JP4035917B2 - 蒸気処理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に家庭で使用される電気炊飯器、電気ジャ−ポットより発生する蒸気を処理する蒸気処理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に電気炊飯器、電気ジャ−ポット等の調理器具は、キッチンのカウンタ−、食卓、市販のキャビネット等の上で使用されているのが実情で、使用時に発生する蒸気により、吊り戸棚の底面や壁、天井等に露滴したり、直接、蒸気の当たっている箇所は熱の影響を受け、その影響でカビが発生して汚れたり、破損が生じ易く、また、キッチン内の湿度が上昇し室内がじめじめして快適性が損なわれたりする。影響の受け易いキッチンや家屋ではその防止策が望まれている。
【0003】
従来、この種の対応には、換気扇を設置したり、、システムキッチンの1部にレンジフ−ドが設置されているが実際に電気炊飯器、電気ジャ−ポットを使用している場所と離れているため蒸気を処理する効果が非常に薄いものになっている。また、収納して蒸気を処理する収納庫が特公平7−114735公報に示すような構成であり、以下図13を参照しながら説明する。
【0004】
図13に示すように、収納庫51の中に、引き出しレ−ル52により、前後自在に移動する収納台53上に、調理器具54を位置決めユニット55により所定の位置に載置している。調理器具54は、内部に米等の被加熱調理物を収納する鍋56と鍋56を加熱する発熱体57を備えている。鍋56の上面は蓋体58により覆われ、蓋体58の1部を貫通した蒸気筒59を設けている。蒸気排出通路は蓋体58の上部に設けられた逆漏斗状の収納庫用蒸気ガイド60の頂上付近の排出口から、収納庫用案内パイプ61、収納庫用風洞62、収納庫用排出パイプ63を経て外部へと放出されている。収納庫用風洞62内には収納庫用蒸気排出モ−タ−64により収納庫用ファン65が蒸気及び空気を吸引する方向に回転している。収納庫用蒸気ガイド60、収納庫用案内パイプ61、収納庫用風洞62、収納庫用排出パイプ63に付着した露は収納庫用チュ−ブ66を介して収納庫用露受け67に回収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の構成では、収納庫51としてキッチンの中で占める割合が高くなり、調理器具54自体も大きさ、形状、加熱手段等が変化してきており、収納が難しい課題等を抱えている。また、冷却構成をしていないため、排出口からは蒸気を含んだ空気が排出されており充分な蒸気処理がなされていないという課題があった。換気扇、レンジフ−ドでは場所として離れており、蒸気を処理するまでに至っていないのが実情である。また、電気炊飯器の蒸気出口に蒸気ガイドをわずかな隙間を設け、装着することで、蒸気の水分を冷却形成部で結露させ、除去できるが、炊飯の度に蒸気ガイドを電気炊飯器の蒸気出口に装着する不便さがあり、装着のために専用の電気炊飯器にする必要がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、収納庫51のように床面からの立体的な場所を必要とせず、また、炊飯の度に蒸気ガイドを電気炊飯器に装着する必要がないように、蒸気吸引口7aより、蒸気と共に周辺の空気を吸い込み蒸気の密度を薄めて、また、蒸気温度に比べて排出空気の温度を大幅に下げて排出し、周辺のキッチンの面への結露を防ぐとともに、電気炊飯器、または電気ジャ−ポットからの蒸気を周辺へ漏れて結露するのを蒸気口周辺の排出口からの排気で防ぎコンパクトに製品化することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、天面に配設された蒸気吸引口と前記蒸気吸引口につながる吸気風洞と、前記吸気風洞に直結したファンモ−タ−とを備え、前記ファンモ−タ−により吸引された蒸気を分岐風洞を介して、排出風洞に通じて排出するとともに、その排出口を前記蒸気吸引口の手前、側面の2ヶ所に配設し、排出口に対して、排出方向を変えるための送風ガイドを蒸気処理器の設置状態に合わせて、着脱自在にしてなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、側面は逆L字型の形状をなし、天面は奥に向かって下り傾斜をなし、その面に配設された蒸気吸引口と、前記蒸気吸引口につながる吸気風洞と、前記吸気風洞に直結したファンモ−タ−を備え、前記ファンモ−タ−により吸引され排出された風路上に配設された分岐風洞で2方向に分岐して、排出風洞へ排出するとともに、その排出口を前記蒸気吸引口の周囲の手前、側面2ヵ所に配設し、前記排出口に対して、送風ガイドを蒸気処理器の設置状態に合わせて、排出方向を変えられる構成とし、前記送風ガイド前は取付け方により、排出口に対して排出方向がやや内側またはより外側へなるように構成したことにより、ファンモ−タ−により吸引された蒸気を分岐風洞を介して、排出風洞に通じて排出するとともに、その排出口を前記蒸気吸引口の手前、側面の2ヶ所に設けられた排出口により、排出口の外へ蒸気が逃げ難くなるものである。前記、排気口に対し、送風ガイドを備え、蒸気処理器の設置状態により、蒸気を外へ逃げ難くするため、その排気方向を変えられるように形成している。また、側面形状を逆L字型にし、天面形状を奥に向かって下り傾斜を付けることにより、コンパクトな製品が得られ、万一フィルタ−や、吸気風洞内で結露しても傾斜に沿って蒸気処理器の中に流れるのでキッチンカウンタ−の上に滴下しないものである。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記排出口からの排気を外向けとし、前記送風ガイドは着脱自在とし、側面2箇所は近接して壁などの障害物がある場合はその側に送風ガイド右または、送風ガイド左を内方向になるように構成したものである。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記排気口からの排気を外向けとし、前記送風ガイドの排出方向を外付け可変ル−バ−により、自在に変えられる構成としたものである。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記排気口を機器本体の内側に配設し、排気方向を内付け可変ル−バ−により、自在に変えられるようにしたものである。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図1〜図13を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施例を示した正面図で、図2は、図1のA1−A2断面矢視図に、使用状況が分かるように電気炊飯器1、システムキッチンのカウンタ−2、吊り戸棚3、奥壁4aを部分的に書き加えた断面図である。図3は、裏面図で裏板6を外した図で、電源プラグ28部分は内部から見た状態を部分的に描いている。図4は、図1を上面から見た上面図で天板5を外し、部分的に排出風洞17を切欠きボディ上の排出口17aの形状が分かるようにした図である。図5は、図4のB1ーB2断面図である。図6は、送風ガイド左19、送風ガイド右20、送風ガイド前21の形状と取付ける箇所を矢印で表した概略図である。
【0014】
また、図7は、排出口17a部の排出口桟17dに送風ガイド左19を取付けた部分断面矢視図である。図8は、図5の排出風洞17とボディ上8の排出口17aを部分拡大し、送風ガイド右20を取付けた断面図である。図9は、図2の排出風洞17とボディ上8の排出口17a手前側を部分拡大し、手前側に送風ガイド前21を取付けた断面図である。図10は、図2の排出風洞17とボディ上8の排出口17a手前側を部分拡大し、奥側に送風ガイド前21を取付けた断面図である。図11は、図5の排出風洞17とボディ上8の排出口17aを部分拡大し、排出口17aの右側に外付け可変ル−バ−29を取付けた断面図である。図12は、図5の排出風洞17とボディ上8の排出口17aの右側に内付け可変ル−バ−30を取付けた断面図である。
【0015】
図2に示すように蒸気処理器は天面部分で吊り戸棚3に取付けられ、キッチンカウンタ−2に電気炊飯器1の蒸気出口を蒸気処理器の蒸気吸引口7aのほぼ真下になるように置き使用する。図1及び図2に示すように、天板5、裏板6、ボディ上8、ボディ下9により外観は形付けられている。外観形状は逆L字型でコンパクトなため、吊り戸棚3の底板に取付けられるので、キッチンカウンタ−2の上が有効に使われるものである。また、天面形状は奥に向かって下り傾斜をしているのでフィルタ−10も同様の傾斜で取付けるのでフィルタ−10部に結露しても蒸気処理器の中へ流れ落ちるので、キッチンカウンタ−2を濡らして汚すことを防がれる。フィルタ−10は飛んでいる小さな虫を中へ吸い込まないように小さな穴か網目を有している。フィルタ−10はボディ上8に着脱自在とし、手入れが容易にできる構成にしている。蒸気処理器の設置状態により、送風ガイド19、送付ガイド20、送風ガイド21が取付けられる。
【0016】
全体の概略構成を図3及び図4により、説明する。天板5、裏板6は鉄板などで造られ、蒸気処理器の土台を形成する。吸気風洞7は、天面に取付けられ入口は蒸気吸引口7aを形成し、出口はフアンモ−タ−11に繋がっている。ボディ上8と吸気風洞7の接続部は吸気部パッキン13により、吸気風洞7とファンモ−タ−11の接続部はファン部パッキン14により、空気漏れや水が漏れるのを防いでいる。ファンモ−タ−11出口と分岐風洞15の入口はゴム性の接続パッキン16で繋がれ、分岐風洞15で吸引された蒸気と空気は2方向に分けられ、排出風洞17の入口2ヶ所に繋がれる。蒸気吸引口7aからファンモ−タ−11により吸引された蒸気と空気は吸気風洞7、ファンモ−タ−11、分岐風洞15、排出風洞17を経て、排出風洞17とボディ上8によって構成された排出口17aより排出される。12はコンセントである。排出口17aは蒸気吸引口7aの手前、側部2ヶ所に形成され、下面やや外側に向かって蒸気及び空気が排出されるように構成されている。排出風洞17は乱流を防ぐために手前中央部に排出風洞仕切部17bを設けている。図5の部分拡大図に示すように排出風洞17の出口に対し、ボディ上8の排出部は傾斜を造りやや外側、下側に向かって排出できる構成を簡単な部品構成で得ている。
【0017】
吸気風洞7と排出風洞17は1体ブロ−成形で造られ、2個の部品を1個にすることにより、成形費が安価となり、また、組立費もねじ締めが半分で行われ安価で、なお、排出風洞17は単体でブロ−成形するより中央部に成形部分があるので寸法安定性が優れたものが得られるものである。ボディ上8の排出部と排出風洞17の排出部の蒸気及び空気の横漏れを防ぐため、排出部パッキン18が用いられている。なお、吸気部パッキン13、ファン部パッキン14、排出部パッキン18には弾力性に富んだ独立気泡のウレタンゴムまたは、シリコンゴムが材質として用いられ、少ない締めつけ力で蒸気及び空気の漏れを防ぐことができるものである。ボディ下9にはファンモ−タ−11の位置決め部9aと分岐風洞15の分岐風洞位置決め部9bを有している。
【0018】
ファンモ−タ−11の出口と分岐風洞15の入口を接続パッキン16で結合される。分岐風洞15の出口を排出風洞17の入口に挿入後、裏板側より、ねじ締めすることができ、ねじの先端が製品の外に出ず、製品の取扱い時に怪我などが生じる恐れのない安全な構成が簡単で安価に得られるものである。図6は、送風ガイド左19,送風ガイド20、送風ガイド前21のそれぞれの概略図とボディ上8の排出口17aへの取付け位置を矢印で示している。図7は、送風ガイド左19を排出口17aに取付けた部分断面矢視図で、送風ガイド左フック19aを排出口桟17cに差し込んで、スライドしすると送風ガイド左抜け止め突起19bが排気口端面17dに入り込み止まる。送風ガイド右20、送風ガイド21も同様の構成で取付けられる。送風ガイド左19、送風ガイド20、送風ガイド21はある程度柔軟性のある熱可塑性のプラスチックで造られ、送風ガイド左19で説明すると送風ガイド左抜け止め突起19bがその弾力により、排気口端面17dに引っ掛かり、止められる構成が安価で得られる。
【0019】
図7の2点鎖線は取付け固定前の送風ガイド左19の送風ガイド左抜け止め突起19b部分のそり曲がった状態を表している。図8は、図5を部分拡大し、送風ガイド右20を取付けたもので、送風ガイド右20を取付けることにより蒸気及び空気の流れを外向けから内向けへ変わるようになっている。
【0020】
図9は、図2を部分拡大し、送風ガイド前21を排出口17aに対し、手前側に付け蒸気及び空気の流れを外向けからやや内向けに変えたものである。図10は、図2を部分拡大し、送風ガイド前21を排出口17aに対し、奥側に付け蒸気及び空気の流れをより外向けに変えたものである。図11では、外付け可変ル−バ−29を排気口17aの蒸気及び空気の排出される方向に取付け、外向けの流れを手動で流れを任意に変えるようにしたものである。図12では、ボディ上8の内側に排気口17a、内付け可変ル−バ−30を排気口17aの周辺に設け蒸気及び空気の流れを内付け可変ル−バ−30を手動で動かすことにより、容易に変えることができるものである。手動をモ−タ−などを用いて自動で動かすようにすることもできるものである。
【0021】
図1の操作部には切スイッチ22、連続スイッチ23、自動スイッチ24を有し、連続スイッチ23を入れると連続ランプ25が、自動スイッチ24を入れると自動ランプ26が点灯する。図3の27は制御回路で、28は電源プラグである。
【0022】
上記構成において、例として、電気炊飯器1の電源をコンセント12より得るようにして自動スイッチ24を入れ自動にして、電気炊飯器1を蒸気吸引口7aのほぼ真下に置き炊飯を開始する。電流が流れ始めると制御回路27が電流を検知して、ファンモ−タ−11が回り出す。制御回路27の電流検知をマイコンなどで予め、ある一定の電流が何秒間流れたら、ファンモ−タ−11へ電気を通ずるようにして置けば自動的にファンモタ−11が回り出すプログラムを組むことができる。本実施例では、炊飯時、保温時の電流の大きさ、流れる時間を考慮して、ダブル電流検知を採用し、第1の電流検知、2A以上、12.8秒以上、または、第2の電流検知、6.6A以上、3.3秒以上の電流が流れたら、ファンモ−タ−11に電気を流し回るようにしている。前記電流、流れる時間を常に検知しており、検知しなくなったら20分後にファンモ−タ−11を止めるようにプログラムを組んでいる。現在、市販されている殆どの電気炊飯器1、電気ジャ−ポットは前記のダブル検知電流で対応できているが、将来的にはトリプル電流検知なども必要性が生じる可能性もある。
【0023】
連続スイッチ23は、コンセント12以外の別のコンセントを用いて、電気炊飯器1、または電気ジャ−ポットから出る蒸気を処理する場合に手動でフアンモ−タ−11を回したり、切スイッチ22で止めたりする。
【0024】
電気炊飯器1の蒸気口より蒸気が排出され、蒸気は上昇し、蒸気吸引口7aに達する。ファンモ−タ−11が吸引する方向で回転しているので、蒸気は吸気風洞7に空気とともに吸引される。吸引された蒸気と空気は吸気風洞7、ファンモ−タ−11を経て、分岐風洞15に達し、分岐風洞15で蒸気と空気は両サイドに分岐され、排出風洞17の両サイドへ送り込まれる。そして、蒸気吸引口7aの周囲に形成された排出口17aから排出される。電気炊飯器1からの蒸気は、炊飯する機種、炊飯量、水加減などによって異なるが、40〜110mLの範囲にある。一つの例として、1回の炊飯に80mLの蒸気量が出た場合の蒸気処理は次のようになる。18gの水は22.4Lの蒸気になる。この蒸気は約12分間に亘って炊飯器1の蒸気口より放出される。1分間の蒸気量を計算すると8.3Lとなる。風量0.65m3/分のファンモ−タ−11を使用すると蒸気は77分の1に薄められる。従って、蒸気をそのまま壁や天井に当てた場合よりも結露が生じ難くなる。
【0025】
電流検知の設定以下になった時点から、本実施例では20分間ファンモ−タ−11が回り、自動的に止まる。その時点で通常、吊り戸棚3と電気炊飯器1の蒸気口と35cmの距離を置き、炊飯した場合、吊り戸棚3の底面及び前面に結露が見られるが、蒸気処理器の蒸気吸引口7aと電気炊飯器1の蒸気口の距離を35cm置いて炊飯した場合は吊り戸棚3の底面及び前面に結露を生じなかった。なお、蒸気吸引口7aと電気ジャ−ポットの蒸気口の距離を13cmの距離を置いてカルキ抜きモ−ドで湯を沸かした場合、蒸気吸引口7aの周辺温度が約70℃に到達しているのに、排出口17bの温度は約40℃で温度が約30℃下がった状態で蒸気と空気の混合された状態で排出されており、結露も生じ難くなっていることが分かる。温度の下がる効果は、蒸気吸引口7aと電気炊飯器または、電気ジャ−ポットの蒸気口の距離が短い程大きい結果が得られた。
【0026】
また、蒸気吸引口7aの手前、側面2ヶ所に排出口17aを設けることにより、風量2m3/分のファンモ−タ−を使用したときよりも目視ではあるが、蒸気の逃げは少ない結果が得られた。
【0027】
蒸気処理器に近接して側壁4bがある場合は、排出口17aから、排出される蒸気及び空気の温度が高いと側壁4bに当たり結露が生じる。この場合側壁4bに直接、蒸気及び空気が当たらないように排出方向を変えた方が結露が生じないので蒸気処理器の設置状態に合わせて、送風ガイド左19、送風ガイド右20、送風ガイド前21を取付ける。常温の使用状態では蒸気処理器の側壁から、15cm以上離れた箇所では送風ガイド左19、送風ガイド右20を取付けなくても結露に対し差がなく結露も生じ難かった。15cm未満では、送風ガイド左19または送風ガイド右20を付けることにより、結露は生じなくなった。送風ガイド前21は電気炊飯器1または電気ジャ−ポットの蒸気出口と蒸気吸引口7aの距離が10〜20cmの範囲にある場合は奥側に取付けることで蒸気及び空気が外側へ排出され結露が生じなくなった。蒸気処理器の置かれている高さの空間も65cm未満の場合は送風ガイド前21は奥側に付けることにより、結露が生じなかった。20cm以上の場合は手前側に付けることにより、蒸気及び空気に逃げを防ぎ結露が生じなかった。高さの空間は65cm以上の場合は手前側に送風ガイド前21を付けることで結露は生じなかった。蒸気出口と蒸気吸引口7aの距離、蒸気処理器の置かれている高さの寸法については結露しない寸法域は交絡しており、区切りとして説明寸法とした。
【0028】
前記の試験結果から、明らかなように風量の少ないファンモ−タ−11を使用できるために騒音の低減、省エネルギ−が得られ、設置状態によって排気する方向を自在に変えられるので、製品の外形寸法もコンパクトにできるものである。以上の構成で設置体積の少ないバランスの良い蒸気処理器が得られ、設置場所も吊り戸棚3の下面を利用して取付けるので比較的活用していない空間を活用するので設置に排気工事も伴わず、ト−タルコストとして、安価な蒸気処理器が得られるものである。
【0029】
以上のように、炊飯の度に蒸気ガイドを炊飯器の蒸気出口に装着する必要もなく、専用の電気炊飯器を必要とせず、幅広い電気炊飯器に対応でき、電気ジャ−ポットから、出る蒸気にも対応出来る便利性を有している。
【0030】
このように蒸気処理器を設置することで、蒸気の密度を大幅に下げて排出するため、吊り戸棚3、キッチンル−ムの天井、壁4が結露により濡れるのを防ぐことができ、カビの発生や熱、結露による破損も防ぐことができるものである。
【0031】
このように簡単な構成で安価な設置体積の少ない高性能な使い易い蒸気処理器で幅広い対応が図られるものである。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、電気炊飯器、電気ジャ−ポットの蒸気口を蒸気吸引口のほぼ真下に置いて使用することにより、電気炊飯器、電気ジャ−ポットから出る蒸気をファンモ−タ−の回転を吸引する方向に回転させることで蒸気吸引口を通じて空気とともに吸引し、吸気風洞と、前記蒸気風洞に直結されたファンモ−タ−を備え、前記ファンモ−タ−により、吸引された蒸気を分岐風洞を介して、排出風洞を通じて排出するとともに、その排出口を前記蒸気吸引口の手前、側面の2ヶ所に配設してなることにより、キッチンル−ムの天井、壁等が結露により濡れるのを防ぐことができ、カビの発生や熱、結露による破損も防ぐことができるものである。また、蒸気吸引口の手前、側面2ヶ所に設けられた排出口により排出口の外へ蒸気が逃げ難くなるもので蒸気処理器の設置状態により、送風ガイドを取付けることで結露を防ぐ効果を高めることができるものである。また、蒸気処理器の設置状態により、送風ガイド前を手前側奥側に付けることにより、排気をやや内側にしたり、より外側にすることで外向きの排気の方向を変えることを安価な構成で得られ、取付け性も容易で結露を生じ難くしたものである。
【0033】
また、請求項2記載の発明は、蒸気処理器の側面に対し、側壁が15cm未満の場合にその側壁面に対し、送風ガイド左または送風ガイド右を付けることにより、外向きの排気の方向を内向きに変えることを安価な構成で得られ、取付け性も容易で結露を生じ難くしたものでる。
【0034】
また、請求項3の発明は、蒸気処理器の設置状態により、外向きの排気の方向を変えることを外付け可変ル−バ−で手動で排気方向を最も適切にして、結露を生じ難くしたもので、構成も簡単で安価なものである。
【0035】
また、請求項4の発明は、蒸気処理器の設置状態により、内付け可変ル−バ−を取付け、手動で排気方向を最も適切にして、結露を生じ難くしもので、コスト的にやや高くなるがデザインとしては前記の方法に比してすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示した正面図
【図2】 本発明の図1のA1−A2断面矢視図に、使用状況が分かるように電気炊飯器1、システムキッチンカウンタ−2、吊り戸棚3、壁4を部分的に書き加えた断面図
【図3】 本発明の裏板を外して裏から見た図で電源プラグ部分は内部から、見た部分図を描いた裏面図
【図4】 本発明の図1の上面から見た図で天板を外し、部分的に排出風洞を切欠きボディ上の排出口が分かるようにした上面図
【図5】 本発明の図4のB1−B2断面図
【図6】 本発明の送風ガイド左、送風ガイド右、送風ガイド前の形状と取付ける箇所を矢印で示した概略図
【図7】 本発明の送風ガイド左を取付けた部分断面矢視図
【図8】 本発明の送風ガイド右を取付けた部分断面図
【図9】 本発明の送風ガイド前を手前側に取付けた部分断面図
【図10】 本発明の送風ガイド前を奥側に取付けた部分断面図
【図11】 本発明の外付け可変ル−バ−を取付けた部分断面図
【図12】 本発明の内付け可変ル−バ−を取付けた部分断面図
【図13】 従来例を示す蒸気排出ファン付収納庫の部分断面図
【符号の説明】
1 電気炊飯器
2 キツチンのカウンタ−
3 吊り戸棚
4 壁
4a 奥壁
4b 側壁
5 天板
6 裏板
7 吸気風洞
7a 蒸気吸引口
8 ボディ上
9 ボディ下
9a ファンモ−タ−位置決め部
9b 分岐風洞位置決め部
10 フィルタ−
11 ファンモ−タ−
12 コンセント
13 吸気部パッキン
14 ファン部パッキン
15 分岐風洞
16 接続パッキン
17 排出風洞
17a 排出口
17b 排出風洞仕切部
17c 排出口桟
17d 排出口端面
18 排出部パッキン
19 送風ガイド左
19a 送風ガイド左フック
19b 送風ガイド左抜け止め突起
20 送風ガイド右
21 送風ガイド前
22 切スイッチ
23 連続スイッチ
24 自動スイッチ
25 連続ランプ
26 自動ランプ
27 制御回路
28 電源プラグ
29 外付き可変ル−バ−
30 内付き可変ル−バ−
51 収納庫
52 引き出しレ−ル
53 収納台
54 調理器具
55 位置決めユニット
56 鍋
57 発熱体
58 蓋体
59 蒸気筒
60 収納庫用蒸気ガイド
61 収納庫用案内パイプ
62 収納庫用風洞
63 収納庫用排出パイプ
64 収納庫用蒸気排出モ−タ−
65 収納庫用ファン
66 収納庫用チュ−ブ
67 収納庫用露受け
Claims (4)
- 側面は逆L字型の形状をなし、天面は奥に向かって下り傾斜をなし、その面に配設された蒸気吸引口と、前記蒸気吸引口につながる吸気風洞と前記吸気風洞に直結したファンモ−タ−を備え、前記ファンモ−タ−により吸引され排出された風路上に配設された分岐風洞で2方向に分岐して、排出風洞へ排出するとともに、その排出口を前記蒸気吸引口の周囲の手前、側面2ヵ所に配設し、前記排出口に対して、送風ガイドを蒸気処理器の設置状態に合わせて、排出方向を変えられる構成とし、前記送風ガイド前は取付け方により、排出口に対して排出方向がやや内側またはより外側へなるように構成した蒸気処理器。
- 前記排出口からの排気を外向けとし、前記送風ガイドの側面2箇所の送風ガイド右、送風ガイド左は排出口に対して排出方向が内側へなるように構成した請求項1記載の蒸気処理器。
- 前記排出口からの排気を外向けとし、排出方向を外付け可変ル−バ−で自在に変えられる構成とした請求項1記載の蒸気処理器。
- 前記排出口を機器本体の内側に配設し、排出方向を内付け可変ル−バ−で自在に変えられる構成とした請求項1記載の蒸気処理器。
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