JPH05269894A - 折畳カートン供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】折畳カートン供給装置において、供給によりス
トッカー内の折畳カートンが減少した時と補充した時と
の間での集積下部側に掛かる集積重量負荷変動幅を減少
させて、安定した折畳カートンの供給ができるようにす
ることにある。 【構成】平行四辺形状の筒状カートンを偏平に折畳んだ
折畳カートンａを上側より順次積み重ね集積する補助ス
トッカー１と該ストッカー下部にあって積み重ねられた
折畳カートンを最下部から順に水平方向にずれ重ね状態
で送り出すローディング手段３と、下部に開口部６とそ
の両側に係止部４ｅ，４ｅとを備え且つ水平に送り出さ
れた折畳カートンを順次積み重ね集積するメインストッ
カー４と前記メインストッカーの上部に折畳カートン積
み重ね高さ検出手段５とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、平行四辺形状の筒状カ
ートンを偏平に折畳んだ折畳みカートンを、所定の処理
装置へ供給するための折畳カートン供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の折畳カートン供給装置は、折畳カ
ートンを積み重ね集積する所定のストッカーの最下の折
畳カートンを、その下側よりエアー吸着盤によって吸着
保持して、所定の処理手段側へ１枚毎供給していた。折
畳カートン供給によって、ストッカー内に積み重ね集積
された折畳カートンが減少すると、そのストッカー内の
折畳カートン上側より順次折畳カートンを積み重ねて補
充する方式が採られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記補充方式では、ス
トッカー内に折畳カートンが無くならないように常に監
視が必要であり、又、供給によりストッカー内の折畳カ
ートンが減少した時と、補充した時との間での集積され
た折畳カートンの集積下部側に掛かる集積荷重が大きく
変動する場合があり、ストッカーの最下の折畳カートン
に掛かる重量負荷の変動による不安定な供給動作の生じ
る場合があった。

【０００４】本発明は、ストッカー内の下部側に集積さ
れている折畳カートンの重量負荷の変動幅を減少させ
て、安定した折畳カートンの供給ができるようにするこ
とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、平行四辺形状
の筒状カートンを偏平に折畳んだ折畳カートンａを上側
より順次積み重ね集積する補助ストッカー１と、該スト
ッカー１下部にあって積み重ねられた折畳カートンを最
下部から順に水平方向にずれ重ね状態で送り出すローデ
ィング手段３と、下部に開口部６とその両側に係止部４
ｅ，４ｅとを備え且つ水平に送り出された折畳カートン
を順次積み重ね集積するメインストッカー４と、前記メ
インストッカー４の上部に折畳カートン積み重ね高さ検
出手段５とを備えたことを特徴とする折畳カートン供給
装置である。

【０００６】又、本発明は、前記ローディング手段３
が、エンドレスベルト３ａと、該ベルト３ａの上側送行
ベルト下面に、エアー吸引手段１２を備える折畳カート
ン供給装置である。

【０００７】又、本発明は、前記メインストッカー４の
側方に位置して折畳カートン端部を突揃える突揃え手段
７を備える折畳カートン供給装置である。

【０００８】

【実施例】本発明を、実施例に従って詳細に説明する。
図１は、本発明の折畳カートン供給装置の概要側面図で
あり、本発明の一実施例を図１に従って詳細に説明す
る。１は折畳カートンａを積み重ね集積する補助ストッ
カー、２は補助ストッカー下部にある折畳カートン送り
出し用の開口部、３は回転送行するエンドレスベルト３
ｃを備えたローディング手段、４は折畳カートンａを積
み重ね集積するメインストッカー、５は折畳カートンａ
の集積高さを検出する透過型、若しくは反射型のフォト
センサー、又はマイクロリミットスイッチなどの折畳カ
ートン高さ検出器である。

【０００９】補助ストッカー１は、四方を囲繞する柵体
（図１では柵体１ａ，１ｂを図示）を備えて折畳カート
ンａを水平にして積み重ね集積する。

【００１０】該柵体１ａ，１ｂの下部（底部相当部）に
は、折畳カートンａを摩擦力によって水平方向（Ｘ方
向）に送り出し搬送するエンドレスベルト３ｃを備えた
ローディング手段３を設ける。一実施例においては、上
記エンドレスベルト３ｃは、ゴム製、合成樹脂製、布
製、又はこれらの複合材製であり、必要に応じて、エン
ドレスベルト３ｃの表面に適宜凹凸面を設けて摩擦力を
付与するか、あるいはエンドレスベルト３ｃ（エンドレ
スチェーンでもよい）に折畳カートンａの送り出し方向
の長さ以上の間隔をもって等間隔に、折畳カートンａの
後端部を押送する突出爪などを設けることは可能であ
る。

【００１１】なお、本発明におけるローディング手段３
は、エンドレスベルト、エンドレスチェーン等の他に、
平行な複数本の搬送ローラーを水平に配列したものであ
ってもよい。

【００１２】本発明の図１に示す一実施例におけるロー
ディング手段３は、エンドレスベルト３ｃを巻回する駆
動側ガイドローラー３ａと従動側ガイドローラー３ｂを
備える。

【００１３】ローディング手段３の搬送方向下流側にあ
る前記柵体１ｂの下部には、折畳カートンａの通過可能
な空間を有する開口部２を備え、該開口部２上側の柵体
１ｂには、水平に送り出される折畳カートンａの前端部
が柵体１ａに引っ掛からないように弯曲部（角丸部）１
ｅを備える。なお、該弯曲部１ｅに相当する部分に、図
面右回転するローラー（図示せず）を設置して、該弯曲
部１ｅと同様な作用をさせるようにしてもよい。

【００１４】前記開口部２から前方に送り出された直後
の折畳カートンａ上側には、適宜、ローディング手段３
に対向し、該手段３と同一速度で逆回転し、且つ該カー
トンａを押さえる押さえローラー２ａを設置してもよ
い。

【００１５】ローディング手段３の送り出し下流側末端
部にはメインストッカー４を備え、該メインストッカー
４は、四方を囲繞するように柵体（図１では柵体４ａ，
４ｂを図示）を備え、該ストッカー４下部には開口部６
を備え、該柵体４ａ，４ｂの下部には、集積される折畳
カートンａの両端部を保持して、該カートンａが下方に
落下するのを防止するための係止部４ｅ，４ｅを開口部
６方向に突出して設ける。なお４ｃは、四方を囲繞する
柵体のうちの一部柵体であり、前記柵体４ａ，４ｂに一
体に取り付けられている。

【００１６】メインストッカー４の上部には、折畳カー
トンａの該ストッカー４内での集積高さを検出する集積
高さ検出器５を備える。

【００１７】次に、本発明の他の実施例としては、図１
に示すように、上記ローディング手段３におけるエンド
レスベルト３ｃは、ガイドローラー３ａ，３ｂに対し
て、１条乃至複数条のベルトをその間に間隔を有して分
離して巻回するか、若しくはエンドレスベルトの全周に
亘って小孔を貫設したものである。

【００１８】このエンドレスベルト３ｃには、エアー吸
引装置１２を備え、該エアー吸引装置１２は、エンドレ
スベルト３ｃの上側ベルトと対向する面に、１乃至複数
のエアー吸引孔１２ａを備え、適度のエアー吸引力によ
って、エンドレスベルト３ｃ上の折畳カートンａをベル
ト側に吸着させるものである。

【００１９】又、本発明のその他の実施例としては、上
記メインストッカー４における四方を囲繞する柵体のう
ち、例えば柵体４ａを前後方向に移動可能にして、該柵
体４ａを、電磁式若しくは機械回転式のバイブレーター
７ａのホルダー７ｂに一体的に取付けて、メインストッ
カー４内に積み重ね集積される折畳カートンａの一端部
側より、柵体４ａを所定サイクルの振動若しくは前後方
向に往復揺動運動させ、集積された折畳カートンａを突
揃えする突き揃え手段７を備えるものである。

【００２０】上記図１に示す本発明の一実施例、及び他
の実施例、及びその他の実施例において、メインストッ
カー４内に積み重ね集積される折畳カートンａの最下の
折畳カートンａは、係止部４ｅ，４ｅによってその両端
部が保持されて、それより下方へは落下しない。

【００２１】メインストッカー４の下方には、上下方向
に往復動作するエアー吸着装置１１を備える。上下動作
するエアー吸着装置１１は、上止点で、メインストッカ
ー４の下部開口部６から露呈する折畳カートンａを水平
に吸着保持して下方に降下動作を開始し、メインストッ
カー４下部側方より凸に弯曲する弯曲面８ａと垂直面８
ｂとを備えて下方に延設した折畳カートンａの立ち起こ
しガイド８の弯曲面によって、まず水平に吸着保持され
て下降する折畳カートンａの前端部を横方向より押圧さ
れて偏平状態から徐々に立ち起こされ、立ち起こしガイ
ド８の垂直面８ｂにて完全に立ち起こされる。

【００２２】そして図１に示すように、垂直面８ｂによ
って完全に立ち起こされた折畳カートンａの前端部相当
部の角隅部は、その立ち起こしに対する反発力によって
カートン角隅部保持用の係合ガイドレール部９に係合
し、該前端部相当部の角隅部に対して対角線方向に対向
する他方の角隅部は、ガイドレール部１０に係合する。

【００２３】互いに対角線方向の二角隅部が係合した折
畳カートンａは、所定の押送手段など（図示せず）によ
って、ガイドレール部９に沿って図１の図面に対して垂
直方向（Ｙ方向）に押送して、所定の処理手段側に搬送
するものである。

【００２４】本発明の一実施例、及び他の実施例、及び
その他の実施例におけるメインストッカー４内の上部に
設置される折畳カートンａの高さ検出器５の設置高さ
は、該ローディング手段３の水平送り出し高さと、高さ
検出器４の設置高さとの差分が、補充開始時と補充終了
時の集積重量の負荷変動に比例するものであるので、な
るべく、負荷変動を最小値（零若しくはそれに近似する
値））にするためには、ローディング手段３の水平高さ
（あるいは折畳カートンａの送り出し高さ）と同一高さ
に設置するか、若しくはそれ以下に設定することが望ま
しい。

【００２５】折畳カートン高さ検出器５は、エアー吸着
装置１１による所定処理手段への折畳カートンａの供給
によって、そのメインストッカー４内のカートン集積量
がある一定高さ以下になった時に、それを検出して、そ
の検出信号によってローディング手段３の駆動源（電動
モーター）を始動させて、ローディング手段３のエンド
レスベルト３ｃを回転送行させ、折畳カートンａをメイ
ンストッカー４内に送り出し補充する。

【００２６】フォトセンサーを用いた折畳カートン高さ
検出器５による折畳カートンａの検出は、ローディング
手段３による折畳カートンａの送り出し時においてはそ
の高さ検出器５が平行四辺形状の筒状の折畳カートンａ
の折畳み折目方向に平行に、検出光線を配置した場合に
おいては、高さ検出器５は、折畳カートンａを断続的に
検出し、そのため検出信号は断続的に発生する。

【００２７】したがって、このような場合には、この断
続的な検出動作をしている時（断続的に検出信号を継続
して発信している時）は、ローディング手段３の駆動動
作を継続し、検出動作が終了した時にローディング手段
３の駆動を停止し、補充動作を停止するようにするため
に、前記高さ検出器５の検出信号をタイマー（図示せ
ず）に入力して、その折畳カートンａの検出信号（ある
いは非検出信号）の継続時間を検出して、所定の継続時
間より大の場合にはローディング手段３の駆動回転を停
止させるようにする。

【００２８】本発明においては、フォトセンサーを用い
た高さ検出器５において、その高さ検出器５が平行四辺
形状の筒状の折畳カートンａの折畳み折目方向に対して
交差する方向に検出光線を配置することが望ましい。

【００２９】この場合には、ローディング手段３による
折畳カートンａの送り出し時において高さ検出器５は、
折畳カートンａを継続的に検出し、そのため検出信号は
継続して発生する。

【００３０】そのため、ローディング手段３の始動から
停止までの動作継続時間は、タイマー（図示せず）と、
ローディング手段３の送り出し速度とによって、補充動
作時の折畳カートンの上限高さを制御するものである。

【００３１】又、補充開始高さ、補充終了高さの適正な
調整は、高さ検出器５の設置位置を適宜高さに移動調整
することによっても可能である。

【００３２】また、本発明においては、前記高さ検出器
５を、上位検出器と下位検出器とに分割して設置し、上
位検出器の設置高さを、ローディング手段３の水平高さ
（あるいは折畳カートンａの送り出し高さ）以下にして
上限高さを設定し、下位検出器の設置高さをそれより低
くして下限高さを設定するようにしてもよい。

【００３３】

【作用】本発明の折畳カートン供給装置は、平行四辺形
状の筒状カートンを偏平に折畳んだ折畳カートンａを上
側より順次積み重ね集積する補助ストッカー１と、該ス
トッカー１下部にあって積み重ねられた折畳カートンを
最下部から順に水平方向にずれ重ね状態で送り出すロー
ディング手段３と、下部に開口部６とその両側に係止部
４ｅ，４ｅとを備え且つ水平に送り出された折畳カート
ンを順次積み重ね集積するメインストッカー４と、前記
メインストッカー４の上部に折畳カートン積み重ね高さ
検出手段５とを備え、高さ検出器５によって、供給によ
るメインストッカー４内の折畳カートンａの集積高さの
減少を検出して、ローディング手段３を動作開始して自
動的に折畳カートンａの補充を行なうことができ、又、
適正な補充量を自動的に検出して、補充動作を停止させ
ることができる。

【００３４】

【発明の効果】本発明の折畳カートン供給装置は、スト
ッカー内に折畳カートンが無くならないように、メイン
ストッカー内に常に所定の集積量を保持しておくことが
でき、供給によりストッカー内の折畳カートンが減少し
た時と、補充した時との間での集積された折畳カートン
の集積下部側に掛かる集積荷重による負荷変動を、なる
べく最小に、且つ一定に保持でき、エアー吸着装置によ
る安定した供給動作ができる効果があるものであり、折
畳カートンの安定供給、及び供給装置への折畳カートン
の補充作業の省力化に顕著な効果を発揮するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の折畳カートン供給装置の側面図であ
る。

【図２】一般的な折畳カートンを説明する斜視図であ
る。

【符号の説明】

１…補助ストッカー １ａ，１ｂ…柵体 ２…開口部
２ａ…押さえローラー ３…ローディング手段 ３ａ，３ｂ…ガイドローラー
３ｃ…エンドレスベルト ４…メインストッカー ４ａ，４ｂ…柵体 ４ｅ…保持
部 ５…集積高さ検出器 ６…開口部 ７…突き揃え手段 ７ａ…バイブレーター
８…立ち起こしガイド ８ａ…弯曲面 ８ｂ…垂直面 ９…係合ガイドレール
１０…係合ガイドレール １１…エアー吸着装置 １２
…エアー吸引手段 ａ…折畳カートン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】平行四辺形状の筒状カートンを偏平に折畳
   んだ折畳カートンａを上側より順次積み重ね集積する補
   助ストッカー１と、該ストッカー１下部にあって積み重
   ねられた折畳カートンを最下部から順に水平方向にずれ
   重ね状態で送り出すローディング手段３と、下部に開口
   部６とその両側に係止部４ｅ，４ｅとを備え且つ水平に
   送り出された折畳カートンを順次積み重ね集積するメイ
   ンストッカー４と、前記メインストッカー４の上部に折
   畳カートン積み重ね高さ検出手段５とを備えたことを特
   徴とする折畳カートン供給装置。
2. 【請求項２】前記ローディング手段３は、エンドレスベ
   ルト３ａと、該ベルト３ａの上側送行ベルト下面に、エ
   アー吸引手段１２を備える請求項１に記載の折畳カート
   ン供給装置。
3. 【請求項３】前記メインストッカー４の側方に位置して
   折畳カートン端部を突揃える突揃え手段７を備える請求
   項１又は請求項２に記載の折畳カートン供給装置。