JPH0527405Y2 - - Google Patents

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JPH0527405Y2
JPH0527405Y2 JP1985201050U JP20105085U JPH0527405Y2 JP H0527405 Y2 JPH0527405 Y2 JP H0527405Y2 JP 1985201050 U JP1985201050 U JP 1985201050U JP 20105085 U JP20105085 U JP 20105085U JP H0527405 Y2 JPH0527405 Y2 JP H0527405Y2
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bobbin
finger
coil bobbin
pin
robot hand
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はロボツトハンドに関し、特にコイル巻
線機にコイルボビンを給排出するロボツトなど、
中空の巻枠を取り扱うロボツトのボビン挟持用ロ
ボツトハンドに関する。
(従来の技術) 従来、コイル巻線機などにボビンを供給した
り、巻線済みのコイルボビンを巻線機から取り外
す作業などのボビンを取り扱う作業をすべて入手
によつて行われている。
例えば、コイルの自動巻線機による巻線の場合
では、ベルトコンベアなどにより、コイルボビン
が運ばれてきたとき、作業者がコイルボビンの一
個ごとに手でつまみ上げ、自動巻線機の複数のボ
ビン保持チヤツクの一つに挿入保持させる動作を
繰り返し、ボビン全部が所定の位置に挿入された
後、自動巻線機による巻線が行われる。所定の巻
線が終わると、巻線済みのボビンを、作業者が自
動巻線機から一個ずつ取外し、次の工程で作業が
しやすい向きにボビンを揃えて部品収納ケース等
に整配列し、次の工程が行われる場所に送られる
のが一般的である。
(考案が解決しようとする問題点) 近年巻線作業などが自動化され、多数のボビン
に同時に線を巻くことができるようになつたにも
かかわらず、上述の従来のボビンの給排出作業は
人手で行われている。しかも自動巻線機などの自
動機器へのボビンの供給、排出の作業は、取り扱
うボビンの小型化に伴い、迅速正確に行うことが
困難となり、労力と時間の無駄が多く、量産効率
の向上を妨げている。
そこでボビンの給排出作業を行うロボツトの出
現が切望されている。しかし、そのようなロボツ
トの行う各種作業に対応できるロボツトハンドに
適当なものが未だ見当たらないという問題点があ
る。
本考案はこのような問題点を解決し、ボビンを
取り扱うことができるロボツトの出現により、ボ
ビンの給排出作業などを含めて、既存の自動装置
と組合せて一貫作業を完全自動化し、量産効果の
向上と、生産合理化に役立つよう、新しく、ボビ
ン挟持用ロボツトハンドを提供することを目的と
する。
(問題を解決するための手段) 本考案のボビン挟持用ロボツトハンドは、前記
目的を達成するため、一対のフインガチツプを開
閉するための一対の可動片を有し、前記可動片に
前記フインガチツプをそれぞれ取りつけた第1の
駆動装置と、前記第1の駆動装置を複数個取りつ
けたフインガベースと、前記フインガチツプの位
置を前進後退させるよう、前記フインガベースを
駆動する第2の駆動装置と、対をなす前記フイン
ガチツプの間に配置され、前記フインガチツプに
よつて挾持されるべきボビンの位置がボビンの筒
状の中空部内に挿入する過程において補正される
よう中央部より先端部を細くし、前記挿入時のボ
ビンの挿入深さを規制するための段部を少なくと
も一つの側面に形成した位置決めピンを複数個取
りつけたピンベースと、前記位置決めピンの位置
を前進後退させるよう、前記ピンベースを駆動す
る第3の駆動装置を有する構造とし、さらに前記
第1〜第3の駆動装置は空気圧によつて動かされ
るエアシリンダとする。
(実施例) 次に、本考案について図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案による一実施例を示すもので、
同図aは平面図、同図bは正面図である。第2図
は第1図中のA−Aにおいて切断した縦断面図で
ある。
第1図および第2図に示すように本実施例のロ
ボツトハンドは、例えば第4図aに示すようなコ
イルボビン4の枠の中空部4bに挿入して、ボビ
ンの位置決めをする位置決めピン21を挟んで、
その両側にフインガチツプ22,22を配置し、
フインガチツプ22,22はフインガが開閉シリ
ンダ25の二つの可動片24,24にそれぞれ取
りつけられている。
そして、ピンベース23には4個の位置決めピ
ン21が、ピンベース23の端部から突き出るよ
うに取りつけられている。位置決めピン21はそ
の先端が中央部より細くなつていて、フインガチ
ツプ22,22がつかみ上げようとするコイルボ
ビンの筒状の中空部に、このピンを挿入する過程
において、その頭部の斜面によつてそのとき置か
れているコイルボビンの位置が、最適位置に修正
されるよう形成されている。また、そこから奥へ
はコイルボビンが進まないようにして、前後の位
置を規制するため根元の方が太くなつている段部
を、対向する側面に設けている。フインガベース
26は、フインガを2個ずつ取りつけたフインガ
開閉シリンダ25,25……25が4個取りつけ
られている。
一方シリンダ固定部29にピンベース前後進シ
リンダ27と、フインガベース前後進シリンダ2
8が固定されている。ピンベース前後進シリンダ
27の可動部にはピンベース23が、またフイン
ガベース前後進シリンダ28の可動部にはフイン
ガベース26が取りつけられている。そこでピン
ベース前後進シリンダ27に送る空気圧を加減す
ることによつて、位置決めピン21,21……2
1を固定部29に対し前進あるいは後退させるこ
とができ、またフインガベース前後進シリンダ2
8に送る空気圧を加減することによつて、フイン
ガチツプ22,22……22を固定部29に対し
前進あるいは後退させることができる。さらにフ
インガ開閉シリンダ25に送る空気圧を加減する
ことによつて、一対の相対するフインガチツプ2
2と22の間隔を広げたり狭くしたりすることが
できる。
また固定部29の両端にはロボツトハンド回転
軸7,7が固定され、その一方のロボツトハンド
回転軸7には揺動アーム8が取りつけられ、揺動
アーム8はヒンジ構造9を介してハンド旋回シリ
ンダ10の可動部に取りつけられている。
ハンド旋回シリンダ10は支点11によつて回
動自在にロボツトのアーム5に取りつけられてい
るので、ロボツトハンド全体は、ロボツトハンド
旋回軸7,7によつてロボツトハンド支持部6に
旋回自在に支持されているので、ハンド旋回シリ
ンダ10に送る空気圧を加減することによつてロ
ボツトハンド旋回軸7,7を軸としてロボツトハ
ンドを旋回させることができる。
本実施例では、ストツパ、停止位置センサ等を
組合せ、フインガの位置が、前方と下方(第1図
bにおいて2点鎖線で示している位置)の間を
90°にわたつて旋回できるようにしてある。
なお、位置決めピン21およびフインガチツプ
22の形状、寸法等は取り扱うボビンに適応する
ものを各種用意し、交換可能な構造としてある。
つぎにこのロボツトハンドの使用方法の一例に
ついて述べる。
第3図は本実施例のロボツトハンドをロボツト
本体3に取りつけ、巻線機1にボビン4を給排出
させるシステムの説明図である。
図に示すようにロボツトハンドはロボツトハン
ド支持部6に支持され、ロボツトハンド支持部6
は、図中の矢印X,Y,Zによつて示すように左
右(X軸)、前後(Y軸)、上下(Z軸)に沿つて
動かすことができる。
このロボツト本体3と巻線機1の間に、コイル
ボビン給排出用のパレツト供給装置2が配置され
ている。
巻線機1は第3図bに円弧の矢印で示す同一方
向に90°ずつ連続2回、一動作時に合計180°宛回
転するもので、片側に8個ずつのボビンチヤツク
17を、巻線機の回転軸18を対称軸として、パ
レツト供給装置2に対する側と、その反対側にそ
れぞれ備えており、パレツト供給装置側で第4図
aに示すコイルボビン4の給排出が行われている
間に、その反対側で、巻線が行われるようになつ
ている。ボビンチヤツク17にボビン4が保持さ
れている状態を第4図bに示す。なお巻線済みの
コイルボビン4を、そのまま次の工程の自動はん
だ付け装置に送ると、はんだ付けを必要とするリ
ード線4aのある側が溶融はんだ面に向かないの
で、ロボツト3の操作によりコイルボビン4の上
下方向を逆転させるために使用する中間ピンスタ
ンド14を設置している。
パレツト供給装置2は、空ボビン供給部と巻線
済みボビン受取排出部とからなつている。
パレツト供給装置2により移送されるパレツト
12には配置区分用の格子状突起13が設けら
れ、線状突起13の間にコイルボビン4が並んで
いる。
第4図cのように置かれているコイルボビン4
をロボツトハンドでつまみ上げるときは、コイル
ボビン4は、格子状突起13によつて囲まれた内
側に、ある程度の余裕をもつて任意の位置に置か
れているので、まず位置決めピン21を伸ばして
コイルボビン4の中空部4bに挿入し、コイルボ
ビン4の配置を最適位置に直す。この最適位置へ
の補正は、挿入深さが、位置決めピン21の対向
する側面に設けられている段部によつて規制され
ることと共に、正しくボビンをつまみ上げるため
に重要である。つぎにフインガチツプ22を伸ば
してコイルボビン4を挟む。こうしてコイルボビ
ン4は位置決めピン21とフインガチツプ22に
より保持されつまみ上げることができる。
次にこのようにして保持した空のコイルボビン
4を巻線機1に供給するときは、ロボツトハンド
を水平にして、巻線機1のボビンチヤツク17の
突出したガイドピン16に、ロボツトハンド位置
決めピン21が正対するようロボツト3を動か
し、ガイドピン16と位置決めピン21を突き合
わせた後、フインガチツプ22を巻線機側に伸ば
すと、コイルボビン4はガイドピン16に嵌合す
るので、それからフインガチツプ22を開き、ロ
ボツトハンドを手前に引けば、コイルボビン4は
巻線機1に移り保持される。
巻線機1が180°回転し、ロボツトとは逆側で巻
線が行われ、再び180°回転してロボツト側に戻つ
てきたとき、巻線済みのコイルボビン4をボビン
チヤツク17から取り外す操作はボビンチヤツク
17にボビン4を供給したときと逆の操作を行え
ばよい。
なお、巻線機1へのコイルボビン4の供給、取
外しは、位置決めピン21の側面の段部の存在に
よつて、位置決めピン21上のコイルボビン4の
位置が一定に規制されているので、常に正確に誤
りなく行われる。
また、コイルボビン4をボビンチヤツク17か
ら取り外した後、引き続いて中間ピンスタンド1
4を使つて上下の向きを逆にするときは、ボビン
中空部4bに位置決めピン21を挿入しないで、
コイルボビンの筒状部を横方向からフインガチツ
プ22で挟み、コイルボビンを取り外さなくては
ならないので、ロボツトハンドの先端を下向きと
して、フインガチツプ22,22を伸ばして位置
決めピン21の先端より前方に突き出し、コイル
ボビン4を挟んで保持し、ロボツトハンドを90°
旋回し水平とした状態で、中間ピンスタンド14
に一旦コイルボビン4を移す。つぎに再びロボツ
トハンドを90°旋回して下向きに向け、中間ピン
スタンド14からコイルボビン4をつまみ上げて
パレツト12の上に運び、第4図dのように格子
状突起13の間に置くことによつて、コイルボビ
ン4の上下の向きを変えてパレツト12の上に整
配列することができる。第5図にこのような操作
の手順を示している。
図中2点鎖線で画いた22a,22b,22
c,22d,22fは、それぞれの位置における
フインガチツプの先端の向きを示している。
このように、位置決めピン21と一対のフイン
ガチツプ22,22が互いに独立して前進、後退
できることと、ロボツトハンドの90°旋回機能お
よび三次元の自由な位置への移動機能と相俟つ
て、コイルボビンの給排出に必要な操作を自由に
行わせることができる。
また、これらロボツトの操作の制御は、コンピ
ユータを内蔵する制御部が、ロボツトおよびロボ
ツトハンドに組み込まれた各センサからの情報信
号を受けて、あらかじめ記憶されたプログラムに
より順次行われ、ボビン4を取り扱うすべての動
作が複数個のボビン4について一斉に行われる。
なお、第1図および第3図に示した実施例では
フインガチツプ22および可動片24をそれぞれ
4組としているが、この数は4組に限らず、4組
以外でも一向に差支えない。
また位置決めピン21についても同様で、フイ
ンガチツプ22の組数と同一個数であればよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案は、複数組の対を
なすフインガチツプと、フインガチツプの間に配
置され先端部を細くし、かつその側面に段部を設
けた位置決めピンを組み合わせ、しかもフインガ
チツプの開閉動作の他、フインガチツプと位置決
めピンを、相互に独立して前進あるいは後退でき
る構造とすることにより、コイルボビンの安定し
て確実なつまみ上げ、ガイドピンへの挿入、上下
向きの変更など、各種作業に対するコイルボビン
の取扱いが可能なロボツトハンドが得られる。
したがつて、本考案によるロボツトハンドを、
ロボツトハンドの向きを変えて、かつその位置を
三次元の任意の位置に変えられるロボツト本体に
結合することによつて、巻線機等既存の自動装置
と組合せて一貫作業の完全自動化ができ、量産効
果の向上と、生産合理化に役立つという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による一実施例の平面図および
正面図である。第2図は第1図の実施例の、同図
aのA−Aにおいて切断した縦断面図である。第
3図は第1図の実施例のロボツトハンドの一使用
例を示すコイルボビン給排出システムの説明図で
ある。第4図はコイルボビンの斜視図と、コイル
ボビンをガイドピンに挿入した状態を示す正面図
である。第5図は中間ピンスタンドを利用して、
コイルボビンの向きを変える手順を示す説明図で
ある。 1……巻線機、2……パレツト供給装置、3…
…ロボツト本体、4……ボビン、4a……リード
線、4b……ボビン中空部、5……ロボツトアー
ム、6……ロボツトハンド支持部、7……ロボツ
トハンド旋回軸、8……揺動アーム、9……ヒン
ジ構造、10……ハンド旋回シリンダ、11……
シリンダ支点、12……パレツト、13……格子
状突起、14……中間ピンスタンド、16……ガ
イドピン、17……ボビンチヤツク、18……巻
線機回転軸、21……位置決めピン、22……フ
インガチツプ、23……ピンベース、24……可
動片、25……フインガ開閉シリンダ、26……
フインガベース、27……ピンベース前後進シリ
ンダ、28……フインガベース前後進シリンダ、
29……シリンダ固定部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一対のフインガチツプを開閉するための一対の
    可動片を有し、前記可動片に前記フインガチツプ
    をそれぞれ取りつけた第1の駆動装置と、 前記第1の駆動装置を複数個取りつけたフイン
    ガベースと、 前記フインガチツプの位置を前進後退させるよ
    う、前記フインガベースを駆動する第2の駆動装
    置と、 対をなす前記フインガチツプの間に配置され、
    前記フインガチツプによつて挾持されるべきボビ
    ンの位置がボビンの筒状の中空部内に挿入する過
    程において補正されるよう中央部より先端部を細
    くし、前記挿入時のボビンの挿入深さを規制する
    ための段部を少なくとも一つの側面に形成した位
    置決めピンを複数個取りつけたピンベースと、 前記位置決めピンの位置を前進後退させるよ
    う、前記ピンベースを駆動する第3の駆動装置を
    有することを特徴とするボビン挾持用ロボツトハ
    ンド。
JP1985201050U 1985-12-27 1985-12-27 Expired - Lifetime JPH0527405Y2 (ja)

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JP1985201050U JPH0527405Y2 (ja) 1985-12-27 1985-12-27

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JPS62108376U JPS62108376U (ja) 1987-07-10
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP5474516B2 (ja) * 2009-12-10 2014-04-16 株式会社ブリヂストン ボビン取付装置

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