JPH0527513U - 床暖房用金属パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】床暖房用金属パネルの変形を防止する。 【構成】伝熱板裏面に放熱管を蛇行して設け該放熱管を
断熱材で被覆すると共に、前記断熱材にコルクを用い更
に断熱材に複数本の溝を形成してパネル本体の変形を防
止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、温水を流入して床面を暖房する床暖房用金属パネルに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりこの種の床暖房用金属パネルは、図示するものでもなく薄板方形状の 伝熱板裏面に放熱管を蛇行して設け、更に放熱管を発泡スチロールの断熱材で被 覆しているものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の床暖房用金属パネルは、放熱管内に比較的高温の温水を流通させる ため、金属製の伝熱板と発泡スチロール製の断熱材ではその膨張係数が異なり、 加温冷却を繰り返すうちに伝熱板が変形してしまう欠点を有した。 しかも複数枚の床暖房用パネルを床面に敷設するとき、その隣接部分に膨張分 を見込して２〜３ｍｍの膨張吸収用の隙間を保つ必要があり、施工も面頭であっ た。 更に発泡スチロールは硬くてクッション製にも欠けるものであった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

この考案は上記従来の欠点を解決するため、略方形状で薄板の伝熱板裏面に放 熱管を蛇行して設け、更に放熱管を断熱材で被覆した床暖房用金属パネルに於い て、前記断熱材をコルクとし更に断熱材に複数本の溝を形成した事を特徴とする 床暖房用金属パネルに係るものである。

【０００５】

【作用】

使用時に於いて伝熱板２が温水によって膨張し、又停止すれば元の状態に収縮 し、以後これを繰り返す。 この伝熱板２の膨張にコルクの断熱材４は膨張しないが、しかし複数の溝５に よって膨張収縮を吸収され、従って伝熱板２は経年変化で変形することもない。

【０００６】

【実施例】

１はパネル本体で、略方形状で薄板金属板からなる伝熱板２と、該伝熱板２の 裏面に密着させて銅管等からなる放熱管３を蛇行して取付、前記放熱管３の外周 及び伝熱板２裏面をコルクの断熱材４にて板状の平坦に被覆している。 前記伝熱板２の形状は膨張係数の関係で断熱材４の全周縁より若干（１〜２ｍ ｍ）小さくしている。 又前記断熱材４には強く押圧すると縮少する弾性を有し、更に複数本の縦方向 又は横方向単独、あるいは格子状に膨張吸収分の溝５を１〜２ｍｍ巾で形成して いる。 次にパネル本体１の使用については、従来のものと同様に断熱材４側を床面又 はたる木に敷設し、温水を作るボイラー等の熱源機とホースを介して接続し、又 必要に応じて複数枚のパネル本体１を接続した後熱源機と接続するものである。

【０００７】 次に、この状態で熱源機からの約６０℃位の温水がパネル本体１に循環され、 その温水の熱を伝熱板２が奪い敷物等を介して上方に放熱し床暖房するものであ る。 この使用時に於いて伝熱板２が温水によって膨張し、又停止すれば元の状態に 収縮し、以後これを繰り返す。 この伝熱板２の膨張にコルクの断熱材４は膨張しないが、しかし複数の溝５に よって膨張収縮を吸収され、従って伝熱板２は経年変化で変形することもない。 又パネル本体１同志を接続する時はコルクの断熱材４の特性によって膨張時に よる押圧された時に縮少するもので、パネル本体同志の隣接箇所に予め一定寸法 の隙間を設ける必要もなく、敷設も簡単に施工される。

【０００８】

【考案の効果】

この考案によれば略方形状で薄板の伝熱板裏面に放熱管を蛇行して設け、更に 放熱管を断熱材で被覆した床暖房用金属パネルに於いて、前記断熱材をコルクと し更に断熱材に複数本の溝を形成したものであるから、伝熱板が膨張と収縮を繰 り返しても溝が吸収し、従ってパネル本体自身が変形することを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の斜面図。

【図２】同底面図。

【図３】同要部の拡大断面図。

【符号の説明】

２ 伝熱板 ３ 放熱管 ４ 断熱材 ５ 溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略方形状で薄板の伝熱板裏面に放熱管を
   蛇行して設け、更に放熱管を断熱材で被覆した床暖房用
   金属パネルに於いて、前記断熱材をコルクとし更に断熱
   材に複数本の溝を形成した事を特徴とする床暖房用金属
   パネル。