JPH05279919A - 高テナシティポリエステル糸及びその製法 - Google Patents

高テナシティポリエステル糸及びその製法

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JPH05279919A
JPH05279919A JP4178187A JP17818792A JPH05279919A JP H05279919 A JPH05279919 A JP H05279919A JP 4178187 A JP4178187 A JP 4178187A JP 17818792 A JP17818792 A JP 17818792A JP H05279919 A JPH05279919 A JP H05279919A
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tex
polyester
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ultimate tensile
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JP4178187A
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English (en)
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Gerhard Leumer
ゲルハルト・ロイマー
Andreas Fischer
アンドレアス・フィッシャー
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/78Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from copolycondensation products
    • D01F6/84Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from copolycondensation products from copolyesters

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高速紡糸による高強度、高モジュラス及び低
収縮率を併せ持つポリエステル糸の製造を可能とする。 【構成】 変性成分として、全炭素原子数が5の脂肪族
ジカルボン酸及び/若しくはカルボニル結合が角をなし
て配置されているか或いは芳香族核が変性置換基を有す
る芳香族ジカルボン酸のラジカルを有するか、アルカン
−もしくはシクロアルカン−ジオ−ル、ジ−もしくはト
リ−エチレングリコ−ル又は分子量が4000以下のポ
リエチレングリコールの基を全ジオール成分に基づいて
0.5−5.0モル%含有し、或る一定の速度で引取り
紡糸する糸、及びその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、日除け、コン
ベヤーベルト、ホース、V−ベルト、タイヤのような工
業製品における耐力部材として用いるような各種工業的
用途のためのコード、織物、ブレードに特に最適な、高
速紡糸により製造される高テナシティ、低収縮性ポリエ
ステル糸、この糸の製造方法、及びこの方法に必要なポ
リエステル原料に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィラメントでつくられた
高テナシティ糸の製造については公知である。ドイツ特
許公告公報1288734号では、紡糸条件は、この目
的のために、固化フィラメントに作用する張力が著しく
低くなるように選択しなければならず、従って、紡糸し
たままの糸の分子配向は非常に低い。0.003未満、
好ましくは0.002未満もの複屈折値が規定されてい
る。このような紡糸したままのフィラメントをその後、
高い延伸率で延伸すると、高強度の糸を得ることが可能
である。そのような糸のテナシティは約76cN/te
xであり、破断伸び率は11%である。しかしながら、
そのような糸はまだ高い熱収縮率を示す;例えば、20
0℃の熱風中では、熱収縮率はなお約18%である。一
般に、200℃という温度は、そのような糸でつくられ
た布を被覆する際に加熱することができる最高温度であ
るので、熱収縮率は200℃で測定するのが通例となっ
てきた。例えば依然として収縮率が18%の糸材料は、
そのような被覆工程での寸法変化が著しく大きく、制御
できないものとなる。従って、熱収縮率を減じる必要が
ある。これは通常、糸を一定の張力の下で収縮させる熱
機械的収縮工程で行われる。このようにして、例えば2
00℃での熱収縮率を、例えば5%に減少させることが
可能である。しかしながら、この方法では他の性質も変
化させることは避けられない。即ち: − 極限引っ張り強さ伸び率の増加(例えば、16%に
増加) − テナシティの減少(例えば、76cN/texから
72cN/texへ減少) − 応力−歪み図の平坦化、すなわち、モジュラスの減
少[例えば、一定の荷重下での伸びに換算して表したも
の(比較伸び率、reference extensi
on)] − 収縮力の減少● 高モジュラス又は低い比較伸び率及び十分に高い収縮力
を、低収縮率と組み合わせると、これらは変形によるど
のような寸法変化も妨げるので、被覆操作のような布の
熱処理に都合がよい。高モジュラス及び高強度と低収縮
率との組み合わせも、V−ベルトのような非タイヤゴム
製品の熱安定性に必要である。
【0003】熱収縮率を減少させる熱機械的方法はいづ
れもまた、テナシティ、破断伸び、モジュラス及び収縮
力のような必要な性質を損なうため、高強度及び高モジ
ュラスと低収縮率とを組み合わせる要件を満たすことは
これまで難しかった。
【0004】例えば、被覆した布の耐力成分のようなそ
してコンベヤーベルト及びホース用の強化糸のような糸
に必要とされる高強度を得るには、上記ドイツ特許公告
公報によると、遅い紡糸引き取り速度がまた必要である
ことは避けることができない。しかしながら、遅い紡糸
引き取り速度はまた、紡糸口金当たりの生産量が低く、
そのため不経済的な加工になることを意味する。
【0005】紡糸引き取り速度を増すと、紡糸口金当た
りの生産量が急激に増加することは、ドイツ特許出願公
開公報第2207849号の図1に示されているように
公知のことである。また、紡糸引き取り速度が増すにつ
れて、応力−歪み曲線の勾配、すなわちモジュラスが増
加し、熱収縮率が減少し、収縮力が増加するが、得られ
るテナシティも急激に減少することも知られている。そ
れ故、高速紡糸によって製造された糸はこれまで、寸法
安定性(高モジュラスと比較的低い収縮とを組み合わせ
た)が糸の強度よりも重要である目的、例えば決定的な
のは糸の強度ではなくラテックスコードの強度であるよ
うなタイヤコードセクターに主に用いられてきたことは
驚くことではない。
【0006】米国特許第4,491,657号の表3か
ら、高速紡糸によって製造された糸の強度は減少する
が、コードの強度は低速紡糸によって製造された糸と較
べて実質的に変わらないことが分かる。このことから、
これらの高速糸を例えばタイヤコードとして用いること
が可能となる。この説明によると、3000m/分の紡
糸速度で、糸の強度はわずか61cN/texとなる。
【0007】同様に、高速紡糸法に関する最近の発表
(WO 90/00638)では、紡糸速度2900m
/分で68.9cN/texの最大糸強度を得ている
(表2及び5)。これは、例えばコンベヤーベルト又は
ホース用の被覆布又は強化糸に用いるための要件を満た
していない。
【0008】他の目的の工業用糸の場合、例えば、被覆
布中の耐力成分としての又はコンベヤーベルト及びホー
ス用の強化糸としての場合、各種用途に最適なものにす
るのに必要な他の技術的関連データと共に、糸の強度は
とりわけ重要である。例えば、被覆支持布用の糸は少な
くとも、>70cN/texの高破断強さ、<5%の低
い熱風収縮率及び高い糸のクリーンさ(cleanne
ss)、すなわち最少のフィラメント破損(もつれ)
数、を有していなければならない。同時に高モジュラス
及び十分に高い収縮力を有すると好都合である。
【0009】コンベヤーベルト又はホースにおける強化
糸として用いられる糸は特に、<10%の熱収縮率と共
に>75cN/texの高強度を有していなければなら
ない。 これらの高度の要件、特に大きな糸強度と低い
熱収縮率及び良好な機械的特性(フィラメントの破損の
ない)とを組み合わせた要件のため、そのような糸はこ
れまで<1000m/分の遅い紡糸速度でのみ工業的に
製造されてきた。
【0010】しかしながら、上記理由のためには、特に
紡糸口金当たりの生産量を有利に増加させ、そしてモジ
ュラス/収縮率比を増加させるためには、工業用の糸は
一般に高速紡糸法で製造されるのが好ましい。
【0011】例えば、ドイツ特許第3,431,831
号には、工業用の糸を供給糸から3000m/分以下の
速い紡糸引き取り速度で製造する方法が記載されてい
る。この方法では、この公報の実施例で証明されている
ように、72.5cN/tex以下のテナシティに達す
ることができる糸の製造が可能である。しかしながら、
これらの糸には、上記の技術的に関連した性質の組み合
わせに対してまだ足りないものがある。例えば、得られ
るテナシティは、延伸ポテンシャルを十分に用いた場合
でも、低速で紡糸した糸よりもなお低いのは明らかであ
る。特に、高テナシティと低熱収縮率とを組み合わせた
要件を好ましい程度に満たすことは不可能である。
【0012】例えば、上記特許出願公開公報、第24頁
の表中の実施例7及び8から、例えば被覆支持体に必要
とされる値にまで緩和すると、引っ張り強さは不適当な
値にまで低下することが分かる。さらに、経験から、こ
れらの高速紡糸糸では、かなりの延伸を行うため、必要
な糸のクリーンさ、すなわち最少のフィラメント破損を
得るのは同様に不可能であることが分かる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点に鑑み、本
発明は、高速紡糸により高強度、高モジュラス及び低収
縮率を併せ持つポリエステル糸を提供しようとするもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、意外に
も、変性ポリエチレンテレフタレートをベースとする特
定のポリエステル原料から出発することにより、高速紡
糸によっても、すなわち2500m/分より速い紡糸引
き取り速度で紡糸することによっても、工業的用途に好
ましい性質を組み合わせた、高テナシティポリエステル
糸を製造することが可能であることを見い出した。
【0015】以下、図1及び2を参照して説明する。図
1は、式II(曲線1)、式IIIの右側(曲線2)及び公
知のポリエステル原料の場合の係数Qの紡糸速度への依
存性(曲線3)を示すグラスである。曲線1及び2の間
の領域は、本発明の好ましいポリエステル原料の位置を
示す。図2は、同じ紡糸引き取り速度で公知のポリエス
テル原料(曲線1)及び本発明のポリエステル原料(曲
線2)から製造した、紡糸したままの糸の複屈折率及び
結晶化度の関係を表すグラフである。
【0016】本発明で用いる特定のポリエステル原料
は、変性成分として、全炭素原子数が5の脂肪族ジカル
ボン酸、及び/若しくは、カルボニル結合が角をなして
配置されているか或いは芳香族核が変性置換基を有する
芳香族ジカルボン酸のラジカルを、全酸成分に基づいて
0.5−5.0モル%含有するか、並びに/又は、炭素
原子数3−10のアルカンジオール若しくはシクロアル
カンージオール、ジエチレングリコール若しくはトリー
エチレングリコール、又は分子量が4000以下のポリ
エチレングリコールのラジカルを、全ジオール成分に基
づいて0.5−5.0モル%含有する。本発明で用いる
ポリエステルの平均分子量は、ジクロロ酢酸100ml
にポリエステルを1g含む溶液で25℃にて測定した比
粘度が0.8−1.7、好ましくは1.1−1.5に相
当する。本発明で用いるポリエステルの本質的な特徴
は、2500<V<4000m/分の紡糸引き取り速
度(V)で紡糸するとき、得られる紡糸したままの糸
(すなわち、その後の処理操作をしていない、紡糸で直
接得られた糸)の式Iの複屈折率(Br)及び結晶化度
(K)の比(Q)が、図1の曲線1の上にあるか、ある
いは式IIに相当することである: Q=Br×1000/K (I) Q>10.86−3.94×10−3×V+4.57×10−7×(V (II) 本発明は、このポリエステル原料より成り、かつこの原
料から2500m/分より速い、例えば2500−65
00m/分又は紡糸プラントによってこれより速い紡糸
引き取り速度で高速紡糸することによって得られる、紡
糸したままの糸を提供する。
【0017】2500−4000m/分の上記規定速度
範囲は、本発明のポリエステル原料を試験しかつ特徴づ
けるのに役立てるためのものであることは明らかであ
る。この速度範囲内で製造した紡糸したままの糸が式II
の条件を満たすならば、問題のポリエステル原料は本発
明で用いることができるものとして、すなわち、本発明
の紡糸したままの糸の適した製造原料として特徴づけら
れる。もちろん、そのような原料はまた、4000m/
分より速い速度で本発明の上記糸に紡糸することもでき
る。
【0018】本発明で用いるポリエステルと組み合わせ
て用いることができる上記変性成分は、紡糸したままの
糸の結晶化特性に重要な意味を持つ。従って、これら
は、製造される紡糸したままの糸の式Iの光学複屈折率
及び結晶化度の比が式IIを満たすように上記の特定の群
から選択する。
【0019】本発明のポリエステルと組み合わせて用い
ることができる芳香族及び脂肪族ジカルボン酸は例え
ば、イソフタル酸、スルホイソフタル酸、メチルテレフ
タル酸、クロロテレフタル酸、メチルイソフタル酸、ク
ロロイソフタル酸、3−若しくは4−カルボキシフェニ
ル酢酸、ナフタレンー1,3ー、−1,6−、−2,5
−若しくは−2,7−ジカルボン酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸又はセ
バシン酸である。本発明のポリエステルに変性成分とし
て組み合わせて用いることができかつ本発明で用い得る
ジオールは例えば、プロパンジオール、ブタンジオー
ル、ペンタンジオール、ジメチルプロパンジオール、オ
クタンジオール、イソオクタンジオール、シクロヘキサ
ンジオール、ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン、ジ
エチレングリコール(=ジヒドロキシジエチルエーテ
ル)、トリエチレングリコール(=ビス(2−ヒドロキ
シエトキシ)エタン)、及び平均分子量が約4000以
下のプロピレングリコール又はポリエチレングリコール
である。
【0020】本発明のポリエステル原料は、変性成分と
して、全炭素原子数が少なくとも5の脂肪族ジカルボン
酸及び/又はカルボニル結合が角をなして配置されてい
る芳香族ジカルボン酸のラジカルを、全酸成分に基づい
て、0.5−5.0モル%、好ましくは1−3モル%含
有するように選択する。
【0021】工業的な用途の場合、特に好ましい変性酸
成分はイソフタル酸であり、その量は0.5−5重量
%、特に1−2.5重量%である。好ましいジオール成
分はジエチレングリコールであり、ポリエチレンテレフ
タレート中に0.5−3重量%、特に1−2重量%の割
合で存在させるのが好ましく、例えば、ビスヒドロキシ
メチル−シクロヘキサンをポリエチレンテレフタレート
中に0.5−5重量%、好ましくは1.5−3重量%の
上記の規定割合で存在させるのが都合よい。
【0022】ポリエチレンテレフタレートはまた、変性
酸及びジオール成分を組み合わせて含んでいてもよい。
例えば0.5−2.5重量%、好ましくは1−2重量%
のイソフタル酸と、0.5−2.5重量%、好ましくは
1−2重量%のジエチレングリコールを組み合わせて含
んでいてもよい。変性は、ポリエステルが式IIの規定を
満たすように上記指示範囲内で調整する。
【0023】製造される糸の複屈折率及び結晶化度の比
Qが、図1の曲線1及び2の間にあるか、或いは式III 11.86−3.94×10−3×V+4.57×10−7×(V>Q >10.86−3.94×10−3×V+4.57×10−7×(V (III) に相当する、ポリエステル原料が特に好ましい。
【0024】また、これらのポリエステル原料及びこれ
らから製造される糸は顔料着色剤を含まないものが好ま
しい。
【0025】変性コポリエステルを工業用途の高テナシ
ティマルチフィラメント糸の製造に用いることが文献に
記載されているのは比較的珍しい。例えば、いくつかの
日本特許出願には、4,4′−ビフェニルカルボン酸を
コモノマーとして異なる割合で含有する原料の使用がク
レームされている。さらに詳しくは、特開昭57−14
3,516号及び特開昭57−143,517号には、
45−74モル%の割合のコモノマーが含まれており、
これはポリエチレンテレフタレートの通例の変性をはる
かに越えている。これに対して、特開昭53−6,62
1号及び特開昭51−82,019号には、変性成分と
して、それぞれ0.5−5モル%及び>10重量%の
4,4′ービフェニルカルボン酸エチレン単位のみを加
えることが記載されている。しかしながら、これらの日
本特許出願はいづれも、高速紡糸法については言及して
いない。さらに、4,4′−ビフェニルジカルボン酸の
使用は、本発明による改良を行うには経費がかかりすぎ
ると考えられる。
【0026】補助成分として2,2′,6,6′−テト
ラメチルビフェニル−4,4′−ジカルボン酸を含む軟
化温度を低下させたコポリエステルの製造については、
米国特許出願第40 35 342に記載がある。しか
しながら、この原料を高速紡糸法によって加工する可能
性については何も示唆するものはない。さらに、軟化温
度を急激に低下させると、製造された糸を熱被覆するよ
うな場合に、不利な影響がある。
【0027】特開昭52−152,514号には芳香族
ジオール成分、そして特開昭57−149,511号に
は、変性成分として、混合官能性単量体、例えばp−ヒ
ドロキシ安息香酸を用いることが記載されている。これ
らの鎖剛化(chain−stiffening)単量
体は高速紡糸の際に不利な影響を及ぼすかもしれないと
いうことを考えなければならない。従って、これらの単
量体は本発明のポリエチレンテレフタレートの変性には
適していない。特開昭55−137,217及び特開昭
55−67,009号にそれぞれ記載のジアミン及びア
ミノカルボン酸の添加についても、同様である。
【0028】特開昭63−59,412号及び特開昭5
3−130,351は、ポリトリメチレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレンテレフタレートもしくはポリヘ
キサメチレンテレフタレート又はこれらの混合物、或い
はポリエチレンテレフタレートと類似の又は相当するポ
リイソフタレートを用いることによって得られる改良に
関するものである。問題の重合体は単独重合体又は各種
重合体の混合物であるが、本発明の意味する変性成分で
はない。
【0029】本発明で用いる変性ポリエステル原料が式
II又はIIIの条件を満たすかどうかをみる試験は、25
00−4000m/分の紡糸引き取り速度で原料試料を
紡糸し、そして得られる紡糸したままの糸の複屈折率及
び結晶化度を測定することによって行うことができる。
その後、2つの値の比を求め、式によって規定される条
件を満たすかどうかを判断する。
【0030】紡糸したままの糸の複屈折率は、偏光顕微
鏡による公知の方法で測定する。結晶化度は以下の式: 結晶化度(%)=dk(d−d)/d(dk−d) によるフィラメントの密度dから通常計算する。フィラ
メントの密度dは、密度勾配管(密度範囲 1.35−
1.45g/ml;亜鉛塩水溶液)による公知の方法で
測定する。非晶質部の密度dは1.331g/mlと
推定され、結晶質物質の密度dkは1.455g/ml
と推定した。
【0031】本発明の紡糸したままの糸を上記変性ポリ
エステル原料から、2500−4000m/分の紡糸引
き取り速度Vで製造すると、これらは式: Q>10.86−3.94×10−3×V+4.57×10−7×(V (II) (式中、Qは式Iによる複屈折率及び結晶化度の比であ
る)を満たす。
【0032】上記式から、糸を製造する紡糸引き取り速
度によって、本発明の紡糸したままの糸は、光学複屈折
率の値により表される分子配向と結晶化度とを組み合わ
せた特定の特徴を示す。従来の非変性ポリエステルから
の紡糸したままの糸と較べて、本発明の紡糸したままの
糸は、同じ配向の場合、著しく低い結晶化度を、あるい
は同じ結晶化度の場合、著しく高い配向を示す。複屈折
率を配向の程度として、結晶化度に対してプロットした
図2のグラフにおいて、この関係が非常にはっきりと表
されている。
【0033】例えば、本発明の紡糸したままの糸は、製
造時の紡糸引き取り速度Vによって、以下のような式
Iの複屈折率及び結晶化度の比を有する: V: 2500ー3000m/分 Q: >3.5 V: 3000ー3200m/分 Q: >3.1 V: 3200ー3400m/分 Q: >2.8 V: 3400ー3800m/分 Q: >2.5 V: 3800ー4200m/分 Q: >2.4 ポリエステルの添加物が結晶化特性に及ぼす影響は、文
献に示されている。例えば、特公昭50−079,01
2号及び58−065,719号には、高速紡糸におい
て、同様に、得られる糸が高配向及び低結晶化度である
と言われる原料の記載がある。しかしながら、この効果
はコポリエステルを用いることによるものではなく、亜
硫酸又は亜アンチモン酸又はこれらの塩を通常のポリエ
チレンテレフタレートに加えることによって得られるも
のである。
【0034】同じ効果は、特開昭58−047,020
号で塩基性ナトリウム又はカリウム塩を加えることによ
り、そして特開昭58−096,624号でナトリウム
又はカリウムアルコラート及びまたカルボン酸無水物を
加えることにより得られる。これらのケースはいづれ
も、共重合体をポリエステルに組み込むことによる真の
変性ではない。
【0035】3000m/分の紡糸引き取り速度での紡
糸したままの高収縮率及び高複屈折率は、脂肪族カルボ
ン酸基を末端基として導入することによる特開昭60−
71,710号によって得ることができる。このように
して変性されたポリエステルは、布帛用に有利であると
ある。高テナシティの工業用フィラメントの製造につい
ては何も記載がない。
【0036】本発明の紡糸したままの糸は、後記のよう
に工業用の高テナシティ糸の製造に用いることができ
る。これにおいて、本発明の紡糸したままの糸は、その
後の加工条件を適当に選択することにより、従来の紡糸
したままの糸よりも特定の工業的目的により最適なもの
となる有用な利点を持つ。
【0037】本発明はさらに、工業用の高テナシティポ
リエステル糸を得るために、上記の紡糸したままの糸を
さらに加工する方法を提供するものである。本方法は、
上記ポリエステル原料から高速で製造された紡糸したま
まの糸を、高温で単一又は多段延伸することよりなる。
この延伸は引き取り及び延伸ゴデット上で連続的に行わ
れるが、延伸張力を20−33cN/tex、好ましく
は23−29cN/texに維持するゴデット製造ライ
ンでバッチ方式で行うのが好ましい。
【0038】本発明はまた、高速紡糸によって製造され
た紡糸したままの糸から本方法によって製造しうる高テ
ナシティポリエステル糸を提供するものであり、ポリエ
ステルは、変性成分として、全炭素原子数が5の脂肪族
ジカルボン酸及び/若しくはカルボニル結合が角をなし
て配置されているか或いは芳香族核が変性置換基を有す
る芳香族ジカルボン酸のラジカルを、全酸成分に基づい
て0.5−5.0モル%含有するか、並びに/又は、炭
素原子数3−10のアルカンジオール若しくはシクロア
ルカンージオール、ジエチレングリコール若しくはトリ
エチレングリコール、又は分子量が4000以下のポリ
エチレングリコールのラジカルを、全ジオール成分に基
づいて0.5−5.0モル%含有し、かつジクロロ酢酸
100mlにポリエステルを1g含む溶液で25℃にて
測定して0.8−1.7、好ましくは1.1−1.5の
比粘度を有し、そして糸は以下のデータ: 極限引っ張り強さ: >70cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <15% 比較伸び率(54cN/tex): <12% 200℃での熱風収縮率: <8% 190℃での収縮力: >0.30cN/tex 200℃での熱風収縮率(HAS200)は以下のよう
に極限引っ張り強さ(UTS)と関係している: HAS200<UTS−67 を併せ持つ(これ以前及び以後、”極限引っ張り強さ”
という語は、”線密度当たりの極限引っ張り強さ”を短
くして用いるものである)。前記のように、プロセスパ
ラメーターを変えることによって、使用目的に非常にう
まく適合させることが可能である。
【0039】例えば、最終”延伸段階”で約4−10%
の低収縮率にすることによって、特に低い熱風収縮率の
高テナシティ糸を製造することができる。この糸は例え
ば、被覆した布における耐力成分として用いることがで
きる。糸の必要な加熱はここでは、加熱ゴデット又は熱
セットダクトによって行う。高速紡糸により変性ポリエ
チレンテレフタレートから製造されたそのような高テナ
シティポリエステル糸は、以下のデータ: 極限引っ張り強さ: >70cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <15% 比較伸び率(54cN/tex): <12% 200℃での熱風収縮率: <3% 190℃での収縮力: >0.30cN/tex を併せ持つか、あるいはいくらかより高いモジュラスを
設定すると、収縮力は以下の性質の組み合わせ内で急激
に増加する: 極限引っ張り強さ: >71cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <13% 比較伸び率(54cN/tex): <10% 200℃での熱風収縮率: <4% 190℃での収縮力: >0.75cN/tex 又は 極限引っ張り強さ: >74cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <12% 比較伸び率(54cN/tex): <9% 200℃での熱風収縮率: <7% 190℃での収縮力: >1.0cN/tex 緩和なしで又はほんの少しの緩和(<4%)及び加熱処
理の有無で、75cN/texより上の極めて高いテナ
シティを有する高速紡糸工業用ポリエステル糸を製造す
ることが可能であり、これらはコンベヤーベルト、ホー
ス、V−ベルトにおける強化糸として用いるのが好まし
いが、特に速い紡糸速度で必要な寸法安定性が得られた
とき、糸の強度が明らかに改良されたタイヤコードとし
ても有用である。収縮が許されないならば、得られる糸
は例えば、以下の性質: 極限引っ張り強さ: >75cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <10% 比較伸び率(54cN/tex): <7% 200℃での熱風収縮率: <8% を併せ持ち、あるいは引き取り速度が>3500m/分
の場合は: 極限引っ張り強さ: >73.5cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <10% 比較伸び率(54cN/tex): <7% 200℃での熱風収縮率: <6.5% の性質を併せ持つ。
【0040】特に、複数の好ましい特徴の組み合わせよ
りなる本発明のこれらの目的には、好ましい。以下の具
体例は本発明の実施例であり、これと共に意外な工業的
利点を説明する。
【0041】
【実施例】本発明の実施例は、唯一の変性成分として
1.6重量%のイソフタル酸を含有する、顔料を含まな
いコポリエステルを用いて実施した。比較例は、0.0
4重量%のTiOで着色した市販の繊維製造用ポリエ
チレンテレフタレートを用いて実施した。本発明の変性
ポリエステルと比較した、紡糸引き取り速度Vの関数
としての比較原料に対する式Iの複屈折率及び紡糸した
ままの結晶化度の比の差は、図1の曲線3から明らかで
ある。本発明のポリエステル原料及び比較原料の比溶液
粘度は0.8−1.7、好ましくは1.1−1.5の範
囲内である。
【0042】相対溶液粘度は、溶液が細管粘度計を流れ
る時間を測定し、そして、同じ条件で純粋な溶媒が流れ
る時間を測定することによって、ジクロロ酢酸100m
lに重合体1.0gを含む溶液で25℃にて通例により
測定した。用いたポリエチレンテレフタレートチップを
押し出し機中で溶融し、紡糸ポンプに送り、紡糸パック
を通して紡糸した。紡糸パック内の紡糸口金プレートは
いづれの場合もそれぞれ直径0.6mmで200の紡口
を有していた。
【0043】フィラメントを紡糸仕上げアプリケーター
手段に送り、紡糸仕上げを施し、そして表に示す速度で
引き取りかつ巻き取った。次に、紡糸したままの材料の
配向度によって、フィラメントを様々な条件下、各種延
伸機で延伸し、そして部分的に収縮した。
【0044】個々の試験で維持した紡糸及び延伸条件は
以下の表に示す。初めの組の試験では、被覆支持体用の
糸の製造条件を定めた。第一の組の試験は、被覆サポー
ト用の糸を製造するための条件で行われた。この組に関
するデータは表1及び2に示す。表2は特に、速いライ
ン速度(>250m/分)で多数のフィラメント(>2
50フィラメント)を用いる工業生産のシミュレーショ
ンで得られたデータを詳しく示す。糸のクリーン度はま
た、もつれ(スナール)の密度によって記録する。第2
の組の試験は、強化用の糸の製造するための条件で行わ
れた。この組に関するデータは表3に示す。
【0045】以下の表では、破断強さという語を、極限
引っ張り強さ(UTS)の代わりに用いている。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】 式II(曲線1)、式IIIの右側(曲線2)及
び公知のポリエステル原料の場合の係数Qの紡糸速度へ
の依存性(曲線3)を示すグラスである。
【図2】 同じ紡糸引き取り速度で公知のポリエステル
原料(曲線1)及び本発明のポリエステル原料(曲線
2)から製造した紡糸したままの糸の複屈折率及び結晶
化度の関係を表すグラフである。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速紡糸によって高強度と比較的低い熱
    風収縮率を併せ持つ合成繊維を製造するための、紡糸し
    たままの糸であって、 変性ポリエチレンテレフタレートをベースとするポリエ
    ステル原料より成り、 前記ポリエステル原料は、変性成分として、 全炭素原子数が5の脂肪族ジカルボン酸及び/若しくは
    カルボニル結合が角をなして配置されているか或いは芳
    香族核が変性置換基を有する芳香族ジカルボン酸のラジ
    カルを全酸成分に基づいて0.5−5.0モル%含有す
    るか、並びに/又は、 炭素原子数3−10のアルカンジオ−ル若しくはシクロ
    アルカンジオ−ル、ジエチレングリコ−ル若しくはトリ
    −エチレングリコ−ル、又は分子量が4000以下のポ
    リエチレングリコールのラジカルを全ジオール成分に基
    づいて0.5−5.0モル%含有し、 前記ポリエステル原料の平均分子量が、ジクロロ酢酸1
    00mlにポリエステルを1g含む溶液で25℃にて測
    定した比粘度0.8−1.7、好ましくは1.1−1.
    5に相当するものであり、そして紡糸引き取り速度V
    で紡糸したとき式II Q>10.86−3.94×10−3×V+4.57×10−7×(V (II) (式中、Qは得られる紡糸したままの糸の複屈折率及び
    結晶化度の比である)を満たす紡糸したままの糸を生じ
    る、前記紡糸したままの糸。
  2. 【請求項2】 変性成分として、全炭素原子数が6の脂
    肪族ジカルボン酸及び/又はカルボニル結合が角をなし
    て配置されているか若しくは芳香族核が変性置換基を有
    する芳香族ジカルボン酸のラジカルを、全酸成分に基づ
    いて0.5−5.0モル%含有する、変性ポリエチレン
    テレフタレートをベースとするポリエステル原料より成
    る、請求項1の紡糸したままの糸。
  3. 【請求項3】 変性成分として、ジエチレングリコール
    又はビスヒドロキシメチルシクロヘキサンのラジカルを
    全ジオール成分に基づいて0.5−5.0モル%含有す
    る、変性ポリエチレンテレフタレートをベースとするポ
    リエステル原料より成る、請求項1及び2のいづれかの
    紡糸したままの糸。
  4. 【請求項4】 変性成分としてイソフタル酸のラジカル
    を含有する変性ポリエチレンテレフタレートをベースと
    するポリエステル原料より成る、請求項1ないし3のい
    ずれかの紡糸したままの糸。
  5. 【請求項5】 変性酸成分が1−3モル%の割合で存在
    する変性ポリエチレンテレフタレートをベースとするポ
    リエステル原料よりなる、請求項1ないし4のいずれか
    の紡糸したままの糸。
  6. 【請求項6】 紡糸引き取り速度Vで紡糸するとき、
    式III 11.86−3.94×10−3×V+4.57×10−7×(V>Q >10.86−3.94×10−3×V+4.57×10−7×(V (III) (式中、Qは得られた紡糸したままの糸の複屈折率及び
    結晶化度の比である)を満たすフィラメント糸を製造す
    る、変性ポリエチレンテレフタレートをベースとするポ
    リエステル原料よりなる、請求項1ないし5のいずれか
    の紡糸したままの糸。
  7. 【請求項7】 紡糸引き取り速度Vと、複屈折率及び
    結晶化度の比との間の関係が: V: 2500ー3000m/分 Q: >3.5 V: 3000ー3200m/分 Q: >3.1 V: 3200ー3400m/分 Q: >2.7 V: 3400ー3800m/分 Q: >2.5 V: 3800ー4200m/分 Q: >2.4 のいずれかである、請求項1−6のいずれかの紡糸した
    ままの糸。
  8. 【請求項8】 顔料着色剤を含有しない、請求項1−7
    のいずれかの紡糸したままの糸。
  9. 【請求項9】 ポリエステルを2500m/分より速い
    紡糸引き取り速度で紡糸することにより請求項1の紡糸
    したままの糸を製造する方法であって、 ポリエステルとして変性ポリエチレンテレフタレートを
    用いることより成り、 変性成分として、全炭素原子数が5の脂肪族ジカルボン
    酸及び/若しくはカルボニル結合が角をなして配置され
    ているか或いは芳香族核が変性置換基を有する芳香族ジ
    カルボン酸のラジカルを、全酸成分に基づいて0.5−
    5.0モル%含有するか、並びに及び/又は、 炭素原子数3−10のアルカンジオール若しくはシクロ
    アルカンジオール、ジエチレングリコール若しくはトリ
    エチレングリコール、又は分子量が4000以下のポリ
    エチレングリコールのラジカルを、全ジオール成分に基
    づいて0.5−5.0モル%含有し、 平均分子量が、ジクロロ酢酸100mlにポリエステル
    を1g含む溶液で25℃にて測定した比粘度0.8−
    1.7、好ましくは1.1−1.5に相当するものであ
    り、そして紡糸引き取り速度Vで紡糸したとき式II Q>10.86−3.94×10−3×V+4.57×10−7×(V (II) (式中、Qは得られる紡糸したままの糸の複屈折率及び
    結晶化度の比である)を満たす紡糸したままの糸が生じ
    る、前記方法。
  10. 【請求項10】 高速紡糸により変性ポリエチレンテレ
    フタレートから製造した高テナシティポリエステル糸で
    あって、 前記ポリエチレンテレフタレートが、変性成分として、
    全炭素原子数が5の脂肪族ジカルボン酸及び/若しくは
    カルボニル結合が角をなして配置されているか或いは芳
    香族核が変性置換基を有する芳香族ジカルボン酸のラジ
    カルを、全酸成分に基づいて0.5−5.0モル%含有
    するか、並びに/又は、 炭素原子数3−10のアルカンジオール若しくはシクロ
    アルカンジオール、ジエチレングリコール若しくはトリ
    エチレングリコール、又は分子量が4000以下のポリ
    エチレングリコールのラジカルを、全ジオール成分に基
    づいて0.5−5.0モル%含有し、かつジクロロ酢酸
    100mlにポリエステルを1g含む溶液で25℃にて
    測定した比粘度1.0−1.35を有し、そして前記糸
    が以下のデータ: 極限引っ張り強さ: >70cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <15% 比較伸び率(54cN/tex): <12% 200℃での熱風収縮率: <8% 190℃での収縮力: >0.30cN/tex 200℃での熱風収縮率(HAS200)は以下のよう
    に極限引っ張り強さ(UTS)と関係している: HAS200<UTS−67 を併せ持つ、前記糸。
  11. 【請求項11】 以下のデータ: 極限引っ張り強さ: >70cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <15% 比較伸び率(54cN/tex): <12% 200℃での熱風収縮率: <3% 190℃での収縮力: >0.30cN/tex を併せ持つ、請求項10の高テナシティポリエステル
    糸。
  12. 【請求項12】 以下のデータ: 極限引っ張り強さ: >71cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <13% 比較伸び率(54cN/tex): <10% 200℃での熱風収縮率: <4% 190℃での収縮力: >0.75cN/tex を併せ持つ、請求項10の高テナシティポリエステル
    糸。
  13. 【請求項13】 以下のデータ: 極限引っ張り強さ: >74cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <12% 比較伸び率(54cN/tex): <9% 200℃での熱風収縮率: <7% 190℃での収縮力: >1.0cN/tex を併せ持つ、請求項10の高テナシティポリエステル
    糸。
  14. 【請求項14】 以下のデータ: 極限引っ張り強さ: >75cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <10% 比較伸び率(54cN/tex): <7% 200℃での熱風収縮率: <8% を併せ持つ、請求項10の高テナシティポリエステル
    糸。
  15. 【請求項15】 以下のデータ: 極限引っ張り強さ: >73.5cN/tex 極限引っ張り強さ伸び率: <10% 基準伸び率(54cN/tex): <7% 200℃での熱風収縮率: <6.5% を併せ持つ、請求項10の高テナシティポリエステル
    糸。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の糸を製造する方法
    であって、2500m/分より速い紡糸引き取り速度で
    製造した請求項1の紡糸したままの糸を、20−33c
    N/texの延伸張力下、高温で一段又は多段延伸する
    ことより成る、前記方法。
  17. 【請求項17】 延伸張力が23−29cN/texで
    ある、請求項16の方法。
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