JPH0526536U - 冷凍車の氷温室構造 - Google Patents
冷凍車の氷温室構造Info
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- JPH0526536U JPH0526536U JP8145191U JP8145191U JPH0526536U JP H0526536 U JPH0526536 U JP H0526536U JP 8145191 U JP8145191 U JP 8145191U JP 8145191 U JP8145191 U JP 8145191U JP H0526536 U JPH0526536 U JP H0526536U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造で冷風の車幅方向の均一化を達成
することによって、氷温室内の温度の均一化を図る。 【構成】 冷風ダクト内に直列に配された少なくとも2
つの冷却手段と、冷風ダクトと連通して冷風を下方に導
く冷風導引通路と、この冷風導引通路と連通し、氷温室
内に冷風を吹き出す複数の冷風吹出口を有する冷風通路
と、この冷風通路と連通する余剰冷風通路と、前記冷風
導引通路上に所定の空気抵抗を有する均等配風手段とよ
りなる冷凍車の氷温出構造において、前記均等配風手段
によって車幅方向の冷風を均一化し、もって冷風通路へ
の冷風量が均一化するために氷温室内の温度を均一にす
るものである。
することによって、氷温室内の温度の均一化を図る。 【構成】 冷風ダクト内に直列に配された少なくとも2
つの冷却手段と、冷風ダクトと連通して冷風を下方に導
く冷風導引通路と、この冷風導引通路と連通し、氷温室
内に冷風を吹き出す複数の冷風吹出口を有する冷風通路
と、この冷風通路と連通する余剰冷風通路と、前記冷風
導引通路上に所定の空気抵抗を有する均等配風手段とよ
りなる冷凍車の氷温出構造において、前記均等配風手段
によって車幅方向の冷風を均一化し、もって冷風通路へ
の冷風量が均一化するために氷温室内の温度を均一にす
るものである。
Description
【0001】
この考案は、冷凍、冷蔵貨物を冷凍庫に保持して運搬する冷凍車の氷温室構造 に関する。
【0002】
冷凍車における高精温度管理車の開発に伴い、従来の冷凍機の冷風直接吹き出 しによる品温の変化を防止するために、間接冷却による氷温室の冷却が要求され ている。これは、鮮魚又は野菜、果物等を運搬する場合に、そのものが持つ最適 な冷却温度というものがあり、この温度を如何に一定に保つことができるかが課 題となるためである。
【0003】 このために、実開平2−100848号公報には、貯蔵室のフロント側の端部 に仕切壁を介して機械室を設け、この機械室内に設けられた可変速ファンによっ て前記仕切壁の上部近傍に開口した吸入口から貯蔵室内に空気を吸入して、貯蔵 室上部に配されたクーリングユニットで冷却された空気と混合し、この混合空気 を貯蔵室床部に形成された通風ダクトに送り込むものが開示されている。
【0004】
しかし、上述の引例においては、可変速ファンを用いるために構造が複雑にな るだけでなく、通風ダクト(以下、冷風通路)の車幅方向の風量が、可変速ファ ンの前方では大きく両端部付近では小さくなるために冷風が冷風通路内に均等に 配されないため貯蔵室内の空気の温度分布が均一にならず、積載された貨物の温 度変化が大きくなるという問題点があった。
【0005】 このために、この考案は、簡単な構造によって冷風の均一配風を達成すること によって、庫内温度を均一化する冷凍車の氷温室構造を提供することにある。
【0006】
しかして、この考案は、断熱部材によって画成された氷温室と、該氷温室内上 方に設けられた冷風ダクトと、この冷風ダクト内に直列に配された少なくとも2 つの冷却手段と、前記冷風ダクトの吹出口と連通して前記冷却手段からの冷気を 下方に導く冷風導引通路と、この冷風導引通路に連通し、氷温室内に冷風を吹き 出す複数の冷風吹出口が形成された複数の冷風通路と、この複数の冷風通路と連 通し、前記冷風ダクトの吸入口近傍に達して開口する余剰冷風通路と、前記冷風 導引通路上に設けられ、所定の空気抵抗を有する均等配風手段とよりなることに ある。
【0007】
したがって、この考案においては、氷温室上部の冷風ダクトに直列に配された 少なくとも2つの冷却手段からの冷風が、冷風導引通路に導かれ均等配風手段を 通過する際に、この均等配風手段が所定の空気抵抗を有することで、均等配風手 段を通過する風量の多い部分の空気抵抗は増大し、風量の少ない部分の空気抵抗 は減少するため、通過する空気量は一定となり上記課題が達成できるものである 。
【0008】
以下、この考案の実施例について図面により説明する。
【0009】 図1において、氷温室のみを有する冷凍車の例を示し、本考案に係る冷凍車の 構成を説明する。尚、現在においては、氷温室(−5℃〜0℃)及び低温冷凍室 (チルド室)(−20℃)の両方を有する冷凍車を開発したが、説明上氷温室の みの冷凍車とする。
【0010】 冷凍車1は、運転台2の後方に冷凍庫3によって構成され、運転台2の運転席 (図示しない)の下方に図示しない走行用エンジンと連結して稼動するコンプレ ッサ4、冷凍庫2の下部に設けられたコンデンサ30、冷凍庫3内に形成された 氷温室5の上方に設けられたエバポレータ6a,6b及び図示しない膨張弁によ って構成される冷凍サイクルを有している。尚、コンプレッサの駆動は走行用エ ンジンによらず電動機を搭載することにより電動により行うことも可能である。
【0011】 この冷凍サイクルにおいて、コンプレッサ4によって圧縮された高温高圧の冷 媒ガスは、コンデンサ30を通過する間に送風機8によって送られた空気に放熱 して液化し、高圧の液体冷媒に変化する。この液体冷媒は、図示しない膨張弁を 通過することによって霧状の冷媒となりエバポレータ6a,6bを通過する間に 送風機7a,7bによって送られた空気に熱を吸収して気化し、冷媒ガスとなっ てコンプレッサ4に回帰する。
【0012】 この作用によって、エバポレータ6a,6bによって吸収された氷温室5内の 空気の熱は、コンデンサ30から外気に放出されるため、氷温室5内は冷却され るものである。
【0013】 この氷温室5は、図2に示すように上部に冷風ダクト9が設けられており、こ の冷風ダクト9内には、エバポレータ6a及び送風機7aで構成された第1のク ーリングユニット10aとエバポレータ6b及び送風機7bで構成された第2の クーリングユニット10bが直列に配されている。
【0014】 この冷風ダクト9の吹出口11は、氷温室5のフロント側に仕切壁12によっ て画成された冷風導引通路13と連通しており、この冷風導引通路13上には、 冷凍庫3のフロント側側壁14と仕切壁12を連結して保持するバルクヘッド1 5,16が設けられている。
【0015】 バルクヘッド15は、例えば図3に示すように、冷凍庫のフロント側側壁14 とリベット等によって接合されるフランジ17と、仕切壁12と接合するフラン ジ18と、所定の空気抵抗を有する複数の開口部19が形成されたプレート部2 0によって構成されている。尚、この実施例においては、このバルクヘッド15 の他にバルクヘッド16を用いてさらに効率良く均等配風を行うようにしている が、バルクヘッド15のみによっても効果を得ることができる。また、バルクヘ ッド16は、バルクヘッド15と異なる構成とし、開口部19の形態を前後2つ の開口部によって行うようにしているが、バルクヘッド15と同様のものでもよ い。
【0016】 前記冷風導引通路13の最下流側は冷風通路21と連通しており、この冷風通 路21は、氷温室5内に冷風を吹き出す冷風吹出口22が複数形成された床部2 3と、冷凍庫3の底板25と前記床部23との間に介在する仕切部24によって 床部23の下部に複数画成されることとなる。
【0017】 この複数の冷風通路21の下流側端部は、後部仕切壁26によって画成された 余剰冷気通路27と連通しており、この余剰冷気通路27の上方端は、前記冷風 ダクト9の吸入側近傍に開口して、冷気を再び冷風ダクト9内に導くようになっ ている。
【0018】 また、氷温室5内には、積載箱28が、振動防止部材29、或いはキャスター 等を介して床部23に設置されている。
【0019】 以上の構成により、氷温室5内の冷気の流れは、図4の矢印で示すように成っ ている。具体的には、送風機7a,7bの稼動により氷温室5内の空気及び余剰 冷気通路27からの冷気が冷風ダクト9内に吸入され、エバポレータ6a,6b を通過することによって冷却される。この冷却された空気(冷風)は、冷風ダク ト9から冷風導引通路13に至り、バルクヘッド15を通過することとなる。
【0020】 このバルクヘッド15に形成された開口部19を通過するにあたり、冷風量の 多い中心付近では通過抵抗が大きくなり、冷風量の少ない両側付近では通過抵抗 が小さくなるため、中央付近から冷風が両側付近に流れるためバルクヘッド15 を通過する冷風は、車幅方向に均一に配風されるものである。
【0021】 同様にこの実施例においては、バルクヘッド16が設けられて更に冷風の車幅 方向の均一化が達成されるものである。
【0022】 この冷風導引通路13を通過して車幅方向に均一化された冷風は、冷風通路2 1に送られて、この冷風通路21を通過する間に冷風通路21の上面に位置する 床部23に開口した冷風吹出口22から氷温室5内に吹き出して、氷温室5内を 冷却するものである。
【0023】 この冷風通路21を通過した冷風(余剰冷風)は、余剰冷風通路27を経て再 び冷風ダクト9に至るもので、この余剰冷風通路27に余剰冷風を逃がすことに よって、冷風吹出口22から氷温室5内に吹き出す冷風量を均一にでき、氷温室 内の雰囲気温度を一定に保つことができるものである。
【0024】 これにより、積載箱28を包むように冷気が移動するために、氷温室5内の温 度を均一化できるものである。
【0025】
以上説明したように、この考案によれば、冷風導引通路上に所定の空気抵抗を 有するバルクヘッドを配したことによって簡単な構造で車幅方向の冷風の均一化 を達成することができ、これによって氷温室内の温度を均一化することができる ものである。
【図1】この考案に係る実施例の冷凍車の構成を示した
説明図である。
説明図である。
【図2】(a)はこの考案に係る実施例の冷凍庫の構成
を示した断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図
である。
を示した断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図
である。
【図3】(a)はこの考案に係るバルクヘッドの正面図
であり、(b)は(a)のB−B断面図である。
であり、(b)は(a)のB−B断面図である。
【図4】(a)はこの考案に係る氷温室内の空気の流れ
を説明した断面図であり、(b)は(a)のC−C断面
図である。
を説明した断面図であり、(b)は(a)のC−C断面
図である。
1 冷凍車 3 冷凍庫 5 氷温室 6a,6b エバポレータ 7a,7b 送風機 10a,10b クーリングユニット 13 冷風導引通路 15,16 バルクヘッド(均等配風手段) 21 冷風通路 22 冷風吹出口 27 余剰冷風通路 28 積載箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 細田 耕司 東京都品川区南大井 6丁目26番1号 い すゞ自動車株式会社内 (72)考案者 坂井 孝充 神奈川県厚木市上依知上の原 3034番地 日本フルハーフ株式会社厚木工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 断熱部材によって画成された氷温室と、 該氷温室内上方に設けられた冷風ダクトと、 この冷風ダクト内に直列に配された少なくとも2つの冷
却手段と、 前記冷風ダクトの吹出口と連通して前記冷却手段からの
冷気を下方に導く冷風導引通路と、 この冷風導引通路に連通し、氷温室内に冷風を吹き出す
複数の冷風吹出口が形成された複数の冷風通路と、 この複数の冷風通路と連通し、前記冷風ダクトの吸入口
近傍に達して開口する余剰冷風通路と、 前記冷風導引通路上に設けられ、所定の空気抵抗を有す
る均等配風手段とよりなることを特徴とする冷凍車の氷
温室構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8145191U JP2542265Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 冷凍車の氷温室構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8145191U JP2542265Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 冷凍車の氷温室構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526536U true JPH0526536U (ja) | 1993-04-06 |
JP2542265Y2 JP2542265Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=13746770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8145191U Expired - Lifetime JP2542265Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 冷凍車の氷温室構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542265Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019515838A (ja) * | 2016-05-03 | 2019-06-13 | キャリア コーポレイションCarrier Corporation | 乗り物のカーゴスペースのための空気管理システム |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP8145191U patent/JP2542265Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019515838A (ja) * | 2016-05-03 | 2019-06-13 | キャリア コーポレイションCarrier Corporation | 乗り物のカーゴスペースのための空気管理システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2542265Y2 (ja) | 1997-07-23 |
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