JPH0527544B2 - - Google Patents

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JPH0527544B2
JPH0527544B2 JP4187385A JP4187385A JPH0527544B2 JP H0527544 B2 JPH0527544 B2 JP H0527544B2 JP 4187385 A JP4187385 A JP 4187385A JP 4187385 A JP4187385 A JP 4187385A JP H0527544 B2 JPH0527544 B2 JP H0527544B2
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JP
Japan
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resin
propylene
printed
sheet
film
Prior art date
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JP4187385A
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JPS61202842A (ja
Inventor
Takashi Takeuchi
Ryosuke Kamei
Hiroitsu Kobayashi
Masamichi Nakajima
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は印刷が鮮明であり、かつ光沢および剛
性がすぐれたプラスチツク容器に関する。さらに
くわしくは、メルトフローレートが0.01〜6.0g/
10分であるオレフイン系樹脂からなる主層に、メ
ルトフローレートが5.1〜80g/10分であるプロピ
レン系樹脂からなる印刷されたフイルムを積層さ
せたシートを熱成形して得られるプラスチツク容
器に関するものであり、印刷が鮮明であり、かつ
光沢および剛性がすぐれたプラスチツク容器を提
供することを目的とするものである。 従来の技術 オレフイン系樹脂は、加工性が良好であるのみ
ならず、柔軟性がすぐれており、さらに剛性およ
び硬度のごき特性も良好であるため、フイルム
状、シート状、その他の形状物に成形加工され、
汎用樹脂として広く利用されている。また、シー
ト状樹脂に成形加工されたものは、さらに真空成
形、圧空成形、プレス成形のごとき二次成形加工
され、各種容器、工業部品などに広く用いられて
いる。 また、各種容器、工業部品などのプラスチツク
容器類は一般に表面の外観を重視するものが数多
く要望されており、これらの要望を満たすために
真空成形、圧空成形、プレス成形などで容器を形
成した後に曲面印刷機などを使つて印刷している
のが現状である。しかし、これらの方法は容器を
形成した後で印刷を行なうためにコストアツプに
なる。 さらに、シートに直接印刷した真空成形、圧空
成形、プレス成形で容器を得る方法もあるが、厚
さが300ミクロン以上のオレフイン系樹脂のシー
トをコマーシヤルで直接印刷するのは現状では不
可能であり、かりに印刷させることができたとし
ても、真空成形、圧空成形またはプレス成形が可
能なオレフイン系樹脂のシートは、樹脂のメルト
フローレートが6.0g/10分以下であるため、これ
らのシートを真空成形、圧空成形、プレス成形な
どの熱成形を行なうと、シートの段階では光沢が
あつても、これらの成形によつて光沢が消失し、
印刷の鮮明さがなくなり、表面の外観を重視する
用途には使用することができない。 発明が解決しようとする問題点 以上のことから、本発明はこれらの欠点がな
く、シートを熱成形させて容器を得る方法によつ
てオレフイン系樹脂が有する特性を発揮しつつ、
かつ印刷が鮮明な容器を得ることである。 問題点を解決するための手段 本発明にしたがえば、前記問題点は メルトフローレート(JIS K−6758に準拠し、
温度が230℃および荷重が2.16Kgの条件で測定、
以下「MFR」と云う)が0.01〜6.0g/10分であ
るオレフイン系樹脂からなる主層に、MFRが5.1
〜80g/10分であるプロピレン系樹脂からなる印
刷されたフイルムを積層させたシートを熱成形し
て得られるプラスチツク容器によつて解決するこ
とができる。以下、本発明をさらに具体的に説明
する。 (A) 主層(オレフイン系樹脂) 本発明の主層を製造するために使用されるオレ
フイン系樹脂としては、エチレンの単独重合体、
プロピレンの単独重合体、炭素数が4〜6個のα
−オレフインの単独重合体、エチレンとプロピレ
ンとのランダムまたはブロツク共重合体ならびに
エチレン/またはプロピレンとの炭素数が多くと
も12個の他のα−オレフインとのランダムまたは
ブロツク共重合体(α−オレフインの共重合割合
は多くとも20重量%)があげられる。これらのオ
レフイン系樹脂のMFRは0.01〜6.0g/10分であ
り、0.05〜4.0g/10分のものが望ましく、とりわ
け0.1〜4.0g/10分のオレフイン系樹脂が好適で
ある。MFRが0.01g/10分未満のオレフイン系樹
脂を用いると、シートの成形性が悪く、良好なシ
ートを得ることが困難である。一方、6.0g/10分
を越えたオレフイン系樹脂を使用するならば、熱
成形時にドローダウンが大きく、良好な容器が得
られない。 さらに、本発明においてはこれらのオレフイン
系樹脂に少なくとも1個の二重結合を有する化合
物(たとえば、不飽和カルボン酸、ビニルシラン
化合物)をグラフト重合することによつて得られ
る変性ポリオレフインも含まれる。 これらのオレフイン系樹脂および変性ポリオレ
フインについては、それらの製造方法がよく知ら
れているものである。 これらのオレフイン系樹脂および変性ポリオレ
フインは、それぞれ単独で使用してもよく、二種
以上併用してもよい。さらに、これらのオレフイ
ン系樹脂および変性ポリオレフインのうち、二種
以上を任意の割合で樹脂ブレンドして用いてもよ
い。 (B) 印刷されたフイルム このフイルムはこのようにして製造される主層
を被覆するために使われる。 (1) プロピレン系樹脂 このフイルムを製造するために用いられるプロ
ピレン系樹脂はMFRを除き、前記の主層の製造
に使用されたプロピレンの単独重合体および/ま
たはランダムもしくはブロツク共重合体と同種で
ある。このプロピレン系樹脂のMFRは5.1〜
80g/10分であり、6.0〜50g/10分のものが好ま
しく、特に、7.0〜15g/10分のものが好適であ
る。 MFRが5.1g/10分未満のプロピレン系樹脂を
印刷されたフイルムの原料として使うならば、印
刷されたフイルムは熱成形時に光沢がなくなり、
鮮明に印刷された容器を製造することができな
い。一方、80g/10分を越えたプロピレン系樹脂
を用いると、成形性が悪く、良好なフイルムを製
造することができない。 このプロピレン系樹脂は後記の添加剤を前記の
ような混合方法によつて添加させて組成物として
使つてもよい。 さらに、全組成物に多くとも50重量%の密度が
0.910〜0.975g/cm3のエチレン系樹脂を配合させ
てもよい。 前記オレフイン系樹脂でも、このプロピレン系
樹脂でも、要望によつてオレフイン系樹脂の分野
に一般に使われている熱、光(紫外線)および酸
素に対する安定剤、難燃化剤、滑剤、加工性改良
剤ならびに帯電防止剤ごとき添加剤を前記の効果
(特徴)をそこなわない範囲ならば添加(配合)
してもよい。 (2) 印刷 以上のプロピレン系樹脂または添加剤が配合さ
れたプロピレン系樹脂を後記のようにしてフイル
ムに成形され、その表面をコロナ処理し、一般に
合成樹脂のフイルムまたはシートに行なわれてい
る方法によつて印刷される。 印刷の方法としては、グラビア印刷、オフセツ
ト印刷、フレキソ印刷、活版印刷、スクリーン印
刷などがある。 (C) フイルムおよびシート(主層)の製造 本発明の主層を構成するオレフイン系樹脂は後
記の成形方法によつてシートに成形される。ま
た、印刷されたフイルムは後記のごとくフイルム
に成形される。 (1) 成形方法 主層であるオレフイン系樹脂のシートを製造す
る場合でも、印刷されたフイルムを製造する場合
でも、一般のオレフイン系樹脂の分野において実
施されている成形方法を適用すればよい。この成
形方法の代表例としては、Tダイ法、インフレー
シヨン法およびカレンダー法があげられる。 (2) 厚さ 印刷されたフイルムの厚さは通常5〜300ミク
ロンであり、5〜150ミクロンが好ましく、特に
10〜100ミクロンが好適である。印刷されたフイ
ルムの厚さが5ミクロン未満では、熱成形するさ
い、印刷フイルムが破れ、むらなどが生じ、また
フイルムを製造するさいに、厚さが薄いために現
状技術では良好なフイルムを製造することが難し
い。一方、300ミクロンを越えるならば、フイル
ムを商業的に印刷することが現行技術では不可能
である。 しかしながら、主層の厚さをA、印刷フイルム
の厚さをBとすると、B/Aは0.5以下でなけれ
ばならない。 (D) 積層物および容器の製造 (1) 積層物の製造 本発明の容器を製造するには、まず以上のよう
にして製造された主層を構成するオレフイン系樹
脂のシートとこのシートを被覆する印刷されたプ
ロピレン系樹脂のフイルムとの積層物を製造す
る。この積層方法は一般に合成樹脂の分野におい
て実施されているシートまたはフイルムを積層さ
せている方法を通用すればよい。代表的な積層方
法としては、ドライラミネート法および押出ラミ
ネート法があげられる。この積層物を製造するさ
い、あらかじめシートおよびフイルムを前記の方
法によつて製造し、それらを積層してもよい。ま
た、これらのうち印刷されたフイルムをあらかじ
め成形し、シートを製造しながら積層物を製造し
てもよい。 このようにして製造された積層物(シート)の
厚さは通常0.1〜5.0mmであり、0.2〜4.0mmが望ま
しく、とりわけ0.3〜2.5mmが好適である。シート
の厚さが0.1mm未満では、剛性が不足して後記の
容器を製造することができない。一方、5.0mmを
越えると、シートから容器を製造することが困難
であり、良好な容器を得ることができない。 以上の溶融混練の場合でも、オレフイン系樹脂
のシートおよび印刷されたプロピレン系樹脂のフ
イルムを製造する場合でも、さらにこれらからな
る積層物を製造する場合でも、いずれも使われる
オレフイン系樹脂およびプロピレン系樹脂の融点
以上の温度であるが、オレフイン系樹脂およびプ
ロピレン系樹脂が劣化しない温度で実施しなけれ
ばならない。これらのことから、いずれも場合で
も140℃ないし300℃の温度範囲で実施しなければ
ならない。 (2) 容器の製造 このようにして製造された積層物から容器を製
造する方法はオレフイン系樹脂の分野において通
常実施されている熱成形である真空成形法、圧空
成形法およびプレス成形法のうち、いずれかを採
用して製造する。なお、これらの成形条件は成形
方法、使われる成形機の種類、金型の構造、その
成形条件(たとえば、成形温度、圧力)の相互の
関係によつてそれぞれ最適条件が決定するために
限定することは難しい。 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、印刷の鮮
明度は視覚による判定と印刷フイルム面の光沢を
測定した。視覚による判定は下記のようにした。 ○:印刷模様の鮮明度が容器を成形してもフイル
ムを印刷したときと変わらない ×:印刷模様の鮮明度が容器を成形することによ
つてフイルムを印刷したときから変わつてし
まう 光沢はJIS Z−8701に準拠して下記の個所を測
定した。積層したシートは印刷されたフイルム面
を測定した。容器は容器成型後、容器底部を切り
出し、印刷されたフイルム面を測定した。 なお、実施例および比較例において使用したプ
ロピレン系樹脂およびエチレン系樹脂の種類およ
び物性を下記に示す。 〔(A) プロピレン系樹脂〕 プロピレン系樹脂として、MFRが0.5g/10分
であるプロピレン単独重合体[以下「PP(1)」
と云う]、MFRが3.0g/10分であるプロピレン単
独重合体[以下「PP(2)」と云う]、MFRが
12.0g/10分であるプロピレン単独重合体[以下
「PP(3)」と云う]、MFRが0.7g/10分であるプ
ロピレン−エチレンブロツク共重合体[エチレン
含有量18.0重量%、以下「PP(4)」と云う]、
MFRが8.0g/10分であるプロピレン−エチレン
ランダム共重合体[エチレン含有量2.0重量%、
以下「PP(5)」と云う]を使用した。 〔(B) エチレン系樹脂〕 エチレン系樹脂として、MFRが0.5g/10分で
あるエチレン単独重合体[密度 0.960g/cm3、以
下「PE(A)」と云う]およびMFRが0.5g/10分
であるエチレン単独重合体[密度 0.923g/cm3
以下「PE(B)」と云う]を使つた。 実施例1〜4、比較例1〜3 主層を形成するオレフイン系樹脂は第1表記載
の樹脂を使用した(なお、実施例1,2および4
ならびに比較例1ないし3はエチレン系樹脂を配
合)。 また、印刷されたフイルムは第1表に示されて
いる樹脂をTダイ法で第1表に記載されている厚
さのフイルムを製造し、得られたフイルムをコロ
ナ処理し、表面の漏れ指数を42ダインにし、その
後グラビア印刷を行ない、印刷されたフイルムを
製造した。 一方、主層を形成するオレフイン系樹脂をT−
ダイをそなえた押出機(径65mm)を使用して樹脂
温度が240℃において押出し、ロール圧着方式で
シートの成形を行なつた。このさい、圧着ロール
の入口で第1表に記載されている前記の印刷され
たフイルムを合流させ、ロールの熱および圧力で
主層を形成するシートに熱ラミネーシヨンさせて
第1表に示されている厚みが示されている積層シ
ート(幅 300mm)を得た。得られた積層シート
の印刷されたフイルム面の光沢を測定した。その
結果を第1表に示す。 以上のようにして得られた各シートをロール連
続熱成形機(浅野研究所社製、型式名 FLX−
02型、オーブン型式、両面赤外線加熱方式)を用
いて第2表に方法が記載されている熱成形を行な
い、容器(縦 140mm、横 140mm、深さ 50mm)
を製造した。得られたそれぞれの容器の印刷鮮明
度を前記の方法で積層シートと容器で比較測定を
行なつた。それらの結果を第2表に示す。
【表】
【表】 なお、比較例2によつて得られた積層シートを
使用して真空成形法または圧空成形法によつて製
造を試みたが、いずれの方法でも容器にブリツ
ジ、シワが発生し、良好な容器を製造することが
できなかつた。 以上の実施例および比較例の結果から、本発明
によつて得られる容器は、表面の光沢性がすぐ
れ、印刷模様が鮮明であり、これに対して主層に
用いられるオレフイン系樹脂のMFRが大きい場
合では良好な容器が得られず、また印刷されたフ
イルムが本発明の範囲外では、光沢が悪く、印刷
模様が不鮮明な容器しか得られないことが明らか
である。 発明の効果 本発明によつて得られるプラスチツク容器はそ
の製造工程を含めて下記のごとき効果を発揮す
る。 (1) プロピレン系樹脂の分野において一般に行な
われている方法によつて簡易に製造することが
できる。 (2) 安価であり、かつ鮮明に印刷されている。 (3) 剛性および光沢が極めて良好である。 (4) フイルムに印刷を施しているため、一般に行
なわれている曲面印刷機などを使つて簡易に印
刷された容器を製造することができる。 本発明によつて得られたプラスチツク容器は以
上のごとき効果を発揮するため、多方面にわたつ
て利用することができる。代表的な用途を下記に
示す。 (1) ミート、惣菜などのトレイ類 (2) プリン、ゼリー、冷菓、ようかん、マーガリ
ンなどのカツプ類 (3) 菓子内装材ケース (4) 贈答様中仕切 (5) 弁当容器 (6) 各種ふた類 (7) 自動車内装材 (8) 家電用部品およびケース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メルトフローレートが0.01〜6.0g/10分であ
    るオレフイン系樹脂からなる主層に、メルトフロ
    ーレートが5.1〜80g/10分であるプロピレン系樹
    脂からなる印刷されたフイルムを積層させたシー
    トを熱成形して得られるプラスチツク容器。
JP60041873A 1985-03-05 1985-03-05 プラスチツク容器 Granted JPS61202842A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60041873A JPS61202842A (ja) 1985-03-05 1985-03-05 プラスチツク容器

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JP60041873A JPS61202842A (ja) 1985-03-05 1985-03-05 プラスチツク容器

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JPS61202842A JPS61202842A (ja) 1986-09-08
JPH0527544B2 true JPH0527544B2 (ja) 1993-04-21

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ID=12620381

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