JPH05279992A - ラベル用塗被紙 - Google Patents

ラベル用塗被紙

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JPH05279992A
JPH05279992A JP7781692A JP7781692A JPH05279992A JP H05279992 A JPH05279992 A JP H05279992A JP 7781692 A JP7781692 A JP 7781692A JP 7781692 A JP7781692 A JP 7781692A JP H05279992 A JPH05279992 A JP H05279992A
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water
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JP7781692A
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Teruo Nakamura
照雄 中村
Akitoshi Mori
彰俊 森
Tomofumi Tokiyoshi
智文 時吉
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ラベル用塗被紙に関し、特に印刷適性に優れ、
且つ瓶貼り、洗瓶適性の優れたラベル用塗被紙を提供す
る。 【構成】原紙上に、顔料と接着剤を主成分とする水性塗
被組成物を塗被、乾燥した後、表面仕上げしてなる米坪
110g/m2 以下のラベル用塗被紙であり、特に、原
紙が下記(1)式の条件を満足するラベル用塗被紙。 L0 ≦2.0%、且つL2 ≦1.2%……(1) ここに、L0 ;J−TAPPI−27(B)に準拠し
て、13g/cmの引張り荷重下で、2分間水浸漬後の
伸び率値(%)、L2 ;L0 の値から、該サンプルを水
切り後、15分間自然乾燥させた時の残存伸び率
(L1 )を差し引いた値(L2 =L0 −L1 )。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベル用塗被紙に関
し、特に印刷適性に優れ、且つ瓶貼り、洗瓶適性の優れ
たラベル用塗被紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラベル用紙は、酒、ビ−ル、ワイ
ン、ウィスキ−、清涼飲料水、醤油、の瓶詰め、缶詰め
等の用途に、上質紙、或いは片面に塗被層を設けた塗被
紙が印刷が施され、小断ちされ、瓶や缶に貼付された
後、その商品の顔としての役割を果している品種であ
る。特に、原紙上に、顔料及び接着剤を含む塗被層を有
するラベル用塗被紙は、高級な多色印刷や加工が可能で
あるために、一層の高級化、差別化の面で非常に有利で
ある。
【0003】しかしながら、印刷仕上がりの優れた塗被
紙でも、ラベル用紙として瓶等に貼付される際に、しか
も部分糊付けによる仕様で貼付けが行われる場合には、
その糊の乾燥後に糊の存在する部分と糊のない部分での
乾燥差によって、ラベル自体に膨れ、あるいは皺が発生
しやすく、しばしば破れが発生して商品価値を著しく損
ねる問題が生じている。特に、ラベル用として、110
g/m2 以下、薄物のラベル用紙に見受けられる。
【0004】このため、塗被層の耐水化或いは原紙の強
サイズ化によって耐水性をもたせたりする方法がある
が、いづれも印刷適性が悪くなり印刷効果を低下させた
り、瓶貼りの際の糊付きが悪くなったり、あるいは洗瓶
適性(回収した瓶からのラベルの剥がれ易さ)が著しく
不良になったりして、ラベルとしての十分な適性を満足
していないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き事情から、
本発明者等は、十分な印刷効果を備え、かつラベル用途
適性の優れたラベル用塗被紙について鋭意検討、研究を
行った。その結果、塗被紙のベースとなる原紙が水を付
加されたときの吸水による伸びとその後の乾燥による縮
みから、原紙についての伸びと縮みの関係を特定の値以
下に規定することによって極めて優れたラベル用塗被紙
が得られることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、原紙上に、顔
料と接着剤を主成分とする水性塗被組成物を塗被、乾燥
した後、表面仕上げしてなるラベル用塗被紙において、
該原紙が下記(1)の条件を満足することを特徴とする
ラベル用塗被紙である。 L0 ≦2.0%且つ、L2 ≦1.2%……(1) ここに、L0 ;J−TAPPI−27(B)に準拠し
て、13g/cmの引張り荷重下で、2分間水浸漬後の
伸び率(%)、L2 ;L0 の値から、該サンプルを水切
り後、15分間自然乾燥させた時の残存伸び率(L1
を差し引いた値(L2 =L0 −L1 )。
【0007】
【作用】本発明者等は、ラベル用塗被紙の印刷適性及び
瓶貼り、洗瓶適性について数多くの実験や検討を重ねて
きた。しかしながら、塗被層(塗料の組成物)の改良の
みでは満足すべき印刷効果、ラベル用途適性を得ること
ができなかった。
【0008】即ち、塗被層に極端な耐水性を付与するた
めの対策を講じると印刷適性(オフセット湿し水適性、
インキ受理性、インキ乾燥性等)不良やラベル用塗被紙
の重要な品質特性である洗瓶適性が不良になったり、印
刷後の小断ちカ−ル適性、即ちラベル用塗被紙を商品
(例えば、酒瓶、ウィスキ−瓶等)に貼付するために、
高速自動瓶貼り機にかける工程を経るが、このときにラ
ベルがカールを起こし機械通過性が著しく低下すること
が判った。
【0009】さらに、研究を続け、原紙面のサイズを高
めたり、塗被層の耐水性を高めることを検討した際、耐
水性効果よりも、原紙及び塗被紙が水分を含む糊で濡ら
され、乾燥される過程での不可逆的な伸びの発生によっ
て、糊のある部分とない部分とで伸びの差を生じ、それ
が膨れや皺の原因となっていることを突きとめた。その
伸びが、特に横方向(以後、抄紙で得られる紙の幅方向
を指す)に大きいこと、特に、抄紙された原紙特性が大
きく基因しており、その伸びの値が特定な範囲内にあれ
ば、ラベル適性の優れたラベル用塗被紙が得られること
を見出し、遂に本発明を完成するに至った。
【0010】ここに、ラベル用塗被紙として使用される
原紙の伸びの値が特定な範囲とは、J−TAPPI−2
7(B)の測定に準じて、13g/cmの引張り力下
で、横方向における2分間水浸漬後の伸び率(L0 )及
び水を取り除き、そのまま15分間自然に乾燥させた時
の残存伸び率(L1 )との差(L2 =L0 −L1 )を測
定し、その値を特定したものである。
【0011】本来、原紙が水浸漬や付加に対して全く伸
びない、即ち伸び率がゼロであれば、極めて大きな効果
が得られるものであるが、機械で抄紙した紙である以
上、そのような紙を得ることは不可能であり、幾分かの
伸びが生じるものである。特に、横方向が縦方向に比
べ、伸び率が大きいのが問題である。このため、本発明
は、原紙の伸びと膨れ、あるいは皺に対する関係を究明
した結果、原紙の伸び率を以下の如き範囲に特定するこ
とによって、水の付加によって膨れや皺の発生を起こさ
ないラベル用塗被紙を提供するものである。
【0012】即ち、上記の如く、原紙の横方向における
0 値を2.0%以下、且つL2 値を1.2%以下に特
定するものである。因みに、L0 値が2.0%を越える
場合には、過多の吸水のために伸び切った状態になり、
乾燥後も元に戻らず弛み状態のままになって瓶貼り時に
膨れ現象を誘発するので好ましくない。他方、L2 値が
1.2%を越えると、伸び率の縦、横の変化が大き過ぎ
て、歪みが発生するようになる。従って、上記のL2
よびL0 値が本発明で特定する範囲にあれば、本発明の
所望とする極めて効果的な結果が得られるものである。
【0013】なお、本発明においては、従来の引張り破
断下の伸び率或いは吸水度等の値と原紙の皺や膨れとの
間に明瞭な相関関係を見いだせなかった。また、塗被紙
として米坪が大きくなれば、伸び率はある程度小さくな
り、本発明で特定するような伸び率についてはあまり意
味を持たなくなる。しかし、通常、ラベル用紙としては
各種の瓶や缶等に貼り付けられるために、その取扱や作
業性から、ある程度しなやかな紙質が要求されるもので
あり、米坪が110g/m2 以上といった高目方の用紙
では不適当である。よって、本発明では、特に米坪が1
10g/m2 未満の塗被紙を対象とする。
【0014】本発明におけるラベル用紙は、特に高級な
印刷仕上がりを目的とするので、印刷適性を有する顔料
塗被層を設け、塗被層表面の光沢度および平滑性を上げ
ることが重要である。そのために、塗被層を構成する顔
料としては、例えばクレ−、カオリン、水酸化アルミニ
ウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、二酸
化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、プラスチックピグ
メント等の一般の塗被紙用顔料が挙げられる。
【0015】また、上記顔料と共に塗被層に用いられる
接着剤としては、例えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白
等の蛋白質;スチレン・ブタジエン共重合体、メチルメ
タクリルレ−ト・ブタジエン共重合体等の共役ジエン系
重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び/又はメタ
クリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系
重合体ラテックス、エチレン・酢酸ビニル系重合体ラテ
ックス;或いはこれらの各種重合体ラテックスをカルボ
キシル基等の官能基含有単量体で変性したアルカリ溶解
性或いはアルカリ非溶解性の重合体ラテックス;ポリビ
ニルアルコ−ル、オレフィン・無水マレイン酸樹脂、メ
ラニン樹脂等の合成樹脂系接着剤;陽性化澱粉、酸化澱
粉等の澱粉類;カルボキシメチルセルロ−ス、ヒドロキ
シエチルセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体等の如き通常
の塗被紙用接着剤の一種以上が適宜選択して使用され
る。なお、接着剤の配合率が高くなると耐水性や強度は
改善されるが、洗瓶適性が低下するため、一般に接着剤
総量としては、顔料100重量部に対して5〜40重量
部程度であり、通常は10〜35重量部の範囲で調節さ
れる。
【0016】また、上記の如き、顔料と接着剤を主成分
とする塗被層用組成物中には、必要に応じて消泡剤、着
色剤、流動変性剤等の各種助剤が適宜添加されるが、塗
被層の固化を促進する助剤として、例えばアミン、アミ
ド、ポリアクリルアミン等や亜鉛、アルミニウム、マグ
ネシウム、カルシウム、バリウム等の多価金属の塩を顔
料100重量部に対して0.1〜10重量部程度添加す
ることもできる。
【0017】塗被層を形成する塗被液は、一般の塗被紙
製造に用いられる、例えばブレ−ドコ−タ−、エア−ナ
イフコ−タ−、ロ−ルコ−タ−、ブラシコ−タ−、カ−
テンコ−タ−、チャンプレックスコ−タ−、バ−コ−タ
−、グラビアコ−タ−、サイズプレスコ−タ−等の塗被
装置を設けたオンマシンあるいはオフマシンコ−タ−に
よって原紙上に一層或いは多層に分けて塗被される。そ
の際の塗被液の固形分濃度は、一般に40〜75重量%
程度であるが、操業性等を考慮すると45〜70重量%
の範囲が好ましい。
【0018】また、湿潤塗被層を乾燥する方法として
は、従来から知られている蒸気加熱、熱風加熱、ガスヒ
−タ−加熱、電気ヒ−タ−加熱、赤外線ヒ−タ−加熱、
高周波加熱、レ−ザ−加熱、電子線加熱等各種の方式が
適宜採用できる。
【0019】なお、本発明で特定されるような原紙を得
る方法としては、種々の方法がある。例えば、繊維の不
均一な分散をなくし、地合ムラのない原紙に仕上げる−
そのために紙料のワイヤーへの流出速度とワイヤー速度
の比(俗称として、J/W比=ジェット/ワイヤー比と
呼んでいる)の調整、パルプ原料や叩解条件の選定、内
添薬品としてのサイズ剤や填料、あるいは紙力増強剤等
の選択使用、乾燥条件等を適宜組合わせることによっ
て、所望とする原紙を得ることができる。勿論、原紙の
サイズ性も重要であり、内添サイズ剤や表面サイズ剤を
適宜組合わせることによって調節することも必要であ
る。
【0020】因みに、この場合の内添サイズとしては、
ロジンエマルジョン等のロジン系サイズ剤、アルキルケ
テンダイマー系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸系サ
イズ剤、無水ステアリン酸系サイズ剤、石油樹脂系サイ
ズ剤、ワックス系サイズ剤、あるいはカチオン性合成サ
イズ剤等がある。また、表面サイズ剤としては、例えば
各種の澱粉、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコー
ル、セルロース誘導体、アクリル酸エステル、ラテック
スやα−オレフィン無水マレイン酸共重合体、スチレン
アクリル系共重合体、あるいは高級脂肪酸系等の合成サ
イズ剤やカチオン性合成サイズ剤等が例示できる。かく
して、調製された紙料パルプは一般に公知、公用の抄紙
機を用いて抄紙され、通常、オンマシンの状態で成紙に
表面サイジングが施される。
【0021】なお、表面サイズ剤を原紙の表面にサイジ
ングする方法については特に限定されるものではなく、
例えばツーロールまたはメータリングブレード式のサイ
ズプレス、ゲートロール、ビルブレード、ショートドウ
ェルコーター、ロールコーター、エアーナイフコータ
ー、ブレードコーターやスプレー等の各種装置を適宜使
用できる。
【0022】抄紙方法についても、特に限定されず、酸
性、アルカリ性抄紙のいずれであってもよく、勿論高歩
留パルプを含む中質原紙も使用できる。しかし、本発明
においてはラベル適性の効果を向上させるために、既述
した通り、その用紙の2分間水浸漬後の伸び率L0
2.0%以下、好ましくは1.5%以下になるように調
節することが重要である。そのような要望を満たすため
に、ヤンキ−マシンによって抄紙された原紙を用いると
極めて好ましい効果を得やすいので、特に好ましい実施
態様である。また、原紙米坪としては30〜80g/m
2 程度のものを用い、塗被層の塗被量としては10〜3
0g/m2 程度に調節し、最終仕上がりのラベル用塗被
紙として110g/m2 以下の製品を対象とするもので
ある。
【0023】かくして、上記の如く原紙上に塗被層を塗
被されたラベル用塗被紙は、塗被層が乾燥した後で、平
滑化処理を施すのが好ましく、平滑化装置として、例え
ばス−パ−キャレンダ−、グロスキャレンダ−等の金属
ロ−ルやドラムと弾性ロ−ルよりなる各種キャレンダ−
がオンマシンやオフマシンの仕様で適宜用いられる。キ
ャレンダ−のニップにはいる前の塗被紙の水分は、3〜
10%程度が好ましく、キャレンダ−の仕上げ速度は、
紙の米坪、品種等によって大きく異なるが、一般に10
0〜1300m/分程度の範囲で調節される。
【0024】また、表面処理後の塗被紙の調湿、加湿の
ためのロ−ルによる水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加
湿装置等を設置したり、従来から塗被紙製造分野で知ら
れている各種技術を適宜合わせて使用することも、勿論
可能である。片面塗被紙は、その使用目的から、主とし
て片面のみに印刷して使用され、裏面には、カ−ル防止
対策として、通常水或いは澱粉、CMC、グリセリン、
尿素系樹脂、或いは無機塩類等の水性液が塗被される。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論それらの範囲に限定されるものではな
い。なお、例中の「部」及び「%」は特に断らない限
り、それぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0026】実施例1 パルプとしてNBKP10部(フリーネス/CSF=5
20ml)、LBKP90部(CSF=480ml)を
用い、この混合パルプにロジン系サイズ剤1.0部、硫
酸バンド2.0部を添加してパルプスラリーを調製し、
長網抄紙機を用いて、酸性抄紙により原紙を抄紙した。
なお、このときの抄紙条件としてはJ/W比を0.98
とし、ワイヤーのシェーキ(横揺れ振動)を通常よりや
や大きく設定して抄紙を行った。他方、このときの成紙
にオンマシン仕様でサイズプレス処理を行った。即ち、
酸化澱粉5%およびα−オレフィン無水マレイン酸共重
合体系表面サイズ剤の0.5%よりなるサイズプレス液
を固形分で2.2g/m2となるようにサイズプレス処
理を施し、米坪が60g/m2 の原紙を得た。
【0027】次いで、カオリン(商品名;UW−90/
EMC社製)80部、重質炭酸カルシウム(商品名;ソ
フトン2200/備北粉化社製)20部、酸化澱粉2部
(固形分)、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス
(商品名;JSR0696/日本合成ゴム社製)12部
からなる固形分濃度が50%の塗被液を調製した。この
塗被液を上記で得た原紙の片面に乾燥後の塗被量が20
g/m2 となるようにエア−ナイフコ−タ−を用いて塗
被、乾燥後、ス−パ−キャレンダ−により平滑化処理を
して米坪80g/m2 のラベル用塗被紙を得た。
【0028】かくして得られた原紙(60g/m2 )に
ついて、J−TAPPI−27(B)に準じて、2分間
水浸漬後の伸び率(L0 )、および下記に示す残存伸び
率(L2 )を測定した。即ち、L2 は前記のサンプルか
ら余分の水を除き、15分間自然に乾燥した後の伸び率
をL1 としたとき、L2 =L0 −L1 で表示される値で
ある(上記原紙のL0 、L2 は、それぞれ1.9%およ
び1.1%であった)。さらに、得られたラベル用塗被
紙を下記に示す方法で、瓶貼り適性、洗瓶適性及び印刷
適性についてそれぞれ評価した。その結果をまとめて表
1に示した。
【0029】実施例2 実施例1において、ロジン系サイズ剤を1.6部、硫酸
バンドを3.0部にそれぞれ増量し、さらにサイズプレ
ス液中のα−オレフィン無水マレイン酸共重合体系表面
サイズ剤を0.3%に変更し、原紙米坪を80g/m2
とした以外は、実施例1と同様にして100g/m2
ラベル用塗被紙を得た。かくして、得られた原紙および
塗被紙について、実施例1と同様の方法で伸び率、各種
評価試験を行い、その結果を表1に示した。なお、原紙
のL0 、L2 はそれぞれ1.8%、1.0%であった。
【0030】実施例3 実施例1と同一のパルプスラリーを調製し、そのパルプ
スラリーを用いてヤンキ−マシンにより抄紙して得られ
た米坪60g/m2 の原紙を用いた以外は、実施例1と
同様にしてラベル用塗被紙を得た。この場合の原紙のL
0 、L2 はそれぞれ、1.2%および0.8%であっ
た。また、塗被紙についても実施例1と同様に評価試験
を行い、得られた結果を表1に示した。
【0031】比較例1 実施例1において、ロジン系サイズ剤を0.1部、硫酸
バンドを1.0部添加とし、さらにサイズプレス液とし
て酸化澱粉5%液を用いた以外は、実施例1と同様にし
て米坪60g/m2 の原紙を得た、またこの原紙を用い
て、実施例1と同様にして米坪80g/m2 のラベル用
塗被紙をえた。このときの原紙のL0 、L2 はそれぞ
れ、2.2%および1.5%であった。また、塗被紙に
ついても実施例1と同様に評価試験を行い、得られた結
果を表1に示した。
【0032】比較例2 実施例1において、サイズプレス処理を施さなかった以
外は、実施例1と同様の原紙および塗被紙を得た。この
ときの原紙のL0 、L2 はそれぞれ、2.7%および
1.9%であった。また、塗被紙についても実施例1と
同様に評価試験を行い、得られた結果を表1に示した。
【0033】比較例3 実施例1において、ロジン系サイズ剤を0.3部、硫酸
バンドを1.5部添加とし、さらにサイズプレス液とし
て酸化澱粉3%液を用いた以外は、実施例1と同様の方
法で米坪60g/m2 の原紙を得た。さらに、実施例1
と同様の塗被液中に尿素−ホルマリン系耐水化剤を1.
5部加えた以外は、実施例1と同様にして米坪80g/
2 のラベル用塗被紙を得た。このときの原紙のL0
2 はそれぞれ、2.0%および1.6%であった。ま
た、塗被紙についても実施例1と同様に評価試験を行
い、得られた結果を表1に示した。
【0034】〔ラベル用塗被紙の評価試験〕 「印刷適性」:上記で得られた各ラベル用塗被紙を、R
I印刷機(明製作所製)を用いて、モルトンロールで紙
面に水を塗被し、オフセットインキ(墨0.2cc)を
印刷後、印刷表面のインキ着肉性について、目視による
評価を行った。 ○;優れる。 ×;劣る。
【0035】「瓶貼り適性」:各ラベル用塗被紙を長方
形(縦8cm×横5cm)に断裁して、図1に示すよう
に、その裏面に澱粉糊(トキワネオ8号)を# 8バ−を
用いて塗布後、瓶に貼付し、48時間放置乾燥後、ラベ
ル表面の膨れ、皺発生状況を目視により評価した。 ◎;膨れ、皺発生は全く認められない。 ○;膨れ、
皺発生について、実用上は問題なし。 ×;膨れ、皺発
生が認められ、実用的でない。
【0036】「洗瓶適性」:各ラベル用塗被紙を長方形
(縦8cm×横5cm)に断裁して、図1に示すよう
に、その裏面に澱粉糊(トキワネオ8号)を# 8バ−を
用いて塗布後、瓶に貼付し、48時間放置乾燥後、70
℃の5%Na0H液に浸漬し、貼付ラベルの剥がれ具合
の時間を測定することにより、評価した。 ◎;3分以内に剥がれる。 ○;3〜5分以内に剥がれ
る。 ×;10分以上剥がれない。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明の実施
例により得られたラベル用塗被紙は、ラベル適性(瓶貼
り、洗瓶適性)、および印刷適性の優れた用紙であっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ラベル適性(瓶貼り、洗瓶適性)を評
価するために、塗被紙の裏面(原紙)に部分糊付けした
状態を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙上に、顔料と接着剤を主成分とする水
    性塗被組成物を塗被、乾燥した後、表面仕上げしてなる
    米坪110g/m2 以下のラベル用塗被紙において、該
    原紙が下記(1)の条件を満足することを特徴とするラ
    ベル用塗被紙。 L0 ≦2.0%、且つL2 ≦1.2%……(1) ここに、L0 ;J−TAPPI−27(B)に準拠し
    て、13g/cmの引張り荷重下で、2分間水浸漬後の
    伸び率(%)、L2 ;L0 の値から、該サンプルを水切
    り後、15分間自然乾燥させた時の残存伸び率(L1
    を差し引いた値(L2 =L0 −L1 )。
JP7781692A 1992-03-31 1992-03-31 ラベル用塗被紙 Pending JPH05279992A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261068A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Oji Paper Co Ltd ラベル用塗工紙およびその製造方法
JP2009537706A (ja) * 2006-05-23 2009-10-29 エム−リール オサケ ユキチュア ユルキネン ラベル貼り付け特性が改善されたコート紙

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