JPH05280095A - 鋼管柱はり接合部 - Google Patents

鋼管柱はり接合部

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JPH05280095A
JPH05280095A JP7126392A JP7126392A JPH05280095A JP H05280095 A JPH05280095 A JP H05280095A JP 7126392 A JP7126392 A JP 7126392A JP 7126392 A JP7126392 A JP 7126392A JP H05280095 A JPH05280095 A JP H05280095A
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JP
Japan
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steel pipe
ring
pipe column
joint metal
shaped
Prior art date
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Pending
Application number
JP7126392A
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English (en)
Inventor
Masashi Kitahama
雅司 北濱
Nakao Iida
仲男 飯田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP7126392A priority Critical patent/JPH05280095A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼管柱の鋼管素材の寸法公差(真円度、曲が
り)を吸収でき、かつ組立て加工が容易な鋼管柱とはり
の接合構造を提供する。 【構成】 鋼管柱1の外周に、鋼管素材の寸法公差(真
円度、曲がり)を吸収し得るよう内径寸法が鋼管柱1の
外径より僅かに大きいリング状接合金物3を嵌合する。
リング状接合金物3と鋼管柱1外面に設けたウェブ接合
用のガセットプレート5を溶接するとともに、鋼管柱1
の外面とリング状接合金物3との隙間にグラウト材4を
充填する。上下のリング状接合金物3に対し、はり2の
上下フランジ2bを溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リング状接合金物を用
いた鋼管柱とはりとの接合部の構造に関するもので、主
として鉄骨造あるいは鉄骨鉄筋コンクリート造の建築構
造物に利用される。
【0002】
【従来の技術】鋼管柱は、はりとの接合部において、は
りフランジから局部的に高い荷重を受けるため、はりフ
ランジ取付部を局部的に補強する必要がある。
【0003】従来の鋼管柱とH形鋼はり等の上下フラン
ジを有するはりとの接合部としては、例えば図4、図5
に示されるようなものがある。
【0004】図4(a) ,(b) は従来のリング状接合金物
を用いた鋼管柱21とはり22の接合構造の一例を示し
たもので、下側の鋼管柱21の柱頭部にリング状接合金
物23を溶接し、その上に仕口部鋼管21’を溶接し、
さらにリング状接合金物23を介して、上側の鋼管柱2
1を溶接している。上下のリング状接合金物23の外周
面には外周突出部24が形成されており、この外周突出
部24にH形鋼はり22のフランジが溶接される。この
ようなリング状接合金物を用いた構造は、例えば実開平
1−148404号公報にも記載されている。
【0005】図5は外ダイアフラム形式(スチフナーリ
ング形式)の鋼管柱はり接合部の例を示したものであ
る。鋼管柱31の外側にスチフナーリング33を溶接
し、このスチフナーリング33に、H形鋼はり32を溶
接している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のリング
状接合金物を用いた接合構造では、長尺の鋼管をわざわ
ざ短く切断し、間にダイアフラムとしてのリング状接合
金物23を挿入して、再度溶接で組み立てるため、加工
(切断、開先加工、溶接等)に手間がかかるとともに、
柱材の寸法、精度を確保するのが難しい。
【0007】一方、外ダイアフラム形式は、鋼管を切断
する必要がなくなるメリットがあるが、鋼管は必ずしも
真円ではなく、多少楕円形になるため、鋼管にスチフナ
ーリング33をスムーズに挿入するためには、スチフナ
ーリング33の穴径を鋼管柱31としての鋼管の公称外
径より大きくする必要がある。この結果、スチフナーリ
ング33を鋼管柱31に嵌合した場合、嵌合部の隙間寸
法が円周方向に不均一となり、かつ部分的に大きな隙間
が発生するため、溶接施工及び品質管理上問題がある。
また、柱材は通常、2階分あるいは3階分を一つのユニ
ットとして工場で加工されるが、鋼管には素材の曲がり
があるため、上下階のはり接合位置でのスチフナーリン
グ33外縁の位置ずれの修正が難しい。
【0008】本発明は、上述のような従来技術における
問題点を解決し、鋼管素材の寸法公差(真円度、曲が
り)を吸収でき、かつ組立て加工が容易な鋼管柱とはり
の接合構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の概要を実
施例に対応する図面の符号を用いて説明する。
【0010】本発明では鋼管柱1とH形鋼はりあるいは
溝形鋼はり等のウェブ2aの上下にフランジ2bを有す
るはり2の接合部において、鋼管柱1の外周に鋼管柱1
の外径より僅かに大きい内径を有するリング状接合金物
3を嵌め込む。リング状接合金物3の内径が鋼管柱1の
外径より大きいことで、鋼管素材の寸法公差(真円度、
曲がり)を吸収することができる。
【0011】リング状接合金物3は、接合されるはり2
の上下フランジ2bの高さに設置され、鋼管柱1外面と
の隙間にグラウト材4を充填することで、鋼管柱1の外
面に固定される。はり2の接合は、フランジ2bの端部
をリング状接合金物3の外周面に対し、突合せ溶接等の
形で溶接することにより行われる。
【0012】鋼管柱1は円形断面のものに限らず、角形
断面のものでもよく、その場合、リング状接合金物3も
角形となる。
【0013】グラウト材4は、必要な強度が得られるも
のであれば特に限定されないが、例えば電気化学工業株
式会社の超緻密セメント(商品名「CERACON」)
等、圧縮強度の高い無機質系の硬化材等が適する。
【0014】また、はり2のウェブ2aは、鋼管柱1の
外面に溶接等により取り付けたガセットプレート5に接
合される場合が多いが、その場合、リング状接合金物3
とガセットプレート5を溶接等により連結すれば、リン
グ状接合金物3の位置決めや固定が容易となる。ガセッ
トプレート5とウェブ2aの接合は、通常、ボルト接合
あるいはすみ肉溶接等により行われる。
【0015】また、コンクリート充填鋼管構造の場合、
鋼管柱1の内部にはコンクリートが充填されるが、その
場合コンクリートが鋼管柱1の局部変形を拘束するの
で、グラウト材4を介したリング状接合金物3の補剛効
果がより高くなる。
【0016】
【実施例】次に、図示した実施例について説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例を示したもので、
図中左半分は断面を表している。
【0018】本実施例では、鋼管柱1とH形鋼はり2の
接合部において、鋼管柱1外周のはりフランジ高さに、
内径寸法が鋼管柱1の外径より僅かに大きいリング状接
合金物3を嵌合し、上下のリング状接合金物3に対し、
はり2の上下フランジ2bを溶接している。
【0019】リング状接合金物3の固定に関しては、鋼
管柱1外面のはりウェブ高さに溶接したウェブ接合用の
ガセットプレート5とリング状接合金物3を溶接で連結
するとともに、鋼管柱1の外面とリング状接合金物3と
の隙間にグラウト材4を充填することにより、鋼管柱1
とリング状接合金物3を一体化している。
【0020】はりフランジ2bからの応力は、リング状
接合金物3、グラウト材4、鋼管柱1と伝達されること
により、柱はり接合部においてスムーズな応力伝達が行
われる。
【0021】なお、リング状接合金物3のリング部分の
鉛直断面は完全な矩形ではなく、リング内面側に凹部6
を形成することにより、グラウト材4の充填性を高める
こともできる。また、リング部分の外面側にテーパー7
を設けることにより、はりフランジ2bの取付溶接を容
易にすることができる。
【0022】図中、8は鋼管柱1外面とガセットプレー
ト5との溶接部、9はガセットプレート5とリング状接
合金物3との溶接部、10はガセットプレート5とはり
ウェブ2aとのボルト接合部を示す。
【0023】図2は本発明の他の実施例を示したもので
ある。
【0024】本実施例は、鋼管柱はり接合部において、
左右のはり2のせいが異なる場合の実施例であり、左右
のはりせいの違いを吸収できるサイズのリング状接合金
物3’(リング状接合金物の上下方向の幅を大きくした
もの)に、左右のはりフランジ2bを溶接することによ
り対処している。
【0025】図3は本発明のさらに他の実施例を示した
ものである。
【0026】本実施例は、鋼管柱はり接合部において、
鋼管柱1の外径が上下で変化する場合の実施例であり、
鋼管柱1を構成する上下の鋼管1a,1bの径に見合っ
た径のリング状接合金物3a,3bを取り付け、上下の
はりフランジ2bをそれぞれのリング状接合金物3a,
3bに溶接することにより対処している。
【0027】
【発明の効果】 リング状接合金物は鋼管柱の外側に嵌合されるの
で、鋼管柱を分断する必要がなく、かつ両者間の隙間寸
法を適切にとることで、挿入作業がスムーズになるとと
もに、はりフランジが接合されるリング状接合金物の外
縁位置を鋼管柱上下方向にわたって揃えることも容易で
ある。
【0028】 本発明の構造は溶接量が比較的少ない
ため、作業が簡略化されるとともに、溶接による歪の発
生が抑えられ、部材の各部寸法精度が確保しやすい。
【0029】 リング状接合金物をはりウェブ接合用
のガセットプレートと連結すれば、リング状接合金物の
位置決めや仮固定が容易となる。
【0030】 鋼管柱の内部にコンクリートを充填し
た場合、内部のコンクリートによって鋼管柱の局部変形
が拘束されるため、鋼管柱外面とリング状接合金物との
隙間に充填したグラウト材が確実に機能し、鋼管柱とリ
ング状接合金物の一体性の面でより優れる。
【0031】 現場における加工等を特に必要とせ
ず、作業効率に優れるため、施工コストを低減させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図(左半分は断面
図)である。
【図2】本発明の他の実施例を示す鉛直断面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例を示す正面図(左半
分は断面図)である。
【図4】従来例を示したもので、(a) は水平断面図、
(b) は正面図(右半分は断面図)である。
【図5】もう一つの従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…鋼管柱、2…はり、2a…ウェブ、2b…フラン
ジ、3…リング状接合金物、4…グラウト材、5…ガセ
ットプレート、6…凹部、7…テーパー、8,9…溶接
部、10…ボルト接合部、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管柱とウェブの上下にフランジを有す
    るはりの接合部であって、前記鋼管柱外周の前記はりの
    フランジ高さに、前記鋼管柱の外径より僅かに大きい内
    径を有するリング状接合金物を嵌め込み、前記リング状
    接合金物と前記鋼管柱外面との隙間にグラウト材を充填
    してリング状接合金物を鋼管柱外面に固定し、前記リン
    グ状接合金物の外周面に前記はりのフランジを溶接して
    あることを特徴とする鋼管柱はり接合部。
  2. 【請求項2】 前記鋼管柱外面の前記はりのウェブ高さ
    に、ウェブ接合用のガセットプレートを取り付け、前記
    リング状接合金物と前記ガセットプレートとを連結して
    いる請求項1記載の鋼管柱はり接合部。
  3. 【請求項3】 前記鋼管柱の内部にはコンクリートが充
    填されている請求項1または2記載の鋼管柱はり接合
    部。
JP7126392A 1992-03-27 1992-03-27 鋼管柱はり接合部 Pending JPH05280095A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08333808A (ja) * 1995-06-08 1996-12-17 Daiwa House Ind Co Ltd 鋼管コンクリート柱の柱梁接合構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08333808A (ja) * 1995-06-08 1996-12-17 Daiwa House Ind Co Ltd 鋼管コンクリート柱の柱梁接合構造

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