JP2952441B2 - カセッテからの画像記録媒体搬出装置 - Google Patents

カセッテからの画像記録媒体搬出装置

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JP2952441B2
JP2952441B2 JP9657392A JP9657392A JP2952441B2 JP 2952441 B2 JP2952441 B2 JP 2952441B2 JP 9657392 A JP9657392 A JP 9657392A JP 9657392 A JP9657392 A JP 9657392A JP 2952441 B2 JP2952441 B2 JP 2952441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセッテに収納された
X線写真フイルムや蓄積性蛍光体シート等のシート状画
像記録媒体を、カセッテから搬出する装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、人体等の放射線画像を記録す
る記録媒体としてX線写真フイルムが公知となってい
る。また同様の目的に使用される記録媒体として、例え
ば特開昭55−12429号、同56−11395号公
報等に示される蓄積性蛍光体シート、すなわち蓄積性蛍
光体の層を有するシートも公知となっている。上記の蓄
積性蛍光体とは、放射線(X線、α線、β線、γ線、紫
外線、電子線等)を照射するとそのエネルギーの一部を
蓄積し、その後可視光等の励起光の照射を受けると蓄積
しているエネルギーに応じて輝尽発光を示す蛍光体であ
る。
【0003】この蓄積性蛍光体シートに、例えば被写体
を透過した放射線を照射する等によりその被写体の放射
線画像を記録(撮影)した後、この蓄積性蛍光体シート
を励起光で2次元走査し、その際該シートから発せられ
る輝尽発光光を光電的に検出すれば、放射線画像情報を
示す電気的画像信号が得られる。
【0004】ところで上述した蓄積性蛍光体シートやX
線写真フイルムは、通常遮光性のカセッテあるいはマガ
ジンに収納して取り扱われる。カセッテは、蓄積性蛍光
体シート等のシート状画像記録媒体を1枚ずつ収納する
ものであり、通常は、一部に記録媒体を出し入れするた
めの開口が設けられた函体と、この函体に収納されたシ
ート状画像記録媒体に対してほぼ平行の揺動軸を介して
該函体に取り付けられ、この揺動軸の周りに揺動して上
記開口を開閉する蓋体とから構成される。
【0005】このようなカセッテを用いて放射線画像の
撮影(記録)を行なう際、カセッテは例えば被写体を透
過した放射線の照射を受ける位置に配され、それにより
カセッテ内に収納された蓄積性蛍光体シート等に放射線
が照射されて、そこに放射線画像が撮影される。
【0006】上述のようなカセッテが、例えば放射線画
像撮影がなされた蓄積性蛍光体シートから放射線画像情
報を読み取るための読取装置に装填された際には、収納
している記録媒体をそこから搬出するために、まず蓋体
が開蓋位置に動かされ、次いでカセッテ内の画像記録媒
体が、開かれた開口部分を通してカセッテ外に取り出さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにしてカセ
ッテの開蓋と画像記録媒体の取出しとを行なう装置は従
来より種々提供されているが、従来装置はいずれも、開
蓋機構と画像記録媒体を取り出すシート取出し機構とが
互いに機械的に独立に構成され、蓋体が完全に開かれた
ならば次にシート取出し機構が作動するように形成され
ている。そのためこの種の従来の画像記録媒体搬出装置
においては、カセッテからの画像記録媒体取出しに時間
がかかり、また装置が大型化し、さらにそのコストが高
くなりがちであった。
【0008】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、カセッテから短時間内でシート状画像記
録媒体を取り出すことができ、そしてさらに小型化およ
びコストダウンを実現できる画像記録媒体搬出装置を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるカセッテか
らの画像記録媒体搬出装置は、前述したような函体と、
揺動する蓋体とからなるカセッテからシート状画像記録
媒体を搬出する装置において、シート取出し機構が、カ
セッテから離れた待機位置と、上記画像記録媒体を取り
出すためにカセッテ内の画像記録媒体に接する取出位置
との間を移動するように構成される一方、開蓋機構が、
このシート取出し機構の上記待機位置から取出位置への
移動力を受けて作動し、該シート取出し機構が取出位置
に到達する前に蓋体を開蓋動作させるように構成された
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用および発明の効果】上記の構成においては、シー
ト取出し機構が取出位置に到達する前に開蓋機構による
カセッテ開蓋がなされるから、つまり開蓋動作とシート
取出し動作が一部相並行してなされるから、完全に開蓋
が完了してからシート取出し動作に入る従来装置に比べ
れば、画像記録媒体の搬出がより短い時間内に行なわれ
得る。
【0011】またシート取出し機構と開蓋機構とが機械
的に連動するようになっているから、これらの機構の駆
動源を共用化できる。したがってこれら両機構を機械的
に独立させる場合に比べれば、装置の小型化およびコス
トダウンも実現される。
【0012】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例によるカ
セッテからの画像記録媒体搬出装置を示すものである。
また図2は、この装置によって画像記録媒体の搬出がな
されるカセッテ10の一部を示す斜視図であり、そして図
3はその平面形状を示している。まず図2および図3を
参照して、カセッテ10について説明する。
【0013】このカセッテ10は一例として、前述の蓄積
性蛍光体シート11を収納するものであり、薄い函体12
と、この函体12に設けられた蓄積性蛍光体シート出入れ
用の開口12aを開閉する蓋体13とを有している。これら
函体12および蓋体13は例えば合成樹脂から形成されてい
る。そして蓋体13は、函体12内に収納された蓄積性蛍光
体シート11に対してほぼ平行の揺動軸Aの周りに揺動自
在にして函体12に取り付けられており、このように揺動
して開口12aを開閉する。なお、このように蓋体13を揺
動自在とするためには、例えば公知のヒンジ機構を用い
たり、あるいは蓋体13と函体12とを合成樹脂により一体
成形し、蓋体13を函体12に対してヒンジ線で折り曲げ可
能としておけばよい。
【0014】図2と図3はそれぞれ、この蓋体13が開口
12aを開いている状態(開蓋状態)および閉じている状
態(閉蓋状態)を示している。なお図3では、後述する
マニュアル操作により蓋ロックは解除されている。また
これら図2および図3は、カセッテ10の左端部のみを示
しているが、図示のものと同様の機構がカセッテ右端部
にも設けられている。
【0015】函体12内には、収納された蓄積性蛍光体シ
ート11に対して平行で、かつ蓋体13の揺動軸Aに対して
直角な方向(矢印B、C方向)に移動自在にして、スラ
イダ(移動体)14が保持されている。このスライダ14
は、函体12の内面に形成されたガイド部材15等により、
上記の方向のみに移動可能に案内される。またこのスラ
イダ14には、係合部としてのロック爪16が一体的に形成
されている。
【0016】そして函体12にはばね受け17が形成され、
このばね受け17とスライダ14との間には圧縮コイルばね
18が配設されている。それによりスライダ14は、カセッ
テ前端側(矢印B方向)に付勢されている。このように
付勢されたスライダ14は、他の外力を受けなければ、ガ
イド部材15に形成されたストッパ19に張出部14aが当接
する位置(ロック位置)に保持される。スライダ14には
さらに、上部がコイルばね18側に向かって次第に低くな
る斜面部とされた押圧部材20と、後述するマニュアルロ
ック解除のための突起21とが一体的に形成されている。
また函体12には、スライダ14の内側において、マニュア
ルロック解除の状態を維持するための掛止部22が形成さ
れている。
【0017】次に蓋体13側の構造について説明する。こ
の蓋体13の内側には、スライダ14の上面に向かって突出
した被係合部としてのロック爪30、および同様に突出し
た被押圧突起37が固定されている。また蓋体13には、矢
印D、E方向つまり閉蓋状態下で矢印B、C方向と平行
となる方向に移動自在にして、マニュアル操作片31が組
み付けられている。このマニュアル操作片31は、側外方
に突出した突起32を有し、またこのマニュアル操作片31
には矢印K方向に弾力的に動き得る掛止片33が固定され
ている。またこのマニュアル操作片31の上面には断面波
形状とされた操作部34が形成され、この操作部34は蓋体
13に形成された開口35を通して外部に露出している。
【0018】なおマニュアル操作片31は保持部材39(図
2においては省略)によって上記のように移動自在に保
持されており、またそこに形成された2つの細長いガイ
ド溝31a内に、蓋体13に固定されたピン13bをそれぞれ
収容して、矢印D、E方向のみに移動可能とされてい
る。
【0019】そしてマニュアル操作片31は圧縮コイルば
ね36により、矢印E方向に付勢されている。このように
付勢されたマニュアル操作片31は、その他の外力が作用
しなければ、その操作部34の円弧部が開口35に当接し
て、所定のロック位置に保たれる。このロック位置は、
蓋体13が閉蓋状態にされると、該マニュアル操作片31の
突起32の後端面(図2中で奥方側の面)が、同じくロッ
ク位置にあるスライダ14の突起21の前端面(図2中で手
前側の面)と微小間隔を置いて対面するようになる位置
である。
【0020】次に上記構成のカセッテ10の作用につい
て、図4および図5を参照して説明する。図4は、この
カセッテ10の蓋ロック機構周りの側断面形状を、開蓋時
の4つの状態毎に示している。まず、函体12内に蓄積性
蛍光体シート11が収納されて蓋体13が閉じられると、図
4の(1) に示されるように蓋体13のロック爪30がスライ
ダ14のロック爪16に係合し、蓋体13はこの閉蓋状態を保
つようにロックされる。
【0021】内部に蓄積性蛍光体シート11を収納したカ
セッテ10は、前述のようにして放射線画像の撮影に供さ
れた後、図5に示される放射線画像情報読取装置40に装
填される。その際カセッテ10は、放射線画像情報読取装
置40のカセッテ挿入口40aに前端(開口12aが設けられ
ている端部)側から挿し込まれ、その姿勢のまま所定の
装填位置まで押し込まれる。なお放射線画像情報読取装
置40の内部には、このように押し込まれるカセッテ10の
左右側端部を案内するガイド部材(図示せず)が設けら
れている。
【0022】このようにカセッテ10が装填される際、放
射線画像情報読取装置40内においてこの装填方向と平行
に延びる状態に固定されているロック解除ピン41が函体
12に設けられたピン通過孔12b(図2参照)を通ってこ
の函体12内に進入し、スライダ14をばね18の付勢力に抗
して奥方に(図2の矢印C方向)に押し込む。そのた
め、図4の(2) に示されるように、このスライダ14のロ
ック爪16が蓋体13のロック爪30から離れ、蓋体13のロッ
ク状態が解除される。
【0023】カセッテ10がさらに押し込まれるとスライ
ダ14がさらに移動し、図4の(3) に示されるように、押
圧部材20の斜面部が蓋体13の被押圧突起37を押圧するの
で、カム作用によりこの被押圧突起37が上方に押し上げ
られ、蓋体13が揺動軸Aの周りに揺動して開口12aを開
く状態となる。カセッテ10が所定の装填位置まで押し込
まれると、図4の(4) に示されるように、カセッテ10の
前端部がストッパ42に当接し、カセッテ10はその位置に
保持される。
【0024】以上説明のようにして、カセッテ10が放射
線画像情報読取装置40内の所定位置に装填されると、自
動的にロック解除と僅かの開蓋がなされる。この状態に
なると次に、図1に示した装置によりカセッテ10から蓄
積性蛍光体シート11が搬出される。以下、この蓄積性蛍
光体シート搬出装置について説明する。
【0025】図示されるようにこの蓄積性蛍光体シート
搬出装置は、シート取出し機構70と、開蓋機構としての
開蓋アーム71とを有している。シート取出し機構70は、
図示しない駆動源によって180 °ずつ正逆回転される、
互いに離間した1対の円板72と、これらの円板72に各々
ピン73を介して揺動自在に取り付けられた1対のローラ
アーム74と、これらのローラアーム74の先端部の間に保
持された細長い円筒状のゴム製ローラ75とを有してい
る。このローラ75は回転軸76を中心に回転自在に保持さ
れており、図示しない駆動源によって正逆回転する。ま
た上記回転軸76の左右両端部は側外方(図中奥方側と手
前側)に延ばされ、装置本体に固定されたガイド板77の
ガイド溝78内に遊嵌されている。
【0026】したがって、円板72が回転するとローラア
ーム74が揺動し、ローラ75は上記ガイド溝78に沿って矢
印M方向に直線移動する。円板72は、そこに取り付けら
れているピン73が図中実線で示す位置、および破線で示
す位置に来たところで停止する。ピン73が上記実線表示
位置に来ると、ローラアーム74の先端部すなわちローラ
75は図中最も左下方の位置(取出位置)に達し、一方ピ
ン73が上記破線表示に来ると、ローラ75は図中最も右上
方の位置(待機位置)に達する。
【0027】一方開蓋アーム71は、その下端部がフック
状に形成されたものである。またこの開蓋アーム71はそ
の上端部が揺動軸79の周りに揺動自在に保持されてお
り、外力を受けなければ自重により垂下し、ストッパ80
に受け止められて図中破線表示の位置にある。なおこの
開蓋アーム71は1個、あるいは大サイズのカセッテ10を
取扱対象とする場合はその幅方向(ローラ75の長さ方
向)に互いに離して複数設けられる。
【0028】次に上記構成の作用について説明する。カ
セッテ10が放射線画像情報読取装置40に装填される前、
ローラ75は前記待機位置に設定されている。そしてカセ
ッテ10が装填されると(そのとき前述のようにしてロッ
ク解除と僅かの開蓋がなされる)、この装填を検知した
例えば光電式の検知手段からの信号に基づいて、円板72
が図1中時計方向に180 °回転される。そこでローラ75
は待機位置から取出位置に向かって直線移動するが、そ
の途中で、破線表示位置にある開蓋アーム71を押し上げ
る。そこで開蓋アーム71は揺動軸79の周りに揺動して、
ローラ75が取出位置に到達したときには図1中の実線表
示位置まで動く。このように開蓋アーム71が揺動する途
中においてそのフック状の下端部が、僅かに開蓋状態と
なっている蓋体13を引掛けて、それを図中実線表示位置
まで大きく開かせる。
【0029】そこでローラ75はカセッテ10の内部まで進
入することができ、取出位置に到達するとカセッテ10内
の蓄積性蛍光体シート11に弾力的に接する。この状態に
なったことが例えば光電式の検知手段(図示せず)によ
って検知されると、次にローラ75が図1中反時計方向に
回転される。するとこのローラ75に接している蓄積性蛍
光体シート11が、開口12aを通してカセッテ10から外部
に搬出される。
【0030】この搬出された蓄積性蛍光体シート11は、
ガイド板46、47、48やニップローラ45、49、50、51、5
2、53、54、55、56、57等からなるシート搬送系によ
り、消去部60を経て読取部62に送られる。読取部62にお
ける放射線画像情報の読取処理は、例えば特開昭55−
12429号公報等により公知となっているものである
が、以下それについて簡単に説明する。蓄積性蛍光体シ
ート11はニップローラ55,56、57により励起光副走査の
ために図5中矢印H方向に定速で搬送される。そして主
走査用光学系63から出射した励起光としてのレーザビー
ム64が、蓄積性蛍光体シート11上を、上記矢印H方向と
ほぼ直角な方向に走査(主走査)する。
【0031】このレーザビーム64の照射を受けた蓄積性
蛍光体シート11の部分からは、そこに蓄積記録されてい
る放射線画像情報に対応した光量の輝尽発光光が発せら
れ、この輝尽発光光は光ガイド65を介して光電子増倍管
等の光検出器66によって検出される。したがってこの光
検出器66からは、蓄積性蛍光体シート11に蓄積記録され
ている放射線画像情報を示す出力信号Sが得られる。こ
の信号Sを例えばCRT表示装置や光走査記録装置等の
画像再生装置に送って画像再生に供すれば、蓄積性蛍光
体シート11に記録されていた放射線画像が可視像として
再生される。
【0032】放射線画像情報の読取りが終了した蓄積性
蛍光体シート11は、上記ニップローラ49〜57がそれまで
とは逆方向に回転されることにより、読取部62から消去
部60を経てカセッテ装填部に向けて送られる。この消去
部60を蓄積性蛍光体シート11が通過する際複数の消去光
源61が点灯され、それらから発せられた消去光が蓄積性
蛍光体シート11に照射される。放射線画像情報読取り後
も蓄積性蛍光体シート11に残存していた放射線エネルギ
ーは、この消去光照射により蓄積性蛍光体シート11から
放出され、該シート11は新たに放射線画像撮影に使用さ
れ得る状態となる。
【0033】この消去処理を受けた蓄積性蛍光体シート
11は、先の場合とは逆方向つまり時計方向に回転してい
るローラ75により、カセッテ10内に搬入される。次い
で、前述した蓄積性蛍光体シート取出しの場合とは全く
逆の操作がなされることにより、カセッテ10の閉蓋およ
びロックがなされる。すなわち、まず円板72が図1中反
時計方向に180 °回転される。するとローラ75が取出位
置から待機位置まで戻り、該ローラ75によって押し上げ
られていた開蓋アーム71が自重により図1中の破線表示
位置まで戻る。そこで、それまでこの開蓋アーム71によ
って大きく開かれていた蓋体13は、元の僅かな開蓋状態
(図1中の破線表示状態)に戻る。このようにしてロー
ラ75が待機位置に戻ったことが検知手段によって検知さ
れ、そのことが例えば表示装置等によって知らされる
と、装置オペレータはカセッテ10をカセッテ挿入口40a
から引き抜く。するとこの場合は、スライダ14および蓋
体13の状態が図4の(4) 、(3) 、(2) 、(1) の順で変化
し、閉蓋および蓋体13のロックがなされる。
【0034】ただしこの際、スライダ14が図4の(1) に
示されるロック位置に復帰する前に、蓋体13が完全な閉
蓋位置まで戻り得ないことがある。そのときは図6に示
すように、蓋体13のロック爪30がスライダ14のロック爪
16の上に載ってしまって、それら両者が係合しなくな
る。そこで放射線画像情報読取装置40には、カセッテ10
に対して上方から弾力的に接触する1対の閉蓋用ローラ
68が設けられている。これらのローラ68は、カセッテ10
が引き抜かれる際に、蓋体13のロック爪30設置部分のほ
ぼ裏側に相当する上表面部分(図2中破線円Jで示す部
分)を押圧する位置に配されている。
【0035】このような閉蓋用ローラ68によって蓋体13
が下方に押されると、ロック爪30はロック爪16を下方に
押そうとする。そのとき両ロック爪30、16のテーパ面の
作用でロック爪16は矢印C方向に移動し、蓋体13が完全
に閉まったところで、ばね18の力によりロック爪16がロ
ック位置に戻り、ロック爪30と係合する。以上のように
して、カセッテ10が放射線画像情報読取装置40のカセッ
テ挿入口40aから完全に引き抜かれた際には、必ず両ロ
ック爪30、16が互いに係合して蓋体13がロック状態とな
る。
【0036】以上説明した通り本実施例の画像記録媒体
搬出装置においては、蓋体13が大きく開いた時点で既に
ローラ75が蓄積性蛍光体シート11に接しているようにな
るので、蓋体13を大きく開かせた後、シート取出し機構
をカセッテ10内に進入させるような装置に比べれば、蓄
積性蛍光体シート11の取出しをより短時間内で行なうこ
とが可能となる。また開蓋アーム71は、移動するローラ
75によって押されて蓋体13を大きく開かせるように構成
されているので、この開蓋アーム71を作動させるための
専用の駆動源が不要である。したがって本装置は、その
ような駆動源を円板72の回転用駆動源とは別に設ける装
置と比べれば、より小型に形成可能でコストダウンも達
成される。
【0037】次に図7を参照して、本発明の第2実施例
による画像記録媒体搬出装置について説明する。なおこ
の図7において、図1中のものと同等の要素については
同番号を付してあり、それらについての重複した説明は
省略する(以下、同様)。この第2実施例装置において
は、開蓋アーム71の上部が揺動軸79よりもかなり上まで
延ばされ、その端部には復帰ばね81の一端が掛止されて
いる。この復帰ばね81は引張りばねであり、その他端は
装置本体側に掛止されている。したがってこの開蓋アー
ム71は揺動軸79を中心に図中反時計方向に、つまりスト
ッパ80に当接する方向に付勢されている。またこの開蓋
アーム71の上端部にはワイヤ82の一端が掛止され、この
ワイヤ82の他端は円板72の回転軸72aに固定されてい
る。
【0038】なお本第2実施例装置において、シート取
出し機構は要素72〜80によって構成され、開蓋機構は開
蓋アーム71、復帰ばね81およびワイヤ82によって構成さ
れている。
【0039】ローラ75を破線表示の待機位置から実線表
示の取出位置に移動させるために回転軸72aが時計方向
に回転すると、ワイヤ82がこの回転軸72aに巻き取られ
るので、それまでストッパ80に当接して図中破線表示位
置にあった開蓋アーム71は復帰ばね81の付勢力に抗しつ
つ、揺動軸79周りに時計方向に揺動する。このように揺
動する開蓋アーム71は、ローラ75が蓄積性蛍光体シート
11に接する取出位置に向かって移動している間に蓋体13
を大きく開かせる。以上のようにして本実施例において
も、蓋体13が大きく開いた時点で既にローラ75が蓄積性
蛍光体シート11に接しているようになる。
【0040】放射線画像情報読取処理および消去処理が
なされた蓄積性蛍光体シート11がカセッテ10内に戻さ
れ、蓋体13が閉じられる際には、円板72の回転軸72aが
上記とは逆方向つまり反時計方向に回転する。それによ
りローラ75は取出位置から待機位置に向かって移動し、
またその際ワイヤ82が回転軸72aから解きほどかれ、開
蓋アーム71は復帰ばね81の作用で図中破線表示位置に戻
る。
【0041】次に図8を参照して、本発明の第3実施例
による画像記録媒体搬出装置について説明する。この装
置においても第2実施例におけるのと同様、開蓋アーム
71は復帰ばね81によって付勢されている。また開蓋アー
ム71の揺動軸79よりも上の部分に接する状態にして、カ
ム83が配設されている。このカム83は軸84の周りに回転
するものであり、この軸84と円板72の回転軸72aとは、
ベルト車85、86およびそれらに掛けられたベルト87を介
して連結されている。
【0042】なお本第3実施例装置において、シート取
出し機構は要素72〜80によって構成され、開蓋機構は開
蓋アーム71、復帰ばね81および要素83〜87によって構成
されている。
【0043】上記の構成において、ローラ75が破線表示
の待機位置にあるとき、カム83は破線表示位置にある。
そしてローラ75が実線表示の取出位置に向かって移動す
る際、カム83は軸84の周りに図中反時計方向に回転し、
ローラ75が取出位置に達したとき実線表示位置をとる。
当初破線表示位置にある開蓋アーム71は、このように回
転するカム83に押されて揺動軸79周りに時計方向に揺動
する。こうして揺動する開蓋アーム71は、ローラ75が蓄
積性蛍光体シート11に接する取出位置に向かって移動し
ている間に蓋体13を大きく開かせる。以上のようにして
本実施例においても、蓋体13が大きく開いた時点で既に
ローラ75が蓄積性蛍光体シート11に接しているようにな
る。
【0044】放射線画像情報読取処理および消去処理が
なされた蓄積性蛍光体シート11がカセッテ10内に戻さ
れ、蓋体13が閉じられる際には、円板72の回転軸72aが
上記とは逆方向つまり反時計方向に回転する。それによ
りローラ75は取出位置から待機位置に向かって移動し、
またその際カム83が前記とは逆方向つまり時計方向に回
転し、開蓋アーム71が復帰ばね81の作用で図中破線表示
位置に戻る。なお、円板72の回転を利用してカム83を回
転させるためには、上記のベルト車85、86およびベルト
87からなる動力伝達手段に限らず、その他例えば歯車式
動力伝達手段等が用いられてもよい。
【0045】次に図9を参照して、本発明の第4実施例
による画像記録媒体搬出装置について説明する。この実
施例において開蓋アーム71の基端部は、回動軸88を介し
て回動自在にローラアーム74に連結されている。またこ
の開蓋アーム71の先端部にはガイドピン89が突設され、
このガイドピン89はガイド板90に設けられたガイド溝91
内に遊嵌されている。
【0046】上記の構成において、ローラ75が破線表示
の待機位置にあるとき、開蓋アーム71は破線表示位置に
ある。そしてローラ75が実線表示の取出位置に向かって
移動する際、開蓋アーム71はその先端部のガイドピン89
がガイド溝91に案内されつつ、回動軸88周りに時計方向
に回動する。蓋体13は、このように回動する開蓋アーム
71によって大きく開かれる。以上のようにして本実施例
においても、蓋体13が大きく開いた時点で既にローラ75
が蓄積性蛍光体シート11に接しているようになる。
【0047】放射線画像情報読取処理および消去処理が
なされた蓄積性蛍光体シート11がカセッテ10内に戻さ
れ、蓋体13が閉じられる際には、円板72の回転軸72aが
上記とは逆方向つまり反時計方向に回転する。それによ
りローラ75は取出位置から待機位置に向かって移動し、
またその際開蓋アーム71は前述の場合とは逆の軌跡を辿
って移動し、最終的に破線表示位置に戻る。
【0048】なお以上説明した各実施例においては、ロ
ーラ75を回転させて蓄積性蛍光体シート11を取り出すシ
ート取出し機構が採用されているが、本発明においては
それ以外のシート取出し機構、例えばエアサクションカ
ップにより蓄積性蛍光体シート11を吸着保持し、そのエ
アサクションカップを移動させて蓄積性蛍光体シート11
をカセッテ10から取り出すような機構が用いられてもよ
い。さらに本発明は、蓄積性蛍光体シート以外のシート
状画像記録媒体を収納するカセッテに対しても適用可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を示す側面図
【図2】本発明の装置が扱う一つのカセッテの要部を示
す斜視図
【図3】上記カセッテの要部を示す一部破断平面図
【図4】上記カセッテが開蓋操作される際の要部の作動
状態を順を追って示す側断面図
【図5】上記カセッテが装填される放射線画像情報読取
装置の概略側面図
【図6】上記カセッテが閉蓋操作される際の要部の状態
を示す側断面図
【図7】本発明の第2実施例装置を示す側面図
【図8】本発明の第3実施例装置を示す側面図
【図9】本発明の第4実施例装置を示す側面図
【符号の説明】
10 カセッテ 11 蓄積性蛍光体シート 12 函体 12a 函体の開口 13 蓋体 71 開蓋アーム 72 円板 72a 円板の回転軸 74 ローラアーム 75 ローラ 77、90 ガイド板 78、91 ガイド溝 79 揺動軸 80 ストッパ 81 復帰ばね 82 ワイヤ 83 カム 85、86 ベルト車 87 ベルト 88 回動軸 89 ガイドピン A 蓋体の揺動軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の画像記録媒体を収納し、一部
    にこの記録媒体を出し入れするための開口が設けられた
    函体と、 この函体に収納された前記画像記録媒体に対してほぼ平
    行の揺動軸を介して該函体に取り付けられ、前記揺動軸
    の周りに揺動して前記開口を開閉する蓋体とからなるカ
    セッテから前記画像記録媒体を搬出する装置において、 前記カセッテから離れた待機位置と、前記画像記録媒体
    を取り出すためにカセッテ内の画像記録媒体に接する取
    出位置との間を移動するシート取出し機構と、 このシート取出し機構の前記待機位置から取出位置への
    移動力を受けて作動し、該シート取出し機構が取出位置
    に到達する前に前記蓋体を開蓋動作させる開蓋機構とか
    らなるカセッテからの画像記録媒体搬出装置。
JP9657392A 1992-03-31 1992-04-16 カセッテからの画像記録媒体搬出装置 Expired - Fee Related JP2952441B2 (ja)

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US08/783,861 US6068439A (en) 1992-03-31 1997-01-16 Cassette

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