JPH05278147A - ゴムとの接着性に優れたスチールコード用鋼線の製造方法 - Google Patents

ゴムとの接着性に優れたスチールコード用鋼線の製造方法

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JPH05278147A
JPH05278147A JP4082505A JP8250592A JPH05278147A JP H05278147 A JPH05278147 A JP H05278147A JP 4082505 A JP4082505 A JP 4082505A JP 8250592 A JP8250592 A JP 8250592A JP H05278147 A JPH05278147 A JP H05278147A
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JP
Japan
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rubber
wire
steel
steel wire
shot
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4082505A
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English (en)
Inventor
Masaji Sasaki
正司 佐々木
Hitoshi Tashiro
均 田代
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH05278147A publication Critical patent/JPH05278147A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/0666Reinforcing cords for rubber or plastic articles the wires being characterised by an anti-corrosive or adhesion promoting coating
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2205/00Rope or cable materials
    • D07B2205/30Inorganic materials
    • D07B2205/3021Metals
    • D07B2205/3085Alloys, i.e. non ferrous
    • D07B2205/3089Brass, i.e. copper (Cu) and zinc (Zn) alloys

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  • Tyre Moulding (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はスチールコードとゴムとの接着性を
向上させるためのスチールコード用鋼線の製造方法を提
供するものである。 【構成】 鋼線にブラスめっきを行った後、伸線加工し
てスチールコード用鋼線を製造する方法において、伸線
加工後、ショットブラストを行うことにより伸線潤滑剤
を除去すると共に、めっき厚さを薄くすることを特徴と
する。 【効果】 本発明によれば、精度ならびに再現性良く、
ゴムとの接着性に優れたスチールコード用鋼線を製造で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ、ホース、コン
ベアベルトなどのゴム物品補強用スチールワイヤおよび
スチールコード用鋼線の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴム中に鋼線を埋め込んでゴムの強度、
耐久性を向上させる技術は多く実施されているが、なか
でもゴムとスチール補強材の複合物は、自動車用タイ
ヤ、高圧ゴムホース、コンベアベルトなどに応用されて
いる。自動車用タイヤコード用鋼線はゴムとの接着性を
付与させるために表面にブラスめっきを施すが、そのと
きのブラスめっきの厚さおよび極表層部のCu濃度が接
着性に微妙に影響する。ゴムとスチールコード用鋼線の
接着性はゴム中のSとスチールコード用鋼線のブラスめ
っき中のCuが化学結合することにより接着するが、こ
のときの反応生成物のCuSが多いと接着性は不良であ
り、Cu2 Sが多いと接着性は良好であるという傾向が
ある。また、めっき厚さは薄い方が接着性がよく、これ
は接着界面でSと反応するCuの量が適度でなければ接
着性の良好なCu2 Sが生成しないためである。めっき
を施す最初の段階で、めっき厚さを薄くすることにより
伸線加工後のめっき厚さを薄くする方法も考えられる
が、めっき厚さが薄いと伸線加工時のダイスとの摩擦が
増加し、伸線加工が困難になるため、伸線加工を良好に
行うためにも、めっきは厚めの方がよい。伸線加工時の
断線頻度増加による生産性低下を考慮に入れた場合、最
初からめっき厚さを薄くする方法は適切ではない。また
伸線加工後のブラスめっき表面には伸線潤滑剤が残存し
ているので、ゴムと良好な接着を行うためにはこれを除
去することが望ましい。
【0003】めっき厚さを薄くすることによる接着性向
上方法として特開昭61−190082号公報では、伸
線後に、酸性またはアルカリ性水溶液で極表層を溶解除
去してめっき層を薄くする方法を採っている。しかし、
伸線後の鋼線表面は伸線潤滑剤が残存しており、時間と
共に腐食が進み、まためっき表面も酸化してくるために
表面が不活性であり、酸性またはアルカリ性水溶液に浸
漬しても、めっき層を均一に溶解することは困難である
という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点を解決するためになされたもので、スチ
ールコード用鋼線のゴムとの接着性を向上させるため
に、伸線加工後にショットブラストを行い、表面の潤滑
剤を除去し、かつめっき厚さを薄くして結合力が強いC
2 S反応を促進させることにより、ゴムとの接着性に
優れたスチールコード用鋼線を製造する方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の具体的な解決手
段は、伸線加工後、表面に残存している潤滑剤を均一
に除去すること、ブラスめっき層厚さを薄くすること
である。すなわち、本発明の要旨とするところは、鋼線
にブラスめっきを行った後、伸線加工してスチールコー
ド用鋼線を製造する方法において、伸線加工後、ショッ
トブラストを行うことにより伸線潤滑剤を除去するとと
もに、めっき厚さを薄くすることを特徴とするゴムとの
接着性に優れたスチールコード用鋼線の製造方法にあ
る。
【0006】
【作用】伸線加工後、ショットブラストを行う理由であ
るが、めっき表面の伸線潤滑剤およびめっき層研削を均
一に行うには、化学的溶解方法では表面清浄度の不均一
さに相当溶解力が影響されて、めっき層研削作用にかな
りのばらつきが生じるため、機械的方法が最も精度が良
く、その中でもショットブラストは極細線のような微小
領域対象物に対してもショット球をその線径以下に小さ
くすることで対応できるので最も適していることによ
る。またショットブラストは、図1に示すようにショッ
ト圧力×ショット時間をパラメーターに採り、それらを
制御することにより伸線潤滑剤およびめっき層厚さの管
理が可能であるという利点を有している。伸線潤滑剤厚
さは0が理想的であるが、めっき厚さは極端に薄くても
接着効果が低下するので、好ましくは0.01〜0.1
5μmの範囲が最もゴムとの接着性が高い。
【0007】また、一般的にゴムの種類によりゴムとス
チールコード用鋼線との接着性は変化するが、ゴムとス
チールコード用鋼線の接着がCuとSとの化学結合によ
るものである限り反応機構および反応生成物は変わら
ず、ゴム組成が変わってもスチールコード用鋼線表面の
潤滑剤およびめっき厚さの減少にともなってゴムとの接
着性が向上する傾向は変わらない。
【0008】
【実施例】Cu含有率70重量%、めっき厚2μmでブ
ラスめっきを行った線径1.3mmのブラスめっき鋼線
を用い、湿式伸線加工により線径0.2mmとした後、
ショット圧力5kgf/cm2 、ショット時間10秒で
ショットブラストを行った。ショット球は鋼製の粒径1
0〜80μmであり、圧縮空気によりショット球を投射
する方式である。得られた線径0.2mmのブラスめっ
き鋼線を、撚り線機により1×7のスチールコードに製
作し、ゴムとの接着性評価に使用した。ゴムとの接着性
評価は、表2に示す組成のゴムを用い、150℃×30
minの加硫条件でスチールコードと接着させた後、ゴ
ムからの引抜力、ゴム接着率により行った。なお、比較
のために上記工程でショットブラストを行わないサンプ
ルについても同様に調査した。また、潤滑剤の残量はE
SCAによる深さ方向分析で求めた厚さで、めっき厚さ
は試料を横断面研磨しSEM観察により測定した。
【0009】図1に本実施例の結果を示すが、潤滑剤は
約20kgf/cm2 ・sのショットでほぼなくなる
が、めっき厚さはショットと共に直線的に減少してい
く。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】表1の結果において、本発明1はショット
により潤滑剤厚さを半分に減少させた場合であるが、比
較例のショットなしに比べてゴムからの引抜力およびゴ
ム接着率共に向上した。本発明2は本発明1よりもショ
ットを多めにし、潤滑剤厚さを0にした場合であるが、
本発明1よりも更にゴムからの引抜力およびゴム接着率
が共に向上している。
【0013】本発明3は本発明2よりも更にショットを
多めにし、めっき層厚さを約半分に減少させた場合であ
るが、本発明2よりもゴムからの引抜力およびゴム接着
率が更に向上し、比較例に比べればゴムからの引抜力で
2倍近く向上している。これらの結果からわかるよう
に、本発明にしたがって処理を施したスチールコード用
鋼線は比較例に比べ、ゴムからの引抜力、ゴム接着率共
に極めて優れていることがわかる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、前記の技術的課題を解
決することができ、しかも精度ならびに再現性良く、品
質上安定したスチールコード用鋼線を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の結果を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼線にブラスめっきを行った後、伸線加
    工してスチールコード用鋼線を製造する方法において、
    伸線加工後、ショットブラストを行うことにより伸線潤
    滑剤を除去するとともに、めっき厚さを薄くすることを
    特徴とするゴムとの接着性に優れたスチールコード用鋼
    線の製造方法。
JP4082505A 1992-04-03 1992-04-03 ゴムとの接着性に優れたスチールコード用鋼線の製造方法 Withdrawn JPH05278147A (ja)

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JP4082505A JPH05278147A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 ゴムとの接着性に優れたスチールコード用鋼線の製造方法

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JPH05278147A true JPH05278147A (ja) 1993-10-26

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ID=13776367

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JP (1) JPH05278147A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007102233A1 (ja) 2006-03-08 2007-09-13 Kabushiki Kaisha Bridgestone ゴム物品補強用のブラスめっき鋼線とその製造方法
WO2021029378A1 (ja) * 2019-08-14 2021-02-18 株式会社ブリヂストン スチールコード-ゴム複合体、タイヤ、コンベヤベルト、ホース、及びゴムクローラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007102233A1 (ja) 2006-03-08 2007-09-13 Kabushiki Kaisha Bridgestone ゴム物品補強用のブラスめっき鋼線とその製造方法
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Effective date: 19990608