JPH05279590A - 新規結晶型ビスアゾメチン顔料 - Google Patents

新規結晶型ビスアゾメチン顔料

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JPH05279590A
JPH05279590A JP7776892A JP7776892A JPH05279590A JP H05279590 A JPH05279590 A JP H05279590A JP 7776892 A JP7776892 A JP 7776892A JP 7776892 A JP7776892 A JP 7776892A JP H05279590 A JPH05279590 A JP H05279590A
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pigment
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bisazomethine
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light resistance
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Tomoyuki Tanaka
智之 田中
Hiroto Ando
浩人 安藤
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B55/00Azomethine dyes
    • C09B55/005Disazomethine dyes
    • C09B55/006Disazomethine dyes containing at least one heteroring

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記構造式(1)で表わされ、かつ、その結
晶のX線回折図が、第1図で示される回折強度を有す
る、新規結晶型のビスアゾメチン顔料。構造式(1) 【化1】 【効果】 耐熱性はもとより耐光性、鮮明性、着色力に
優れ、色材としてプラスチック着色をはじめ塗料、印刷
インキ等に賞用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、耐光性、鮮明
性、着色力等に優れ、プラスチック着色剤、塗料、印刷
インキ等に賞用される黄色系新規結晶型ビスアゾメチン
顔料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、構造式(1)
【0003】
【化2】
【0004】で示されるビスアゾメチン顔料は、例えば
構造式(2)
【0005】
【化3】
【0006】で示されるジアミンにオルトギ酸メチルエ
ステルあるいはオルトギ酸エチルエステル等を作用させ
てジアミン誘導体を得、それを構造式(3)
【0007】
【化4】
【0008】で示されるバルビツール酸と不活性有機溶
剤中で縮合させることにより得られていた(特開昭51
ー9122)。
【0009】こうして得られた構造式(1)で示される
従来のビスアゾメチン顔料は、結晶性が悪いのでブロー
ドではあるが、X線回折図において、回折角度(2θ±
0.2°;CuーKα)26.6°に強い回折強度を有
し、12.6°,14.6°,15.8°に比較的弱い
回折強度を有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のX線回
折パターンを有する結晶型(以下、α型と称す)のビス
アゾメチン顔料は、現在上市されているどのジスアゾ顔
料よりもはるかに耐熱性が良く、ポリアミドやポリカー
ボネート等、一般にエンジニアリングプラスチックと呼
ばれる樹脂やポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹
脂等、汎用プラスチック材料でも250℃を越える用途
での顔料使用が増えてきている現在、ジスアゾ顔料の代
替として待望される黄色顔料である。しかしながら結晶
性が悪いため、プラスチックの着色等に用いた場合、耐
光性、鮮明性、着色力が劣り、実際に顔料として上市さ
れるには至っていない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる難
点を解消するため、構造式(1)
【0012】
【化5】
【0013】で示されるビスアゾメチン顔料の顔料化法
について鋭意検討した結果、当該α型顔料を酢酸溶液中
で加熱すると、X線回折パターンを異にし、良好な耐熱
性を損なうことなく、耐光性、鮮明性、着色力等に優れ
た新しい結晶型の顔料が得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0014】即ち、本発明は、後述の実施例の第1図に
示される如く、X線回折図において回折角度(2θ±
0.2°;CuーKα)14.1°に強い回折強度を有
し、16.8°,24.8°,27.3°に中程度の回
折強度を有し、5.9°,11.4°に比較的弱い回折
強度を有することを特徴とする、構造式(1)で示され
るビスアゾメチン顔料に関するものである。
【0015】本発明のビスアゾメチン顔料は、上記した
ようにα型顔料とは全く異なるX線回折パターンを有す
る結晶型(以下、β型と称す)の顔料であり、例えば従
来と同様にして得た構造式(1)で示される顔料の水性
ペーストを、処理顔料に対して5〜20倍重量好ましく
は10〜15倍重量の水中に分散させ、これに酢酸を添
加して系が0.05〜30%好ましくは0.1〜10%
の酢酸水溶液となるようにする。それを40℃以上好ま
しくは70℃以上で20分〜5時間加熱処理することに
より得られる。
【0016】
【実施例】以下に実施例、比較例および試験例を挙げ、
本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれにより限
定されるものではない。尚、例中の部及び%は重量基準
である。
【0017】実施例 3,3’ージメチルー4,4’ージアミノビフェニル1
0.0部をトリクロロベンゼン150部に溶解し、オル
トギ酸エチルエステル15.0部を加えて100℃に加
熱し、2時間攪拌した。ここで得られたジアミン誘導体
を単離することなくバルビツール酸13.0部を同温度
で投入し、120℃まで温度を上げそのまま3時間加熱
攪拌した後70℃まで冷却、濾過し、残さをメタノー
ル、熱水の順で洗浄しビスアゾメチン顔料23.0部の
水性ペーストを得た。これを300部の1%酢酸水溶液
中に入れ、90℃まで昇温、そのまま2時間攪拌後、6
0℃まで冷却、濾過、水洗し、90℃で乾燥して本発明
ビスアゾメチン顔料を得た。
【0018】この顔料は、第1図に示す様に、シャープ
なX線回折図を示し、これにおいて回折角度(2θ±
0.2°;CuーKα)14.1°に強い回折強度を有
し、16.8°,24.8°,27.3°に中程度の回
折強度を有し、5.9°,11.4°に比較的弱い回折
強度を有していた。尚、第3図にこの顔料の赤外線吸収
スペクトルを示す。
【0019】比較例 実施例と同様にして得られたビスアゾメチン顔料の水性
ペーストを酢酸水溶液処理することなくそのまま90℃
で乾燥した。得られたのは公知のビスアゾメチン顔料で
ある。
【0020】この顔料は、第2図に示す様に、X線回折
図はブロードで、これにおいて回折角度(2θ±0.2
°;CuーKα)26.6°に強い回折強度を有し、1
2.6°,14.6°,15.8°に比較的弱い回折強
度を有していた。尚、第4図にこの顔料の赤外線吸収ス
ペクトルを示すが、第4図のスペクトル図と実質的に差
が認められない。
【0021】試験例1(プラスチック着色試験) 実施例または比較例で得られた顔料3部、ステアリン酸
亜鉛3部から成るドライカラーをポリプロピレン100
0部とブレンドし、3オンスインラインスクリュータイ
プ射出成形機を用い、成形温度220℃で滞留時間10
分の条件で平板を作成し、分光光度計により、彩度(C
*)および着色力を測定した。その結果を表1に示す。
【0022】この表から明らかなように、実施例の顔料
を用いたプラスチックの色相は鮮やかな黄色であり比較
例の顔料を用いたプラスチックに較べ彩度が高く、鮮明
性に優れさらに着色力も優れていることがわかる。
【0023】
【表1】
【0024】試験例2(塗料試験) 実施例または比較例で得られた顔料12部、メラミンア
ルキッド樹脂(メラミン樹脂とアルキッド樹脂の重量比
=3:7)52部、キシレン52部およびガラスビーズ
120部をポリエチレン製ビンに入れ、ペイントコンデ
ィショナーで1時間分散処理した後、上記メラミンアル
キッド樹脂50部を追加して、更に10分間ペイントコ
ンディショナーで分散処理し、ガラスビーズを濾別して
黄色塗料を得た。次いで、この塗料を塗装板に吹き付け
て焼き付けた後、塗膜の光沢(60°)を光沢計により
測定した。その結果を表2に示す。
【0025】この表から分かるように、実施例の顔料を
用いた塗料は、光沢良好であった。
【0026】
【表2】
【0027】試験例3(耐光性試験) 実施例あるいは比較例で得られた顔料または市販のジス
アゾ顔料(C.I.ピグメントイエロー83)4.0部
とロジン変性フェノール樹脂16.0部を、フーバー式
マラーにて100回転で3回練肉してインキペーストを
作成し、試験紙に展色した。これらを紫外線カーボンア
ークランプによる促進耐光試験60、90、120、1
50時間にかけ、3つの色素につき色差(△E*)を測
定し、耐光性の評価を行った。その結果を表3に示す。
【0028】この表から明らかなように、実施例の顔料
を用いたインキは、色差(△E*)が小さく、比較例の
顔料およびジスアゾ顔料中最も耐光性に優れるC.I.
ピグメントイエロー83よりもさらに耐光性に優れてい
ることがわかる。
【0029】
【表3】
【0030】試験例4(耐熱性試験) 実施例あるいは比較例で得られた顔料または市販のジス
アゾ顔料(C.I.ピグメントイエロー83)3部、ス
テアリン酸亜鉛3部から成るドライカラーをポリプロピ
レン1000部とブレンドし、3オンスインラインスク
リュータイプ射出成形機を用い、成形温度220℃で滞
留時間10分、250℃で10分、280℃で10分の
条件で平板を成形し、3つの色素につき色差(△E*)
を測定し、耐熱性の評価を行った。その結果を表4に示
す。
【0031】この表から明らかなように、実施例および
比較例の顔料で着色された平板は、色差(△E*)が小
さく、ジスアゾ顔料中最も耐熱性に優れるC.I.ピグ
メントイエロー83よりもさらに耐熱性に優れているこ
とがわかる。
【0032】
【表4】
【0033】
【発明の効果】本発明に係わる新規なβ型の結晶型を有
するビスアゾメチン顔料は、色材としてプラスチック着
色をはじめ塗料、印刷インキ等に使用した場合、耐熱性
はもとより耐光性、鮮明性、着色力に優れるものであ
る。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は実施例で得られた本発明のビスアゾメ
チン顔料(β型)のX線回折図(2θ±0.2°;Cu
ーKα)である。
【図2】第2図は比較例で得られたビスアゾメチン顔料
(α型)のX線回折図(2θ±0.2°;CuーKα)
である。
【図3】第3図は実施例で得られた本発明のビスアゾメ
チン顔料(β型)の赤外線吸収スペクトル図である。
【図4】第4図は比較例で得られたビスアゾメチン顔料
(α型)の赤外線吸収スペクトル図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線回折図において回折角度(2θ±
    0.2°;CuーKα)14.1°に強い回折強度を有
    し、16.8°,24.8°,27.3°に中程度の回
    折強度を有し、5.9°,11.4°に比較的弱い回折
    強度を有することを特徴とする構造式(1) 【化1】 で示されるビスアゾメチン顔料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014198759A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 三菱化学株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014198759A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 三菱化学株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品

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