JPH05263872A - オーディオ機器用インシュレータ - Google Patents

オーディオ機器用インシュレータ

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JPH05263872A
JPH05263872A JP4055604A JP5560492A JPH05263872A JP H05263872 A JPH05263872 A JP H05263872A JP 4055604 A JP4055604 A JP 4055604A JP 5560492 A JP5560492 A JP 5560492A JP H05263872 A JPH05263872 A JP H05263872A
Authority
JP
Japan
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sphere
vibration
insulator
seat
audio
Prior art date
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Pending
Application number
JP4055604A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Watabe
部 重 幸 渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiyamondo Antenna Kk
Original Assignee
Daiyamondo Antenna Kk
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Publication date
Application filed by Daiyamondo Antenna Kk filed Critical Daiyamondo Antenna Kk
Priority to JP4055604A priority Critical patent/JPH05263872A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーディオ機器に均一でない荷重分布があっ
ても均一に支えることができ、自励振動、他励振動とも
効果的に吸収して音質、音場の改善を図ることを可能と
するインシュレータを提供する。 【構成】 振動吸収性に富む弾性材料により形成された
球体2と、この球体2の下半部所要範囲を覆う球形凹面
状の支受面3aを有する受座3とで構成したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーディオ機器用インシ
ュレータに係り、特にオーディオ機器から発生する自励
振動および他から伝播される他励振動を制振するための
インシュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にオーディオ機器を設置する際に
は、オーディオ機器の底面と設置面との間に振動を吸収
するための板状のまたはブロック状のゴム製の4個のイ
ンシュレータ(制振部材)を介在させ、オーディオ機器
の自励振動およびスピーカー等から伝播される他励振動
を吸収させるようにし、振動による種々の蔽害を取り除
くようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるにオーディオ機
器のインシュレータが接する面は必ずしも理想的な水平
面を保つものではなく、またオーディオ機器の内部の機
器構成部材の重量は内部で均等に分布していないので、
4個のインシュレータによりオーディオ機器を水平に保
ちかつ各インシュレータに平均して荷重を分担させるこ
とは実際上困難であり、これらにより従来のインシュレ
ータでは自励振動および他励振動を十分に吸収させての
制振効果が得られないものであった。
【0004】本発明はこれに鑑み、オーディオ機器の均
一でない荷重分布にかかわらず均一に支えることがで
き、自励振動および他励振動を効果的に吸収することが
できるオーディオ機器用インシュレータを提供すること
を目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決することを課題として、本発明は、振動の
吸収性に富む弾性材料により形成された球体と、この球
体の下半部所要範囲を覆う球形凹面状の支受面を有する
受座とで構成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】オーディオ機器の設置面上でオーディオ機器の
隅部下面に対応する位置に受座を定置し、その支受面上
に球体を置いてその上にオーディオ機器を載置する。こ
れによりオーディオ機器はその荷重に応じての撓みによ
り生じる微小平面で支えられ、球体の下端は受座の支受
面の中央に接して支承される。オーディオ機器の自励振
動および他からの他励振動は球体および受座を通じて伝
播しようとするが、球体が振動吸収材で構成されている
ことおよび球体の上下端とも点接触に近い状態での支持
であるため、球体内で振動が完全に吸収され、オーディ
オ機器から設置面側へ、または設置面からオーディオ機
器側へのいずれの振動伝播も防止される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
説明する。
【0008】図1は、本発明によるインシュレータ1の
構成要素である球体2と受座3とを分離して示してお
り、球体2は、直径約25〜30mm程度の球形で、その
素材は例えばスチレン‐エチレンブチレン共重合体(エ
チレン系ポリウレタン)であり、スチレン20〜30
%、エチレンブチレン80〜70%である。そしてこの
球体2の特性は、図5に(a)を弾性率、(b)を吸収
率、(c)を位相差で示しており、特に位相差(tan
−δ)は常温(0°〜20℃)の範囲で最も大きい値と
なっている。そして圧縮率5〜10%、反発弾性3%程
度である。
【0009】受座3は、アルミニウム合金、合成樹脂、
その他成形可能な材料により形成され、その上面には前
記球体2の下半部所要範囲を覆い得る深さを有する球形
凹面状の支受面3aが形成されており、この支受面3a
上に球体2を載せたとき図2に示すようにその最深部に
球体2の下端が点接触で置かれ、支受面3aの周縁3b
と球体2の外周面との間には少許の間隙Lがおかれるよ
うになされている。なお受座3の下面からの振動伝播を
防ぐ意味で、前記球体1と同じ材料からなる薄板4を受
座3の下面に接着し、この薄板4を介して機器設置面上
に置くようにすることが望ましい。
【0010】したがって、図3に略示するようにオーデ
ィオ機器5を置く設置面6上に受座3を3〜4個置き、
その支受面3a上に球体2を置いたのちその上にオーデ
ィオ機器5を載せれば、その機器5の下面は球体2によ
って支えられ、機器5の重量の分布にしたがって球体2
が弾性により撓み、安定した支持状態が得られる。なお
球体2が加圧されて撓んでも、球体2の周面が受座3の
支受面3aの内面に圧着することはない。またオーディ
オ機器5の内部機器の重量分布が均一でないときは図4
のように重量の大きい側に設置する数を増やせばよい。
【0011】このような支持状態において、オーディオ
機器5の内部において発生する自励振動、または他の機
器から発生し設置面6を通じて伝播される他励振動は、
オーディオ機器5から球体2へ、または受座3から球体
2へ伝播される。球体2に与えられた振動は、球体2自
体の固有振動の周波数に対し位相差を有することから共
振することなく内部で吸収され、振動エネルギは熱に変
換されて消滅する。また球体2の上端および下端はオー
ディオ機器5の下面、受座3の支受面3aに略点接触状
態におかれるので一層振動の伝播が制限され、吸収性が
高められる。
【0012】オーディオ機器5がCDプレーヤーの場合
は、CDを回転させるモータの回転、トランス、ベアリ
ング等が振動発生源となり、また外部からの振動として
はスピーカーによる音波がある。このようなCDプレー
ヤーを球体2により支持することによりシヤーシごと支
えることになるためCDプレーヤーのシヤーシ内でフロ
ーティング支持されていない電気回路への振動影響、ピ
ックアップ部への振動伝播が少なくなり、音質の向上が
図られる。アンプの場合は高い周波数での振動がアンプ
のパーツを振動させて音を濁らせることが防がれ、音場
を著しく向上させることができる。
【0013】図7に実験結果を示す。テストには図6の
ように加振テーブル7上に本発明によるインシュレータ
1を4個介在させて鉄板8を載せ、加振テーブル7を振
動させて鉄板8への振動伝播状況をチェックしたとこ
ろ、図7に示すように振動比B/Aは60Hz付近をピ
ークとして減少し、110Hz付近で急激に減衰してい
る。例えばCDプレーヤーのモータの振動は約200〜
250Hzであるからその振動は十分吸収されることが
分る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、振
動吸収性に富む弾性材料により形成された球体と、この
球体の下半部所要範囲を覆う球形凹面状の支受面を有す
る受座とで構成し、この球体の上下端が略点接して機器
を支持するようにしたので、機器から発生する自励振
動、他から伝播される他励振動を共に球体により吸収す
ることができ、音質の向上を図ることができる。また機
器のセット時には、受座を機器設置面上の適所に置き、
その上面に形成された球形凹面状の支受面上に球体を置
くだけで位置が定まり、球体は自ずと支受面の最深部に
その下端が位置するので、球体であってもそのセットが
容易であるとともに水平出しが簡単にでき、コスト面で
も安価に提供することができるなどの種々の優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオーディオ機器用インシュレータ
の一実施例を示す分解斜視図。
【図2】同使用形態時の断面図。
【図3】オーディオ機器を支持した状態の正面図。
【図4】インシュレータの配置例を示す説明図。
【図5】球体の特性を示すグラフ。
【図6】テスト装置の説明図。
【図7】図6のテスト装置による球体の振動吸収特性を
示すグラフ。
【符号の説明】
1 本発明によるインシュレータ 2 球体 3 受座 3a 支受面 4 薄板 5 オーディオ機器 6 設置面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動吸収性に富む弾性材料により形成され
    た球体と、この球体の下半部所要範囲を覆う球形凹面状
    の支受面を有する受座とからなるオーディオ機器用イン
    シュレータ。
  2. 【請求項2】前記受座の下面に前記球体の構成材料と同
    じ材料により形成された薄板を添着した請求項1記載の
    オーディオ機器用インシュレータ。
JP4055604A 1992-03-13 1992-03-13 オーディオ機器用インシュレータ Pending JPH05263872A (ja)

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JP4055604A JPH05263872A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 オーディオ機器用インシュレータ

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