JPH0526962U - パツケージ検査装置 - Google Patents

パツケージ検査装置

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JPH0526962U JP7441291U JP7441291U JPH0526962U JP H0526962 U JPH0526962 U JP H0526962U JP 7441291 U JP7441291 U JP 7441291U JP 7441291 U JP7441291 U JP 7441291U JP H0526962 U JPH0526962 U JP H0526962U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸端処理装置の搬送路を流れるパッケージに
ついて、バンチ巻,バルジ,重量の検査を自動的に行う
パッケージ検査装置を提供すること。 【構成】 パッケージP表層の棒巻3を解除する棒巻解
除手段Bと、その解除した糸端をパッケージPの外周に
結び付ける糸結び手段Cと、パッケージPのバンチ巻1
を解除するバンチ巻解除手段Dを備えた糸端処理装置A
のパッケージ搬送路4に、パッケージPのバンチ巻1及
びバルジ7を検査するための光源40,48受光センサ
41,49設けると共に、パッケージPの重量を測定す
る測定器51を設けた構成となっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パッケージの棒巻処理・バンチ巻処理を行う糸端処理装置に、パッ ケージのバンチ巻,バルジ,重量の検査を行う機能を設けたパッケージ検査装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
紡績糸巻取機において、連続的に紡出される糸を巻き取り、満巻になったパッ ケージは、所望の次工程に送られるか或いは製品として出荷される。このパッケ ージPは、図9に示すように、紙管Kの端部のスリットSに糸端を掛け止めた後 バンチ巻1を施し、ニップ点Nを介して紙管Kの中央部に本巻2を施し、その本 巻2の外周に所定長さ棒巻3を施して形成される。
【0003】 ところで、本出願人は、先に、パッケージPの搬送路に、上記パッケージPの 棒巻3部の糸端5をパッケージPの外周に結び付ける「糸結び装置」(特願昭62 -52162号)と、パッケージPのバンチ巻1を解除する「パッケージの糸端の巻付 固定装置」(特願昭62-111681 号)を設けた糸端処理装置を開発した。この糸端 処理装置によれば、搬送路を流れるパッケージPは、「糸結び装置」にて棒巻3 部を含めたパッケージPの表層が吸引解除されてその糸端がパッケージPの外周 に蝶結び6され、「パッケージの糸端の巻付固定装置」にてバンチ巻1が解除さ れてそのバンチ糸端が紙管KのスリットSに掛け止められた後、図10に示す状 態で出荷されることになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この出荷前に、パッケージPは糸の巻取状態に欠陥が生じてないか検査され、 欠陥を有するパッケージPが排除される。この検査項目としては、パッケージP の糸層表面に生じる段巻き(糸層表面に段差が生じた巻取状態)、菊巻き(糸層 端面の内側が崩れた巻取状態)、綾落ち(糸が糸層端面から外れた巻取状態)、 バンチ巻き1(糸端を紙管の端部に巻付けたもの:図9参照)、バルジ7(糸層 が糸層端面から膨らんだ巻取状態:図9参照)、パッケージPの重量などが挙げ られる。
【0005】 しかし、従来、これらの検査は作業員による目視や作業員がパッケージPを重 量測定器に載せることによって行っていたので時間と手間がかかり、これらを容 易に検査できる検査装置が要望されていた。
【0006】 以上の事情を考慮して創案された本考案の目的は、糸端処理装置の搬送路を流 れるパッケージについて、バンチ巻,バルジ,重量の検査を自動的に行うパッケ ージ検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、パッケージ表層の棒巻を解除する棒巻解 除手段と、その解除した糸端をパッケージの外周に結び付ける糸結び手段と、パ ッケージのバンチ巻を解除するバンチ巻解除手段を備えた糸端処理装置のパッケ ージ搬送路に、パッケージのバンチ巻及びバルジを検査するための光源と受光セ ンサを設けると共に、パッケージの重量を測定する測定器を設けた構成になって いる。
【0008】
【作用】
上記構成のパッケージ検査装置によれば、搬送路に設けられた光源と受光セン サにより搬送路を流れるパッケージのバンチ巻及びバルジが検査され、搬送路に 設けられた測定器によりパッケージの重量が検査される。つまり、棒巻解除手段 ,糸結び手段,バンチ巻解除手段によって処理されたパッケージは、搬送路を流 れる内に自動的にバンチ巻,バルジ,重量が検査されることになる。
【0009】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0010】 本装置によれば、パッケージPは、図9に示す状態から棒巻3が解除され、そ のパッケージPの外周に棒巻除去後の本巻2の糸で図10に示すような糸結び6 が行われる。また、バンチ巻1が除去され、そのバンチ巻1から本巻2に移るニ ップ点Nより所定長さの糸1aが紙管K端部のスリットSに掛け止められるよう になっている。
【0011】 この装置Aを図1および図2により説明する。図示するように、ローラコンベ ア等からなる搬送路4上には、ペグ付きのトレイ8が移送されるようになってい る。このペグ付トレイ8のペグ部9には、紡糸巻取機で玉揚された図9に示す如 きパッケージPが装着支持される。このパッケージPは、その搬送中に、搬送路 4上の位置0th,1st,2nd,3rd に位置決めされ、各位置にて後述する糸端の処理が 施される。これら各位置は、図1の左から順に第0ステージ(0th),第1ステージ (1st),第2ステージ(2st),第3ステージ(3rd) と称す。図2中、10は、搬送路 4の下方から上方へ出没して、トレイ8の位置決めを行う位置決部材である。ま た、11はトレイ8の両側面を案内するガイドローラである。
【0012】 上記第0ステージ(0th) には、パッケージPの最外層の棒巻3を吸引解除する 表層解除手段Bが設けられている。第1ステージ(1st) には、解除した糸端をパ ッケージPの外周に結び付ける糸結び手段Cが設けられている。第2ステージ(2 nd) にはパッケージPの紙管Kに巻き付けられたバンチ巻1を解除するバンチ巻 解除手段Dが設けられている。第3ステージ(3rd) には、解除したバンチ糸端1 aを紙管KのスリットSに係止するバンチ処理手段Eが設けられている。
【0013】 上記第0ステージ(0th) の側断面図を図5に示す。この第0ステージ(0th) で は、パッケージPの最外層の棒巻3をサクションパイプ12によって吸引解除す るようになっている。このサクションパイプ12はパッケージPの軸方向に移動 自在であると共に径方向にも移動自在となっている。このサクションパイプ12 の作用を以下に述べる。先ず、サクションパイプ12がパッケージPの軸方向に 移動され、棒巻3の糸端5がパイプ12の吸引口13に吸引される。その後、サ クションパイプ12はパッケージPの軸端部の紙管K中心の延長線上に移動され る。すると、棒巻3は、パッケージPの端部から軸方向に解かれ、サクションパ イプ12の吸引口13へバルーンを形成しながら吸引解除される。棒巻3の糸が なくなると、本巻2の糸でバルーンが形成される。この本巻2の糸は、紙管Kに 所定長さのトラバース範囲に亘って巻き付けられているので、この場合、バルー ンの糸端は、パッケージPの外周を回りながらパッケージPの両端を往復動する 。この際、バルーンの糸端は、パッケージPの外周に近付けられるバルーンセン サ14に捕捉され、その糸の有無を検出することで、棒巻解除の完了が検出され る。その後、バルーンセンサ14とパッケージPとの間の糸をヒートカッタ15 が切断して、第0ステージ(0th) の作動が終了する。
【0014】 第1ステージ(1st) の側断面図を図6に示す。この第1ステージ(1st) では、 棒巻3を解除した後の本巻2の最外層の糸端16をサクションパイプ17で吸引 ・捕捉した後、パッケージPの外周に二つの輪を作り、その輪同志で糸結びを行 うようになっている。この糸結びの概略を以下に説明する。先ず、糸掛けガイド 18が、サクションパイプ17とパッケージPとの間の糸を捕捉してパッケージ Pの廻りを公転することにより、内輪と外輪とを形成する。この糸掛けガイド1 8とパッケージPとの間には、糸結びを行うためのビル装置19が配置される。 そして、このビル装置19によって外輪に鉤輪をつくり、その鉤輪を内輪に通し 、その部分を糸結びガイド20で押さえて結び目が移動しないように支持したま まパッケージPを回転させることにより結び目を締める。このパッケージPの回 転はチャッカー21にパッケージPの紙管Kを挿入・固定して、チャッカー21 を回転させることにより達成される。その後、結び終りの糸端をヒートカッタ2 2で適宜カットすることで図10に示す糸結び6が完了する。…《特願昭62-521 62号明細書参照》 また、この第1ステージ(1st) では、パッケージPの紙管Kの端部に巻き付け られたバンチ巻1を糸送りローラ23によってパッケージPの本巻2側に移動さ せ、バンチ巻1解除の準備を行う動作が行われる。つまり、パッケージPの紙管 Kにバンチ巻1された糸は、そのニップ点Nが最上層(最外層)となり、最下層 (最内層)の糸始端は紙管Kに形成されたスリットSに嵌入されている。このた め、上記糸送りローラ23は、そのスリットS上に巻き付けられたバンチ巻1の 糸をそのニップ点Nに近い糸から順次パッケージP側に移動させるように動作す る。具体的には、糸送りローラ23の先端は、バンチ巻1とニップ点Nの間の紙 管Kの周面に接触し、その状態でバンチ巻1の巻方向と反対方向に公転される。 これにより、糸送りローラ23の先端が、ニップ点Nからバンチ巻1に延びる糸 を捕捉し、その糸をローラ23先端の位置まで順次螺進移動させる。この結果、 スリットSに嵌め込まれた糸の始端が紙管Kの表面に露出することになる。
【0015】 第2ステージ(2nd) の側断面図を図7に示す。この第2ステージ(2nd) では、 上記紙管KのスリットSに嵌め込まれた糸の始端を解除するようになっている。 その様子を以下説明する。先ず、チャックリング24が上方に引上げられ、コー ン状のパッケージ押え25が紙管Kの端部に係合するように移動され、糸崩しロ ーラ26の先端がスリットSの近くの紙管K表面に接触される。その状態で糸崩 しローラ26がバンチ巻1の巻方向に公転される。これにより、糸崩しローラ2 6の先端が、ニップ点NとスリットSに嵌め込まれたバンチ糸始端との間の糸を 捕捉し、その糸が紙管Kの端部方向に螺進移動される。この結果、バンチ糸が緩 められる。緩められた糸は、紙管Kの端部に係合されたパッケージ押え25の吸 引口27より吸引される。そして、パッケージ押え25を紙管Kの端部から引き 離すように移動させる。すると、ニップ点Nからの糸とスリットS嵌め込まれた 糸とが別々に引き出される。その状態で、双方の糸の上方からチャックリング2 4を引き下ろす。そして、チャックリング24は、そのコーン部28が紙管Kの 端部に係合するように移動される。その後、糸つかみレバー29を図中矢印方向 に回動させて、このレバー29でパッケージ押え25の吸引口27の糸を押える 。その状態で、上記チャックリング24を回転させると、チャックリング24に 設けられた糸チャックレバー30が、スリットSからの糸のみと係合してこれを 捕捉し、スリットSに係合している糸を引き出す。引き出された糸は、パッケー ジ押え25の吸引口27から吸引除去される。…《実願昭63-115029 号明細書参 照》 第3ステージ(3rd) の側断面図を図8に示す。この第3ステージ(3rd) では、 紙管KのスリットSから引き出された糸を適当な長さにカットして、それを再び 紙管KのスリットSに係止させる作業を行う。つまり、第2ステージ(2nd) のパ ッケージ押え25の吸引口27に糸つかみレバー29によって把持されたスリッ トSからの糸は、糸渡しセンサー31を介して、紙管KのスリットSと向きが一 致するように偏向される。この状態で、紙管Kをチャッカー32でチャックして 回転させることにより、上記糸が紙管KのスリットSに係止される。その後、ヒ ートカッタ33によって余分な糸をカットして作業終了となる。
【0016】 以上説明した第0ステージ(0th) ,第1ステージ(1st) ,第2ステージ(2nd) ,第3ステージ(3rd) により、図1に示す搬送路4を流れるパッケージPは、図 9に示す状態から第0ステージ(0th) の棒巻解除手段Bによりその最外層の棒巻 3が吸引解除され、第1ステージ(1st) の糸結び手段Cにより解除された糸端が パッケージPの外周に結び付けられ、第2ステージ(2nd) のバンチ巻解除手段D により紙管Kに巻き付けられたバンチ巻1が解除され、第3ステージ(3rd) のバ ンチ処理手段Eにより解除されたバンチ糸端が紙管KのスリットSに係止され、 図10に示す状態となる。
【0017】 図1に示すように、上記第0ステージ(0th) の上流側の搬送路4上には、パッ ケージPのバルジ7を検査するため第一検査ボックス34が設けられ、第3ステ ージ(3rd) の下流側の搬送路4上には、パッケージPのバンチ巻1および重量を 検査する第二検査ボックス35が設けられている。
【0018】 上記第一検査ボックス34の側断面図を図3に示す。図示するように、第一検 査ボックス34には、パッケージPが装着されたトレイ8が通る入口穴36と出 口穴37が設けられている。これら入口穴36と出口穴37には、それぞれシャ ッタ38,39がエアシリンダ等(図示せず)により開閉自在に設けられている 。これらのシャッタ38,39は、後述する光源40および受光センサ41をボ ックス34外部の光から遮断して、誤作動を防止する機能を発揮する。この第一 検査ボックス34内には、パッケージP側面のバルジ7(図9参照)へ向けて光 を照射する光源40と、この光源40からの光を受ける受光センサ41が設けら れている。この構成によれば、パッケージPに規定以上のバルジ7が出っ張って いる場合には、光源40から照射された光42はそのバルジ7に遮られて受光セ ンサ39の受光量が減る。他方、パッケージPにバルジ7がない場合には、光源 40から照射された光42はそのまま受光センサ39に到達し、受光量が増える ことになる。すなわち、受光センサ39に受光される受光量の差によってバルジ 7の有無が判断できる。
【0019】 次に、上記第二検査ボックス35の断面図を図4に示す。図示するように、第 二検査ボックス35にも、パッケージPが装着されたトレイ8が通る入口穴43 と出口穴44が設けられており、これら入口穴43と出口穴44に、それぞれシ ャッタ45,46がエアシリンダ47により開閉自在に設けられている。この第 二検査ボックス35内には、紙管Kの端部のバンチ巻1へ向けて光を照射する光 源48と、この光源48からの光を受ける受光センサ49が設けられている。こ の構成によれば、紙管Kの端部のバンチ巻1が図10に示すように正しく処置さ れている場合には、光源48から照射された光50は紙管Kに反射して受光セン サ49に到達する。他方、紙管Kの端部のバンチ巻1がバンチ処理失敗により崩 れている場合には、光源48から照射された光50は崩れたバンチ巻1に反射し て受光センサ49に到達する。ここで、紙管Kは緑色等の暗色であり糸1は白色 等の明色なので、明色であるバンチ巻1の反射光のほうが暗色である紙管Kの反 射光より強い。つまり、バンチ処理が成功している場合には、光源48から照射 された光50は緑色の紙管Kに反射するので、受光センサ49に受光される光度 が弱くなり、バンチ処理が失敗している場合には、上記光50は紙管K上に崩れ た白色のバンチ巻1に反射するので、受光センサ49に受光される光度が強くな る。すなわち、受光センサ49に受光される光度の差によってバンチ処理の成功 ・不成功が判断できる。
【0020】 また、この第二検査ボックス35の底部には、パッケージPの重量を測定する 測定器51がエアシリンダにより昇降自在に設けられている。この測定器51は ロードセルを備えており、パッケージPの重量をトレイ8ごと測定するようにな っている。つまり、測定器51は、パッケージPの重量測定時に上昇されてパッ ケージPの重量をトレイ8ごと測定する。ここで、パッケージPの重量測定を正 確に行うためには、各トレイ8の重量を正確に管理する必要がある。
【0021】 以上の構成からなる本実施例の作用について述べる。
【0022】 図1に示すように、搬送路1上を流れるトレイ8上のパッケージPは、先ず第 一検査ボックス34内に入り、図3に示すように位置決部材10によって位置決 めされる。そして、ボックス34の出入口穴36,37をシャッタ38,39で 閉じ、ボックス34内を暗闇にする。次に、ボックス34内部の光源40からパ ッケージP側面のバルジ7(図9参照)へ向けて光42を照射する。ここで、パ ッケージPに規定以上のバルジ7が出っ張っている場合には、光源40から照射 された光42はそのバルジ7に遮られて受光センサ41の受光量が減る。他方、 パッケージPにバルジ7がない場合には、光源40から照射された光42はその まま受光センサ39に到達し、受光量が増えることになる。このように、受光セ ンサ39に受光される受光量の差によってバルジ7の有無が判断できる。
【0023】 その後、トレイ8上のパッケージPは、第0〜第3ステージを通過して、各ス テージ(0th〜3rd)で表層解除,糸結び,バンチ処理が行われることになるが、上 記第一検査ボックス34にてバルジ7が規定以上に大きいと判定されたパッケー ジPについては、バンチ処理は行われない。つまり、バルジ7が大きいパッケー ジPにバンチ処理を行うと、その処理時に糸送りローラ23(第一ステージ)お よび糸崩しローラ26(第二ステージ)を紙管Kに接触させて公転させる際に、 これらローラ23,26がバルジ7に当たって干渉してしまい、バルジ7がくず れてパッケージPの側面がガタガタになってしまう。よって、第一検査ボックス 34にてバルジ7が規定以上に大きいと判定されたパッケージPについては、第 一ステージの糸送りローラ23(図6参照)および第二ステージの糸崩しローラ 26(図7参照)を作動させずに、バンチ処理を行わないまま出荷する。
【0024】 次に、図1に示すように、第三ステージを通過したトレイ8上のパッケージP は、第二検査ボックス35内に入り、位置決部材10によって位置決めされる。 そして、図4に示すように、ボックス35の出入口穴43,44をシャッタ45 ,46で閉じ、ボックス35内を暗闇にする。次に、ボックス35内部の光源4 8から紙管Kの端部のバンチ巻1へ向けて光50を照射する。ここで、紙管Kの 端部のバンチ巻1が図10に示すように正しく処置されている場合には、光源4 8から照射された光50は紙管Kに反射して受光センサ49に到達する。他方、 紙管Kの端部のバンチ巻1がバンチ処理失敗により崩れている場合には、光源4 8から照射された光50は崩れたバンチ巻1に反射して受光センサ49に到達す る。この際、上記紙管Kは緑色等の暗色であり糸1は白色等の明色なので、明色 であるバンチ巻1の反射光のほうが暗色である紙管Kの反射光より強い。つまり 、バンチ処理が成功している場合には、光源48から照射された光50は緑色の 紙管Kに反射するので、受光センサ49に受光される光度が弱くなる。他方、バ ンチ処理が失敗している場合には、光源48から照射された光50は紙管K上を 崩れた白色の糸1に反射するので、受光センサ49に受光される光度が強くなる 。すなわち、受光センサ49に受光される光度が設定光度より大きいパッケージ Pは、バンチ処理が失敗したパッケージPと判断され、不良品として出荷ライン からはねられる。
【0025】 また、この第二検査ボックス35内では、図4に示すように、ボックス35の 底部に設けられた測定器51により、パッケージPの重量が測定される。具体的 には、パッケージPが載置されたトレイ8が位置決部材10によって位置決めさ れた後、ボックス35底部に設けられた測定器51をエアシリンダによって上昇 させ、パッケージPの重量をトレイ8ごと測定する。測定の結果、規定重量の範 囲に入っていないパッケージPは不良品として出荷ラインからはねられる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係るパッケージ検査装置によれば、糸端処理装置 の搬送路を流れるパッケージについて、バンチ巻,バルジ,重量の検査を自動的 に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考の一実施例を示すパッケージ検査装置の概
略図である。
【図2】上記パッケージ検査装置の搬送路の断面図であ
る。
【図3】上記パッケージ検査装置の第一検査ボックスの
部分破断側面図である。
【図4】上記パッケージ検査装置の第二検査ボックスの
断面図である。
【図5】上記搬送路に棒巻解除手段として設けられた第
0ステージの断面図である。
【図6】上記搬送路に糸結び手段として設けられた第1
ステージの断面図である。
【図7】上記搬送路にバンチ巻解除手段として設けられ
た第2ステージの断面図である。
【図8】上記搬送路にバンチ処理手段として設けられた
第3ステージの断面図である。
【図9】上記装置によって処理される前のパッケージの
側面図である。
【図10】上記糸端処理装置によって処理された後のパ
ッケージの斜視図である。
【符号の説明】
1 バンチ巻 3 棒巻 4 搬送路 40 光源 41 受光センサ 48 光源 49 受光センサ 51 測定器 A 糸端処理装置 B 表層解除手段 C 糸結び手段 D バンチ巻解除手段 K 紙管 P パッケージ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージ表層の棒巻を解除する棒巻解
    除手段と、その解除した糸端をパッケージの外周に結び
    付ける糸結び手段と、パッケージのバンチ巻を解除する
    バンチ巻解除手段を備えた糸端処理装置のパッケージ搬
    送路に、パッケージのバンチ巻及びバルジを検査するた
    めの光源と受光センサを設けると共に、パッケージの重
    量を測定する測定器を設けたパッケージ検査装置。
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