JP5115334B2 - 家庭電気製品収納庫 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭電気製品を収納した状態で使用できるようにした家庭電気製品収納庫に関するものである。
従来、この種の家庭電気製品収納庫は、キャビネット内に、前面が開口し家庭電気製品を収納する家庭電気製品収納部を設け、この家庭電気製品収納部の天面に家庭電気製品から排出される熱気・蒸気を外部へ排出する排出装置を設け、家庭電気製品から排出される熱気・蒸気を外部へ排出することで、家庭電気製品を収納した状態で使用できるよう構成していた(例えば、特許文献1参照)。
特公平7−114735号公報
しかしながら、このような従来の構成では、キャビネット内に家庭電気製品を収納して使用しているとき、家庭電気製品の異常過熱などの異常があった場合に、そのまま使用を続けると家庭電気製品収納庫が故障するばかりでなく、被害が拡大する可能性があるという問題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、家庭電気製品収納部内に収納した家庭電気製品に異常が発生した場合に、異常過熱部分を使用者から隔離し、被害の拡大を防止することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、キャビネットの開口部に開閉自在の収納扉を設け、家庭電気製品収納部の温度を温度検知手段により検知し、この温度検知手段の出力により制御手段を動作させるよう構成し、制御手段は、家庭電気製品収納部の温度が異常に変化した場合、温度検知手段の出力が一定のレベルを超えると収納扉を閉じるよう構成したものである。
これにより、キャビネット内に収納した家庭電気製品に異常過熱など家庭電気製品収納部の温度に異常な温度上昇が発生した場合に収納扉を閉じることで、家庭電気製品収納部への空気の供給を停止するとともに、異常過熱部分を使用者から隔離することができ、被害が拡大するのを防止することができる。
本発明の家庭電気製品収納庫は、キャビネット内に収納した家庭電気製品に異常過熱など家庭電気製品収納部の温度に異常な温度上昇が発生した場合に収納扉を閉じることで、家庭電気製品収納部への空気の供給を停止するとともに、異常過熱部分を使用者から隔離することができ、被害が拡大するのを防止することができる。
第1の発明は、キャビネットと、このキャビネットの前面に開閉自在に構成した収納扉と、前記キャビネット内に設け家庭電気製品を収納する家庭電気製品収納部と、この家庭電気製品収納部の温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段の出力により動作する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記収納扉が開時に前記家庭電気製品収納部の温度が異常に変化した場合、前記温度検知手段の出力が一定のレベルを超えると前記収納扉
を閉じるよう構成したものであり、キャビネット内に収納した家庭電気製品に異常過熱などが発生した場合、収納扉を閉じることで、家庭電気製品収納部への空気の供給を停止するとともに、異常過熱部分を使用者から隔離することができ、被害が拡大するのを防止することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、家庭電気製品収納部に設け家庭電気製品へ給電する給電手段と、この給電手段を入り切りする電源制御手段とを備え、制御手段は、前記家庭電気製品収納部の温度が異常に変化した場合、温度検知手段の出力が一定のレベルを超えると前記電源制御手段により、前記給電手段への給電を停止するよう構成したものであり、キャビネット内の温度が一定のレベルを超えると給電手段への給電を停止するため、キャビネット内の家庭電気製品へのエネルギー供給を停止することで、家庭電気製品の異常過熱を抑制することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、家庭電気製品から発生する蒸気を家庭電気製品収納部の外へ排出する蒸気処理手段を備え、制御手段は、家庭電気製品収納部の温度が上昇し、温度検知手段の出力が一定のレベルを超えると、前記蒸気処理手段の動作を停止するよう構成したものであり、キャビネット内の温度が一定のレベルを超えると蒸気処理手段の動作を停止するため、家庭電気製品収納部外からの空気の供給を抑えることができ、家庭電気製品の異常過熱を抑制することができる。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、収納扉には、外力による扉の開閉を禁止するロック手段を備え、温度検知手段の出力が一定のレベルを超えると、収納扉を閉じた後前記ロック手段を動作し収納扉が開かないようにしたものであり、異常過熱部分と使用者の隔離を確実なものとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における家庭電気製品収納庫の断面図を示し、図2は、同家庭電気製品収納庫のブロック図を示し、図3は同家庭電気製品収納庫の斜視図を示すものである。
図1に示すように、キャビネット1は、前面に収納扉13を開閉自在に設け、このキャビネット1の内部に家庭電気製品収納部2を設け、この家庭電気製品収納部2に家庭電気製品8を載置して収納するように構成している。蒸気処理手段14は、家庭電気製品8から発生する蒸気を家庭電気製品収納部2の外へ排出するもので、キャビネット1の上部に設け、蒸気処理手段14の下面の蒸気受け部に家庭電気製品収納部2の温度を検知する温度検知手段12を設けている。温度検知手段12は家庭電気製品収納部2の温度を検出するもので、制御手段15は温度検知手段12の出力により動作するようにしている。
つぎに、図2に示すように、第1の給電手段(給電手段)3および第2の給電手段(給電手段)4はコンセントにより構成し、家庭電気製品8を接続して給電するもので、図3に示すように、家庭電気製品収納部2に設けている。第1の電源制御手段(電源制御手段)10および第2の電源制御手段(電源制御手段)11はリレーにより構成し、制御手段15によりそれぞれ第1の給電手段3および第2の給電手段4を制御するようにしている。扉開閉手段16は、制御手段15によりその動作を制御され、収納扉13を開閉するものである。なお、5は表示手段であり、6は報知手段である。
ここで、制御手段15は、収納扉13が開時に家庭電気製品収納部2の温度が異常に変
化した場合、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えると、扉開閉手段16を制御して収納扉13を閉じるよう構成している。
上記構成において動作を説明する。家庭電気製品収納部2には主にキッチンで使用される調理家電、例えば、ジャーポット、炊飯器、コーヒーメーカなどの家庭電気製品8が収納される。これらの家庭電気製品8は第1の給電手段3または第2の給電手段4に接続されたまま置かれることが多い。ジャーポットであれば保温のまま昼夜を問わず、また、使用者の在、不在を問わず、第1の給電手段3または第2の給電手段4に挿入されているのが常であり、炊飯器においても、予約炊飯や保温を考慮しても常時第1の給電手段3または第2の給電手段4に挿入されていることが多い。
さらに、これらの家庭電気製品8は水利用機器であり、これら家庭電気製品8は使用時には蒸気が発生する。そのため、家庭電気製品収納部2の上部に、家庭電気製品から発生した蒸気を庫外に排出する蒸気処理手段14を設けており、家庭電気製品収納部2内の空気とともに家庭電気製品8から発生した蒸気を吸引し、庫外に排出する。
ここで、これら家庭電気製品8の使用中に何らかの不具合により家庭電気製品収納部2内で異常過熱が発生した場合、発生した熱により家庭電気製品収納部2内の空気は上昇気流が生じる。そこで、家庭電気製品収納部2の上部にある蒸気処理手段14の蒸気受け部に設けた温度検知手段12により温度を検知する。
家庭電気製品収納部2の温度が異常に上昇し、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えると、制御手段15は扉開閉手段16を制御して収納扉13を閉じる。これにより、家庭電気製品収納部2への空気の供給を停止するとともに、異常過熱部分を使用者から隔離することができる。
以上のように、本実施の形態においては、制御手段15は、収納扉13が開時に家庭電気製品収納部2の温度が異常に変化した場合、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えると収納扉13を閉じるよう構成したので、家庭電気製品収納部2内に収納した家庭電気製品8に異常過熱などが発生した場合、収納扉13を閉じることで、家庭電気製品収納部2への空気の供給を停止するとともに、異常過熱部分を使用者から隔離することができ、被害が拡大するのを防止することができる。
なお、収納扉13に、外力による扉の開閉を禁止するロック手段(図示せず)を設けておき、家庭電気製品収納部2内に異常過熱が発生し、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えたことにより収納扉13を閉じたとき、収納扉13をロックする構成とすることにより、使用者の認識不足により、うっかり収納扉13を開けるということを回避することができ、異常過熱部分と使用者の隔離を確実なものとすることができる。
(実施の形態2)
図2に示す制御手段15は、家庭電気製品収納部2の温度が異常に変化した場合、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えると、第1の電源制御手段10および第2の電源制御手段11を介して、分電盤7から第1の給電手段3および第2の給電手段4への商用電源の給電を停止するよう構成している。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作を説明する。なお、家庭電気製品収納部2に家庭電気製品8を収納し、家庭電気製品8が正常に動作するときの動作は、上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
家庭電気製品8の使用中に何らかの不具合により家庭電気製品収納部2内で異常過熱が
発生した場合、発生した熱により家庭電気製品収納部2内の空気は上昇気流が生じる。そこで、家庭電気製品収納部2の上部にある蒸気処理手段14の蒸気受け部に設けた温度検知手段12により温度を検知する。
家庭電気製品収納部2の温度が異常に変化した場合、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えると、第1の電源制御手段10および第2の電源制御手段11を介して、分電盤7から第1の給電手段3および第2の給電手段4への商用電源の給電を停止する。これにより、家庭電気製品収納部2内の家庭電気製品8へのエネルギー供給を停止することができる。
以上のように、本実施の形態においては、制御手段15は、家庭電気製品収納部2の温度が異常に変化した場合、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えると、第1の電源制御手段10および第2の電源制御手段11を介して、分電盤7から第1の給電手段3および第2の給電手段4への商用電源の給電を停止するよう構成したので、家庭電気製品収納部2内の温度が一定のレベルを超えると給電手段への給電を停止するため、家庭電気製品収納部2内の家庭電気製品8へのエネルギー供給を停止することで、家庭電気製品8の異常過熱を抑制することができる。
(実施の形態3)
図2に示す制御手段15は、家庭電気製品収納部2の温度が上昇し、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えると、蒸気処理手段14の動作を停止するよう構成している。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作を説明する。なお、家庭電気製品収納部2に家庭電気製品8を収納し、家庭電気製品8が正常に動作するときの動作は、上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
家庭電気製品8の使用中に何らかの不具合により家庭電気製品収納部2内で異常過熱が発生した場合、発生した熱により家庭電気製品収納部2内の空気は上昇気流が生じる。そこで、家庭電気製品収納部2の上部にある蒸気処理手段14の蒸気受け部に設けた温度検知手段12により温度を検知する。
家庭電気製品収納部2の温度が上昇し、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えると、蒸気処理手段14の動作を停止する。これにより、家庭電気製品収納部2内の温度が一定のレベルを超えると蒸気処理手段14の動作を停止するため、家庭電気製品収納部2外からの空気の供給を抑えることができる。
以上のように、本実施の形態においては、制御手段15は、家庭電気製品収納部2の温度が上昇し、温度検知手段12の出力が一定のレベルを超えると、蒸気処理手段14の動作を停止するよう構成したので、家庭電気製品収納部2内の温度が一定のレベルを超えると蒸気処理手段14の動作を停止するため、家庭電気製品収納部2外からの空気の供給を抑えることができ、家庭電気製品8の異常過熱を抑制することができる。
以上のように。本発明にかかる家庭電気製品収納庫は、キャビネット内に収納した家庭電気製品に異常過熱など家庭電気製品収納部の温度に異常な温度上昇が発生した場合に、収納扉を閉じることで、家庭電気製品収納部への空気の供給を停止するとともに、異常過熱部分を使用者から隔離することができ、被害が拡大するのを防止することができるので、家庭電気製品を収納した状態で使用できるようにした家庭電気製品収納庫として有用である。
本発明の実施の形態1における家庭電気製品収納庫の断面図 同家庭電気製品収納庫のブロック図 同家庭電気製品収納庫の斜視図
符号の説明
1 キャビネット
2 家庭電気製品収納部
8 家庭電気製品
12 温度検知手段
13 収納扉
15 制御手段

Claims (4)

  1. キャビネットと、このキャビネットの前面に開閉自在に構成した収納扉と、前記キャビネット内に設け家庭電気製品を収納する家庭電気製品収納部と、この家庭電気製品収納部の温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段の出力により動作する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記収納扉が開時に前記家庭電気製品収納部の温度が異常に変化した場合、前記温度検知手段の出力が一定のレベルを超えると前記収納扉を閉じるよう構成した家庭電気製品収納庫。
  2. 家庭電気製品収納部に設け家庭電気製品へ給電する給電手段と、この給電手段を入り切りする電源制御手段とを備え、制御手段は、前記家庭電気製品収納部の温度が異常に変化した場合、温度検知手段の出力が一定のレベルを超えると前記電源制御手段により、前記給電手段への給電を停止するよう構成した請求項1記載の家庭電気製品収納庫。
  3. 家庭電気製品から発生する蒸気を家庭電気製品収納部の外へ排出する蒸気処理手段を備え、制御手段は、家庭電気製品収納部の温度が上昇し、温度検知手段の出力が一定のレベルを超えると、前記蒸気処理手段の動作を停止するよう構成した請求項1または2記載の家庭電気製品収納庫。
  4. 収納扉には、外力による扉の開閉を禁止するロック手段を備え、温度検知手段の出力が一定のレベルを超えると、収納扉を閉じた後前記ロック手段を動作し収納扉が開かないようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の家庭電気製品収納庫。
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