JPH05271880A - 耐候性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法 - Google Patents

耐候性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法

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JPH05271880A
JPH05271880A JP10044792A JP10044792A JPH05271880A JP H05271880 A JPH05271880 A JP H05271880A JP 10044792 A JP10044792 A JP 10044792A JP 10044792 A JP10044792 A JP 10044792A JP H05271880 A JPH05271880 A JP H05271880A
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光昭 西川
Yasuhiro Sugimoto
育弘 杉本
Kazu Shiroyama
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 塩素イオンを含む腐食環境においても優れた
耐候性を示し、屋根材,外装板等として使用される構造
材料を提供する。 【構成】 C:0.025%以下,Si:0.6%以
下,Mn:1.0%以下,P:0.04%以下,S:
0.01%以下,Ni:1.0%以下,Cr:16〜3
5%,Mo:0.3〜6%,N:0.025%以下,A
l:0.01〜0.5%,Nb:0.1〜0.6%,T
i:0.05〜0.3%,且つC+N≦0.04%及び
Nb+Ti≧7(C+N)+0.15を満足し、B=C
r+3(Mo+Cu≧23.5以上、P=5(Ti+Z
r)+20(Al−0.01)≧1.0以上のフェライ
ト系ステンレス鋼を基材とし、この鋼を焼鈍した後、硝
酸中での電解処理及び硝酸−フッ酸の混合酸液中での浸
漬処理を含む酸洗を施して不動態皮膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根,外装材等として
使用される耐候性に優れたフェライト系ステンレス鋼及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼は、オーステナイト系とフ
ェライト系とに大別される。屋根,外装材としては、加
工性,溶接性等に優れたオーステナイト系ステンレス鋼
が使用されていた。しかし、建造物の大型化に伴い、長
尺物の使用が増加し、熱膨張係数の大きいオーステナイ
ト系ステンレス鋼では、溶接部の破断やコーナー部にお
けるめくれ等の問題が生じてきた。
【0003】フェライト系ステンレス鋼は、熱膨張係数
が小さく、溶接部の破断やコーナー部でのめくれ等の危
険性がほとんど問題にならない。しかし、フェライト系
ステンレス鋼の代表鋼種であるSUS430を例にとる
と、腐食環境の緩やかな田園地帯においても短期間で赤
銹を発生することにみられるように耐食性,耐候性が十
分でない。更に、溶接時の加熱,冷却によって粒界腐食
が発生し易い欠点もある。
【0004】耐候性を改善するには、Crの量の増加や
Moの添加等が有効である。CrやMoの増加に伴った
靭性の低下は、C及びNを低減させることで回復してい
る。C,Nの低減は、耐粒界腐食性改善にも有効であ
る。しかし、C,Nの低減にも自ら限界があり、現在、
工業的に到達し得るC,N量レベルでは、粒界腐食感受
性を完全に無くすことはできない。そこで、C,Nを固
定し得るTi又はNb等の安定化元素を単独或いは複合
で添加することにより、粒界腐食に及ぼすC,Nの悪影
響を解消している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの技術的背景を
もとにして、たとえば低炭素・低窒素30Cr−2.0
Mo−Nb鋼のように、耐候性に優れた含Mo高Cr鋼
が開発されている。しかし、海岸地帯,海上等の塩素イ
オンを含む腐食環境に曝されると短期間に赤銹を発生す
ることがあり、耐候性に関しては未だ充分ではない。
【0006】この赤銹発生は、不動態皮膜の破壊及び塩
素イオンによる腐食反応の進行に原因がある。すなわ
ち、ステンレス鋼の表面は、通常赤銹等の発銹を抑制す
る不動態皮膜で覆われている。しかし、海岸地帯や海上
では不動態皮膜が破壊され、その再生を妨げる作用をも
つ塩素イオンを含んだ海塩粒子の飛来により、腐食が進
行する。
【0007】本発明は、Al濃縮層をもつ不動態皮膜を
形成することにより、塩素イオンを含む腐食環境におい
ても優れた耐候性を有するフェライト系ステンレス鋼板
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフェライト系ス
テンレス鋼板は、その目的を達成するため、C:0.0
25重量%以下,Si:0.6重量%以下,Mn:1.
0重量%以下,P:0.04重量%以下,S:0.01
重量%以下,Ni:1.0重量%以下,Cr:16〜3
5重量%,Mo:0.3〜6重量%,N:0.025重
量%以下,Al:0.01〜0.5重量%,Nb:0.
1〜0.6重量%,Ti:0.05〜0.3重量%を含
み、且つC+N≦0.04重量%及びNb+Ti≧7
(C+N)+0.15を満足し、B1 =Cr+3Moで
定義されるB1 値が23.5以上、P1 =5Ti+20
(Al−0.01)で定義されるP1 値が1.0以上で
あるフェライト系ステンレス鋼を基材とし、最も多くA
lが濃縮している部分のAl量が前記基材中に含まれて
いるAl量の2倍以上であるAl濃縮層を有する不動態
皮膜が前記基材表面に形成されていることを特徴とす
る。
【0009】基材となるフェライト系ステンレス鋼は、
更にCu:0.1〜1.0重量%を含むことができる。
この場合、B1 値に代えてB2 =Cr+3(Mo+C
u)で定義されるB2 値が使用され、B2 値が23.5
以上であることが必要となる。また、Zr:0.05〜
0.3重量%を含むこともできる。この場合、P1 値に
代えP2 =5(Ti+Zr)+20(Al−0.01)
で定義されるP2 値が使用され、P2 値が1.0以上で
あることが必要とされる。
【0010】Al濃縮層をもつ不動態皮膜は、焼鈍後の
フェライト系ステンレス鋼に、硝酸中での電解処理及び
硝酸−フッ酸の混合酸液中での浸漬処理を含む酸洗を施
すことによって形成される。
【0011】
【作用】本発明者等は、フェライト系ステンレス鋼の耐
候性に及ぼす不動態皮膜の組成及び合金元素の影響につ
いて詳細な検討を行ってきた。その結果、不動態皮膜中
にAlの濃縮層が存在していると耐候性の向上が認めら
れ、不動態皮膜中でAlが最も多く濃縮している部分の
Al量が鋼中に含まれているAl量の2倍以上であると
き、その効果は大きくなっていることを解明した。
【0012】不動態皮膜へのAlの濃縮は、Ti及びA
lを複合添加した鋼を焼鈍後、硝酸中での電解処理及び
硝酸−フッ酸の混合酸中での浸漬処理を含む酸洗を行う
ことにより促進される。しかし、Alを添加していない
鋼、Alを添加していてもTiを添加していない鋼等で
は、焼鈍後、硝酸中での電解処理及び硝酸−フッ酸の混
合酸中での浸漬処理を含む酸洗を行っても、不動態皮膜
にAlの濃縮が全く観察されないか、観察されても僅か
であった。
【0013】また、Ti及びAlの複合添加は耐候性改
善に有効ではあるものの、一定量以上を超えるTiの添
加は局部的な腐食を強める。この原因は、Ti添加量の
増加と共に不動態皮膜が強固になり、傷等により皮膜に
欠陥が生じると、欠陥部に腐食が集中することに起因す
るものと推察される。更に、Tiの過剰添加によって圧
延,加工時等に表面傷が発生し易くなることから、Ti
含有量は必要最小限にする必要がある。これらの理由か
ら、Ti添加量の上限が規制されるとき、Ti単独の添
加で粒界腐食の防止を図ることは困難である。そこで、
更にNbを複合添加する。また、適正量のCu及び/又
はZrを添加することにより、耐候性をより一層向上さ
せることができる。
【0014】以下、基材として使用されるフェライト系
ステンレス鋼の合金成分及び含有量を説明する。 C,N:ステンレス鋼に不可避的に含まれる元素であ
る。C,N含有量を低減すると軟質になり、加工性が向
上すると共に炭化物,窒化物の生成が少なくなる。ま
た、C,N含有量の低減に伴って、溶接性及び溶接部の
耐食性も向上する。そこで、C含有量の上限を0.02
5重量%、N含有量の上限を0.025重量%にそれぞ
れ規定した。
【0015】Si:溶接部の高温割れや溶接部靭性に対
し有害な元素である。また、ステンレス鋼を硬質にする
ので、Si含有量は低い方が好ましい。そこで、Si含
有量の上限を0.6重量%に規定した。
【0016】Mn:ステンレス鋼中に微量に存在するS
と結合して可溶性硫化物MnSを形成することにより、
耐候性を低下させる有害な元素である。そこで、Mn含
有量の上限を1.0重量%に規定した。
【0017】P:母材及び溶接部靭性を損なうので、P
含有量は低い方が望ましい。しかし、ステンレス鋼等の
含Cr鋼を脱Pすることは困難であり、且つP含有量を
極度に低下させることは製造コストの上昇を招く。した
がって、P含有量の上限を0.04重量%に規定した。
【0018】S:耐候性及び溶接部の高温割れに悪影響
を及ぼす有害な元素であるため、S含有量は低い方が好
ましい。そこで、S含有量の上限を0.01重量%に規
定した。
【0019】Ni:フェライト系ステンレス鋼の靭性改
善に有効な合金元素である。しかし、多量のNi含有
は、コスト高の原因となる。本発明においては、通常の
フェライト系ステンレス鋼で不可避的不純物として混入
される1.0重量%にNi含有量の上限を定めた。
【0020】Cr:ステンレス鋼の耐食性を高める主要
元素であり、耐候性,耐孔食性,耐隙間腐食性及び一般
の耐食性を著しく向上させる。耐食性改善に与えるCr
の作用は、16重量%未満では不十分である。しかし、
Cr含有量が35重量%を超えると、著しい脆化が生
じ、薄板製造,製品加工等の際に困難を伴う。そのた
め、Cr含有量を16〜35重量%の範囲に定めた。
【0021】Mo:Crと共に耐候性を高める有効な合
金元素であり、その効果はCr量が増すにつれて大きく
なる。本発明で規定したCr量レベルにおいては、0.
3重量%未満のMo含有量では耐候性改善効果は小さ
く、逆に6%を超えてMoを添加すると延性の低下を招
き加工上困難を伴う。そこで、Mo含有量量を0.3〜
6重量%の範囲に設定した。
【0022】Al:腐食抑制に有効な不動態皮膜を形成
する上で重要な合金元素である。Tiとの複合添加によ
って、焼鈍,酸洗により容易に不動態皮膜中にAl濃縮
層を形成し、耐候性を向上させる。Al含有量が0.0
1重量%未満では、Al濃縮層が形成されにくい。逆
に、0.5重量%を超えてAlを添加すると、素材の表
面品質の劣化を招き、且つ溶接性が悪化する。そのた
め、Al含有量を0.01〜0.5重量%の範囲に設定
した。
【0023】Nb:Tiと共同して、本発明で規定した
Cr量レベルのフェライト系ステンレス鋼において粒界
腐食を防止する。この作用を得るため、0.1重量%以
上のNb含有量が必要である。しかし、過剰のNb添加
によって溶接部靭性を阻害するので、Nb含有量の上限
を0.6重量%に規定した。
【0024】Ti:腐食抑制に有効な不動態皮膜を形成
する上で重要な合金元素である。Alとの複合添加によ
って、焼鈍,酸洗により容易に不動態皮膜中にAl濃縮
層を形成し、耐候性を向上させる。Al濃縮層の形成及
び粒界腐食の抑制を図る上から、0.05重量%以上で
Tiを含有させることが必要である。更に、Tiは、
C,Nを固定する作用も有する。しかし、0.3重量%
を超えてTiを含有させると、素材の表面品質を劣化さ
せ、局部的な腐食を強める傾向がみられる。そこで、T
i含有量は、0.05〜0.3重量%の範囲に定めた。
【0025】Nb,Ti等の固定元素は、C及びNと結
合して消費される。そこで、Nb含有量及びTi含有量
は、C+Nの総和でコントロールすることが必要とな
る。この点、Nb含有量及びTi含有量は、C及びNを
固定して耐粒界腐食性を向上させるため、Nb+Ti≧
7(C+N)+0.15の関係を満足することが必要で
ある。(C+N)が多量に含まれるとき、それに見合っ
てTi,Nb量も増加され、結果的にステンレス鋼の清
浄度を劣化させる。そこで、(C+N)量の上限を0.
04重量%に規定した。(C+N)量は低いほど望まし
く、下限が特に規定されるものではない。
【0026】Cu,Zr:任意成分として添加されるC
u及びZrは、共に耐候性改善に有効な合金元素であ
る、このような効果を得るためには、0.1重量%未満
のCu含有量又は0.05重量%未満のZr含有量では
不十分である。しかし、多すぎると溶接部靭性が阻害さ
れるため、Cu含有量は1.0重量%,Zr含有量は
0.3重量%をそれぞれ上限とした。
【0027】各成分の含有量に関する規定に加えて、更
にCr,Mo,Al,Ti,Cu,Zrの各成分の間で
B=Cr+3(Mo+Cu)≧23.5及びP=5(T
i+Zr)+20(Al−0.01)≧1.0の関係が
成立していることが必要である。これらの式は、本発明
者等による実験の結果として求められたものである。B
値は良好な耐候性を維持するために、P値は不動態皮膜
中にAl濃縮層を形成するために有効な指標である。
【0028】Cr,Moは耐候性改善のための基本成分
であり、Moの方がCrよりも耐候性改善に対する寄与
が大きいことから、B値における係数をCrの3倍とし
た。また、CuはMoと同等の効果を有するため、係数
をMoと同じにした。B値が23.5%未満になると、
充分な耐候性が得られない。そのため、B値の下限を2
3.5%に規定した。
【0029】不動態皮膜中のAl濃縮層は、Ti及びA
lが複合添加されたステンレス鋼を焼鈍,酸洗するとき
容易に形成され、耐候性が著しく改善される。また、Z
rを複合添加したときもTiとほぼ同じ挙動を示すこと
から、Al濃縮層の形成においてTiと同様の効果を有
するものと思われる。しかし、Ti,ZrとAlとの間
においてこれらの効果を得るためには、1.0以上のP
値が必要であることが実験的に求められた。
【0030】不動態皮膜中で最も多くAlが濃縮してい
る部分のAl量が基材のステンレス鋼に含まれているA
l量の2倍未満では、耐候性改善に与える不動態皮膜の
効果が小さい。そのため、Al濃縮層のAl量を、基材
に含まれているAl量の2倍以上とした。
【0031】不動態皮膜中のAl濃縮層は、焼鈍,酸洗
により形成される。このとき、硝酸中での電解処理及び
硝酸−フッ酸の混合酸中での浸漬処理を含む酸洗によ
り、不動態皮膜中へのAlの濃縮が促進される。電解処
理、次いで浸漬処理の二工程でAl濃縮層が形成される
理由は、次のように推察される。
【0032】焼鈍後のステンレス鋼表面には、不動態皮
膜に比較して厚くポーラスな酸化スケールが形成されて
いる。この酸化スケールには、基材から拡散したAl,
Tiが濃縮されている。また、Cr,Fe等の元素も酸
化スケールに含まれている。焼鈍後のステンレス鋼を硝
酸電解するとき、酸化スケールに含まれている溶出し易
いFe,Mn等の酸化物,硫化物等が酸化スケールから
優先的に除去され、Alの濃縮が促進される。硝酸電解
後のステンレス鋼を硝酸−フッ酸の混合酸液に浸漬する
と、ポーラスな酸化スケールが除去され、緻密な不動態
皮膜が形成される。この不動態皮膜は、酸化スケールに
濃縮しているAlに由来して、Al濃縮層をもつ皮膜と
なる。また、共存しているTiによって、不動態皮膜の
緻密化が促進される。
【0033】この点、焼鈍後のステンレス鋼を硝酸電解
しただけでは、表面にポーラスな酸化スケールが残存
し、十分な耐食性を呈さない。また、硝酸電解を省略し
硝酸−フッ酸の混合酸液に浸漬処理するだけでは、形成
される不動態皮膜にAl濃縮がみられず、耐候性が不十
分になる。
【0034】
【実施例】表1に示す化学成分を有する各種のステンレ
ス鋼を溶製し、熱間圧延により板厚3.5mmの熱延板
を製造した。その後、板厚1.0mmまで冷間圧延し、
1000〜1050℃で焼鈍後、供試材とした。
【0035】表1において、試料No.1〜10は本発明
で規制した成分・組成を満足するステンレス鋼であり、
何れも固定元素としてNb及びTiを複合添加し、微量
元素としてAlを含有している。そのうち、No.8はC
u含有鋼、No.9はZr含有鋼、No.10はCu,Zr
含有鋼である。他方、試料No.11〜13のステンレス
鋼にはTiが添加されておらず、且つNo.11及び12
は本発明で規定したP値を満足しないステンレス鋼であ
る。また、試料No.14のステンレス鋼は、B値を満足
しないステンレス鋼である。
【0036】
【表1】
【0037】各供試材を、表2に示す条件下で酸洗処理
した。電解処理は、60℃に保持した5%硝酸溶液に供
試材を浸漬し、電流密度2.5A/dm2 で供試材を陽
極電解することにより行った。混合酸液による浸漬処理
では、55℃に保持した6%硝酸+0.5%フッ酸の混
合酸液に供試材を浸漬した。また、電解処理に先立っ
て、一部の供試材を55℃に保持した5%硫酸溶液に浸
漬する予備酸洗を行った。更に、一部の供試材について
は、混合酸液による浸漬処理後で55℃に保持した10
%塩酸溶液に浸漬する後酸洗を行った。
【0038】
【表2】
【0039】表2において、酸洗条件A及びBが本発明
に従ったものであり、そのうち酸洗条件Bは硫酸中での
浸漬処理を前酸洗として加えたものである。酸洗条件D
及びEは硝酸−フッ酸の混合酸液中での浸漬処理を省略
し、酸洗条件Fは電解処理を省略したものである。
【0040】酸洗処理された各供試材について、グロー
放電発光分析装置によって表面分析を行い、合金元素の
深さ方向に関する分布状態を測定した。測定結果の数例
を図1に示す。図1(a)は、試料No.2の供試材を酸
洗条件Aで処理した場合の表面状態を示し、図1(b)
は、試料No.12の供試材を酸洗条件Aで処理した場合
の表面状態を示す。このように、使用したステンレス鋼
の種類及び酸洗条件に応じて、基材表面に形成された不
動態皮膜に含まれている元素の濃度分布が大きく変わっ
ていた。
【0041】酸洗処理後の各供試材について、不動態皮
膜中で最もAlが濃縮している部分のAl量を基材ステ
ンレス鋼のAl量で割った値(以下、これをAl濃縮比
という)を、P値[=5(Ti+Zr)+20(Al−
0.01)]で整理したところ、図2に示す結果が得ら
れた。なお、図2において、各記号に付した数字は表1
に示したステンレス鋼の試料No.を示し、アルファベッ
トは表2に示した酸洗条件を示す。
【0042】本発明で規定するP=5(Ti+Zr)+
20(Al−0.01)を満足し、且つTi及びAlを
複合添加したステンレス鋼に酸洗条件C〜Fの酸洗を施
しても、Al濃縮比は2未満であった。また、P=5
(Ti+Zr)+20(Al−0.01)を満足してい
るもののTiを添加していない試料No.13のステンレ
ス鋼,P=5(Ti+Zr)+20(Al−0.01)
を満足せずTi又は/及びAlも添加していない試料N
o.11及び12のステンレス鋼では、酸洗条件A又はB
の酸洗を施しても、Al濃縮比は2未満であった。この
ことから、P=5(Ti+Zr)+20(Al−0.0
1)を満足し、且つTi及びAlを複合添加したステン
レス鋼を用い、A又はBの酸洗を施したときのみ、2以
上のAl濃縮比が得られることが判る。
【0043】表1中に示したステンレス鋼に酸洗条件A
及びCの酸洗を施し(以下、これを酸洗材という)、孔
食電位を測定した。測定は、液温80℃に保持しAr脱
気した20%NaCl溶液を用い、掃引速度20mV/
分の動電位法で行った。測定された孔食電位をB値[=
Cr+3(Mo+Cu)]で整理した結果を、図3に示
す。
【0044】本発明で規定した組成を満足する試料No.
1〜10のステンレス鋼についてみると、酸洗材Cに比
べ酸洗材Aの孔食電位が著しく高くなっていた。しか
し、本発明で規制する組成範囲を外れる試料No.11〜
No.14のステンレス鋼では、酸洗材AとCで孔食電位
に顕著な差がみられず、何れも試料No.1〜No.10の
酸洗材Aに比べ孔食電位が低いことが判る。また、Al
濃縮比が2以上である試料No.14の酸洗材Aも孔食電
位は低くなっていたが、これはCr+3(Mo+Cu)
で定義されたB値が下限23.5より小さかったことに
起因する。
【0045】本発明で規定した組成を満足する試料No.
2のステンレス鋼に酸洗条件A〜Fの酸洗を施し、孔食
電位を測定した結果を図4に示す。また、比較のため、
本発明で規定した組成を満足しない試料No.12のステ
ンレス鋼を同様に酸洗し、孔食電位を測定した。孔食電
位の測定は、図3の場合と同じ動電位法に依った。
【0046】図4から明らかなように、試料No.2では
酸洗条件の如何が孔食電位に大きな影響を与えているこ
とが判る。すなわち、成分・組成が同じステンレス鋼で
あっても、酸洗材A及びBは、酸洗材C〜Fに比べて孔
食電位が著しく高くなっている。これに対し、試料No.
12のステンレス鋼では、酸洗材A〜Fの間に酸洗条件
の違いに起因する孔食電位に顕著な差は検出されなかっ
た。このことから、酸洗条件A及びBの酸洗は、Ti及
びAlを複合添加したステンレス鋼に対し有効であると
いえる。
【0047】試料No.1,2,5,6,11〜13のス
テンレス鋼の酸洗材A及びCについて、塩乾湿複合サイ
クル試験を行った。この試験は、5%NaCl水溶液を
15分噴霧→60℃,RH:20〜30%で1時間乾燥
→50℃,RH90〜95%で3時間湿潤を1サイクル
とし、400サイクル繰返した後の発銹状態を赤銹発生
率で判定するものである。赤銹発生率は、JIS D
0201に基づいて求めた。試験結果を示す図5から明
らかなように、本発明で規定した組成を満足する試料N
o.1,2,5,6の酸洗材Aは、他の酸洗剤に比較して
赤銹発生率が5%以下と小さく、耐候性に優れているこ
とが判る。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、成分及び含有量が特定されたフェライト系ステンレ
ス鋼の基材表面に形成される不動態皮膜のAl濃縮度を
基材のAl量の2倍以上としている。このAl濃縮と基
材の成分系とが相俟つて、優れた耐候性が得られる。不
動態皮膜が形成されたステンレス鋼は、耐候性に優れた
特性を活かし、屋根材,外装材,貯湯槽等の屋外タンク
等の構造材料として広範な分野で使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 酸洗後の供試材をグロー放電発光分析装置で
表面分析し、深さ方向に関する元素濃度の変化を表わし
たグラフ
【図2】 Al濃縮比とP値との関係を示すグラフ
【図3】 酸洗材A及びCの孔食電位とB値との関係を
示すグラフ
【図4】 酸洗条件の違いが孔食電位に与える影響を示
したグラフ
【図5】 酸洗材A及びCの赤銹発生率を示したグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白山 和 山口県新南陽市野村南町4976番地 日新製 鋼株式会社鉄鋼研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.025重量%以下,Si:0.
    6重量%以下,Mn:1.0重量%以下,P:0.04
    重量%以下,S:0.01重量%以下,Ni:1.0重
    量%以下,Cr:16〜35重量%,Mo:0.3〜6
    重量%,N:0.025重量%以下,Al:0.01〜
    0.5重量%,Nb:0.1〜0.6重量%,Ti:
    0.05〜0.3重量%を含み、且つC+N≦0.04
    重量%及びNb+Ti≧7(C+N)+0.15を満足
    し、B1 =Cr+3Moで定義されるB1 値が23.5
    以上、P1 =5Ti+20(Al−0.01)で定義さ
    れるP1 値が1.0以上であるフェライト系ステンレス
    鋼を基材とし、最も多くAlが濃縮している部分のAl
    量が前記基材中に含まれているAl量の2倍以上である
    Al濃縮層を有する不動態皮膜が前記基材表面に形成さ
    れていることを特徴とする耐候性に優れたフェライト系
    ステンレス鋼板。
  2. 【請求項2】 C:0.025重量%以下,Si:0.
    6重量%以下,Mn:1.0重量%以下,P:0.04
    重量%以下,S:0.01重量%以下,Ni:1.0重
    量%以下,Cr:16〜35重量%,Mo:0.3〜6
    重量%,N:0.025重量%以下,Al:0.01〜
    0.5重量%,Nb:0.1〜0.6重量%,Ti:
    0.05〜0.3重量%,Cu:0.1〜1.0重量%
    を含み、且つC+N≦0.04重量%及びNb+Ti≧
    7(C+N)+0.15を満足し、B2 =Cr+3(M
    o+Cu)で定義されるB2 値が23.5以上、P1
    5Ti+20(Al−0.01)で定義されるP1 値が
    1.0以上であるフェライト系ステンレス鋼を基材と
    し、最も多くAlが濃縮している部分のAl量が前記基
    材中に含まれているAl量の2倍以上であるAl濃縮層
    を有する不動態皮膜が前記基材表面に形成されているこ
    とを特徴とする耐候性に優れたフェライト系ステンレス
    鋼板。
  3. 【請求項3】 C:0.025重量%以下,Si:0.
    6重量%以下,Mn:1.0重量%以下,P:0.04
    重量%以下,S:0.01重量%以下,Ni:1.0重
    量%以下,Cr:16〜35重量%,Mo:0.3〜6
    重量%,N:0.025重量%以下,Al:0.01〜
    0.5重量%,Nb:0.1〜0.6重量%,Ti:
    0.05〜0.3重量%,Zr:0.05〜0.3重量
    %を含み、且つC+N≦0.04重量%及びNb+Ti
    ≧7(C+N)+0.15を満足し、B1 =Cr+3M
    oで定義されるB1 値が23.5以上、P2 =5(Ti
    +Zr)+20(Al−0.01)で定義されるP2
    が1.0以上であるフェライト系ステンレス鋼を基材と
    し、最も多くAlが濃縮している部分のAl量が前記基
    材中に含まれているAl量の2倍以上であるAl濃縮層
    を有する不動態皮膜が前記基材表面に形成されているこ
    とを特徴とする耐候性に優れたフェライト系ステンレス
    鋼板。
  4. 【請求項4】 C:0.025重量%以下,Si:0.
    6重量%以下,Mn:1.0重量%以下,P:0.04
    重量%以下,S:0.01重量%以下,Ni:1.0重
    量%以下,Cr:16〜35重量%,Mo:0.3〜6
    重量%,N:0.025重量%以下,Al:0.01〜
    0.5重量%,Nb:0.1〜0.6重量%,Ti:
    0.05〜0.3重量%,Cu:0.1〜1.0重量
    %,Zr:0.05〜0.3重量%を含み、且つC+N
    ≦0.04重量%及びNb+Ti≧7(C+N)+0.
    15を満足し、B2 =Cr+3(Mo+Cu)で定義さ
    れるB2 値が23.5以上、P2 =5(Ti+Zr)+
    20(Al−0.01)で定義されるP2 値が1.0以
    上であるフェライト系ステンレス鋼を基材とし、最も多
    くAlが濃縮している部分のAl量が前記基材中に含ま
    れているAl量の2倍以上であるAl濃縮層を有する不
    動態皮膜が前記基材表面に形成されていることを特徴と
    する耐候性に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載のフェライ
    ト系ステンレス鋼を焼鈍した後、硝酸中での電解処理及
    び硝酸−フッ酸の混合酸液中での浸漬処理を含む酸洗を
    施すことを特徴とする耐候性に優れたフェライト系ステ
    ンレス鋼板の製造方法。
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