JPH05280577A - 流体封入式筒型マウント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体の流動作用に基づく防振効果を効率的に
得ることができると共に、耐久性に優れた流体封入式筒
型マウントを提供すること。 【構成】 内筒金具１０と外筒金具１２とを、ゴム弾性
体１４にて連結すると共に、ゴム弾性体１４の外周面に
開口するポケット部２６を外筒金具１２にて覆蓋するこ
とによって流体室６２を形成する一方、かかるゴム弾性
体１４の軸方向両端面に開口し、ポケット部２６と内筒
金具１０との間を軸方向に延びるスグリ部３０，３０を
設けてなる流体封入式筒型マウントにおいて、流体室６
２の軸方向両側壁部３６における底壁部３４との連結部
位に対して、外側面に開口して周方向に延びる凹部４２
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は、流体の流動作用に基づく防振効
果を利用した流体封入式筒型マウントに係り、特に優れ
た耐久性を得ることのできる流体封入式筒型マウントの
構造に関するものである。

【０００２】

【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振連結体乃至は防振支持体の一種として、
互いに所定距離を隔てて配された内筒金具と外筒金具と
を、それらの間に介装されたゴム弾性体にて連結せしめ
てなる構造の筒型マウントが知られている。また、近年
では、防振特性の向上を図るべく、内部に流体室を設け
て、かかる流体の流動作用に基づいて発揮される防振効
果を利用するようにした流体封入式の筒型マウントも、
種々、提案されてきている。

【０００３】そして、そのような流体封入式筒型マウン
トの一種として、本発明者も、先に、特願平２−７６９
７６号において、ゴム弾性体の外周面に開口するポケッ
ト部を外筒金具にて覆蓋することにより流体室を形成せ
しめてなる流体封入式筒型マウントにおいて、かかるゴ
ム弾性体の軸方向両端面に開口し、ポケット部と内筒金
具との間を軸方向に延びるスグリ部を設けることによ
り、内外筒金具間への軸直角方向の振動入力時に、前記
流体室の底壁部に対して剪断変形が生ぜしめられるよう
にしたものを、提案した。即ち、かくの如き構造の筒型
マウントにおいては、振動入力時に、流体室の底壁部に
よって、流体室に対するピストン作用が効果的に発揮さ
れ得ることから、流体の流動量を有利に確保して、該流
体の流動作用に基づく防振効果を有効に得ることが可能
となるのである。

【０００４】ところが、かくの如き先願に係る流体封入
式筒型マウントについて、本発明者が更なる検討を加え
たところ、その構造上、未だ、改良すべき余地のあるこ
とが、明らかとなった。即ち、かかる筒型マウントにあ
っては、流体室の底壁部におけるピストン作用を有効に
得るために、その底壁部の内筒金具側に対する付根部分
の剛性を低くして、かかる部位における屈曲変形乃至は
湾曲変形を、容易とすることが望ましいが、かかる底壁
部の付根部分の剛性を低くすると、大荷重の入力時に、
そこに応力集中が惹起され易く、そのために亀裂等が発
生し易くなって、充分な耐久性を確保し難いという不具
合があったのである。

【０００５】

【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、流体室の底壁部における流体室に対するピ
ストン作用が有効に発揮されると共に、かかる底壁部の
耐久性を充分に確保することのできる、改良された構造
の流体封入式筒型マウントを提供することにある。

【０００６】

【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、互いに径方向に所定距離を
隔てて配された内筒金具と外筒金具とを、それらの間に
介装されたゴム弾性体にて連結すると共に、かかるゴム
弾性体の外周面に開口するポケット部を前記外筒金具に
て覆蓋することにより、所定の非圧縮性流体が封入され
た流体室を形成する一方、前記ゴム弾性体の軸方向両端
面に開口し、前記ポケット部と前記内筒金具との間を軸
方向に延びるスグリ部を設けることにより、前記内外筒
金具間への軸直角方向の振動入力時に、前記流体室の底
壁部に対して剪断変形が生ぜしめられるようにした流体
封入式筒型マウントにおいて、前記流体室の軸方向両側
壁部における前記底壁部との連結部位に対して、外側面
に開口して周方向に延びる凹部を設けたことにある。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。

【０００８】先ず、図１乃至図３には、本発明の一実施
例としての筒型エンジンマウントが示されている。これ
らの図において、１０および１２は、内筒金具および外
筒金具であり、それらの間に介装されたゴム弾性体１４
によって、互いに連結されている。そして、かかるエン
ジンマウントにあっては、その内筒金具がパワーユニッ
ト側および車体側の何れか一方に、外筒金具１２が何れ
か他方に、それぞれ取り付けられることにより、パワー
ユニットの車体に対する取付部に介装されることとな
る。

【０００９】より詳細には、内筒金具１０は、厚肉円筒
形状をもって形成されている。また、この内筒金具１０
の径方向外方には、所定距離を隔てて、薄肉円筒形状の
金属スリーブ１６が、所定量だけ偏心して配設されてい
る。そして、これら内筒金具１０と金属スリーブ１６と
の間に、ゴム弾性体１４が介装されており、該ゴム弾性
体１４の内周面に内筒金具１０が、外周面に金属スリー
ブ１６が、それぞれ固着された一体加硫成形品１８（図
４及び図５参照）として、形成されている。なお、金属
スリーブ１６の外周面上には、その略全面に亘って、薄
肉のシールゴム層１９が、ゴム弾性体１４と一体的に形
成されている。

【００１０】また、かかる金属スリーブ１６には、内筒
金具１０に対して離隔した偏心方向一方の側に第一の窓
部２０が設けられている。また一方、かかる金属スリー
ブ１６における内筒金具１０に対して接近した偏心方向
他方の側には、第二の窓部２２および第三の窓部２４
が、周方向に所定距離を隔てて、設けられている。

【００１１】さらに、前記ゴム弾性体１４には、内筒金
具１０と金属スリーブ１６との偏心方向一方の側におい
て、第一のポケット部２６が設けられており、金属スリ
ーブ１６に設けられた第一の窓部２０を通じて、外周面
に開口せしめられている。なお、図１に示されている如
く、この第一のポケット部２６の軸方向両側の側壁部３
６，３６には、それぞれ、金属スリーブ１６の内周面に
対して固着された拘束板２８が、埋設状態下に配設され
ており、この拘束板２８によって、かかる第一のポケッ
ト部２６の軸方向両側壁部３６，３６における膨出変形
が規制されるようになっている。

【００１２】また、ゴム弾性体１４における第一のポケ
ット部２６の内周側には、該ゴム弾性体１４の軸方向両
端面から、それぞれ、第一のポケット部２６と内筒金具
１０との間を軸方向に向って、軸方向中央部分にまでは
至らない所定深さをもって延びるスグリ部３０，３０
が、設けられている。そして、これらのスグリ部３０，
３０によって、第一のポケット部２６の底壁部分が、マ
ウント軸方向中央部分において内筒金具１０側から径方
向外方に突出する支持部３２と、該支持部３２からマウ
ント軸方向両側に向って延び出す底壁部３４，３４とに
よって、構成されている。

【００１３】なお、上記支持部３２の内部には、内筒金
具１０に対して固定されたストッパ金具３８が埋設配置
されており、第一のポケット部２６の中央部分において
底面上に突出するストッパ部４０が形成されている。

【００１４】さらに、上記第一のポケット部２６の側壁
部３６，３６には、それぞれ、底壁部３４との連結部位
である内側縁部において、外側面に開口して周方向に延
びる凹部４２が、略半円形の断面形状をもって形成され
ている。即ち、かかる凹部４２は、図３に示されている
如く、ゴム弾性体１４の軸方向両端面において、スグリ
部３０の外側に位置して、該スグリ部３０に沿って形成
されているのである。

【００１５】そして、この凹部４２が形成されているこ
とにより、側壁部３６と底壁部３４との連結部位におけ
る剛性の低下が図られているのであり、それによって、
かかる連結部位に対して、側壁部３６と底壁部３４との
屈曲方向の変形が、比較的容易に生ぜしめられ得るよう
になっているのである。

【００１６】また一方、ゴム弾性体１４における、内筒
金具１０を挟んで、上記第一のポケット部２６と反対側
に位置する部分には、第二のポケット部４４および第三
のポケット部４６が設けられており、金属スリーブ１６
に設けられた第二の窓部２２および第三の窓部２４を通
じて、それぞれ外周面に開口せしめられている。

【００１７】さらに、それら第二のポケット部４４およ
び第三のポケット部４６の内周側には、ゴム弾性体１４
を軸方向に貫通して延びる空所４８が、両ポケット部４
４，４６の底面に沿うようにして、設けられている。そ
して、この空所４８によって、それら第二のポケット部
４４および第三のポケット部４６の底壁部５０，５２
が、それぞれ薄肉化されて、弾性変形が容易に許容され
得るようになっている。

【００１８】なお、かかる第二のポケット部４６の底壁
部５０には、その略中央部分において、ポケット部内に
向って突出するストッパゴム５４が、一体的に形成され
ており、内筒金具１０と金属スリーブ１６との偏心方向
たる径方向線上に位置せしめられている。

【００１９】また、かくの如き第一のポケット部２６，
第二のポケット部４４，第三のポケット部４６が設けら
れた一体加硫成形品１８には、図４に示されているよう
に、金属スリーブ１６の外周面上において、第一のポケ
ット部２６の開口部と第二のポケット部４４の開口部と
の間に跨がって、湾曲乃至は屈曲して延びる第一の凹溝
５６が、形成されている。

【００２０】更にまた、図５に示されているように、第
一のポケット部２６の開口部と第三のポケット部４６の
開口部との間には、金属スリーブ１６の外周面上をそれ
らの間に跨がって延びる第二の凹溝５８，５８が、形成
されている。なお、図４および図５中、６０は、シール
リップである。

【００２１】そうして、このような構造とされた一体加
硫成形品１８に対して、外筒金具１２が外挿され、八方
絞り加工によって金属スリーブ１６の外周面に対して外
嵌固定されている。そして、この外筒金具１２が組み付
けられることにより、第一のポケット部２６，第二のポ
ケット部４４，第三のポケット部４６の開口部が、それ
ぞれ、流体密に覆蓋されており、以て、内部に所定の非
圧縮性流体が封入された受圧室６２，第一の平衡室６
４，第二の平衡室６６が、それぞれ形成されているので
ある。

【００２２】すなわち、かかる受圧室６２にあっては、
振動入力時に内外筒金具１０，１２が径方向に相対変位
せしめられることにより、底壁部３４，３４がピストン
作用を為して、その内部に内圧変動が惹起されることと
なるのであり、また、第一及び第二の平衡室６４，６６
にあっては、それぞれ、底壁部５０，５２の変形作用に
基づいて、容積変化が容易に許容され得ることとなるの
である。

【００２３】また、外筒金具１２が外挿固定されること
により、金属スリーブ１６の外周面に設けられた第一の
凹溝５６および第二の凹溝５８，５８における外周面開
口部も、流体密に覆蓋されており、それによって、上記
受圧室６２と第一の平衡室６４とを相互に連通する第一
のオリフィス通路６８と、受圧室６２と第二の平衡室６
６とを相互に連通する第二のオリフィス通路７０，７０
とが、それぞれ形成されている。

【００２４】そうして、振動入力時に受圧室と第一の平
衡室６４または第二の平衡室６６との間に惹起される内
圧差に基づいて、それら第一のオリフィス通路６８およ
び第二のオリフィス通路７０を通じての流動が生ぜしめ
られることとなり、以て、かかる流体の流動作用に基づ
いて、所定の防振効果が発揮され得るようになっている
のである。

【００２５】なお、本実施例では、図４及び図５からも
明らかなように、第一のオリフィス通路６８よりも第二
のオリフィス通路７０の方が、断面積／長さの比が大き
く設定されており、以て、かかる第一のオリフィス通路
６８を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づい
て、シェイク等の低周波振動に対する減衰効果が発揮さ
れ得るように、また第二のオリフィス通路７０を通じて
流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、アイドリ
ング振動等の中乃至高周波振動に対する低動ばね効果が
発揮され得るように、それぞれ、チューニングされてい
る。

【００２６】そして、そのような振動入力時、受圧室６
２にあっては、図６に示されているように、底壁部３
４，３４がマウント径方向外方に押し上げられるように
変形せしめられるところから、かかる底壁部３４，３４
が、受圧室６２に対してピストン作用を為すこととなっ
て、該受圧室６２における内圧変動が有利に生ぜしめら
れるのであり、それによって、第一及び第二のオリフィ
ス通路６８，７０を通じて流動せしめられる流体量を充
分に確保することが出来、以てかかる流体の共振作用に
基づく、前述の如き防振効果が、有効に発揮され得るこ
ととなるのである。

【００２７】しかも、かかる受圧室６２の底壁部３４に
あっては、側壁部３６の外面に設けられた凹部４２によ
って、該側壁部３６に対する連結部分における剛性が低
減されていることから、図６に示されている如く変形せ
しめられた際にも、かかる底壁部３４と側壁部３６との
連結部分における屈曲状乃至は湾曲状の変形が容易に許
容され得ることとなる。

【００２８】それ故、振動入力時に底壁部３４の支持部
３２に対する付根部分に惹起される応力の一部が、底壁
部３４と側壁部３６との連結部分に移行せしめられて、
全体として分散されることにより、ゴム弾性体１４にお
ける局部的な応力集中による亀裂等の発生が防止され得
るのであり、以て、ゴム弾性体１４、延いてはマウント
の耐久性が有利に確保され得るのである。

【００２９】また、それに加えて、かかるマウントにお
いては、側壁部３６と底壁部３４との連結部の剛性が低
減されていることにより、振動入力時に、側壁部３６か
ら底壁部３４に及ぼされる拘束力も、有利に軽減され得
るのであり、それによって、かかる底壁部３４が、径方
向外方に向って有利に変位せしめられるところから、受
圧室６２に対して及ぼされるピストン作用も、一層有効
に発揮され得るといった利点をも、有しているのであ
る。

【００３０】更にまた、本実施例のマウントにあって
は、受圧室６２の両側壁部３６，３６が、拘束板２８に
よって変形規制されていることから、振動入力時におけ
るそれら側壁部３６，３６の膨出変形も効果的に防止さ
れ得て、受圧室６２における内圧変化が、より効果的に
生ぜしめられ得るのである。

【００３１】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。

【００３２】例えば、前記実施例では、受圧室６２に対
して、第一及び第二のオリフィス通路６８，７０を通じ
てそれぞれ連通された第一及び第二の平衡室６４，６６
を備えてなるマウントに対して、本発明を適用したもの
の具体例を示したが、その他、本発明は、受圧室６２に
対して、オリフィス通路６８を通じて連通された平衡室
６４を、一つだけ備えてなるマウントに対しても、同様
に適用され得ることは、言うまでもない。因みに、その
ように単一の平衡室を設けてなるマウントに対して、本
発明を適用したものの具体例を、図７乃至図９に示す。
なお、それらの図においては、理解を容易とするため
に、前記第一の実施例と同様な構造とされた部材および
部位に対して、それぞれ、前記第一の実施例と同一の符
号を付しておくこととする。

【００３３】また、前記実施例では、受圧室６２におけ
る側壁部３６の側面に対して、一つの凹部４２が形成さ
れていたが、それに加えて、かかる側壁部３６の側面に
対して、更にもう一つ以上の凹部を形成することも可能
である。

【００３４】さらに、前記実施例では、側壁部３６の内
部に拘束板２８が配設されていたが、かかる拘束板は、
本発明に必須のものではない。

【００３５】また、前記実施例では、振動入力時に内圧
変動が惹起される受圧室と容積可変の平衡室とを備えた
構造のマウントに対して、本発明を適用したものの具体
例を示したが、本発明は、その他、例えば、内筒金具を
挟んだ両側に、互いにオリフィス通路を通じて連通され
た一対の受圧室を備えた構造のマウントや、或いは周方
向に連続して形成された流体室の内部に高粘性流体が封
入されてなる構造のマウント等に対しても、同様に適用
され得るものである。

【００３６】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。

【００３７】

【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式筒型マウントによれば、
流体室の側壁部と底壁部との連結部に設けられた凹部に
よって、それらの連結部における剛性が低減され得るこ
とから、振動入力時において底壁部の付根部分に集中的
に惹起される応力の一部が、かかる連結部側に移行せし
められて、応力の分散が図られることとなる。

【００３８】従って、本発明に係る流体封入式筒型マウ
ントにおいては、底壁部のピストン作用が何等阻害され
ることなく、かかる底壁部、延いてはマウントの耐久性
の向上が、有利に図られ得ることとなるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としてのエンジンマウントを
示す縦断面図である。

【図２】図１に示されたエンジンマウントの横断面説明
図である。

【図３】図１に示されたエンジンマウントの正面図であ
る。

【図４】図１に示されたエンジンマウントを構成する一
体加硫成形品を示す右側面図である。

【図５】図１に示されたエンジンマウントを構成する一
体加硫成形品を示す左側面図である。

【図６】図１に示されたエンジンマウントの荷重入力状
態を示す要部断面説明図である。

【図７】本発明の別の実施例としてのエンジンマウント
を示す縦断面図である。

【図８】図７に示されたエンジンマウントの横断面図で
ある。

【図９】図７に示されたエンジンマウントの正面図であ
る。

【符号の簡単な説明】

１０ 内筒金具 １２ 外筒金具 １４ ゴム弾性体 ３０ スグリ部 ３２ 支持部 ３４ 底壁部 ３６ 側壁部 ４２ 凹部 ６２ 受圧室 ６４ 第一の平衡室 ６６ 第二の平衡室 ６８ 第一のオリフィス通路 ７０ 第二のオリフィス通路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに径方向に所定距離を隔てて配され
   た内筒金具と外筒金具とを、それらの間に介装されたゴ
   ム弾性体にて連結すると共に、かかるゴム弾性体の外周
   面に開口するポケット部を前記外筒金具にて覆蓋するこ
   とにより、所定の非圧縮性流体が封入された流体室を形
   成する一方、前記ゴム弾性体の軸方向両端面に開口し、
   前記ポケット部と前記内筒金具との間を軸方向に延びる
   スグリ部を設けることにより、前記内外筒金具間への軸
   直角方向の振動入力時に、前記流体室の底壁部に対して
   剪断変形が生ぜしめられるようにした流体封入式筒型マ
   ウントにおいて、 前記流体室の軸方向両側壁部における前記底壁部との連
   結部位に対して、外側面に開口して周方向に延びる凹部
   を設けたことを特徴とする流体封入式筒型マウント。