JPH05271132A - ビスフェノール類の異性化触媒および異性化法 - Google Patents
ビスフェノール類の異性化触媒および異性化法Info
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- JPH05271132A JPH05271132A JP4100311A JP10031192A JPH05271132A JP H05271132 A JPH05271132 A JP H05271132A JP 4100311 A JP4100311 A JP 4100311A JP 10031192 A JP10031192 A JP 10031192A JP H05271132 A JPH05271132 A JP H05271132A
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- exchange resin
- bisphenols
- ion exchange
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- acidic ion
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 目的とするビスフェノール類以外のビスフェ
ノール類の異性体を、円滑に効率よく異性化して目的と
するビスフェノール類に変換させる異性化触媒および異
性化方法を提供する。 【構成】 特定のメルカプト−チアゾリンで酸性官能基
が予め変性された強酸性イオン交換樹脂であるビスフェ
ノール類を異性化する触媒であり、この触媒を使用して
目的とするビスフェノール類以外のビスフェノール類の
異性体を、異性化して目的とするビスフェノール類に変
換させる異性化法である。
ノール類の異性体を、円滑に効率よく異性化して目的と
するビスフェノール類に変換させる異性化触媒および異
性化方法を提供する。 【構成】 特定のメルカプト−チアゾリンで酸性官能基
が予め変性された強酸性イオン交換樹脂であるビスフェ
ノール類を異性化する触媒であり、この触媒を使用して
目的とするビスフェノール類以外のビスフェノール類の
異性体を、異性化して目的とするビスフェノール類に変
換させる異性化法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビスフェノール類の製
造において副生された、目的とするビスフェノール類以
外のビスフェノール類の異性体を目的とするビスフェノ
ール類に接触的に変換させるための触媒およびこの触媒
を使用した副生ビスフェノール類の異性化法に関し、さ
らに詳細には、カルボニル化合物とフェノール類とを、
酸性イオン交換樹脂または塩酸などの酸性触媒の存在下
で、ビスフェノール類を製造する際に副生された、目的
とするビスフェノール類以外のビスフェノール類の異性
体を円滑に、かつ、効率よく目的とするビスフェノール
類に接触的に変換させて目的とするビスフェノール類の
収率を向上させる方法およびそのための触媒に関するも
のである。
造において副生された、目的とするビスフェノール類以
外のビスフェノール類の異性体を目的とするビスフェノ
ール類に接触的に変換させるための触媒およびこの触媒
を使用した副生ビスフェノール類の異性化法に関し、さ
らに詳細には、カルボニル化合物とフェノール類とを、
酸性イオン交換樹脂または塩酸などの酸性触媒の存在下
で、ビスフェノール類を製造する際に副生された、目的
とするビスフェノール類以外のビスフェノール類の異性
体を円滑に、かつ、効率よく目的とするビスフェノール
類に接触的に変換させて目的とするビスフェノール類の
収率を向上させる方法およびそのための触媒に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】ビスフェ
ノール類の中でも、特にパラ体のビスフェノールA、す
なわち、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン(以下 p,p'−BPA と記す)は、ポリカー
ボネート樹脂およびエポキシ樹脂などの原料として有用
な物質であり、近年、その用途および需要が大きく伸び
ている。p,p'−BPAは、酸性イオン交換樹脂また
は塩酸もしくは硫酸などの酸性触媒の存在下で、たとえ
ば、アセトンのようなカルボニル化合物とフェノールで
代表されるフェノール類とを縮合させることにより製造
されているが、その際に、目的とするp,p'−BPA
の他に2−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン(以下 o,p'−BPA
と記す)、トリスフェノール、IPPダイマー、クロ
マン類および未確認タール状物質などが多量に副生され
て目的とするp,p'−BPAの収率を著しく低下させ
ることになる。目的とするp,p'−BPAの収率を向
上させるためには、o,p'−BPAおよびトリスフェ
ノールなどの目的とするp,p'−BPAに比較的容易
に変換せしめられる副生物を、ビスフェノール合成にお
ける主反応と同様に酸性触媒の存在下で、目的とする
p,p'−BPAへ異性化させる必要がある。
ノール類の中でも、特にパラ体のビスフェノールA、す
なわち、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン(以下 p,p'−BPA と記す)は、ポリカー
ボネート樹脂およびエポキシ樹脂などの原料として有用
な物質であり、近年、その用途および需要が大きく伸び
ている。p,p'−BPAは、酸性イオン交換樹脂また
は塩酸もしくは硫酸などの酸性触媒の存在下で、たとえ
ば、アセトンのようなカルボニル化合物とフェノールで
代表されるフェノール類とを縮合させることにより製造
されているが、その際に、目的とするp,p'−BPA
の他に2−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン(以下 o,p'−BPA
と記す)、トリスフェノール、IPPダイマー、クロ
マン類および未確認タール状物質などが多量に副生され
て目的とするp,p'−BPAの収率を著しく低下させ
ることになる。目的とするp,p'−BPAの収率を向
上させるためには、o,p'−BPAおよびトリスフェ
ノールなどの目的とするp,p'−BPAに比較的容易
に変換せしめられる副生物を、ビスフェノール合成にお
ける主反応と同様に酸性触媒の存在下で、目的とする
p,p'−BPAへ異性化させる必要がある。
【0003】この異性化反応の触媒として、無変性のス
ルホン酸型強酸性イオン交換樹脂および、たとえば、2
−アミノエタンチオールなどの低級アミノチオール類で
部分的に変性された酸性イオン交換樹脂の使用が知られ
ている。しかしながら、この場合には、異性化反応の速
度が遅く、目的とするp,p'−BPAへの変換率が低
いとの欠点があった。
ルホン酸型強酸性イオン交換樹脂および、たとえば、2
−アミノエタンチオールなどの低級アミノチオール類で
部分的に変性された酸性イオン交換樹脂の使用が知られ
ている。しかしながら、この場合には、異性化反応の速
度が遅く、目的とするp,p'−BPAへの変換率が低
いとの欠点があった。
【0004】特開昭57-114540号公報には、メルカプト
アルキルピリジニウム塩で変性されたスルホン酸型陽イ
オン交換樹脂を用いた異性化方法が開示されている。ま
た、特開平1-135736号には1分子中に2個のメルカプト
基を有するアルキルメルカプトアミンで変性された陽イ
オン交換樹脂を使用した異性化方法が開示されている。
しかしながら、いずれも、変性剤が入手し難い物質であ
り、かつ、高価であるという欠点がある。これらの異性
化反応を実用に供するためには、容易に入手が可能で、
安価な変性剤を使用して、円滑に、かつ、効率よく反応
をすすめる必要がある。本発明の目的は、望ましくない
副生物を、目的とするビスフェノール類に効率よく円滑
に変換させる異性化方法を提供するにある。
アルキルピリジニウム塩で変性されたスルホン酸型陽イ
オン交換樹脂を用いた異性化方法が開示されている。ま
た、特開平1-135736号には1分子中に2個のメルカプト
基を有するアルキルメルカプトアミンで変性された陽イ
オン交換樹脂を使用した異性化方法が開示されている。
しかしながら、いずれも、変性剤が入手し難い物質であ
り、かつ、高価であるという欠点がある。これらの異性
化反応を実用に供するためには、容易に入手が可能で、
安価な変性剤を使用して、円滑に、かつ、効率よく反応
をすすめる必要がある。本発明の目的は、望ましくない
副生物を、目的とするビスフェノール類に効率よく円滑
に変換させる異性化方法を提供するにある。
【0005】
【問題を解決するするための手段、作用】本発明者ら
は、副生されたビスフェノール類の異性体の異性化法お
よびそのための触媒について、鋭意研鑽を重ねた結果、
入手が比較的容易で安価なメルカプト−チアゾリン類に
よって部分的に変性された強酸性イオン交換樹脂を触媒
として使用することによって、異性化反応が驚異的に、
円滑に、かつ、効率よく進行せしめられるとともに、副
生物の生成および着色度が低く抑えられ、目的とする
p,p'−BPAの収率を大きく向上させ得ることを発
見し、この発見に基づいて、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、 式(I)で表されるメルカプト−チア
ゾリン類で酸性官能基が予め変性された強酸性イオン交
換樹脂であることを特徴とするビスフェノール類の異性
化触媒およびカルボニル化合物とフェノール類とを縮合
させてビスフェノール類を製造する際に副生された目的
のビスフェノール類以外のビスフェノール類の異性体を
触媒に接触させて該ビスフェノール類の異性体を目的の
ビスフェノール類に変換させる異性化法において、該触
媒として式(I)で表されるメルカプト−チアゾリン類
で酸性官能基が予め変性された強酸性イオン交換樹脂を
使用することを特徴とするビスフェノール類の異性化法
である。
は、副生されたビスフェノール類の異性体の異性化法お
よびそのための触媒について、鋭意研鑽を重ねた結果、
入手が比較的容易で安価なメルカプト−チアゾリン類に
よって部分的に変性された強酸性イオン交換樹脂を触媒
として使用することによって、異性化反応が驚異的に、
円滑に、かつ、効率よく進行せしめられるとともに、副
生物の生成および着色度が低く抑えられ、目的とする
p,p'−BPAの収率を大きく向上させ得ることを発
見し、この発見に基づいて、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、 式(I)で表されるメルカプト−チア
ゾリン類で酸性官能基が予め変性された強酸性イオン交
換樹脂であることを特徴とするビスフェノール類の異性
化触媒およびカルボニル化合物とフェノール類とを縮合
させてビスフェノール類を製造する際に副生された目的
のビスフェノール類以外のビスフェノール類の異性体を
触媒に接触させて該ビスフェノール類の異性体を目的の
ビスフェノール類に変換させる異性化法において、該触
媒として式(I)で表されるメルカプト−チアゾリン類
で酸性官能基が予め変性された強酸性イオン交換樹脂を
使用することを特徴とするビスフェノール類の異性化法
である。
【0006】
【化3】
【0007】本発明において目的とするビスフェノール
類には、特に制限はないが、通常は、たとえば、アセト
ン、メチルエチルケトン、アセトフェノンおよびクロロ
アセトンなどのカルボニル化合物と、たとえば、フェノ
ール、o−クレゾール、m−クレゾール、o−クロロフェ
ノール、o−フェニルフェノール、o-tert.−ブチルフェ
ノールおよび2,4−キシレノールなどのフェノール類
とを、たとえば、酸性イオン交換樹脂ならびに塩酸およ
び硫酸などの酸性触媒の存在下で、常法により縮合反応
させて得られるが、就中、フェノールとアセトンとから
得られるビスフェノールAが実用上好ましい。
類には、特に制限はないが、通常は、たとえば、アセト
ン、メチルエチルケトン、アセトフェノンおよびクロロ
アセトンなどのカルボニル化合物と、たとえば、フェノ
ール、o−クレゾール、m−クレゾール、o−クロロフェ
ノール、o−フェニルフェノール、o-tert.−ブチルフェ
ノールおよび2,4−キシレノールなどのフェノール類
とを、たとえば、酸性イオン交換樹脂ならびに塩酸およ
び硫酸などの酸性触媒の存在下で、常法により縮合反応
させて得られるが、就中、フェノールとアセトンとから
得られるビスフェノールAが実用上好ましい。
【0008】本発明において、異性化触媒として強酸性
イオン交換樹脂の酸性官能基を変性(以下 変性 は、
酸性官能基の変性 を意味する)させて使用されるが、
この強酸性イオン交換樹脂は、所謂、強酸性イオン交換
樹脂であればよく、特に制限はない。イオン交換樹脂の
酸性の程度−イオン交換樹脂の酸性官能基の量と解離度
によって定まる−は、通常行われているように解離定数
(Ka)の逆数の対数、すなわち、pKaとして表示され
る。しかして、このpKaは、たとえば、濃度既知の苛性
ソーダ水溶液を使用する常法によって測定することがで
きる。本発明において使用される強酸性イオン交換樹脂
の変性前の酸性の程度は、通常はpKaとして約3未満、
好ましくは、1前後である。本発明で使用される強酸性
イオン交換樹脂の代表例として、スチレン−ジビニルベ
ンゼン系、架橋スチレン系、フェノール−ホルムアルデ
ヒド系、ベンゼン−アルデヒド系の樹脂を樹脂母体とす
るスルホン酸型強酸性イオン交換樹脂を挙げることがで
きる。また、強酸性イオン交換樹脂として、巨大網状
(MR型)樹脂および微小網状(Gel型)樹脂のいずれを
も使用することができる。就中、スルホン酸型スチレン
−ジビニルベンゼン系の陽イオン交換樹脂が好適に使用
される。また、スルホン酸型スチレン−ジビニルベンゼ
ン系の陽イオン交換樹脂の好適な代表例として、K1221
(バイエル社:Gel型)、MSC-1(ダウケミカル社:MR
型)およびアンバーリスト31(ロームアンドハース社:
Gel型)などを挙げることができる。これら代表例とし
て挙げられた陽イオン交換樹脂は、ほぼ、3.0〜6.0meq
/gの陽イオン交換能を有しているが、一般には、Na型
として市販されているので、本発明における触媒として
使用するためには、塩酸などの酸により、予め、H型に
変換しておく必要がある。
イオン交換樹脂の酸性官能基を変性(以下 変性 は、
酸性官能基の変性 を意味する)させて使用されるが、
この強酸性イオン交換樹脂は、所謂、強酸性イオン交換
樹脂であればよく、特に制限はない。イオン交換樹脂の
酸性の程度−イオン交換樹脂の酸性官能基の量と解離度
によって定まる−は、通常行われているように解離定数
(Ka)の逆数の対数、すなわち、pKaとして表示され
る。しかして、このpKaは、たとえば、濃度既知の苛性
ソーダ水溶液を使用する常法によって測定することがで
きる。本発明において使用される強酸性イオン交換樹脂
の変性前の酸性の程度は、通常はpKaとして約3未満、
好ましくは、1前後である。本発明で使用される強酸性
イオン交換樹脂の代表例として、スチレン−ジビニルベ
ンゼン系、架橋スチレン系、フェノール−ホルムアルデ
ヒド系、ベンゼン−アルデヒド系の樹脂を樹脂母体とす
るスルホン酸型強酸性イオン交換樹脂を挙げることがで
きる。また、強酸性イオン交換樹脂として、巨大網状
(MR型)樹脂および微小網状(Gel型)樹脂のいずれを
も使用することができる。就中、スルホン酸型スチレン
−ジビニルベンゼン系の陽イオン交換樹脂が好適に使用
される。また、スルホン酸型スチレン−ジビニルベンゼ
ン系の陽イオン交換樹脂の好適な代表例として、K1221
(バイエル社:Gel型)、MSC-1(ダウケミカル社:MR
型)およびアンバーリスト31(ロームアンドハース社:
Gel型)などを挙げることができる。これら代表例とし
て挙げられた陽イオン交換樹脂は、ほぼ、3.0〜6.0meq
/gの陽イオン交換能を有しているが、一般には、Na型
として市販されているので、本発明における触媒として
使用するためには、塩酸などの酸により、予め、H型に
変換しておく必要がある。
【0009】本発明において、強酸性イオン交換樹脂を
変性させるための変性剤は、式(I)で示される化合物
が使用される。
変性させるための変性剤は、式(I)で示される化合物
が使用される。
【0010】
【化4】
【0011】これらのうち、比較的安価であり、大量の
入手が比較的容易であることから、2−メルカプト−チ
アゾリンが最も好ましい。
入手が比較的容易であることから、2−メルカプト−チ
アゾリンが最も好ましい。
【0012】本発明において、強酸性イオン交換樹脂の
変性率は、強酸性イオン交換樹脂中のスルホン酸基のよ
うな酸性官能基に対して、実用上、70%以下、好まし
くは30%未満、特に好ましくは10%乃至30%未
満、最も好ましくは10〜25%とされる。この変性率
が低過ぎると強酸性イオン交換樹脂は殆ど変性されない
ことになり、このような強酸性イオン交換樹脂を使用し
た場合には、異性化反応は円滑に進行しない。他方、こ
の変性率を30%以上としても、異性化反応率、すなわ
ち、p,p'−BPAのような目的とするビスフェノー
ル類の回収率および収率は、増加させた変性率に見合っ
た増加を示さず、変性率を30%未満にした場合と実質
的に差がない。さらに、この変性率が70%を越えると
異性化反応は却って低下する。
変性率は、強酸性イオン交換樹脂中のスルホン酸基のよ
うな酸性官能基に対して、実用上、70%以下、好まし
くは30%未満、特に好ましくは10%乃至30%未
満、最も好ましくは10〜25%とされる。この変性率
が低過ぎると強酸性イオン交換樹脂は殆ど変性されない
ことになり、このような強酸性イオン交換樹脂を使用し
た場合には、異性化反応は円滑に進行しない。他方、こ
の変性率を30%以上としても、異性化反応率、すなわ
ち、p,p'−BPAのような目的とするビスフェノー
ル類の回収率および収率は、増加させた変性率に見合っ
た増加を示さず、変性率を30%未満にした場合と実質
的に差がない。さらに、この変性率が70%を越えると
異性化反応は却って低下する。
【0013】この強酸性イオン交換樹脂の変性におい
て、変性剤であるメルカプト−チアゾリン類は強酸性イ
オン交換樹脂の酸性官能基と定量的にイオン結合するの
で、強酸性イオン交換樹脂を所望の変性率に変性するた
めの必要量は、変性される強酸性イオン交換樹脂の樹脂
量および酸性官能基の量−すなわち、pKa−の両者から
計算によって容易に求めることができる。
て、変性剤であるメルカプト−チアゾリン類は強酸性イ
オン交換樹脂の酸性官能基と定量的にイオン結合するの
で、強酸性イオン交換樹脂を所望の変性率に変性するた
めの必要量は、変性される強酸性イオン交換樹脂の樹脂
量および酸性官能基の量−すなわち、pKa−の両者から
計算によって容易に求めることができる。
【0014】本発明における強酸性イオン交換樹脂の変
性は、強酸性イオン交換樹脂と変性剤とを接触させれば
よい。使用される変性剤が非水溶性の場合には、通常
は、変性させる強酸性イオン交換樹脂を風乾または加熱
乾燥した後、これをフェノール中に浸漬しつつ50〜1
00℃に維持して充分に膨潤させ、これに所定量の変性
剤を加えて、0.1〜5時間程度攪拌することにより行
われる。このようにして、変性化反応は短時間で完結せ
しめられるが、変性を強酸性イオン交換樹脂内に均一に
広がらせるための熟成期間が必要な場合もある。また、
使用される変性剤が水溶性である場合には、強酸性イオ
ン交換樹脂を乾燥させることなく、含水状態のままの強
酸性イオン交換樹脂を水に浸漬しつつ、これに変性剤を
添加して、50〜80℃に維持する以外は前記と同様に
して変性が行なわれる。
性は、強酸性イオン交換樹脂と変性剤とを接触させれば
よい。使用される変性剤が非水溶性の場合には、通常
は、変性させる強酸性イオン交換樹脂を風乾または加熱
乾燥した後、これをフェノール中に浸漬しつつ50〜1
00℃に維持して充分に膨潤させ、これに所定量の変性
剤を加えて、0.1〜5時間程度攪拌することにより行
われる。このようにして、変性化反応は短時間で完結せ
しめられるが、変性を強酸性イオン交換樹脂内に均一に
広がらせるための熟成期間が必要な場合もある。また、
使用される変性剤が水溶性である場合には、強酸性イオ
ン交換樹脂を乾燥させることなく、含水状態のままの強
酸性イオン交換樹脂を水に浸漬しつつ、これに変性剤を
添加して、50〜80℃に維持する以外は前記と同様に
して変性が行なわれる。
【0015】本発明における異性化は、目的とするビス
フェノール類以外の異性体と、触媒である変性された強
酸性イオン交換樹脂とを接触させればよく、異性体を含
有するビスフェノール類の合成反応生成液またはこの合
成反応生成液から分離された異性体と変性剤とを混合す
ればよいが、前者が好ましい。本発明における異性化反
応は、通常、不活性ガス雰囲気中で常圧乃至5kg/cm2G
程度の加圧下で、40〜120℃程度、好ましくは、6
0〜100℃程度の温度範囲で行われる。異性化反応に
おける反応温度が低過ぎると触媒の活性が充分に発揮さ
れず、反応速度が低下して長い反応時間が必要になる。
他方、反応温度が高過ぎると反応速度は充分に大きくな
る反面、副生物の生成量が多くなり、o,p'−BPA
/p,p' −BPAの比率が高くなる。しかしながら、
前記の反応条件の範囲以外とすることを妨げない。触媒
の使用量は、ビスフェノール類の種類、触媒の種類、変
性の程度ならびに反応圧力および反応温度などの反応条
件によって異なり、特定し得ないが、異性化されるべき
ビスフェノール類の異性体の重量に対して、通常は、0.
5〜10倍程度とされる。
フェノール類以外の異性体と、触媒である変性された強
酸性イオン交換樹脂とを接触させればよく、異性体を含
有するビスフェノール類の合成反応生成液またはこの合
成反応生成液から分離された異性体と変性剤とを混合す
ればよいが、前者が好ましい。本発明における異性化反
応は、通常、不活性ガス雰囲気中で常圧乃至5kg/cm2G
程度の加圧下で、40〜120℃程度、好ましくは、6
0〜100℃程度の温度範囲で行われる。異性化反応に
おける反応温度が低過ぎると触媒の活性が充分に発揮さ
れず、反応速度が低下して長い反応時間が必要になる。
他方、反応温度が高過ぎると反応速度は充分に大きくな
る反面、副生物の生成量が多くなり、o,p'−BPA
/p,p' −BPAの比率が高くなる。しかしながら、
前記の反応条件の範囲以外とすることを妨げない。触媒
の使用量は、ビスフェノール類の種類、触媒の種類、変
性の程度ならびに反応圧力および反応温度などの反応条
件によって異なり、特定し得ないが、異性化されるべき
ビスフェノール類の異性体の重量に対して、通常は、0.
5〜10倍程度とされる。
【0016】異性化の所要時間は、強酸性イオン交換樹
脂の種類および量、変性剤の種類、変性率の大きさなら
びに反応圧力および反応温度などの反応条件などにより
適宜選択し得るが、回分反応の場合には、通常、0.1〜
20時間程度とされ、固定床を用いた連続反応の場合に
は、空間速度(SV)0.1〜20/hr程度とされる。
脂の種類および量、変性剤の種類、変性率の大きさなら
びに反応圧力および反応温度などの反応条件などにより
適宜選択し得るが、回分反応の場合には、通常、0.1〜
20時間程度とされ、固定床を用いた連続反応の場合に
は、空間速度(SV)0.1〜20/hr程度とされる。
【0017】また、異性化時において、反応系内に少量
の水を存在させると、不純物の生成量を減少させること
ができる。その反面、水分量が異性化反応液に対して2
重量%以上になると異性化反応の反応速度が低下して、
長い反応時間が必要となる。従って、異性化反応液中の
水含有量を、通常は0.1〜1重量%程度、好ましくは0.
1〜0.7重量%程度に維持することが好ましい。異性化
反応液中の水含有量をこの範囲に維持するためには、通
常は、異性化反応液にこれに相当する水が添加される。
このように操作することによって、異性化反応は非常に
効率よく進行せしめられる。
の水を存在させると、不純物の生成量を減少させること
ができる。その反面、水分量が異性化反応液に対して2
重量%以上になると異性化反応の反応速度が低下して、
長い反応時間が必要となる。従って、異性化反応液中の
水含有量を、通常は0.1〜1重量%程度、好ましくは0.
1〜0.7重量%程度に維持することが好ましい。異性化
反応液中の水含有量をこの範囲に維持するためには、通
常は、異性化反応液にこれに相当する水が添加される。
このように操作することによって、異性化反応は非常に
効率よく進行せしめられる。
【0018】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに具体的に説
明するが、本発明はその要旨を変えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
明するが、本発明はその要旨を変えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0019】実施例1 500ml丸底フラスコに、予め充分乾燥されたH型スル
ホン酸型スチレン−ジビニルベンゼン系の陽イオン交換
樹脂(バイエル社製 K1221:イオン交換能 5.2meq/g,
pKa1.0)30gとフェノール150gとを混合し、80
℃の水浴中で3時間攪拌しながら膨潤させた後、これに
2−メルカプト−チアゾリン(純正化学製:M.W. 119.2
1)を1.9g添加し、この温度を維持しながらさらに2
時間変性を続けて変性化反応生成液を得た。 この変性
化反応生成液から、濾過によってフェノールを除去して
変性された強酸性イオン交換樹脂30gを得た。このよ
うにして変性された強酸性イオン交換樹脂の酸性官能基
を、苛性ソーダ水溶液を使用した滴定によって定量し
て、その変性率が10%であることを確認した。この変
性された強酸性イオン交換樹脂の全量を300ml丸底フ
ラスコに入れ、表1に示された組成を有する異性化反応
液を120g仕込み、この液を常圧下、80℃に保ち充
分に攪拌して反応させた。反応開始から6時間経過後
に、攪拌を止めて、得られた反応生成液から樹脂成分を
濾過によって除去し、濾液中のo,p'−BPAおよび
p,p'−BPAの量を測定して、表1に示す結果を得
た。
ホン酸型スチレン−ジビニルベンゼン系の陽イオン交換
樹脂(バイエル社製 K1221:イオン交換能 5.2meq/g,
pKa1.0)30gとフェノール150gとを混合し、80
℃の水浴中で3時間攪拌しながら膨潤させた後、これに
2−メルカプト−チアゾリン(純正化学製:M.W. 119.2
1)を1.9g添加し、この温度を維持しながらさらに2
時間変性を続けて変性化反応生成液を得た。 この変性
化反応生成液から、濾過によってフェノールを除去して
変性された強酸性イオン交換樹脂30gを得た。このよ
うにして変性された強酸性イオン交換樹脂の酸性官能基
を、苛性ソーダ水溶液を使用した滴定によって定量し
て、その変性率が10%であることを確認した。この変
性された強酸性イオン交換樹脂の全量を300ml丸底フ
ラスコに入れ、表1に示された組成を有する異性化反応
液を120g仕込み、この液を常圧下、80℃に保ち充
分に攪拌して反応させた。反応開始から6時間経過後
に、攪拌を止めて、得られた反応生成液から樹脂成分を
濾過によって除去し、濾液中のo,p'−BPAおよび
p,p'−BPAの量を測定して、表1に示す結果を得
た。
【0020】実施例2 2−メルカプト−チアゾリンの使用量を1.9gから4.
8gに変更し、強酸性イオン交換樹脂の変性率を約25
%とした以外は、実施例1と同様にして行って、表1に
示す結果を得た。
8gに変更し、強酸性イオン交換樹脂の変性率を約25
%とした以外は、実施例1と同様にして行って、表1に
示す結果を得た。
【0021】実施例3 2−メルカプト−チアゾリンの使用量を1.9gから9.
5gに変更し、強酸性イオン交換樹脂の変性率を約50
%とした以外は、実施例1と同様にして行って、表1に
示す結果を得た。
5gに変更し、強酸性イオン交換樹脂の変性率を約50
%とした以外は、実施例1と同様にして行って、表1に
示す結果を得た。
【0022】実施例4 2−メルカプト−チアゾリンの使用量を1.9gから1
3.3gに変更し、強酸性イオン交換樹脂の変性率を約7
0%とした以外は、実施例1と同様にして行って、表1
に示す結果を得た。
3.3gに変更し、強酸性イオン交換樹脂の変性率を約7
0%とした以外は、実施例1と同様にして行って、表1
に示す結果を得た。
【0023】比較例1 2−メルカプト−チアゾリン1.9gの代わりに2−アミ
ノ−エタンチオール(純正化学製:M.W. 77.11)1.2g
を使用して、強酸性イオン交換樹脂の変性率を約10%
とした以外は、実施例1と同様にして行なって、表1に
示す結果を得た。
ノ−エタンチオール(純正化学製:M.W. 77.11)1.2g
を使用して、強酸性イオン交換樹脂の変性率を約10%
とした以外は、実施例1と同様にして行なって、表1に
示す結果を得た。
【0024】比較例2 変性されない強酸性イオン交換樹脂を使用した以外は、
実施例1と同様にして行なって、表1に示す結果を得
た。
実施例1と同様にして行なって、表1に示す結果を得
た。
【0025】
【表1】
【0026】これらの実施例を比較例と対比すると、変
性剤であるメルカプト−チアゾリン類で変性された強酸
性イオン交換樹脂を触媒として使用する本発明の異性化
法においては、変性剤であるメルカプト−チアゾリン類
以外の物質で変性された強酸性イオン交換樹脂を触媒と
して使用して異性化した場合および変性されない強酸性
イオン交換樹脂を触媒として使用して異性化した場合の
それぞれに比して異性化が円滑に、効率よく進行してい
ることが判る。
性剤であるメルカプト−チアゾリン類で変性された強酸
性イオン交換樹脂を触媒として使用する本発明の異性化
法においては、変性剤であるメルカプト−チアゾリン類
以外の物質で変性された強酸性イオン交換樹脂を触媒と
して使用して異性化した場合および変性されない強酸性
イオン交換樹脂を触媒として使用して異性化した場合の
それぞれに比して異性化が円滑に、効率よく進行してい
ることが判る。
【0027】
【発明の効果】カルボニル化合物とフェノール類とを縮
合させてビスフェノール類を製造する際に副生される目
的のビスフェノール類以外の異性体を、本発明の異性化
触媒を使用する事により、効率よく、円滑に異性化させ
て目的のビスフェノール類に変換させ、以て目的のビス
フェノール類の収率を向上させることができる。
合させてビスフェノール類を製造する際に副生される目
的のビスフェノール類以外の異性体を、本発明の異性化
触媒を使用する事により、効率よく、円滑に異性化させ
て目的のビスフェノール類に変換させ、以て目的のビス
フェノール類の収率を向上させることができる。
Claims (13)
- 【請求項1】 式(I)で表されるメルカプト−チアゾ
リン類で酸性官能基が予め変性された強酸性イオン交換
樹脂であることを特徴とするビスフェノール類の異性化
触媒。 【化1】 - 【請求項2】 強酸性イオン交換樹脂がスルホン酸型陽
イオン交換樹脂である請求項1記載のビスフェノール類
の異性化触媒。 - 【請求項3】 強酸性イオン交換樹脂が巨大網状樹脂で
ある請求項1または請求項2記載のビスフェノール類の
異性化触媒。 - 【請求項4】 強酸性イオン交換樹脂が微小網状樹脂で
ある請求項1または請求項2記載のビスフェノール類の
異性化触媒。 - 【請求項5】 酸性官能基の変性率が70%以下である
請求項1乃至4のいずれか1項記載のビスフェノール類
の異性化触媒。 - 【請求項6】メルカプト−チアゾリン類が2−メルカプ
ト−チアゾリンである請求項1乃至5のいずれか1項記
載のビスフェノール類の異性化触媒。 - 【請求項7】 カルボニル化合物とフェノール類とを縮
合させてビスフェノール類を製造する際に副生された目
的のビスフェノール類以外のビスフェノール類の異性体
を触媒に接触させて該ビスフェノール類の異性体を目的
のビスフェノール類に変換させる異性化法において、該
触媒として式(I)で表されるメルカプト−チアゾリン
類で酸性官能基が予め変性された強酸性イオン交換樹脂
を使用することを特徴とするビスフェノール類の異性化
法。 【化2】 - 【請求項8】 目的のビスフェノール類がビスフェノー
ルAである請求項7記載のビスフェノール類の異性化
法。 - 【請求項9】 強酸性イオン交換樹脂がスルホン酸型陽
イオン交換樹脂である請求項7または請求項8記載のビ
スフェノール類の異性化法。 - 【請求項10】 強酸性イオン交換樹脂が巨大網状樹脂
である請求項7乃至9のいずれか1項記載のビスフェノ
ール類の異性化法。 - 【請求項11】 強酸性イオン交換樹脂が微小網状樹脂
である請求項7乃至9のいずれか1項記載のビスフェノ
ール類の異性化法。 - 【請求項12】 触媒が、酸性官能基の変性率が70%
以下で変性された強酸性イオン交換樹脂である請求項7
乃至11のいずれか1項に記載されたビスフェノール類
の異性化法。 - 【請求項13】メルカプト−チアゾリン類が2−メルカ
プト−チアゾリンである請求項7乃至12のいずれか1
項記載のビスフェノール類の異性化法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10031192A JP3326530B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | ビスフェノール類の異性化触媒および異性化法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10031192A JP3326530B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | ビスフェノール類の異性化触媒および異性化法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05271132A true JPH05271132A (ja) | 1993-10-19 |
JP3326530B2 JP3326530B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=14270633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10031192A Expired - Fee Related JP3326530B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | ビスフェノール類の異性化触媒および異性化法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3326530B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014031019A1 (en) | 2012-08-23 | 2014-02-27 | Instytut Cieżkiej Syntezy Organicznej "Blachownia" | Method of transforming by-products in the process of synthesis of bisphenol a |
US8735634B2 (en) | 2011-05-02 | 2014-05-27 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Promoter catalyst system with solvent purification |
US9711695B2 (en) | 2012-02-03 | 2017-07-18 | Sabic Global Technologies B.V. | Light emitting diode device and method for production thereof containing conversion material chemistry |
US9772086B2 (en) | 2013-05-29 | 2017-09-26 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Illuminating devices with color stable thermoplastic light transmitting articles |
US9771452B2 (en) | 2012-02-29 | 2017-09-26 | Sabic Global Technologies B.V. | Plastic composition comprising a polycarbonate made from low sulfur bisphenol A, and articles made therefrom |
US9821523B2 (en) | 2012-10-25 | 2017-11-21 | Sabic Global Technologies B.V. | Light emitting diode devices, method of manufacture, uses thereof |
US9957351B2 (en) | 2011-08-05 | 2018-05-01 | Sabic Global Technologies B.V. | Polycarbonate compositions having enhanced optical properties, methods of making and articles comprising the polycarbonate compositions |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP10031192A patent/JP3326530B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US9056821B2 (en) | 2011-05-02 | 2015-06-16 | Sabic Global Technologies B.V. | Promoter catalyst system with solvent purification |
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---|---|
JP3326530B2 (ja) | 2002-09-24 |
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