JP2952443B2 - カセッテセット装置 - Google Patents

カセッテセット装置

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JP2952443B2 JP11125592A JP11125592A JP2952443B2 JP 2952443 B2 JP2952443 B2 JP 2952443B2 JP 11125592 A JP11125592 A JP 11125592A JP 11125592 A JP11125592 A JP 11125592A JP 2952443 B2 JP2952443 B2 JP 2952443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線写真フイルムや蓄
積性蛍光体シート等のシート状画像記録媒体を収納する
カセッテを所定位置にセットする装置に関し、特に詳細
には、相異なるサイズの複数のカセッテに対応できるよ
うにしたカセッテセット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、人体等の放射線画像を記録す
る記録媒体としてX線写真フイルムが公知となってい
る。また同様の目的に使用される記録媒体として、例え
ば特開昭55−12429号、同56−11395号公
報等に示される蓄積性蛍光体シート、すなわち蓄積性蛍
光体の層を有するシートも公知となっている。上記の蓄
積性蛍光体とは、放射線(X線、α線、β線、γ線、紫
外線、電子線等)を照射するとそのエネルギーの一部を
蓄積し、その後可視光等の励起光の照射を受けると蓄積
しているエネルギーに応じて輝尽発光を示す蛍光体であ
る。
【0003】この蓄積性蛍光体シートに、例えば被写体
を透過した放射線を照射する等によりその被写体の放射
線画像を記録(撮影)した後、この蓄積性蛍光体シート
を励起光で2次元走査し、その際該シートから発せられ
る輝尽発光光を光電的に検出すれば、放射線画像情報を
示す電気的画像信号が得られる。
【0004】ところで上述した蓄積性蛍光体シートやX
線写真フイルムは、通常遮光性のカセッテあるいはマガ
ジンに収納して取り扱われる。カセッテは、蓄積性蛍光
体シート等のシート状画像記録媒体を1枚ずつ収納する
ものであり、通常は、一部に記録媒体を出し入れするた
めの開口が設けられた函体と、この函体に収納されたシ
ート状画像記録媒体に対してほぼ平行の揺動軸を介して
該函体に取り付けられ、この揺動軸の周りに揺動して上
記開口を開閉する蓋体とから構成される。
【0005】このようなカセッテを用いて放射線画像の
撮影(記録)を行なう際、カセッテは例えば被写体を透
過した放射線の照射を受ける位置に配され、それにより
カセッテ内に収納された蓄積性蛍光体シート等に放射線
が照射されて、そこに放射線画像が撮影される。
【0006】上述のようなカセッテを、例えば放射線画
像撮影がなされた蓄積性蛍光体シートから放射線画像情
報を読み取るための読取装置に装填する際には、収納し
ている記録媒体をそこから自動的に搬出するために、ま
た読取処理後の蓄積性蛍光体シートをそこに自動的に戻
すために、カセッテを所定の位置に正しくセットするこ
とが必要となる。そのようにカセッテをセットする装置
は多くの場合、1対のガイド部材によってカセッテの左
右両側部を外側から位置規定するように構成される。そ
してカセッテはこの装置に対して、記録媒体出入れ用開
口が設けられた一端部(上記左右両端部と直角な端部)
を前側に向けた状態で挿入され、上記ガイド部材に案内
されつつ所定位置にセットされる。
【0007】ところで、カセッテの蓋体は従来、カセッ
テ全面と同じ大きさに形成されていたが、最近では特開
昭63−103231号公報に示されるように、カセッ
テ全面に対して一部の面積を占める比較的小さな蓋体を
備えたカセッテも提供されている。このような小さな蓋
体を備えたカセッテを前述の放射線画像情報読取装置等
に装填する際には、それを全体的に装置内に装填せず
に、蓋体が開閉する一端部の近辺のみを装置内に収め、
他端部近辺は装置から飛び出している状態で装填するこ
とが広く行なわれている。すなわちそのようにすれば、
放射線画像情報読取装置等においてカセッテ全体を収め
るスペースを確保する必要がなくなり、この放射線画像
情報読取装置等の小型化が達成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、上記の放射線画
像情報読取装置等は、複数サイズの画像記録媒体に対処
可能に形成されることも多い。そのような場合は、当然
種々異なるサイズのカセッテが利用されることになる
が、従来のカセッテセット装置は、複数サイズのカセッ
テを取り扱う場合は必ず、カセッテ全体を放射線画像情
報読取装置等の装置内に収めるように構成されていた。
つまり、先に述べたように蓋体が開閉する一端部の近辺
のみを放射線画像情報読取装置等の内部に収める形でカ
セッテをセットするようには構成され得なかった。
【0009】その原因は、装置内部の遮光が困難になる
ということにある。つまり、蓄積性蛍光体シートやX線
写真フイルム等に各種の処理を施す放射線画像情報読取
装置等にあっては、カセッテが装填された際に装置内部
に外光が侵入しないように遮光されなければならない。
前述のようにカセッテの一端部の近辺のみを放射線画像
情報読取装置等の内部に収めるようにしても、取り扱う
カセッテのサイズが1つのみであれば、上記の遮光は格
別困難を伴なわずになされ得るが、複数サイズのカセッ
テを取り扱う場合は、比較的小サイズのカセッテがセッ
トされた際に、カセッテの左右両側に生じた空間から外
光が装置内部に侵入しやすくなるのである。
【0010】このように遮光上の都合から、カセッテ全
体を装置内に収める状態でカセッテをセットすると、カ
セッテ収納スペースを確保するために放射線画像情報読
取装置等の装置が大型化してしまう。
【0011】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、種々のサイズのカセッテをそれぞれ、蓋
体が開閉する一端部の近辺のみを放射線画像情報読取装
置等の内部に収める形でセットすることができる装置を
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるカセッテセ
ット装置は、前述したようなシート状画像記録媒体を収
納し、一端部に記録媒体を出し入れするための開口が設
けられたカセッテを、上記一端部に対して直角となる左
右両端部を1対のガイド部材によって位置規定し、セッ
ト口から他端部が露出した状態でカセッテ使用装置内の
所定位置にセットする装置において、比較的大きい左右
幅の大サイズカセッテ用と、比較的小さい左右幅の小サ
イズカセッテ用に、上記1対のガイド部材がそれぞれ設
けられ、小サイズカセッテ用の1対のガイド部材のう
ち、少なくとも一方の大サイズカセッテのセット位置に
あるガイド部材が、大サイズカセッテに干渉しない退避
位置と小サイズカセッテガイド位置との間を移動可能に
形成され、上記セット口の近傍に、小サイズカセッテが
セットされたとき該セット口からカセッテの上記一端部
側に外光が侵入することを防止する一方、大サイズカセ
ッテが通過する際この大サイズカセッテによりその通過
を妨げない退出位置まで動かされる移動遮光部材が設け
られるとともに、この移動遮光部材の上記退出位置への
移動と連動させて、上記大サイズカセッテのセット位置
にある小サイズカセッテ用ガイド部材を上記退避位置ま
で移動させる連動機構が設けられたことを特徴とするも
のである。
【0013】
【作用および発明の効果】上記の構成においては、大サ
イズカセッテ用ガイド部材と小サイズカセッテ用ガイド
部材をそれぞれ用いて、大サイズカセッテもまた小サイ
ズカセッテも所定位置にセットすることができる。なお
各サイズのカセッテ用に設けられる1対のガイド部材の
うちの一方を、他のサイズのカセッテ用に共用してもよ
い。
【0014】またカセッテセット口は、当然大サイズカ
セッテが通過できる大きさに形成されなければならない
から、小サイズカセッテセット時には、このセット口の
一部がカセッテによって満たされない状態となる。しか
し本装置においては、上述の通りの移動遮光部材が設け
られているから、このセット口の一部を通って外光が装
置内部側に侵入することが防止される。
【0015】そして大サイズカセッテセット時には、小
サイズカセッテ用ガイド部材が大サイズカセッテに干渉
しない退避位置に移動するから、この大サイズカセッテ
のセットが円滑に行なわれ得る。
【0016】また、以上説明の通り本装置においては、
小サイズカセッテをセットする際と大サイズカセッテを
セットする際とで、カセッテ用ガイド部材や遮光部材を
切替え操作する必要がないから、本装置によれば各種サ
イズのカセッテを簡単かつ迅速にセット可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例によるカセッ
テセット装置を示すものであり、図2は図1のII−II線
に沿った部分の側面形状を示すものである。このカセッ
テセット装置は一例として、図8に示す放射線画像情報
読取装置40に組み込まれたものであり、そこにおいて比
較的大サイズのカセッテ10(図1中実線表示のもの)
と、比較的小サイズのカセッテ10’(図1中破線表示の
もの)のいずれかを所定位置にセットするように構成さ
れている。
【0018】まず図7を参照して、カセッテ10について
説明する。このカセッテ10は一例として、前述の蓄積性
蛍光体シート11を収納するものであり、薄い函体12と、
この函体12に設けられた蓄積性蛍光体シート出入れ用の
開口12aを開閉する蓋体13とを有している。これら函体
12および蓋体13は例えば合成樹脂から形成されている。
そして蓋体13は、函体12内に収納された蓄積性蛍光体シ
ート11に対してほぼ平行の揺動軸Aの周りに揺動自在に
して函体12に取り付けられており、このように揺動して
開口12aを開閉する。なお、このように蓋体13を揺動自
在とするためには、例えば公知のヒンジ機構を用いた
り、あるいは蓋体13と函体12とを合成樹脂により一体成
形し、蓋体13を函体12に対してヒンジ線で折り曲げ可能
としておけばよい。
【0019】なお以上、大サイズカセッテ10について説
明したが、小サイズカセッテ10’もサイズが異なるだけ
で、基本的な構成は大サイズカセッテ10と同様とされて
いる。また両カセッテ10、10’は、共通の手段を利用し
て蓄積性蛍光体シート11の取出しおよび収納ができるよ
うに、蓋体13の長さ(揺動軸Aから先端までの長さ)は
共通とされている。
【0020】内部に蓄積性蛍光体シート11を収納したカ
セッテ10あるいは10’は、前述のようにして放射線画像
の撮影に供された後、図1および図2に示すカセッテセ
ット装置に装填される。以下、このカセッテセット装置
を説明する。図示されるようにこのカセッテセット装置
は、カセッテ10あるいは10’が載置される載置台20と、
カセッテ10あるいは10’の右端(図1中の下端)を外側
から位置規定する固定ガイド部材21と、この固定ガイド
部材21と平行にそしてカセッテ10あるいは10’の幅方向
に離して配された可動ガイド部材22Sおよび固定ガイド
部材22Lと、遮光ローラ対23と、図2中で軸24を中心に
回転自在とされた移動遮光板25Sおよび25Lとを有して
いる。
【0021】可動ガイド部材22Sは、図3の正面図およ
び図4の側面図に示されるように、カセッテ挿入方向
(図1の左右方向)と平行に延びる回転軸Qを中心に回
転自在として、載置台20に固定された保持部材20A、20
Bに保持されている。載置台20には、可動ガイド部材22
Sのこの回転を許容する開口22aが形成されている。ま
たこの可動ガイド部材22Sは、回転軸Qに組み合わされ
たねじりコイルばね(図示せず)により図3中反時計方
向に回転付勢され、その他の外力が作用しなければ図示
しないストッパに当接して、図3および図4に示す直立
状態を保つ。
【0022】可動ガイド部材22Sはこの直立した状態で
は、それと固定ガイド部材21との距離が小サイズカセッ
テ10’の幅よりも若干大きめとなる図1中破線表示の位
置(小サイズカセッテガイド位置)を取る。一方固定ガ
イド部材22Lは、固定ガイド部材21との距離が大サイズ
カセッテ10の幅よりも若干大きめとなる位置に固定され
ている。
【0023】可動ガイド部材22Sのストッパ22aにはワ
イヤ28の一端が連結され、このワイヤ28はプーリ26およ
び27に掛けられ、その他端は移動遮光板25Lの下端部に
連結されている。移動遮光板25Sおよび25Lは軸24を中
心として図2中反時計方向に回転付勢され、その他の外
力が作用しなければ図示しないストッパに当接して、遮
光ローラ対23の間を塞ぐ遮光位置(図2の破線表示位
置)を取る。
【0024】また可動ガイド部材22Sと固定ガイド部材
21、22Lには各々、ロックローラ29が回転自在に取り付
けられている。また遮光ローラ対23の各ローラは、大サ
イズカセッテ10の幅よりもやや長く形成されており、そ
れらは図示しない付勢手段により互いに近付く方向に付
勢され、図示しないストッパにより互いに若干離間した
状態に保たれる。また放射線画像情報読取装置40には遮
光ローラ対23の上側のローラを覆うフレーム30と、カセ
ッテセット口31aを有するフレーム31とが設けられてい
る。
【0025】次に上記構成のカセッテセット装置の作用
について説明する。まず大サイズカセッテ10をセットす
る際には、その一端部、つまり開口12aが有る側の端部
がフレーム31のカセッテセット口31aを通して、遮光ロ
ーラ対23の間に挿し込まれる。このとき、遮光ローラ対
23は上下に少し開いて大サイズカセッテ10を受け入れ
る。カセッテ10がそのまま押し込まれると、それまで遮
光位置に有った移動遮光板25Sおよび25Lがこの大サイ
ズカセッテ10に押されて、前方側に倒れるように回転す
る。こうして移動遮光板25Sおよび25Lは、大サイズカ
セッテ10の通過を妨げない退出位置まで倒れる。なお図
2には、この退出位置に有る移動遮光板25Lのみを実線
で示してあるが、もう一つの移動遮光板25Sもそれと同
じ位置を取る。
【0026】ここで、一方の移動遮光板25Lが上記のよ
うに回転すると、ワイヤ28が引っ張られるので、可動ガ
イド部材22Sは回転軸Qを中心として図3中で時計方向
に回転する。こうして可動ガイド部材22Sは、移動遮光
板25Lが上記退出位置に達すると、載置台20の上面より
も下側に沈む退避位置(図2表示の位置)まで移動す
る。この位置に移動遮光板25Lが設定されれば、大サイ
ズカセッテ10はこの可動ガイド部材22Sと干渉すること
なく、所定位置まで押し込まれ得る。大サイズカセッテ
10が所定位置まで押し込まれるとその先端に、固定ガイ
ド部材21、22Lにそれぞれ形成されたストッパ21a、22
aが当接して、カセッテ10がこの所定位置にセットされ
る。
【0027】次いで適宜の方法により蓋体13が図2に示
すように開かれ、先端部にローラ75を保持したローラア
ーム74が矢印B方向に、つまりカセッテ10内に向けて移
動される。こうしてローラ75が大サイズカセッテ10内の
蓄積性蛍光体シート11に接したところでローラアーム74
の移動が停止され、次にローラ75が図示しない駆動手段
により、図2中反時計方向に回転される。するとこのロ
ーラ75に接している蓄積性蛍光体シート11が、開口12a
を通してカセッテ10から外部に搬出される。
【0028】この搬出された蓄積性蛍光体シート11は、
ガイド板46、47、48やニップローラ45、49、50、51、5
2、53、54、55、56、57等からなるシート搬送系によ
り、消去部60を経て読取部62に送られる。読取部62にお
ける放射線画像情報の読取処理は、例えば特開昭55−
12429号公報等により公知となっているものである
が、以下それについて簡単に説明する。蓄積性蛍光体シ
ート11はニップローラ55,56、57により励起光副走査の
ために図8中矢印H方向に定速で搬送される。そして主
走査用光学系63から出射した励起光としてのレーザビー
ム64が、蓄積性蛍光体シート11上を、上記矢印H方向と
ほぼ直角な方向に走査(主走査)する。
【0029】このレーザビーム64の照射を受けた蓄積性
蛍光体シート11の部分からは、そこに蓄積記録されてい
る放射線画像情報に対応した光量の輝尽発光光が発せら
れ、この輝尽発光光は光ガイド65を介して光電子増倍管
等の光検出器66によって検出される。したがってこの光
検出器66からは、蓄積性蛍光体シート11に蓄積記録され
ている放射線画像情報を示す出力信号Sが得られる。こ
の信号Sを例えばCRT表示装置や光走査記録装置等の
画像再生装置に送って画像再生に供すれば、蓄積性蛍光
体シート11に記録されていた放射線画像が可視像として
再生される。
【0030】放射線画像情報の読取りが終了した蓄積性
蛍光体シート11は、上記ニップローラ45、49〜57がそれ
までとは逆方向に回転されることにより、読取部62から
消去部60を経てカセッテ装填部に向けて送られる。この
消去部60を蓄積性蛍光体シート11が通過する際複数の消
去光源61が点灯され、それらから発せられた消去光が蓄
積性蛍光体シート11に照射される。放射線画像情報読取
り後も蓄積性蛍光体シート11に残存していた放射線エネ
ルギーは、この消去光照射により蓄積性蛍光体シート11
から放出され、該シート11は新たに放射線画像撮影に使
用され得る状態となる。
【0031】この消去処理を受けた蓄積性蛍光体シート
11は、先の場合とは逆方向つまり時計方向に回転してい
るローラ75により、カセッテ10内に搬入される。次い
で、前述した蓄積性蛍光体シート取出しの場合とは逆の
操作がなされることにより、カセッテ10の閉蓋およびロ
ックがなされる。すなわち、まずローラアーム74が矢印
B方向と反対方向に移動して、ローラ75がカセッテ10外
の待機位置まで戻される。次いで、大きく開かれていた
蓋体13は、前述のように開蓋を行なった手段により、僅
かな開蓋状態(図2中の破線表示状態)に戻される。ロ
ーラ75が待機位置に戻ったことが検知手段によって検知
され、そのことが例えば表示装置等によって知らされる
と、装置オペレータはカセッテ10をカセッテセット口31
aから引き抜く。このようにカセッテ10が引き抜かれる
とき、蓋体13が1対のロックローラ29によって上方から
押され、蓋体13および函体12の双方に設けられたロック
爪(ともに図示せず)が互いに係合して蓋体13がロック
状態となる。
【0032】なお固定ガイド部材21、22Lのストッパ21
aおよび22aには、図1に示すロック解除ピン73が取り
付けられている。このロック解除ピン73は、カセッテ10
の前端面に設けられたピン通過孔からカセッテ内に進入
して、蓋体13の閉蓋状態を保つロック部材の係合を解く
ものである(特開昭63−103231号公報にはその
ようなロック解除ピンの一例が示されている)。なお可
動ガイド部材22Sのストッパ22aにも、同様のロック解
除ピン73が取り付けられている。
【0033】上記のように大サイズカセッテ10がセット
されているとき、その一端部の開口12aの周辺部分は、
装置外部に対して遮光されていなければならない。この
場合の遮光は、フレーム30、31と、固定ガイド部材21お
よび22Lと、遮光ローラ対23とによって達成される。な
お僅かの隙間に対しては、適宜公知のスポンジやテレン
プ等を取り付けることによって遮光を実現すればよい。
【0034】次に小サイズカセッテ10’がセットされる
場合について説明する。この場合小サイズカセッテ10’
は、一方の側端部が固定ガイド部材21に接する状態にし
て、遮光ローラ対23の間に挿し込まれる。このとき、幅
の小さい小サイズカセッテ10’は、移動遮光板25Lには
接しない。したがってこの場合は、移動遮光板25Lが押
し倒されることなく、そのまま遮光位置に保たれる。そ
こで、カセッテセット口31aよりも小さいカセッテ10’
がセットされていても、該カセッテ10’と固定ガイド部
材22Lとの間の部分から外光が装置内に侵入することが
ない。
【0035】また、上記の通り移動遮光板25Lが押し倒
されないから、ワイヤ28が引っ張られず、可動ガイド部
材22Sは直立した小サイズカセッテガイド位置に設定さ
れたままとなる。そこで、押し込まれる小サイズカセッ
テ10’をこの可動ガイド部材22Sと固定ガイド部材21と
によって位置規定して、所定位置にセットすることがで
きる。なおこの小サイズカセッテ10’からの蓄積性蛍光
体シート11の取出し、およびそこへの収納は、大サイズ
カセッテ10の場合と同様にしてなされる。
【0036】以上説明した実施例においては、小サイズ
カセッテ用の可動ガイド部材22Sを移動遮光板25に連動
させる機構が、プーリ26、27およびワイヤ29によって構
成されているが、本発明においてはそれ以外の連動機構
を用いることもできる。図5はこの連動機構の別の例を
示す正面図であり、また図6はその平面形状を示してい
る。なおこれらの図5および図6において、第1実施例
中の要素と同等の要素には同番号を付し、それらについ
ての重複した説明は省略する。
【0037】この構成においては、上面に斜面部33aを
有するスライド部材33が、図示しない保持手段によりカ
セッテ10、10’の幅方向(図5中の左右方向)に円滑に
移動自在に保持されている。このスライド部材33は圧縮
コイルばね35によって図中右方に付勢されており、その
他の外力を受けなければストッパ36に当接して、図5お
よび図6に示す位置を取る。また上記斜面部33aの上方
には、斜面部34aを有する連動部材34が上下方向に円滑
に移動自在に保持されている。この連動部材34は、その
斜面部34aが斜面部33aに接する状態に配置されてい
る。一方可動ガイド部材22Sは第1実施例におけるよう
な回転付勢は受けず、回転軸Qの周りに自由に回転可能
となっている。
【0038】小サイズカセッテ10’のセット時、上記ス
ライド部材33は図示の位置に設定されて、可動ガイド部
材22Sを下方から直立状態に保持する。それによりこの
可動ガイド部材22Sは、小サイズカセッテ10’の一側端
部を位置規定することができる。そして、図2に示した
ものと同様の移動遮光板25Lの上端に突部を設け、大サ
イズカセッテ10のセット時に該移動遮光板25Lが押し倒
されると、上記突部が連動部材34を押し下げるようにし
ておく。そのようにして連動部材34が押し下げられる
と、両斜面部33a、34aの作用によりスライド部材33が
圧縮コイルばね35の付勢力に抗しつつ、図5中左方に所
定距離移動する。それによりスライド部材33が可動ガイ
ド部材22Sから外れ、可動ガイド部材22Sは自重により
回転軸Q周りに約90°回転する。このようにして可動
ガイド部材22Sが載置台20の上面よりも下方に沈みこむ
ので、この場合も大サイズカセッテ10は、可動ガイド部
材22Sに妨げられずに所定位置にセットされ得る。
【0039】移動遮光板25Lが直立状態に戻されると、
上記圧縮コイルばね35の作用でスライド部材33は原位置
(図5および図6に示す位置)に戻り、それにより連動
部材34も原位置まで上昇する。
【0040】なお上記実施例では、固定ガイド部材21が
大サイズカセッテ10用と小サイズカセッテ10’用に共用
されているが、大サイズカセッテ用の1対のガイド部材
と小サイズカセッテ用の1対のガイド部材とを、それぞ
れ全く専用に設けてもよい。そのようにする場合は、小
サイズカセッテ用の1対のガイド部材の双方を上記実施
例の可動ガイド部材22Sのように作動させればよい。
【0041】また本発明のカセッテセット装置は、サイ
ズが相異なる3種類以上のカセッテをセット可能に形成
することもできる。さらに、上記の実施例装置は蓄積性
蛍光体シート11を収納したカセッテ10あるいは10’を取
り扱うものであるが、本発明は、蓄積性蛍光体シート以
外のシート状画像記録媒体を収納するカセッテに対して
も適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を示す平面図
【図2】第1実施例装置の一部破断側面図
【図3】第1実施例装置の要部を示す正面図
【図4】第1実施例装置の要部を示す側面図
【図5】本発明に用いられる連動機構の別の例を示す正
面図
【図6】図5の連動機構の平面図
【図7】本発明の装置が扱うカセッテの一例を示す斜視
【図8】上記カセッテが装填される放射線画像情報読取
装置の概略側面図 10、10’ カセッテ 11 蓄積性蛍光体シート 12 函体 12a 函体の開口 13 蓋体 20 載置台 21、22L 固定ガイド部材 21a、22a ストッパ 22S 可動ガイド部材 23 遮光ローラ対 25S、25L 移動遮光板 26、27 プーリ 28 ワイヤ 30、31 フレーム 31a カセッテセット口 33 スライド部材 33a、34a 斜面部 34 連動部材 35 圧縮コイルばね 36 ストッパ 40 放射線画像情報読取装置 A 蓋体の揺動軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の画像記録媒体を収納し、一端
    部に記録媒体を出し入れするための開口が設けられたカ
    セッテを、前記一端部に対して直角となる左右両端部を
    1対のガイド部材によって位置規定し、セット口から他
    端部が露出した状態でカセッテ使用装置内の所定位置に
    セットする装置において、 比較的大きい左右幅の大サイズカセッテ用と、比較的小
    さい左右幅の小サイズカセッテ用に、前記1対のガイド
    部材がそれぞれ設けられ、 小サイズカセッテ用の1対のガイド部材のうち、少なく
    とも一方の大サイズカセッテのセット位置にあるガイド
    部材が、大サイズカセッテに干渉しない退避位置と小サ
    イズカセッテガイド位置との間を移動可能に形成され、 前記セット口の近傍に、前記小サイズカセッテがセット
    されたとき該セット口からカセッテの前記一端部側に外
    光が侵入することを防止する一方、大サイズカセッテが
    通過する際この大サイズカセッテによりその通過を妨げ
    ない退出位置まで動かされる移動遮光部材が設けられる
    とともに、 この移動遮光部材の前記退出位置への移動と連動させ
    て、前記大サイズカセッテのセット位置にある小サイズ
    カセッテ用ガイド部材を前記退避位置まで移動させる連
    動機構が設けられたことを特徴とするカセッテセット装
    置。
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