JPH05268597A - 送受像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 「目と目を合わせた会話」ができるテレビ電
話の送受像装置を得る。 【構成】 平面形ビデオディスプレイ装置２Ａの表示面
２１に光学的な小孔２２を設け、この光学的な小孔２２
の後部にビデオカメラ機構１Ａを設置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、送受像装置、特にテ
レビ電話等に適する送受像装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３は、１９８８年にオーム社から発行
された例えば「ＩＳＤＮ絵とき読本」のＰ．１６２に示
された、従来のテレビ電話に使用されている送受像装置
の一例を示す側面図である。図において、１はビデオカ
メラ、２はこのビデオカメラ１が設置されているビデオ
ディスプレイ装置、そして３はこれらビデオカメラ１と
ビデオディスプレイ装置２から成る送受像装置に向かっ
ている人物（以下、人物と記す）である。

【０００３】従来の送受像装置は上述したように構成さ
れており、ビデオカメラ１は人物３を撮像し、この映像
信号を相手端（図示しない）に伝送する。相手端も図３
と同じ構成になっており、相手端に伝送された映像はそ
のビデオディスプレイ装置に表示される。また、相手端
のビデオカメラ１が相手端の人物を撮像して局部端（も
との端）へ伝送し、局部端のビデオディスプレイ装置２
に相手端の映像が表示される。以上の動作により、それ
ぞれ局部端，相手端で、人物の前のディスプレイ装置に
相手の映像が表示されることになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
送受像装置では、人物が通常、ビデオディスプレイ装置
に表示された相手の映像に向かって話しかけ、ビデオカ
メラの方を見ないので、相手端のビデオディスプレイ装
置に表示される映像は下向き加減となり、もし強いてビ
デオカメラの方を向いて相手に話しかけるとすれば、相
手端のビデオディスプレイ装置の映像は正面を向くが自
分は相手を注視できないことになる。このように従来の
テレビ電話では、会話において一番大切な「目と目を合
わせた会話」ができないという問題点があった。

【０００５】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、「目と目を合わせた会話」
ができるテレビ電話の送受像装置を得ることを目的とし
ている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係わる送受像
装置は、平面形ビデオディスプレイ装置の表示面に光学
的な小孔を設け、この光学的な小孔の後部にビデオカメ
ラ機構を設置したものである。

【０００７】

【作用】この発明では、それぞれ局部端，相手端で、相
手の映像が表示されている平面形ビデオディスプレイ装
置を注視すれば、そのままの状態が映像としてビデオカ
メラ機構により相手に伝送されるので、双方がお互いに
視線を合わせて会話をすることができる。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１及び図２はこの発明による送受像装置のそれ
ぞれ正面図、側面図であり、これらの図において２Ａは
平面形ビデオディスプレイ装置、２１はこの平面形ビデ
オディスプレイ装置２Ａの、液晶等による表示面、２２
はこの表示面２１に設けられた、光学的な小孔、２３は
表示面２１を収納するケース、１Ａはこのケース２３内
の、小孔２２の後部に設置されたビデオカメラ機構、１
１はこのビデオカメラ機構１Ａ内の感光面、そして３は
上述した人物である。

【０００９】このように構成された送受像装置において
は、図２における人物３の像が平面形ビデオディスプレ
イ装置２Ａの表示面２１の光学的な小孔２２を介してビ
デオカメラ機構１Ａの感光面１１に結像され、この結像
が映像信号に変換されて相手端に伝送される。また相手
端から伝送されて来た映像は平面形ビデオディスプレイ
装置２Ａの表示面２１に表示される。この表示面２１に
表示された相手の映像を人物３が注視すると、そのまま
の状態が映像としてビデオカメラ機構１Ａにより相手端
へ伝送される。相手端も同じ構成になっているので、両
者は目と目を合わせて会話をすることができる。

【００１０】なお、光学的な小孔２２としては、ピンホ
ールカメラの原理による空孔や透明体による小孔、ある
いは微小レンズ等がある。また、光学的な小孔２２の位
置を表示面２の中央部分にした場合、この小孔２２が相
手の顔の一部に黒点として重なるので、小さい画面を近
づいて見る場合には小孔２２が気になるかもしれない
が、大きな画面を一定の間隔をおいて見る場合にはそれ
ほど小孔２２は気にならない。更に、小孔２２の位置を
表示面２１の中央部分から端の方にずらすと、正確に目
と目を合わせて会話をするという点では多少問題はある
が、それでも従来のビデオディスプレイ装置２の画面外
にビデオカメラ１を置く方式に比べれば相手を注視でき
るという点においてはるかに改良が見られる。

【００１１】

【発明の効果】以上のように、この発明に係る送受像装
置は、平面形ビデオディスプレイ装置の表示面に光学的
な小孔を設け、この光学的な小孔の後部にビデオカメラ
機構を設置したので、それぞれ局部端，相手端で相手の
映像が表示されている平面形ビデオディスプレイ装置を
注視すれば、そのままの状態がビデオカメラ機構により
相手に伝送されることになり、相手の人物と目と目を合
わせた会話ができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す正面図である。

【図２】この発明の一実施例を示す側断面図である。

【図３】従来の送受像装置を示す側面図である。

【符号の説明】

１Ａ ビデオカメラ機構 ２Ａ 平面形ビデオディスプレイ装置 １１ ビデオカメラ機構の感光面 ２１ 平面形ビデオディスプレイ装置の表示面 ２２ 光学的な小孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 平面形ビデオディスプレイ装置、及びビ
   デオカメラ機構を備え、前記平面形ビデオディスプレイ
   装置の表示面に光学的な小孔を設け、この光学的な小孔
   の後部に前記ビデオカメラ機構を設置し、相手端より伝
   送されて来た映像信号を前記平面形ビデオディスプレイ
   装置の表示面に表示させるとともに、前記光学的な小孔
   を介して外部の映像を前記ビデオカメラ機構の感光面に
   結像させ、この結像を映像信号に変換して相手端に伝送
   することを特徴とする送受像装置。