JP3464411B2 - インパクト式印字装置 - Google Patents

インパクト式印字装置

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JP3464411B2
JP3464411B2 JP14511399A JP14511399A JP3464411B2 JP 3464411 B2 JP3464411 B2 JP 3464411B2 JP 14511399 A JP14511399 A JP 14511399A JP 14511399 A JP14511399 A JP 14511399A JP 3464411 B2 JP3464411 B2 JP 3464411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ドットインパクト式の印
字ヘッドを有し、行方向に走査しながら印字を行うイン
パクト式印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図6(a)(b)に示すよう
に、列方向に複数の印字ピンa〜gを有し、所定形状の
設計プラテン(円筒形プラテン)Aを背に複数の印字ピ
ンを同一タイミングで駆動させたとき印字ピンの着弾時
の並びが直線となるドットインパクト式の印字ヘッドB
を有し、この印字ヘッドBを行方向に走査しながら、プ
ラテンAと印字ヘッドBとの隙間を通過する紙などの被
印字対象物Pへ向かって印字ピンa〜gを同一タイミン
グで選択的に駆動して印字を行う印字装置がある。この
場合印字ピンa〜gはそれぞれ決まった角度に傾斜して
飛び出すように配置してあり、印字ピンによる紙の上の
着弾位置は、図6(c)のように中心線に縦1列に揃う
ようになっている。
【0003】しかし、この様な印字装置を、図7(a)
(b)に示すように、設計プラテンと形状の異なる特定
プラテン(平板形プラテン)Dを背に平板形のタイムカ
ードCの面に設計プラテン使用時と同一タイミングで印
字を行おうとすると、図7(c)のように、印字ピン先
端の着弾位置が中心線に対して縦1列に揃わないで、行
方向に左右に微妙にずれた位置になってしまう。つま
り、印字精度が低下してしまう。
【0004】そこで、印字ヘッドBと平板形プラテンD
との間隔を調整し、それらの隙間にあるタイムカードC
の面上へ印字ピンa〜gが着弾する距離を調整すること
で、印字ピンの着弾位置調整をし、着弾時の印字ピンの
縦並びを改善しようとする試みがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の試みに
よっても、着弾位置をきれいに縦1列に整列させること
は困難である。
【0006】また、平板形プラテンDを背にした平板状
のタイムカードCの面上にきれいに印字できる印字ヘッ
ドを新規に開発するためには、製品コストが大巾に上昇
してしまうという問題点があった。さらに言えば、この
問題は、所定形状の設計プラテンを背に複数の印字ピン
を同一タイミングで駆動させたとき印字ピンの着弾時の
並びが直線となるドットインパクト式の印字ヘッドを用
いて、上記設計プラテンと形状の異なる特定プラテンを
背に印字を行おうとする場合に生じる共通の問題であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、複数の印字ピンを同一タイミングで
駆動させたときの実際に使用する特定プラテンに対する
上記の印字ピンごとの着弾位置の行方向におけるずれ量
を記憶手段に予め記憶しておき、印字ピンごとの打ち出
しタイミングを、印字ヘッドの行方向への移動速度と印
字ピンごとの着弾位置の行方向におけるずれ量に基づい
て、制御手段で制御することとしているので、印字ピン
の着弾位置を縦並びに整列させることができる。よっ
て、設計プラテン用に開発されたドットインパクト式印
字ヘッドを設計プラテンと形状の異なる特定プラテンを
背にして印字させる場合に生じる印字精度の劣化を防止
できる。また、設計プラテン用に開発されたドットイン
パクト式印字ヘッドの汎用性が増す。つまり、設計プラ
テン用に開発されたドットインパクト式印字ヘッドは設
計用プラテンに対してしか使用できなかったという問題
点を解決できる。
【0008】また本発明は、上記の印字ヘッドの行方向
への移動速度が予め設定された予定移動速度となるよう
にモータを制御し、印字ピンごとの打ち出しタイミング
を、予定移動速度と上記印字ピンごとの着弾位置の行方
向におけるずれ量に基づいて制御手段で制御することと
している。この構成によって印字ピンの着弾位置を縦並
びに整列させる制御が容易にできる。よって、設計プラ
テン用に開発されたドットインパクト式印字ヘッドを設
計プラテンと形状の異なる特定プラテンを背にして印字
させる場合に生じる印字精度の劣化を防止できる。ま
た、設計プラテン用に開発されたドットインパクト式印
字ヘッドの汎用性が増す。つまり、設計プラテン用に開
発されたドットインパクト式印字ヘッドは設計用プラテ
ンに対してしか使用できなかったという問題点を解決で
きる。
【0009】また本発明は、上記の印字ヘッドの行方向
における移動距離と上記印字ピンごとの着弾位置の行方
向におけるずれ量に基づいて、制御手段で印字ピンごと
の打ち出しタイミングを制御することとしている。この
構成によって上記と同様な課題を解決できるとともに、
印字ピンの着弾位置を縦並びに整列させる制御が、印字
ヘッドの移動速度を算出することを要しないで容易にで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のインパクト式印字装置
は、列方向に複数の印字ピンを有しかつ所定形状の設計
プラテンを背に上記複数の印字ピンを同一タイミングで
駆動させたとき上記印字ピンの着弾時の並びが直線とな
るドットインパクト式の印字ヘッドと、この印字ヘッド
を行方向に走査する走査機構と、この走査機構を駆動す
るモータとを有し、上記印字ヘッドを行方向に走査しな
がら印字を行うインパクト式印字装置であって、実際に
使用されるプラテンが上記設計プラテンと形状の異なる
特定プラテンであり、上記複数の印字ピンを同一タイミ
ングで駆動させたときの上記特定プラテンに対する上記
印字ピンごとの着弾位置の上記行方向におけるずれ量を
予め記憶しておく記憶手段と、上記印字ヘッドの上記行
方向への移動速度と上記印字ピンごとの着弾位置の上記
行方向におけるずれ量に基づいて、上記印字ピンごとの
打ち出しタイミングを制御する制御手段とを含んでい
る。
【0011】また、上記の制御手段は、上記印字ヘッド
の上記行方向への移動速度が予め設定された予定移動速
度となるよう上記モータを制御し、上記予定移動速度と
上記印字ピンごとの着弾位置の上記行方向におけるずれ
量に基づいて、上記印字ピンごとの打ち出しタイミング
を制御することを特徴としている。
【0012】また、上記制御手段は、さらに上記印字ヘ
ッドの上記行方向への移動速度を検出する手段を含むこ
とが好ましい。
【0013】また、上記制御手段は、上記印字ヘッドの
上記行方向における移動距離と上記印字ピンごとの着弾
位置の上記行方向におけるずれ量に基づいて、上記印字
ピンごとの打ち出しタイミングを制御することを特徴と
している。
【0014】また、上記制御手段は、さらに上記印字ヘ
ッドの上記行方向における移動距離を検出する手段を含
むことが好ましい。
【0015】さらに、上記設計プラテンは円筒形プラテ
ンであり、上記特定プラテンは平板形プラテンであるこ
とを特徴としている。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。
【0017】図1に示すように、フレーム1の上部近傍
にローラ軸2が水平な姿勢で、回転自在に設けてある。
ローラ軸2には、タイムカードCの両側近傍に相当する
位置にピンチローラ2a,2aが固着してある。タイム
カードCのローラ軸2と対向する面と反対側には、ピン
チローラ2a,2aと対をなすローラ(図示略)が回転
自在に設けてあり、ローラ軸2の正逆回転によりタイム
カードCを上下方向に移動可能である。フレーム1の正
面左側部には、直流モータ(カード送りモータ)8の回
転をローラ軸2に伝達させてタイムカードCを上下方向
に移動させるための輪列R1が設けてある。
【0018】輪列R1の構成についてローラ軸2側から
駆動側に遡上して簡単に説明する。
【0019】ローラ軸2には、ローラ軸駆動歯車3が固
着してあり、この駆動歯車には第1中間車4と一体のピ
ニオン4aが噛車している。第1中間車4には第2中間
車5が噛車しており、この中間車にはさらに第3中間車
6と一体のピニオン6aが噛合している。第3中間車6
はモータ歯車7と噛合している。モータ歯車7は、フレ
ーム1の下部に取り付けられたカード送りモータ8のモ
ータ軸8aに固着されている。したがって、カード送り
モータ8の正逆回転は、輪列R1を介してローラ軸2に
伝達されることにより、タイムカードCを引き込み又は
引き上げの搬送をされるようになっている。
【0020】第2中間車5には、これと同心の回転板9
が一体的に回転可能に設けられている。この回転板9に
は外周部の内側に等間隔に放射状の透孔(図示せず。)
が設けられている。回転板9の外周部近傍の1ヶ所に
は、回転板を挾むようにしてインタラプタ型の光センサ
10が設けてあり、回転板9の回転にともない透孔が光
センサ10の光を通過させたり遮断したりするようにな
っている。つまり、回転板9とセンサ10とによって、
カード送りモータ8の回転量をパルス信号に変換する検
出手段(エンコーダ)11が構成されている。検出手段
11から出力されるデータ信号は後述の制御回路25に
供給される。
【0021】フレーム1の上部近傍には、タイムカード
Cをうけるカード口12が設けられ、このカード口12
の中央部に、カード挿入検出用スイッチ13が設けてあ
り、タイムカードCの両側を挾む位置に、それぞれカー
ド基準位置のカード検知手段を構成する1対のカードセ
ンサ14,14が設けられている。
【0022】ローラ軸2の下方には、タイムカードCの
印字欄C1に日時等を印字する印字ヘッド15が設けて
ある。印字ヘッド15は列方向に複数の印字ピンを有し
かつ図6に示したように所定形状の設計プラテン(本例
では、円筒形プラテンとする。)Aを背に上記複数の印
字ピンを同一タイミングで駆動させたとき上記印字ピン
の着弾時の並びが直線となるもので、本例では図7に示
すように設計プラテンAとは異なる形状の特定プラテン
(本例では、平面形プラテンとする。)Dを背に印字を
行うものであり、キャリア16に搭載され、キャリア駆
動用モータ18の駆動によってガイド柱17に沿って水
平方向(印字ヘッドの走査方向)に往復移動可能であ
る。ガイド柱17の近傍には、フレーム1に回転自在に
支持されたリードスクリュー19が設けてあり、キャリ
ア駆動用モータ18の回転をリードスクリュー19に伝
達する輪列R2が、フレーム1の正面右側部に設けられ
ている。輪列R2の構成は、モータ18のモータ歯車1
8aに、減速歯車20、切換歯車21が順次噛合してお
り、切換歯車21にリードスクリュー19に固着してあ
るリードスクリュー駆動歯車19aが噛合している。し
たがって、キャリア駆動用モータ18の回転は、輪列R
2を介してリードスクリュー19に伝達されることによ
り、キャリア16を移動させて印字ヘッド15による印
字を可能にしている。
【0023】モータ歯車18aには、これと同心の回転
板22が一体的に回転可能に設けられている。この回転
板22には外周部の内側に等間隔に放射状の透孔(図示
せず。)が設けられている。回転板22の外周部近傍の
1ヶ所には、回転板を挾むようにしてインタラプタ型の
光センサ23が設けてあり、回転板22の回転にともな
い透孔が光センサ23の光を通過させたり遮断したりす
るようになっている。つまり、回転板22と光センサ2
3とによって、キャリア駆動用モータ18の回転を検出
してキャリア16の移動速度を求めるパルス信号に変換
する検出手段(エンコーダ)24が構成されている。検
出手段24から出力されるデータ信号は、制御回路25
に供給され、キャリア16の移動速度、すなわち印字ヘ
ッド15の行方向の移動速度に応じて印字ヘッド15の
印字ピンごとに打ち出しタイミングを制御する。
【0024】したがって、タイムカードCがカード挿入
口12から挿入されると、カード挿入検出用スイッチ1
3がタイムカードCの下端部を検知し、カード送りモー
タ8の駆動を開始してタイムカードCの引き込み動作を
開始する。この引き込み動作中に、カード検知手段14
がタイムカードCの上端部を検知すると、カード引き込
み動作の停止制御を行う。
【0025】その後、カード送りモータ8を逆転方向で
駆動を開始して印字目的位置までのタイムカードCの引
き上げ動作を開始し、再びカード検知手段14がタイム
カードCの上端部を検知すると、その位置をタイムカー
ドCの基準位置として印字目的位置までのタイムカード
Cの引き上げ動作の停止制御を行う。
【0026】タイムカードCが印字目的位置にて停止し
たら、キャリア駆動用モータ18の駆動を開始し、モー
タ歯車18a、減速歯車20、切換歯車21、リードス
クリュー駆動歯車19aを介してリードスクリュー19
を回転させる。リードスクリュー19の回転により、キ
ャリア16はガイド柱17に沿って水平方向に移動する
ので、キャリア16に設けられた印字ヘッド15は、キ
ャリアの移動に合わせて行方向に走査され、後で詳細に
説明するような印字処理がなされて、タイムカードCの
印字欄C1に日時等の所望の印字が行われる。
【0027】印字処理は、キャリア駆動用モータ18の
回転を検出するための回転板22及び光センサ23から
なるエンコーダ24からの出力信号から、制御回路25
で印字ヘッド15の行方向の移動速度または移動距離を
求め、行方向の移動速度または移動距離に応じて印字ヘ
ッド15の印字ピンa〜gごとの打ち出しタイミングを
制御する。
【0028】図2はインパクト式印字装置の構成をブロ
ック図で示したものであり、モータ制御装置の中枢部を
なす制御回路(CPU)25に対しては、上述のカード
検知手段14からの出力信号が入力可能であり、上述の
印字ヘッド15へは、印字ピンの駆動信号を供給するよ
うになっている。制御回路25にはCPU25a、RO
M25b、RAM25cが備わっている。また、検出手
段24は上述の回転板22と光センサ23とからなるエ
ンコーダであり、キャリア駆動用モータ18の回転が検
出される。光センサ23の出力は、キャリア駆動用モー
タ18の1回転あたりに、6パルスの信号が得られ、キ
ャリアは1.8mm進むようになっている。この光セン
サ23の出力は制御回路25に供給され、制御回路25
で、この信号の周期が測定されることで、キャリア16
(印字ヘッド15)の移動速度が算出される。この移動
速度は、常に光センサ23の出力の最新の4パルス分の
移動速度の平均値tが使用される。平均値tは後述の第
1記憶回路27aに記憶されるようになっており、従っ
て第1記憶回路27aには常に最新の移動速度tが記憶
されていることになる。
【0029】また、制御回路25は、ROM25bに記
憶してある動作プログラムに従ってCPU25aで諸デ
ータを処理し、その結果をモータ駆動回路26等に出力
可能である。更にRAM25cには、タイムカードの印
字位置や印字内容等の諸データが記憶されるとともに、
検出手段(エンコーダ)24による検出結果を記憶す
る。
【0030】制御回路25には、記憶手段27がデータ
を授受可能に設けられている。記憶手段27には3つの
記憶回路が備わっている。
【0031】即ち、第1記憶回路27aには、上述した
最新のキャリア16の移動速度tを記憶しており、制御
回路25により第1記憶回路27aから移動速度tが読
み出されてモータ駆動回路26に供給されることによ
り、キャリア駆動用モータ18を回転駆動する。
【0032】第2記憶回路27bには、図7(c)で示
し、図3で示している印字ピンa〜gの着弾位置の行方
向におけるずれ量P1、P2、P3を予め記憶させてい
る。このずれ量は後述するように予め実験で測定して得
られた値である。
【0033】また、第3記憶回路27cは、この行方向
におけるずれ量を上述のキャリアの移動速度の平均値t
で除算して得られた印字ピンごとの打ち出しずれ時間P
1d、P2d、P3dを記憶してある。上述のように平
均値tは常に最新のデータに書き替えられるものである
から、このずれ量に対応する打ち出しずれ時間も、常に
最新データに書き替えられている。
【0034】図3を参照して、印字ピンの着弾位置の行
方向におけるずれ量P1〜P3について詳細に説明す
る。図6、図7(c)で説明したように、印字ヘッド1
5は円筒形プラテンAを背に複数の印字ピンを同一タイ
ミングで駆動させたとき印字ピンの着弾時の並びが直線
となるものを用いているので、円筒形プラテンAと形状
の異なる平面形プラテンBを背に複数の印字ピンを同一
タイミングで駆動させると印字ピンの着弾位置は縦1列
にきれいに整列せず、図3のように行方向に若干ずれて
くる。印字ヘッド15の走査方向を矢印のように右方向
とすると、印字ピンbとfが最初に着弾し、その着弾位
置から距離P1だけずれた位置に印字ピンdが次に着弾
し、更にそこから距離P2だけずれた位置に印字ピンc
とeが次に着弾し、更にそこから距離P3だけずれた位
置に印字ピンaとgが着弾する。そこで、先に着弾する
印字ピンに対して、印字ヘッド15がこのずれ量P1、
P2、P3だけ移動する時間、即ち、それぞれのずれ量
P1、P2、P3を移動速度の平均値tで除して得られ
る時間だけ駆動を遅らせれば、着弾位置を縦1列に整列
させることができる。本例では、ずれ量P1、P2、P
3を予め測定し、その測距結果を第2記憶回路27bに
予め記憶させておく。
【0035】
【動作の説明】図4に印字ピンごとの打ち出しのタイミ
ングを示しており、光センサ23のパルス数からキャリ
ア16の位置を検出し、キャリアが印字目標位置に到達
したら、まず印字ピンbとfの駆動信号を供給して打ち
出しを開始する。そして、P1d時間遅れた時間に印字
ピンdの駆動信号を供給して打ち出す。次いで、P2d
時間遅れた時間に印字ピンcとeの駆動信号を供給して
打ち出す。最後に、P3d時間遅れた時間に印字ピンa
とgの駆動信号を供給して打ち出す。全印字ピンa〜g
の打ち出しを終了したら、同じ順番で同様にして印字ピ
ンa〜gを引き戻す。
【0036】このような印字制御を行うことによって、
図5の黒丸で示しているように全ての印字ピンa〜gの
着弾位置が縦一列に揃って並んだ印字が行われ、図7
(c)に示した千鳥模様のような印字が改善され、きれ
いな印字が可能になる。なお、実際に印字を行う際に
は、上述したタイミングに基づき印字ピンa〜gを選択
的に動作させる。
【0037】なお、印字ヘッド15の行方向の移動速度
を予め設定し、この予定移動速度を制御回路25のRO
M25bに記憶させておき、制御回路25によって、モ
ータ18の回転をエンコーダ24で検出して得られる信
号から印字ヘッド15の移動速度を検出し、ROM25
bに記憶してある予定移動速度と検出された印字ヘッド
15の移動速度とを対比し、印字ヘッド15の移動速度
が予定移動速度に一致するようにモータ18の駆動電圧
の制御を行って印字ヘッド15の移動速度を補正し、そ
の上で、ROM25bに記憶してある印字ヘッドの予定
移動速度と記憶回路27に記憶してある上述の印字ピン
ごとのずれ量P1、P2、P3に基づいて、ずれ量P
1、P2、P3をそれぞれ予定移動速度で除算すること
により、打ち出しずれ時間P1d〜P3dを求め、この
打ち出しずれ時間P1d〜P3dに応じて印字ピンごと
の打ち出しタイミングの制御を行うようにしてもよい。
【0038】なお、上記それぞれの例において、設計プ
ラテンを円筒形プラテン、特定プラテンを平板形プラテ
ンとしたが、これに限るものではない。例えば、設計プ
ラテンを円筒形プラテンとし、特定プラテンを設計プラ
テンと曲率の異なる円筒形プラテンとしてもよい。ただ
し、本発明をタイムレコーダ用として用いる場合、通常
のプリンタで用いられている円筒形プラテン用の印字ヘ
ッドをタイムレコーダの平面プラテンに応用できるの
で、わざわざタイムレコーダ専用の印字ヘッドを設けな
ければならないという問題点を解消できる。
【0039】また、上記では印字ヘッドの印字ピンの数
を7ピンとしたが、これに限らず、適宜変更可能であ
る。
【0040】また、上記ではタイムレコーダに本発明を
用いた例を示したが、タイムレコーダに限らず所望の印
字装置に適用可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明は、複数の印字ピンを同一タイミ
ングで駆動させたときの実際に使用する特定プラテンに
対する上記の印字ピンごとの着弾位置の行方向における
ずれ量を記憶手段に予め記憶しておき、印字ピンごとの
打ち出しタイミングを、印字ヘッドの行方向への移動速
度と印字ピンごとの着弾位置の行方向におけるずれ量に
基づいて制御手段で制御することとしているので、印字
ピンの着弾位置を縦並びに整列させることができる。よ
って、設計プラテン用に開発されたドットインパクト式
印字ヘッドを設計プラテンと形状の異なる特定プラテン
を背にして印字させる場合に生じる印字精度の劣化を防
止できる。また、設計プラテン用に開発されたドットイ
ンパクト式印字ヘッドの汎用性が増す。つまり、設計プ
ラテン用に開発されたドットインパクト式印字ヘッドは
設計用プラテンに対してしか使用できなかったという問
題点を解決できる。
【0042】また本発明は、上記の印字ヘッドの行方向
への移動速度が予め設定された予定移動速度となるよう
にモータを制御し、印字ピンごとの打ち出しタイミング
を、予定移動速度と上記印字ピンごとの着弾位置の行方
向におけるずれ量に基づいて、制御手段で制御すること
としている。この構成によって印字ピンの着弾位置を縦
並びに整列させる制御が容易にできる。よって、設計プ
ラテン用に開発されたドットインパクト式印字ヘッドを
設計プラテンと形状の異なる特定プラテンを背にして印
字させる場合に生じる印字精度の劣化を防止できる。ま
た、設計プラテン用に開発されたドットインパクト式印
字ヘッドの汎用性が増す。つまり、設計プラテン用に開
発されたドットインパクト式印字ヘッドは設計用プラテ
ンに対してしか使用できなかったという問題点を解決で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したタイムレコーダの内部構成例
を示す正面図である。
【図2】本発明の構成を示すブロック図である。
【図3】従来の印字ピンの駆動による印字ピンの着弾位
置図である。
【図4】本発明の印字ピンごとの打ち出しタイミング図
である。
【図5】本発明による印字ピンの駆動による印字ピンの
着弾位置図である。
【図6】(a)(b)(c)は円筒形プラテンを用いた
従来例における印字ヘッドとプラテンと印字ピンの着弾
位置の概略図である。
【図7】(a)(b)(c)は、図6の従来例の円筒形
プラテンを平板形プラテンに変えて印字した場合に予想
される印字ヘッドとプラテンと印字ピンの着弾位置の概
略図である。
【符号の説明】
A 設計プラテン D 特定プラテン 15 印字ヘッド a〜g 印字ピン 18 モータ(キャリア駆動用モータ) 19 走査機構(リードスクリュー) 24 検出手段(エンコーダ) 25 制御回路 26 モータ駆動回路 27 記憶手段 27a 第1記憶回路 27b 第2記憶回路 27c 第3記憶回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/51

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列方向に複数の印字ピンを有しかつ所定
    形状の設計プラテンを背に上記複数の印字ピンを同一タ
    イミングで駆動させたとき上記印字ピンの着弾時の並び
    が直線となるドットインパクト式の印字ヘッドと、この
    印字ヘッドを行方向に走査する走査機構と、この走査機
    構を駆動するモータとを有し、上記印字ヘッドを行方向
    に走査しながら印字を行うインパクト式印字装置であっ
    て、 実際に使用されるプラテンが上記設計プラテンと形状の
    異なる特定プラテンであり、 上記複数の印字ピンを同一タイミングで駆動させたとき
    の上記特定プラテンに対する上記印字ピンごとの着弾位
    置の上記行方向におけるずれ量を予め記憶しておく記憶
    手段と、 上記印字ヘッドの上記行方向への移動速度と上記印字ピ
    ンごとの着弾位置の上記行方向におけるずれ量に基づい
    て、上記印字ピンごとの打ち出しタイミングを制御する
    制御手段と を含むことを特徴とするインパクト式印字装置。
  2. 【請求項2】 列方向に複数の印字ピンを有しかつ所定
    形状の設計プラテンを背に上記複数の印字ピンを同一タ
    イミングで駆動させたとき上記印字ピンの着弾時の並び
    が直線となるドットインパクト式の印字ヘッドと、この
    印字ヘッドを行方向に走査する走査機構と、この走査機
    構を駆動するモータとを有し、上記印字ヘッドを行方向
    に走査しながら印字を行うインパクト式印字装置であっ
    て、 実際に使用されるプラテンが上記設計プラテンと形状の
    異なる特定プラテンであり、 上記複数の印字ピンを同一タイミングで駆動させたとき
    の上記特定プラテンに対する上記印字ピンごとの着弾位
    置の上記行方向におけるずれ量を予め記憶しておく記憶
    手段と、 上記印字ヘッドの上記行方向への移動速度が予め設定さ
    れた予定移動速度となるよう上記モータを制御し、上記
    予定移動速度と上記印字ピンごとの着弾位置の上記行方
    向におけるずれ量に基づいて、上記印字ピンごとの打ち
    出しタイミングを制御する制御手段と を含むことを特徴とするインパクト式印字装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記制御手
    段は、さらに上記印字ヘッドの上記行方向への移動速度
    を検出する手段を含むことを特徴とするインパクト式印
    字装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2、3において、上記設計プラ
    テンは円筒形プラテンであり、上記特定プラテンは平板
    形プラテンであることを特徴とするインパクト式印字装
    置。
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