JP3478605B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP3478605B2
JP3478605B2 JP22664594A JP22664594A JP3478605B2 JP 3478605 B2 JP3478605 B2 JP 3478605B2 JP 22664594 A JP22664594 A JP 22664594A JP 22664594 A JP22664594 A JP 22664594A JP 3478605 B2 JP3478605 B2 JP 3478605B2
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辰男 宮地
重典 北川
俊文 中村
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、庫内が上から冷蔵室、
冷凍室、野菜室の順に形成された冷蔵庫に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫の庫内は、上から冷凍室、
冷蔵室、野菜室の順で配列されていたが、近年使用頻度
の高い冷蔵室を上に形成し、冷凍室、野菜室の順で配列
される様になってきた。従来の冷蔵庫では、冷却器によ
り冷却された冷気をファン装置により各室に送り、つい
で各室からそれぞれ専用の戻り風路を介して冷却器に戻
すようにしている。
【0003】以下、従来の冷蔵庫について、図7および
図8を参照しながら説明する。図7は断熱箱体に上から
冷蔵室、冷凍室、野菜室を配列した従来の冷蔵庫の内部
を示す斜視図、図8はその断面図である。図7および図
8において、1は断熱箱体で、外箱2に間隔を存して内
設した内箱3と、これら両箱2,3間に充填したウレタ
ン発泡材からなる断熱材4とで構成され、内部は第一の
断熱仕切壁5と第二の断熱仕切壁6とで仕切られ、上か
ら冷蔵室7、冷凍室8、野菜室9を形成している。10
は冷凍室8の背部に配設された冷却器10aを収納した
冷却器室、11は冷却器10aで冷却された冷気を送風
するためのファン装置、12は冷蔵室用吐出風路、13
は野菜室用吐出風路、14は第一の断熱仕切壁5に設け
た冷蔵室用戻り風路、14aは断熱材4内に埋設した冷
蔵室用戻りダクトで、第二の断熱仕切壁6に形成した戻
り風路14bと連通している。15は断熱材4内に埋設
した野菜室用戻りダクトで、第二の断熱仕切壁6に形成
した吐出風路15aと連通している。16は野菜室9か
らの戻り風路、17は第二の断熱仕切壁6に設けた冷凍
室用戻り風路、18は冷蔵室7の背面上部に設けたダン
パー装置で、冷蔵室7、野菜室9への冷気供給を制御
し、各室の温度を制御している。なお、冷凍室8の温度
はコンプレッサー(図示しない)のオン/オフにより制
御されている。
【0004】以上のように構成された冷蔵庫における冷
蔵室、冷凍室、野菜室の各室の冷却について、以下に説
明する。
【0005】まず冷却器10aで冷却された冷気は、フ
ァン装置11により送風され、一部は直接冷凍室8内よ
り冷凍室用戻り風路17から冷却器室10の冷却器10
aへ戻る。一方冷蔵室7への冷気は冷蔵室用吐出風路1
2を通じて冷蔵室7内へ送風され、冷蔵室用戻り風路1
4、冷蔵室用戻りダクト14a、戻り風路14bを経て
冷却器室10へ戻る。野菜室9への冷気は、野菜室用吐
出風路13から野菜室用戻りダクト15、吐出風路15
aを経て野菜室9内へ送風され、野菜室9からの戻り風
路16を経て冷却器室10へ戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成の冷蔵庫にあっては、冷気の風路構成が複雑と
なるばかりでなく、冷蔵室7を循環する冷気の循環風
路、野菜室9を循環する冷気の循環風路が長くなるた
め、部品点数の増大と、各風路構成の組立に時間を要し
てコスト高となるという問題点があった。また冷蔵室7
よりの戻り風路14b、野菜室用吐出風路13が複雑で
長くなるため、圧力損失が大きく、風路面積を大きくせ
ねばならなく、反面風路面積を大きくすると断熱効果の
確保上、断熱箱体1の各壁を厚くする必要があり、食品
収納量の減少を招くという問題点もあった。更には野菜
室用戻りダクト15からの野菜室用吐出風路13が右端
のため、冷気が集中して吐出され、野菜室9内に温度ム
ラを生じ、また野菜収納容器(図示せず)が局部冷却さ
れるという問題点を有していた。
【0007】本発明は、従来の課題を解決するもので、
冷気を循環する風路を簡素化し、冷蔵室および野菜室か
らの戻り風路の面積をコンパクト化することで断熱箱体
の各壁が厚くなることを抑制し、かつ野菜室への吐出風
路を室内のほぼ全幅にわたって設けることで、コストの
低減化、組立時間の低減、食品収納スペースの増大、野
菜室の均温化が図れる冷蔵庫を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の冷蔵庫においては、冷蔵室よりの戻り風
14設けた第一の断熱仕切壁と、冷蔵室7よりの
戻り風路21と野菜室への吐出風路8とを設けた
二の断熱仕切壁と、前記第一の断熱仕切壁と前記第
二の断熱仕切壁とにより内部が、上から冷蔵室、冷
凍室、野菜室と区画形成され、前記冷凍室8の背部
に冷却器室10が形成された断熱箱体と、前記冷却器
室10に収納された冷却器10aと、これら各室に前記
冷却器10aにより冷却された冷気を循環させるファン
装置1と、前記冷却器室10からの前記冷蔵室7側へ
の吐出孔25の直上に配設され、前記冷蔵室7、前記野
菜室9への冷気供給を制御するダンパー装置18、前
冷蔵室7の背面に設けた前記ダンパー装置18と連通
している冷蔵室用吐出風路12及び野菜室用吐出風路
と、前記第一の断熱仕切壁5と前記第二の断熱仕切壁
6との間に配設され、第一のダクト20と第二のダクト
22を形成する、内部を区画した一体のダクト27とを
備え、前記第一および第二のダクト20,22は、前記
冷却器室10の形成のために厚く設定してある背壁側に
配設され、前記第一のダクト20は、前記第一の断熱仕
切壁5に設けた前記冷蔵室7よりの戻り風路14と前記
第二の断熱仕切壁6に設けた前記冷蔵室7よりの戻り風
路21とを連通させ、前記第二のダクト22は、前記冷
蔵室7の背面に設けた前記野菜室用吐出風路13と前記
第二の断熱仕切壁6に設けた前記野菜室9への吐出風路
28とを連通させ、前記第二のダクト22と連通した前
記第二の断熱仕切壁6の前記野菜室9への吐出風路28
は前記冷却器10aの下方に位置させて前記第二の断熱
仕切壁6の全幅方向にわたって形成し、冷気が分散され
るように室内への吐出孔28aを適数個設けており、前
記ダンパー装置18を通過した冷気は、前記冷蔵室用吐
出風路12と前記野菜室用吐出風路13とに分割され、
前記冷蔵室用吐出風路12から前記冷蔵室内に送られ
た冷気は、前記第一の断熱仕切壁5に設けた前記冷蔵室
よりの戻り風路14から前記第一のダクト20、更に
前記第二の断熱仕切壁6に設けた前記冷蔵室7よりの戻
り風路21に導かれて前記冷却器室10内に戻り、前記
野菜室への冷気は、前記冷蔵室7の背面に設けた前記
野菜室用吐出風路13と連通する前記第二のダクト22
から前記第二の断熱仕切壁6に設けた前記野菜室への
吐出風路28を通って前記吐出孔28aから前記野菜室
内に送られのである。
【0009】
【0010】
【0011】 また、第一のダクト20を冷却器10a
側に、第二のダクト22を庫外側に配設すると効果的で
ある。
【0012】 更に、第一のダクト20と連通した冷蔵
室7よりの戻り風路21を上方に、第二のダクト22と
連通した野菜室への吐出風路28を下方に位置させて
第二の断熱仕切壁すると効果的である。
【0013】
【0014】
【作用】上記のように構成された本発明の冷蔵庫におい
ては、冷蔵室よりの戻り風路14けた第一の断熱
仕切壁と、冷蔵室7よりの戻り風路21と野菜室
の吐出風路28とを設けた第二の断熱仕切壁と、前記
第一の断熱仕切壁と前記第二の断熱仕切壁とにより
内部が、上から冷蔵室、冷凍室、野菜室と区画形
成され、前記冷凍室8の背部に冷却器室10が形成され
た断熱箱体と、前記冷却器室10に収納された冷却器
10aと、これら各室に前記冷却器10aにより冷却さ
れた冷気を循環させるファン装置11と、前記冷却器室
10からの前記冷蔵室7側への吐出孔25の直上に配設
され、前記冷蔵室7、前記野菜室9への冷気供給を制御
するダンパー装置18、前記冷蔵室7の背面に設けた
前記ダンパー装置18と連通している冷蔵室用吐出風路
12及び野菜室用吐出風路3と、前記第一の断熱仕切
壁5と前記第二の断熱仕切壁6との間に配設され、第一
のダクト20と第二のダクト22を形成する、内部を区
画した一体のダクト27とを備え、前記第一および第二
のダクト20,22は、前記冷却器室10の形成のため
に厚く設定してある背壁側に配設され、前記第一のダク
ト20は、前記第一の断熱仕切壁5に設けた前記冷蔵室
7よりの戻り風路14と前記第二の断熱仕切壁6に設け
た前記冷蔵室7よりの戻り風路21とを連通させ、前記
第二のダクト22は、前記冷蔵室7の背面に設けた前記
野菜室用吐出風路13と前記第二の断熱仕切壁6に設け
た前記野菜室9への吐出風路28とを連通させ、前記第
二のダクト22と連通した前記第二の断熱仕切壁6の前
記野菜室9への吐出風路28は前記冷却器10aの下方
に位置させて前記第二の断熱仕切壁6の全幅方向にわた
って形成し、冷気が分散されるように室内への吐出孔2
8aを適数個設けており、前記ダンパー装置18を通過
した冷気は、前記冷蔵室用吐出風路12と前記野菜室用
吐出風路13とに分割され、前記冷蔵室用吐出風路12
から前記冷蔵室内に送られた冷気は、前記第一の断熱
仕切壁5に設けた前記冷蔵室よりの戻り風路14から
前記第一のダクト20、更に前記第二の断熱仕切壁6に
設けた前記冷蔵室7よりの戻り風路21に導かれて前記
冷却器室10内に戻り、前記野菜室への冷気は、前記
冷蔵室7の背面に設けた前記野菜室用吐出風路13と連
通する前記第二のダクト22から前記第二の断熱仕切壁
6に設けた前記野菜室への吐出風路28を通って前記
吐出孔28aから前記野菜室内に送られので風路
構成が簡単で、風路を短く構成できるため圧力損失も小
さく、風路面積が小さく特に壁厚を厚くする必要は生
じなくなる。
【0015】 また、第一および第二のダクト20,2
は、内部を区画した一体のダクト27で構成している
ため、ダクト27の取り付けは容易で、構造的にきわめ
てシンプルにできる。また、風路構成が簡単で、風路の
長さが短くなり、特に野菜室への吐出風路28、第二
のダクト22は圧力損失が小さくて風量、風速の確保が
可能となる。
【0016】 また、第二のダクト22と連通した第二
の断熱仕切壁6の野菜室9への吐出風路28は、冷却器
10aの下方で、第二の断熱仕切壁6の全幅方向にわた
って形成し、冷気が分散されるように室内への吐出孔2
8aを適数個設けてあるため、冷気が分散され、野菜室
9の温度ムラ防止と野菜収納容器の局部冷却を防止する
ことができる。
【0017】 また第一のダクト20を冷却器10a
に、第二のダクト22を庫外側に配設しているため、
一の断熱仕切壁5に設けた冷蔵室よりの戻り風路14
と、第一のダクト20と、第二の断熱仕切壁に設けた
冷却器室10への戻り風路21が連通し、蔵室7の背
面に設けた野菜室吐出風路13と、第二のダクト22
と、第二の断熱仕切壁6に設けた野菜室9への吐出風路
28とが連通して簡単な風路構成とできる。
【0018】 更に第一のダクト20と連通した冷蔵室
7よりの戻り風路21を上方に、断熱材を介して第二の
ダクト22と連通した野菜室への吐出風路28を下方
に、第二の断熱仕切壁に形成しているため、特別な風
路構成部品を第二の断熱仕切壁以外に設けることな
く、風路を形成できる。
【0019】
【0020】
【実施例】以下、本発明の冷蔵庫における実施例につい
て図1ないし図6を参照しながら説明する。なお、従来
例として説明した部分と同一の構成部分については、同
一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0021】図1は、冷蔵庫の扉を除いて内部を示す斜
視図、図2は風路部を示す正面図、図3は図2のA−A
線による断面図、図4は図2のB−B線による断面図、
図5は図2のC−C線による横断面図、図6はダクトの
要部拡大図である。
【0022】図1ないし図5において、1は、冷蔵庫本
体の断熱箱体で、外箱2に間隔を存して内設した内箱3
と、これら両箱2,3間に充填したウレタン発泡材から
なる断熱材4とにより構成されている。断熱箱体1内は
第一の断熱仕切壁5と、第二の断熱仕切壁6により、上
から冷蔵室7、冷凍室8、野菜室9と区画形成されてい
る。前記冷凍室8の背部には図3および図5に示すよう
に、凹部が形成されており、仕切板24により隔離され
て冷却器室10を形成している。10bは除霜ヒータで
ある。ファン装置11は、冷却器10aにより冷却され
た冷気を各室に循環させる作用をしている。
【0023】25は冷却器室10からの冷蔵室7側への
吐出孔で、その直上にはダンパー装置18を配設してい
る。26は断熱体からなるカバー、30は前記ダンパー
装置18と連通している冷蔵室7の背面に設けた冷蔵室
用吐出風路12、および野菜室用吐出風路13を一体に
カバーする断熱体カバー、12aは冷蔵室7への吹き出
し孔、14aは第一の断熱仕切壁5に設けた冷蔵室用戻
り風路14に設けた吸い込み孔、27は第一の断熱仕切
壁5と第二の断熱仕切壁6との間に配設したダクトで、
同一方向に第一のダクト20と第二のダクト22を形成
している。21は第一のダクト20と連通した冷却器室
10への戻り風路、28は第二のダクト22と連通した
野菜室9への吐出風路で、吐出孔28aを有する。
【0024】冷凍室8内の仕切板24には、冷気吐出孔
29が、第二の断熱仕切壁6には冷凍室8の戻り風路1
7とその吸い込み孔17aが設けてある。更に第二の断
熱仕切壁6には野菜室9からの戻り風路16とその吸い
込み孔16aが設けてある。
【0025】以上のように構成された風路における冷気
の循環について以下に説明する。ファン装置11により
送風される冷気の一部は、冷凍室8への冷気吐出孔29
を通じて直接冷凍室8内に送られ、図1、図3に示すよ
うな吸い込み孔17aから冷凍室8の戻り風路17を通
じて冷却器室10内に戻される。また残りの冷気は、冷
蔵室7側への吐出孔25からダンパー装置18を介して
冷蔵室用吐出風路12と野菜室用吐出風路13とに分割
される。まず、冷蔵室7への冷気は、冷蔵室用吐出風路
12と、吹き出し孔12aより冷蔵室7庫内へ送られ、
冷蔵室7の吸い込み孔14aから冷蔵室用戻り風路14
に導かれ、これと連通する第一のダクト20、更に冷却
器10aへの戻り風路21に導かれて冷却器室10内に
戻る。一方野菜室9への冷気は、野菜室用吐出風路13
と連通する第二のダクト22から吐出風路28へ冷気が
導かれ、野菜室9内へ吐出孔28aより送られたのち、
野菜室9の吸い込み孔16aより野菜室用戻り風路16
に導かれて冷却器室10内に戻る。この場合冷蔵室7か
らの戻り冷気と野菜室9からの戻り冷気は、殆ど同じ温
度分布にあるので各々独立して冷却器室10内に戻して
も冷却器10aの着霜が偏るおそれはない。しかも所定
の時間コンプレッサが運転すると、冷却器10aの下部
にある除霜ヒータ10bが通電されて除霜を行うので、
冷却器10aに霜が残ることがなく冷却性能を阻害する
おそれもない風路構成となっている。このため冷却性能
に支障のない風路構成を、簡単で、部品点数を少なくで
きるとともに組立も容易となる。また風路が従来と比べ
短くできるため圧力損失も少なく風路面積が小さくて良
いことになる。
【0026】 従って第一および第二のダクト20,2
2は冷却器室10の形成のために厚く設定してある背壁
側に配設でき、断熱箱体1の内容積が狭められるおそれ
はなくなる。
【0027】第一のダクト20と第二のダクト22は、
図6に示すようにプラスチック材からなるピースa31
とピースb32と断熱材33で構成され、外周部にヒー
タ34を有している。ピースa31とピースb32は、
その両端部の全長を相互に圧入して適数個のツメ(図示
せず)で固定され、また断熱材33はピースb32に接
着剤等で固定された後、ピースa31のリブ31aを当
たりとして組み立てられ、内部を区画して一体のダクト
27としているため、第一の断熱仕切壁5と第二の断熱
仕切壁6への取り付けは一回で済み、取り付けがきわめ
て容易となり、また構造が簡単で低コスト化が図れる。
【0028】風路構成が簡単で、風路の長さが短くな
り、特に野菜室9への野菜室用吐出風路13と連絡する
第二のダクト22は、風路内の圧力損失が小さくて風量
の確保を可能にするため、第一のダクト20と第二のダ
クト22の風路面積比率は3(冷蔵室側):1(野菜室
側)以上で形成することが好ましく、ダクト27の小型
化が可能となる。
【0029】冷蔵室用戻り風路14と第一のダクト20
と冷却器室10への戻り風路21を連通し、野菜室用吐
出風路13と第二のダクト22と野菜室9への吐出風路
28を連通し、第一のダクト20を冷却器10a側に、
第二のダクト22を庫外側に配設させると、圧力損失が
小さく、シンプルで簡単な風路構成とできる。
【0030】第一のダクト20と連通する冷却器10a
への第二の断熱仕切壁6に設けた冷却器室10への戻り
風路21と第二のダクト22と連通する第二の断熱仕切
壁6に設けた野菜室9への吐出風路28よりなり、戻り
風路21を上方に、吐出風路28を下方に設けると、特
別な風路構成部品を第二の断熱仕切壁6以外に設けるこ
となく、風路を形成できるため低コスト化が図れる。
【0031】第二のダクト22から連通される野菜室9
への吐出風路28は、冷却器10aの下方で、第二の断
熱仕切壁6の全幅方向にわたって形成し、室内への吐出
孔28aを適数個設けると、冷気が分散され、野菜室9
内の温度ムラの防止と野菜収納容器(図示しない)の局
部冷却を防止することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように構成された本発明に
よれば、以下に記載するような効果を奏する。
【0033】 冷蔵室よりの戻り風路14設けた
一の断熱仕切壁と、冷蔵室7よりの戻り風路21と野
菜室への吐出風路28とを設けた第二の断熱仕切壁
と、前記第一の断熱仕切壁と前記第二の断熱仕切壁
とにより内部が、上から冷蔵室、冷凍室、野菜室
と区画形成され、前記冷凍室8の背部に冷却器室10が
形成された断熱箱体と、前記冷却器室10に収納され
た冷却器10aと、これら各室に前記冷却器10aによ
り冷却された冷気を循環させるファン装置11と、前記
冷却器室10からの前記冷蔵室7側への吐出孔25の直
上に配設され、前記冷蔵室7、前記野菜室9への冷気供
給を制御するダンパー装置18、前記冷蔵室7の背
に設けた前記ダンパー装置18と連通している冷蔵室用
吐出風路12及び野菜室用吐出風路13と、前記第一の
断熱仕切壁5と前記第二の断熱仕切壁6との間に配設さ
れ、第一のダクト20と第二のダクト22を形成する、
内部を区画した一体のダクト27とを備え、前記第一お
よび第二のダクト20,22は、前記冷却器室10の形
成のために厚く設定してある背壁側に配設され、前記第
一のダクト20は、前記第一の断熱仕切壁5に設けた前
記冷蔵室7よりの戻り風路14と前記第二の断熱仕切壁
6に設けた前記冷蔵室7よりの戻り風路21とを連通さ
せ、前記第二のダクト22は、前記冷蔵室7の背面に設
けた前記野菜室用吐出風路13と前記第二の断熱仕切壁
6に設けた前記野菜室9への吐出風路28とを連通さ
せ、前記第二のダクト22と連通した前記第二の断熱仕
切壁6の前記野菜室9への吐出風路28は前記冷却器1
0aの下方に位置させて前記第二の断熱仕切壁6の全幅
方向にわたって形成し、冷気が分散されるように室内へ
の吐出孔28aを適数個設けており、前記ダンパー装置
18を通過した冷気は、前記冷蔵室用吐出風路12と前
記野菜室用吐出風路13とに分割され、前記冷蔵室用吐
出風路12から前記冷蔵室内に送られた冷気は、前記
第一の断熱仕切壁5に設けた前記冷蔵室よりの戻り風
14から前記第一のダクト20、更に前記第二の断熱
仕切壁6に設けた前記冷蔵室7よりの戻り風路21に導
かれて前記冷却器室10内に戻り、前記野菜室9への冷
気は、前記冷蔵室7の背面に設けた前記野菜室用吐出風
13と連通する前記第二のダクト22から前記第二の
断熱仕切壁6に設けた前記野菜室への吐出風路28
通って前記吐出孔28aから前記野菜室内に送られ
ため風路構成が簡単で、風路を短くできるため、圧力
損失も小さく風路面積が小さくて済み断熱箱体の内容
積が狭められるおそれはなくなる。
【0034】 また、第一、第二のダクト20,22
は、内部を区画した一体のダクト7で構成することに
より、断熱仕切壁間への取り付けは一回で済み、取り付
けがきわめて容易となり、また構造が簡単で低コスト化
が図れる。
【0035】 また、第二のダクト22と連通した第二
の断熱仕切壁6の野菜室9への吐出風路28は冷却器1
0aの下方で、第二の断熱仕切壁6の全幅方向にわたっ
て形成し、冷気が分散されるように室内への吐出孔28
aを適数個設けることにより、野菜室9の温度ムラ、お
よび、野菜収納容器の局部的冷却を防止することができ
る。なお本発明は、野菜室9が冷蔵室温度帯、例えば冷
蔵室、更には0℃〜2℃のチルド室としても冷気量の調
整のみで本効果を発揮することができるものである。
【0036】 また、第一のダクト20を冷却器10a
側に、第二のダクト22を庫外側に配設すると、各風路
の圧力損失が小さくシンプルで簡単な風路構成とでき
る。
【0037】 更に、第一のダクト20と連通した冷蔵
室7よりの戻り風路21を上方に、第二のダクト22と
連通した野菜室への吐出風路28を下方の位置にして
第二の断熱仕切壁に形成すると、特別な風路構成部品
を第二の断熱仕切壁に設けることなく風路を形成でき
るため、低コスト化が図れる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における冷蔵庫の扉を除いて内
部を示した斜視図
【図2】同冷蔵庫の風路部を示す正面図
【図3】図2のA−A線における断面図
【図4】図2のB−B線における断面図
【図5】図2のC−C線における横断面図
【図6】同冷蔵庫のダクトの要部拡大図
【図7】従来の冷蔵庫の扉を除去して内部を示した斜視
【図8】同冷蔵庫の要部断面図
【符号の説明】
1 断熱箱体 5 第一の断熱仕切壁 6 第二の断熱仕切壁 7 冷蔵室 8 冷凍室 9 野菜室 10a 冷却器 11 ファン装置 12 冷蔵室用吐出風路 13 野菜室用吐出風路 14 冷蔵室用戻り風路 16 野菜室用戻り風路 18 ダンパー装置 20,22 ダクト 21 戻り風路 28 吐出風路 33 断熱材
フロントページの続き (72)発明者 中村 俊文 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−103984(JP,A) 特開 平4−288466(JP,A) 特開 平5−133665(JP,A) 実開 平3−566(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 17/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵室よりの戻り風路14設けた
    一の断熱仕切壁と、冷蔵室7よりの戻り風路21と野
    菜室への吐出風路28とを設けた第二の断熱仕切壁
    と、 前記第一の断熱仕切壁と前記第二の断熱仕切壁とに
    より内部が、上から冷蔵室、冷凍室、野菜室と区
    画形成され、前記冷凍室8の背部に冷却器室10が形成
    された断熱箱体と、前記冷却器室10に収納された冷却器10aと、 これら
    各室に前記冷却器10aにより冷却された冷気を循環さ
    せるファン装置11と、 前記冷却器室10からの前記冷蔵室7側への吐出孔25
    の直上に配設され、前記冷蔵室 7、前記野菜室9への冷
    気供給を制御するダンパー装置18 前記 冷蔵室7の背面に設けた前記ダンパー装置18と連
    通している冷蔵室用吐出風路2及び野菜室用吐出風路
    13と、前記第一の断熱仕切壁5と前記第二の断熱仕切壁6との
    間に配設され、第一のダクト2 0と第二のダクト22を
    形成する、内部を区画した一体のダクト27とを備え、前記第一および第二のダクト20,22は、前記冷却器
    室10の形成のために厚く設定 してある背壁側に配設さ
    れ、前記第一のダクト20は、前記第一の断熱仕切壁5に設
    けた前記冷蔵室7よりの戻り風 路14と前記第二の断熱
    仕切壁6に設けた前記冷蔵室7よりの戻り風路21とを
    連通させ、前記第二のダクト22は、前記冷蔵室7の背面に設けた
    前記野菜室用吐出風路13と前 記第二の断熱仕切壁6に
    設けた前記野菜室9への吐出風路28とを連通させ、前記第二のダクト22と連通した前記第二の断熱仕切壁
    6の前記野菜室9への吐出風路 28は前記冷却器10a
    の下方に位置させて前記第二の断熱仕切壁6の全幅方向
    にわたって形成し、冷気が分散されるように室内への吐
    出孔28aを適数個設けており、 前記ダンパー装置18を通過した冷気は、前記冷蔵室用
    吐出風路12と前記野菜室用吐出風路13とに分割さ
    れ、 前記冷蔵室用吐出風路12から前記冷蔵室内に送られ
    た冷気は、前記第一の断熱仕切壁5に設けた前記冷蔵室
    よりの戻り風路14から前記第一のダクト20、更に
    前記第二の断熱仕切壁6に設けた前記冷蔵室7よりの戻
    り風路21に導かれて前記冷却器室10内に戻り、 前記野菜室への冷気は、前記冷蔵室7の背面に設けた
    前記野菜室用吐出風路13と連通する前記第二のダクト
    22から前記第二の断熱仕切壁6に設けた前記野菜室
    への吐出風路28を通って前記吐出孔28aから前記野
    菜室内に送られことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 第一のダクト20を冷却器10a側に、
    第二のダクト22を庫外側に配設した請求項1記載の冷
    蔵庫。
  3. 【請求項3】 第一のダクト20と連通した冷蔵室7よ
    りの戻り風路21を上方に、第二のダクト22と連通し
    た野菜室9への吐出風路28を下方に位置させて第二の
    断熱仕切壁6に形成した請求項1または2に記載の冷蔵
    庫。
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