JPH05281636A - カセッテ - Google Patents

カセッテ

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JPH05281636A
JPH05281636A JP4075078A JP7507892A JPH05281636A JP H05281636 A JPH05281636 A JP H05281636A JP 4075078 A JP4075078 A JP 4075078A JP 7507892 A JP7507892 A JP 7507892A JP H05281636 A JPH05281636 A JP H05281636A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート状の画像記録媒体を収納する函体と、
この函体の記録媒体出入れ用開口を閉じる蓋体とからな
るカセッテにおいて、蓋体のロック解除と開蓋操作の双
方を自動的に実行可能とする。 【構成】 函体12に、矢印B、C方向に移動自在でばね
18により矢印B方向に付勢されたスライダ14を設け、こ
のスライダ14に取り付けたロック爪16を、蓋体13のロッ
ク爪30と係合させて蓋体13を閉蓋位置にロックする。そ
してカセッテ装填時に函体12のピン通過孔12b内に進入
するロック解除ピン41により、スライダ14を矢印C方向
に移動させてロック爪16をロック爪30から外すととも
に、スライダ14に形成された斜面部を有する押圧部材20
により蓋体13の被押圧突起37を押して、カム作用により
蓋体13を揺動軸A周りに揺動させて開蓋する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線写真フイルムや蓄
積性蛍光体シート等のシート状画像記録媒体を収納する
カセッテに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、人体等の放射線画像を記録す
る記録媒体としてX線写真フイルムが公知となってい
る。また同様の目的に使用される記録媒体として、例え
ば特開昭55−12429号、同56−11395号公
報等に示される蓄積性蛍光体シート、すなわち蓄積性蛍
光体の層を有するシートも公知となっている。上記の蓄
積性蛍光体とは、放射線(X線、α線、β線、γ線、紫
外線、電子線等)を照射するとそのエネルギーの一部を
蓄積し、その後可視光等の励起光の照射を受けると蓄積
しているエネルギーに応じて輝尽発光を示す蛍光体であ
る。
【0003】この蓄積性蛍光体シートに、例えば被写体
を透過した放射線を照射する等によりその被写体の放射
線画像を記録(撮影)した後、この蓄積性蛍光体シート
を励起光で2次元走査し、その際該シートから発せられ
る輝尽発光光を光電的に検出すれば、放射線画像情報を
示す電気的画像信号が得られる。
【0004】ところで上述した蓄積性蛍光体シートやX
線写真フイルムは、通常遮光性のカセッテあるいはマガ
ジンに収納して取り扱われる。カセッテは、蓄積性蛍光
体シート等のシート状画像記録媒体を1枚ずつ収納する
ものであり、通常は、一部に記録媒体を出し入れするた
めの開口が設けられた函体と、この函体に収納されたシ
ート状画像記録媒体に対してほぼ平行の揺動軸を介して
該函体に取り付けられ、この揺動軸の周りに揺動して上
記開口を開閉する蓋体とから構成される。そして、函体
側に取り付けられた係合部と、蓋体側に取り付けられて
上記係合部と係合する被係合部とからなる蓋ロック機構
が設けられて、蓋体が不用意に開かないようにされてい
る。
【0005】このようなカセッテを用いて放射線画像の
撮影(記録)を行なう際、カセッテは例えば被写体を透
過した放射線の照射を受ける位置に配され、それにより
カセッテ内に収納された蓄積性蛍光体シート等に放射線
が照射されて、そこに放射線画像が撮影される。
【0006】上述のようなカセッテが、例えば放射線画
像撮影がなされた蓄積性蛍光体シートから放射線画像情
報を読み取るための読取装置に装填された際には、収納
している記録媒体を取り出すため、さらには新たな記録
媒体を収納するために、蓋体のロックを解除し、次いで
蓋体を開蓋位置に動かす必要がある。作業能率を向上さ
せるためには、蓋体のロック解除操作と開蓋操作とを自
動的に行なうのが望ましく、特開昭57−178234
号公報には、この2操作の自動化を可能にするカセッテ
が開示されている。
【0007】この従来のカセッテは、函体側に配され外
部からの力を受けてシート状記録媒体とほぼ平行な方向
に移動する移動体と蓋体とをアームで連結し、閉蓋時は
移動体移動方向とほぼ平行な状態となっている上記アー
ムを、外力を受けて動く移動体により押して斜め状態に
起こし、それにより蓋体を開蓋位置まで揺動させるもの
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のカセッテ
においては、通常15mm程度とかなり薄く形成される
函体内にアームが配置されるため、このアームを、押さ
れたときに斜め状態に起きるように設計するのが非常に
困難となっている。また、たとえアームをそのように設
計できても、実際にそれを押して斜め状態に起こすのに
は極めて大きな力が必要となる。このように上記従来の
カセッテは、理論上は開蓋操作を自動的に行なえるよう
になっているが、実用レベルではとても自動開蓋できる
ものではなかった。
【0009】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、函体がかなり薄く形成されても、蓋体の
ロック解除と開蓋操作の双方を自動的に行なうことがで
きるカセッテを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるカセッテ
は、前述した通りの函体と蓋体とからなるカセッテにお
いて、蓋体の揺動軸に対して直角な方向に移動自在とし
て函体に保持された移動体と、この移動体と一体化され
た係合部と、上記移動体をその移動方向の一方側に付勢
する付勢手段と、付勢された上記移動体を受け止めてロ
ック位置に保持する、函体に固定されたストッパと、上
記蓋体に取り付けられ、この蓋体が閉蓋位置にあるとき
上記ロック位置にある移動体の係合部と係合して、該蓋
体を揺動不可能にロックさせる一方、移動体が前記付勢
の方向と逆方向に所定距離移動すると上記係合部から外
れる被係合部と、上記移動体に取り付けられた押圧部材
および蓋体に取り付けられた被押圧部材の組合せからな
り、これら両部材の少なくとも一方が移動体の移動方向
に対して傾いた斜面部を有し、移動体が前記付勢の方向
と逆方向に移動したときに押圧部材が被押圧部材を押す
ことにより蓋体を開蓋方向に揺動させる開蓋機構とを備
えたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用および発明の効果】上記構成のカセッテを例えば
前述の蓄積性蛍光体シート用の放射線画像情報読取装置
に装填する際に、この装置側の部材により移動体が付勢
手段の付勢力に抗して押されるようにしておくと、該移
動体がロック位置から退出するので、その係合部と蓋体
側の被係合部との係合が外れ、蓋体のロック解除が自動
的になされる。
【0012】またこのように移動体が移動すると、そこ
に取り付けられた押圧部材が蓋体側の被押圧部材を押す
ので、蓋体が開蓋方向に揺動し、開蓋操作が自動的にな
される。さらに詳しくは、このように押圧部材が被押圧
部材を押すとき、押圧部材の(つまり移動体の)直線運
動はそれら両部材の少なくとも一方に形成された斜面部
を介して被押圧部材の(つまり蓋体の)揺動に変換され
る。このように開蓋操作するカム機構は、前述のように
斜め状態に起こされる従来装置のアームとは異なって厚
さ15mm程度の函体内に配設することも容易であり、
また比較的小さな力で開蓋できるものとなる。
【0013】なおこのカセッテを上述のように自動的に
ロック解除および開蓋させるためには、それが装填され
る放射線画像情報読取装置等の装置に、カセッテ内移動
体に対向しうる例えばピン状のロック解除部材を固定し
ておき、カセッテをそこに収納されているシート状記録
媒体と平行な方向に押し込んで所定位置に装填するよう
にし、このカセッテ押込みの際に上記ロック解除部材が
カセッテ内移動体に当接してそれを付勢方向と反対方向
に移動させるようにすればよい。あるいは、カセッテが
放射線画像情報読取装置等の装置内の所定位置に装填さ
れた後、この装置に設けられた可動式のロック解除部材
が動いて、上記カセッテ内移動体を移動させるようにし
てもよい。前者の方式は、カセッテの装填動作を利用し
てロック解除および開蓋が可能であるから、これら両操
作のための駆動機構が不要となり、またカセッテ装填終
了時点までにこれら両操作が完了することになり、した
がって、後者の方式よりもより望ましいと言える。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例によるカセッテ10
の一部を示す斜視図であり、また図2はその平面形状を
示している。
【0015】このカセッテ10は一例として、前述の蓄積
性蛍光体シート11を収納するものであり、薄い函体12
と、この函体12に設けられた蓄積性蛍光体シート出入れ
用の開口12aを開閉する蓋体13とを有している。これら
函体12および蓋体13は例えば合成樹脂から形成されてい
る。そして蓋体13は、函体12内に収納された蓄積性蛍光
体シート11に対してほぼ平行の揺動軸Aの周りに揺動自
在にして函体12に取り付けられており、このように揺動
して開口12aを開閉する。なお、このように蓋体13を揺
動自在とするためには、例えば公知のヒンジ機構を用い
たり、あるいは蓋体13と函体12とを合成樹脂により一体
成形し、蓋体13を函体12に対してヒンジ線で折り曲げ可
能としておけばよい。
【0016】図1と図2はそれぞれ、この蓋体13が開口
12aを開いている状態(開蓋状態)および閉じている状
態(閉蓋状態)を示している。なお図2では、後述する
マニュアル操作により蓋ロックは解除されている。また
これら図1および図2は、カセッテ10の左端部のみを示
しているが、図示のものと同様の機構がカセッテ右端部
にも設けられている。
【0017】函体12内には、収納された蓄積性蛍光体シ
ート11に対して平行で、かつ蓋体13の揺動軸Aに対して
直角な方向(矢印B、C方向)に移動自在にして、スラ
イダ(移動体)14が保持されている。このスライダ14
は、函体12の内面に形成されたガイド部材15等により、
上記の方向のみに移動可能に案内される。またこのスラ
イダ14には、係合部としてのロック爪16が一体的に形成
されている。
【0018】そして函体12にはばね受け17が形成され、
このばね受け17とスライダ14との間には圧縮コイルばね
18が配設されている。それによりスライダ14は、カセッ
テ前端側(矢印B方向)に付勢されている。このように
付勢されたスライダ14は、他の外力を受けなければ、ガ
イド部材15に形成されたストッパ19に張出部14aが当接
する位置(ロック位置)に保持される。スライダ14には
さらに、上部がコイルばね18側に向かって次第に低くな
る斜面部とされた押圧部材20と、後述するマニュアルロ
ック解除のための突起21とが一体的に形成されている。
また函体12には、スライダ14の内側において、マニュア
ルロック解除の状態を維持するための掛止部22が形成さ
れている。
【0019】次に蓋体13側の構造について説明する。こ
の蓋体13の内側には、スライダ14の上面に向かって突出
した被係合部としてのロック爪30、および同様に突出し
た被押圧突起37が固定されている。また蓋体13には、矢
印D、E方向つまり閉蓋状態下で矢印B、C方向と平行
となる方向に移動自在にして、マニュアル操作片31が組
み付けられている。このマニュアル操作片31は、側外方
に突出した突起32を有し、またこのマニュアル操作片31
には矢印K方向に弾力的に動き得る掛止片33が固定され
ている。またこのマニュアル操作片31の上面には断面波
形状とされた操作部34が形成され、この操作部34は蓋体
13に形成された開口35を通して外部に露出している。
【0020】なおマニュアル操作片31は保持部材39(図
1においては省略)によって上記のように移動自在に保
持されており、またそこに形成された2つの細長いガイ
ド溝31a内に、蓋体13に固定されたピン13bをそれぞれ
収容して、矢印D、E方向のみに移動可能とされてい
る。
【0021】そしてマニュアル操作片31は圧縮コイルば
ね36により、矢印E方向に付勢されている。このように
付勢されたマニュアル操作片31は、その他の外力が作用
しなければ、その操作部34の円弧部が開口35に当接し
て、所定のロック位置に保たれる。このロック位置は、
蓋体13が閉蓋状態にされると、該マニュアル操作片31の
突起32の後端面(図1中で奥方側の面)が、同じくロッ
ク位置にあるスライダ14の突起21の前端面(図1中で手
前側の面)と微小間隔を置いて対面するようになる位置
である。
【0022】次に上記構成のカセッテ10の作用につい
て、図3および図4を参照して説明する。図3は、この
カセッテ10の蓋ロック機構周りの側断面形状を、開蓋時
の4つの状態毎に示している。まず、函体12内に蓄積性
蛍光体シート11が収納されて蓋体13が閉じられると、図
3の(1) に示されるように蓋体13のロック爪30がスライ
ダ14のロック爪16に係合し、蓋体13はこの閉蓋状態を保
つようにロックされる。
【0023】内部に蓄積性蛍光体シート11を収納したカ
セッテ10は、前述のようにして放射線画像の撮影に供さ
れた後、図4に示される放射線画像情報読取装置40に装
填される。その際カセッテ10は、放射線画像情報読取装
置40のカセッテ挿入口40aに前端(開口12aが設けられ
ている端部)側から挿し込まれ、その姿勢のまま所定の
装填位置まで押し込まれる。なお放射線画像情報読取装
置40の内部には、このように押し込まれるカセッテ10の
左右側端部を案内するガイド部材(図示せず)が設けら
れている。
【0024】このようにカセッテ10が装填される際、放
射線画像情報読取装置40内においてこの装填方向と平行
に延びる状態に固定されているロック解除ピン41が函体
12に設けられたピン通過孔12b(図1参照)を通ってこ
の函体12内に進入し、スライダ14をばね18の付勢力に抗
して奥方に(図1の矢印C方向)に押し込む。そのた
め、図3の(2) に示されるように、このスライダ14のロ
ック爪16が蓋体13のロック爪30から離れ、蓋体13のロッ
ク状態が解除される。
【0025】カセッテ10がさらに押し込まれるとスライ
ダ14がさらに移動し、図3の(3) に示されるように、押
圧部材20の斜面部が蓋体13の被押圧突起37を押圧するの
で、カム作用によりこの被押圧突起37が上方に押し上げ
られ、蓋体13が揺動軸Aの周りに揺動して開口12aを開
く状態となる。カセッテ10が所定の装填位置まで押し込
まれると、図3の(4) に示されるように、カセッテ10の
前端部がストッパ42に当接し、カセッテ10はその位置に
保持される。
【0026】以上説明のようにして、カセッテ10が放射
線画像情報読取装置40内の所定位置に装填されると、自
動的にロック解除と開蓋がなされる。なお、以上説明の
ようにカセッテ10を装填する力を利用してロック解除と
開蓋を行なう他、カセッテ10が所定位置に装填された後
にロック解除ピン41を駆動手段によって移動させてもよ
い。しかし上記実施例のようにすれば、ロック解除ピン
41の駆動手段が不要であり、またカセッテ装填終了時点
でロック解除と開蓋が完了するから、放射線画像情報読
取装置40の機構簡素化および操作の迅速化の上でより好
ましい。
【0027】なお本実施例のカセッテ10は、上述のよう
にしてなされる自動開蓋では、蓋体13が少しだけ開くよ
うに構成されている。そのようにすれば、この開蓋操作
のために大きなカセッテ装填力が必要となることはな
い。しかしこの場合は、蓄積性蛍光体シート取出しのた
めに蓋体13をさらに大きく開かせる操作が求められる。
【0028】そこで本例では、図3の(4) に示される通
り、放射線画像情報読取装置40にカセッテ左右方向(同
図の紙面に垂直な方向)に横移動するとともに、矢印F
方向に移動する開蓋部材43が設けられている。この開蓋
部材43は、少し開いている状態の蓋体13の内側に位置す
る所まで横移動し、次いで同図の破線表示位置まで移動
する。それにより蓋体13は、同図に破線で示す位置まで
大きく開くことになる。
【0029】なお蓋体13を上述のように大きく開かせる
ためには、この開蓋部材43を用いる他、蓋体13の上表面
に吸着するエアサクションカップを矢印F方向に移動さ
せる機構等を用いてもよい。カセッテ装填により蓋ロッ
ク解除だけが自動的になされるカセッテにおいては、蓋
体を大きく開かせるために上述のエアサクションカップ
を備える開蓋機構を使用せざるを得ない。それに対し
て、このカセッテ10のようにたとえ少しでも蓋体13の開
蓋が自動的になされれば、蓋体13を大きく開かせる開蓋
機構として種々のものが使用可能となり、その選択の幅
が拡大する。
【0030】以上のようにして蓋体13が大きく開かれる
と、図4に示されるように駆動ローラ44を備えるシート
搬出入機構45が矢印G方向に移動し、函体12と蓋体13と
の間に入り込んで蓄積性蛍光体シート11に駆動ローラ44
を圧接させる。次いで駆動ローラ44が図示しない駆動手
段により図4中反時計方向に回転される。それにより蓄
積性蛍光体シート11がカセッテ10から外部に搬出され
る。
【0031】この搬出された蓄積性蛍光体シート11は、
ガイド板46、47、48やニップローラ49、50、51、52、5
3、54、55、56、57等からなるシート搬送系により、消
去部60を経て読取部62に送られる。この読取部62におけ
る放射線画像情報の読取処理は、例えば特開昭55−1
2429号公報等により公知となっているものである
が、以下それについて簡単に説明する。蓄積性蛍光体シ
ート11はニップローラ55,56、57により励起光副走査の
ために図中矢印H方向に定速で搬送される。そして主走
査用光学系63から出射した励起光としてのレーザビーム
64が、蓄積性蛍光体シート11上を、上記矢印H方向とほ
ぼ直角な方向に走査(主走査)する。
【0032】このレーザビーム64の照射を受けた蓄積性
蛍光体シート11の部分からは、そこに蓄積記録されてい
る放射線画像情報に対応した光量の輝尽発光光が発せら
れ、この輝尽発光光は光ガイド65を介して光電子増倍管
等の光検出器66によって検出される。したがってこの光
検出器66からは、蓄積性蛍光体シート11に蓄積記録され
ている放射線画像情報を示す出力信号Sが得られる。こ
の信号Sを例えばCRT表示装置や光走査記録装置等の
画像再生装置に送って画像再生に供すれば、蓄積性蛍光
体シート11に記録されていた放射線画像が可視像として
再生される。
【0033】放射線画像情報の読取りが終了した蓄積性
蛍光体シート11は、上記ニップローラ49〜57がそれまで
とは逆方向に回転されることにより、読取部62から消去
部60に送られる。この消去部60を蓄積性蛍光体シート11
が通過する際複数の消去光源61が点灯され、それらから
発せられた消去光が蓄積性蛍光体シート11に照射され
る。放射線画像情報読取り後も蓄積性蛍光体シート11に
残存していた放射線エネルギーは、この消去光照射によ
り蓄積性蛍光体シート11から放出され、該シート11は新
たに放射線画像撮影に使用され得る状態となる。
【0034】この消去処理を受けた蓄積性蛍光体シート
11は、先の場合とは逆方向つまり時計方向に回転してい
る駆動ローラ44により、カセッテ10内に搬入される。次
いで、前述した蓄積性蛍光体シート取出しの場合とは全
く逆の操作がなされることにより、カセッテ10の閉蓋お
よびロックがなされる。すなわち、まずシート搬出入機
構45が矢印G方向と反対方向に移動して、函体12と蓋体
13との間から外方に退出し、原位置に戻る。次に図3の
(4) に示される開蓋部材43が同図中の破線表示位置から
実線表示位置に戻り、蓋体13の内側から離れる位置まで
横方向に(図中奥方側に)退出する。
【0035】開蓋部材43が上記の位置まで退出したこと
が例えば表示装置等によって知らされると、装置オペレ
ータはカセッテ10をカセッテ挿入口40aから引き抜く。
するとこの場合は、スライダ14および蓋体13の状態が図
3の(4) 、(3) 、(2) 、(1)の順で変化し、閉蓋および
蓋体13のロックがなされる。
【0036】ただしこの際、スライダ14が図3の(1) に
示されるロック位置に復帰する前に、蓋体13が完全な閉
蓋位置まで戻り得ないことがある。そのときは図5に示
すように、蓋体13のロック爪30がスライダ14のロック爪
16の上に載ってしまって、それら両者が係合しなくな
る。そこで放射線画像情報読取装置40には、カセッテ10
に対して上方から弾力的に接触する1対の閉蓋用ローラ
68が設けられている。これらのローラ68は、カセッテ10
が引き抜かれる際に、蓋体13のロック爪30設置部分のほ
ぼ裏側に相当する上表面部分(図1中破線円Jで示す部
分)を押圧する位置に配されている。
【0037】このような閉蓋用ローラ68によって蓋体13
が下方に押されると、ロック爪30はロック爪16を下方に
押そうとする。そのとき両ロック爪30、16のテーパ面の
作用でロック爪16は矢印C方向に移動し、蓋体13が完全
に閉まったところで、ばね18の力によりロック爪16がロ
ック位置に戻り、ロック爪30と係合する。以上のように
して、カセッテ10が放射線画像情報読取装置40のカセッ
テ挿入口40aから完全に引き抜かれた際には、必ず両ロ
ック爪30、16が互いに係合して蓋体13がロック状態とな
る。
【0038】なおカセッテ10の蓋体13は、上述したよう
に放射線画像情報読取装置40に装填する際の他、例えば
収納する蓄積性蛍光体シート11の交換、点検等のため
に、マニュアル操作で開蓋されることもある。以下、そ
の操作について説明する。蓋体13が閉蓋状態となってい
るとき、そこに取り付けられている1対のマニュアル操
作片31の操作部34をオペレータが指等によって図1の矢
印D方向に押すと、該マニュアル操作片31の突起32が突
起21を介してスライダ14を同方向に移動させる。すると
スライダ14は図3の(2) の状態となって、蓋体13のロッ
クが解除される。
【0039】このようにマニュアル操作片31が押されて
ロック解除状態となると、このマニュアル操作片31に固
定されている掛止片33が弾力的に変形しつつ掛止部22を
乗り越えて、そこに掛止する。すると、それぞればね1
8、36によって付勢されているスライダ14、マニュアル
操作片31は、オペレータがマニュアル操作片31の操作部
34から手を離してもロック位置に戻らない。そこでオペ
レータは操作部34から手を離し、手操作で蓋体13を開か
せることができる。
【0040】上述のようにして蓋体13が開かれると、掛
止片33が掛止部22から外れるので、スライダ14、マニュ
アル操作片31はそれぞればね18、36の付勢力によりロッ
ク位置に戻る。そこで、例えば蓄積性蛍光体シート11の
交換等を済ませた後に、前述した図1の破線円J部分を
指で押すようにして蓋体13を閉じると、前記閉蓋用ロー
ラ68によって蓋体13が押される場合と同様にしてロック
爪30がロック爪16に係合し、蓋体13が閉蓋状態にロック
される。
【0041】なお、以上説明したマニュアルロック解除
機構を特に設けなくても、函体12のピン通過孔12bにピ
ン状のものを挿し込むことにより、蓋体13をマニュアル
操作で開くことができる。しかし、上述のようなマニュ
アルロック解除機構を設けておけば、マニュアルロック
解除が容易になされるので好ましい。
【0042】また上記実施例では、押圧部材20が斜面部
を有する形状とされているが、蓋体13側に設けられる被
押圧突起37をそのような斜面部を有する形状として、押
圧部材20はそのような斜面部を備えない形状としてもよ
い。さらに本発明は、蓄積性蛍光体シート以外のシート
状画像記録媒体を収納するカセッテに対しても適用可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるカセッテの要部を示す
斜視図
【図2】上記カセッテの要部を示す一部破断平面図
【図3】上記カセッテが開蓋操作される際の要部の作動
状態を順を追って示す側断面図
【図4】上記カセッテが装填される放射線画像情報読取
装置の概略側面図
【図5】上記カセッテが閉蓋操作される際の要部の状態
を示す側断面図
【符号の説明】
10 カセッテ 11 蓄積性蛍光体シート 12 函体 12a 函体の開口 12b 函体のピン通過孔 13 蓋体 14 スライダ 15 ガイド部材 16 ロック爪(係合部) 18、36 圧縮コイルばね 19 ストッパ 20 押圧部材 21、32 突起 22 掛止部 30 ロック爪(被係合部) 31 マニュアル操作片 33 掛止片 37 被押圧突起 40 放射線画像情報読取装置 40a カセッテ挿入口 41 ロック解除ピン 43 開蓋部材 44 駆動ローラ 45 シート搬出入機構 68 閉蓋用ローラ A 蓋体の揺動軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の画像記録媒体を収納し、一部
    にこの記録媒体を出し入れするための開口が設けられた
    函体と、 この函体に収納された前記画像記録媒体に対してほぼ平
    行の揺動軸を介して該函体に取り付けられ、前記揺動軸
    の周りに揺動して前記開口を開閉する蓋体とからなるカ
    セッテにおいて、 前記揺動軸に対して直角な方向に移動自在として前記函
    体に保持された移動体と、 この移動体と一体化された係合部と、 前記移動体をその移動方向の一方側に付勢する付勢手段
    と、 付勢された前記移動体を受け止めてロック位置に保持す
    る、前記函体に固定されたストッパと、 前記蓋体に取り付けられ、この蓋体が閉蓋位置にあると
    き前記ロック位置にある移動体の前記係合部と係合して
    該蓋体を揺動不可能にロックさせる一方、移動体が前記
    付勢の方向と逆方向に所定距離移動すると前記係合部か
    ら外れる被係合部と、 前記移動体に取り付けられた押圧部材および前記蓋体に
    取り付けられた被押圧部材の組合せからなり、これら両
    部材の少なくとも一方が移動体の移動方向に対して傾い
    た斜面部を有し、移動体が前記付勢の方向と逆方向に移
    動したときに押圧部材が被押圧部材を押すことにより蓋
    体を開蓋方向に揺動させる開蓋機構とを備えたことを特
    徴とするカセッテ。
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