JPH05265231A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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Publication number
JPH05265231A
JPH05265231A JP6336992A JP6336992A JPH05265231A JP H05265231 A JPH05265231 A JP H05265231A JP 6336992 A JP6336992 A JP 6336992A JP 6336992 A JP6336992 A JP 6336992A JP H05265231 A JPH05265231 A JP H05265231A
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JP
Japan
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charge
degrees
electric charge
layer
substance
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Application number
JP6336992A
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English (en)
Inventor
Michiko Ogata
道子 緒方
Tsuneo Watanuki
恒夫 綿貫
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05265231A publication Critical patent/JPH05265231A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電荷発生層と電荷輸送層とを積層した電子写
真感光体に関し、負帯電型の機能分離型感光体の残留電
位を低下させ、鮮明な画像を得ることを目的とする。 【構成】 導電性支持体10上に、少なくとも電荷発生
層11と電荷輸送層12とを積層した電子写真感光体に
おいて、前記電荷輸送層12中に、電荷輸送物質と電荷
発生物質とを含有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図9) 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (a) 一実施例の説明(図2乃至図8) (b) 他の実施例の説明 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷発生層と電荷輸送
層とを積層した電子写真感光体に関する。印刷装置、複
写機、ファクシミリ等に広く利用されている電子写真装
置は、一様帯電、画像露光、現像、転写、定着、除電、
クリーニングの7つの工程で記録が行われる、所謂カー
ルソンプロセスをとる。
【0003】帯電は、光導電性を有する感光体の表面に
正又は負の均一静電荷を施し、続く露光プロセスでは、
レーザー光等を照射して、特定部分の表面電荷を消去す
ることにより、感光体上に、画像情報に応じた静電潜像
を形成する。
【0004】次に、この潜像をトナーによって静電的に
現像することにより、感光体上にトナーによる可視像を
形成し、最後にこのトナー像を記録紙上に静電的に転写
して、熱、光、圧力等によって、融着させることによ
り、印刷物を得るものである。
【0005】この感光体として、セレン系に代表される
無機感光体が広く使用されてきたが、無機感光体は、感
度が高い上に機械的磨耗に強く、高速・大型器に適して
いるという特長を有する反面、真空蒸着法で製造しなけ
ればならないこと、人体に有害であるため回収する必要
があること等の理由により、コストが高く、メインテナ
ンスフリーの小型・低価格機への適用が困難である。
【0006】無機感光体に代わるものとして、有機感光
体が開発されており、塗布法により製造できるため、量
産によるコスト低減が容易であり、セレン等の無機物を
用いる無機感光体に比べて、材料選択範囲が広いため、
有害性の無い化合物を選ぶことができ、ユーザ−廃棄に
よるメインテナンスフリー化も可能である。
【0007】このような有機感光体では、感度特性の向
上が望まれている。
【0008】
【従来の技術】従来の有機感光体として、電荷発生層と
電荷輸送層とを積層した機能分離積層型感光体が知られ
ており、電荷発生層は、入射光を吸収して、電子・正孔
ペア(キャリアペア)を発生させる機能を有し、電荷輸
送層は、その表面に帯電電荷を保持するとともに、電荷
発生層で発生したキャリアの片方を感光体表面まで輸送
して、静電潜像を形成させる機能を持つ。
【0009】この電荷発生層は、光を吸収して、キャリ
アペアを発生させる電荷発生物質を蒸着膜にするか、或
いはバインダ−樹脂中を分散させて形成するものであ
り、電荷発生物質としては、アゾ系顔料やフタロシアニ
ン等が知られており、バインダー樹脂としては、ポリエ
ステルやポリビニルブチラール等が用いられる。
【0010】一方、電荷輸送層は、キャリア輸送能を有
する電荷輸送物質をバインダ−樹脂中に相溶させて形成
し、電荷輸送物質としては、電子を輸送する性質を持つ
トリニトロフルオレノンやクロラニル等の電子輸送性電
荷輸送物質と、正孔を輸送する性質を持つヒドラゾンや
ピラゾリン等の正孔輸送性電荷輸送物質があり、バイン
ダ−樹脂としては、ポリカーボネートやスチレン−アク
リル等が使用される。
【0011】このような感光体の機能を二つの層に分離
することより、それぞれの機能に最適な化合物をほぼ独
立に選択することができ、感度、分光特性、機械的磨耗
性等の諸特性を向上させることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、次の問題があった。 電荷輸送層中のキャリアトラップに注入されたキャリ
アが捕捉されるため、空間電荷の蓄積がおこり、高い残
留電位を示すこととなり、結果として、鮮明な画像が得
られない。
【0013】現在実用化されている有機電子写真感光
体は、電荷輸送物質に正孔輸送物質を用いた負帯電型の
ものであるが、負コロナ帯電により帯電を行うため、オ
ゾンの発生が多く、オゾン処理操作を必要とするため、
正帯電型の感光体が望まれるが、正帯電型の残留電位が
大きく、使用が困難である。
【0014】又、近年プリンタの普及に伴い、印刷画
像にも高解像性や階調性が求められるようになってきて
いるが、現状の感光体は高感度なものが多いため解像性
が低く階調性も望めない。図9は従来技術の問題点説明
図であり、感光体の光減衰曲線、LDやLEDアレイの
ビーム径のエネルギ分布ならびに現像電位モデルを示
す。
【0015】今、図中P1 点をプリンタの露光エネル
ギ、V1 点を潜像電位とする。感光体は感度が高く、
ビーム径周辺部の低エネルギ部分(P2 )でも潜像電位
が低いためポテンシャル井戸の幅が広がり、解像度が低
下する(図9−(a))。従って、低エネルギ部分の電位差
が大きい、すなわち感度が低い方が高い解像度が得られ
る。しかし、従来の積層感光体で感度を低下させると感
光体で示す光減衰曲線となるためP1 点での潜像電位
が上昇し、解像度は高くなるが印字濃度が低下する(図
9−(b))。そこで、感光体のように感度が低く、かつ
潜像電位が低い感光体が実現できれば印字濃度を損なう
ことなく解像度を高めることができると予想され、望ま
れる(図9−(c))。
【0016】従って、本発明は、負帯電型の機能分離型
感光体の感度特性を調整するとともに、残留電位を低減
し、鮮明な画像並びに高解像度、階調性を実現した画像
を得ることができる電子写真感光体を提供することを目
的とする。
【0017】又、本発明は、正帯電型の機能分離型感光
体の残留電位を低下し、鮮明な画像を得ることができる
電子写真感光体を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。本発明の請求項1は、導電性支持体10上に、少
なくとも電荷発生層11と電荷輸送層12とを積層した
電子写真感光体において、前記電荷輸送層12中に、電
荷輸送物質と電荷発生物質とを含有することを特徴とす
る。
【0019】本発明の請求項2は、請求項1において、
前記電荷輸送物質が正孔輸送物質であることを特徴とす
る。本発明の請求項3は、請求項1又は2において、前
記電荷発生層11中の電荷発生物質が、フタロシアニン
化合物であり、前記電荷輸送層12中の電荷発生物質
が、オキソチタニルフタロシアニン化合物又は無金属フ
タロシアニン化合物のいずれかであることを特徴とす
る。
【0020】本発明の請求項4は、請求項1又は2又は
3において、前記電荷輸送層12中の電荷発生物質が、
λ=1.54(A.U.)のCuKα線のX線回折図にお
いて、ブラッグ角(2θ±0.2)の9.5度、9.7度、2
4.1度、27.3度に回折ピークを有し、27.3度の回折
ピークが最も強い結晶型オキソチタニルフタロシアニン
組成物を含有することを特徴とする。
【0021】本発明の請求項5は、請求項1又は2又は
3において、前記電荷輸送層12中の電荷発生物質が、
λ=1.54(A.U.)のCuKα線のX線回折図にお
いて、ブラッグ角(2θ±0.2)の7.6度、22.5度、
25.4度、28.7度に回折ピークを有する結晶型オキソ
チタニルフタロシアニン組成物を含有することを特徴と
する。
【0022】本発明の請求項6は、請求項1又は2又は
3において、前記電荷輸送層12中の電荷発生物質が、
λ=1.54(A.U.)のCuKα線のX線回折図にお
いて、ブラッグ角(2θ±0.2)の7.6度、9.2度、1
6.8度、17.4度に回折ピークを有する無金属フタロシ
アニン組成物を含有することを特徴とする。
【0023】本発明の請求項7は、請求項1又は2又は
3において、前記電荷発生層11と前記電荷輸送層12
中の電荷発生物質が、λ=1.54(A.U.)のCuK
α線のX線回折図において、ブラッグ角(2θ±0.2)
の9.5度、9.7度、24.1度、27.3度に回折ピークを
有し、27.3度の解析ピークが最も強い結晶型オキソチ
タニルフタロシアニン組成物を含有することを特徴とす
る。
【0024】本発明の請求項8は、請求項1又は2又は
3において、前記電荷発生層11と前記電荷輸送層12
中の電荷発生物質が、λ=1.54(A.U.)のCuK
α線のX線回折図において、ブラッグ角(2θ±0.2)
の7.6度、22.5度、25.4度、28.7度に回折ピーク
を有する結晶型オキソチタニルフタロシアニン組成物を
含有することを特徴とする。
【0025】
【作用】通常の電荷輸送層12中には、各種のキャリア
トラップが存在し電荷発生層から注入されたキャリアが
それらのトラップ等に捕捉された結果、空間電荷の蓄積
がおこり、残留電位が大きくなると考えられる。
【0026】そこで、本発明では、電荷輸送層12中
に、電荷輸送物質の他に、電荷発生物質を含ませて、電
荷輸送層12でも、露光により正孔・電子ペアを発生さ
せ、潜像形成に寄与させるとともに、電荷発生層11で
発生したキャリアが、電荷輸送層12に注入されて、空
間電荷を打ち消すことにより、さらに電荷輸送層12で
もキャリアを発生させることにより、低電界でも電荷発
生層11の電界強度を高くさせてキャリア注入をうなが
すことにより、残留電位を小さくするものである。さら
に電荷輸送層12への電荷発生物質の添加により、光減
衰曲線がゆるやかになり、感度は低下するが、残留電位
は低いため、逆に高解像ならびに階調表現が可能とな
る。
【0027】本発明の請求項2では、電荷輸送物質を正
孔輸送物質としたので、負帯電機能分離型感光体の残留
電位を低下し、鮮明な画像形成が可能となる。本発明の
請求項3乃至8では、電荷輸送層に含ませる電荷発生物
質をフタロシアニン系化合物を用いたので、電荷発生物
質に電荷輸送能を持たせることができ、しかもレーザー
光源や発光ダイオードに対し、良好な感度を発揮でき、
正帯電、負帯電の両方に良好な感度を発揮できる。
【0028】
【実施例】
(a) 一実施例の説明 図2は本発明の一実施例構成図、図3、図4、図5は本
発明の一実施例フタロシアニン組成物のX線回折図(そ
の1)、(その2)、(その3)である。
【0029】図2(A)中、10は導電性支持体であ
り、11は電荷発生層であり、12は電荷輸送層であ
り、電荷輸送物質と電荷発生物質とを含むものである。
先ず、導電性支持体10としては、感光体をアースでき
得るものなら何でもよく、各種金属円筒、導電性を施し
た樹脂や紙などの円筒、絶縁性円筒表面に金属を蒸着あ
るいはラミネートとしたもの、絶縁性円筒上に導電性を
有する有機薄膜を施したもの、および上記と同様の構成
を有するフィルムなどを用いることができる。
【0030】次に、電荷発生層11を構成する、あるい
は電荷発生層11に含有される電荷発生物質としては、
アゾ系、フタロシアニン系、インジゴ系、ペリレン系、
スクアリリウム系、キノン系など各種の染料、顔料を使
用できるが、特にフタロシアニン系顔料を用いると、レ
ーザー光源の波長領域の近赤外領域において良好な特性
を得ることができる。
【0031】フタロシアニン系顔料としては、無金属フ
タロシアニン、銅フタロシアニン、塩化アルミニウムフ
タロシアニン、オキソチタニルフタロシアニン、バナジ
ルフタロシアニン、インジウムフタロシアニンなど、各
種のフタロシアニン化合物を用いることができる。
【0032】さらに、これらのフタロシアニン化合物の
中でも、特定の結晶型を有する無金属フタロシアニン化
合物ならびにオキソチタニルフタロシアニン化合物を用
いると、極めて良好な特性を得ることができる。また、
これらの電荷発生物質を混合して用いることもできる。
【0033】電荷発生層11は、支持体10上に、上述
した電荷発生物質を蒸着するか、あるいはバインダ樹脂
と共に溶媒中に分散させたものを塗布・乾燥させること
により形成する。
【0034】バインダ樹脂としては、ポリエステル、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリアミ
ド、エポキシ、シリコーンなど各種の樹脂、あるいはカ
ゼインなどの成膜性を有する各種有機化合物を用いるこ
とができ、下地への密着性や電荷発生物質の分散性など
を考慮して選択する。
【0035】溶媒は、用いる電荷発生物質とバインダ樹
脂に合わせて選択するが、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、メタノール、エタノール、ヘキサン、エーテル、
ジクロルメタン、ジクロルエタン、ベンゼン、トルエ
ン、クロルベンゼン、キシレン、メチルセルソルブ、エ
チルセルソルブ、酢酸エチルなど各種有機溶媒を単独あ
るいは混合して用いることができる。
【0036】支持体10への塗布方法としては、浸漬コ
ート、スプレーコート、ワイヤーバーコート、ドクター
ブレードコートなどがある。膜厚は0.01〜3μm程度
であるが、1μm以下とするのが望ましい。
【0037】電荷輸送層12は、電荷輸送物質ならびに
電荷発生物質をバインダ樹脂中に溶解、分散させて形成
する。電荷輸送物質としては、電子輸送物質と正孔輸送
物質があり、電子輸送物質としてはクロルアニル、ブロ
モアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジ
メタン、トリニトロフルオレノンテトラニトロフルオレ
ノン、ジフェノキノン系誘導体、ベンゾフェノン系誘導
体などの電子吸引性物質がある。
【0038】正孔輸送物質としては、ピラゾリン、ヒド
ラゾン、イミダゾール、スチルベン、オキサジアゾー
ル、トリアゾール、トリフェニルアミン、ブタジェン化
合物などの電子供与性物質がある。
【0039】本発明の電子写真感光体の電荷輸送物質と
しては、正孔輸送物質と電子輸送物質のいずれでもよ
く、又電荷輸送層12中に含有される電荷発生物質とし
ては電荷発生能を有する物質なら何でもよく、上述した
各種電荷発生物質を用いることができるが、特にフタロ
シアニン化合物を用いることが望ましい。
【0040】また、電荷発生層11中に含まれる電荷発
生物質がフタロシアニン化合物の場合、電荷輸送層12
中にもフタロシアニン化合物を含有させることが望まし
く、さらに電荷発生層11と電荷輸送層12に含有され
る電荷発生物質が同一なフタロシアニン化合物の場合、
良好な特性を得ることができる。
【0041】フタロシアニン化合物の中でも図3に示す
λ=1.54(A.U.)のCuKα線のX線回折図にお
いて、ブラッグ角(2θ±0.2)の9.5、9.7、24.
1、27.3度に回折ピークを有し、この中で27.3度の
解析ピークが最も強いことを特徴とする結晶型オキソチ
タニルフタロシアニン組成物、図4に示すブラッグ角の
7.6、22.5、25.4、28.7度に強い回折ピークを有
する結晶型オキソチタニルフタロシアニン組成物、図5
に示すブラッグ角の7.6、9.2、16.8、17.4度に強
い回折ピークを有する無金属フタロシアニン組成物を単
独あるいは混合して用いると特に良好な特性が得られ
る。これらのフタロシアニン組成物は公知の方法により
容易に得ることができる。
【0042】一般に金属フタロシアニン化合物は、フタ
ロジニトリルと金属塩化物とを加熱融解または有機溶媒
存在下で加熱するフタロジニトリル法、無水フタル酸を
尿素および金属塩化物と加熱融解または有機溶媒存在下
で加熱するワイラー法、シアノベンズアミドと金属塩と
を高温で反応させる方法、ジリチウムフタロシアニンと
金属塩との反応により、また、無金属フタロシアニン化
合物はフタロジニトリルの有機溶媒中での加熱縮合、マ
グネシウムフタロシアニンの脱金属反応などにより得ら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0043】本発明において、特に有用なオキソチタニ
ルフタロシアニン化合物は公知の方法により、ο(オル
ト)−フタロジニトリルとチタンハロゲン化物を有機溶
媒中で加熱縮合し、得られたジクロロチタニルフタロシ
アニンを加水分解することにより容易に得ることができ
るが、これらの方法に限定されるものではない。
【0044】例えば、図3に示すλ=1.54(A.
U.)のCuKα線のX線回折図においてブラッグ角
(2θ±0.2°)の9.5、9.7、24.1、27.3°に強
い回折ピークを有する結晶型オキソチタニルフタロシア
ニン組成物は、上記加水分解で得られたオキソチタニル
フタロシアニンに特定の処理を施すことにより得られ
る。
【0045】具体的には、ο(オルト)−フタロジニト
リルとチタンハロゲン化物を有機溶媒中で加熱縮合して
得られたジクロロチタニルフタロシアニンを加水分解し
て得られるオキソチタニルフタロシアニン合成物を、
硫酸濃度10〜50%の硫酸−有機溶媒混合系で数時間
攪拌処理し、必要によってはさらに引き続き適当な溶媒
で処理を行う、アシッドペースト処理に供し、含水状
態のまま適当な有機溶媒で処理を行う、ことによって得
ることができる。
【0046】縮合反応に用いられる有機溶剤としては、
α−クロロナフタレン、βクロロナフタレン、α−メチ
ルナフタレン、メトキシナフタレン、ジフェニルエタ
ン、エチレングリコール、ジアルキルエーテル、キノリ
ン、ジクロロベンゼン、スルホラン、ジフェニルエーテ
ル、ジフェニルメタン類等の高沸点の反応不活性溶媒を
用いることができる。
【0047】硫酸−有機溶媒混合系に用いられる有機溶
剤としては、テトラヒドロフラン、メチルセルソルブ、
ブチルセルソルブ、モルホリン、エチルセルソルブ、N,
N'−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、スルホラン、
ジエチレングリコールジエチルエーテルなどの濃硫酸と
反応せず、任意の割合で溶解しあう溶剤の中から選択す
ることができ、それらを単独あるいは混合して用いるこ
とができるが、テトラヒドロフラン、メチルセルソル
ブ、ブチルセルソルブを単独、あるいは混合して用いる
ことが望ましい。
【0048】また、硫酸−有機溶媒混合系での攪拌時間
は1〜30時間であるが、好ましくは1〜10時間であ
る。さらに、硫酸−有機溶媒混合系で処理した後に有機
溶媒処理、あるいはアシッドペースト処理後の有機溶媒
処理に使用する適当な有機溶媒としては、例えば上述し
た硫酸−有機溶媒処理に用いられる有機溶媒やクロロホ
ルム、ジクロルメタン、ジクロルエタン、四塩化炭素な
どのハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノールイ
ソプロピルアルコールなどのアルコール類、酢酸エチル
などのエステル類、N,N'−ジメチルホルムアミドなどの
アミド類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類
などが挙げられる。また、これらの有機溶媒で処理する
際の攪拌時間は1〜30時間であるが好ましくは1〜1
5時間である。
【0049】次に、図4に示したλ=1.54(A.
U.)のCuKα線のX線回折図においてブラッグ角
(2θ±0.2°)の7.6、22.5、25.4、28.7°に
強い回折ピークを有する結晶型オキソチタニルフタロシ
アニン組成物は、上記加水分解で得られたオキソチタニ
ルフタロシアニン合成物にアシッドペースト処理を施し
た後乾燥し、適当な溶媒で処理することにより得ること
ができる。
【0050】ここで用いる溶媒としては、例えば上述し
た硫酸−有機溶媒処理に用いられる有機溶媒やクロロホ
ルム、ジクロルメタン、ジクロルエタン、四塩化炭素な
どのハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノールイ
ソプロピルアルコールなどのアルコール類、酢酸エチル
などのエステル類、N,N'−ジメチルホルムアミドなどの
アミド類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類
などが挙げられる。これらの有機溶媒で処理する際の攪
拌時間は1〜30時間であるが好ましくは1〜10時間
である。
【0051】また、本発明に特に有用な図5に示した無
金属フタロシアニン化合物は、α型無金属フタロシアニ
ンの湿式ミリング法などにより結晶転移させて得ること
ができるが、これに限定されるものではない。
【0052】ここで、電荷輸送層12中における電荷発
生物質の含有量は、0.01〜40wt%が好ましいが、含
有量が少なすぎると従来の積層型感光体と同様に残留電
位が高くなり、また、多すぎると入射光が電荷発生層1
1まで到達しないため感度ならびに帯電保持率が著しく
低下するため、より好ましくは0.5〜20wt%である。
【0053】しかし、露光時に用いる光の波長ならびに
その波長における用いる電荷発生物質の吸光度により、
特性は大きく異なる。従ってより有効な電荷発生物質含
有量は入射光に対して、電荷輸送層12の透過率が80
〜1.0%である含有量である。電荷輸送層12のバイン
ダ−樹脂としては、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、アクリル−スチ
レン、ポリスルホンなど公知のものが使用できる。
【0054】溶媒は、用いるバインダ−樹脂などに合わ
せて、電荷発生層11の塗工に用いたのと同様の物の中
から適宜選択する。塗布方法は、電荷発生層11の場合
と同様の方法を用いることができる。
【0055】膜厚は5〜50μmであるが、10〜30
μmとするのが望ましい。導電性支持体10と電荷発生
層11の間には、接着性の改良、支持体表面の平坦化、
支持体表面の欠陥被覆、ホットキャリアの注入制御、帯
電受容性や帯電保持率の改良などの目的で下引層を設け
ることが望ましい。
【0056】下引層の構成材料としては、電荷発生層1
1や電荷輸送層12に用いられる各種バインダー樹脂や
カゼインなどのように成膜性を有する材料単独、あるい
はそれらの中に導電性物質を含有させて抵抗値を1014
Ω・cm以下に調整したものなどを用いることができる
が、特に、シアノエチル化プルラン、シアノエチル化セ
ルロースおよびシアノエチル化ポリビニルアルコールの
うちの1種類ないし2種類以上を含む場合、極めて良好
な特性を得ることができる。
【0057】下引層の抵抗値を調整するための導電性物
質としては、各種金属粉、導電性金属酸化物粉、カーボ
ンなど、導電性を有するものなら何でもよい。次に、実
施例により詳細に説明する。
【0058】〔実施例1〕フタロジニトリル51部(重
量部)をα−クロロナフタレン450部中に加え、窒素
気流下で四塩化チタン19部を滴下し、220〜250
℃で3時間加熱攪拌した。濾過し、得られたジクロロチ
タニルフタロシアニンを濃アンモニア水150部と1時
間加熱還流してオキソチタニルフタロシアニン粗製物を
得た。生成物はアセトンにより、ソックスレー抽出器で
十分に洗浄しオキソチタニルフタロシアニン粗製物40
部を得た。
【0059】このオキソチタニルフタロシアニン粗製物
10部を、97%の硫酸100部に5℃以下で混合溶解
後、テトラヒドロフランを硫酸濃度が30%になるまで
冷却しながら徐々に加え、続いて60℃に昇温し、3時
間加熱攪拌し、これを5000部の氷水中に攪拌しなが
ら穏やかに注入し、1時間攪拌後、室温にて放置した。
【0060】生成した沈澱を濾過し、pH6まで純水で洗
浄後乾燥して図2に示したようなλ=1.54(A.
U.)のCuKα線のX線回折図においてブラッグ角
(2θ±0.2°)の9.5、9.7、24.1、27.3度に強
い回折ピークを有する結晶型オキソチタニルフタロシア
ニン組成物9部をえた。
【0061】このようにして得られた電荷発生物質であ
る結晶型オキソチタニルフタロシアニン組成物1部、ポ
リエステル1部、ジクロロメタン、ジクロロエタン9部
を硬質ガラスボールと硬質ガラスポットを用いて24時
間分散混合したものをアルミ素管上に浸漬コートにより
塗布し、100℃で1時間乾燥させて膜厚約0.3μmの
電荷発生層11とした。
【0062】次に、下記構造式(1)で示されるブタジ
エン誘導体(正孔電荷輸送物質)1部、ポリカーボネー
ト1部、上記結晶型オキソチタニルフタロシアニン組成
物(電荷発生物質)0.05部、テトラヒドロフラン10
部を硬質ガラスボールと硬質ガラスポットを用いて15
時間分散したものを、前記電荷発生層11上に浸漬コー
トにより塗布し、70℃で2時間乾燥させて膜厚約17
μmの電荷輸送層12を形成し、実施例1の感光体を得
た。
【0063】
【化1】
【0064】〔比較例1〕ブタジエン誘導体(正孔電荷
輸送物質)1部、ポリカーボネート1部をテトラヒドロ
フラン10部に溶解させ、実施例1の電荷発生層11上
に浸漬コートにより塗布し、70℃で2時間乾燥させて
膜厚約17μmの電荷輸送層12を形成し、図2(B)
に示す比較例1の感光体を得た。
【0065】〔比較例2〕実施例1において、電荷発生
層11を除いた以外は、実施例1と全く同様にして、図
2(C)に示す比較例2の感光体を得た。
【0066】〔実施例2〕実施例1において、以下の方
法で得られた結晶型オキソチタニルフタロシアニン組成
物を用いた以外は、全く同様にして実施例2の感光体を
得た。
【0067】ソックスレー抽出後のオキソチタニルフタ
ロシアニン粗製物10部を、97%の硫酸20部に5℃
以下で溶解し、1時間攪拌し、この硫酸溶液を1000
0部の氷水中に攪拌しながら穏やかに注入し、1時間攪
拌後室温にて放置した。
【0068】生成した沈澱を濾過し、pH6まで純水で洗
浄後、乾燥し、テトラヒドロフラン1000部と3時間
攪拌に供し、濾過後乾燥して図3に示したようなλ=1.
54(A.U.)のCuKα線のX線回折図においてブ
ラッグ角(2θ±0.2)の7.6、22.5、25.4、28.
7°に強い回折ピークを有する結晶型オキソチタニルフ
タロシアニン組成物9部を得た。
【0069】〔実施例3〕実施例1において、電荷輸送
層12に含まれる結晶型オキソチタニルフタロシアニン
組成物の代わりに、λ=1.54(A.U.)のCuKα
線のX線回折図においてブラッグ角(2θ±0.2)の7.
6、9.2、16.8、17.4度に強い回折ピークを示す無
金属フタロシアニン化合物(図4)を用いた以外は全く
同様にして、実施例3の感光体を得た。
【0070】〔実施例4〕実施例1において、電荷輸送
層12に含まれる結晶型オキソチタニルフタロシアニン
組成物の代わりに、実施例1ならびに実施例2で得られ
る2種の結晶型オキソチタニルフタロシアニン組成物を
1:1の割合で混合したオキソチタニルフタロシアニン
組成物を用いた以外は全く同様にして実施例4の感光体
を得た。
【0071】〔実施例5〕電荷発生層に電荷発生物質と
してλ=1.54(A.U.)のCuKα線のX線回折図
においてブラッグ角(2θ±0.2)の7.6、9.2、16.
8、17.4度に強い回折ピークを示す無金属フタロシア
ニン組成物を用い、電荷輸送層の電荷発生物質として実
施例2に示す結晶型オキソチタニルフタロシアニン組成
物を用いた以外は実施例1と全く同様にして実施例5の
感光体を得た。
【0072】上記実施例1〜5、比較例1、2の7種の
感光体の電位特性を、レーザープリンタを用いて次のよ
うにして測定した。表面電位計のプローブを現像部位に
設置し、表面電位の変化をレコーダに記録させて帯電電
位および露光エネルギーを変化させた時の明部電位を記
録した。
【0073】まず、帯電・除電のみを繰り返し、表面電
位が一定値(Vo )になった後感光体の回転を止め、1
秒後の表面電位から帯電保持率D(%)を求めた。次に
露光エネルギーを変化させながら、帯電・前面露光・除
電を繰り返し露光エネルギーと明部電位の関係を求める
ことにより、残留電位(Vr )を求めた。ここで、Vr
は露光エネルギー4.1μJ/cm2 の時の表面電位と定義し
た。
【0074】さらに、露光エネルギーを4.1μJ/cm2
一定させ、帯電・全面露光・除電のプロセスを5000
回繰り返した後の電位特性も同様にして求めた。図6は
かかる本発明の一実施例電位特性図であり、上述の実験
結果を示すものである。
【0075】図6より、比較例1の電荷輸送層12に電
荷発生物質を含まない従来の積層型有機感光体では、負
帯電において、明部表面電位(残留電位)が−22Vあ
るが、本発明の実施例1〜5はいずれも−18Vとこれ
以下であり、特に実施例1、2、4、5は−10V以下
であり、半減しており、残留電位の低下が見られた。
【0076】又、比較例2の電荷発生層11を有しない
ものでは、残留電位が−238Vと大きく、帯電保持率
も低く、使用に耐えられないこともわかった。次に、正
帯電については、比較例1では感度がなく、比較例2で
は残留電位が+286Vと高く、帯電保持率も低く、使
用に耐えられず、実施例1〜5はいずれも+40V以下
であり、残留電位の大幅な低下、帯電保持率の向上が見
られた。
【0077】又、本発明の実施例1〜5では、5000
回繰り返し後も、特性がほとんど変化しないのに対し、
比較例2は大幅に変化し、特性が安定していないのがわ
かった。
【0078】このことから、負帯電において、本発明で
は、従来の比較例1より残留電位を低下できる。又、正
帯電において、本発明では、従来の比較例2より残留電
位を大幅に低下でき、帯電保持率を大幅に向上できる。
【0079】更に、本発明では、負帯電でも正帯電でも
残留電位を低下でき、いずれにも使用でき、特性も安定
である。次に、本発明の電荷輸送層12中の電荷発生物
質の混合比率について検討する。
【0080】図7は本発明の一実施例感光体の静特性
図、図8は本発明の一実施例電荷輸送層中の透過率特性
図である。先ず、前述の実施例1のオキソチタニルフタ
ロシアニンの重量%を、ブタジェン誘導体25重量%と
して、0.2重量(wt)%から20.0重量(wt)%まで変
化させて、前述と同様に、照射光780nm、強度2μW/
cm2 として、負帯電における露光直前の表面電位Vo
残留電位Vr 、半減露光量E1/2(μJ/cm2 )、1秒後の
帯電保持率Dを測定したところ、図7の結果が得られ
た。
【0081】図7より、電荷輸送層12中の電荷発生物
質の重量%が増加するにつれて、表面電位Vo が小さく
なり残留電位Vr が大きくなり、半減露光量E1/2 が大
きくなり、帯電保持率Dが低下して、性能が低下するこ
とが判る。
【0082】同様にして、電荷輸送層12中の透過率
を、入射光780nm、2mw単色光を用いて測定したとこ
ろ、図8の結果が得られた。図8の結果から、電荷輸送
層12中の電荷発生物質(CGM)の重量%が増加する
につれ、透過率は低下し、電荷発生層11に入射光が到
達しにくくなることがわかった。
【0083】このことは、図7の結果にも表われてお
り、電荷発生層11に入射光が到達しにくくなるにつ
れ、特性が低下することを示し、好ましい含有率は10
重量%以下であり、電荷発生層11に入射光が到達する
範囲にするのが適切である。
【0084】このように、電荷発生層と電荷輸送層との
積層感光体において、電荷輸送層に電荷発生物質を含有
させると、残留電位を低下させ、鮮明な画像が得られ
る。 (b) 他の実施例の説明 上述の実施例の他に、本発明では、次のような変形が可
能である。
【0085】電子写真プリンタで説明したが、複写
機、ファクシミリ等にも適用できる。 負帯電のみならず、正帯電にも用いることができる。 以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は本発
明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これらを
本発明の範囲から排除するものではない。
【0086】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明は次の効果を
奏する。 電荷発生層と電荷輸送層とを積層した機能分離型感光
体において、電荷輸送層に電荷発生物質を含有したの
で、負帯電における残留電位を小さくでき、鮮明な画像
形成が可能となる。
【0087】又、正帯電における残留電位を大幅に小
さくし、且つ帯電保持率も向上できるので、正帯電でも
鮮明な画像形成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例構成図である。
【図3】本発明の一実施例フタロシアニンのX線回折図
(その1)である。
【図4】本発明の一実施例フタロシアニンのX線回折図
(その2)である。
【図5】本発明の一実施例フタロシアニンのX線回折図
(その3)である。
【図6】本発明の一実施例電位特性図である。
【図7】本発明の一実施例感光体の静特性図である。
【図8】本発明の一実施例電荷輸送層中の透過率特性図
である。
【図9】従来技術の問題点説明図である。
【符号の説明】
10 導電性支持体 11 電荷発生層 12 電荷輸送層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体(10)上に、少なくとも
    電荷発生層(11)と電荷輸送層(12)とを積層した
    電子写真感光体において、 前記電荷輸送層(12)中に、電荷輸送物質と電荷発生
    物質とを含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記電荷輸送物質が正孔輸送物質である
    ことを特徴とする請求項1の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記電荷発生層(11)中の電荷発生物
    質が、フタロシアニン化合物であり、前記電荷輸送層
    (12)中の電荷発生物質が、オキソチタニルフタロシ
    アニン化合物又は無金属フタロシアニン化合物のいずれ
    かであることを特徴とする請求項1又は2の電子写真感
    光体。
  4. 【請求項4】 前記電荷輸送層(12)中の電荷発生物
    質が、λ=1.54(A.U.)のCuKα線のX線回折
    図において、ブラッグ角(2θ±0.2)の9.5度、9.7
    度、24.1度、27.3度に回折ピークを有し、27.3度
    の回折ピークが最も強い結晶型オキソチタニルフタロシ
    アニン組成物を含有することを特徴とする請求項1又は
    2又は3の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記電荷輸送層(12)中の電荷発生物
    質が、λ=1.54(A.U.)のCuKα線のX線回折
    図において、ブラッグ角(2θ±0.2)の7.6度、22.
    5度、25.4度、28.7度に回折ピークを有する結晶型
    オキソチタニルフタロシアニン組成物を含有することを
    特徴とする請求項1又は2又は3又は4の電子写真感光
    体。
  6. 【請求項6】 前記電荷輸送層(12)中の電荷発生物
    質が、λ=1.54(A.U.)のCuKα線のX線回折
    図において、ブラッグ角(2θ±0.2)の7.6度、9.2
    度、16.8度、17.4度に回折ピークを有する無金属フ
    タロシアニン組成物を含有することを特徴とする請求項
    1又は2又は3の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記電荷発生層(11)と前記電荷輸送
    層(12)中の電荷発生物質が、λ=1.54(A.
    U.)のCuKα線のX線回折図において、ブラッグ角
    (2θ±0.2)の9.5度、9.7度、24.1度、27.3度
    に回折ピークを有し、27.3度の回折ピークが最も強い
    結晶型オキソチタニルフタロシアニン組成物を含有する
    ことを特徴とする請求項1又は2又は3の電子写真感光
    体。
  8. 【請求項8】 前記電荷発生層(11)と前記電荷輸送
    層(12)中の電荷発生物質が、λ=1.54(A.
    U.)のCuKα線のX線回折図において、ブラッグ角
    (2θ±0.2)の7.6度、22.5度、25.4度、28.7
    度に回折ピークを有する結晶型オキソチタニルフタロシ
    アニン組成物を含有することを特徴とする請求項1又は
    2又は3の電子写真感光体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351106A (ja) * 2001-03-22 2002-12-04 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体およびそれを用いた電子写真装置
JP2006131897A (ja) * 2004-10-04 2006-05-25 Mitsubishi Chemicals Corp オキシチタニウムフタロシアニン組成物、電子写真感光体、および該感光体を用いた画像形成装置

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