JP4499900B2 - 伝熱性床構造材及びこの床構造材を用いた床構造 - Google Patents

伝熱性床構造材及びこの床構造材を用いた床構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は床構造材及び同床構造材を用いた床構造に係り、特に床冷暖房構造に好適な床構造材及び床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
家屋の床面下部に熱源を配置して、この熱源により暖房を行う床暖房、或いは床面下部に蓄熱媒体を配置することにより、冷暖房を行う構造が提案され、かつそのうちの幾つかは実用されている。
【0003】
図7及び図8は発明者等が提案している床冷暖房構造を示す(特願平11−36789号、特願平11−295699号、特願平11−296679号等)。この構造の概略を示せば以下のとおりである。
【0004】
図7及び図8において、根太と称される仕切材52により構造物(家屋)の床面の下部に形成された空間内に袋状の水容器50がそれぞれ配置されている。これらの水容器50には例えば電気ヒータEH等の熱源が配置されている。暖房時には電気ヒータEH等の熱源からの熱は水容器50に伝達され、水容器50内の水Wはこの熱により循環流動して水容器50全体が均一に加熱され、この熱が床面51を介して室内に放熱される。
【0005】
また、昼間に床面51に照射する太陽光により、この床面51を介して水容器50内の水Wを昇温させ、夜間に放熱することにより電器ヒータEHの電力消費量を節減或いは不要にすることも可能である。なお加熱用の熱源の外に例えば冷水の通過するパイプ等を配置することによりこの構造を用いて夏期には冷房を行うことも可能である。
【0006】
上記構成の床冷暖房構造では、充填された水Wの循環流動により水容器50全体が均一に加熱或いは冷却されるため、加熱用熱源或いは冷却用熱源の何れも、水容器50に対して小型に形成することができる。また媒体が比熱の大きい水であるため、熱源の温度調整を頻繁に行うことなく室内を安定して冷暖房することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上の構成において、水容器50内の水Wからの放熱、或いは床面に照射された太陽光の熱をこの水Wに対して蓄熱することの何れもが床面51を介して行われる。このため床面51自体は熱伝導性が高い方が蓄熱、放熱ともに効果的である。しかし、床面51は通常木材(板材)により構成されている。
【0008】
木材は多数の空隙を有する多孔質な材料であり、かつ空隙に対しては簡単に空気が通過できないため、独立した空隙を有する樹脂発泡体或いはこれに近いコルク等には及ばないものの、保温性、断熱性がかなり高い材料であるといえる。換言すれば木材は熱伝導性の低い材料である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点に鑑み構成した床構造材及び同床構造材を用いた床構造であって、床構造材は熱伝導性の高い材料から構成され、かつ床面の全面、或いはほぼ全面を構成する床材(以下実施例を含めて「床表面材」とする)を配置する床表面材配置部と、この床面に露出しかつ床面の一部となる直接伝熱部とを有し、この床構造材を用いた床構造は、床構造材を例えば相互に連接配置し、かつ各床構造材の床表面材配置部に対して床表面材を配置することにより一体的な床面を形成するよう構成したことを特徴とする床構造材およびこの床構造材を用いた床構造である。
【0010】
【発明の実施の形態】
床構造材は例えばアルミニウム等の伝熱性の高い材料により構成されている。また床構造材は床面全体を支持する構造材であって、床構造材により床面支持構造が構成され、床表面材は基本的にはこの床構造材により構成された床面支持構造に対して配置されるだけであり、直接的には床面の支持構造の一部とはならい構造となっている。
【0011】
床構造材の下部には熱源、或いは蓄熱材が配置され、床暖房時にはこれら熱源或いは蓄熱材からの熱は先ず床構造材の直接伝熱部から放熱され、続いて床構造材を介して昇温した床表面材からも放熱されることにより、床面全体として、熱源や蓄熱材の発熱に対する床面の熱応答性(発熱)を向上させる。また同様に床面を介して床面下部の蓄熱材に伝熱する場合も、先ずこの直接伝熱部を介して蓄熱材に伝熱する。
【0012】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面を参考に説明する。
図1は本発明の第1の実施例を示す。図中符号1は後述するように熱伝達性の高い材料から形成された伝熱性床構造材(以下単に「床構造材」とする)を示し、この床構造材1は図1の奥行き方向に対して長尺に形成された部材である。即ち、前述の図6を用いて説明すると、当該床構造材1は、各仕切材52に差し渡されるようにして配置され、各床構造材1の長手方向側縁部が相互に密着するようにして水容器50の上部空間に配置されることにより床面の支持構造が構成される。図1の構成は仕切り材52に対してこのように配置された床構造材1の断面を示すものであり、図6の配置状態において、例えばB−B線による断面図として表現されるべき構成である。
【0013】
上記床構造材1は熱伝達性の良好な材料、例えばアルミニウムにより形成され、かつ図示の断面形状のものは引抜き加工により比較的容易に形成することが可能である。
【0014】
各床構造材1は同一の形状に構成されている。符号1aは平板状の床構造材1の本体部、1bはこの本体部1aの一側において本体長手方向に対して、当該本体部1aに直交するよう鉛直方向に立設構成された第1直接伝熱部、1cは本体部1aの他の一側において本体長手方向に形成された第2直接伝熱部である。この第1直接伝熱部1bと第2直接伝熱部1cとの間に床表面材を収納する床表面材配置部1dが形成される。
【0015】
このように形成された床構造材1を、図示の如く相互に密着して配置することにより図6に示す水容器配置空間部の全てを覆い、全体として床面の支持構造を形成する。なお、図示の床構造材1では第1直接伝熱部1bの下部に切り欠き1b´が形成され、かつ隣接する床構造材1の第2直接伝熱部1cに連続する凸部1c´と相互に係合することにより、各床構造材1の係合を強固にしている。但し、このような切り欠き及び凸部の形成は本発明に必須の構成ではない。
【0016】
2は各床構造材1の床表面材配置部1dに収納配置される床表面材である。図示の構成に於ける床構造材1を配置することにより床面の支持構造が形成されるため、この床表面材2自体は床構造材1により構成された床面の支持構造に対して単に配置されるだけであり、床構造を物理的に支持するものではない。このため従来では強度上使用不可能であった材料を床表面材2として利用することが可能となる。
【0017】
各床構造材1に対して床表面材2を配置することにより床面が形成される。即ち、床面は第1直接伝熱部1bと隣接する床構造材1の第2直接伝熱部1cとからなる直接伝熱部、これに隣接する床表面材2、この床表面材2に隣接する他の直接伝熱部、この直接伝熱部に隣接する次の床表面材2というように、直接伝熱部と床表面材2が交互に配置されるようにして床表面が形成される。
【0018】
なお、図示の床表面材2は木材であるが、前述の理由により木材に代えて各種の素材を床表面材2として利用することができ、これにより単に機能的な面のみならず床面に対して従来では考えられなかった装飾的効果を与えることも可能となる。例えば、床表面材2としてガラス、陶製品、煉瓦等等、従来では木造構造の床材としては殆ど対象とならなかった素材を使用することもできる。
【0019】
一方、各床構造材1により構成された床支持構造の下部には水Wが充填された水容器50が配置されている。
【0020】
この構成において、例えば床暖房時には、温水となっている水Wの熱は熱伝導性の高い床構造材1の直接伝熱部(図示の構成では相互に隣接する第1直接伝熱部1bと第2直接伝熱部1cとにより構成)を経て床面から直ちに放熱される。一方、床表面材2は通常床構造材1よりも熱伝導性の低い材料から構成されているため、直接伝熱部よりも遅れて温度が上昇する。即ち、従来では全てこの床表面材2を介して放熱が行われていたため、水Wの加熱に対して床面温度上昇の応答性が悪かったが、この構成では早期に直接伝熱部から放熱されるため、床面温度上昇の応答性が大幅に向上する。電機ヒータやパイプ内を通過させる温水等の熱源により床面を直接暖房する形式の床暖房装置では、特に高い熱応答性を得ることができる。
【0021】
一方図示のように床構造下部に水容器50が配置されている構成では、この床構造を用いて蓄熱材である水Wに対して効果的な蓄熱が可能となる。即ち、床面に対して太陽光が照射している場合においては、冬季であっても室内温度が不必要に上昇する場合がある。例えば、床面下部空間に図1に示すような水Wが充填された水容器50が配置されているにも係わらず、室内温度が不必要に上昇する事態が生じるとすれば、これは床面に照射した太陽光の熱が水容器50内の水Wに十分伝達されず、室内に直接放熱されていることを意味する。これに対して図示の構成では、床面の一部が床構造材1の直接伝熱部となっているため、床表面材2の熱伝導性が悪くとも、この直接伝熱部および水容器50に密着している本体部1aを介して太陽光の熱は水容器50内の水Wに効果的伝熱され、太陽光の熱は高効率で水Wに蓄熱し、例えば夜間等の室内暖房に有効に利用することが可能となる。
【0022】
図2及び図3は第2の実施例を示す。
図中符号3は本実施例における床構造材を示し、3aは床表面材配置部である。3bはこの床表面材配置部3aの一側においてその長手方向に立設された直接伝熱部である。なおこの実施例においては直接伝熱部は床構造材3の一側についてのみ形成されている。
【0023】
この実施例における直接伝熱部3bには、各床構造材3相互の膨張収縮、或いは床構造材3と床表面材2との膨張収縮を吸収する手段が設けられている。符号3baはこの直接伝熱部3aの長手方向に形成された溝部、3bbは直接伝熱部3aの下部において形成された溝部である。
【0024】
一方符号3bcは直接伝熱部3aの床表面材配置部3a側の側縁に形成された床表面材係合用溝を示し、符号3bdは隣接する床構造材(図3において符号3Aで示す)が位置する側の側縁に形成された床表面材係合用突条である。
【0025】
この構成において、各床構造材3は直接伝熱部3aを形成していない側縁が隣接する床構造材3の直接伝熱部3aと接触するようにしてそれぞれ構造材に配置される。この場合、図3に示すビス穴3cを介して、ビスにより各床構造材3を構造材に固定する。床表面材2に対してはこれら床表面材係合用溝3bc及び床表面材係合用突条3bdと係合する係合溝2a、係合突条2bがそれぞれ形成されている。即ち床支持構造を形成している各床構造材3に対して係合突条2bが直接伝熱部3aの床表面材係合溝3bcに、また係合溝2aはこの床構造材3に隣接する他の床構造材の直接伝熱部3aに形成された床表面材係合用突条3bdと係合する。
【0026】
上記の構成において、床構造材3相互の膨張、収縮は主として溝部3bbの変形により吸収される。即ち、図3の構成では床構造材3は隣接する床構造材3Aの近傍においてビス止めされるため、図示の溝部3bbはこの隣接する床構造材3Aの膨張、収縮を吸収するために主として作用し、床構造材3自身の膨張収縮は、他方の隣接床構造材3B側の溝部3bbの変形により吸収される(図2参照)。
【0027】
これに対して、床構造材3と床表面材2との膨張、収縮は主として溝部3baの変形により吸収される。但し、床表面材2が木材である場合には、床面が加熱されるに対応して、床構造材3は膨張するのに対して、木材である床表面材2は逆に収縮するため、床面全体としては膨張、収縮の収支が余り変化しないという利点がある。
【0028】
図4は第3の実施例を示す。
符号5は直接伝熱部3bと床表面材2との間に配置されたスペーサであって、ゴム或いはこれと同効の変形可能な材料から形成されている。このスペーサ5を配置することにより床表面材2と床構造材3と伸縮をより効果的に吸収する。また図示の構成では図3に示す溝部3baを廃止しているが、この溝部3baとスペーサ5とを併用することももとより可能である。
【0029】
図5は第4の実施例を示す。
符号6は本実施例に於ける床構造材である。この床構造材6は特に床構造材相互の伸縮を効果的に吸収するよう構成されており、かつ直接伝熱部は図1に示す構成と同様に、本体長手方向の両側にそれぞれ第1直接伝熱部6b、及び第2直接伝熱部6cが形成され、かつ各床構造材6を配置した場合に、隣接する各床構造材6の第1直接伝熱部6bと第2直接伝熱部6cとが一体となって一つの直接伝熱部を形成するよう構成されている。6aは前記各実施例の場合と同様、床表面材2を配置するための床表面材配置部である。
【0030】
第1直接伝熱部6bには溝6baが形成されている。一方この第1直接伝熱部6bに接触する他の床構造材6の第2直接伝熱部6cに対しては突部6dが形成され、この突部6dの上部端縁部は前記第1直接伝熱部6b下部のテーバー面6bbと接触係合するテーバー面6daとなっている。6dbは突部6dに対して水平方向に形成された溝部である。また、符号7a及び7bは各溝部6ba及び6dbに嵌挿されたゴム等の弾性体である。なお、図示の構成では床構造材6とこの床構造材6に配置された床表面材2との間に生じる伸縮を吸収する手段が示されていないが、前記各実施例の手段を用いることは当然可能である。
【0031】
上記の構成において、各床構造材6が膨張した場合には、第1直接伝熱部6bの溝部6baが変形し、かつ隣接する床構造材6A側の突部6dのテーパー面6daが第1直接伝熱部6bのテーバー面6bbに沿って下降変位することにより溝部6dbが変形する。即ち両溝部6ba、6dbの変形により各床構造材6の膨張は効果的に吸収される。また各溝部6ba、6dbにはそれぞれ弾性体7a、7bが嵌挿されているため、各床構造材6が収縮する場合にはその弾性により各溝部6ba、6dbの変形は容易に元に戻る。
【0032】
図6は第5の実施例を示す。前記各実施例では床構造材の直接伝熱部と床表面材配置部とは一体とし構成されているが、本実施例では直接伝熱部と床表面材配置部とを分離した構成としてしている。
【0033】
先ず図6(A)において、符号8は直接伝熱部を、符号9は床表面材配置部として機能しかつ床全体の支持構造を成す支持板であって、根太等の支持部材に固定されている。これら直接伝熱部8及び支持板9は前記各実施例と同様、アルミニウム等の熱伝導特性の良好な材料により形成されている。
【0034】
この支持板9に対して直接伝熱部8及び床表面材2がビス(図示せず)等の固定手段により配置され床面が形成される。この実施例では直接伝熱部8が、床表面材配置部として機能する支持板9とは別個に形成されているため、例えば図(B)に示すように一つの床表面材2に対して直接伝熱部8を複数(図示の場合は2個)を配置する等、床面全体に対する直接伝熱部の形成面積が調整でき、従って各家屋の状況に対応して床面の熱伝導性を調節することが可能となる。
【0035】
また同図(B)に示すように、支持板9を廃して床表面材を従来の床材と同じ強度の床材2´とすることにより、直接伝熱部8及び床材2´を根太等の構造材に対して直接配置することも可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上各実施例により本発明を具体的に説明したように、本発明によれば床支持構造が熱伝達性の良好な材料からなる床構造材により形成されるため、床面下部との熱伝達効率が高くなり、床面を介した冷暖房効率を従来よりも大幅に向上させることができる。特に床下部に水等の蓄熱材が配置された冷暖房構造の場合には床面に照射された太陽光の熱も有効に蓄熱することが可能となる。
【0037】
また、各床構造材に対して配置される床表面材は、基本的には床構造を物理的に支持する必要がないので、木造建築の床部を形成する材料としては従来殆ど用いられなかった材料、例えばガラスや煉瓦等を用いることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す床構造の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す床構造の断面図である。
【図3】図2に示す床構造材の一部破断斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す床構造材の断面部分図である。
【図5】本発明の第4の実施例を示す床構造の断面部分図である。
【図6】本発明の第4の実施例を示し、(A)は支持板の上に直接伝熱部と床表面材を交互に配置した床構造の断面図を、(B)は支持板を廃止し、かつ床材に対して二つの直接伝熱部をそれぞれ配置した構造の断面図を示す。
【図7】水容器を用いた床冷暖房構造の平面図である。
【図8】図6のA−A線による断面図である。
【符号の説明】
1 伝熱性床構造材
1a 本体部
1b 第1直接伝熱部
1c 第2直接伝熱部
1d 床表面材配置部
2 床表面材
3、3A、3B 床構造材
3a 床表面材配置部
3b 直接伝熱部
3ba 溝部
3bb 溝部
5 スペーサ
6 床構造材
6b 第1直接伝熱部
6c 第2直接伝熱部
6ba 溝部
6db 溝部
7a、7b 弾性材

Claims (11)

  1. 根太等の構造部材に対して複数配置されることにより床支持構造を形成する部材であって、当該部材は熱伝達率の高い材料により形成され、かつ床表面材を配置する床表面材配置部が形成され、この床表面材配置部の長手方向両側のうち少なくとも一側に対しては直接伝熱部が形成され、この直接伝熱部は上端面が床面の一部となるよう当該床表面材配置部側部に立設するよう構成されていることを特徴とする伝熱性床構造材。
  2. 直接伝熱部には溝部が形成され、この溝部の変形により床構造材相互の、或いは床構造材と床表面材との間の膨張、収縮を吸収するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の伝熱性床構造材。
  3. 前記溝部にはゴム等の弾性体が嵌挿配置され、この弾性体の弾性により溝部の変形を戻すよう構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の伝熱性床構造材。
  4. 床構造材の床表面材配置部に配置された床表面材と、当該床構造材の直接伝熱部との間に弾性材からなるスペーサが配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の伝熱性床構造材。
  5. 床構造材の形成材料はアルミニウム又はこれと同効の材料であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の伝熱性床構造材。
  6. 床表面材配置部は支持板として直接伝熱部と別個に形成され、当該支持板は根太等の構造部材に対して直接配置され、かつこの支持板に対して直接伝熱部と床表面材とが配置されることにより床面を形成するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の伝熱性床構造材。
  7. 伝熱性床構造材は床全体を支持する構造部材に対して複数配置されることにより床支持構造を構成し、各伝熱性床構造材の床表面材配置部に対してはそれぞれ床表面材が配置されることにより、床表面材と床構造材の直接伝熱部上端面とにより床表面が形成されることを特徴とする伝熱性床構造材を用いた床構造
  8. 前記床構造下部には熱源が配置されていることを特徴とする請求項7記載の伝熱性床構造材を用いた床構造。
  9. 前記床構造下部には水或いはこれと同効の液体からなる蓄熱材が充填された容器が配置され、かつ当該床面を介して蓄熱材からの放熱或いは蓄熱材に対する伝熱が行われることを特徴とする請求項7又は8記載の伝熱性床構造材を用いた床構造。
  10. 伝熱性床構造材は、床表面材配置部が支持板として直接伝熱部とは別個に形成され、直接伝熱部と床表面材は、両部材により形成される床面が必要としている伝熱性に対応して決定される両部材の表面積の比率に対応してその配置個数をそれぞれ調整できるよう構成したことを特徴とする請求項7記載の伝熱性床構造材を用いた床構造。
  11. 前記床表面材及び直接伝熱部は床材としての強度を有し、これら床構造材と床表面材は根太等の構造部材に対して直接取り付けられるよう構成したことを特徴とする請求項10記載の伝熱性床構造材を用いた床構造。
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