JPS6220804B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は台所や厨房室などで使用される炊飯器
やオーブン等の電熱器具を収容した状態で使用す
ることのできるキヤビネツトに関するものであ
る。

従来のキヤビネツトは第４図、第５図に示す如
くキヤビネツト体１内に設けられた収納室２の開
口に扉７が開閉自在に設けられている。５，６は
収納室２内の両側壁に設けられたレールに摺動自
在に設けられた載置棚で、上方の載置棚５に電熱
器具としてミニオーブン４、下方の載置棚６には
炊飯器３が設けられている。１５はキヤビネツト
体１の上部に設けられた作業台であり、９は扉７
の上部に設けられた把手である。

このように従来のキヤビネツトは単にミニオー
ブン４や炊飯器３等を収納するだけで、これらの
電熱器具を使用する場合は、その都度収納室２内
から取り出して作業台１５や食卓台上で加熱調理
を行い、電熱器具を使用後はキヤビネツト体１内
に収納するなど面倒なため、作業台１５上に放置
されていることが多く、使い勝手の悪いものであ
つた。

本発明は、キヤビネツト体内に設けられた収納
室と、この収納室に摺動自在に設けられた載置棚
と、この載置棚に載置された炊飯器等の電熱器具
と、前記載置棚に設けられ、前記電熱器具に電源
を接続するコンセントと、前記収納室上方後部に
設けられ、前記電熱器具の動作と連動する換気装
置と、前記収納室の上壁に合せて設けられた換気
用の吸気口及び排気ガイドとからなり前記収納室
内の異常温度上昇を検知し、コンセントへの入力
電源をOFFする温度検知スイツチを、前記収納
室内の上壁又は後壁に設けてキヤビネツトを構成
することにより、上記従来の欠点を解決するもの
である。

以下本発明の一実施例を第１図から第３図にも
とづいて説明する。

なお、従来例のキヤビネツトと同じ部材につい
ては、同一符号を付して説明する。

第１図において１はキヤビネツト体で、このキ
ヤビネツト体１内の収納室２には電熱器具の一例
として用いた炊飯器３及びミニオーブン４等を載
置する載置棚５，６が摺動自在に設けられてい
る。７，８は載置棚５，６と一体に構成された扉
で、各々上部に把手９，１０が設けられ、この把
手９，１０を手前へ引くと、第２図の如くキヤビ
ネツト体１の前方へ載置棚５，６が引出される。
１１は載置棚５に設けられ、炊飯器３やミニオー
ブン４に入力電源を接続するコンセントで、この
コンセント１１には電源ボツクス１２の換気装置
のフアンモータ１３の電源が接続された同じ回路
から導出したスパイラルケーブル１４が接続され
ている。１５はキヤビネツト体１の上部に設けら
れた作業台、１６は収納室２の上壁の後方に設け
られた排気ガイドで、この排気ガイド１６と収納
室２とはパンチング１７又はラスメタルを施した
仕切板１８で仕切られている。１９は作業台１５
の後方に位置して排気ガイド１６に設けられたエ
アーフイルターである。２０はキヤビネツト体１
の前面の一部を構成するサツシユで、このサツシ
ユ２０には吸気口として設けたルーバ〜２１や炊
飯器３、ミニオーブン４が動作時に点灯する表示
灯２２が設けられている。２３は温度検知スイツ
チで、第３図に示す如く収納室２の上壁に取付板
２４を用いてビス２５ａ，２５ｂで取付け、キヤ
ビネツト１内の異常温度上昇を検知して、電源ボ
ツクス１２への入力電源をOFFさせるものであ
る。

このように構成されたキヤビネツト内に炊飯器
３やミニオーブン４を収容してコンセント１１に
これらの入力電源２６を接続し、例えば炊飯を行
う場合に炊飯器３に設けられたスイツチをオンさ
せると、サツシユ２０に設けられた表示灯２２が
点灯するとともに、フアンモータ１３が動作して
サツシユ２０に設けられたルーバー２１から外気
を吸入し、炊飯器３から流出した蒸気や熱気を収
納室２の上壁に沿つて、排気ガイド１６、エアー
フイルター１９を経て外部へ排出する。そして炊
飯が終了するとフアンモーター１３の動作が停止
し、表示灯２２を消灯する。この状態で扉７，８
と一体に構成された載置棚５，６をキヤビネツト
体１の前方へ引き出して盛付けしたり、収納した
りすることができる。

このように炊飯器３等をキヤビネツト体１内の
収納室２に収容して使用時にフアンモータ１３が
動作しサツシユ２０に設けられたルーバー２１か
ら外気を吸入するとともに、炊飯器３内から流出
する蒸気や熱気を収納室２の上壁に沿つて排気ガ
イド１６を経てエアーフイルター１９からスムー
ズに排出することができるため、収納室２内に蒸
気が充満して結露することがなく、これら電熱器
具の安全性を確保することができる。

またキヤビネツト体１内の収納室２に炊飯器３
やミニオーブン４を収めた状態で使用することが
できるので、食事後の始末に手間がかからず、台
所や厨房室等の整理、整頓にも便利で使い勝手の
良いキヤビネツトとなる。

更に電熱器具をキヤビネツト体１内の収納室２
で使用時に、キヤビネツト体１内の温度が異常に
上昇しても、収納室２の上壁又は後壁に設けられ
た温度検知スイツチ２３が動作して電源ボツクス
１２への入力電源をOFFするため、火災などの
発生を未然に防止することができるという効果を
有する。

以上の説明から明らかな如く本発明のキヤビネ
ツトによれば、下記の効果が得られる。

(1) 炊飯器等の電熱器具を収納室内に収めた状態
で動作させても、収納室上方後部に設けられた
換気装置が連動して、電熱器具から流出する蒸
気や熱気を収納室の上壁に沿つてキヤビネツト
体外へスムーズに排出できるため、収納室内に
結露水が生じることなく、従つて電熱器具の安
全性が確保できる。

(2) キヤビネツト体内の収納室で加熱調理を行う
ことができるため、従来のように収納室から電
熱器具を取り出したり、収納したりする手間が
省ける。

(3) キヤビネツト体内の温度が異常に上昇して
も、収納室の上壁又は後壁に設けられた温度検
知スイツチが動作して電熱器具への入力電源を
OFFさせることができるため、火災など未然
に防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すキヤビネツト
の側断面図、第２図は同第１図の要部を示す斜視
図、第３図は同第１図に示す温度検知スイツチの
取付状態を示す側面図、第４図は従来例を示すキ
ヤビネツトの斜視図、第５図は同第３図の構成を
示す斜視図である。 ２……収納室、３……炊飯器（電熱器具）、
５，６……載置棚、１１……コンセント、１３…
…フアンモータ（換気装置）、１６……排気ガイ
ド、２１……ルーバー（吸気口）、２３……温度
検知スイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ キヤビネツト体内に設けられた収納室と、こ
   の収納室に摺動自在に設けられた載置棚と、この
   載置棚に載置された炊飯器等の電熱器具と、前記
   載置棚に設けられ、前記電熱器具に電源を接続す
   るコンセントと、前記収納室上方後部に設けら
   れ、前記電熱器具の動作と連動する換気装置と、
   前記収納室の上壁に合せて設けられた換気用の吸
   気口及び排気ガイドとからなり、前記収納室内の
   異常温度上昇を検知し、コンセントへの入力電源
   をOFFする温度検知スイツチを、前記収納室内
   の上壁又は後壁に設けたキヤビネツト。