JPH0527073Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は炊飯器を収納した状態で炊飯を行える
ようにした炊飯器収納家具の構造に関するもので
ある。

［背景技術］ 近年、炊飯器はそのまま台所などの室内に放置
されていると外観を損なうことになるため、炊飯
器を収納できるようにしたキヤブネツト型の収納
家具がある。そしてこの収納家具を台所などに設
置して炊飯器を収納家具内に収納し、収納家具内
において炊飯器で炊飯を行うようにするのであ
る。従来この種の収納家具にあつては、第４図、
第５図に示すように家具本体（図示せず）内に内
箱２を収納し、内箱２に炊飯器置き台３を設け、
内箱２の前面開口に開閉自在な扉４を設け、内箱
２の上部には風胴５を設けてある。風胴５の下面
板６には蒸気流入口７を設け、風胴５内に冷却板
８を収納し、風胴５の背部に排気フアン９を収納
し、風胴５の前端に風胴５内と連通する蒸気吹き
出し口１０を設けてある。風胴５の下面板６には
排水口１１を設け、排水ホース１２の一端を排水
口１１に接続し、排水ホース１２の他端を水受け
容器１３に連通させてある。そして炊飯を行うに
あたつては、炊飯器置き台３上に炊飯器を配置
し、扉４を閉塞して炊飯する。このとき炊飯器か
ら蒸気が発生すると、排気フアン９が駆動され、
蒸気が蒸気入口７から風胴５内に入り、風胴５内
を経て蒸気吹き出し口１０から外に吹き出され
る。風胴５内を蒸気が通過するとき冷却板８等に
結露するが、この結露した水滴が排水口１１から
排水ホース１２を介して水受け容器１３に集めら
れる。しかしかかる従来例にあつては風胴５内の
水滴を集めて排水する排水ホース１２を内箱２内
に通し、炊飯器置き台３近傍に設置した水受け容
器１３に排水ホース１２を連通させており、扉４
を開いたとき、外観上、排水ホース１２や水受け
容器１３が見えて外観が悪くなるという欠点があ
り、また内部を掃除するとき排水ホース１２や水
受け容器１３が邪魔になるという欠点があつた。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは風胴内の水滴を
外観上目立たないように排水できると共に内箱内
の掃除がしやすい炊飯器収納家具を提供するにあ
る。

［考案の開示］ 本考案炊飯器収納家具は、炊飯器１４を収納す
る前面開口の内箱２を家具本体１内に取り付け、
家具本体１の背板１ａと内箱２の背板２ａとの間
に外部の空気が流通される流通空間Ｓを形成し、
炊飯器１４で発生した蒸気を排出する風胴５を内
箱２の上部に設け、風胴５の下面板６の蒸気流入
口７から風胴５内に流入した蒸気を冷却する冷却
板８を風胴５内に配設し、冷却板８及び風胴５の
下面板６に背面側程低くなる勾配を設けると共に
内箱２の背板２ａと家具本体１の背板１ａとの間
に配置した水受け樋１５の上方に上記冷却板８と
下面板６の背部端を位置させ、水受け樋１５から
導出した排水ホース１２を上記流通空間Ｓに挿通
したものであつて、上述のように構成することに
より従来例の欠点を解決したものである。つま
り、冷却板８及び風胴５の下面板６に背面側程低
くなる勾配を設けると共に内箱２の背板２ａと家
具本体１の背板１ａとの間に配置した水受け樋１
５の上方に上記冷却板８と下面板６の背部端を位
置させ、水受け樋１５から導出した排水ホース１
２を上記流通空間Ｓに挿通したことにより、風胴
５内の水滴を内箱２の裏側の水受け樋１５にて受
けて排水ホース１２から排水できて、従来のよう
に外観上目立たないようにできると共に内箱２内
の掃除の邪魔にならないようになつた。

以下本考案を実施例により詳述する。

第１図に示すように家具本体１は前面を開口せ
る角箱状に形成され、家具本体１内には前面を開
口せる角箱状の内箱２を取り付けてある。家具本
体１の背板１ａと内箱２の背板２ａとの間及び家
具本体１の底板１ｂと内箱２の底板２ｂとの間に
は外部と連通して外部の空気が流通される流通機
関Ｓを形成してある。第１図、第２図に示すよう
に内箱２の前面開口には螺番２４にて扉４を開閉
自在に装着してあり、扉４に窓ガラス２５を装着
してある。内箱２の底板２ｂ上には着脱自在な棚
１６を設けてあり、この棚１６と底板１ｂとの間
を通気スペース１７にしてある。棚１６の上には
引き出し自在な炊飯器置き台３を配置してある。
この炊飯器置き台３は第３図に示すように枠状の
引き出し台１７と設置台１８により構成されてい
る。引き出し台１７にはケーブル１９を介して炊
飯器１４に給電するコンセント２０を有する。設
置台１８には通気孔２１を有すると共に炊飯器１
４を位置決めするガイド２２を有する。内箱２の
上部には風胴５を有し、風胴５内の背部に排気フ
アン９を配置してあり、風胴５の前端には風胴５
と連通する蒸気吹き出し口１０を有する。風胴５
の下面板６には蒸気流入口７を設けてあり、風胴
５内に冷却板８を内装してある。下面板６と冷却
板８は背方程下方向に下がるように勾配してお
り、下面板６と冷却板８の背方端を内箱２の背板
２ａより突出してある。内箱２の背板２ａと家具
本体１の背板１ａとの間で背板２ａには水受け樋
１５を配置してあり、下面板６と冷却板８の背方
端を水受け樋１５の上に位置させてある。流通空
間Ｓには排水ホース１２を配置してあり、水受け
樋１５に排水ホース１２の一端を接続してあり、
通気スペース１７に配置した水受け容器１３に排
水ホース１２の他端を接続してある。しかして炊
飯器置き台３に炊飯器１４を置き、扉４を閉じて
炊飯をする。炊飯器１４から蒸気が出ると排気フ
アン９が駆動され、第１図矢印に示すように流通
空間Ｓ、内箱２内及び風胴５内に通気される。こ
れにより炊飯器１４から出た蒸気が蒸気流入口７
から風胴５内に入り、蒸気吹き出し口１０から排
出される。風胴５内に蒸気が入つて冷却されて水
滴になると下面板６や冷却板８を伝つて水受け樋
１５に集められ、水受け樋１５から排水ホース１
２を介して水受け容器１３に集められる。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように冷却板及び風胴の下面板
に背面側程低くなる勾配を設けると共に内箱の背
板と家具本体の背板との間に配置した水受け樋の
上方に上記冷却板と下面板の背部端を位置させ、
水受け樋から導出した排水ホースを上記流通空間
に挿通したので、風胴内の水滴を内箱の裏側の水
受け樋にて受けて排水ホースから排水できるもの
であつて、風胴内の水滴を排出できるものでも従
来のように外観上目立たないようにできると共に
内箱内の掃除の邪魔にならないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は
同上の内箱の一点透視図、第３図は同上の炊飯器
置き台の分解斜視図、第４図は従来例の内箱の一
点透視図、第５図は従来例の一部切欠断面図であ
つて、１は家具本体、１ａは家具本体の背板、２
は内箱、２ａは内箱の背板、５は風胴、６は下面
板、７は蒸気流入口、８は冷却板、１２は排水ホ
ース、１４は炊飯器、１５は水受け樋である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 炊飯器を収納する前面開口の内箱を家具本体内
   に取り付け、家具本体の背板と内箱の背板との間
   に外部の空気が流通される流通空間を形成し、炊
   飯器で発生した蒸気を排出する風胴を内箱の上部
   に設け、風胴の下面板の蒸気流入口から風胴内に
   流入した蒸気を冷却する冷却板を風胴内に配設
   し、冷却板及び風胴の下面板に背面側程低くなる
   勾配を設けると共に内箱の背板と家具本体の背板
   との間に配置した水受け樋の上方に上記冷却板と
   下面板の背部端を位置させ、水受け樋から導出し
   た排水ホースを上記流通空間に挿通して成る炊飯
   器収納家具。