JPH0527961U - 電池パツクの収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池パックを装着または取り外す場合、収納
部とのスライド操作より電池パックまたは収納部への傷
または磨耗による電池パックの収納ガタツキ等の発生を
防ぐとともに、片手で簡単に電池パックの装着，取り外
しができる電池パックの収納装置を提供する。 【構成】 複数個の電池を内部収納する樹脂ケースの一
端に突設した略Ｌ字状の係合片と、他端に第一のばねで
付勢されるとともに回動可能に固定片により軸支された
係合部材と、前記係合部材にほぼ直交するように第二の
ばねを介して前記固定片に摺動可能に設けられた釦とを
備え、前記釦を押圧することにより前記係合部材と収納
部との係合を解除して電池パックを収納部から取り出す
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、複数個の電池を内部収納した電池パックの収納装置に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般的な電池パックの収納装置としては図４，図５に示すようなものが あった。

【０００３】 まず、図４は電池を収納する樹脂ケース１１の一部に相手収納体と嵌合し且つ 、前記樹脂ケース１１と一体に形成された係合舌片１２を有した複数の係合部１ ３が形成されている。

【０００４】 図５は樹脂ケース１４の一部に対向するように係合溝１５が形成されている。 図４，図５ともに電池パックを相手収納部に収納する場合、収納部の係合部に電 池パックの係合部１３または係合溝１５をそれぞれ嵌合させさらにスライドさせ て装着するように構成されているものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来の構成では、収納時にスライドさせて装着させるため電 池パックまたは相手収納部の係合部付近に傷が入るばかりでなく係合部の磨耗に よりガタツキが発生しやすくなるという問題点を有していた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題点を解決するもので、相手収納体とそれぞれ係合する ように配設されるとともに、電池を収納する樹脂ケース１の一端に略Ｌ字状の係 合片２を突設し、他端に第一のばね６で付勢され回動可能に固定片８により軸支 された係合部材４と、前記係合部材４に第二のばね７を介して当接するとともに 前記固定片８に摺動可能に装着された釦５により構成されている。

【０００７】

【作用】

このような構成によると電池パックを相手収納体に収納する場合、収納体の収 納部へまず、電池パックの樹脂ケース１に形成された略Ｌ字状の係合片２を当接 させ他端を矢印Ａ方向に押し込むことにより装着することができる。

【０００８】 また、電池パックを取り外す場合、釦５を押し込むことにより係合部材４が矢 印Ｃ方向に回動して係合が解除され、この時電池パックを反矢印Ａ方向に引き出 すことにより取り外しが行えるように構成したものであり、電池パックの装着， 取り外しの時、電池パックまたは相手収納体への傷が入る恐れもなく簡単に片手 で装着，取り外しが行なえるようにしたものである。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。

【００１０】 図１は電池パックを相手機器１０に形成された収納体に取り付けた場合の平面 図、図２は収納装置のロック機構を示す要部の組立て図、図３は上記ロック機構 の各部品の組立て順序を示す構成図である。これらの図において、１は複数個の 電池を内部収納した電池パックの樹脂ケース、２は上記樹脂ケース１の一端に略 Ｌ字状に突設された係合片、３ａ，３ｂは上記樹脂ケース１より適宜、突設され たガイドである。４は、前記係合片２の他端に配設されるとともに一体で形成さ れた支軸４ａを有する係合部材である。また、上記係合部材４は支軸４ａ部に第 一のばね６が嵌着されるとともに矢印Ｂ方向に付勢され、固定片８を介してビス ９等により上記樹脂ケース１に回動可能に取り付けられている。５は複数の係合 舌片５ａ、軸５ｂを有する釦であり、第二のばね７を介して固定片８のガイド８ ａに摺動可能に嵌入されている。また釦５は第二のばね７により、矢印Ｂ方向に 押圧，付勢されているとともに前記係合部材４と直交するように配設されている 。

【００１１】 次に、電池パックの収納，取り外し操作を説明する。 まず、収納部に電池パックを収納する場合は図１に示すように樹脂ケース１の 略Ｌ字状の係合片２を相手収納部に当接させながら電池パックの他端を矢印Ａ方 向に押し込むことにより係合部材４の当接部が矢印Ｃ方向に回動し、さらに押し 込むことにより、第一のばね６の付勢力により矢印Ｂ方向に回動，復帰し、ロッ クされるため収納部に電池パックを収納することができる。

【００１２】 次に、電池パックを収納部から取り外す場合は釦５を矢印Ｂ方向へ押圧すると 、釦５の軸５ｂが係合部材４に当接，押圧するため係合部材４は矢印Ｃ方向に回 動し収納部からのロックが解除され、さらに電池パックを反矢印Ａ方向に引き出 すことにより取り外すことができる。この時、釦５の押圧を解除することにより 第二のばね７の付勢力により元の位置に復帰する。

【００１３】 また、電池パックの装着，取り外しの場合、樹脂ケース１に突設されたガイド ３ａ，３ｂはそれぞれ収納部とのガイドの役目を果たすもので、さらに装着時の 電池パックの保持をより確実にするものである。

【００１４】 また、係合部材４の付勢力は、電池パックの重量以上に決定する必要がある。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の収納装置は、略Ｌ字状に突設した係合片と他端 に第一のばねで付勢され回動可能に固定片により軸支された係合部材と、前記係 合部材に第二のばねを介して摺動可能に嵌入された釦により構成したため電池パ ックを取り外す場合、前記釦を押圧することにより収納部との係合が解除される ので簡単に取り外すことができる。また、電池パックの装着または取り外す場合 、収納部とのスライド操作も無いため電池パックまたは収納部へ傷の入るおそれ または磨耗による電池パックの収納ガタツキ等の恐れもなくしかも片手で簡単に 電池パックの装着，取り外しができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の電池パックを収納部へ取り
付けた状態を示す平面図

【図２】同収納装置を示す要部の組立て図

【図３】同収納装置の各部品の組立て順序を示す構成図

【図４】従来の収納装置を示す電池パックの斜視図

【図５】従来の収納装置を示す電池パックの斜視図

【符号の説明】

１ 電池パックの樹脂ケース ２ 略Ｌ字状の係合片 ３ａ ガイド ３ｂ ガイド ４ 係合部材 ５ 釦 ５ａ 係合舌片 ５ｂ 軸 ６ 第一のばね ７ 第二のばね ８ 固定片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】樹脂ケースの一端に突設した略Ｌ字状の係
   合片と、他端に第一のばねで付勢されるとともに回動可
   能に固定片により軸支された係合部材と、前記係合部材
   にほぼ直交するように第二のばねを介して前記固定片に
   摺動可能に嵌入された釦とを備え、前記釦を押圧するこ
   とにより前記係合部材と収納部との係合を解除して、電
   池パックを収納部から取り出すことを特徴とする電池パ
   ックの収納装置。