JPH05279967A - 皮革様成形品 - Google Patents

皮革様成形品

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JPH05279967A
JPH05279967A JP6856292A JP6856292A JPH05279967A JP H05279967 A JPH05279967 A JP H05279967A JP 6856292 A JP6856292 A JP 6856292A JP 6856292 A JP6856292 A JP 6856292A JP H05279967 A JPH05279967 A JP H05279967A
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JP
Japan
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collagen
leather
molded article
synthetic resin
parts
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JP6856292A
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Mina Saitou
美奈 齋藤
Tetsuhiko Yamaguchi
哲彦 山口
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐スクラッチ性や耐摩耗性を改良し、通気
性、透湿性、吸水性を失わず、外観、風合い、感触を改
良した皮革様成形品を得る。 【構成】 コラーゲンを添加した成形品の上層に、コラ
ーゲンを添加させない層を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコラーゲンを用いた皮革
様成形品に関する。さらに詳しくは耐スクラッチ性や耐
摩耗性等の耐久性を改良し、通気性、透湿性、吸水性、
染色性の効果が大きく、さらに外観、風合い、感触を改
良した皮革様成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル、人工皮革等のシー
ト、不織布や、家具、自動車用ハンドル等の部品は通気
性、透湿性、吸水性、吸放湿性に劣り、染色性、外観、
風合いが悪く、また手触りもゴム感やビニール感が強い
等の多くの欠点を有しており、近年の高級化志向に伴
い、前記のような自動車部品や家具等において皮革状の
外観としたものは、合成樹脂等の成形品、スチール、ア
ルミ等の成形品に皮革を張着したものあるいは木材等の
表面に皮革を張着したもので構成されたものが多かっ
た。しかし、上記のように皮革を張着したものは皮革が
高価であり、また張着の手間がかかるためコスト高とな
り、寒暖による皮革と下生地との伸縮率が異なるためズ
レて生地の端部が露出したり、皮革が剥離して見苦しく
なる等の問題点があった。
【0003】これらの点を解決するために、特開昭61
−163850に見られるように、不溶性コラーゲン、
トロポコラーゲン、アテロコラーゲン、耐熱安定化処理
を施したコラーゲン粉末、または皮革製品製造の際に生
じる皮革くずを粉砕したコラーゲン粉末のいずれか、ま
たはそれらの混合物等を各種の合成樹脂素材に混入する
ことにより皮革様の塗膜の形成及びシート、フィルム等
の製造をなすことが種々試みられてきた。
【0004】しかしながら、かかる方法では、コラーゲ
ンの添加により合成樹脂素材の特徴である耐久性を低下
し、スクラッチが生じたり、耐摩耗性が低下する傾向が
あった。また、コラーゲンの添加により通気性、透湿
性、吸水性、染色性、ゴム感やビニール感は改良される
が、コラーゲンの優れた吸放湿性と摩擦減少効果のため
感触がドライになりすぎる傾向があった。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コラ
ーゲンを合成樹脂素材に添加もしくは一部反応させた成
形品上、または基材上にコラーゲンを分散させた合成樹
脂層を設けた上に、最上層が積層されており、該最上層
は、コラーゲンを添加もしくは一部反応させていない合
成樹脂素材からなる皮革様成形品であることにより、か
かる従来の耐久性を保持し、ドライすぎる感触を無く
し、しっとりとしているがムレ感がない一見矛盾する感
触特性を同時に合わせ持ち、しかも通気性、透湿性、吸
水性、吸放湿性、染色性を備えている皮革様成形品を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に種々検討した結果、合成樹脂素材の耐久性を低下させ
ず、コラーゲンの特性である通気性、透湿性、吸水性、
吸放湿性、染色性を保持しながらドライ感を解消すると
いう皮革様成形品の開発に成功し、本発明を完成するに
至った。
【0006】本発明の皮革様成形品の基材としては、天
然繊維および合成繊維の織物、編布あるいは不織布等、
PVC、PP、ポリカーボネート、エチレン−プロピレ
ン共重合体等のTPO、あるいはABS等の合成樹脂、
鉄板あるいは亜鉛鋼板等の金属板があげられる。天然繊
維とは、羊毛、絹、綿等であり、合成繊維とはポリアミ
ド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリロニトリル
系繊維、ボリ塩化ビニリデン系繊維、PVC系繊維、レ
ーヨン等である。
【0007】こうした基材にコラーゲンを添加もしくは
一部反応させた合成樹脂素材を塗布するか、あるいは別
途離型紙上でフィルムを作り貼り合わせる成形品を得
る。あるいはコラーゲンを添加もしくは一部反応させて
いない合成樹脂素材を上記基材に塗布するか、あるいは
別途離型紙上でフィルムを作り貼り合わせた成形品上
に、表面処理剤としてコラーゲンを添加もしくは一部反
応させた合成樹脂素材を塗布した成形品を得る。
【0008】これらの成形品にコラーゲンを添加もしく
は一部反応させない合成樹脂素材を例えばグラビア・コ
ーター等により積層することにより、最上層はコラーゲ
ンを添加もしくは結合させていない合成樹脂素材からな
る皮革様成形品を得る。
【0009】本発明のコラーゲンを添加もしくは一部反
応させる合成樹脂素材としては、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体等のTPO、ポリエチレン
(低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低
密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体)のポリオレフィン、ポリ
ウレタン、ポリブタジエン、ポリスチレン、ABS樹
脂、ACS樹脂、ポリ塩化ビニル(可塑剤を含有したも
のを含む)、ポリアミド、ポリカーボネート等の合成樹
脂が用いられる。さらに、ウレタンゴム、エチレン−プ
ロピレン−ジエンゴム等の各種ゴム等も用いられる。
【0010】樹脂には必要に応じて、可塑剤、安定剤、
硬化剤、触媒、充填剤、着色剤、反応性モノマー、溶
剤、分散剤、その他の各種添加剤を含有させて樹脂コン
パウンドとして使用することもできる。また固体であっ
ても液体であってもよい。
【0011】本発明品において、コラーゲンを合成樹脂
素材と一部反応させるとは、2液型ポリウレタン樹脂の
イソシアネート基とコラーゲンのアミノ基との反応や、
2官能もしくは多官能性の反応基で樹脂とコラーゲンを
グラフトさせること等を意味する。
【0012】樹脂にコラーゲンを配合して樹脂組成物と
する際の配合比は、樹脂組成物を成形して得られる成形
品の用途、形状、要求等により決定されるが、通常、組
成物中に樹脂または樹脂コンパウンドが30〜98重量
%、好ましくは40〜95重量%、コラーゲンが2〜7
0重量%、好ましくは、5〜60重量%含まれるように
配合することが好ましい。コラーゲンの配合量が2重量
%未満の場合皮革様の性質が得られず、70重量%以上
の場合、樹脂に均一に分散できなくなるとともに強度、
耐摩耗性等の物性低下が大きくなり好ましくない。
【0013】本発明に用いられる最上層は、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル、ポリアミド、ポリ
エステル、ポリアミノ酸系樹脂等、またはこれらの混合
物、または反応物が用いられる。これらは、用途に応じ
て自由に選択でき、かつその混合割合も自由に変えるこ
とができる。例えば、家具用品のように柔軟な感触を要
求する分野ではポリエステル系ウレタンあるいはポリエ
ーテル系ウレタン、ポリアミノ酸系樹脂等が好ましく、
耐久性、耐候性を要求する分野ではポリカーボネート、
ポリアクリル樹脂等が好ましい。また最上層は目的に応
じて、顔料、染料、安定剤、帯電防止剤、平滑剤等を添
加したものであってもよい。
【0014】本発明に用いられるコラーゲンは、不溶性
コラーゲン、トロポコラーゲン、アテロコラーゲン、耐
熱安定化処理を施したコラーゲン粉末、または皮革製品
製造の際に生じる皮革くずを粉砕したコラーゲン粉末等
で、より好ましくは、80ミクロンよりも細かいコラー
ゲン粉末が重量比でコラーゲン粉末全量の85%以上と
されたコラーゲン粉末で、吸水度が100重量%以上で
あり見かけかさ密度が0.3g/cc以下で、かつ吸油度
が0.8ml/g以上3.0ml/gであるコラーゲン粉末
である。
【0015】尚、コラーゲン粉末の吸水度は、規格化さ
れた測定方法が現在の時点では定められていないので、
次に記す方法により測定した。粉末試料1.0g(WA)を
水に1時間以上浸漬して吸水した後、よく水をきり、更
に吸い取り紙に挟んでプレス機により10kg/cm2以下で
加圧して、過剰付着水を除去し、秤量(WB)して、次式 吸水度(WB−WA)/WA×100(重量%) により算出した
【0016】本発明において、最上層の厚みは30μm
以下が好ましい。30μmを越えて最上層が積層された
場合、最上層に用いられた合成樹脂素材の通気性、透湿
性の物性に支配されてしまい、コラーゲン特有の通気
性、透湿性、吸水性、吸放湿性の物性が阻害されてしま
う。したがって、最上層は30μm以下が好ましく、さ
らに好ましくは15μm以下、より好ましくは10μm
以下である。また最上層に用いられる合成樹脂素材の透
湿性が小さい場合、塗布方法は表面を完全に被覆してし
まうナイフコーター等より、不完全に被覆するグラビア
コーターやスプレーコーター等の方が好ましい。
【0017】
【作用】本発明は、コラーゲンを合成樹脂素材に添加も
しくは一部反応させた成形品上、または基材上にコラー
ゲンを分散させた合成樹脂層を設けた上に、最上層が積
層されており、該最上層は、コラーゲンを添加もしくは
反応させていない合成樹脂素材からなることを特徴とす
る皮革様成形品であることにより、合成樹脂素材の耐ス
クラッチ性や耐摩耗性等の耐久性を保持しながら、ドラ
イすぎる感触を解消し、しっとりとしているがムレ感が
ない一見矛盾する感触特性を同時に合わせ持ち、しかも
通気性、透湿性、吸水性、吸放湿性、染色性を備えてい
ることにより天然皮革に近い性質を従来の技術による成
形品以上に有することを可能にする皮革様成形品を提供
するものである。
【0018】その優れた感触から、本発明によって得ら
れた皮革様成形品は、柔軟なフィルム、シート、椅子の
肘かけ、家具、コンソールボックス、ハンドルグリップ
等として広く用いることができる。以下に実施例および
比較例をあげて、本発明をさらに詳しく説明するが、勿
論これらに限定されるものではない。なお、実施例およ
び比較例において「部」は、特に断わらない限り「重量
%」を示す。
【0019】
【実施例】実施例1 80ミクロンよりも細かいコラーゲン粉末が重量比でコ
ラーゲン粉末全量の85%以上とされたコラーゲン粉末
で、吸水度が175重量%であり見かけかさ密度が0.
266g/cc、かつ吸油度が1.2ml/gであるコラー
ゲン粉末70部に対して、塩化ビニル樹脂(信越化学製
TK−1300)100部、ジオクチルフタレート9
0部からなる樹脂組成物をカレンダー法により0.5mm
のシートとした。
【0020】このシートの上層に、最上層としてポリア
ミノ酸系樹脂溶液PLG−SP(協和醗酵工業製:固形
分10%)を約10μmの厚みまで噴霧塗装した。
【0021】実施例2 実施例1のコラーゲン粉末8部に対してシンナー(メチ
ルエチルケトン65部、シクロヘキサノン20部、トル
エン15部を配合した)を60部添加し混練しコラーゲ
ン分散物とした。ポリウレタン樹脂Baydeam O
S(バイエル製:固形分15%)28部とポリウレタン樹
脂Baydeam OSM(バイエル製:固形分15%)
12部を上記コラーゲン分散物と混練し、120メッシ
ュのグラビア・コーターによって塩化ビニルシート上に
2回塗布し(塗布量 25g/m2)、さらにその上に最
上層として、コラーゲン無添加の上記ポリウレタン樹脂
を120メッシュのグラビア・コーターによって1回塗
布した。最上層の厚みは5μmであった。
【0022】実施例3 実施例1のコラーゲン粉末1部に対して実施例2のシン
ナーを60部添加し混練しコラーゲン分散物とした。ポ
リウレタン樹脂Baydeam AL(バイエル製:固
形分10%)40部を上記コラーゲン分散物と混練し、
塩化ビニルシートに約45μmの厚みまで噴霧塗布し、
さらに最上層として、コラーゲン無添加の上記ポリウレ
タンを約10μmの厚みまで噴霧塗装した。
【0023】実施例4 実施例1のコラーゲン粉末25部に対して実施例2のシ
ンナーを60部添加し混練しコラーゲン分散物とした。
ポリウレタン樹脂Baydeam AL40部を上記コ
ラーゲン分散物と混練し、塩化ビニルシートに約45μ
mの厚みまで噴霧塗布し、さらに最上層として、コラー
ゲン無添加の上記ポリウレタン樹脂を約10μmの厚み
まで噴霧塗装した。
【0024】実施例5 実施例1のコラーゲン粉末30部に対してアクリル系エ
マルジョン塗料(固形分38%)100部、カゼイン系
ペースト助剤12部および合成カゼイン系助剤12部を
混練し、水400部で希釈した。該コラーゲン粉末添加
アクリル系エマルジョン塗料混合物をABS樹脂成形品
に約45μmの厚みまで噴霧塗布し、さらに最上層とし
て、コラーゲン無添加の上記アクリル系エマルジョン塗
料混合物を約10μmの厚みまで噴霧塗装した。
【0025】実施例6 実施例1のコラーゲン粉末30部に対してアクリル系エ
マルジョン塗料(固形分38%)100部、カゼイン系
ペースト助剤12部および合成カゼイン系助剤12部を
混練し、水400部で希釈した。該コラーゲン粉末添加
アクリル系エマルジョン塗料混合物をポリカーボネート
成形品に約45μmの厚みまで噴霧塗布し、さらに最上
層として、コラーゲン無添加の上記アクリル系エマルジ
ョン塗料混合物を約10μmの厚みまで噴霧塗装した。
【0026】比較例1(実施例1との対比・最上層が無
い場合) 実施例1のコラーゲン粉末80部、実施例1の塩化ビニ
ル樹脂100部、ジオクチルフタレート90部からなる
樹脂組成物をカレンダー法により0.5mmのシートを製
造し、表面層の試験を実施して、表1に示す結果を得
た。
【0027】比較例2(実施例2との対比・最上層が無
い場合) 実施例1のコラーゲン粉末8部に対して実施例2のシン
ナーを60部添加し混練しコラーゲン分散物とした。ポ
リウレタン樹脂Baydeam OS28部とポリウレ
タン樹脂Baydeam OSM12部を上記コラーゲ
ン分散物と混練し、120メッシュのグラビア・コータ
ーによって塩化ビニルシート上に2回塗布した。
【0028】比較例3(実施例5との対比・最上層の膜
厚が大きい場合) 実施例1のコラーゲン粉末30部に対してアクリル系エ
マルジョン塗料(固形分38%)100部、カゼイン系
ペースト助剤12部および合成カゼイン系助剤12部を
混練し、水400部で希釈した。該コラーゲン粉末添加
アクリル系エマルジョン塗料混合物をABS樹脂成形品
に約45μmの厚みまで噴霧塗布し、さらに最上層とし
て、コラーゲン無添加の上記アクリル系エマルジョン塗
料混合物を約40μmの厚みまで噴霧塗装した。
【0029】実施例1〜6および比較例1〜3で得た成
形品の表面層の試験を実施して、表1に示す結果を得
た。
【0030】
【表1】 備考 1.耐摩耗性 ガーゼ4枚・1kg荷重で2000回ラビングした。 ◎)まったく変化なし ○)ほとんど変化なし △)変化あり 2.鉛筆引っかき抵抗性 JIS−K5400 6.14に準じた。 ◎)2H以上 ○)H〜2B △)3B以下 3.艶消し性 JIS−Z8741に準じ、75度銀面光沢度を測定し
た。 ◎)1.5以下 ○)8〜1.6 △)8.1以上 4.表面吸水度 JIS−P8140に準じた。単位g/m2 ■■大きい方が良好である。良好な感触を得るために必
要なレベルは2.5。 5.さらり感 手に触れた感触 ◎)程良いドライ感 △)ドライ過ぎる感触 ×)べったり感 6.快適感 ムレ感を与えるか否かを判断基準とする。 ◎)長時間、ムレ感がない ○)ムレ感がない ×)ムレ感がある
【0031】表1の結果から、本発明の皮革様成形品
は、従来皮革様成形品と比較して、樹脂のいずれの使用
によっても、耐久性、外観、感触に優れ、吸放湿性も、
吸水性が実用に必要なレベルである2.50g/m2より
高く、吸汗性が高いことが保たれ、さらにドライな感触
が解消されたことが示されている。
【0032】
【発明の効果】本発明により、コラーゲンを合成樹脂素
材に添加もしくは結合させた成形品、または基材上にコ
ラーゲンを分散させた合成樹脂層を設けた上に、最上層
が積層されており、該最上層は、コラーゲンを添加もし
くは結合させていない合成樹脂素材からなることを特徴
とする皮革様成形品によって、合成樹脂素材の耐久性を
保持しながら、ドライな感触を解消し、しっとりとして
いるがムレ感がない一見矛盾する感触特性を同時に合わ
せ持ち、しかも通気性、透湿性、吸水性、吸放湿性、染
色性を備えていることにより天然皮革に近い性質を従来
の技術による成形品以上に有することを可能にする皮革
様成形品を提供する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コラーゲンを合成樹脂素材に添加もしく
    は一部反応させた成形品上、または基材上にコラーゲン
    を分散させた合成樹脂層を設けた上に、最上層が積層さ
    れており、該最上層は、コラーゲンを添加もしくは一部
    反応させていない合成樹脂素材からなることを特徴とす
    る皮革様成形品。
  2. 【請求項2】 成形品に使用されるコラーゲンが、不溶
    性コラーゲン、トロポコラーゲン、アテロコラーゲン、
    耐熱安定化処理を施したコラーゲン粉末、または皮革製
    品製造の際に生じる皮革くずを粉砕したコラーゲン粉末
    のいずれか、またはそれらの混合物からなる請求項1の
    皮革様成形品。
  3. 【請求項3】 最上層が30μm以下の厚みである請求
    項1の皮革様成形品。
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