JPH05270132A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH05270132A
JPH05270132A JP4100726A JP10072692A JPH05270132A JP H05270132 A JPH05270132 A JP H05270132A JP 4100726 A JP4100726 A JP 4100726A JP 10072692 A JP10072692 A JP 10072692A JP H05270132 A JPH05270132 A JP H05270132A
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JP4100726A
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Kunihiko Haneda
邦彦 羽田
Motoo Tasaka
素男 田坂
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 支持体と感熱記録層との間に平均粒径2〜2
0μmで且つ中空度80%以上の非発泡性プラスッチク
微小中空粒子を主成分とする中間層を設け、しかも該感
熱記録材料の静的発色開始温度が120〜150℃の範
囲にあるものとする。 【効果】 耐熱性に優れている上に、動的感度及びマッ
チング性にも優れたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、更
に詳しくは、支持体と感熱記録層との間に微小中空を有
する中間層を設けた場合の高感度化と高信頼性化(耐熱
性)を両立させた感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の多様化やニーズの拡大に伴
い、情報記録分野において各種の記録材料が研究・開発
され実用化されているが、中でも感熱記録材料は、
(1)加熱プロセスのみによる簡易な画像の記録が可能
である、(2)必要な装置のメカニズムが簡単でコンパ
クト化が容易であり、記録材料が取扱い易く安価であ
る、などという利点を有する。そのためこれらの技術
は、情報処理分野(卓上計算機、コンピューター等のア
ウトプット)、医療計測用のレコーダー分野、低並びに
高速ファクシミリ分野、自動券売機分野(乗車券、入場
券等)、感熱複写分野、POSシステムのラベル分野等
多岐にわたり用いられている。最近ではこれら分野にお
ける需要が拡大しており、使用される環境条件も広範囲
なものになり、特に耐熱性がより高い次元で要求される
ようになってきている。
【0003】上記感熱記録材料は、通常、紙又は合成樹
脂フィルム等の支持体上に、加熱によって発色反応を起
し得る発色成分含有の感熱記録層形成液を塗布・乾燥す
ることにより製造されており、このようにして得られた
感熱記録材料は熱ペン又はサーマルヘッドで加熱するこ
とにより発色画像が記録される。このような感熱記録材
料の従来例としては、例えば特公昭43−4160号公
報又は特公昭45−14039号公報開示の感熱記録材
料が挙げられるが、このような従来の感熱記録材料は、
例えば熱応答性が低くて、高速記録の際充分な発色濃度
が得られず、また耐熱性も不充分である。そこで、熱応
答性改善のために、感熱記録層に感度向上剤を含有させ
る方法や、支持体上に中間層として断熱層を設ける方法
など、数多くの提案がなされている。
【0004】一方、感熱記録材料の耐熱性等の改善に関
しても、種々の方法が提案されている。例えば、特開昭
59−207283号公報には、少なくとも3位と7位
に置換アミノ基を有するロイコ染料とパラヒドロキシ安
息香酸エステルを組合せ、染料の分散剤としてヒドロキ
シエチルセルロース及びカルボキシル基変性ポリビニル
アルコールの少なくとも一種とSNC−290Mを用い
ることで、耐油性、耐熱性が向上するとある。また、特
開平2−577号公報にはロイコ型感熱発色体中の顕色
剤としてメタビス(3,4−ジヒドロキシクミル)ベン
ゼンを用いることで、熱応答性、画像保存性(耐熱性)
に優れた感熱記録体を形成するとある。更に、特開昭5
8−126189号公報には、顕色剤としてビスフェノ
ールAと4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンを
使用することにより、耐熱性、耐湿性に優れた感熱記録
材料が得られるとある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法は、発色素材そのものあるいはその他の助剤との
組合せにより感度と信頼性を両立させようとするもので
あり、大きく改善するには困難が多い。何故ならば、耐
熱性と感度は発色素材の物性(融点)として互いに背反
条件であるからである。なお、耐熱性と感度を両立させ
る他の方法としては、支持体上に微小中空を有する断熱
層を形成し、更に発色開始温度を90℃以上にするもの
(特開昭64−64887号公報)があるが、近年の耐
熱性及び感度に対する高度の要求に対しては、より一層
の改善が望まれる。
【0006】従って、本発明の目的は、このような課題
を解決した、即ち高い耐熱性と高い熱応答性を有する感
熱記録材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、支持体上に非常に断熱性の高い中間層を設
け、その上に耐熱性のある顕色剤を用いた記録層を設け
てなる感熱記録材料が上記目的に適合することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明によれば、支持体上に中間層
とロイコ染料及び該ロイコ染料を加熱時発色せしめる顕
色剤を主成分とする感熱記録層とを順次積層してなる感
熱記録材料において、上記中間層が平均粒径2〜20μ
mで且つ中空度80%以上の非発泡性プラスチック微小
中空粒子を主成分とし、しかも該感熱記録材料の静的発
色開始温度が120〜150℃であることを特徴とする
感熱記録材料が提供される。
【0009】従来の感熱記録材料においては、90℃程
度の熱環境に耐えるものが限度であった。と言うのは、
更に耐熱性を上げようとして静的発色開始温度を120
℃以上にすると、感度が低下するためである。しかし、
本発明の感熱記録材料は、支持体と感熱記録層との間
に、平均粒径2〜20μmで且つ中空度80%以上の非
発泡性プラスチック微小中空粒子を主成分とする中間層
を設け、しかも該感熱記録材料の静的発色開始温度を1
20〜150℃の範囲のものとすることによって、これ
までのものよりもかなり耐熱性及び感度に優れたものと
なる。
【0010】本発明の中間層において用いられる中空粒
子は、熱可塑性樹脂を殻とし、内部に空気その他の気体
を含有するもので、既に発泡状態となっている微小中空
粒子であり、平均粒径2〜20μmのもの、好ましくは
3〜10μmのものが用いられる。平均粒径(粒子外径)
が2μm未満ものは、任意の中空度にするのが難しい等
の生産上の問題があってコストの面で難があり、逆に2
0μmより大きいものは、塗布乾燥後の表面の平滑性が
低下するため、サーマルヘッドとの密着性が低下し、感
度向上効果が低下する。従って、このような粒子分布は
粒径が前記範囲にあると同時に、バラツキの少ない分布
ピークの均一なものが望ましい。
【0011】更に、本発明において用いる微小中空粒子
は、中空度が80%以上のもの、好ましくは90%以上
のものである。この中空度が80%未満のものは断熱性
が不充分なため、サーマルヘッドからの熱エネルギーが
支持体を通じて感熱記録材料の外へ放出され、感度向上
効果が不充分となる。なお、ここで言う中空度とは中空
粒子の外径と内径の比であり、下記式で表示されるもの
である。
【0012】なお、本発明で用いる微小中空粒子は、前
記したように熱可塑性樹脂を殻とするものであるが、該
樹脂としては、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエンあるいはそ
れらの共重合体樹脂等が挙げられる。これらの中でも、
特に塩化ビニリデンとアクリロニトリルを主体とする共
重合体樹脂が好ましい。
【0013】なお、断熱性を有する中間層を支持体上に
設ける場合、上記のような非発泡性微小中空粒子を含む
層を支持体上に塗布する方法の他に、未発泡の熱可塑性
物質を支持体に塗布後、加熱発泡して細胞構造状の層を
形成する方法がある。たゞ、この方法によって設けられ
た中間層を有する感熱記録材料は、断熱性には優れるも
のの、サーマルヘッドの加熱により発生する熱溶融物を
吸収する機能が劣るために、ヘッドマッチング性が悪い
という欠点がある。この点において、非発泡性微小中空
粒子を用いた中間層を有する感熱記録材料は、粒子の間
隙に熱溶融物を吸収するができ、ヘッドマッチング性に
優れている。
【0014】支持体上に前記中間層を設けるには、前記
の微小中空粒子を公知の水溶性高分子、水性高分子エマ
ルジョンなどのバインダーと共に水に分散し、これを支
持体表面に塗布し、乾燥することによって得られる。こ
の場合、微小中空粒子の塗布量は、支持体1m2当り少
なくとも1g、好ましくは2〜15g程度であり、また
バインダー樹脂の塗布量は、中間層を支持体に強く結合
させるような量でよく、通常は該微小中空粒子とバイン
ダー樹脂との合計量に対して2〜50重量%である。
【0015】本発明において、前記中間層を形成する際
に使用されるバインダーとしては、従来公知の水溶性高
分子及び(又は)水性高分子エマルジョンから適宜選択さ
れる。その具体例としては、水溶性高分子として例え
ば、ポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、メト
キシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセル
ロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エ
ステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/
メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸
共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共
重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソ
ーダ、ゼラチン、カゼイン等が挙げられる。また、水性
高分子エマルジョンとしては、スチレン/ブタジエン共
重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等の
ラテックスや酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル/アクリル酸
共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、ア
クリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂等のエマルジ
ョン等が挙げられる。
【0016】なお、本発明の中間層においては、前記微
小中空粒子及びバインダーと共に、必要に応じて、更に
この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例え
ば、フィラー、熱可融性物質、界面活性剤等を併用する
ことができる。この場合、フィラー及び熱可融性物質の
具体例としては、後記において感熱記録層成分との関連
で示された各種のものが挙げられる。
【0017】また、前記のようにして支持体上に形成さ
れた中間層の表面はかなりの凹凸が生じているため、中
間層形成後キャレンダー処理により平面を平滑にしても
よい。
【0018】本発明の感熱記録層において用いるロイコ
染料は単独又は2種以上混合して適用されるが、このよ
うなロイコ染料としては、この種の感熱材料に適用され
ているものが任意に適用され、例えば、トリフェニルメ
タン系、フルオラン系、フエノチアジン系、オーラミン
系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料の
ロイコ化合物が好ましく用いられる。このようなロイコ
染料の具体例としては、例えば、以下に示すようなもの
が挙げられる。
【0019】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタ
ルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3−
(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、2−{N−(3'−トリフ
ルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−
9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタ
ム}、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−ト
リクロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−ジ
−n−ブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フル
オラン、3−N−メチル−N,n−アミルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5
−メチル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラ
ン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、6'−クロロ−
8'−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6'
−ブロモ−3'−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロ
ピラン、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−クロルフェニ
ル)フタリド、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジメチル
アミノフェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−ニトロ
フェニル)フタリド、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジ
エチルアミノフェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−
メチルフェニル)フタリド、3−(2'−メトキシ−4'
−ジメチルアミノフェニル)−3−(2'−ヒドロキシ
−4'−クロル−5'−メチルフェニル)フタリド、3−
(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル
−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソブ
チル−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメ
チルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−m−
トリフルオロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオ
ロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−
(ジ−p−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエ
チルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トル
イジノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニ
ルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
5−メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラ
ン、2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メ
チル−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチ
ルアミノ)フルオレンスピロ(9,3')−6'−ジメチ
ルアミノフタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロヘ
キシルアミノ)−5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルア
ミノ−4'−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−クロル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−メシチジノ−4'、5'−ベンゾ
フルオラン、3−N−メチル−N−イソプロピル−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N
−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2',4'−ジ
メチルアニリノ)フルオラン等。
【0020】また、本発明の感熱記録層で用いる顕色剤
としては、前記ロイコ染料を接触時発色させる電子受容
性の種々の化合物、又は酸化剤等が適用される。このよ
うなものは従来公知であり、その具体例としては以下に
示すようなものが挙げられる。
【0021】4,4’−イソプロピリデンジフェノー
ル、4,4’−イソプロピリデンビス(o−メチルフェ
ノール)、4,4’−セカンダリーブチリデンビスフェ
ノール 4,4’−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、p−ニトロ安息香酸亜鉛、1,3,
5−トリス(4−ターシャリーブチル−3−ヒドロキシ
−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、2,2
−(3,4'−ジヒドロキシジフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、
4−{β−(p−メトキシフェノキシ)エトキシ}サリ
チル酸、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)
−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−ヒド
ロキシフェニルチオ)−5−オキサペンタン、フタル酸
モノベンジルエステルモノカルシウム塩、4,4’−シ
クロヘキシリデンジフェノール、4,4’−イソプロピ
リデンビス(2−クロロフェノール)、2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノ
ール)、4,4’−ブチリデンビス(6−ターシャリー
ブチル−2−メチル)フェノール、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシャリ−ブチ
ルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタ
ン、4,4’−チオビス(6−ターシャリーブチル−2
−メチル)フェノール、4,4’−ジフェノールスルホ
ン、4−イソプロポキシ−4'−ヒドロキシジフェニル
スルホン、4−ベンジロキシ−4'−ヒドロキシジフェ
ニルスルホン、4,4’−ジフェノールスルホキシド、
P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、P−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル、プロトカテキユ酸ベンジル、没食子
酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸オクチル、
1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、N,N’−ジフェニルチオ尿素、N,N’−ジ(m
−クロロフェニル)チオ尿素、サリチルアニリド、ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、1,3−ビス
(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,4−ビス(4
−ヒドロキシクミル)ベンゼン、2,4'−ジフェノー
ルスルホン、2,2'−ジアリル−4,4'−ジフェノー
ルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4'−メ
チルジフェニルスルホン、1−アセチルオキシ−2−ナ
フトエ酸亜鉛、2−アセチルオキシ−1−ナフトエ酸亜
鉛、2−アセチルオキシ−3−ナフトエ酸亜鉛、α,α
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチルトルエ
ン、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブロ
モビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールS、
4,4'−チオビス(2−メチルフェノール)、4,4'
−チオビス(2−クロロフェノール)等。
【0022】本発明の感熱記録層においては、前記ロイ
コ染料及び顕色剤を中間層上に塗布するために、慣用の
種々のバインダーを適宜使用することができるが、その
具体例としては、前記の中間層塗布において例示された
ものと同様のものが挙げられる。
【0023】また、本発明の感熱記録層においては、前
記ロイコ染料及び顕色剤と共に、必要に応じ、更に、こ
の種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例え
ば、フィラー、熱可融性物質、界面活性剤等を併用する
ことができる。この場合、フィラーとしては、例えば、
炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸
化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、
タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系
微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタク
リル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末
を挙げることができ、また熱可融性物質としては、例え
ば、高級脂肪酸又はそのエステル、アミド若しくは金属
塩の他、各種ワックス類、芳香族カルボン酸とアミンと
の縮合物、安息香酸フエニルエステル、高級直鎖グリコ
ール、3,4-エポキシ-ヘキサヒドロフタル酸ジアルキ
ル、高級ケトン、p−ベンジルビフェニル、その他の熱
可融性有機化合物等の50〜200℃の程度の融点を持
つものが挙げられる。
【0024】なお、本発明においては、中間層と感熱記
録層の間に、必要に応じ別の中間層としてフィラー、バ
インダー、熱可融性物質等を含有する層を設けることも
できる。この場合、フィラー、バインダー及び熱可融性
物質の具体例としては、前記感熱記録層又は中間層との
関連において例示されたものと同様のものが挙げられ
る。
【0025】更に、本発明の感熱記録材料は、サーマル
ヘッド等のマッチング性向上や、記録画像保存性をより
高める等の目的によって、感熱記録層の上に保護層を設
けることも可能であり、非常に好ましい。この場合、保
護層を構成する樹脂としては、例えば、ポリビニルアル
コール、セルロース誘導体、澱粉及びその誘導体、カル
ボキシル基変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
及びその誘導体、スチレン/アクリル酸共重合体及びそ
の誘導体、ポリ(メタ)アクリルアミド及びそれらの誘
導体、スチレン/アクリル酸/アクリルアミド共重合
体、アミノ基変性ポリビニルアルコール、エポキシ変性
ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン、水性ポリ
エステル、水性ポリウレタン、イソブチレン/無水マレ
イン酸共重合体及びその誘導体等の水溶性樹脂や、ポリ
エステル、ポリウレタン、アクリル酸エステル系(共)
重合体、スチレン/アクリル系共重合体、エポキシ樹
脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル及びこれらの誘導体が挙げられるが、中でも水溶性
樹脂が好ましい。
【0026】また、保護層には上記の樹脂の他に従来よ
り用いられている補助添加成分、例えば、フィラー、界
面活性剤、熱可融性物質(又は滑剤)、圧力発色防止剤
等を併用することができる。この場合、フィラー及び熱
可融性物質の具体例としては、前記感熱記録層との関連
において例示されたものと同様のものが挙げられる。
【0027】本発明の感熱記録材料は、例えば、前記し
た各層形成用塗液を、紙、プラスチックフィルムなどの
適当な支持体上に塗布し、乾燥することによって製造さ
れる。特に本発明の感熱記録材料は、キャレンダー処理
によるサーマルヘッドとの密着性の向上が著しいので、
中間層、感熱記録層あるいは保護層へキャレンダー処理
を施すことは、非常に好ましい。即ち、中間層、感熱記
録層又は保護層へのキャレンダーの圧力の大きさで表面
の平滑度をコントロールすることにより、地肌かぶりが
無くしかも従来より高精細な感熱記録材料を得ることが
できる。
【0028】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、以下に示す部及び%はいずれも重量基準で
ある。
【0029】実施例1 〔A液〕 3−(N−メチル−3−N−シクロヘキシル)アミノ 20部 −6−メチル−7−アニリノフルオラン ポリビニルアルコール10%水溶液 20部 水 60部
【0030】 〔B液〕 2,4′−ジヒドロキシジフェニル 10部 スルホン(24′BPS) ポリビニルアルコール10%水溶液 25部 炭酸カルシウム 15部 水 50部
【0031】上記組成からなる混合物をそれぞれ平均粒
径が2μm以下となるようサンドミルを用いて分散し
て、〔A液〕及び〔B液〕を調整した。
【0032】 〔C液〕 非発泡性プラスチック微小中空粒子 40部 (固形分23.4%、平均粒径3μm、中空度90%) スチレン/ブタジェン共重合体ラテックス 10部 (固形分47%) 水 50部
【0033】上記配合からなる混合物をディスパーにて
撹拌分散して中間層形成液を調整し、これを市販の上質
紙(坪量52g/m2)の表面に、乾燥後重量が6g/
2となるよう塗布乾燥して中間層コート紙を得た。
【0034】次に、前記〔A液〕及び〔B液〕を重量比
で1:8になるように混合撹拌して感熱記録層形成液を
調製し、これを上記の中間層コート紙の表面に乾燥後重
量が7g/m2となるよう塗布乾燥して感熱記録層を設
けた。
【0035】 〔D液〕 ポリビニルアルコール10%水溶液 63部 シリカ 3部 滑剤(ステアリン酸亜鉛) 1部 水 33部
【0036】更に、上記〔D液〕を前記感熱記録層上に
乾燥後重量が5g/m2となるように塗布乾燥して保護
層を設け、その後35kg/cm2の圧力でキャレンダ
ー処理して本発明の感熱記録材料を得た。
【0037】実施例2 〔B液〕において、顕色剤として、メチル−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)アセテート(BHPA−Me)を
用いた以外は、実施例1と同様にして本発明の感熱記録
材料を得た。
【0038】実施例3 〔B液〕において、顕色剤として、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(アンチゲン−
W)を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明の感
熱記録材料を得た。
【0039】実施例4 〔B液〕において、顕色剤として、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン(BPS)を用いた以外は、実
施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
【0040】実施例5 〔C液〕において、非発泡性プラスチック微小中空粒子
として、固形分24%、粒径8μm、中空度93%の粒
子を用いた以外は、実施例1と同様にして本発明の感熱
記録材料を得た。
【0041】比較例1 〔E液〕 発泡性プラスチックフィラー 15部 〔殻:塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体〕 〔発泡剤:イソブタン〕 ポリビニルアルコール10%水溶液 30部 水 55部
【0042】上記配合からなる混合物をディスパーにて
撹拌分散して得られた第1中間層(発泡層)形成液を、
市販の上質紙の表面に乾燥後付着量が2.0〜3.0g
/m2になるように塗布乾燥し、次にその表面をヒータ
ーを有した回転式ドラムドライヤーの表面に密着させ、
表面温度120〜130℃の条件下で約2分間加熱発泡
させた。
【0043】 〔F液〕 ポリスチレンの40%分散液 52.5部 澱粉20%水溶液 17.5部 スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス 7.3部 (固形分48%) 水 22.7部
【0044】上記配合からなる混合物をアジテイターで
撹拌して第2中間層形成液を調整し、これを前記第1中
間層上に乾燥付着量が4.0〜5.0g/m2になるよ
う塗布乾燥して、中間層コート紙を得た。
【0045】 〔G液〕 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシ 10部 ジフェニルスルホン(D−8) ポリビニルアルコール10%水溶液 25部 炭酸カルシウム 15部 水 50部
【0046】上記組成からなる混合物を平均粒径が20
μm以下となるようサンドミルを用いて分散して、〔G
液〕を調整した。
【0047】次に、前記〔A液〕及び〔G液〕を重量比
で1:8になるように混合撹拌して感熱記録層形成液を
調製し、これを前記の中間層コート紙の表面に乾燥後重
量が7g/m2となるよう塗布乾燥して感熱記録層を設
けた。以降、実施例1と同様にして、上記感熱記録層上
に保護層を設け、更にキャレンダー処理して比較用の感
熱記録材料を得た。
【0048】比較例2 〔G液〕において、顕色剤として、2,2−ビス(4′
−ヒドロキシフェニル)プロパン(BPA)を用いた以
外は、比較例1と同様にして比較用の感熱記録材料を得
た。
【0049】比較例3 〔G液〕において、顕色剤として、ビス(4−ヒドロキ
シジブロモフェニル)スルホン(TBS)を用いた以外
は、比較例1と同様にして比較用の感熱記録材料を得
た。
【0050】比較例4 〔G液〕において、顕色剤として、2,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン(2,4′BPS)を用いた以
外は、比較例1と同様にして比較用の感熱記録材料を得
た。
【0051】以上のようにして得られた各感熱記録材料
について、静的発色開始温度、耐熱性、動的発色感度及
びマッチング性に関する試験を行なった。それらの結果
を表1に示す。なお、試験は次のようにして行なった。
【0052】(1)静的発色開始温度 熱傾斜試験機(東洋精機製)で1.0sec、2kg/
cm2の条件で発色させて、マクベス濃度計RD−91
4にて画像濃度を測定し、0.2以上になるときの熱傾
斜温度を発色開始温度とした。
【0053】(2)耐熱性(地肌かぶり) 上記感熱記録材料を90℃あるいは100℃の環境下に
24時間放置し、地肌(未印字)部分の濃度をマクベス
濃度計RD−914で測定した。
【0054】(3)動的発色試験 松下電子部品(株)製薄膜ヘッドを有する感熱印字実験
装置にて、ヘッド電力0.68W/ドット、1ライン記
録時間20msec/lineで走査時線密度8×3.
85ドット/mm2の条件下で、パルス幅0.2〜1.
2msecで印字して、その印字画像濃度をマクベス濃
度計RD−914で測定した。
【0055】(4)マッチング性 印字後のサーマルヘッドに付着するカスの量及びスティ
ック音により判定した。 ○…優れる。 ×…劣る。
【0056】
【表1】 注)中間層の種類 A:非発泡性中空微粒子使用。 B:発泡性中空微粒子使用。
【0057】表1の結果から、本発明の感熱記録材料は
比較例の感熱記録材料と比べ、耐熱性、動的感度及びマ
ッチング性に優れていることが分かる。
【0058】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、支持体と感熱
記録層との間に平均粒径2〜20μmで且つ中空度80
%以上の非発泡性プラスッチク微小中空粒子を主成分と
する中間層を設け、しかも該感熱記録材料の静的発色開
始温度が120〜150℃であるという構成としたこと
から、耐熱性、動的感度及びマッチング性に優れたもの
であり、近年の高度の要求に充分対応できるものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に中間層とロイコ染料及び該ロ
    イコ染料を加熱時発色せしめる顕色剤を主成分とする感
    熱記録層とを順次積層してなる感熱記録材料において、
    上記中間層が平均粒径2〜20μmで且つ中空度80%
    以上の非発泡性プラスチック微小中空粒子を主成分と
    し、しかも該感熱記録材料の静的発色開始温度が120
    〜150℃であることを特徴とする感熱記録材料。
JP4100726A 1991-12-27 1992-03-26 感熱記録材料 Pending JPH05270132A (ja)

Priority Applications (3)

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JP4100726A JPH05270132A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 感熱記録材料
FR9215656A FR2689814B1 (fr) 1991-12-27 1992-12-23 Materiau de reproduction thermosensible.
US07/996,064 US5409881A (en) 1991-12-27 1992-12-23 Thermosensitive recording material

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JP4100726A JPH05270132A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 感熱記録材料

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