JPH05264566A - フローセンサ - Google Patents
フローセンサInfo
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- JPH05264566A JPH05264566A JP4091600A JP9160092A JPH05264566A JP H05264566 A JPH05264566 A JP H05264566A JP 4091600 A JP4091600 A JP 4091600A JP 9160092 A JP9160092 A JP 9160092A JP H05264566 A JPH05264566 A JP H05264566A
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Abstract
離すると共に、気体流に渦を生じさせないフローセンサ
を得る。 【構成】 n形シリコン基板1の表面に高濃度ホウ素添
加単結晶シリコン層2を形成する。この基板の両面にSi
O2膜4、5を熱酸化の手法で形成し、裏面のSiO2膜5に
窓をあける。こうして基板1を異方性エッチングする
と、n形シリコン基板1に空洞15ができ、高濃度ホウ
素添加単結晶シリコン層2は異方性エッチャントに侵さ
れず、空洞15の上にダイヤフラム状に残る。これを薄
膜ヒータ6として利用する。薄膜ヒータ6には気体の流
れに沿って電流が流れるように、電極7,7は上流側と
下流側に設ける。薄膜ヒータ6の上流側と下流側におい
て、溝3の上のSiO2膜4にスリット8を形成し、薄膜ヒ
ータ6と基板1を熱的および電気的に分離する。薄膜ヒ
ータ上に気体の流れに沿って、上流側、中央部、下流側
にそれぞれ温度センサ9a,b,cを設ける。
Description
検出するためのフローセンサに関する。
タの上流側は気体流で冷やされ、下流側は気体流で運ば
れる熱で暖められる。そこで、ヒータの上流側と下流側
の温度差を測れば、気体の流速を検出することができ
る。このような原理に基づき、マイクロヒータの上流側
と下流側に温度センサを配置したフローセンサが提案さ
れている(例えば、特開平2−193019号公報参
照)。
る薄膜の上下両面が気体の流れにさらされるよう、薄膜
の上流側と下流側に大きな開口があいていた。この大き
な開口があるため、気体の流れが乱流になり、温度差と
気体流速の関係が簡単な公式から求めることができず、
面倒な校正が必要であった。
タを基板側と熱的および電気的に分離すると共に、気体
流に渦を生じさせないフローセンサを得ることを目的と
する。
は、気体の流れにさらされる薄膜ヒータの上流側と下流
側の温度をそれぞれ温度センサで測定し、それらの温度
差から気体の流速を検出するようにした点は従来通りで
ある。
洞の上にを形成し、該薄膜ヒータの上流側と下流側に、
該薄膜ヒータを基板側と切り離すスリットを設ける。該
スリットは、気体の流れが層流を保つ程度の細い幅を有
している。
が層流の場合、ヒータが気体によって奪われる熱量ΔQ
は次の式で求めることができる。 ΔQ=k(Re)1/2=k(VL/ν)1/2 ここで、Vは気体の流速、Reはレイノルズ数、νは気体
の粘性係数である。
を生じさせない程度に細いので、気体流はスリットを越
える際に渦を生ずることがなく、層流状態を保つ。した
がって、温度差と気体流速の関係は、上式から簡単に導
くことができる。
ュール熱が基板側に逃げるのを阻止すると共に、薄膜ヒ
ータを流れる電流が基板側に漏れ出るのを阻止する。こ
れによってフローセンサの精度が上がる。
塗布拡散剤を用いてホウ素を高濃度に、たとえば、約1
×1020cm-3程度添加、熱拡散し、高濃度ホウ素添加単
結晶シリコン層2を形成する。この層は、電気抵抗が小
さいので、ヒータとして利用できる。また、この層は、
P++-Si(特に高濃度のP形シリコンの意味)となり、数
百℃以下の温度では金属的で、正の抵抗温度係数をも
つ。なお、ホウ素はn形シリコン基板の全面に添加する
のではなく、ホウ素を添加しない部分を四角形の枠状に
残す(この部分は後で溝3になる)。
手法で形成し、裏面のSiO2膜5に窓をあける。こうして
基板1を異方性エッチングすると、n形シリコン基板1
に空洞15ができ、高濃度ホウ素添加単結晶シリコン層
2は異方性エッチャントに侵されず、空洞15の上にダ
イヤフラム状に残る。これを薄膜ヒータ6として利用す
る。ホウ素を添加しなかった部分はエッチされて溝3に
なり、薄膜ヒータ6と周囲の高濃度ホウ素添加単結晶シ
リコン層2を分離する。
ータ6に一対の電極7、7を形成する。薄膜ヒータ6に
は気体の流れに沿って電流が流れるように、電極7,7
は上流側と下流側に設ける。
溝3の上のSiO2膜4にスリット8を形成し、薄膜ヒータ
6と基板1を熱的および電気的に分離する。スリット8
は太すぎると、薄膜ヒータに沿って流れる気体に渦がで
き、気体によって奪われる熱量を簡単な式から求めるこ
とができなくなる。そこで、スリットの幅は20μmほ
どの小さなものにしている。
上流側、中央部、下流側にそれぞれ温度センサ9a,
b,cを設ける。各温度センサは熱伝対をはじめ様々な
タイプのものが使えるが、この実施例ではpn接合ダイ
オードで構成されている。これをつくるには、薄膜ヒー
タ上のSiO2膜4に窓をあけて薄膜ヒータ6である高濃度
ホウ素添加単結晶シリコン層2を露出させ、この部分に
n形シリコン層10をエピタキシャル成長させる。薄膜
ヒータである高濃度ホウ素添加単結晶シリコン層2はp
形であるので、n形シリコン層10と高濃度ホウ素添加
単結晶シリコン層2のそれぞれに電極11,12を付け
ればpn接合ダイオードとなる。pn接合ダイオード
は、150℃以上であると、逆方向飽和電流の温度依存
性から温度を知ることができ、感度も非常に高い。ま
た、100℃以下で使用するときは、順方向電流の立上
がり電圧の変化から、その接合部の温度を知ることがで
きる。
ータ6の中央部の温度をモニタし、該温度が一定になる
ように該薄膜ヒータに流れる電流を制御する。こうして
おいて、温度センサ9a,9cで薄膜センサ6の上流側
と下流側の温度を計測し、その温度差から気体の流速を
求める。
であるので、温度が低いほど電気抵抗が小さく、同一の
電流のときは、消費電力が小さく、発熱が少ない。図1
において、薄膜ヒータの上流側は気体の流れで冷やされ
るので発熱が少ない。逆に、下流側は、同一電流に対し
て、上流側に比べて暖まるので、ヒータの電気抵抗が大
きくなり、一層発熱することになる。したがって、上流
側は気体流によって冷やされると、ヒータ加熱も小さく
なり、さらに低い温度になる傾向になり、下流側は、そ
の逆になり、上流側と下流側に大きな温度差が発生す
る。したがって、気体の流れを高感度に検知することが
できる。
場合の実施例である。p形シリコン基板21の上にn形
シリコン層(厚みは3μm程度)22をエピタキシャル
形成する。次いで、n形シリコン層22にホウ素を熱拡
散して矩形枠状のp形シリコン領域(この部分は後で溝
23になる)をつくる。この基板の両面にSiO2膜24,
25を熱酸化の手法で形成し、裏面25に窓をあける。
こうして、60℃、50%程度の苛性ソーダ水溶液中
で、n形エピタキシャル層22を正になるようにして電
解エッチングすると、p形シリコン基板21が異方性エ
ッチされて空洞35ができ、その空洞の上にn形シリコ
ン層22がダイヤフラム状に残る。このダイヤフラム部
分を薄膜ヒータ26として利用する。この薄膜ヒータの
温度係数は負となる。
3になり、薄膜ヒータと周囲のn形エピタキシャル層2
2を分離する。薄膜ヒータには流体の流れに直角な方向
に電流が流れるように、電極27は流れを挟んで対向位
置に設ける。スリット28は図1と同様に形成する。
サ9a,b,cはどんな種類のものでもよいが、ここで
は半導体サーミスタが使われている。これは、0.2μ
m程度の厚みにスパッタリングし、400℃、N2 中で熱
処理したゲルマニーム層30に電極31,32を取り付
けたもので、100℃以下の温度で使用するのに適す
る。
ので、温度が下がると電気抵抗が大きくなる。そして、
薄膜ヒータを流れる電流の方向が気体の流れに直角であ
るので、流れの上流側は冷えて、ヒータの分布抵抗が大
きくなり、電流は上流側を流れにくくなる。このため、
薄膜ヒータの上流側では、発熱が押えられる。一方、下
流側では、気体の流れによる熱の移動で暖められるの
で、抵抗が小さくなり、電流が余計流れるようになり、
その分、余分に発熱する。
ところでは一層冷えるようになり、下流側センサ29c
のところでは一層熱せられ、2つの温度センサの温度差
が大きくなり、感度が増大する。中央部の温度センサ2
9bは前と同じように、薄膜ヒータの中央部の温度をモ
ニタする。
ータの上流側と下流側にスリットを設けたので、薄膜ヒ
ータで生じたジュール熱が基板側に逃げるのを阻止で
き、また、薄膜ヒータを流れる電流が基板側に漏れ出る
のを阻止できるので、フローセンサの精度が向上する。
い程度に細いので、気体流はスリットを越える際、渦を
生ずることがなく、層流状態を保つ。したがって、薄膜
ヒータの上下流の温度差と気体流速の関係が簡単な公式
から求めることができる。
平面図、(b)は断面図である。
(a)は平面図、(b)は断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 気体の流れにさらされる薄膜ヒータの上
流側と下流側の温度をそれぞれ温度センサで測定し、そ
れらの温度差から気体の流速を検出するようにしたフロ
ーセンサにおいて、基板に設けられた空洞の上に該薄膜
ヒータを形成し、該薄膜ヒータの上流側と下流側に、該
薄膜ヒータを基板側と切り離すスリットを設け、該スリ
ットは気体の流れが層流を保つ程度の細い幅を有してい
ることを特徴とするフローセンサ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4091600A JP2742641B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | フローセンサ |
US08/033,783 US5406841A (en) | 1992-03-17 | 1993-03-17 | Flow sensor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4091600A JP2742641B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | フローセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05264566A true JPH05264566A (ja) | 1993-10-12 |
JP2742641B2 JP2742641B2 (ja) | 1998-04-22 |
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ID=14031055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4091600A Expired - Fee Related JP2742641B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | フローセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2742641B2 (ja) |
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-
1992
- 1992-03-17 JP JP4091600A patent/JP2742641B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2742641B2 (ja) | 1998-04-22 |
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