JPH05280429A - 内燃機関の負圧制御弁 - Google Patents

内燃機関の負圧制御弁

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JPH05280429A
JPH05280429A JP4108901A JP10890192A JPH05280429A JP H05280429 A JPH05280429 A JP H05280429A JP 4108901 A JP4108901 A JP 4108901A JP 10890192 A JP10890192 A JP 10890192A JP H05280429 A JPH05280429 A JP H05280429A
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JP
Japan
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valve
negative pressure
control valve
pressure control
chamber
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JP4108901A
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Inventor
Yoshinori Kimura
芳徳 木村
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Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Tosok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一部品にて内燃機関の圧力作動弁と接続され
た際のフェールセーフ化を実現する。 【構成】 圧力作動弁(図示せず)を制御する負圧制御
弁において、負圧制御弁の弁本体2に電磁弁74を設け
る。電磁弁74に、吸気圧室12と出力通路21とを連
通するオリフィス79を有した連通路18を構成する弁
室77を設け、弁室77の弁座80の開口部78aの有
効径をオリフィス79の開口径よりも大きくする。ソレ
ノイド82の電磁力及びスプリング84の反撥力によっ
て作動するプランジャ85の弁部86によって連通路1
8を開閉する。フラッパー34を作動するアクチュエー
タの故障時には、連通路18を閉鎖して出力通路21の
出力圧を大気圧とし圧力作動弁の作動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として排気還流制御
装置に用いられる内燃機関の負圧制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジン等の内燃機関に
配設され、排気還流弁等の圧力作動弁を制御するための
負圧制御弁には、例えば、図4に示したものがある。す
なわち、負圧制御弁は50は、後述する第2ボディー
6、第3ボディー27と共に弁本体を構成する両端開口
状の第1ボディー2を有している。第1ボディー2の内
部は、負圧制御弁50を一端側の定圧部Aと他端側の出
力圧可変部Bとに区画する壁3によって仕切られてい
る。該壁3の中央部には第1のノズル4と第2のノズル
5とが、断面対称形状をなして定圧部A側と出力圧可変
部B側とにそれぞれ突出成形されている。また、第1ボ
ディー2の一端側の開口部は、これに内嵌する第2ボデ
ィー6によって閉鎖されている。第2ボディー6は、第
1ボディー2に内嵌された一端側に第1ボディー2と略
同径状に開口する開口部7と、その他端側より開口部7
に貫通する穴8とを有しており、穴8にはアジャスタ9
が螺挿されている。
【0003】前記第1及び第2ボディー2,6間には第
1の弁体であるダイヤフラム10が挾持されており、該
ダイヤフラム10は、第1ボディー2の一端側の内部
を、第1ボディー2側の第1の大気圧室11と第2ボデ
ィー6側の吸気圧室12とに隔成している。なお第1の
大気圧室11には、第1ボディー2の外周部に突設され
るとともに、大気圧を導入するための大気導入用パイプ
13が連通されている。また、前記ダイヤフラム10は
その中央部両面にディスク14を有し、該ディスク14
の第1の大気圧室11側に、前記第1のノズル4の開口
部4aに対向するパッド15を突設されている。そし
て、ダイヤフラム10は、前記壁3との間に縮設された
第1スプリング16と前記アジャスタ9との間に縮設さ
れた第2スプリング17との平衡状態によって変位自在
に支持されている。
【0004】また、負圧制御弁50は、前記第1ボディ
ー2から第2ボディー6にかけて設けられた連通路18
を有している。連通路18は、第2ボディー6側におい
て前記吸気圧室12と、第2ボディー6の外周部に突設
された吸気負圧を導入するための入力用パイプ19とを
連通している。一方、第1ボディー2の前記壁3の内部
には、前記第1のノズル4及び第2のノズル5が有する
貫通孔20と直交するとともに、第1ボディー2の一側
部より他側部に貫通する出力通路21が設けられてい
る。該出力通路21の一端には、第1ボディー2の一側
部に開口するやや大径状の連通部22が形成され、該連
通部22において出力通路21と前記連通路18の第1
ボディー2側とが連通されている。そして前記連通部2
2の内部には、オリフィス23が設けられるとともに、
連通部22は埋栓24によって閉鎖されている。また、
出力通路21の他端が開口する第1ボディー2の他側部
には、図示しない圧力作動弁の負圧室に連通される出力
パイプ25が突設されている。
【0005】さらに、前記第1ボディー2の他端側の開
口部はアクチュエータであるステップモータ26が収容
された第3ボディー27によって閉鎖されている。該第
3ボディー27は第1ボディー2及び前記壁3とともに
第2の大気圧室28を形成しており、該第2の大気圧室
28は壁3に予め穿通された連通孔29,29によって
前記第1の大気圧室11と連通されている。前記ステッ
プモータ26は、ステータ30及びロータ31を有して
おり、該ロータ31は第2の大気圧28側に延出する端
部に雄ねじ部31aを設けられている。また前記第3ボ
ディー27には第2の大気圧室28内に突出するリテー
ナ32が設けられており、該リテーナ32には、ロータ
31の雄ねじ部31aに螺合するとともに該ロータ31
の回転に伴いその軸方向へ移動するリフタ33が滑合さ
れている。そして、リフタ33の一端側には、その端部
が前記第2のノズル5の開口部5aに対向して突出した
形状を有する、第2の弁体であるフラッパー34が嵌着
された構造を有している。
【0006】つまり、前記負圧制御弁50は、吸気圧室
12に導入された吸気負圧をオリフィス23を有する連
通路18を介して出力通路21に導入するとともに、定
圧部A側の第1のノズル4と出力圧可変部B側の第2の
ノズル5との双方から出力通路21に空気を流入させ、
これによって出力通路21に導入された吸気負圧を大気
圧により希釈する構成となっている。そして、その作動
時には、吸気圧室12の吸気負圧に対応するダイヤフラ
ム10の変位により、パッド15と第1のノズル4との
間隙を変化させ、出力通路21に制御元圧をつくる一
方、ステップモータ26によってフラッパー34を作動
し、フラッパー26と第2のノズル5との間隙を変化さ
せ、出力通路21における制御元圧を圧力作動弁(図示
せず)の負圧室に供給する出力圧に可変制御するように
なっている。そして、負圧制御弁50における出力圧特
性はオリフィス23の開口径によって決められている。
【0007】しかしながら、前記負圧制御弁50におい
ては、前記ステップモータ26が故障すると、出力圧可
変部B側の第2のノズル5とフラッパー26との間隙を
変化させることができず、かかる場合には出力圧の可変
制御が不可能となるばかりか、負圧制御弁50に接続さ
れた圧力作動弁が常に吸気負圧の変化に追随して作動し
てしまうといった不具合があった。このため、負圧制御
弁50を用いる場合には、これを用いた圧力回路のフェ
ールセーフ化を図るため、次のような方法が取られてい
る。
【0008】すなわち、図5は、前記負圧制御弁50を
内燃機関の排気還流制御装置に用いた場合を示す概念図
であって、シリンダ51のインテークマニホールド52
とイグゾーストマニホールド53とはバイパス通路54
を介して連通されており、該バイパス通路54には圧力
作動弁である排気還流弁(EGRバルブ)55が接続さ
れている。該排気還流弁55は、負圧室55aと、該負
圧室55aを隔成するダイヤフラム55bとこれに支持
された弁体55cとを有し、負圧室55a内に供給され
た負圧力を作動源として全開乃至は全閉状態に作動し、
その弁開度に応じて排気ガスの一部をインテークマニホ
ールド52に還流させるものである。また、吸気通路5
6には前記負圧制御弁50が、大気圧導入通路57と負
圧導入通路58とを介してスロットルバルブ59に並設
されている。すなわち前記吸気圧室12が負圧導入通路
58に、そして前記第1の大気圧室11が大気圧導入通
路57にそれぞれ連通されている。また前記ステップモ
ータ26はコントロールユニット60と電気的に接続さ
れている。
【0009】また、負圧制御弁50の前記出力通路21
は、EGRカットソレノイド61を介して排気還流弁5
5の負圧室55aと接続されている。EGRカットソレ
ノイド61は、第1入力通路62を介して負圧制御弁5
7に、また出力通路63を介して前記排気還流制御弁5
5の負圧室55aとそれぞれ接続されており、さらに第
2の入力通路64を介して吸気通路56に接続されてい
る。EGRカットソレノイド61は、前記負圧室55a
と負圧制御弁50とを連通するオフ状態と、負圧室55
aと吸気通路56とを連通するオン状態とに作動される
電磁操作弁であって、前記コントロールユニット60に
電気的に接続されている。さらに、前記スロットルバル
ブ59と負圧制御弁57との間には、コントロールユニ
ット60に電気的に接続された吸気圧センサ65が設け
られている。
【0010】そして、上記排気還流制御装置において
は、コントロールユニット60の制御信号により負圧制
御弁50の出力圧を変化させ、前記排気還流弁55の負
圧室55aの負圧状態、つまり排気還流弁55の弁開度
を可変制御することにより、エンジンの運転状況に応じ
て排気還流量を制御する。一方、前述した負圧制御弁5
6のステップモータ26が故障した際には、コントロー
ルユニット60の制御信号によりEGRカットソレノイ
ド61をオン作動させて排気還流弁55への負圧供給を
遮断するとともに、排気還流弁55に吸気通路56の大
気圧を供給するようになっている。したがって、負圧制
御弁50の前記ステップモータが故障した場合であって
も、吸気負圧に排気還流弁55が連動することによっ
て、還流不可条件下にもかからず排気の還流が行われて
しまい、エンジンが始動不能等の支障を来すことを回避
できる。つまり、排気還流制御装置のフェールセーフ化
が図られているのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、負圧制
御弁50にあっては、ステップモータ26の故障時には
排気還流弁55の作動制御を行なうことができないた
め、その使用に際して、排気還流弁55のフェールフー
フ化を実現するには、排気還流弁55の制御に本来不必
要なEGRカットソレノイド61を設ける必要があっ
た。その結果、エンジンの構成部品の増加、及びこれに
伴う各部品間の接続作業の煩雑化によって、エンジンシ
ステムの低コスト化を阻害する要因ともなっていた。
【0012】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、一部品にて内燃機関の圧力作動弁
と接続された際のフェールセーフ化を実現する内燃機関
の負圧制御弁を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、負圧室を有し該負圧室に供給され
た負圧力を作動源とする排気還流弁等の圧力作動弁と共
に内燃機関に設けられ、前記圧力作動弁の負圧室に供給
する出力圧を可変して圧力作動弁の作動を制御する負圧
制御弁であって、弁本体内の吸気圧室に導入された吸気
負圧を、オリフィスを有する連通路を介して前記負圧室
と連通された出力通路に導入し、該出力通路に導入され
た負圧を大気圧により希釈して出力圧とするとともに、
その希釈の度合をアクチュエータによって作動された弁
体の作動位置に基づき可変する負圧制御弁において、前
記弁本体に、前記連通路を構成する弁室と、該弁室の内
部に設けられた弁座と、該弁座の開口部を解放する開位
置および前記開口部を閉鎖する閉位置に作動する弁部材
とを有する電磁弁を設けた。
【0014】また、前記弁部材を、前記開口部を開閉す
る弁部を有し、かつソレノイドの電磁力及びスプリング
の反撥力によって作動するプランジャとし、また、前記
開口部の有効径を前記オリフィスの開口径よりも大きく
することが好ましい。さらに、前記弁室と前記連通路と
を連通する孔を有したシート部材を前記弁室の内部に収
容し、該シート部材に前記弁座を形成するとともに、前
記孔に前記オリフィスを設けることが望ましい。
【0015】
【作用】前記構成において、負圧制御弁が圧力作動弁と
ともに内燃機関に設けられた際、電磁弁の弁部材が開位
置あると、連通路が開放されているため吸気圧室から出
力通路への吸気負圧の導入が許容される。したがって、
負圧制御弁は、アクチュエータによって作動される弁体
の作動位置に基づき出力圧の制御が可能な制御状態とな
る。また、弁部材が閉位置に作動されると、連通路が弁
室内で閉鎖されるため出力通路への吸気負圧の導入が阻
止される。したがって、負圧制御弁は、アクチュエータ
によって作動された弁体の位置と関係なく、出力通路の
出力圧が常に大気圧となる非制御状態となる。かかるこ
とから、電磁弁を作動させることにより、平時には負圧
制御弁を上記制御状態とし、またアクチュエータが故障
した異常時には負圧制御弁を非制御状態に制御すること
ができる。しかも、かかる異常時には、必要に応じた場
合にのみ負圧制御弁を前記制御状態とすれば、その時点
における弁体の位置に規制された範囲内で負圧制御弁の
出力圧を可変することができる。
【0016】また、前記弁部材を、弁室の内部に設けら
れた弁座の開口部を開閉する弁部を有し、かつソレノイ
ドの電磁力及びスプリングの反撥力によって作動するプ
ランジャとすれば、前記電磁弁を簡単な構造とすことが
できる。また、弁座の前記開口部の有効径を、連通路に
設けられたオリフィスの開口径よりも大きくすれば、例
えば、前記電磁弁が、プランジャの作動に伴いプランジ
ャの弁部と弁座とが当接する構造を有する場合に、弁部
と弁座との当接により前記開口部の有効径が経時的に変
動したとしても、その変動に関係なく、出力通路におい
て可変制御される出力圧の特性は常にオリフィスの開口
径によって決まる。さらに、前記弁室と前記連通路とを
連通する孔を有したシート部材を弁室の内部に収容し、
該シート部材に弁座を形成するとともに、前記孔にオリ
フィスを設けたものであれば、出力通路における出力圧
特性を変更する際には、予めオリフィスの開口径が異な
るシート部材を複数用意しておき、そのシート部材を変
更することにより、これに対処することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。図1、図2は本発明にかかる負圧制御弁71を
示す図であって、図から明らかなように負圧制御弁71
は、図4に示したものとほぼ同様の構成を有しているた
め、同様の部分については説明を省略する。
【0018】すなわち、負圧制御弁71の弁本体を構成
する第1ボディー2には電磁弁72が設けられている。
該電磁弁72は、第1ボディー2の外周部に一体的に突
出形成された略円筒状のケース部73と、該ケース部7
3の一端側の開口部に内嵌されるとともに、これを閉鎖
した電磁石部74とを有している。図2に示すように、
ケース部73の中空部75には、連通路18と出力通路
21が貫通されている。中空部75には、出力通路21
が開口した部分にシート部材76が密接嵌合されるとと
もに、中空部75には弁室77が形成されている。ま
た、シート部75には、前記出力通路21に連続する孔
78が貫通され、該孔78の内部にはオリフィス79が
形成されている。また、シート部材76の弁室77側に
は弁座80が形成されており、該弁座80の開口部すな
わち孔78の開口部78aの有効径Dは、当然のごとく
オリフィス79の開口径dよりも大きくなっている。
【0019】また、前記電磁石部74は、コア81と該
コア81に外装されたソレノイド82およびその引き出
し線82a,82aと、これらを囲繞するハウジング8
3とを有しており、電磁石部74は前記ケース部73お
よび前記シート部材76と共に前記弁室77を形成して
いる。そして、弁室77内にはコア81に支持されたス
プリング84によって一端側へ付勢された弁部材である
プランジャ85が摺動自在に収容されており、該プラン
ジャ85の付勢方向端部には前記弁座80に当接する弁
部86が形成されている。
【0020】次に、負圧制御弁71の使用形態を3図に
示す。すなわち、図3は図5に対応する排気還流制御装
置の概念図であって、かかる際には、負圧制御弁71
は、スロットルバルブ59に並設されるとともに、吸気
圧室12が負圧導入通路58に、また第1の大気圧室1
1が大気圧導入通路57に、そして出力通路21が排気
還流弁55の負圧室55aと接続する。また、ステップ
モータ26と電磁弁72とを独立した回路によりコント
ロールユニット60に電気的に接続する。なお、排気還
流制御装置の他の構成については、図5と同一の符号を
付すことにより説明を省略する。
【0021】以上の構成において、エンジンの運転に際
して、ソレノイド82にコントロールユニット60から
制御信号が印加されてソレノイド82が励磁されると、
プランジャ85がスプリング84の付勢に抗して吸引さ
れるため、電磁弁72内の弁座80の開口部78は開状
態となる。すると、連通路18も開放状態になるため吸
気圧室12から出力通路21への吸気負圧の導入が許容
される。したがって、負圧制御弁71は、ステップモー
タ26によって作動されるフラッパー34の変位量、つ
まりフラッパー34と第2のノズル5との間隙の変化に
基づき出力圧の制御が可能な制御状態となり、排気還流
弁55を運転状況に応じて制御することができる。
【0022】また、エンジンの運転時にコントロールユ
ニット60が、ステップモータ26の故障を検知してソ
レノイド82へ印加する制御信号を停止すると、ソレノ
イド82が非励磁状態とり、プランジャ85はスプリン
グ84によって弁座80側へ摺動されるとともに、弁部
86により弁座80の開口部78を閉鎖する(図1,2
の状態)。このため、連通路18が電磁弁72の弁室7
7内で閉鎖され、出力通路21への吸気負圧の導入が阻
止される。したがって、負圧制御弁71はステップモー
タ26によって作動されたフラッパー34の位置と関係
なく、出力通路21の出力圧が常に大気圧となる非制御
状態となる。
【0023】かかることから、ステップモータ26が故
障した場合には、排気還流弁55の負圧室55aの内部
圧力は吸気負圧と関係なく大気圧の状態を維持され、排
気還流弁55が吸気負圧の変動に追随して排気還流弁を
作動されてしまうことがない。しかも、ステップモータ
26の故障時には、必要に応じた場合にのみソレノイド
82を励磁すれば連通路18を開放することができる。
したがって、この場合には、出力通路21における出力
圧をその時点フラッパー34の位置に規制された範囲内
で負圧に可変し、これにより排気還流弁55を作動させ
ることもできる。
【0024】よって、従来例で説明した負圧制御弁50
のように、その使用に際して、本来、排気還流弁55の
制御に不必要な他の部品を設けることなく、一部品にて
排気還流弁55におけるフェールセーフ化を実現するこ
とが可能となる。その結果、エンジン構成部品の点数削
減ができエンジンシステムの低コスト化を図ることがで
き、また同時に、空気圧回路を構成する各部品間の接続
作業を簡素化して、エンジンの組立作業工程における作
業コストを低減することができる。
【0025】一方、負圧制御弁71の電磁弁72におい
ては、前記プランジャ85の弁部86が、開口部78の
閉鎖時に弁座80と当接する構造となっており、その使
用期間が経過するとプランジャ85の作動に伴う双方の
当接により開口部78の開口径Dつまり有効径が変動す
るおそれがある。しかしながら、開口部78は、その開
口径Dが前記オリフィス79の開口径dよりも大きいこ
とから、かかる場合であっても、出力通路21における
負圧すなわち排気還流弁55に供給する出力圧の特性が
変化することがない。よって、負圧制御弁72の出力圧
特性を恒久的に維持することが可能となり、負圧制御弁
72の信頼性を向上することができる。
【0026】また、前記電磁弁72が、ソレノイド82
の電磁力及びスプリング84の反撥力によって作動する
プランジャ85を弁部材として、かつ該プランジャ85
が弁室77に設けられた弁座80の開口部78aを開閉
する弁部86を有したものであるため、その構造が簡単
なものとなる。したがって、負圧制御弁71を比較的安
価なものとすることができる。
【0027】さらに、負圧制御弁71にあってはオリフ
ィス79が前記シート部材76の孔78に設けられてい
ることから、負圧制御弁71の製造時に際しては、予め
オリフィス79の開口径dが異なるシート部材を複数用
意しておき、そのシート部材を選択的に用いることによ
り、負圧制御弁71に要求される出力圧特性を容易に変
更することができる。よって、負圧制御弁71の製造コ
ストをさらに安価なものとすることができる。
【0028】なお、本実施例においては、電磁弁72
を、その作動に際して、プランジャ85の弁部86が弁
座80に当接または離間される構造を有するものとした
が、これに限らず弁本体に設ける電磁弁は、例えば、作
動される弁部材が弁座と摺接して弁座の開口部を開閉す
るような構造を有するものであってもよい。また、その
場合であっても、弁座の開口部の開口径をオリフィスの
開口径よりも大きくすれば、上記と同様の効果を奏する
ことができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、弁本体
の吸気圧室に導入された吸気負圧を、オリフィスを有す
る連通路を介して圧力作動弁の負圧室と連通された出力
通路に導入し、その導入された負圧を大気圧により希釈
して出力圧とするとともに、その希釈の度合をアクチュ
エータによって作動される弁体の作動位置に基づき可変
する負圧制御弁において、弁本体に、前記連通路を構成
する弁室と、該弁室の内部に設けられた弁座の開口部を
解放する開位置および開口部を閉鎖する閉位置に作動す
る弁部材とを有する電磁弁を設けたことから、電磁弁が
作動すると、前記弁室内で連通路が開閉される。このた
め、電磁弁の作動によって負圧制御弁を、アクチュエー
タによって作動される弁体の作動位置に基づき出力圧の
制御が可能な制御状態と、アクチュエータによって作動
された弁体の位置と関係なく、出力通路の出力圧が常に
大気圧となる非制御状態とに制御することができる。
【0030】したがって、アクチュエータが故障した場
合には、電磁弁を作動させて負圧制御弁を非制御状態と
し、圧力作動弁の作動を防止することができ、しかも、
かかる際には、必要に応じて負圧制御弁を制御状態とす
れば、その時点における弁体の作動位置に規制された範
囲内で圧力作動弁を作動させることもできる。よって、
内燃機関での使用に際して、圧力作動弁の制御に本来不
必要な他の部品を別途用いることなく、一部品にて圧力
作動弁におけるフェールセーフ化を実現することが可能
となる。その結果、エンジンシステムの構成部品の点数
を削減してエンジンシステムの低コスト化を図ることが
でき、また同時に、空気圧回路を構成する各部品間の接
続作業を簡素化して、エンジンの組立作業工程における
作業コストを低減することもできる。
【0031】また、前記弁部材が、ソレノイドの電磁力
及びスプリングの反撥力によって作動するプランジャで
あって、かつ該プランジャが弁室に設けられた弁座の開
口部を開閉する弁部を有したものであるため、電磁弁の
構造を簡単なものとすることができ、比較的安価な負圧
制御弁を提供することができる。さらに、弁室内におけ
る弁座の開口部の有効径をオリフィスの開口径よりも大
きくしたことから、使用期間の経過に伴って開口部の有
効径が変動した場合であっても、その変動に関係なく、
出力通路で可変制御される出力圧の特性はオフィスの開
口径によって決まる。よって、負圧制御弁の出力圧特性
を恒久的に維持することが可能となり、負圧制御弁の信
頼性を向上させることもできる。
【0032】加えて、弁室と連通路とを連通する孔を有
したシート部材を弁室の内部に収容し、該シート部材に
弁座を形成するとともに、孔に前記オリフィスを設けた
ことから、負圧制御弁の製造時に際しては、予めオリフ
ィスの開口径が異なるシート部材を複数用意しておき、
そのシート部材を選択的に用いることにより、負圧制御
弁に要求される出力圧特性を容易に変更することができ
る。よって、負圧制御弁の製造コストをさらに安価なも
のとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同実施例を示す図1のA部拡大図である。
【図3】同実施例の負圧制御弁を用いた排気還流制御装
置の概念図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【図5】従来の負圧制御弁を用いた排気還流制御装置の
概念図である。
【符号の説明】
2 第1ブロック(弁本体) 12 吸気圧室 18 連通路 21 出力通路 26 ステップモータ(アクチュエータ) 71 負圧制御弁 72 電磁弁 76 シート部材 77 弁室 78 孔 78a 開口部 79 オリフィス 80 弁座 82 ソレノイド 84 スプリング 85 プランジャ(弁部材) 86 弁部 D 開口径(有効径) d オリフィスの開口径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧室を有し該負圧室に供給された負圧
    力を作動源とする排気還流弁等の圧力作動弁と共に内燃
    機関に設けられ、前記圧力作動弁の負圧室に供給する出
    力圧を可変して圧力作動弁の作動を制御する負圧制御弁
    であって、弁本体内の吸気圧室に導入された吸気負圧
    を、オリフィスを有する連通路を介して前記負圧室と連
    通された出力通路に導入し、該出力通路に導入された負
    圧を大気圧により希釈して出力圧とするとともに、その
    希釈の度合をアクチュエータによって作動された弁体の
    作動位置に基づき可変する負圧制御弁において、前記弁
    本体に、前記連通路を構成する弁室と、該弁室の内部に
    設けられた弁座の開口部を解放する開位置および前記開
    口部を閉鎖する閉位置に作動する弁部材とを有する電磁
    弁を設けたことを特徴とする内燃機関の負圧制御弁。
  2. 【請求項2】 前記弁部材を、前記開口部を開閉する弁
    部を有し、かつソレノイドの電磁力及びスプリングの反
    撥力によって作動するプランジャとしたことを特徴とす
    る内燃機関の負圧制御弁。
  3. 【請求項3】 前記開口部の有効径を前記オリフィスの
    開口径よりも大きくしたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の内燃機関の負圧制御弁。
  4. 【請求項4】 前記弁室と前記連通路とを連通する孔を
    有したシート部材を前記弁室の内部に収容し、該シート
    部材に前記弁座を形成するとともに、前記孔に前記オリ
    フィスを設けたことを特徴とする請求項1,2又は3に
    記載の内燃機関の負圧制御弁。
JP4108901A 1992-03-31 1992-03-31 内燃機関の負圧制御弁 Pending JPH05280429A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08131521A (ja) * 1994-11-07 1996-05-28 Sueko Osada 高圧蒸気滅菌装置および該装置における排気方法
EP1126155A3 (en) * 2000-02-18 2002-08-21 Siemens Automotive Inc. Rotatory valve actuating system

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