JPH05271469A - フォトクロミック中間膜およびその中間膜を用いたフォトクロミック合わせガラス - Google Patents

フォトクロミック中間膜およびその中間膜を用いたフォトクロミック合わせガラス

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JPH05271469A
JPH05271469A JP4068147A JP6814792A JPH05271469A JP H05271469 A JPH05271469 A JP H05271469A JP 4068147 A JP4068147 A JP 4068147A JP 6814792 A JP6814792 A JP 6814792A JP H05271469 A JPH05271469 A JP H05271469A
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JP
Japan
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photochromic
group
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resin
interlayer film
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JP4068147A
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Hirobumi Omura
博文 尾村
Jiro Miyai
二郎 宮井
Tadashi Nakao
廉 中尾
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Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルコキシシリル基が付与されたフォトクロ
ミック化合物を、中間膜を構成する樹脂に練り込むこと
により、熱でフォトクロミック機能を損なわない中間膜
を得る。 【構成】 スピロ構造を有するフォトクロミック化合物
にアルコキシシリル基が付与された化合物と、水酸基を
有する樹脂とを含有する樹脂組成物からなるフォトクロ
ミック中間膜。上記フォトクロミック化合物は、スピロ
ベンゾピラン化合物またはスピロナフトオキサジン化合
物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の開口部、車両の
窓、間仕切り(パーティション)、および眼鏡などに使
用されるフォトクロミック中間膜およびそれを用いたフ
ォトクロミック合わせガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】フォトクロミック化合物は、UV光が照
射および除去されることによってその色が可逆的に変化
する性質を有する。フォトクロミック合わせガラスは、
このフォトクロミック化合物が練り込まれた中間膜を、
2枚の透明状ガラス体の間に挟持し積層して形成されて
おり、UV光が照射されることによって着色し、その光
線透過率が変化する機能を有する。このようなフォトク
ロミック合わせガラスは様々な分野に用いられており、
省エネルギー、ファッション性を高める等の効果を奏し
ている。
【0003】上記フォトクロミック化合物としては、従
来、下記式〔III〕に示すようなスピロベンゾピラン化
合物および下記式〔IV〕に示すようなスピロナフトオキ
サジン化合物等が用いられており、例えば、特公昭45
−28892号公報、特公昭49−6865号公報、特
開昭55−36284号公報および特開昭62−299
802号公報において上記化合物を用いて形成されたフ
ォトクロミックガラスが開示されている。
【0004】
【化3】
【0005】
【化4】
【0006】しかしながら、従来用いられてきたフォト
クロミック化合物は耐熱性に劣り、従って、この化合物
を用いて作製されたフォトクロミックガラスを炎天下で
長期間使用した場合、フォトクロミック機能が低下し耐
久性に劣るという欠点があった。また、上記フォトクロ
ミック化合物を用いたガラスを、合わせガラスに加工す
るため加熱工程に供すると、上記と同様にフォトクロミ
ック機能が低下するという欠点があった。さらに、作製
した合わせガラスを高温下で長時間使用することにより
フォトクロミック機能が劣るという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解決しようとするもので、その目的とするところは、耐
熱性に優れ、高温下においてもフォトクロミック機能が
低下することのないフォトクロミック中間膜およびそれ
を用いたフォトクロミック合わせガラスを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトクロミッ
ク中間膜は、スピロ構造を有するフォトクロミック化合
物にアルコキシシリル基が付与された化合物と、水酸基
を有する樹脂とを含有する樹脂組成物からなり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0009】本発明のフォトクロミック合わせガラス
は、上記フォトクロミック中間膜が、少なくとも2枚の
透明状ガラス体の間に挟持されてなり、そのことにより
上記目的が達成される。
【0010】本発明のフォトクロミック中間膜に使用さ
れる上記フォトクロミック化合物は、スピロ構造を有す
るフォトクロミック化合物である。
【0011】上記スピロ構造とは2つの環に共通な1個
の炭素原子を含む構造のことをいう。このような構造を
もつ化合物(以下、スピロ化合物という)としては、例
えば下記式〔V〕に示したスピロピラン化合物、下記式
〔VI〕に示したスピロチイン化合物および下記式〔VI
I〕に示したスピロオキサジン化合物等が挙げられる。
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】上記スピロ化合物のうち、フォトクロミッ
ク性を有する化合物の例としては、下記式〔I〕に示し
たスピロベンゾピラン化合物、下記式〔VIII〕に示した
スピロチイン化合物および下記式〔II〕に示したスピロ
ナフトオキサジン化合物などが挙げられる。
【0016】
【化8】
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】(上記式中、R1、R3は水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、炭素数1〜6のアルキル基または炭
素数1〜6のアルコキシ基を表し、R1とR3は同一でも
異なってもよい。R2は水素原子、炭素数1〜6のアル
キル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、−(CH2m
COOHまたは−(CH2mCOOR4(mは1〜4の
整数、R4は炭素数1〜6のアルキル基を表す)を表
す)。
【0020】上記式〔II〕で表したスピロナフトオキサ
ジン化合物としては、1,3,3-トリメチルスピロ〔インド
リン-2,3'-ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン〕、1,
3,3,5-テトラメチルスピロ〔インドリン-2,3'-ナフト
(2,1-b)(1,4)-オキサジン〕、5-クロロ-1,3,3-トリ
メチルスピロ〔インドリン-2,3'-ナフト(2,1-b)(1,
4)-オキサジン〕5-メトキシ-1,3,3-トリメチルスピロ
〔インドリン-2,3'-ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジ
ン〕、1-イソプロピル-3,3-ジメチルスピロ〔インドリ
ン-2,3'-ナフト(2,1-b)(1,4)-オキサジン〕等が挙
げられる。
【0021】本発明に用いられるスピロ構造を有するフ
ォトクロミック化合物にアルコキシシリル基が付与され
た化合物は、アルコキシシリル基をもち、かつスピロ構
造を有するフォトクロミック化合物であり、例えば、下
記式〔IX〕、〔X〕および〔XI〕に例示するように、ス
ピロ構造をもつフォトクロミック化合物にアルコキシシ
リル基が付与れた化合物である。
【0022】
【化11】
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】このアルコキシシリル基は、ケイ素原子に
1個以上のアルコキシ基が結合した基であり、例えば、 −Si(OR53、 −Si(OR526、 −Si(OR5)R67 (式中、R5はアルキル基を表し、R6、R7は水素原子
またはアルキル基を表し、R6、R7は同一でも異なって
もよい)等が挙げられる。このアルコキシシリル基は、
特に限定されないが、メトキシシリル基およびエトキシ
シリル基が好ましい。具体的には、 −Si(OMe)3、 −Si(OEt)3、 −Si(OMe)2Me、 −Si(OEt)2Me などが挙げられる。
【0026】上記アルコキシシリル基は、上記フォトク
ロミック化合物に直接結合していても、
【0027】
【化14】
【0028】(式中、nは1〜5の整数を表す)で表さ
れるアルキレン基を介して結合していてもよい。すなわ
ち、 −(CH2n−Si(OR53、 −(CH2n−Si(OR526、 −(CH2n−Si(OR5)R67 (式中、R5はアルキル基を表し、R6、R7は水素原子
またはアルキル基を表し、R6、R7は同一でも異なって
もよい)の形で結合してもよい。このときnによる差は
あまりないが、通常nが3のプロピレン基が用いられ、
例えば、 −(CH23Si(OEt)3、 −(CH23Si(OMe)3 などが好ましい。
【0029】本発明に用いられるアルコキシシリル基を
有し、かつスピロ構造を有するフォトクロミック化合物
(以下、アルコキシシリルスピロ化合物という)を調製
する方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。
【0030】無水アセトンに溶解したヨウ化ナトリウム
にアルコキシシランを加え還流し、アルコキシヨードア
ルキルシラン(化合物A)を得る。2,3,3-トリメチルイ
ンドレニンをアセトニトリルに溶かし、この溶液に上記
化合物Aを加えて還流し、反応混合物にトリエチルアミ
ンを加え、2ーメチレンインドリンを得る。これに、5-ニ
トロサリチルアルデヒド、あるいは1ーニトロソー2ーナフ
トールを加え、還流、精製してアルコキシシリルスピロ
化合物を得る。
【0031】上記水酸基を有する樹脂としては、合わせ
ガラス用の中間膜として一般に使用されている公知の樹
脂を使用することができる。例えば、ポリビニルブチラ
ール(側鎖に水酸基を有するもの)の可塑化物、塩化ビ
ニル系樹脂(例えば、塩化ビニルとの共重合成分として
グリシジルメタクリレートを含有し、熱開環により水酸
基を生成したもの)、ウレタン系樹脂、変性EVA系樹
脂(酢酸ビニルのケン化成分の水酸基を含有するもの)
等が挙げられる。
【0032】本発明に使用される樹脂組成物は、上記樹
脂とアルコキシシリルスピロ化合物とを混練して得るこ
とができ、該樹脂にアルコキシシリルスピロ化合物を混
練する方法としては、例えば、以下の方法があげられ
る。
【0033】樹脂組成物に含有させる可塑剤に該アル
コキシシリルスピロ化合物を分散させ、このものを樹脂
と混ぜ、次いで、押出機あるいはロール練り機で混練す
る方法。
【0034】樹脂に該アルコキシシリルスピロ化合物
を分散させた後、このものを可塑剤と混ぜ、次いで上記
と同様に混練する方法。
【0035】通常の中間膜に、該アルコキシシリルス
ピロ化合物を混練する方法。
【0036】中間膜が可塑剤を含まない場合には、上記
の後者の二つの方法のうち、可塑剤を使用しない方法で
実施できる。
【0037】アルコキシシリルスピロ化合物の中間膜へ
の混練する量は、中間膜を構成する樹脂100重量部に
対し、0.1〜10重量部が好ましく、さらに好ましく
は0.5〜5重量部である。
【0038】アルコキシシリルスピロ化合物の含有量が
0.1重量部より少ないと、発色機能が極めて小さく実
用的でない。10重量部より多くても発色量が飽和状態
となるため添加量効果は期待できないこと、および得ら
れた中間膜の透明性(化合物の非機能時)低下や、光学
的歪みなどの悪影響が考えられる。
【0039】本発明の合わせガラスに用いる透明状のガ
ラス体としては、通常のガラス板を用いることができ、
種類、厚みおよび形状は問わない。さらに、透明でかつ
強度を有し上記ガラス板の代用となり得る材料であれば
いずれのものでも使用可能である。一般には、平板状フ
ロートガラスが用いられる。
【0040】合わせガラスの製造方法としては、通常の
合わせガラスの製造方法を適用することができる。例え
ば、樹脂としてポリビニルブチラール可塑化物を用いた
フォトクロミック中間膜を用いた場合には、この中間膜
を普通のガラス板ではさみ、真空法によって予備脱気し
た後、オートクレーブ装置を用いて13kg/cm2
140℃にて20分間加熱圧着することによって、フォ
トクロミック合わせガラスを作製することができる。
【0041】
【作用】アルコキシシリル基を有し、かつスピロ構造を
有するフォトクロミック化合物を中間膜に混練すること
により、得られた中間膜は、上記スピロ構造を有するフ
ォトクロミック化合物が本来有するフォトクロミック機
能を発揮することができる上に、フォトクロミック化合
物が中間膜内部に固定されて安定構造となることにより
耐熱性が備えられる。
【0042】つまり、中間膜内で上記アルコキシシリル
スピロ化合物分子内の−Si−ORが加水分解されるこ
とによって−Si−OHとなり、これが中間膜を構成す
る樹脂の−OHと反応してSi−O−Si結合を生成す
るため、上記フォトクロミック化合物が中間膜内に強く
固定される。
【0043】
【実施例】以下、本発明に係るフォトクロミック中間膜
およびフォトクロミック合わせガラスの実施例について
説明する。
【0044】実施例1 (a)アルコキシシリルスピロ化合物の調製 i)トリエトキシー3ーヨードプロピルシラン(I(CH2
3Si(0Et)3)の合成 ヨウ化ナトリウム45gを無水アセトンに溶かし、これ
に3ークロロプロピルトリエトキシシラン(Cl(C
23Si(OEt)3、チッソ社製)25gを加え
た。この混合液を8時間還流し、冷却後生じた沈澱(塩
化ナトリウム)を濾過して取り除いた。濾液中のアセト
ンを蒸発させた後、蒸留してトリエトキシー3ーヨードプ
ロピルシランを得た。
【0045】得られたトリエトキシー3ーヨードプロピル
シランの沸点は、78℃/1mmHgであり、収率は8
0%であった。
【0046】ii)2,3,3-トリメチルインドレニンの4級
化 下記式〔XII〕に示す2,3,3-トリメエチルインドレニン
(東京化成製)15gをアセトニトリル50mlに溶か
し、この溶液に上記i)で得たトリエトキシー3ーヨードプ
ロピルシラン25gを加え、5時間還流し、下記の反応
式に示すように、2,3,3-トリメチルインドレニンの4級
化を行った。
【0047】
【化15】
【0048】iii)スピロベンゾピランの合成 上記ii)で得られた4級化された2,3,3-トリメチルイン
ドレニンを含有する溶液の1/4にトリエチルアミン3
mlを添加し、下記の反応式に示すように、下記式〔XI
II〕で示す2ーメチレンインドリンを得た。
【0049】
【化16】
【0050】その反応溶液に、さらに5ーニトロサリチル
アルデヒド(02N-C36(OH)CHO、東京化成
製)3gを加えて、2時間還流した。冷却後、アセトニ
トリルを留去し、残留物を得た。この残留物からベンゼ
ン可溶物を取り出し、ベンゼンを蒸発させた後、エタノ
ールに溶解し再結晶させ、粗生成物7.6gを得た。こ
の粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲル、
ベンゼン)によって精製して得られた生成物を、さらに
エタノールで再結晶させ、下記式〔XIV〕で表されるス
ピロベンゾピラン化合物の純品3.6gを得た。
【0051】
【化17】
【0052】(b)フォトクロミック中間膜の調製 上記(a)で得られたアルコキシシリルスピロ化合物1
g、ポリビニルブチラール樹脂(重合度1700、ブチ
ラール化度66mol%)100g、および可塑剤とし
てトリエチレングリコールジ-2-エチルブチレート40
gを混合し、110℃のロールで練って厚み0.5mm
のシートを得、これを中間膜とした。
【0053】(c)フォトクロミック合わせガラスの作
製 上記(b)で得られたフォトクロミック中間膜を、2枚
のフロートガラス板の間に挟み積層した。
【0054】この積層体をゴム製バッグに入れ、真空度
10torrに減圧した後、全系を120℃に加温し3
0分保持した。その後、冷却して減圧を解き、該積層構
成体をゴム製バッグから取り出した。取り出した該積層
構成体をオートクレーブ容器に入れて140℃、13k
g/cm2の恒温恒圧下にて20分間保持した。冷却
後、圧力解放して積層構成体を取り出し、合わせガラス
を得た。
【0055】得られた合わせガラスは、透明で発泡のな
いきれいな状態であり、各層どうしの接着状態も良好で
あった。
【0056】(d)フォトクロミック特性の評価と合わ
せガラスの評価 得られたフォトクロミック合わせガラスについて、以下
のような試験を行い、評価した。後述の実施例2および
比較例1〜2の結果についても合わせて表2に示す。
【0057】〈初期物性〉 可視光線透過率:JIS R3212に準拠し、試験を
行った。
【0058】UV光照射直後の可視光線透過率:10w
の殺菌灯を10cmの距離から1分間照射下後の可視光
線透過率を測定した。
【0059】パンメル試験:合わせガラスを−18℃±
0.6℃の温度に16±4時間放置して調整し、これを
ハンマーで打って、粉砕されたガラスが部分剥離した後
の中間膜の露出度を、下記表1に示したように、あらか
じめグレード付けした限度見本で判定した。
【0060】
【表1】
【0061】自動車用安全ガラス試験:JIS R32
12に準拠し、耐熱性試験、耐光性試験、耐湿性試験、
耐貫通性試験および耐衝撃性試験を行った。
【0062】〈経時物性〉上記フォトクロミック合わせ
ガラスを、100℃にて1カ月放置した後、上記と同様
にして試験を行い評価した。
【0063】上記自動車安全ガラス試験については、初
期の段階でも経時の段階でも良好な結果が得られ、自動
車安全ガラスとしての要求品質を満足するものであっ
た。後述の実施例2および比較例1〜2においても同様
に良好な結果が得られた。
【0064】実施例2 アルコキシシリルスピロ化合物として下記式〔XV〕で表
される化合物を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
てフォトクロミック中間膜およびフォトクロミック合わ
せガラスを作製し、実施例1と同様にして試験を行っ
た。
【0065】
【化18】
【0066】上記式〔XV〕に示した化合物の調製は、以
下のように行った。
【0067】2ーメチレンインドリンを生成した後、下記
式〔XVI〕に示す1-ニトロソ-2-ナフトール(和光製)
3.2gを加えて3時間還流したこと以外は、実施例1
のiii)と同様にして、上記式〔XV〕で示した化合物の純
品を得た。
【0068】
【化19】
【0069】比較例1〜2 フォトクロミック化合物として、アルコキシシリルスピ
ロ化合物のアルコキシシリル基のついていないフォトク
ロミック化合物を用いたこと以外は、実施例1〜2と同
様にしてフォトクロミック中間膜およびフォトクロミッ
ク合わせガラスを作製し、実施例1と同様にして試験を
行った。
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性および耐久性に
優れ、高温下にて長期間経過した後もフォトクロミック
機能を保持することができるフォトクロミック合わせガ
ラスを提供することができる。本発明で得られたフォト
クロミック合わせガラスは、窓ガラス、間仕切り、眼鏡
などに好適に用いられる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピロ構造を有するフォトクロミック化合
    物にアルコキシシリル基が付与された化合物と、水酸基
    を有する樹脂とを含有する樹脂組成物からなるフォトク
    ロミック中間膜。
  2. 【請求項2】上記フォトクロミック化合物が、下記式
    〔I〕で表されるスピロベンゾピラン化合物または下記
    式〔II〕で表されるスピロナフトオキサジン化合物であ
    る請求項1に記載のフォトクロミック中間膜。 【化1】 【化2】 (上記式中、R1、R3は水素原子、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜6の
    アルコキシル基を表し、R1とR3は同一でも異なっても
    よい。R2は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭
    素数1〜6のアルコキシル基、−(CH2mCOOHま
    たは−(CH2mCOOR4(mは1〜4の整数、R4
    炭素数1〜6のアルキル基を表す)を表す。)
  3. 【請求項3】上記アルコキシシリル基が、メトキシシリ
    ル基および/またはエトキシシリル基である請求項1ま
    たは請求項2に記載のフォトクロミック中間膜。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2または請求項3に記載
    のフォトクロミック中間膜が、少なくとも2枚の透明状
    ガラス体の間に挟持されてなるフォトクロミック合わせ
    ガラス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN113773341A (zh) * 2021-08-25 2021-12-10 上海橡实化学有限公司 一种光致变色硅烷偶联剂及其制备方法和应用

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