートスラブ、M1……接合材、
B……床下地材、F……床仕上材、1……桟木、
4……スリツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 コンクリートスラブとそのスラブの上に接合
    材を用いて発泡プラスチツク製床下地材を固着
    し、その床下地材の上に床仕上材を張設したコ
    ンクリート建築物の床構造において、前記床下
    地材は嵩密度が15〜40g/、肉厚25〜150mm
    の発泡プラスチツク体であつて、裏面側に溝幅
    が1〜5mm、深さが肉厚の1/3〜4/5に到る多数
    のスリツトが、30〜300mmの間隔で、各々裏面
    に垂直に設けてあることを特徴とするコンクリ
    ート建築物の床構造。 2 床下地材の発泡プラスチツク体が、JIS A−
    6322に準拠して測定した静的バネ定数が30×
    106N/m3以下の発泡体であることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の床構
    造。 3 床下地材の発泡プラスチツク体が、JIS A−
    9511に準拠して測定した圧縮強さが0.8〜3
    Kg/cm2の発泡体であることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の床構造。 4 スリツトの深さが、床下地材の肉厚の2分の
    1未満であつて、格子状に設けられていること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の床構造。 5 床下地材が、二層構造であつて、その上層側
    がJIS A−9511に準拠して測定した圧縮強さが
    0.8〜3Kg/cm2の発泡体で、下層側がJIS A−
    6322に準拠して測定した静的バネ定数が30×
    106N/m3以下の発泡体であることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項また第4項記
    載の床構造。
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