JP3090935U - 印字装置 - Google Patents

印字装置

Info

Publication number
JP3090935U
JP3090935U JP2002003815U JP2002003815U JP3090935U JP 3090935 U JP3090935 U JP 3090935U JP 2002003815 U JP2002003815 U JP 2002003815U JP 2002003815 U JP2002003815 U JP 2002003815U JP 3090935 U JP3090935 U JP 3090935U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
count value
read
time
carriage
count
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002003815U
Other languages
English (en)
Inventor
誠 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2002003815U priority Critical patent/JP3090935U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3090935U publication Critical patent/JP3090935U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファームウェアによるポジションカウンタの
カウント値の読み出しタイミングと、ハードウェアであ
るポジションカウンタのカウント値の更新(書き込み)
タイミングとが一致した場合でも、カウント値を正しく
読み出す。 【解決手段】 一定時間経過するごとに、ポジションカ
ウンタのカウント値を2回連続して読み出し(ステップ
S11,S12及びステップS14,S15)、この読
み出したカウント値が連続して2回同じ値であった場合
(ステップS13、S16,S17でそれぞれYesで
あった場合)には、そのカウント値をキャリッジの現在
位置として確定し(ステップS19)、一定回数(この
例では4回)以上連続して読み出しても2回連続して同
じ値が読み出せなかった場合(ステップS13、S1
6,S17でそれぞれNoであった場合)には、システ
ム上の異常と判断してキャリッジを停止する(ステップ
S18)。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動するDCモータの速度制御 をポジションカウンタのカウント値に基づいて行う制御手段を備えたシリアルプ リンタ等の印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシリアルプリンタ等においては、印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆 動する駆動源として、DCモータを使用するタイプのものがある。
【0003】 このDCモータを使用したシリアルプリンタ等では、DCモータの回転を検出 してキャリッジの移動位置及び移動速度を検出するエンコーダ、エンコーダスリ ット及びエンコーダの変化により増減するポジションカウンタからなる検出手段 を備えており、制御手段は、この検出手段によるポジションカウンタのカウント 値と予め内部に設定されたキャリッジの加速、定速、減速のそれぞれの目標速度 及び目標とする停止位置とに基づいて、DCモータの速度制御を行うようになっ ている。
【0004】 すなわち、制御手段は、DCモータに印加する電圧を0Vから徐々に上げなが らキャリッジを加速していく。その後、DCモータに印加する電圧を一定に保ち ながらキャリッジを所定の速度で定速制御を行い印字する。印字終了後は、DC モータに印加する電圧を徐々に下げながらキャリッジを速やかに減速して停止さ せる。
【0005】 この場合、制御手段では、動作開始前に、目標とする停止位置と目標速度とか ら、減速を開始する位置(減速開始位置)を演算により求めており、ポジション カウンタのカウント値が、この減速開始位置を示す値となったとき、上記の減速 制御を行うようになっている。そして、減速制御を開始した後は、予め内部に設 定された減速制御に従ってDCモータの速度制御を行い、キャリッジを目標の停 止位置に停止させている。
【0006】 このような速度制御を行う印字装置として、例えば特開平5−177878号 公報に記載の装置や特開平10−138594号公報に記載の印字装置がある。
【0007】 ところで、このような速度制御において、キャリッジが動いている間はポジシ ョンカウンタのカウント値も随時更新されている。例えば、エンコーダスリット のスリット間隔が150分の1インチであった場合、キャリッジが50ipsで 移動しているときのポジションカウンタのカウント値は133μsecごとに更 新され、ASICの所定のエリアに書き込まれることになる。
【0008】 一方、DCモータを制御するファームウェアである制御手段では、例えば2m secごとにDCモータの速度制御を行っている。そのため、ASICに書き込 まれたポジションカウンタのカウント値を2msecごとに読み出している。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
この場合、ファームウェアによるポジションカウンタのカウント値の読み出し タイミングが、ポジションカウンタのカウント値の更新タイミングと重なった場 合、ファームウェアが正しいカウント値を読み出せない場合があった。
【0010】 すなわち、ポジションカウンタのカウント値は、例えば16進数の4桁表示で ASICに書き込まれており、カウント値の更新時には、まず上位2桁を更新し 、次に下位2桁を更新するようになっている。
【0011】 この場合、図5(a)に示すように、現在のカウント値が「01FF」であり 、この値からプラス1だけカウントアップして「0200」に更新処理を行う場 合を考えると、同図(b)に示すように、まず上位2桁の「01」を「02」に 更新する。その結果、この瞬間には、見かけ上のカウント値は「02FF」とな る。この後、同図(c)に示すように、次に下位2桁の「FF」を「00」に更 新する。この結果、最終的に「0200」のカウント値を得るようになっている 。
【0012】 ここで、ファームウェアによるポジションカウンタのカウント値の読み出しタ イミングが、このポジションカウンタのカウント値の更新途中のタイミングにた またま一致してしまった場合には、更新途中である上位2桁の更新終了時のカウ ント値「02FF」を読み出してしまうことになり、キャリッジの位置を誤って 認識してしまうといった問題があった。
【0013】 その結果、例えばキャリッジの目標停止位置がカウント値で「0250」の位 置に設定されていた場合、キャリッジが、「01FF」の位置から「02FF」 の位置に突然移動したと誤って判断してしまい、本来はまだ目標停止位置の手前 であり等速制御でよいにも係わらず、即座に減速制御に移行してしまうといった 問題が発生する。
【0014】 本考案はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、ファーム ウェアによるポジションカウンタのカウント値の読み出しタイミングと、ハード ウェアであるポジションカウンタのカウント値の更新(書き込み)タイミングと が一致した場合でも、カウント値を正しく読み出すことのできる印字装置を提供 することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案の印字装置は、印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動するDCモータ と、このDCモータの回転を検出して前記キャリッジの移動位置及び移動速度を 検出するエンコーダスリット、エンコーダ及びエンコーダの変化により増減する ポジションカウンタからなる検出手段と、前記ポジションカウンタのカウント値 と予め設定されたキャリッジの加速、定速、減速のそれぞれの目標速度及び目標 とする停止位置とに基づいて前記DCモータの速度制御を行う制御手段とを備え 、前記ポジションカウンタは、カウント更新時に上位桁と下位桁とに分けてカウ ント更新処理を行うように構成された印字装置において、印字ヘッドの速度制御 時、前記制御手段は、一定時間経過するごとに、前記ポジションカウンタのカウ ント値をまず2回連続して読み出し、1回目と2回目に読み出したカウント値が 同じ値である場合にはそのカウント値をキャリッジの現在位置として確定する一 方、1回目と2回目に読み出したカウント値が異なる値であった場合にはいずれ かのカウント値が前記ポジションカウンタのカウント更新処理中に読み出した値 であると判断してこれを無効とし、続けて前記ポジションカウンタのカウント値 をさらに1回読み出し、2回目に読み出したカウント値と今回読み出した3回目 のカウント値が同じ値である場合にはそのカウント値をキャリッジの現在位置と して確定する一方、2回目に読み出したカウント値と今回読み出した3回目のカ ウント値が異なる値であった場合にはいずれかのカウント値が前記ポジションカ ウンタのカウント更新処理中に読み出した値であると判断してこれを無効とし、 続けて前記ポジションカウンタのカウント値をさらに1回読み出し、3回目のカ ウント値と今回読み出した4回目のカウント値が同じ値である場合にはそのカウ ント値をキャリッジの現在位置として確定する一方、3回目に読み出したカウン ト値と今回読み出した4回目のカウント値が異なる値であった場合にはシステム 上の異常と判断してキャリッジを停止することを特徴としている。
【0016】 このような特徴を有する本考案によれば、印字ヘッドの速度制御時、制御手段 は、ポジションカウンタのカウント値を一定時間(例えば、2msec)経過す るごとに複数回連続して読み出すようになっている。
【0017】 この場合、制御手段によるカウント値の読み出しタイミングと、ポジションカ ウンタによるカウント値の更新タイミングとが一致した場合、上記解決課題で説 明したように、最初に読み出したカウント値と、次に読み出したカウント値とが 異なる場合がある。
【0018】 具体的には、例えば1回目に読み出したカウント値が更新中の「02FF」で あり、2回目に読み出したカウント値が更新後の「0200」である場合には、 1回目のカウント値と2回目のカウント値とが異なる値となる。そのため、この 場合には、いずれかのカウント値がポジションカウンタのカウント更新処理中に 読み出した値であると判断してこれを無効とする。また、この場合、3回目に読 み出したカウント値は、更新後の「0200」となるので、2回目と3回目に読 み出したカウント値は同じ値となる。そのため、この場合には、このカウント値 「0200」をキャリッジの現在位置として確定する。
【0019】 また、例えば1回目に読み出したカウント値が更新前の「01FF」であり、 2回目に読み出したカウント値が更新途中のカウント値「02FF」である場合 には、1回目のカウント値と2回目のカウント値とが異なる値となる。そのため 、この場合には、いずれかのカウント値がポジションカウンタのカウント更新処 理中に読み出した値であると判断してこれを無効とする。また、この場合、3回 目に読み出したカウント値は、更新後の「0200」となるので、2回目と3回 目に読み出したカウント値も異なる値となる。そのため、この場合も、いずれか のカウント値がポジションカウンタのカウント更新処理中に読み出した値である と判断してこれを無効とする。さらに、4回目に読み出したカウント値は、更新 後の「0200」となるので、3回目と4回目に読み出したカウント値は同じ値 となる。そのため、この場合には、このカウント値「0200」をキャリッジの 現在位置として確定する。
【0020】 一方、3回目に読み出したカウント値と4回目に読み出したカウント値が異な る値であった場合には、システム上の異常と判断してキャリッジを停止する。
【0021】 すなわち、本考案の印字装置は、一定時間経過するごとに、ポジションカウン タのカウント値を複数回連続して読み出し、この読み出したカウント値が連続し て2回同じ値であった場合には、そのカウント値をキャリッジの現在位置として 確定し、一定回数(この例では4回)以上連続して読み出しても2回連続して同 じ値が読み出せなかった場合には、システム上の異常と判断してキャリッジを停 止するようになっている。
【0022】 このように、本考案の印字装置によれば、ポジションカウンタのカウント値を 複数回連続して読み出し、この読み出したカウント値が2回連続して同じ値であ った場合には、そのカウント値をキャリッジの現在位置として確定するように構 成したので、ファームウェアによるポジションカウンタのカウント値の読み出し タイミングと、ハードウェアであるポジションカウンタのカウント値の更新(書 き込み)タイミングとが一致した場合でも、カウント値を正しく読み出すことが できる。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0024】 図1は、本考案の印字装置(プリンタ)のシステム構成図である。
【0025】 この印字装置10は、外部装置のドライバであるパソコン(上位のホストコン ピュータ)30から供給される各種コマンドと印字データとに基づいて、印字動 作を行う構成となっている。そのため、パソコン30と印字装置10とは、双方 向通信が可能な通信ケーブル40を介して接続されている。
【0026】 印字装置10は、プリンタ専用に構成された論理回路ICであるASIC11 と、これを制御するファームウェアであるCPU12とを備えている。CPU1 2には、印字動作を実行するプログラム等が格納されているROM13、及び各 種コマンドやデータを記憶するとともに印字動作時にはワークエリアとして働く RAM14がそれぞれ接続されている。
【0027】 ASIC11には、図示しない記録紙を印字位置まで給紙するフィードモータ 16を駆動制御するフィードモータ駆動部15、給紙された記録紙にインクを噴 射等してデータの印字を行う印字ヘッド19、この印字ヘッド19を搭載したキ ャリッジ2を記録紙の送り方向に対して直交する方向に往復移動させるためのD Cモータであるキャリッジモータ17を駆動制御するキャリッジモータ駆動部1 7、キャリッジの移動位置及び移動速度を検出する速度検出部20、及び電源キ ーや印字キー等(図示省略)を有するキー入力部21がそれぞれ接続されている 。
【0028】 図2は、印字及び給紙機構部の構造を概略的に示す斜視図である。 印字ヘッド19を搭載したキャリッジ2が、記録紙3を下方向(副走査方向) に送り出すための上流側ガイド手段である給紙ローラ4に対向配置されており、 キャリッジ2は、ガイドシャフト5に沿って主走査方向(図中、符号a及びbで 示す方向)に所定距離だけ往復移動可能に設けられている。このキャリッジ2は 、キャリッジモータ18が正回転または逆回転することにより、ギヤベルト6を 介して駆動されるようになっている。
【0029】 一方、給紙ローラ4は、変速ギヤ等によって構成された給紙機構部8を介して フィードモータ16に接続されており、このフィードモータ16によって、図中 符号cで示す方向に正回転駆動、または符号dで示す方向に逆回転駆動されるよ うになっている。そして、正回転駆動により、セットされた記録紙3を副走査方 向(下方向)に送り出す(給紙する)ようになっている。
【0030】 また、ガイドシャフト5と並行にエンコーダスリット20aが設けられており 、キャリッジ2の背面には、このエンコーダスリット20aに対向してエンコー ダ20bが設けられている。また、このエンコーダ20bの変化により増減する ポジションカウンタ20c(図中、破線により示す)が設けられており、これら エンコーダスリット20a、エンコーダ20b及びポジションカウンタ20cに よって図1に示す速度検出部20が構成されている。
【0031】 ASIC11は、CPU12からの制御により、フィードモータ駆動部15及 びキャリッジモータ駆動部17を制御してフィードモータ16及びキャリッジモ ータ18をそれぞれ駆動制御するとともに、印字ヘッド19による印字動作を制 御する。
【0032】 また、ASIC11には、所定のエリアにポジションカウンタ20cのカウン ト値が書き込まれるようになっている。そして、印字ヘッド19の速度制御時、 キャリッジ2の移動に伴うエンコーダ20bの変化により、このカウント値が随 時更新されるようになっている。例えば、エンコーダスリット20aのスリット 間隔が150分の1インチであった場合、キャリッジ2が50ipsで移動して いるときのポジションカウンタのカウント値は133μsecごとに更新され、 ASICの所定のエリアに書き込まれることになる。
【0033】 ポジションカウンタ20cのカウント値は、本実施の形態では、16進数の4 桁表示でASICに書き込まれており、カウント値の更新時には、まず上位2桁 を更新し、次に下位2桁を更新するようになっている。
【0034】 一方、このASIC11に書き込まれたカウント値は、ファームウェアである CPU12により随時読み出し可能となっている。CPU12は、例えば2ms ecごとにキャリッジモータ18の速度制御を行っている。そのため、ASIC 11に書き込まれたポジションカウンタ20cのカウント値を2msecごとに 読み出している。
【0035】 キャリッジモータ駆動部17は、このようなCPU12及びASIC11の制 御により、速度検出部20の検出結果(ポジションカウンタ20cのカウント値 )に基づいてキャリッジモータ18をPWM電圧制御により駆動制御するように なっている。なお、PWM電圧制御自体については、従来周知の制御方法である ので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0036】 次に、上記構成の印字装置10による印字ヘッドの速度制御時において、CP U12による、ASIC11に書き込まれるカウント値の読み出し処理動作につ いて、具体的実施例を挙げて説明する。
【0037】 [実施例1] 図3は、本実施例1の読み出し処理動作を説明するためのフローチャートであ る。以下、この図3に示すフローチャートを参照して、本実施例1を説明する。 印字ヘッドの速度制御時、CPU12は、ASIC11に書き込まれるポジシ ョンカウンタ20cのカウント値を一定時間(例えば、2msec)経過するご とに読み出す処理を実行する。この場合、CPU12によるカウント値の読み出 しタイミングと、ASIC11へのカウント値の更新(書き込み)タイミングと が一致した場合には、1回の読み出しだけでは正しいカウント値が読み出せない 場合がある。そのため、本実施例1では、複数回連続して読み出すようにしてい る。
【0038】 すなわち、CPU12は、一定時間経過するごとに、ASIC11に書き込ま れたポジションカウンタ20cのカウント値をまず2回連続して読み出す(ステ ップS1,ステップS2)。そして、1回目に読み出したカウント値と2回目に 読み出したカウント値とを比較し、両カウント値が一致するかどうかを判断する (ステップS3)。
【0039】 この場合、例えば1回目に読み出したカウント値が更新前の「01FF」であ り、2回目に読み出したカウント値が更新途中の「02FF」であった場合には 、1回目のカウント値と2回目のカウント値とが異なる値となる(ステップS3 でNoと判断される)。そのため、CPU12は、1回目または2回目のいずれ かのカウント値がポジションカウンタ20cのカウント更新処理中に読み出した 値(この例では2回目のカウント値)であると判断してこれを無効とし、続けて 、ASIC11に書き込まれたポジションカウンタ20cのカウント値をさらに 1回読み出す(ステップS4)。すなわち、3回目の読み出しを行う。そして、 2回目に読み出したカウント値と3回目に読み出したカウント値とを比較し、両 カウント値が一致するかどうかを判断する(ステップS5)。
【0040】 この場合、上記の例で言えば、2回目に読み出したカウント値が更新途中の「 02FF」であり、3回目に読み出したカウント値が更新後の「0200」とな る(ステップS5でNoと判断される)。そのため、CPU12は、2回目また は3回目のいずれかのカウント値がポジションカウンタ20cのカウント更新処 理中に読み出した値(この例では2回目のカウント値)であると判断してこれを 無効とし、続けて、ASIC11に書き込まれたポジションカウンタ20cのカ ウント値をさらに1回読み出す(ステップS6)。すなわち、4回目の読み出し を行う。そして、3回目に読み出したカウント値と4回目に読み出したカウント 値とを比較し、両カウント値が一致するかどうかを判断する(ステップS7)。
【0041】 この場合、上記の例で言えば、3回目に読み出したカウント値が更新後の「0 200」であり、4回目に読み出したカウント値も更新後の「0200」となる (ステップS7でYesと判断される)。そのため、CPU12は、そのカウン ト値「0200」をキャリッジ2の現在位置として確定する(ステップS9)。
【0042】 一方、ステップS7でNoと判断された場合には、システム上の異常と判断し てキャリッジ2を停止する(ステップS8)。
【0043】 ここで、ポジションカウンタ20cのカウント値を連続して4回読み出し、2 回連続して同じ値が読み出せなかった場合(すなわち、ステップS7でNoと判 断される場合)に、システム上の異常と判断する理由について説明する。
【0044】 ポジションカウンタ20cは、カウント値の更新時には、まず上位2桁を更新 し、次に下位2桁を更新するようになっている。そのため、上記したように、1 回目に読み出したカウント値が更新前の「01FF」であり、2回目に読み出し たカウント値が更新途中の「02FF」であった場合、3回目は「0200」、 4回目は「0200」となり、必ず3回目と4回目の値が一致することになる。 また、1回目に読み出したカウント値が更新途中の「02FF」であった場合、 2回目は「0200」、3回目は「0200」となり、必ず2回目と3回目の値 が一致することになる。つまり、連続して4回読み出せば、CPU12によるカ ウント値の読み出しタイミングと、ASIC11へのカウント値の更新(書き込 み)タイミングとが一致した場合でも、必ず2回連続して同じ値が読み出せるこ とになる。そのため、連続して4回読み出しても、2回連続して同じ値が読み出 せなかった場合には、読み出しタイミングの問題ではないため、この場合にはシ ステム上の異常と判断するのである。
【0045】 なお、CPU12によるカウント値の読み出しタイミングと、ASIC11へ のカウント値の更新(書き込み)タイミングとが一致しない場合には、ステップ S3での判断が必ずYesとなるので、この場合には、1回目または2回目に読 み出したカウント値をキャリッジ2の現在位置として確定する(ステップS9) 。
【0046】 また、1回目に読み出したカウント値が更新途中の「02FF」であり、2回 目に読み出したカウント値が更新後の「0200」であった場合、3回目に読み 出したカウント値も更新後の「0200」となるため、この場合にはステップS 5での判断が必ずYesとなる。そのため、この場合には、2回目または3回目 に読み出したカウント値「0200」をキャリッジ2の現在位置として確定する (ステップS9)。
【0047】 [実施例2] 図4は、本実施例2の読み出し処理動作を説明するためのフローチャートであ る。以下、この図4に示すフローチャートを参照して、本実施例2を説明する。 印字ヘッドの速度制御時、CPU12は、ASIC11に書き込まれるポジシ ョンカウンタ20cのカウント値を一定時間(例えば、2msec)経過するご とに読み出す処理を実行する。この場合、CPU12によるカウント値の読み出 しタイミングと、ASIC11へのカウント値の更新(書き込み)タイミングと が一致した場合には、1回の読み出しだけでは正しいカウント値が読み出せない 場合がある。そのため、本実施例2では、複数回連続して読み出すようにしてい る。
【0048】 すなわち、CPU12は、一定時間経過するごとに、ASIC11に書き込ま れたポジションカウンタ20cのカウント値をまず2回連続して読み出す(ステ ップS11,ステップS12)。そして、1回目に読み出したカウント値と2回 目に読み出したカウント値とを比較し、両カウント値が一致するかどうかを判断 する(ステップS13)。
【0049】 この場合、例えば1回目に読み出したカウント値が更新前の「01FF」であ り、2回目に読み出したカウント値が更新途中の「02FF」であった場合には 、1回目のカウント値と2回目のカウント値とが異なる値となる(ステップS1 3でNoと判断される)。そのため、CPU12は、1回目または2回目のいず れかのカウント値がポジションカウンタ20cのカウント更新処理中に読み出し た値(この例では2回目のカウント値)であると判断してこれを無効とし、続け て、ASIC11に書き込まれたポジションカウンタ20cのカウント値をさら に2回連続して読み出す(ステップS14,ステップS15)。すなわち、3回 目と4回目の読み出しを行う。そして、2回目に読み出したカウント値と3回目 に読み出したカウント値とを比較し、両カウント値が一致するかどうかを判断す る(ステップS16)。
【0050】 この場合、上記の例で言えば、2回目に読み出したカウント値が更新途中の「 02FF」であり、3回目に読み出したカウント値が更新後の「0200」とな る(ステップS16でNoと判断される)。そのため、CPU12は、2回目ま たは3回目のいずれかのカウント値がポジションカウンタ20cのカウント更新 処理中に読み出した値(この例では2回目のカウント値)であると判断してこれ を無効とし、続けて、3回目に読み出したカウント値と4回目に読み出したカウ ント値とを比較し、両カウント値が一致するかどうかを判断する(ステップS1 7)。
【0051】 この場合、上記の例で言えば、3回目に読み出したカウント値が更新後の「0 200」であり、4回目に読み出したカウント値も更新後の「0200」となる (ステップS17でYesと判断される)。そのため、CPU12は、そのカウ ント値「0200」をキャリッジ2の現在位置として確定する(ステップS19 )。 一方、ステップS17でNoと判断された場合には、システム上の異常と判断 してキャリッジ2を停止する(ステップS18)。
【0052】 なお、CPU12によるカウント値の読み出しタイミングと、ASIC11へ のカウント値の更新(書き込み)タイミングとが一致しない場合には、ステップ S13での判断が必ずYesとなるので、この場合には、1回目または2回目に 読み出したカウント値をキャリッジ2の現在位置として確定する(ステップS1 9)。
【0053】 また、1回目に読み出したカウント値が更新途中の「02FF」であり、2回 目に読み出したカウント値が更新後の「0200」であった場合、3回目に読み 出したカウント値も更新後の「0200」となるため、この場合にはステップS 5での判断が必ずYesとなる。そのため、この場合には、2回目または3回目 に読み出したカウント値「0200」をキャリッジ2の現在位置として確定する (ステップS19)。
【0054】
【考案の効果】
本考案の印字装置によれば、ポジションカウンタのカウント値を複数回連続し て読み出し、この読み出したカウント値が2回連続して同じ値であった場合には 、そのカウント値をキャリッジの現在位置として確定するように構成したので、 ファームウェアによるポジションカウンタのカウント値の読み出しタイミングと 、ハードウェアであるポジションカウンタのカウント値の更新(書き込み)タイ ミングとが一致した場合でも、ポジションカウンタのカウント値、すなわちキャ リッジの位置を正しく読み出すことができる。これにより、印字ヘッドの速度制 御において、キャリッジの位置を誤って判断してしまい、本来はまだ等速制御で よいにも係わらず、即座に減速制御に移行してしまうといった誤動作の発生を確 実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の印字装置(プリンタ)のシステム構成
図である。
【図2】印字及び給紙機構部の構造を概略的に示す斜視
図である。
【図3】本考案の印字装置による実施例1の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図4】本考案の印字装置による実施例2の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図5】ポジションカウンタのカウント値の更新処理の
手順を示す説明図である。
【符号の説明】
2 キャリッジ 4 給紙ローラ 5 ガイドシャフト 6 ギヤベルト 8 給紙機構部 10 印字装置 11 ASIC 12 CPU 13 ROM 14 RAM 16 フィードモータ 17 フィードモータ駆動部 18 キャリッジモータ(DCモータ) 19 キャリッジモータ駆動部 20 速度検出部 20a エンコーダスリット 20b エンコーダ 20c ポジションカウンタ 21 キー入力部 30 外部装置(パソコン) 40 通信ケーブル

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
    するDCモータと、このDCモータの回転を検出して前
    記キャリッジの移動位置及び移動速度を検出するエンコ
    ーダスリット、エンコーダ及びエンコーダの変化により
    増減するポジションカウンタからなる検出手段と、前記
    ポジションカウンタのカウント値と予め設定されたキャ
    リッジの加速、定速、減速のそれぞれの目標速度及び目
    標とする停止位置とに基づいて前記DCモータの速度制
    御を行う制御手段とを備え、前記ポジションカウンタ
    は、カウント更新時に上位桁と下位桁とに分けてカウン
    ト更新処理を行うように構成された印字装置において、 印字ヘッドの速度制御時、前記制御手段は、一定時間経
    過するごとに、 前記ポジションカウンタのカウント値をまず2回連続し
    て読み出し、1回目と2回目に読み出したカウント値が
    同じ値である場合にはそのカウント値をキャリッジの現
    在位置として確定する一方、1回目と2回目に読み出し
    たカウント値が異なる値であった場合にはいずれかのカ
    ウント値が前記ポジションカウンタのカウント更新処理
    中に読み出した値であると判断してこれを無効とし、 続けて前記ポジションカウンタのカウント値をさらに1
    回読み出し、2回目に読み出したカウント値と今回読み
    出した3回目のカウント値が同じ値である場合にはその
    カウント値をキャリッジの現在位置として確定する一
    方、2回目に読み出したカウント値と今回読み出した3
    回目のカウント値が異なる値であった場合にはいずれか
    のカウント値が前記ポジションカウンタのカウント更新
    処理中に読み出した値であると判断してこれを無効と
    し、 続けて前記ポジションカウンタのカウント値をさらに1
    回読み出し、3回目のカウント値と今回読み出した4回
    目のカウント値が同じ値である場合にはそのカウント値
    をキャリッジの現在位置として確定する一方、3回目に
    読み出したカウント値と今回読み出した4回目のカウン
    ト値が異なる値であった場合にはシステム上の異常と判
    断してキャリッジを停止することを特徴とする印字装
    置。
  2. 【請求項2】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
    するDCモータと、このDCモータの回転を検出して前
    記キャリッジの移動位置及び移動速度を検出するエンコ
    ーダスリット、エンコーダ及びエンコーダの変化により
    増減するポジションカウンタからなる検出手段と、前記
    ポジションカウンタのカウント値と予め設定されたキャ
    リッジの加速、定速、減速のそれぞれの目標速度及び目
    標とする停止位置とに基づいて前記DCモータの速度制
    御を行う制御手段とを備えた印字装置において、 印字ヘッドの速度制御時、前記制御手段は、一定時間経
    過するごとに、 前記ポジションカウンタのカウント値を複数回連続して
    読み出し、この読み出したカウント値が連続して2回同
    じ値であった場合に、そのカウント値をキャリッジの現
    在位置として確定することを特徴とする印字装置。
  3. 【請求項3】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
    するDCモータと、このDCモータの回転を検出して前
    記キャリッジの移動位置及び移動速度を検出するエンコ
    ーダスリット、エンコーダ及びエンコーダの変化により
    増減するポジションカウンタからなる検出手段と、前記
    ポジションカウンタのカウント値と予め設定されたキャ
    リッジの加速、定速、減速のそれぞれの目標速度及び目
    標とする停止位置とに基づいて前記DCモータの速度制
    御を行う制御手段とを備えた印字装置において、 印字ヘッドの速度制御時、前記制御手段は、一定時間経
    過するごとに、 前記ポジションカウンタのカウント値を複数回連続して
    読み出し、この読み出したカウント値が連続して2回同
    じ値であった場合には、そのカウント値をキャリッジの
    現在位置として確定し、一定回数以上連続して読み出し
    ても2回連続して同じ値が読み出せなかった場合にはシ
    ステム上の異常と判断してキャリッジを停止することを
    特徴とする印字装置。
  4. 【請求項4】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
    するDCモータと、このDCモータの回転を検出して前
    記キャリッジの移動位置及び移動速度を検出するエンコ
    ーダスリット、エンコーダ及びエンコーダの変化により
    増減するポジションカウンタからなる検出手段と、前記
    ポジションカウンタのカウント値と予め設定されたキャ
    リッジの加速、定速、減速のそれぞれの目標速度及び目
    標とする停止位置とに基づいて前記DCモータの速度制
    御を行う制御手段とを備え、前記ポジションカウンタ
    は、カウント更新時に上位桁と下位桁とに分けてカウン
    ト更新処理を行うように構成された印字装置において、 印字ヘッドの速度制御時、前記制御手段は、一定時間経
    過するごとに、 前記ポジションカウンタのカウント値を複数回連続して
    読み出し、1回目と2回目に読み出したカウント値また
    は2回目と3回目に読み出したカウント値が異なる値で
    あった場合にはいずれかのカウント値が前記ポジション
    カウンタのカウント更新処理中に読み出した値であると
    判断してこれを無効とし、読み出したカウント値が連続
    して2回同じ値であった場合には、そのカウント値をキ
    ャリッジの現在位置として確定することを特徴とする印
    字装置。
  5. 【請求項5】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
    するDCモータと、このDCモータの回転を検出して前
    記キャリッジの移動位置及び移動速度を検出するエンコ
    ーダスリット、エンコーダ及びエンコーダの変化により
    増減するポジションカウンタからなる検出手段と、前記
    ポジションカウンタのカウント値と予め設定されたキャ
    リッジの加速、定速、減速のそれぞれの目標速度及び目
    標とする停止位置とに基づいて前記DCモータの速度制
    御を行う制御手段とを備え、前記ポジションカウンタ
    は、カウント更新時に上位桁と下位桁とに分けてカウン
    ト更新処理を行うように構成された印字装置において、 印字ヘッドの速度制御時、前記制御手段は、一定時間経
    過するごとに、 前記ポジションカウンタのカウント値をまず2回連続し
    て読み出し、1回目と2回目に読み出したカウント値が
    同じ値である場合にはそのカウント値をキャリッジの現
    在位置として確定する一方、1回目と2回目に読み出し
    たカウント値が異なる値であった場合にはいずれかのカ
    ウント値が前記ポジションカウンタのカウント更新処理
    中に読み出した値であると判断してこれを無効とし、 続けて前記ポジションカウンタのカウント値をさらに2
    回連続して読み出し、前回の2回目と今回の3回目に読
    み出したカウント値が同じ値である場合にはそのカウン
    ト値をキャリッジの現在位置として確定する一方、2回
    目と3回目に読み出したカウント値が異なる値であった
    場合にはいずれかのカウント値が前記ポジションカウン
    タのカウント更新処理中に読み出した値であると判断し
    てこれを無効とし、 次に今回の3回目と4回目に読み出したカウント値が同
    じ値である場合にはそのカウント値をキャリッジの現在
    位置として確定する一方、3回目と4回目に読み出した
    カウント値が異なる値であった場合にはシステム上の異
    常と判断してキャリッジを停止することを特徴とする印
    字装置。
JP2002003815U 2002-06-24 2002-06-24 印字装置 Expired - Lifetime JP3090935U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002003815U JP3090935U (ja) 2002-06-24 2002-06-24 印字装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002003815U JP3090935U (ja) 2002-06-24 2002-06-24 印字装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3090935U true JP3090935U (ja) 2003-01-10

Family

ID=43245059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002003815U Expired - Lifetime JP3090935U (ja) 2002-06-24 2002-06-24 印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3090935U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1142640A (zh) 打印间隔的调整方法与调整装置
US4968165A (en) Sheet feed control device and method in a printer with a tear bar
JP3090935U (ja) 印字装置
US5299873A (en) Carriage position control circuit for a serial printer
KR880002267B1 (ko) 프린터 제어장치 및 그방식
US6857799B2 (en) Motor control method and apparatus, time recorder having same and impact type printing apparatus
US20140008408A1 (en) Conveyance apparatus and recording apparatus
JP2944630B1 (ja) 連続用紙プリンタ
JP2995990B2 (ja) プリンタ
JP3094119U (ja) 印字装置
JP2003335011A (ja) 印字装置
JPH09295083A (ja) 板材のマークによるロールフィーダの位置決め制御装置
JPH10291685A (ja) 用紙端検出制御装置
JPH09253874A (ja) マーキング装置およびその方法
JPH02137956A (ja) プリンタの用紙送り位置調整装置
JP4591646B2 (ja) 印字装置の制御装置
JPH04251769A (ja) 印字装置の用紙搬送制御装置および方法
JP3017356B2 (ja) シリアルプリンタの印字位置ずれ補正方法及びシリアルプリンタ
KR960013411B1 (ko) 용지 구동형 자동제도기의 로울지를 감는 제어방법
JPH11342661A (ja) ラベルプリンタ
JPH05254293A (ja) プロッタ装置
JPH04369566A (ja) 印字ハンマー制御装置
JPS6158784A (ja) 印字装置の最終印字行設定方法
JP2874240B2 (ja) 印字装置
JP2010018017A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081016

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081016

Year of fee payment: 6