JPH05278287A - シリアルドットプリンタ - Google Patents

シリアルドットプリンタ

Info

Publication number
JPH05278287A
JPH05278287A JP10531492A JP10531492A JPH05278287A JP H05278287 A JPH05278287 A JP H05278287A JP 10531492 A JP10531492 A JP 10531492A JP 10531492 A JP10531492 A JP 10531492A JP H05278287 A JPH05278287 A JP H05278287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
carriage
adjustment means
printing
manual adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10531492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3017356B2 (ja
Inventor
Yoichi Shinkai
洋一 新海
Masashi Itou
雅師 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
Priority to JP4105314A priority Critical patent/JP3017356B2/ja
Publication of JPH05278287A publication Critical patent/JPH05278287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3017356B2 publication Critical patent/JP3017356B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字位置ずれの補正に際してその使いがって
を向上させることが可能なシリアルドットプリンタを提
供することを目的とする。 【構成】 オートアジャストメント手段を設けるととも
にマニュアルアジャストメント手段を設け、オートアジ
ャストメント手段による補正及びマニュアルアジャスト
メント手段による補正又はオートアジャストメント手段
による補正のみを行なうようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字ヘッドを搭載した
キャリッジを右方向及び左方向に移動させて左右両方向
に印字を行うシリアルドットプリンタに係り、特に、右
方向への印字と左方向への印字の位置ずれを補正する手
段として、オートアジャストメント手段とマニュアルア
ジャストメント手段の両方を設け、その両方により補正
を行ったり、オートアジャストメント手段のみにより補
正することを可能にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシリアルドットプリンタの印字位
置補正方法としては、例えば、特開昭63−94856
号公報及び特開昭60−168681号公報に示すよう
なものがある。まず、前者の場合であるが、これは、予
め複数の補正量を設定してこれをメモリに記憶させてお
き、これをスイッチ操作によって適宜読みだして適当な
補正量を選択して書き換えていくものである。その際、
各印字モード毎に罫線印字を行ってその印字の位置ずれ
をみながらスイッチを操作してといくことになる。
【0003】一方、後者の場合には、プリンタ本体の一
端に設置された光学式位置検出センサと遮蔽板とを使用
して、左右の印字位置のずれ量を予め検出しておき、そ
の値に基づいて、右方向印字に対する左方向印字の印字
タイミングを補正するというものである。前者の場合に
はいわゆるマニュアルアジャストメントの一種であり、
これに対して、後者の場合には自動で補正値を算出して
いくオートアジャストメントの一種ということになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、前者の場合にはいわ
ゆるマニュアルアジャストメントによる補正であって、
そのため、罫線印字の位置ずれをみながらスイッチ操作
を繰り返し行わなければならず、かつ、そのような作業
を各印字モード毎に行う必要があり、煩雑な作業を余儀
なくされるとともに、作業に長い時間を要してしまうと
いう問題があった。一方、後者の場合には、オートアジ
ャストメントによる補正であるので、前者の場合のよう
な問題はないが、補正の精度が低いという問題があっ
た。すなわち、オートアジャストメントによる補正の場
合には、自動計測に基づく測定誤差があるとともに、フ
ライトタイム等の自動計測できない要因の変化やばらつ
きがあり、これらが考慮されないからである。
【0005】このように従来の場合には、マニゅアルア
ジャストメントとオートアジャストメントのそれぞれに
欠点があり、そこで、マニュアルアジャストメントによ
る補正手段とオートアジャストメントによる補正手段の
両方を兼備させることにより、それぞれの欠点を補完す
ることが考えられるが、それを実現するようなものはな
かった。
【0006】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、マニュアルアジャスト
メントによる補正手段とオートアジャストメントによる
補正手段の両方を兼備させることにより、それぞれの欠
点を補完することを可能にするとともに、両方を使用し
て補正することはもとより、オートアジャストメントに
よる補正手段のみを選択して補正することをも可能に
し、その使いがってを向上させることが可能なシリアル
ドットプリンタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明によるシリアルドットプリンタは、印字ヘッド
を搭載したキャリッジを右方向及び左方向に移動させて
左右両方向に印字を行なうシリアルドットプリンタにお
いて、プリンタ本体の一端側に光学式位置検出手段を設
置するとともに、キャリッジ側に上記光学式位置検出手
段を横切って光路を遮蔽する遮蔽体を設け、これら光学
式位置検出手段と遮蔽体とによりキャリッジのホームポ
ジションセンサを構成し、該ホームポジションセンサを
使用して右方向印字と左方向印字の印字タイミングのず
れを計測してこれを補正するオートアジャストメント手
段を設け、右方向印字と左方向印字とを見比べながら操
作スイッチを適宜操作して右方向印字と左方向印字の印
字タイミングのずれを補正するマニュアルアジャストメ
ント手段を設け、オートアジャストメント手段による補
正及びマニュアルアジャストメント手段により補正又は
オートアジャストメント手段のみによる補正を選択的に
行なえるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】その際、補正時間(thn )を次の式によ
り示されるものとし、オートアジャストメント手段によ
る補正とマニュアルアジャストメント手段による補正の
両方を行なう場合には、オートアジャストメント手段に
より求めたキャリッジの遅れ時間の変化量(Δtmn'
とマニュアルアジャストメント手段により求めた補正時
間(Δtkn )の両方を考慮し、オートアジャストメン
ト手段による補正のみを行なう場合には、オートアジャ
ストメント手段により求めたキャリッジの遅れ時間の変
化量(Δtmn')だけを考慮するようにすることが考え
られる。 thn =th0n+Δtmn'+Δtkn 但し th0n :予めΔtmn'=Δtkn =0として大半の同
形製品が平均的に印字位置が合うように実験により算出
した固定値 Δtmn':オートアジャストメントにより求めたキャリ
ッジの遅れ時間の変化量 Δtkn :マニュアルアジャストメントにより求めた補
正時間(初期値は0) n:印字モードの数(1、2、−−n) n’:キャリッジスピードの数(1、2、−−n’)
【0009】叉、その際、オートアジャストメントによ
り求めたキャリッジの遅れ時間の変化量(Δtmn'
を、右方向への移動に要する時間(tr )と左方向への
移動に要する時間(tl )との差(tm =tl −tr
を算出し、該差(tm )と予め実験により求めた遅れ時
間の基準値(tm0)との差(tm −tm0)とすることが
考えられる。
【0010】
【作用】基本的に本願発明によるシリアルドットプリン
タの場合には、オートアジャストメント手段とマニュア
ルアジャストメント手段の両方を兼備していて、補正を
行なう場合に、オートアジャストメント手段とマニュア
ルアジャストメント手段の両方を使用して補正してもよ
いし、オートアジャストメント手段のみによって補正を
行なうこともできる。オートアジャストメント手段によ
る補正の場合には、自動計測の場合に考慮不能な要因を
除けば、ある程度の精度をもって補正を行なうことが可
能であり、その際、煩雑な作業を要することはない。そ
こから、さらに高い精度で補正を行いたい場合には実際
の印字結果をみながら操作スイッチを操作していくマニ
ュアルアジャストメント手段による補正を施せばよい。
それに対して、オートアジャストメント手段による補正
で充分な場合にはそのままで補正作業を終了すればよ
い。
【0011】叉、具体的に補正を行なう場合には、請求
項2及び請求項3に記載したような構成が一例として考
えられ、この場合、固定値(th0n)を設定しているの
で、万一、誤動作により算出した各補正値(Δtmn'
Δtkn )がリセットされて消去されてしまったような
場合でも、固定値(th0n)分の補正量は確実に確保さ
れることになり、ある程度の印字位置精度を確保して大
きな位置ずれの発生を防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図5を参照して本発明の一実
施例を説明する。まず、図1を参照してシリアルドット
プリンタの基本的構成から説明する。まず、プラテン1
が矢印a方向に回転可能に設置されており、このプラテ
ン1に対向する側にはキャリッジ3が左右方向に移動可
能に設置されている。上記キャリッジ3には印字ヘッド
5が搭載されている。キャリッジ3は駆動手段7によっ
て移動される。まず、ステッピングモータ9があり、こ
のステッピングモータ9の回転軸には駆動プーリ11が
固着されている。上記駆動プーリ11と対向する位置に
は従動プーリ13が回転可能に設置されている。上記駆
動プーリ11と従動プーリ13にはタイミングベルト1
5が巻回されている。上記キャリッジ3は上記タイミン
グベルト15に固定されている。ステッピングモータ9
を適宜の方向に回転させることにより、駆動プーリ1
1、従動プーリ13、タイミングベルト15を介してキ
ャリッジ3が左右方向(矢印b方向)に移動する。
【0013】上記プラテン1には図示しない給紙手段に
より供給される用紙17が巻き付けられていき、その用
紙17に印字ヘッド5によって図示しないインクリボン
を挟んで所定の印字を施していく。尚、図中符号19は
キャリッジ3をガイドするガイドシャフトである。
【0014】上記構成をなすシリアルドットプリンタに
は、オートアジャストメント手段の一部である位置検出
手段21が設けられている。まず、光学式位置検出手段
としてのフォトインターラプタ23がプリンタ本体の図
中左端に設置されており、一方、キャリッジ3の下面に
は遮蔽体25が取り付けられている。キャリッジ3の移
動によって遮蔽体25がフォトインターラプタ23の発
光部と受光部との間を通過することにより光が遮蔽さ
れ、それによって、キャリッジ3がホームポジション
(HP)に至ったことを検出する。
【0015】次に、シリアルドットプリンタの制御装置
の構成を図2を参照して説明する。まず、マイクロコン
ピュータ27があり、このマイクロコンピュータ27に
は、マイクロプロセッサユニット(MPU)29が設け
られている。叉、ROM31が設置されていて、このR
OM31には印字位置の補正プログラムが記憶されてい
る。叉、ワーキング及びデータ記憶用のRAM33が設
置されている。さらに、タイマ35が設置されていると
ともに、制御信号を入出力するためのI/Oポート37
が設置されている。
【0016】上記I/Oポート37には、ヘッドドライ
バ39、キャリッジモータドライバ41、紙送りモータ
ドライバ43、既に説明したフォトインタラプタ23、
マニュアルアジャストメント手段の一部としての操作ス
イッチ群45が接続されている。上記ヘッドドライバ3
9によって印字ヘッド5を駆動する。キャリッジモータ
ドライバ41によってステッピングモータ9を駆動す
る。叉、紙送りモータドライバ43によって紙送りモー
タ49(前述した紙送り手段の一部)を駆動する。上記
操作スイッチ群45には、スイッチ45a、45b、4
5c、45d、45eが設置されている。叉、マイクロ
コンピュータ27には、バスを介して、補正データを記
憶するEEPROM51が接続されている。さらに、外
部インターフェイス(I/F)53が設置されていい
て、マイクロンピュータ27は、このI/F53を介し
て図示しない外部機器と信号の授受を行なう。
【0017】以上の構成を基に、図3乃至図5を参照し
てその作用を説明する。図3はメインフローを示すフロ
ーチャートであり、まず、電源を投入してスタートする
とHP動作(ホームポジション動作)が開始される(ス
テップ1)。このHP動作によってキャリッジ3をホー
ムポジションに戻す。次に、桁補正モードの選択の有無
が確認される(ステップ2)。ここで、桁補正選択スイ
ッチ45aをオンさせて桁補正を選択すると、ステップ
3のオートアジャストメントに移行する。これに対し
て、桁補正選択スイッチ45aがオフになっている場合
には、ステップ7の印字データ待ちの状態に進む。
【0018】上記ステップ3のオートアジャストメント
においては、図4に示すフローに従ってオートアジャス
トメント手段による補正が行なわれる。オートアジャス
トメント手段による補正が終了するとステップ4に移行
する。このステップ4では用紙17がセットされている
か否かが判別される。そして、用紙17がセットされて
いる場合にはステップ5に移行し、用紙17がセットさ
れていない場合にはステップ7に移行する。ステップ5
ではマニュアルアジャストメントによる補正を行なうか
否かの確認がなされる。
【0019】すなわち、LED等の表示器(図示せず)
を使用して表示することにより、マニュアルアジャスト
メントに移行するか否かを問い合わせる。そして、マニ
ュアルアジャストメント選択スイッチ45bを操作する
ことにより、マニュアルアジャストメントが選択されて
次のステップ6に移行する。これに対して、上記スイッ
チ45bの操作がなくて、スイッチ45cが操作された
場合には、マニュアルアジャストメントを行なわずにス
テップ7に移行することになる。上記マニュアルアジャ
ストメントでは、図5に示すような手順で補正作業が行
なわれる。そして、マニュアルアジャストメント手段に
よる補正が終了すると、ステップ7に移行して印字デー
タ待ちの状態となる。そして、印字データが有る場合に
は所定の印字が行なわれることになる。尚、ステップ7
はオンラインの状態であり、I/F53を介して入力さ
れる印字データに応じて所定の上記の印字が行なわれ
る。
【0020】次に、オートアジャストメント手段による
補正の手順について図4を参照して説明する。まず、ス
タートするとステップ1に移行する。このステップ1で
は、キャリツジ3の移動スピードを選択する。次に、ス
テップ2においてキャリッジ3をスローアップさせて右
方向に移動させる。その後、ステップ3においてキャリ
ッジ3が定速に達する。次に、ステップ4において、キ
ャリッジ3がホームポジション内に有るか否かの判別が
なされる。仮に、キャリッジ3がホームポジション内に
ある場合には、ステップ3に戻ってキャリッジ3を定速
のままさらに右方向に移動させる。これを繰り返して、
キャリッジ3がホームポジションの外に出た場合にはス
テップ5に移行する。
【0021】上記ステップ5では、マイクロプロセッサ
ユニット29によってタイマ35をスタートさせる。そ
して、次のステップ6においてキャリッジ3を2インチ
だけ移動させた後、ステップ7でキャリッジ3をスロー
ダウンさせ、ステップ8でタイマ35をストップさせ
る。尚、本実施例によるシリアルドットプリンタの場合
には、ステッピングモータ9の1ステップをキャリッジ
3の移動量として1/360インチに対応させているので、
キャリッジ3がホームポジションを出た後720 ステップ
分だけ走行することにより、キャリッジ3が2インチ移
動することになる。次のステップ9において、上記タイ
マ35によるカウント値を時間(tr )としてマイクロ
プロセッサユニット29によって読み取り、RAM33
に記憶させる。そして、次のステップ10において、一
定時間をおくことによりキャリッジ3のダンピングを減
衰させる(インターバル)。
【0022】上記インターバルを経た後ステップ11に
移行して、マイクロプロセッサ29によってタイマ35
を再度スタートさせる。そして、ステップ12におい
て、上記タイマ35のスタートに同期させて、キャリッ
ジ3をスローアップさせてキャリッジ3を左方向に移動
させる。次のステップ13においてキャリッジ3が定速
に達し、ステップ14においてキャリッジ3がホームポ
ジション内に有るか否かの判別がなされる。キャリッジ
3がホームポジション外に有る場合にはステップ13に
戻ってキャリッジ3をさらに左側に移動させる。これに
対して、キャリッジ3がホームポジション内に有る場合
には、次のステップ15に移行してタイマ35をストッ
プさせる。
【0023】上記ステップ15ではタイマ35をストッ
プさせる。そして、ステップ16において、マイクロプ
ロセッサユニット29により、ステップ11乃至ステッ
プ15の間の時間(tl 、タイマ35のカウント値)を
読み取る。次に、ステップ17において、キャリッジ3
をスローダウンさせて停止させる。次のステップ18で
は、マイクロプロセッサユニット35によって、上記計
測により計測されRAM33に記憶された時間(tr
と(tl )とから、キャリッジモータ信号に対するキャ
リッジ3の遅れ時間(tm )を算出する。すなわち、遅
れ時間(tm )は次の式(I)により算出される。 tm =tl −tr −−−(I)
【0024】次に、ステップ19に移行する。このステ
ップ19では、上記遅れ時間(tm)と、予め設定・記
憶されている基準値(tm0)との差、すなわち遅れ時間
の変化量(Δtm0)を算出する。上記基準値(tm0)は
予め実験により求められた値であり、ROM31に記憶
されているものである。上記遅れ時間の変化量(Δ
m0)は次の式(II)により算出される。 Δtm0=tm −tm0−−−(II) そして、上記算出された遅れ時間の変化量(Δtm0
は、次のステップ20において、EEPROM51に記
憶される。
【0025】上記手順を経ることにより、当初設定した
キャリッジ3の任意の速度における遅れ時間の変化量の
算出は終了したことになる。後は、同様の手順を繰り返
し行なうことにより、複数種類のキャリッジ速度の場合
の遅れ時間の変化量を算出していく。そして、ステップ
21において、全てのキャリッジ速度における遅れ時間
の変化量(Δtm0)の算出が終了したか否かが判別さ
れ、全て終了している場合には終了(END)というこ
とになり、図3に示すメインフローのステップ4に移行
することになる。
【0026】次に、図5を参照してマニュアルアジャス
トメント手段による補正の手順を説明する。まず、スタ
ートした後、印字位置の補正を必要とする印字モードを
セットする(ステップ1)。次に、ステップ2に移行し
て印字位置のずれを判別し易い縦の罫線を罫線文字の高
さ分だけ改行しながら左右双方向で印字する(ステップ
2)。このとき、左方向の印字は右方向の印字に対する
規定の印字タイミングに対して、補正時間(thn )だ
け遅らせて印字を開始するものとする。上記補正時間
(thn )は次の式(III )で示すものである。 thn =th0n+Δtmn'+Δtkn −−−(III ) 但し th0n :予めΔtmn'=Δtkn =0として大半の同
型製品が平均的に印字位置が合うように実験により算出
した固定値でROM31に記憶されている(キャリッジ
3の遅れ時間やフライトタイム等の桁ずれの要因を含む
値) Δtmn':オートアジャストメントにより求めた任意の
キャリッジ速度におけるキャリッジ3の遅れ時間の変化
量 Δtkn :マニュアルアジャストメントにより求めた任
意の印字モードにおける補正時間(初期値は0) n :印字モードの数(1、2、−−n) n’ :キャリッジ速度の数(1、2、−−n’) 尚、印字モードの数(1、2、−−n)とキャリッジ速
度の数(1、2、−−n’を別々にして組み合わせるよ
うにしたのは、同じキャリッジ速度でも印字モードによ
り補正値(thn )が異なる場合があることに起因す
る。
【0027】次に、ステップ3に移行し、紙送りモータ
49によって用紙17を所定量だけ紙送りする。これに
よって、ステップ2で行なった罫線の印字結果を容易に
確認することが可能となる。次に、ステップ4におい
て、左方向への補正の有無を確認する。すなわち、上記
罫線の印字結果をみて、右方向の印字に対して左方向の
印字がずれていて印字位置を左方向にずらしたい場合に
は、スイッチ45dを操作して左方向の印字位置を左に
ずらす。これに対して、左に補正する必要がない場合に
はステップ5に移行して、右方向への補正の有無を確認
する。そして、右方向の印字に対して左方向の印字がず
れていて印字位置を右方向にずらしたい場合には、スイ
ッチ45eを操作して左方向の印字位置を右にずらす。
尚、上記スイッチ45d及び45eを1回操作すること
により、1/720 乃至1/360 インチずつ印字位置を左右そ
れぞれにずらすことができる。
【0028】上記操作を行なうことにより、前記式(II
I )で示した補正時間(Δtkn )を選択していく。そ
して、左右の補正が終了するとステップ6に移行し、そ
こで、上記ステップ4又はステップ5においてセットさ
れた補正時間(Δtkn )に基づいて補正時間(t
n )が変更される。そして、ステップ7に移行して、
紙送りモータ49を逆転させることにより用紙17を元
の位置の直後に戻して再度ステップ2に戻る。以下、印
字位置のずれがなくなるまで同様のステップを繰り返し
ていく。そして、位置ずれがなくったことを確認してス
テップ8に移行していく。尚、本実施例の場合には、補
正時間(thn )に基づいて、左方向の印字タイミング
を規定のタイミングより補正時間(thn )だけ遅らせ
て印字を行なう。叉、補正時間(thn )が(−)の場
合には早めに印字を行なうことになる。
【0029】上記ステップ8では次の印字モードについ
て同様の補正作業を行なうか否かの判別がなされる。そ
のとき、マニュアルアジャストメントを必要とする全て
の印字モードについて補正作業を終了していない場合に
は、スイッチ45bを操作する。それによって、ステッ
プ9に移行する。ステップ9においては、用紙17を元
の位置に復帰させる。そして、ステップ1に移行して、
補正作業を必要とする別の印字モードに対して同様の補
正作業を施していく。
【0030】これに対して、補正を必要とする全ての印
字モードについて補正作業を終了した場合にはステップ
10に移行する。このステップ10においては、補正作
業が終了したことを確認するためのスイッチ45aが操
作されたか否かの判別がなされる。スイッチ45aが操
作されている場合には、ステップ11に移行して用紙1
7が元の位置に戻される。そして、ステップ12におい
て、マニュアルアジャストメントが終了したしたことを
意味する表示(例えば、「END」等の表示、又は、L
EDによる表示)を行なうとともに、ステップ13に移
行して、各印字モードの補正時間(Δtkn )をEEP
ROM51に記憶させる。これで、マニュアルアジャス
トメントによる補正作業を終了し、図3に示したメイン
フローのステップ7に移行する。
【0031】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、オートアジャストメント手段
による補正とマニュアルアジャストメント手段による補
正とを組み合わせた構成になっているので、簡単な操作
によって精度の高い補正を行なうことができるようにな
った。すなわち、最初にオートアジャストメント手段に
よって補正することによりある程度の精度まで補正を完
了させ、次に、オートアジャストメント手段によっては
補正できない微妙な補正をマニュアルアジャストメント
手段によって行なうことができるからである。その場
合、オートアジャストメント手段によってある程度の精
度まで補正を行なうことができているので、その後に行
なうマニュアルアジャストメント手段による補正は僅か
なものである。よって、全てマニュアルアジャストメン
ト手段により補正する場合に比べて労力を大幅に低減さ
せることができる。
【0032】叉、オートアジャストメント手段だけで補
正を終了することもできるので、それ以上の高い精度の
補正を必要としない場合には、そこで補正作業を終了す
ることができる。よって、補正に要する工数を減少させ
ることができる。このように、オートアジャストメント
手段とマニュアルアジャストメント手段とを組み合わせ
ることにより、オートアジャストメント手段又はマニュ
アルアジャストメント手段のみによる補正手段しか備え
ていなかった場合の欠点をそれぞれ補完しつつ、それ以
上の効果を奏することができるようになり、使いがって
が大幅に向上するものである。
【0033】叉、本実施例の場合には、補正時間(th
n )を算出する際に固定値(th0n)を設定しているの
で、万一、EEPROM51に記憶した補正値(Δtm
n'やΔtkn )がリセットされて消去されたしまった場
合にも、固定値(th0n)分の補正時間は必ず確保され
ることになる。よって、ある程度の精度を確保すること
ができるので、大幅な位置ずれが生じるようなことはな
い。
【0034】尚、本発明は前記一実施例に限定されるも
のではない。まず、前記一実施例の場合には、操作スイ
ッチ群45を別途設けるものとして説明しているが、こ
れを既設のスイッチを使用して行なうようにしてもよ
い。すなわち、図6に示すように、桁補正モード選択ス
イッチ52は専用のものを設置し、その他のスイッチは
既設のスイッチ54、55、57、59にその機能を兼
用させる。スイッチ54、55、57、59は、通常時
には、それぞれ文字のフォント切換スイッチ、頁送りス
イッチ、行送りスイッチ、オンラインスイッチであり、
これを、上記桁補正モード選択スイッチ52をオンさせ
ることにより、それぞれ、図2に示したスイッチ45
b、45c、45d、45eとして機能させるものであ
る。それによって、スイッチの増加に伴うコストの上昇
を防止しようとするものである。
【0035】叉、前記一実施例の場合には、左方向への
印字のタイミングをずらして補正するようにしている
が、右方向への印字タイミングをずらすことにより補正
するようにしてもよいし、左右両方向への印字タイミン
グをずらして補正するようにしてもよい。叉、オートア
ジャストメント手段による補正の場合に、遅れ時間の変
化量(Δtm )が印字位置に影響しないような小さな値
(例えば、数μs)の場合には、遅れ時間の変化量(Δ
m )を「0」として処理してもよい。逆に、遅れ時間
の変化量(Δtm )が異常に大きな値である場合には、
キャリッジ走行異常が発生したものと判断して、再度計
測させるようにしてもよい。叉、再度計測しても遅れ時
間の変化量(Δtm )が異常に大きな値である場合に
は、「動作異常エラー」として処理して適宜表示させる
ようにしてもよい。
【0036】叉、データ記憶用としては、EEPROM
51以外にも、バッテリーバックアップされたRAMを
使用してもよい。叉、EEPROM51(又はバッテリ
ーバックアップされたRAM)に補正値(Δtmn'やΔ
tkn )を記憶させているため、例えば、工場での組立
時、すなわち、Δtkn が「0」の状態で印字位置がず
れている場合には、I/F53を使用して特定のコント
ロールコマンドによりΔtkn の値を書き換えて印字位
置ずれを補正するようにしてもよい。叉、実施例におけ
る補正の単位を1/720 インチや1/360 インチにしたが、
特にこれに限定する必要がないことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によるシリア
ルドットプリンタによると、オートアジャストメント手
段による補正とマニュアルアジャストメント手段による
補正とを組み合わせた構成になっているので、例えば、
最初にオートアジャストメント手段によって補正するこ
とによりある程度の精度まで補正を完了させ、次に、オ
ートアジャストメント手段によっては補正できない微妙
な補正をマニュアルアジャストメント手段によって行な
うことができ、全てマニュアルアジャストメント手段に
より補正する場合に比べて労力を大幅に低減させること
ができるとともに、必要がない場合には、オートアジャ
ストメント手段による補正だけで済ませることもできる
等、その使いがってを大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図でシリアルドットプ
リンタの要部の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図でシリアルドットプ
リンタの制御装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で作用を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明の一実施例を示す図で作用を示すフロー
チャートである。
【図5】本発明の一実施例を示す図で作用を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の他の実施例を示す図で操作部の構成を
示す図である。
【符号の説明】
1 プラテン 3 キャリッジ 5 印字ヘッド 7 駆動手段 17 用紙 23 光学式位置検出手段 25 遮蔽体 27 マイクロコンピュータ 29 マイクロプロセッサユニット 31 ROM 33 RAM 35 タイマ 45a スイッチ 45b スイッチ 45c スイッチ 45d スイッチ 45e スイッチ 51 EEPROM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを右方
    向及び左方向に移動させて左右両方向に印字を行なうシ
    リアルドットプリンタにおいて、プリンタ本体の一端側
    に光学式位置検出手段を設置するとともに、キャリッジ
    側に上記光学式位置検出手段を横切って光路を遮蔽する
    遮蔽体を設け、これら光学式位置検出手段と遮蔽体とに
    よりキャリッジのホームポジションセンサを構成し、該
    ホームポジションセンサを使用して右方向印字と左方向
    印字の印字タイミングのずれを計測してこれを補正する
    オートアジャストメント手段を設け、右方向印字と左方
    向印字とを見比べながら操作スイッチを適宜操作して右
    方向印字と左方向印字の印字タイミングのずれを補正す
    るマニュアルアジャストメント手段を設け、オートアジ
    ャストメント手段による補正及びマニュアルアジャスト
    メント手段により補正又はオートアジャストメント手段
    のみによる補正を選択的に行なえるようにしたことを特
    徴とするシリアルドットプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシリアルドットプリンタ
    において、補正時間(thn )は次の式により示される
    ものであり、オートアジャストメント手段による補正と
    マニュアルアジャストメント手段による補正の両方を行
    なう場合には、オートアジャストメント手段により求め
    たキャリッジの遅れ時間の変化量(Δtmn')とマニュ
    アルアジャストメント手段により求めた補正時間(Δt
    n )の両方が考慮され、オートアジャストメント手段
    による補正のみを行なう場合には、オートアジャストメ
    ント手段により求めたキャリッジの遅れ時間の変化量
    (Δtmn')だけが考慮されるものであることを特徴と
    するシリアルドットプリンタ。 thn =th0n+Δtmn'+Δtkn 但し th0n :予めΔtmn'=Δtkn =0として大半の同
    形製品が平均的に印字位置が合うように実験により算出
    した固定値 Δtmn':オートアジャストメントにより求めたキャリ
    ッジの遅れ時間の変化量Δtkn :マニュアルアジャス
    トメントにより求めた補正時間(初期値は0) n:印字モードの数(1、2、−−n) n’:キャリッジスピードの数(1、2、−−n’)
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシリアルドットプリンタ
    において、オートアジャストメント手段により求めたキ
    ャリッジの遅れ時間の変化量(Δtmn')は、右方向へ
    の移動に要する時間(tr )と左方向への移動に要する
    時間(tl )との差(tm =tl −tr )を算出し、該
    差(tm )と予め実験により求めた遅れ時間の基準値
    (tm0)との差(tm −tm0)であることを特徴とする
    シリアルドットプリンタ。
JP4105314A 1992-03-31 1992-03-31 シリアルプリンタの印字位置ずれ補正方法及びシリアルプリンタ Expired - Lifetime JP3017356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4105314A JP3017356B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 シリアルプリンタの印字位置ずれ補正方法及びシリアルプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4105314A JP3017356B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 シリアルプリンタの印字位置ずれ補正方法及びシリアルプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05278287A true JPH05278287A (ja) 1993-10-26
JP3017356B2 JP3017356B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=14404249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4105314A Expired - Lifetime JP3017356B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 シリアルプリンタの印字位置ずれ補正方法及びシリアルプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3017356B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015189227A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 Necエンベデッドプロダクツ株式会社 印刷制御装置、印刷制御回路、印刷制御方法、プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015189227A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 Necエンベデッドプロダクツ株式会社 印刷制御装置、印刷制御回路、印刷制御方法、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3017356B2 (ja) 2000-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5069556A (en) Method for correcting drift of printing position and printing apparatus for practising the same
US4403301A (en) Word processor adapted for filling in blanks on preprinted forms
JP3182802B2 (ja) 印字装置の用紙端検知装置
US4968165A (en) Sheet feed control device and method in a printer with a tear bar
EP0291099B1 (en) Apparatus for indexing an origin of a moving member
US4669900A (en) Home position setting system for a print carriage
JPS6239110B2 (ja)
JPH05278287A (ja) シリアルドットプリンタ
US4688956A (en) Carriage feed control method for bold and shadow printing
JPS588681A (ja) シリアルドツトプリンタの双方向印字方式
EP0392702A1 (en) Printing device having function for correcting shift in printing during a reciprocal printing
JP3028102B2 (ja) 出力装置
JPH06286255A (ja) プリンタのヘッドキャリッジ動作異常検出装置
EP0290219B1 (en) Carriage movement control in a printer
JP3464411B2 (ja) インパクト式印字装置
JPH0710616B2 (ja) カラ−リボン切替機構の制御方法
JPS61220878A (ja) プリンタのキヤリツジ駆動制御装置
KR100229755B1 (ko) 프린터 및 그것의 제어 방법
JPS6274664A (ja) プリンタの印字開始位置調整装置
JPH04363277A (ja) シリアルプリンタ
JP2690759B2 (ja) 記録装置
JPH0257373A (ja) プリンタ装置
JP3090935U (ja) 印字装置
JPS63134276A (ja) プリンタ
JP2568712Y2 (ja) タイムレコーダにおける識別コード読取装置