JP2555064Y2 - パッケージ検査装置 - Google Patents

パッケージ検査装置

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JP2555064Y2
JP2555064Y2 JP1991074412U JP7441291U JP2555064Y2 JP 2555064 Y2 JP2555064 Y2 JP 2555064Y2 JP 1991074412 U JP1991074412 U JP 1991074412U JP 7441291 U JP7441291 U JP 7441291U JP 2555064 Y2 JP2555064 Y2 JP 2555064Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パッケージの棒巻処理
・バンチ巻処理を行う糸端処理装置に、パッケージのバ
ンチ巻,バルジ,重量の検査を行う機能を設けたパッケ
ージ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紡績糸巻取機において、連続的に紡出さ
れる糸を巻き取り、満巻になったパッケージは、所望の
次工程に送られるか或いは製品として出荷される。この
パッケージPは、図9に示すように、紙管Kの端部のス
リットSに糸端を掛け止めた後バンチ巻1を施し、ニッ
プ点Nを介して紙管Kの中央部に本巻2を施し、その本
巻2の外周に所定長さ棒巻3を施して形成される。
【0003】ところで、本出願人は、先に、パッケージ
Pの搬送路に、上記パッケージPの棒巻3部の糸端5を
パッケージPの外周に結び付ける「糸結び装置」(特願
昭62-52162号)と、パッケージPのバンチ巻1を解除す
る「パッケージの糸端の巻付固定装置」(特願昭62-111
681 号)を設けた糸端処理装置を開発した。この糸端処
理装置によれば、搬送路を流れるパッケージPは、「糸
結び装置」にて棒巻3部を含めたパッケージPの表層が
吸引解除されてその糸端がパッケージPの外周に蝶結び
6され、「パッケージの糸端の巻付固定装置」にてバン
チ巻1が解除されてそのバンチ糸端が紙管Kのスリット
Sに掛け止められた後、図10に示す状態で出荷される
ことになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この出荷前に、パッケ
ージPは糸の巻取状態に欠陥が生じてないか検査され、
欠陥を有するパッケージPが排除される。この検査項目
としては、パッケージPの糸層表面に生じる段巻き(糸
層表面に段差が生じた巻取状態)、菊巻き(糸層端面の
内側が崩れた巻取状態)、綾落ち(糸が糸層端面から外
れた巻取状態)、バンチ巻き1(糸端を紙管の端部に巻
付けたもの:図9参照)、バルジ7(糸層が糸層端面か
ら膨らんだ巻取状態:図9参照)、パッケージPの重量
などが挙げられる。
【0005】しかし、従来、これらの検査は作業員によ
る目視や作業員がパッケージPを重量測定器に載せるこ
とによって行っていたので時間と手間がかかり、これら
を容易に検査できる検査装置が要望されていた。
【0006】以上の事情を考慮して創案された本考案の
目的は、糸端処理装置の搬送路を流れるパッケージにつ
いて、バンチ巻,バルジ,重量の検査を自動的に行うパ
ッケージ検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、パッケージのバンチ処理を行う糸端処理装
置の入口側に、バンチ処理可能なパッケージか否かを入
口判定するためにパッケージ端面のバルジ高さを検出す
る第一検査手段を設けると共に、上記装置の出口側に、
バンチ処理の成否を検出する第二検査装置を設けた構成
になっている。
【0008】
【作用】上記構成によれば、第一検査手段が、パッケー
ジ端面のバルジ高さを検出するので、バンチ処理が可能
なパッケージか否かを事前に判定できる。すなわち、バ
ルジ高さが低くバンチ処理が可能なパッケージのみをバ
ンチ処理し、バルジが高くバンチ処理が不可能なパッケ
ージを無理やりバンチ処理してパッケージ端面の糸層を
崩してしまうことはない。また、バンチ処理後のパッケ
ージは、第二検査装置によりバンチ処理の成功の可否が
検出される。
【0009】
【実施例】以下に本考案の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0010】本装置によれば、パッケージPは、図9に
示す状態から棒巻3が解除され、そのパッケージPの外
周に棒巻除去後の本巻2の糸で図10に示すような糸結
び6が行われる。また、バンチ巻1が除去され、そのバ
ンチ巻1から本巻2に移るニップ点Nより所定長さの糸
1aが紙管K端部のスリットSに掛け止められるように
なっている。
【0011】この装置Aを図1および図2により説明す
る。図示するように、ローラコンベア等からなる搬送路
4上には、ペグ付きのトレイ8が移送されるようになっ
ている。このペグ付トレイ8のペグ部9には、紡糸巻取
機で玉揚された図9に示す如きパッケージPが装着支持
される。このパッケージPは、その搬送中に、搬送路4
上の位置0th,1st,2nd,3rd に位置決めされ、各位置にて
後述する糸端の処理が施される。これら各位置は、図1
の左から順に第0ステージ(0th),第1ステージ(1st),第
2ステージ(2st),第3ステージ(3rd) と称す。図2中、
10は、搬送路4の下方から上方へ出没して、トレイ8
の位置決めを行う位置決部材である。また、11はトレ
イ8の両側面を案内するガイドローラである。
【0012】上記第0ステージ(0th) には、パッケージ
Pの最外層の棒巻3を吸引解除する表層解除手段Bが設
けられている。第1ステージ(1st) には、解除した糸端
をパッケージPの外周に結び付ける糸結び手段Cが設け
られている。第2ステージ(2nd) にはパッケージPの紙
管Kに巻き付けられたバンチ巻1を解除するバンチ巻解
除手段Dが設けられている。第3ステージ(3rd) には、
解除したバンチ糸端1aを紙管KのスリットSに係止す
るバンチ処理手段Eが設けられている。
【0013】上記第0ステージ(0th) の側断面図を図5
に示す。この第0ステージ(0th) では、パッケージPの
最外層の棒巻3をサクションパイプ12によって吸引解
除するようになっている。このサクションパイプ12は
パッケージPの軸方向に移動自在であると共に径方向に
も移動自在となっている。このサクションパイプ12の
作用を以下に述べる。先ず、サクションパイプ12がパ
ッケージPの軸方向に移動され、棒巻3の糸端5がパイ
プ12の吸引口13に吸引される。その後、サクション
パイプ12はパッケージPの軸端部の紙管K中心の延長
線上に移動される。すると、棒巻3は、パッケージPの
端部から軸方向に解かれ、サクションパイプ12の吸引
口13へバルーンを形成しながら吸引解除される。棒巻
3の糸がなくなると、本巻2の糸でバルーンが形成され
る。この本巻2の糸は、紙管Kに所定長さのトラバース
範囲に亘って巻き付けられているので、この場合、バル
ーンの糸端は、パッケージPの外周を回りながらパッケ
ージPの両端を往復動する。この際、バルーンの糸端
は、パッケージPの外周に近付けられるバルーンセンサ
14に捕捉され、その糸の有無を検出することで、棒巻
解除の完了が検出される。その後、バルーンセンサ14
とパッケージPとの間の糸をヒートカッタ15が切断し
て、第0ステージ(0th) の作動が終了する。
【0014】第1ステージ(1st) の側断面図を図6に示
す。この第1ステージ(1st) では、棒巻3を解除した後
の本巻2の最外層の糸端16をサクションパイプ17で
吸引・捕捉した後、パッケージPの外周に二つの輪を作
り、その輪同志で糸結びを行うようになっている。この
糸結びの概略を以下に説明する。先ず、糸掛けガイド1
8が、サクションパイプ17とパッケージPとの間の糸
を捕捉してパッケージPの廻りを公転することにより、
内輪と外輪とを形成する。この糸掛けガイド18とパッ
ケージPとの間には、糸結びを行うためのビル装置19
が配置される。そして、このビル装置19によって外輪
に鉤輪をつくり、その鉤輪を内輪に通し、その部分を糸
結びガイド20で押さえて結び目が移動しないように支
持したままパッケージPを回転させることにより結び目
を締める。このパッケージPの回転はチャッカー21に
パッケージPの紙管Kを挿入・固定して、チャッカー2
1を回転させることにより達成される。その後、結び終
りの糸端をヒートカッタ22で適宜カットすることで図
10に示す糸結び6が完了する。…《特願昭62-52162号
明細書参照》また、この第1ステージ(1st) では、パッ
ケージPの紙管Kの端部に巻き付けられたバンチ巻1を
糸送りローラ23によってパッケージPの本巻2側に移
動させ、バンチ巻1解除の準備を行う動作が行われる。
つまり、パッケージPの紙管Kにバンチ巻1された糸
は、そのニップ点Nが最上層(最外層)となり、最下層
(最内層)の糸始端は紙管Kに形成されたスリットSに
嵌入されている。このため、上記糸送りローラ23は、
そのスリットS上に巻き付けられたバンチ巻1の糸をそ
のニップ点Nに近い糸から順次パッケージP側に移動さ
せるように動作する。具体的には、糸送りローラ23の
先端は、バンチ巻1とニップ点Nの間の紙管Kの周面に
接触し、その状態でバンチ巻1の巻方向と反対方向に公
転される。これにより、糸送りローラ23の先端が、ニ
ップ点Nからバンチ巻1に延びる糸を捕捉し、その糸を
ローラ23先端の位置まで順次螺進移動させる。この結
果、スリットSに嵌め込まれた糸の始端が紙管Kの表面
に露出することになる。
【0015】第2ステージ(2nd) の側断面図を図7に示
す。この第2ステージ(2nd) では、上記紙管Kのスリッ
トSに嵌め込まれた糸の始端を解除するようになってい
る。その様子を以下説明する。先ず、チャックリング2
4が上方に引上げられ、コーン状のパッケージ押え25
が紙管Kの端部に係合するように移動され、糸崩しロー
ラ26の先端がスリットSの近くの紙管K表面に接触さ
れる。その状態で糸崩しローラ26がバンチ巻1の巻方
向に公転される。これにより、糸崩しローラ26の先端
が、ニップ点NとスリットSに嵌め込まれたバンチ糸始
端との間の糸を捕捉し、その糸が紙管Kの端部方向に螺
進移動される。この結果、バンチ糸が緩められる。緩め
られた糸は、紙管Kの端部に係合されたパッケージ押え
25の吸引口27より吸引される。そして、パッケージ
押え25を紙管Kの端部から引き離すように移動させ
る。すると、ニップ点Nからの糸とスリットS嵌め込ま
れた糸とが別々に引き出される。その状態で、双方の糸
の上方からチャックリング24を引き下ろす。そして、
チャックリング24は、そのコーン部28が紙管Kの端
部に係合するように移動される。その後、糸つかみレバ
ー29を図中矢印方向に回動させて、このレバー29で
パッケージ押え25の吸引口27の糸を押える。その状
態で、上記チャックリング24を回転させると、チャッ
クリング24に設けられた糸チャックレバー30が、ス
リットSからの糸のみと係合してこれを捕捉し、スリッ
トSに係合している糸を引き出す。引き出された糸は、
パッケージ押え25の吸引口27から吸引除去される。
…《実願昭63-115029 号明細書参照》第3ステージ(3r
d) の側断面図を図8に示す。この第3ステージ(3rd)
では、紙管KのスリットSから引き出された糸を適当な
長さにカットして、それを再び紙管KのスリットSに係
止させる作業を行う。つまり、第2ステージ(2nd) のパ
ッケージ押え25の吸引口27に糸つかみレバー29に
よって把持されたスリットSからの糸は、糸渡しセンサ
ー31を介して、紙管KのスリットSと向きが一致する
ように偏向される。この状態で、紙管Kをチャッカー3
2でチャックして回転させることにより、上記糸が紙管
KのスリットSに係止される。その後、ヒートカッタ3
3によって余分な糸をカットして作業終了となる。
【0016】以上説明した第0ステージ(0th) ,第1ス
テージ(1st) ,第2ステージ(2nd),第3ステージ(3rd)
により、図1に示す搬送路4を流れるパッケージP
は、図9に示す状態から第0ステージ(0th) の棒巻解除
手段Bによりその最外層の棒巻3が吸引解除され、第1
ステージ(1st) の糸結び手段Cにより解除された糸端が
パッケージPの外周に結び付けられ、第2ステージ(2n
d) のバンチ巻解除手段Dにより紙管Kに巻き付けられ
たバンチ巻1が解除され、第3ステージ(3rd) のバンチ
処理手段Eにより解除されたバンチ糸端が紙管Kのスリ
ットSに係止され、図10に示す状態となる。
【0017】図1に示すように、上記第0ステージ(0t
h) の上流側の搬送路4上には、パッケージPのバルジ
7を検査するため第一検査ボックス34が設けられ、第
3ステージ(3rd) の下流側の搬送路4上には、パッケー
ジPのバンチ巻1および重量を検査する第二検査ボック
ス35が設けられている。
【0018】上記第一検査ボックス34の側断面図を図
3に示す。図示するように、第一検査ボックス34に
は、パッケージPが装着されたトレイ8が通る入口穴3
6と出口穴37が設けられている。これら入口穴36と
出口穴37には、それぞれシャッタ38,39がエアシ
リンダ等(図示せず)により開閉自在に設けられてい
る。これらのシャッタ38,39は、後述する光源40
および受光センサ41をボックス34外部の光から遮断
して、誤作動を防止する機能を発揮する。この第一検査
ボックス34内には、パッケージP側面のバルジ7(図
9参照)へ向けて光を照射する光源40と、この光源4
0からの光を受ける受光センサ41が設けられている。
この構成によれば、パッケージPに規定以上のバルジ7
が出っ張っている場合には、光源40から照射された光
42はそのバルジ7に遮られて受光センサ39の受光量
が減る。他方、パッケージPにバルジ7がない場合に
は、光源40から照射された光42はそのまま受光セン
サ39に到達し、受光量が増えることになる。すなわ
ち、受光センサ39に受光される受光量の差によってバ
ルジ7の有無が判断できる。
【0019】次に、上記第二検査ボックス35の断面図
を図4に示す。図示するように、第二検査ボックス35
にも、パッケージPが装着されたトレイ8が通る入口穴
43と出口穴44が設けられており、これら入口穴43
と出口穴44に、それぞれシャッタ45,46がエアシ
リンダ47により開閉自在に設けられている。この第二
検査ボックス35内には、紙管Kの端部のバンチ巻1へ
向けて光を照射する光源48と、この光源48からの光
を受ける受光センサ49が設けられている。この構成に
よれば、紙管Kの端部のバンチ巻1が図10に示すよう
に正しく処置されている場合には、光源48から照射さ
れた光50は紙管Kに反射して受光センサ49に到達す
る。他方、紙管Kの端部のバンチ巻1がバンチ処理失敗
により崩れている場合には、光源48から照射された光
50は崩れたバンチ巻1に反射して受光センサ49に到
達する。ここで、紙管Kは緑色等の暗色であり糸1は白
色等の明色なので、明色であるバンチ巻1の反射光のほ
うが暗色である紙管Kの反射光より強い。つまり、バン
チ処理が成功している場合には、光源48から照射され
た光50は緑色の紙管Kに反射するので、受光センサ4
9に受光される光度が弱くなり、バンチ処理が失敗して
いる場合には、上記光50は紙管K上に崩れた白色のバ
ンチ巻1に反射するので、受光センサ49に受光される
光度が強くなる。すなわち、受光センサ49に受光され
る光度の差によってバンチ処理の成功・不成功が判断で
きる。
【0020】また、この第二検査ボックス35の底部に
は、パッケージPの重量を測定する測定器51がエアシ
リンダにより昇降自在に設けられている。この測定器5
1はロードセルを備えており、パッケージPの重量をト
レイ8ごと測定するようになっている。つまり、測定器
51は、パッケージPの重量測定時に上昇されてパッケ
ージPの重量をトレイ8ごと測定する。ここで、パッケ
ージPの重量測定を正確に行うためには、各トレイ8の
重量を正確に管理する必要がある。
【0021】以上の構成からなる本実施例の作用につい
て述べる。
【0022】図1に示すように、搬送路1上を流れるト
レイ8上のパッケージPは、先ず第一検査ボックス34
内に入り、図3に示すように位置決部材10によって位
置決めされる。そして、ボックス34の出入口穴36,
37をシャッタ38,39で閉じ、ボックス34内を暗
闇にする。次に、ボックス34内部の光源40からパッ
ケージP側面のバルジ7(図9参照)へ向けて光42を
照射する。ここで、パッケージPに規定以上のバルジ7
が出っ張っている場合には、光源40から照射された光
42はそのバルジ7に遮られて受光センサ41の受光量
が減る。他方、パッケージPにバルジ7がない場合に
は、光源40から照射された光42はそのまま受光セン
サ39に到達し、受光量が増えることになる。このよう
に、受光センサ39に受光される受光量の差によってバ
ルジ7の有無が判断できる。
【0023】その後、トレイ8上のパッケージPは、第
0〜第3ステージを通過して、各ステージ(0th〜3rd)で
表層解除,糸結び,バンチ処理が行われることになる
が、上記第一検査ボックス34にてバルジ7が規定以上
に大きいと判定されたパッケージPについては、バンチ
処理は行われない。つまり、バルジ7が大きいパッケー
ジPにバンチ処理を行うと、その処理時に糸送りローラ
23(第一ステージ)および糸崩しローラ26(第二ス
テージ)を紙管Kに接触させて公転させる際に、これら
ローラ23,26がバルジ7に当たって干渉してしま
い、バルジ7がくずれてパッケージPの側面がガタガタ
になってしまう。よって、第一検査ボックス34にてバ
ルジ7が規定以上に大きいと判定されたパッケージPに
ついては、第一ステージの糸送りローラ23(図6参
照)および第二ステージの糸崩しローラ26(図7参
照)を作動させずに、バンチ処理を行わないまま出荷す
る。
【0024】次に、図1に示すように、第三ステージを
通過したトレイ8上のパッケージPは、第二検査ボック
ス35内に入り、位置決部材10によって位置決めされ
る。そして、図4に示すように、ボックス35の出入口
穴43,44をシャッタ45,46で閉じ、ボックス3
5内を暗闇にする。次に、ボックス35内部の光源48
から紙管Kの端部のバンチ巻1へ向けて光50を照射す
る。ここで、紙管Kの端部のバンチ巻1が図10に示す
ように正しく処置されている場合には、光源48から照
射された光50は紙管Kに反射して受光センサ49に到
達する。他方、紙管Kの端部のバンチ巻1がバンチ処理
失敗により崩れている場合には、光源48から照射され
た光50は崩れたバンチ巻1に反射して受光センサ49
に到達する。この際、上記紙管Kは緑色等の暗色であり
糸1は白色等の明色なので、明色であるバンチ巻1の反
射光のほうが暗色である紙管Kの反射光より強い。つま
り、バンチ処理が成功している場合には、光源48から
照射された光50は緑色の紙管Kに反射するので、受光
センサ49に受光される光度が弱くなる。他方、バンチ
処理が失敗している場合には、光源48から照射された
光50は紙管K上を崩れた白色の糸1に反射するので、
受光センサ49に受光される光度が強くなる。すなわ
ち、受光センサ49に受光される光度が設定光度より大
きいパッケージPは、バンチ処理が失敗したパッケージ
Pと判断され、不良品として出荷ラインからはねられ
る。
【0025】また、この第二検査ボックス35内では、
図4に示すように、ボックス35の底部に設けられた測
定器51により、パッケージPの重量が測定される。具
体的には、パッケージPが載置されたトレイ8が位置決
部材10によって位置決めされた後、ボックス35底部
に設けられた測定器51をエアシリンダによって上昇さ
せ、パッケージPの重量をトレイ8ごと測定する。測定
の結果、規定重量の範囲に入っていないパッケージPは
不良品として出荷ラインからはねられる。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係るパッケ
ージ検査装置によれば、パッケージのバンチ処理に先立
って、事前に第一検査手段によりバンチ処理可能なパッ
ケージか否かの入口判定を行い、バンチ処理後に第二検
査手段によりその成功の可否の出口判定を行うので、パ
ッケージのバンチ処理およびその検査を効率よく行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考の一実施例を示すパッケージ検査装置の概
略図である。
【図2】上記パッケージ検査装置の搬送路の断面図であ
る。
【図3】上記パッケージ検査装置の第一検査ボックスの
部分破断側面図である。
【図4】上記パッケージ検査装置の第二検査ボックスの
断面図である。
【図5】上記搬送路に棒巻解除手段として設けられた第
0ステージの断面図である。
【図6】上記搬送路に糸結び手段として設けられた第1
ステージの断面図である。
【図7】上記搬送路にバンチ巻解除手段として設けられ
た第2ステージの断面図である。
【図8】上記搬送路にバンチ処理手段として設けられた
第3ステージの断面図である。
【図9】上記装置によって処理される前のパッケージの
側面図である。
【図10】上記糸端処理装置によって処理された後のパ
ッケージの斜視図である。
【符号の説明】1 バンチ巻 7 バルジ 34 第一検査手段としての第一検査ボックス 35 第二検査手段としての第二検査ボックス P パッケージ K 紙管 A 糸端処理装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージのバンチ処理を行う糸端処理
    装置の入口側に、バンチ処理可能なパッケージか否かを
    入口判定するためにパッケージ端面のバルジ高さを検出
    する第一検査手段を設けると共に、上記装置の出口側
    に、バンチ処理の成否を検出する第二検査装置を設けた
    ことを特徴とするパッケージ検査装置。
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JPH053498Y2 (ja) * 1986-11-17 1993-01-27
JPH072571B2 (ja) * 1987-05-09 1995-01-18 村田機械株式会社 パッケ−ジの糸端の巻付固定装置

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