JPH0527749A - 自動演奏ピアノ及びその補正情報作成装置 - Google Patents

自動演奏ピアノ及びその補正情報作成装置

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JPH0527749A
JPH0527749A JP3181216A JP18121691A JPH0527749A JP H0527749 A JPH0527749 A JP H0527749A JP 3181216 A JP3181216 A JP 3181216A JP 18121691 A JP18121691 A JP 18121691A JP H0527749 A JPH0527749 A JP H0527749A
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JP
Japan
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key
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timing
time
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Application number
JP3181216A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsunaga
博 松永
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピアノの機差や鍵毎の構造的な機差にかかわ
らず、常に高品位の自動演奏を再現する。 【構成】 鍵番号KNo. と打鍵強度Ponを設定し、鍵駆
動用ソレノイドを励磁する(S311〜S313)。サ
ンプリング時刻に達したらマイクロフォンの検出値から
音量dB1 を算出し(S315,S317)、音量最大
値におけるタイムカウンタCの値によりワークレジスタ
を書き換える(S319,S321)。タイムカウンタ
Cから微小サンプリング間隔△Sをデクリメントしつつ
所定時間Tconst =150msecが経過するまでこの
処理を続け(S323,S325)、全ての鍵につい
て、弱打から強打まで処理を繰り返し実行してバックア
ップRAM内の再生時遅延時間マップ内の該当鍵の該当
打鍵強度の再生時遅延時間データTDplay-on を書き換
える(S327〜S333)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動演奏ピアノの再生
演奏において、打鍵の強弱が実際の発音タイミングに及
ぼす影響から来る演奏の流れの中でのずれをなくし、品
位の高い音楽演奏を可能にするための自動演奏ピアノ及
びその補正情報作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動演奏ピアノにおいては、
打鍵指令(オンイベント)から、実際の発音までにはソ
レノイドの励磁時間の関係等が影響し、強打と弱打で発
音時期のバランスが崩れるという問題があった。
【0003】そこで、オンイベント発生により打鍵用ソ
レノイドに対する駆動電力曲線Ldrv を作成する段階
で、図17に示す様に、駆動電力曲線Ldrv の先頭部分
にタイミング補正のための休止期間T1 を設ける手法が
採用されていた。この休止期間T1 は、押鍵データに含
まれる打鍵強度データに基づいて、打鍵強度が大きいほ
ど長い休止期間となる様に、最大100msecの範囲
で予め設定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発音タイミン
グは、単に励磁時間の問題だけでなく、ピアノの機構上
の要因によっても変動する。即ち、鍵とアクション部と
の位置関係などの微妙なずれや摩擦の関係等により、鍵
を押してからハンマーが弦をたたくまでの時間は、ピア
ノ毎に1台1台異なっており、同じピアノであっても鍵
毎に異なっていることによっても発音タイミングがずれ
てしまうのである。また、これらは経時的にあるいは調
整によっても異なってくる。
【0005】このため、従来の様に打鍵強度による一定
の関係にのみ基づいて全鍵を同じように補正するだけで
は、実際に自動演奏させたときに微妙なタイミングのず
れが発生し、高品位の演奏を再現できない場合があっ
た。そこで、ピアノの機差や鍵毎の構造的な機差にかか
わらず、常に高品位の自動演奏を再現することのできる
自動演奏ピアノ及びその補正情報作成装置を提供するこ
とを目的として本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成するためになされた本発明の自動演奏ピアノは、図1
に例示する様に、1つの鍵又は複数の鍵を単位とした2
以上の鍵グループ毎に、当該鍵グループについて弱打か
ら強打までを同時に発音させるとした場合の当該鍵グル
ープ内の鍵の動作タイミングに関する補正情報を打鍵強
度と関連して記憶する補正情報記憶手段M1と、鍵の動
作に関して与えられた鍵動作関連情報中の打鍵強度に関
する情報に基づいて前記補正情報記憶手段を参照し、複
数の鍵動作関連情報相互の発音タイミングを整合化する
補正を行う発音タイミング整合化手段M2とを備えるこ
とを特徴とする。
【0007】この自動演奏ピアノによれば、2以上の鍵
グループ毎に補正情報を記憶しているから、1つ又は1
グループの鍵毎に固有の発音タイミングのずれを的確に
補正することができる。なお、鍵動作関連情報とは、再
生の際の鍵駆動情報だけでなく、録音の際のオンイベン
ト検出に関する情報も含む広い概念である。例えば、再
生についていうならば、図17の駆動電力曲線Ldrv の
休止期間T1 を鍵毎の性格に合わせて補正することを意
味する。また、録音に当たっても、キーセンサによるセ
ンシングタイミングと発音タイミングとの間には弱打と
強打でずれがあることから、センシングタイミング同士
の関係を整合化する構成として実現することができる。
この結果、再生演奏に当たってはバランスのよい高品位
の演奏を実行することができ、録音に当たってもバラン
スが崩れることがない。
【0008】しかも、録音に当たってこの構成を採用す
ると、キーセンサの取り付け位置に微妙なずれがあった
としてもその影響をも取り除くことができる。従って、
従来精密を要したセンシング位置の調整を簡略化するこ
とが可能になるというさらに顕著な作用をも奏する。
【0009】また、本発明の自動演奏ピアノは、図2に
例示する様に、所定の鍵のアクチュエータACTに対し
て打鍵強度を変化させた鍵駆動信号を出力し、弱打から
強打までを段階的に再生させる段階的再生手段M11
と、該段階的な再生における実際の発音タイミングを検
出する発音タイミング検出手段M12と、該検出される
発音タイミングに基づいて、前記所定の鍵について弱打
から強打までを同時に発音させるとした場合の鍵の動作
タイミングに関する補正情報を算出する補正情報算出手
段M13と、該補正情報算出手段M13による算出結果
を、打鍵強度に関連して記憶する補正情報記憶手段M1
4と、鍵の動作に関して与えられた鍵動作関連情報中の
打鍵強度に関する情報に基づいて前記補正情報記憶手段
M14を参照し、複数の鍵動作関連情報相互の発音タイ
ミングを整合化する補正を行う発音タイミング整合化手
段M15とを備えることを特徴とする自動演奏ピアノと
しても完成されている。
【0010】ここで、発音タイミング検出手段M12と
は、音、即ち空気振動を捉えるマイクロフォンや圧電素
子等の手段であってもよいし、ピアノの響板の機械的な
振動を捉える振動計等の手段であってもよい。また、段
階的再生手段M11において一度に駆動すべき鍵は、一
つでもよいし、複数でもよい。
【0011】この自動演奏ピアノによれば、段階的再生
手段M11により弱打から強打までを段階的に実行させ
たときのそれぞれの実際の発音タイミングを、発音タイ
ミング検出手段M12が検出する。そして、補正情報作
成手段M13は、検出される発音タイミングに基づい
て、前記所定の鍵について弱打から強打までを同時に発
音させるとした場合の鍵の動作タイミングに関する補正
情報を算出する。そして、この補正情報は補正情報記憶
手段M14に記憶される。なお、この記憶に当たって
は、鍵一つずつについて記憶してもよいし、所定の複数
鍵についてまとめて記憶してもよい。この補正情報記憶
手段M14は、発音タイミング整合化手段M15によっ
て鍵の動作に関して与えられた鍵動作関連情報中の打鍵
強度に関する情報に基づいて参照され、複数の鍵動作関
連情報相互の発音タイミングを整合化する補正が行われ
る。なお、ここでいう鍵動作関連情報も、再生の際の鍵
駆動情報だけでなく、録音の際のオンイベント検出に関
する情報も含む広い概念である。
【0012】この請求項2に記載の自動演奏ピアノの構
成を一層理解し易いものとするために、補正情報の具体
例及び発音タイミングの整合化の具体例を説明する。仮
に、再生に当たって同時に駆動信号を与えた場合には、
弱打よりも強打の方が早く発音する。従って、段階的再
生手段M11において駆動信号を出力したタイミング
と、発音タイミング検出手段M12にて検出した発音タ
イミングとの関係は、弱打と強打において図3に示す様
になる。従って、例えば図示の時間TS,TL を算出す
れば、これらをそのまま補正情報として用いることがで
きる。
【0013】即ち、例えばフロッピディスク等の記憶手
段から再生演奏のための鍵駆動情報が与えられた場合に
は、その情報中の打鍵強度に関する情報に基づいて前記
補正情報記憶手段M14を参照し、図4に示す様に、弱
打の励磁時間と強打の励磁時間の差を相殺する様に、上
述の時間TS ,TL をそれぞれの休止期間として与える
ことにより、再生演奏の際の弱打から強打までの発音タ
イミングを整合化することができる。
【0014】また、従来は問題視されていなかったが、
録音に当たっても、本発明の構成にて対応することがで
きる。録音に当たっての演奏タイミングは、鍵の所定の
動作をキーセンサ等により検出することにより把握され
ているが、実際の発音はこのキーセンサにより把握され
た演奏タイミングより若干遅れて現れ、しかも弱打より
も強打の方が早く発音する関係を有している。従って、
段階的再生手段M11による段階的な再生が行われてい
るときにキーセンサ等に演奏タイミングを把握すれば、
これと発音タイミングとの関係は、弱打と強打において
図3に示したのとほぼ同様の関係にある。従って、例え
ば図示の時間TS0,TL0を算出すれば、これらをそのま
ま補正情報として用いることができる。
【0015】即ち、例えば録音に当たって把握された演
奏タイミングを、そのとき把握された打鍵強度に関する
情報に基づいて補正情報記憶手段M14を参照し、時間
TS0,TL0だけ演奏タイミングを遅らせるなどすること
により、録音の際の弱打から強打までの発音タイミング
を整合化することができる。
【0016】この様に顕著な作用を奏する自動演奏ピア
ノは、別置きの自動演奏ピアノの補正情報作成装置との
組合せによっても達成することができる。その様な自動
演奏ピアノの補正情報作成装置は、図5に例示する様
に、所定の鍵のアクチュエータACTに対して打鍵強度
を変化させた鍵駆動信号を出力し、弱打から強打までを
段階的に再生させる段階的再生手段M21と、該段階的
な再生における実際の発音タイミングを検出する発音タ
イミング検出手段M22と、該検出される発音タイミン
グに基づいて、前記所定の鍵について弱打から強打まで
を同時に発音させるとした場合の鍵の動作タイミングに
関する補正情報を算出する補正情報算出手段M23と、
該補正情報算出手段M23による算出結果を、打鍵強度
に関連して自動演奏ピアノPIANOに与える補正情報
付与手段M24とを備えることを特徴とする。
【0017】
【実施例】次に、本発明を適用した自動演奏ピアノの実
施例を説明する。実施例としての自動演奏ピアノ1は、
図6に示す様に、鍵3を押下することによりアクション
機構4を介してハンマ5を駆動して弦6を打撃する発音
機構部9と、鍵3の下側奥に配設された鍵駆動用ソレノ
イド11に駆動信号を出力するコントロールユニット1
3とを備え、さらに、コントロールユニット13にA/
D変換器15を介して接続されたマイクロフォン17を
有する。
【0018】コントロールユニット13は、図7に示す
様に、CPU21,ROM22,RAM23,バックア
ップRAM24,クロック25等を含む論理演算回路で
ある。このコントロールユニット13には、入出力ポー
ト26を介して、前述のマイクロフォン17や、キーセ
ンサ7,8が接続されている。なお、キーセンサ7,8
は、鍵3の押下の状態を上下二つの押し込み位置につい
て検出し、演奏タイミング及び打鍵強度を算出し、演奏
者の演奏を自動演奏用の情報として録音する際に用いら
れる検出手段である。
【0019】コントロールユニット13は、こうしたキ
ーセンサ7,8からの入力信号に基づいて、いわゆるイ
ベント方式の録音手法により、自動演奏データを作成す
る。作成された自動演奏データは、入出力ポート26を
介してフロッピディスクドライバ31に与えられ、フロ
ッピディスク33に記憶される。また、逆に、この自動
演奏データは、フロッピディスク33から読み出され、
鍵駆動用ソレノイド11の駆動回路35へ出力され、や
はりイベント方式による再生演奏が実行される。
【0020】コントロールユニットは、こうした録音,
再生等の各種動作の指示のための操作パネル37や、表
示用のディスプレイ39等とも入出力ポート26を介し
て接続されている。本実施例の一つの特徴は、録音時に
図8に示す様な手順の処理を実行する点にある。この処
理は、操作パネル37にて録音モードが選択されると開
始される。
【0021】まず、演奏者の押鍵・離鍵動作を反映した
キーセンサ7,8からの検出信号が変化したか否かを判
断し(S101)、変化があった場合は、その変化の仕
方により、オンイベント発生時点tonとオフイベント発
生時点toff を捉える(S102)。続いて、今回のキ
ーセンサ7,8の検出信号の変化が押鍵による変化か否
かを判断する(S102a)。S102で把握されたの
がオンイベント発生時点tonであれば、押鍵と判断さ
れ、キーセンサ7,8の検出値から打鍵速度に関連する
時間差△tを算出する(S103)。
【0022】続いて、この時間差△tに基づいて打鍵強
度データPonを算出する(S104)。ここで、Kは、
演算のための係数である。次に、打鍵強度データPonに
基づいて、録音時の発音遅延時間TDrec-onを算出する
(S105)。この発音遅延時間TDrec-onとは、オン
イベント発生時点tonと実際の発音との時間差に対応し
た情報である。
【0023】また、打鍵強度データPonを鍵番号KNo.
及びオンイベント発生時点tonと組み合わせて押鍵デー
タDonを作成する(S106)。一方、S102aで押
鍵ではない、即ち今回のキーセンサ変化は離鍵による変
化であると判断されたならば、オフイベント発生時点t
off から現実の止音タイミングまでの止音遅延時間TD
rec-off を設定する(S107)。そして、押鍵データ
Donと同様に、鍵番号KNo.及び打鍵強度データPonを
鍵オフイベント発生時点toff と組み合わせて離鍵デー
タDoff を作成する(S106)。なお、離鍵データD
off における打鍵強度Ponは、通常「0」となる。
【0024】こうして算出された押鍵データDonには録
音時発音遅延時間TDrec-onを付加して情報Don+TD
rec とし、離鍵データDoff には録音時止音遅延時間T
Drec-off を付加して情報Doff +TDrec とし、これ
らをRAM13内の専用のアサイナ中の空きチャンネル
に一時記憶する(S108)。なお、実施例では64チ
ャンネルで一つのアサイナを構成している。
【0025】ここで、録音時発音遅延時間TDrec-on
は、演奏者の押鍵により検出されたオンイベント発生時
点から実際の発音時点までの時間である。従って、図9
に示す様に、打鍵強度Ponが小さいほど長い時間となる
傾向のデータになり、数msec〜100msec程度
の範囲内にある。
【0026】一方の録音時止音遅延時間TDrec-off に
ついては本実施例では35msecに固定してある。こ
れは離鍵に際しての鍵3とアクション部との機構的特性
による戻り速度の代表値である。なお、高度な演奏にお
いては意識的にゆっくりと鍵を離すことがあるが、これ
をも忠実に再現する必要があれば、次の様にすることも
できる。即ち、S102〜S105と同様に、いわゆる
オフベロシティを算出し、このオフベロシティが低速を
意味するほど録音時止音遅延時間TDrec-offが長くな
る関係のマップ等を用いて録音時止音遅延時間TDrec-
off を算出してもよい。
【0027】S108の処理の結果、RAM13内に
は、図10に示す様に、第1バイトに遅延時間データT
Drecを、第2バイトに鍵番号データKNo. を、第3バ
イトに打鍵強度データPonを有する情報として16進表
示で記憶される。この図は押鍵データDonだけを示して
いるが、離鍵データDoff についても同様である。
【0028】次に、一定の微小時間△TD(実施例では
5msec)が経過したか否かを判断する(S108
a)。「NO」と判断されたならば再びS101へ戻
る。なお、S101で「NO」と判断された場合はS1
02〜S108をパスして直接このS108aに移行す
る様に構成されている。
【0029】S108aの処理において「YES」と判
断されたならば、録音用のアサイナ内で最初に処理すべ
きチャンネルについて、そこに一時記憶された情報の遅
延時間データTDrecから微小時間△TDを減算し(S
108b)、減算後の遅延時間データTDrec が0ms
ecとなったか否かを判断する(S109)。
【0030】「YES」と判断されたらその情報を演奏
情報としてフロッピディスク33に移動させると共に
(S110)、全チャンネルについてS108,S10
9の処理が実行されたか否かを判断し(S111)、残
ったチャンネルがあればその遅延時間データTDrecか
ら所定値△TDを減算し(S108b)、S109以下
の処理を繰り返し実行する。なお、S109で「NO」
と判断された場合は、S110をパスしてS111へ進
む。
【0031】こうして、本実施例の録音処理によれば、
現実の発音タイミング及び止音タイミングの関係にて演
奏情報の録音がなされる。つまり、オンイベント発生t
onやオフイベント発生toff を単に機械的な動作関係だ
けで捉えるのではなく、現実に即した補正を加えて現実
の発音タイミング及び止音タイミングの関係に置き換え
た情報を演奏情報とするのである。
【0032】次に、実施例において採用した再生方法に
ついて説明する。この処理は、操作パネル37にて再生
モードが選択されると開始され、図11に示す様な手順
にて実行される。まず、フロッピディスク33から読み
出すべき情報があるか否かを判断する(S201)。つ
まり、各押鍵データDon及び離鍵データDoff の有する
時系列に関する情報から、それぞれが読み出しタイミン
グになったか否かを判断するのである。ここで、再生も
イベント方式であるから、押鍵データDonと離鍵データ
Doff とは互いに独立した性質を有する。
【0033】読み出しタイミングのデータがあるなら
ば、それをフロッピディスク33から読み出し(S20
1a)、オンイベントに対応するデータであるか否かを
判断する(S201b)。読み出したのがオンイベント
に対応するデータ、即ち押鍵データDonであるならば、
その打鍵強度データPonに基づいて、再生時の発音遅延
時間TDplay-onを算出する(S202)。一方、離鍵
データDoff であるならば止音遅延時間TDplay-offを
設定する(S203)。そして、S202を経たかS2
03を経たかに応じて、押鍵データDon又は離鍵データ
Doff に、それぞれに算出又は設定した再生時発音遅延
時間TDplay-on 又は再生時止音遅延時間TDplay-off
を付加した付加後データDon+TDplay又はDoff +
TDplayを生成し、これらをRAM13内の再生用アサ
イナの空きチャンネルに一時割り付ける(S204)。
この再生用のアサイナも64チャンネルで構成されてい
る。
【0034】ここで、再生時発音遅延時間TDplay-on
は、図12に示す様に、打鍵強度Ponが大きいほど長い
時間となる傾向のデータであり、数msec〜100m
sec程度の範囲内にある。この関係は、後述の再生時
遅延時間マップ作成処理により、必要に応じて作成・修
正されたマップとしてバックアップRAM24内に記憶
されている。
【0035】一方の再生時止音遅延時間TDplay-offに
ついては35msecに固定してある。この35mse
cという値も録音時と同様に鍵3とアクション部との機
構的特性による戻り速度の代表値である。この値につい
てもオフベロシティを算出してそれなりに差のある値と
してもよいことはもちろんである。
【0036】次に、今回割り付けた付加後データが押鍵
に対するものであるか離鍵に対するものであるかを判断
する(S205)。S205の処理において今回の割付
が押鍵に対するものであると判断されたならば、再生用
アサイナ中に同一鍵についての離鍵に関する付加後デー
タDoff +TDplayが既に割り付けられているか否かを
判断する(S206)。「YES」と判断されたならば
既に割り付けられている離鍵に関する付加後データDof
f +TDplay中の止音遅延時間TDplay-offの方が、今
回割り付けようとしている押鍵に関する付加後データD
on+TDplay中の発音遅延時間TDplay-on よりも大き
いか否かを判断する(S207)。つまり、今回の割り
付けにより「追越し現象」が起こるか否かを判断する。
S207の処理において「YES」と判断された場合に
は、既に割り付けられていた離鍵に関する付加後データ
Doff +TDplay中の止音遅延時間TDplay-offを、今
回割り付けようとしている押鍵に関する付加後データD
on+TDplay中の発音遅延時間TDplay-on よりも小さ
い値まで強制的に遅延時間の減算を行う(S208)。
【0037】一方、S205の処理において、今回の割
り付けが離鍵に対するものであると判断されたならば、
再生用アサイナ中に同一鍵についての押鍵に関する付加
後データDon+TDplayが既に割り付けられているか否
かを判断する(S209)。「YES」と判断されたな
らば既に割り付けられている押鍵に関する付加後データ
Don+TDplay中の発音遅延時間TDplay-on の方が、
今回割り付けようとしている離鍵に関する付加後データ
Doff +TDplay中の止音遅延時間TDplay-offよりも
小さいか否かを判断する(S210)。つまり、今回の
割り付けにより「逆転現象」が起こるか否かを判断す
る。S210の処理において「YES」と判断された場
合には、今回割り付けた離鍵に関する付加後データDof
f +TDplay中の止音遅延時間TDplay-offを、既に割
り付けてある押鍵に関する付加後データDon+TDplay
中の発音遅延時間TDplay-on よりも大きい値まで強制
的に遅延時間の加算を行う(S211)。
【0038】S206〜S208の処理の結果、RAM
13内の再生用アサイナには、図13に示す様に、第1
バイトに遅延時間データTDplayを、第2バイトに鍵番
号データKNo. を、第3バイトに打鍵強度データPonを
有する情報として16進表示で記憶される際に、割り付
け当初(A)であったものが(B)の様に書き換えられ
る。同じく、S209〜S211の処理の結果、図14
に示す様に、割り付け当初(A)であったものが(B)
の様に書き換えられる。
【0039】次に、一定の微小時間△TD(実施例では
5msec)が経過したか否かを判断する(S211
a)。「NO」と判断されたならば処理を終了する。な
お、S201で「NO」と判断された場合は以下の処理
をパスして直接このS211aに移行する様に構成され
ている。また、S206,S207,S209,S21
0で「NO」と判断された場合も直ちにこのS211a
に移行する。
【0040】S211aの処理において「YES」と判
断されたならば、再生用アサイナ内の最初に処理すべき
チャンネルについて、そこに一時割り付けられた情報の
遅延時間データTDplayから微小時間△TDを減算し
(S211b)、減算後の遅延時間データTDplayが0
msecとなったものがあるか否かを判断する(S21
2)。
【0041】S212の処理において「YES」と判断
されたらその0msecとなった遅延時間データTDpl
ayが付加されていたデータDon又はDoff に基づいて、
直ちにソレノイドを駆動制御する(S213)。そし
て、再生用アサイナの全チャンネルについてS211b
以下の処理を終了したか否かを判断し(S214)、残
ったチャンネルがあればそのチャンネルに一次割り付け
られた情報の遅延時間データTDplayから微小時間△T
Dを減算し(S211b)、S212以下の処理を繰り
返し実行する。なお、S212で「NO」と判断された
場合は、S213をパスしてS214へ進む。
【0042】こうして、本実施例の再生処理によれば、
現実の発音タイミング及び止音タイミングの関係にて演
奏情報がソレノイドへ与えられ、直ちに駆動制御され
る。つまり、オンイベント発生tonを真の発音時期に合
わせて出力するので、ソレノイド駆動回路側では従来の
駆動電力曲線(図17)を利用した手法における休止期
間T1 を演算する必要がなく、オンイベントに直ちに応
じてソレノイドを駆動すればよいのである。
【0043】そして、この様な発音時期の整合化を図る
に当たって、S205〜S211の処理を採用したこと
により、同一鍵の連打の場合の「追越し現象」の発生を
確実に防止し(S205,S206〜S208)、ホラ
スタッカートの様な演奏における「逆転現象」の発生を
も的確に防止することができる(S205,S209〜
S211)。
【0044】特に、こうした「追越し現象」や「逆転現
象」の防止に当たって、発音タイミングではなく止音タ
イミングの方を補正する手法を採用したことにより発音
タイミングのバランスを崩すことがない。なお、演奏の
バランスは発音タイミングが大きく支配しており、止音
タイミングにかかる強制的な変更を行っても演奏全体の
バランスを崩すことがない。
【0045】次に、本実施例の最大の特徴である再生時
遅延時間マップ作成処理について説明する。この処理
は、操作パネル37にてタイミング補正モードが選択さ
れると開始され、図15に示す様な手順にて実行され
る。
【0046】まず、鍵番号KNo. を初期化し(S30
1)、続いて鍵番号KNo. を「1」進める(S30
3)。なお、実施例の自動演奏ピアノ1は88鍵を有す
るから鍵番号KNo. 「1」〜「88」が設定されること
により、いずれかの鍵が指定されたことになる。このS
301,S303により、処理の開始直後は1番鍵(K
No.=1)が設定されることになる。なお、処理の開始
を88番鍵(KNo. =88)からとしてもよいし、それ
以外の鍵からとしてもよい。
【0047】次に、打鍵強度Ponを初期化し(S30
5)、続いてこれを「1」進める(S307)。実施例
の自動演奏ピアノ1においては、打鍵強度Ponについて
は、最弱「1」〜最強「128」の128段階を選択し
得る様に構成されている。従って、このS305,S3
07の処理により、処理の開始直後は最弱(Pon=1)
が設定されることになる。なお、処理の開始を最強(P
on=128)からとしてもよいし、それ以外からとして
もよい。
【0048】続いて、タイムカウンタCを初期値C0 に
イニシャライズし(S309)、この値C0 をRAM2
3内の所定のワークレジスタにストアする(S31
1)。この初期値C0 は、再生時遅延時間TDplay-on
として最大予想される時間よりも大きい値であり、実施
例では100msecにイニシャライズされる。
【0049】その後、現在設定されている鍵番号KNo.
と打鍵強度Ponとに基づいて鍵駆動用ソレノイド11を
励磁する(S313)。続いて、所定のサンプリング時
刻に達したか否かを判定する(S315)。このサンプ
リング時刻は、例えば5msecといった微小サンプリ
ング間隔△S毎に設定されており、鍵駆動用ソレノイド
11が駆動されると直ちにカウントアップされる時刻に
基づいて判定がなされる。
【0050】サンプリング時刻になったと判定された場
合には、マイクロフォン17の検出値から音量dB1 を
算出する(S317)。そして、この音量dB1 が前回
のサンプリング時刻における音量dB0 よりも大きいか
否かを判定する(S319)。なお、最初はdB0 =0
に対して判定がなされる。
【0051】今回算出された音量dB1 の方が前回の音
量dB0 より大きい場合には、現在のタイムカウンタC
の値によりRAM23内の所定のワークレジスタを書き
換える(S321)。一方、今回算出された音量dB1
が前回の音量dB0 以下の場合には、S321はパスさ
れる。
【0052】続いて、タイムカウンタCから微小サンプ
リング間隔△Sをデクリメントし(S323)、鍵駆動
用ソレノイド11を駆動してから所定時間Tconst が経
過したか否かを判定する(S325)。この所定時間T
const には、ソレノイドを励磁してから発音するまでの
最長時間よりも長い時間が設定される。本実施例では、
こうした時間として150msecが設定されている。
【0053】未だ所定時間が経過していない場合は、再
びS315の処理へ戻ってサンプリング時刻の到来を待
つ。一方、所定時間を経過したと判定された場合は、鍵
駆動用ソレノイド11を非励磁とし(S327)、現在
ワークレジスタに書き込まれているタイムカウンタCの
カウント値でバックアップRAM24内の再生時遅延時
間マップ内の該当鍵の該当打鍵強度の再生時遅延時間デ
ータTDplay-on を書き換える(S329)。
【0054】続いて、打鍵強度Ponは「128」になっ
ているか否かを判定し(S331)、「NO」と判定さ
れたならばS307へ戻って次の段階の打鍵強度につい
て処理を繰り返す。一方、S331にて「YES」と判
定された場合には、鍵番号KNo. が「88」になってい
るか否かを判定し(S333)、「NO」と判定された
ならばS305へ戻って次の鍵について処理を繰り返
す。そして、全ての鍵について全ての段階の打鍵強度に
対する処理が終了したら本ルーチンを抜ける。
【0055】この再生時遅延時間マップ作成処理によ
り、図2に示す様に、150msecの所定時間に対
し、現実の発音が確認されてからの残り時間が再生時遅
延時間データTDplay-on として再生時遅延時間マップ
に鍵毎に書き込まれることになる。図示の様に、この再
生時遅延時間データTDplay-on は、弱打ほど短い時間
となる。
【0056】一方、再生演奏に当たっては、演奏情報中
に強打と弱打の押鍵データDonが同一時刻のものとして
記録されている場合には、再生時遅延時間データTDpl
ay-on に基づくオンイベント出力時期の補正が行われる
結果、図3に示す様に、オンイベント出力時期が強打ほ
ど大きく遅延され、同一時刻に発音を行うことができ
る。
【0057】しかも、この再生時遅延時間データTDpl
ay-on は、この自動演奏ピアノ1に固有の性質及び各鍵
3に固有の性質を反映して作成されたものであるから、
まさに忠実な演奏の再現が可能である。また、例えば1
ケ月毎とか四季に応じてとか1年毎といった時期に再生
時遅延時間マップ作成処理を実行する様にして経時的な
変化によるずれをなくすことも可能になる。調整作業等
を行った場合にもくるいが生じることがあるのでこの際
にも再生時遅延時間マップ作成処理を実行するとよい。
【0058】以上本発明の一実施例を説明したが、本発
明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内の種々なる態様を採用することができる。実施例にお
いては、一つの鍵毎に再生時遅延時間データに関するマ
ップを作成したが、これをいくつかの鍵のブロック毎、
例えば白鍵グループと黒鍵グループにするとか、「C」
の鍵のグループ,「C#」の鍵のグループ,…の様にす
るとかであってもよい。
【0059】また、実施例では、イベント方式によりオ
ンイベント出力時期を遅延させる構成を採用したが、従
来の駆動電力曲線を作成する際の休止期間に関する情報
を個々のピアノの鍵毎に作成する構成としてもよい。さ
らに、実施例ではマイクロフォン17を用いて音、即ち
空気振動を捉えて発音タイミングを把握したが、響板に
振動センサ等を取り付けて機械的な振動から発音タイミ
ングを把握する構成とすることもできる。
【0060】また、再生時遅延時間に限らず、録音時遅
延時間についても同様にマップ作成をすることができ
る。例えば、図16に示す様に、再生時遅延時間マップ
作成処理のS301〜S307と同様に、鍵番号KNo.
及び打鍵強度Ponを設定し(S401〜S407)、タ
イムカウンタCrec をクリヤし(S409)、現在設定
されている鍵番号KNo. と打鍵強度Ponとに基づいて鍵
駆動用ソレノイド11を励磁し(S411)、キーセン
サ7,8によりオンイベント発生が検出されるのを待つ
(S413)。オンイベント発生が検出されたら、5m
secのサンプリング時刻に達する毎に(S415)、
マイクロフォン17の検出値から算出した音量dB1 が
前回のサンプリング時刻における音量dB0 よりも大き
いか否かを判定する(S417)。そして「YES」な
らば、タイムカウンタCrec にてRAM23内の所定の
ワークレジスタを書き換え(S419)、「NO」なら
ばS419はパスする。
【0061】続いて、タイムカウンタCrec に微小サン
プリング間隔△Sをインクリメントし(S421)、鍵
駆動用ソレノイド11を駆動してから所定時間Tconst
が経過するまでS415以下の処理を繰り返す(S42
3)。所定時間が経過したら、鍵駆動用ソレノイド11
を非励磁とし(S425)、現在ワークレジスタに書き
込まれているタイムカウンタCrec のカウント値でバッ
クアップRAM24内の録音時遅延時間マップ内の該当
鍵の該当打鍵強度についての録音時遅延時間データTD
rec-onを書き換える(S427)。
【0062】この処理を、全ての鍵の弱打から強打まで
繰り返すことにより(S429,S431)、この自動
演奏ピアノ1の各鍵3の現在の状態にあった録音時遅延
時間マップを作成することができる。この変形例によれ
ば、演奏に忠実な録音を行うことができ、その上、キー
センサの取り付け位置などのずれによりセンシング位置
に微妙なずれがある場合などに、センシング位置の調整
のし直しをすることなく正しい関係の録音をすることが
できる。従って、センシング位置調整の簡略化をもなし
得るという顕著な作用・効果を奏する。
【0063】この変形例及び上述した実施例を両方とも
備えた構成を採用することもできるのはもちろんであ
る。加えて、自動演奏ピアノとは別体に、実施例,変形
例の遅延時間マップ作成処理を有する演奏補正情報作成
装置単体として構成してもよい。そして、自動演奏ピア
ノには、こうした演奏情報作成装置単体を用いて、ある
いは更に別の機器等を用いて作成した遅延時間マップを
所定の鍵グループ毎に記憶させておくだけでもよい。こ
れによってもそのピアノ固有の性質を反映した高品位の
自動演奏を行い得るからである。なお、特に録音につい
てかかる構成を採る場合は、センシング位置調整の簡略
化という効果をも奏する。
【0064】
【発明の効果】以上の如く本発明の自動演奏ピアノによ
れば、ピアノの機差や鍵毎の構造的な差にかかわらず、
常に高品位の自動演奏を再現することができる。しか
も、請求項2に記載の自動演奏ピアノでは、経時的な変
化にも対応することができる。
【0065】また、本発明の自動演奏ピアノの補正情報
作成装置によれば、かかる顕著な作用効果を自動演奏ピ
アノに与えることが可能になる。そして、特に録音につ
いての補正情報を備える構成として実現する場合には、
キーセンサのセンシング位置調整の簡略化をもなし得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に記載の自動演奏ピアノを例示する
概略構成図である。
【図2】 請求項2に記載の自動演奏ピアノを例示する
概略構成図である。
【図3】 請求項2に記載の自動演奏ピアノの作用を例
示する説明図である。
【図4】 請求項2に記載の自動演奏ピアノの作用を例
示する説明図である。
【図5】 3に記載の自動演奏ピアノの補正情報作成装
置を例示する概略構成図である。
【図6】 実施例の自動演奏ピアノの主要な構成を示す
概略構成図である。
【図7】 実施例の自動演奏ピアノにおけるコントロー
ル部と各部との接続関係を示す概略構成図である。
【図8】 実施例における録音処理のフローチャートで
ある。
【図9】 録音処理の際に参照されるマップの傾向を示
す説明図である。
【図10】 録音処理の際の一時記憶の内容を示す説明
図である。
【図11】 実施例における再生処理のフローチャート
である。
【図12】 再生処理の際に参照されるマップの傾向を
示す説明図である。
【図13】 再生処理の際の同一鍵連打の場合の「追越
し現象」の発生を防止する様子を示した説明図である。
【図14】 再生処理の際の一つの押鍵・離鍵操作にお
ける「逆転現象」の発生を防止する様子を示した説明図
である。
【図15】 実施例における再生時遅延時間マップ作成
処理のフローチャートである。
【図16】 変形例における録音時遅延時間マップ作成
処理のフローチャートである。
【図17】 従来の再生手法において採用されていた駆
動電力曲線の説明図である。
【符号の説明】
ACT・・・アクチュエータ、M1・・・補正情報記憶
手段、M2・・・発音タイミング整合化手段、M11・
・・段階的再生手段、M12・・・発音タイミング検出
手段、M13・・・補正情報作成手段、M13・・・補
正情報算出手段、M14・・・補正情報記憶手段、M1
5・・・発音タイミング整合化手段、M21・・・段階
的再生手段、M22・・・発音タイミング検出手段、M
23・・・補正情報算出手段、M24・・・補正情報付
与手段、PIANO・・・自動演奏ピアノ、1・・・自
動演奏ピアノ、3・・・鍵、4・・・アクション機構、
5・・・ハンマ、6・・・弦、7,8・・・キーセン
サ、9・・・発音機構部、11・・・鍵駆動用ソレノイ
ド、13・・・コントロールユニット、15・・・A/
D変換器、17・・・マイクロフォン、21・・・CP
U、22・・・ROM、23・・・RAM、24・・・
バックアップRAM、25・・・クロック、26・・・
入出力ポート、31・・・フロッピディスクドライバ、
33・・・フロッピディスク、35・・・駆動回路、3
7・・・操作パネル、39・・・ディスプレイ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの鍵又は複数の鍵を単位とした2以
    上の鍵グループ毎に、当該鍵グループについて弱打から
    強打までを同時に発音させるとした場合の当該鍵グルー
    プ内の鍵の動作タイミングに関する補正情報を打鍵強度
    と関連して記憶する補正情報記憶手段と、 鍵の動作に関して与えられた鍵動作関連情報中の打鍵強
    度に関する情報に基づいて前記補正情報記憶手段を参照
    し、複数の鍵動作関連情報相互の発音タイミングを整合
    化する補正を行う発音タイミング整合化手段とを備える
    ことを特徴とする自動演奏ピアノ。
  2. 【請求項2】 所定の鍵のアクチュエータに対して打鍵
    強度を変化させた鍵駆動信号を出力し、弱打から強打ま
    でを段階的に再生させる段階的再生手段と、 該段階的な再生における実際の発音タイミングを検出す
    る発音タイミング検出手段と、 該検出される発音タイミングに基づいて、前記所定の鍵
    について弱打から強打までを同時に発音させるとした場
    合の鍵の動作タイミングに関する補正情報を算出する補
    正情報算出手段と、 該補正情報算出手段による算出結果を、打鍵強度に関連
    して記憶する補正情報記憶手段と、 鍵の動作に関して与えられた鍵動作関連情報中の打鍵強
    度に関する情報に基づいて前記補正情報記憶手段を参照
    し、複数の鍵動作関連情報相互の発音タイミングを整合
    化する補正を行う発音タイミング整合化手段とを備える
    ことを特徴とする自動演奏ピアノ。
  3. 【請求項3】 所定の鍵のアクチュエータに対して打鍵
    強度を変化させた鍵駆動信号を出力し、弱打から強打ま
    でを段階的に再生させる段階的再生手段と、 該段階的な再生における実際の発音タイミングを検出す
    る発音タイミング検出手段と、 該検出される発音タイミングに基づいて、前記所定の鍵
    について弱打から強打までを同時に発音させるとした場
    合の鍵の動作タイミングに関する補正情報を算出する補
    正情報算出手段と、 該補正情報算出手段による算出結果を、打鍵強度に関連
    して自動演奏ピアノに与える補正情報付与手段とを備え
    ることを特徴とする自動演奏ピアノの補正情報作成装
    置。
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