JPH05264196A - 冷却塔等の熱交換塔用組立ユニットとこれを使用した熱交換塔 - Google Patents

冷却塔等の熱交換塔用組立ユニットとこれを使用した熱交換塔

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JPH05264196A
JPH05264196A JP6350892A JP6350892A JPH05264196A JP H05264196 A JPH05264196 A JP H05264196A JP 6350892 A JP6350892 A JP 6350892A JP 6350892 A JP6350892 A JP 6350892A JP H05264196 A JPH05264196 A JP H05264196A
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JP
Japan
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tower
unit
heat exchange
pillar
beams
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Pending
Application number
JP6350892A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Shimojima
光雄 下島
Hiroshi Nakai
寛 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Shinko Pantec Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shinko Pantec Co Ltd filed Critical Shinko Pantec Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成部材の制作から現場での施工までの一連
の作業を簡易化し、精度を向上せしめて作業能率を大幅
に向上させることを目的とする。 【構成】 熱交換塔の熱交換塔躯体22を形成すべく多数
連設される熱交換塔用組立ユニットであって、柱梁構造
にて立体的に枠組形成され且つ柱2及び梁3は一種類の
接合金物4を介して無溶接で接合されてなることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として比較的大型の
冷却塔等の熱交換塔に適用される組立ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種熱交換塔は、大別すると
熱交換用の充填材等が内装される熱交換塔躯体と該熱交
換塔躯体の上部等に配設される気体排出用の送風装置等
から構成される。
【0003】而して、かかる熱交換塔躯体は柱、梁及び
斜材等を適宜組合わせた柱梁構造をなして形成される
が、これら各構成部材の製作は工場に於いて行われる。
即ち、素材を所望寸法に切断した後、これに孔あけ加工
を施したり、ガセット等を溶接して柱や梁等が製作され
るのである。
【0004】そして、この状態で各部材を据付現場に搬
入した後、各部材を接合して柱梁構造の熱交換塔躯体が
組立施工される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものに於いては、柱や梁等の部材の寸法が大きく且
つ種々の形状を有するために、部材製作に多大の工数を
要するのみならず、部材管理及び現場への搬入作業が大
変面倒であり、また現場にて熱交換塔躯体が組立施工さ
れるために、現場工数が非常にかかる。よって、工期が
長くなり天候や客先事情等の影響を受け易く、工程管理
も難しいという問題点を有していたのである。
【0006】さらに、工場での柱や梁等の製作時に於け
るガセット等の溶接作業は非常に煩雑であると共に、組
立精度を確保するには高度な溶接技術が必要であった。
【0007】しかも、この溶接により各部材には歪が生
じるために、これが組立作業に支障をきたす一因ともな
り、特に柱等が鋼製である場合には、溶融亜鉛メッキを
施して腐食防止が図られるが、溶接による残留応力の影
響でこのメッキ時にも歪が発生してしまうという不都合
があった。
【0008】それ故に、本発明は上記従来の問題点を解
決するためになされたものであり、構成部材の製作から
現場での施工までの一連の作業を簡易化し、精度を向上
せしめて作業能率を大幅に向上させることを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために、本発明は熱交換塔の熱交換塔躯体22を形成す
べく多数連設される熱交換塔用組立ユニットであって、
柱梁構造にて立体的に枠組形成され且つ柱2及び梁3は
一種類の接合金物4を介して無溶接で接合されてなる冷
却塔等の熱交換塔用組立ユニットである。
【0010】
【作用】かかる組立ユニットは、主として工場に於いて
接合金物4により柱2及び梁3を無溶接で接合して製作
され、このユニット形態で据付現場に搬入した後、これ
を多数連設して所望の容量及び形状を有する熱交換塔躯
体22が組立施工される。
【0011】而して、このようにユニット化することに
より、その製作、保管、現場への搬入及び組立施工とい
う一連の作業が極めて容易に行えることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る熱交換塔用組立ユニット
の一実施例について図面に従って説明する。
【0013】図1乃至図3に於いて、1はH形鋼からな
る柱2と、溝形鋼からなる梁3a,3bと、接合金物4とで
略直方体状に枠組形成されたユニット本体を示し、該接
合金物4は図4の如く柱2が接合される中空状の支柱部
4aと、該支柱部4aの背面に互いに直角に突設される一対
の接合片4b,4b と、前記支柱部4aの一端部に突設される
脚片4cとが一体成形されたものである。
【0014】尚、柱2は接合金物4の支柱部4aの端面に
柱2を載置した状態で、ガセット5を介してボルト,ナ
ット(図示せず)により接合され、梁3も同様ボルト,
ナットにより接合金物4の一方の接合片4bの端部に接合
される。
【0015】6は梁3の略中央にボルト,ナットの締結
により固定された略矩形状のガセットである。7はガセ
ット6と前記接合金物4の一方の接合片4b間に架設した
斜材であり、8はガセット6間に架設した補助柱を示
し、ユニット本体1の背面側も同様に構成されている。
【0016】尚、これら柱2,梁3,接合金物4及びガ
セット6は夫々組立前に溶融亜鉛メッキが施されるの
で、大きなメッキ槽は必要がない。その為、メッキ槽の
大きさに制限されずにメッキ作業が容易に行えるという
利点がある。
【0017】図2中、10はターンバックル11を有するネ
ジ杆を示し、その端部は夫々図4のように板部材12を介
して前記接合金物4の他方の接合片4bに固定される。
【0018】図3中、13,14はユニット本体1内の空間
部1a内に配設された充填材,エリミネーターを夫々示
す。15はユニット本体1の一側面に設けられたルーバ
ー、16は背面側に設けられた波形の隔壁、17はユニット
本体1の上部一端側に梁3a,3a間に架設した足場材を夫
々示す。18は上方に位置する接合金物4の支柱部4aの位
置決め金具で、脱着可能である。19はユニット本体1の
一方の他側面に設けられた梯子であり、短寸の梁3b,3b
間に架設される。
【0019】本実施例は以上のような構成からなるが、
かかるユニット本体1の柱2と梁3との接合は一種類の
接合金物4を介して行うものであるために、構成部品の
種類が少なくて済み、よってその製作や部品管理等も簡
易に行える。
【0020】また、柱2,梁3及びガセット6等の各部
材は溶接ではなく、全てボルト及びナットにより接合し
てなるため、これらの部材に歪が生じることはなく、よ
って組立精度が格段に向上するので、多数の組立ユニッ
ト20を均一に且つ容易に製作できるのである。
【0021】さらに、柱2や梁3等の寸法の適宜変更す
れば、所望寸法のユニット本体1を枠組形成することが
できるという融通性をも有する。
【0022】そして、かかるユニット形態で据付現場に
搬入できるため、その取扱いが容易であり、搬入作業も
簡易に行えるのである。
【0023】次に、据付現場でこの組立ユニット20を連
設して冷却塔を組立施工する場合について説明する。
【0024】即ち、図5乃至図7の如く据付現場に予め
施工された冷水槽21の上方に多数の組立ユニット20を連
設していくのであるが、縦方向の組立ユニット20の接合
は、各ユニット本体1の接合金物4の脚片4cに形成した
貫通孔4dを利用し、また横方向の接合は、接合金物4の
接合片4bの貫通孔4e等を利用して、各貫通孔4d,4e にボ
ルトを挿通し、これにナットを締着せしめて固定する。
【0025】このように組立ユニット20を連設して熱交
換塔躯体22を形成するものであるために、その組立作業
も容易に且つ迅速に行えることとなり、現場での工期の
短縮化が図れるのである。しかも、各組立ユニット20に
は足場材17が設けられなるために、その組立作業の便に
大いに寄与しうることとなる。尚、この足場材17は接合
作業完了後には除去される。
【0026】このようにして所望数の組立ユニット20を
連設すれば、種々の容量及び形状を有する熱交換塔躯体
22を形成できるのである。
【0027】その後、上記の如く組立てた熱交換塔躯体
22上の所定位置に温水槽23、ファン甲板24、送風装置2
5、隔壁パネル26等を配設すれば、冷却塔27が完成する
のである。
【0028】尚、上記実施例に於いては、ユニット本体
1に斜材7やネジ杆10等の部材を設けたが、かかる斜材
7等の各部材は必ずしも使用する必要はなく、強度を考
慮しつつユニット本体1の大きさや形状等に応じて設け
ればよい。
【0029】また、組立ユニット20の形状も該実施例の
直方体状に限定されず、例えば接合金物4の形態を適宜
変更すれば、菱形状等に形成することも可能であり、そ
の具体的な形状は問わない。要は、柱2,梁3により接
合金物4を介して組立ユニット20が立体的に枠組形成さ
れればよい。
【0030】さらに、本発明に係る組立ユニット20はヒ
ーティングタワー等、広く熱交換塔に対して適用可能で
あり、またユニット本体1内等に配設した充填材13やエ
リミネーター14等も使用目的や使用態様等に応じて変更
することが可能である。
【0031】また、組立ユニット1の製作は主として工
場に於いてなされるが、工場で柱2や梁3等の各部材を
製作しておき、現場に於いて組立ユニット1の組立を行
っても構わない。
【0032】尚、接合金物4を鋳鉄により形成すること
も可能であり、これにより組立精度がさらに向上するこ
ととなる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る組立ユニットは以上のよう
な構成からなるため、以下の如き種々の卓越した効果を
得るに至ったのである。
【0034】柱と梁とは一種類の接合金物を介して無溶
接で接合する構成にしてなるため、これらの各部材に溶
接を施していた従来のものの如く歪が生じることもな
く、且つ加工や製作が容易に行えて各部材の加工精度等
が向上すると共に、工数を大幅に削減できるという効果
を得た。
【0035】また、かかる組立ユニットを工場に於いて
予め製作しておけば、その保管や据付現場への搬入のみ
ならず、現地工数が従来の1/3以下になってその工程
管理も容易になるという効果も奏する。
【0036】しかも、構成部品の種類も少なくてすむこ
ととなるため、部品管理が煩雑にならないという効果が
ある。
【0037】また、柱や梁等の寸法の適宜変更すれば、
所望寸法の組立ユニットを枠組形成することができ、ま
た連設する組立ユニットの数を変更することにより、所
望の容量及び形状の熱交換塔躯体が形成できるという融
通性もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す組立ユニットの正面
図。
【図2】同側面図。
【図3】同平面図。
【図4】柱、梁等の接合状態を示す要部拡大斜視図。
【図5】組立ユニットを使用して組立施工した熱交換塔
の正面図。
【図6】同側面図。
【図7】同平面図。
【符号の説明】
2…柱 3…梁 4…接合金物 4a…支柱部 4b…接合片 22…熱交換塔躯体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換塔の熱交換塔躯体22を形成すべく
    多数連設される熱交換塔用組立ユニットであって、柱梁
    構造にて立体的に枠組形成され且つ柱2及び梁3は一種
    類の接合金物4を介して無溶接で接合されてなることを
    特徴とする冷却塔等の熱交換塔用組立ユニット。
  2. 【請求項2】 前記接合金物4が、柱2が接合される支
    柱部4aと、該支柱部4aの側面に相互に略直角の角度をも
    って突設され且つ梁3が接合される一対の接合片4b,4b
    とからなる請求項1記載の冷却塔等の熱交換塔用組立ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の組立ユニットを多数連設
    して形成されてなることを特徴とする熱交換塔。
JP6350892A 1992-03-19 1992-03-19 冷却塔等の熱交換塔用組立ユニットとこれを使用した熱交換塔 Pending JPH05264196A (ja)

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JP6350892A JPH05264196A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 冷却塔等の熱交換塔用組立ユニットとこれを使用した熱交換塔

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010091225A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Hishitec:Kk 分割型冷却塔
JP2015158330A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 株式会社神鋼環境ソリューション 冷却塔用組立ユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5245020A (en) * 1975-10-07 1977-04-08 Mitsubishi Electric Corp Control device of induction motor
JPH02242096A (ja) * 1989-03-16 1990-09-26 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 冷水塔

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