JPH05263572A - フレキシブルブラインド - Google Patents
フレキシブルブラインドInfo
- Publication number
- JPH05263572A JPH05263572A JP9336492A JP9336492A JPH05263572A JP H05263572 A JPH05263572 A JP H05263572A JP 9336492 A JP9336492 A JP 9336492A JP 9336492 A JP9336492 A JP 9336492A JP H05263572 A JPH05263572 A JP H05263572A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- ferroelectric
- antenna
- blind
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Liquid Crystal (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 強誘電性高分子液晶を含む液晶材9を樹脂基
板7で挾持してなる液晶素子で形成したフレキシブルブ
ラインド。 【効果】 大面積に形成することができ、しかも耐衝撃
性に優れて安全性が高く、その上、曲面にも良好に対応
できる良好な可撓性を有し、かつ消費電力も小さい。
板7で挾持してなる液晶素子で形成したフレキシブルブ
ラインド。 【効果】 大面積に形成することができ、しかも耐衝撃
性に優れて安全性が高く、その上、曲面にも良好に対応
できる良好な可撓性を有し、かつ消費電力も小さい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮光のために窓ガラス
等に貼着けて用いるブラインドに関し、特に液晶素子に
より遮光度を変化させることができるとともに、曲面に
も良好に対応し得るフレキシブルブラインドに関する。
等に貼着けて用いるブラインドに関し、特に液晶素子に
より遮光度を変化させることができるとともに、曲面に
も良好に対応し得るフレキシブルブラインドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、低分子液晶材をガラス基板で
挟んだ液晶素子が知られており、この液晶素子に電圧を
印加することにより、各種の情報を表示するようにした
液晶表示板が電気機器等の種々の用途に用いられてい
る。
挟んだ液晶素子が知られており、この液晶素子に電圧を
印加することにより、各種の情報を表示するようにした
液晶表示板が電気機器等の種々の用途に用いられてい
る。
【0003】また、この液晶素子の表示板以外の用途と
して、窓ガラス等に貼り付けて用いるブラインドが考え
られ、液晶素子を用いてこのようなブラインドを構成す
ることにより、遮光度を自由に変化させることが可能で
ある。
して、窓ガラス等に貼り付けて用いるブラインドが考え
られ、液晶素子を用いてこのようなブラインドを構成す
ることにより、遮光度を自由に変化させることが可能で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在利
用されている低分子液晶材を用いた液晶素子には、次の
ような問題があり、ブラインドとして使用するには不適
当であった。 ガラス基板を用いているため、大面積のブラインドを
製作するには強度上ガラスを厚くする必要があり、その
ため非常に重いものとなる。 、基板として樹脂フィルムを用いて大面積に作成する
と、液晶素子に厚みむらが発生して遮光度が不均一にな
る。 ガラス基板を用いているため、曲面に対応することが
できない上、衝撃により破損しやすく安全性に劣るので
自動車のウインドガラス等には適用し得ない。 メモリー性がないため、常に電圧を印加していなくて
はならず、このため消費電力が大きい。
用されている低分子液晶材を用いた液晶素子には、次の
ような問題があり、ブラインドとして使用するには不適
当であった。 ガラス基板を用いているため、大面積のブラインドを
製作するには強度上ガラスを厚くする必要があり、その
ため非常に重いものとなる。 、基板として樹脂フィルムを用いて大面積に作成する
と、液晶素子に厚みむらが発生して遮光度が不均一にな
る。 ガラス基板を用いているため、曲面に対応することが
できない上、衝撃により破損しやすく安全性に劣るので
自動車のウインドガラス等には適用し得ない。 メモリー性がないため、常に電圧を印加していなくて
はならず、このため消費電力が大きい。
【0005】本発明は上記の問題点にかんがみてなされ
たものであり、強誘電性高分子液晶材の有する メモリー性が良くて消費電力が小さい、 外部から圧力が加わっても液晶の分子配向が乱れにく
い、 基板としてガラス基板を用いていないので、衝撃が加
わっても破損しにくい、 スペーサや配向膜が不要であるため、素子の製作が容
易である、 といった特徴を有効に生かし、大面積に形成することが
可能で、しかも耐衝撃性に優れて安全性が高く、その上
曲面にも良好に対応できる良好な可撓性を有し、かつ消
費電力も小さい液晶素子を用いたフレキシブルブライン
ドの提供を目的とする。
たものであり、強誘電性高分子液晶材の有する メモリー性が良くて消費電力が小さい、 外部から圧力が加わっても液晶の分子配向が乱れにく
い、 基板としてガラス基板を用いていないので、衝撃が加
わっても破損しにくい、 スペーサや配向膜が不要であるため、素子の製作が容
易である、 といった特徴を有効に生かし、大面積に形成することが
可能で、しかも耐衝撃性に優れて安全性が高く、その上
曲面にも良好に対応できる良好な可撓性を有し、かつ消
費電力も小さい液晶素子を用いたフレキシブルブライン
ドの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のフレキシブルブラインドは、強誘電性高分
子液晶を含む液晶材を光学的に透明な樹脂基板で挾持し
た液晶素子で形成してあり、好ましくは、電源として太
陽電池を備えた構成としてある。
め、本発明のフレキシブルブラインドは、強誘電性高分
子液晶を含む液晶材を光学的に透明な樹脂基板で挾持し
た液晶素子で形成してあり、好ましくは、電源として太
陽電池を備えた構成としてある。
【0007】
【作用】本発明のフレキシブルブラインドは、自由に曲
げることができ、しかも湾曲させても液晶材の分子配向
性が乱れず、また、大面積に形成することが可能であ
り、しかも大面積に形成しても液晶の配向が不均一にな
るようなことがない。さらに、ガラス基板のように衝撃
により割れるようなことがなく、安全性に優れる上、薄
くて軽量であり、常に電圧を印加しておく必要もなく、
消費電力が小さい。
げることができ、しかも湾曲させても液晶材の分子配向
性が乱れず、また、大面積に形成することが可能であ
り、しかも大面積に形成しても液晶の配向が不均一にな
るようなことがない。さらに、ガラス基板のように衝撃
により割れるようなことがなく、安全性に優れる上、薄
くて軽量であり、常に電圧を印加しておく必要もなく、
消費電力が小さい。
【0008】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明をより具体的に
説明する。図1は本発明の一実施例に係るフレキシブル
ブラインドを自動車のリアガラスに貼着して用いた状態
を示すものであり、図2は図1のフレキシブルブライン
ドの要部断面図である。このフレキシブルブラインドは
液晶素子からなるブラインド本体1と、外部に設けた発
信部(図示せず)から送信されてきた信号を受信するア
ンテナ2と、少なくともアンテナ2からの信号にもとづ
いてブラインド本体1の液晶素子を駆動する回路を備え
たICチップ3、及びICチップ3に電源を供給する太
陽電池4を一体的に具備している。また、ブラインド本
体1の一面側には、透明な貼着剤層5が設けられてお
り、この粘着剤層5の粘着力によりリアガラスの内側に
貼着されている。なお、この粘着剤層5には、例えば、
エポキシ系の接着剤が用いられる。上記ブラインド本体
1は、後述する強誘電性高分子液晶を含んだ液晶材9
を、透明の電極8を付けた樹脂基板7で挾持して構成し
てある。
説明する。図1は本発明の一実施例に係るフレキシブル
ブラインドを自動車のリアガラスに貼着して用いた状態
を示すものであり、図2は図1のフレキシブルブライン
ドの要部断面図である。このフレキシブルブラインドは
液晶素子からなるブラインド本体1と、外部に設けた発
信部(図示せず)から送信されてきた信号を受信するア
ンテナ2と、少なくともアンテナ2からの信号にもとづ
いてブラインド本体1の液晶素子を駆動する回路を備え
たICチップ3、及びICチップ3に電源を供給する太
陽電池4を一体的に具備している。また、ブラインド本
体1の一面側には、透明な貼着剤層5が設けられてお
り、この粘着剤層5の粘着力によりリアガラスの内側に
貼着されている。なお、この粘着剤層5には、例えば、
エポキシ系の接着剤が用いられる。上記ブラインド本体
1は、後述する強誘電性高分子液晶を含んだ液晶材9
を、透明の電極8を付けた樹脂基板7で挾持して構成し
てある。
【0009】また、ブラインド本体1の液晶素子の駆動
を指示する信号を外部から無線信号で受信するアンテナ
2としては、例えば、アンテナと受信回路からなるもの
が好ましい。このアンテナ2で外部の送信部から送信さ
れた信号を受信し、この信号にもとづいて液晶素子の遮
光度を調節する。アンテナとしては、装置全体を小型に
するために、平面状又は曲面状の誘電体のシート上に導
体を形成してなる厚み10mm以下のものが好適であ
る。導体としては金属の箔又はテープが好適である。ア
ンテナを、より小型化するためにローディングコイルを
用いたりインピーダンス変換回路を使用してもよい。自
動車や電車等の移動体で使用する場合には送信所との方
向が変化するので、指向性の小さい高利得型のアンテ
ナ、例えば、垂直ダイポールアンテナ、ダイバシティア
ンテナ、グランドプレーンアンテナ、スリーブアンテ
ナ、ループアンテナ、ホイップアンテナ、アンブレラ型
アンテナ等からなるアンテナ部が好適に用いられる。
を指示する信号を外部から無線信号で受信するアンテナ
2としては、例えば、アンテナと受信回路からなるもの
が好ましい。このアンテナ2で外部の送信部から送信さ
れた信号を受信し、この信号にもとづいて液晶素子の遮
光度を調節する。アンテナとしては、装置全体を小型に
するために、平面状又は曲面状の誘電体のシート上に導
体を形成してなる厚み10mm以下のものが好適であ
る。導体としては金属の箔又はテープが好適である。ア
ンテナを、より小型化するためにローディングコイルを
用いたりインピーダンス変換回路を使用してもよい。自
動車や電車等の移動体で使用する場合には送信所との方
向が変化するので、指向性の小さい高利得型のアンテ
ナ、例えば、垂直ダイポールアンテナ、ダイバシティア
ンテナ、グランドプレーンアンテナ、スリーブアンテ
ナ、ループアンテナ、ホイップアンテナ、アンブレラ型
アンテナ等からなるアンテナ部が好適に用いられる。
【0010】図3の電気的構成に示すように、ICチッ
プ3には、送信部から送信されてくる表示情報をアンテ
ナ2を通じて受信するで受信回路3a、この受信回路の
出力である変換周波数信号(IF信号)から表示情報を
復調する復調回路3b、各種処理,指令を行なうCPU
3c,復調した表示情報信号を一時記憶するレジスタ3
d及び表示情報信号を液晶部1に表示するための信号処
理を行なう駆動−画像信号処理回路3eが組み込まれて
いる。
プ3には、送信部から送信されてくる表示情報をアンテ
ナ2を通じて受信するで受信回路3a、この受信回路の
出力である変換周波数信号(IF信号)から表示情報を
復調する復調回路3b、各種処理,指令を行なうCPU
3c,復調した表示情報信号を一時記憶するレジスタ3
d及び表示情報信号を液晶部1に表示するための信号処
理を行なう駆動−画像信号処理回路3eが組み込まれて
いる。
【0011】受信回路3aとしては、公知の方法で構成
したものを好適に用いることができる。データ転送の形
式も任意であるが、自動車や電車等の移動体で使用する
場合には、外部ノイズの影響を受けにくい周波数変調
(FM)が好ましい。アンテナ2からの信号に応じて液
晶表示素子を駆動する駆動−画像信号処理回路3eとし
ては、低分子の強誘電性液晶に対する方法と同じ駆動方
法、回路を用いることができる。ドットマトリクス方式
の場合には、例えば、特開平1−26543号公報、特
開平1−97445号公報に記載の方法を好適に用いる
ことができる。セグメント方式の場合にも公知の方法を
好適に用いることができる。これらの回路構成には既存
のTNセル用の駆動ドライバーICや各種汎用のIC等
を使用できるが、電源として太陽電池や薄型電池を用い
る場合には特に消費電力の小さいCMOS型IC等を用
いて構成することが好ましい。これらの回路は液晶素子
と一体化してもよい。
したものを好適に用いることができる。データ転送の形
式も任意であるが、自動車や電車等の移動体で使用する
場合には、外部ノイズの影響を受けにくい周波数変調
(FM)が好ましい。アンテナ2からの信号に応じて液
晶表示素子を駆動する駆動−画像信号処理回路3eとし
ては、低分子の強誘電性液晶に対する方法と同じ駆動方
法、回路を用いることができる。ドットマトリクス方式
の場合には、例えば、特開平1−26543号公報、特
開平1−97445号公報に記載の方法を好適に用いる
ことができる。セグメント方式の場合にも公知の方法を
好適に用いることができる。これらの回路構成には既存
のTNセル用の駆動ドライバーICや各種汎用のIC等
を使用できるが、電源として太陽電池や薄型電池を用い
る場合には特に消費電力の小さいCMOS型IC等を用
いて構成することが好ましい。これらの回路は液晶素子
と一体化してもよい。
【0012】図2は、図1に示したフレキシブルブライ
ンドのブラインド本体1とICチップ3とを結ぶ部分断
面図である。ここで、ブラインド本体1の強誘電性液晶
材9は、二枚の透明電極8付透明樹脂基板7によって挾
持されており、ICチップ3と透明電極8を介して接続
されている。なお、基板の少なくとも一方の外側には偏
光板が配されている。
ンドのブラインド本体1とICチップ3とを結ぶ部分断
面図である。ここで、ブラインド本体1の強誘電性液晶
材9は、二枚の透明電極8付透明樹脂基板7によって挾
持されており、ICチップ3と透明電極8を介して接続
されている。なお、基板の少なくとも一方の外側には偏
光板が配されている。
【0013】透明樹脂基板7としては、液晶素子に通常
用いるものを好適に使用することができる。例えば、一
軸又は二軸延伸ポリエチレンテレフタレートなどの結晶
性ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなど
の非結晶性ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ポリカーボネート、ナイロン等のポ
リアミドなどを挙げることができる。このような可撓性
基板を用いることで、ブラインド本体を曲面状とするこ
とが可能であり、高速かつ大面積、曲面対応が可能な液
晶素子を得ることができる。また、電源オフ後も遮光度
が変わらないブラインド本体1を得ることができる。ま
た、この基板7の厚さはブラインド本体1の大きさ等に
応じて適宜選定され、特に限定されるものではないが、
通常2μm〜1mm、好ましくは4μm〜500μm、
より好ましくは10μm〜200μmとされる。この場
合、面積が大きいときには、十分な強度を得るために7
0μm〜1mmとすることが好ましく、また面積が小さ
い場合には良好な屈曲性を維持するために2μm〜20
0μmとすることが好ましい。
用いるものを好適に使用することができる。例えば、一
軸又は二軸延伸ポリエチレンテレフタレートなどの結晶
性ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなど
の非結晶性ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ポリカーボネート、ナイロン等のポ
リアミドなどを挙げることができる。このような可撓性
基板を用いることで、ブラインド本体を曲面状とするこ
とが可能であり、高速かつ大面積、曲面対応が可能な液
晶素子を得ることができる。また、電源オフ後も遮光度
が変わらないブラインド本体1を得ることができる。ま
た、この基板7の厚さはブラインド本体1の大きさ等に
応じて適宜選定され、特に限定されるものではないが、
通常2μm〜1mm、好ましくは4μm〜500μm、
より好ましくは10μm〜200μmとされる。この場
合、面積が大きいときには、十分な強度を得るために7
0μm〜1mmとすることが好ましく、また面積が小さ
い場合には良好な屈曲性を維持するために2μm〜20
0μmとすることが好ましい。
【0014】基板に形成されている電極8としては、液
晶素子に通常用いられるものを好適に使用することがで
き、透明のものが好ましい。例えば、NESA膜やIT
O膜からなるものが挙げられる。電極パターンとして
は、必要とする表示内容に応じてドットマトリクス表示
用のストライプ状としたり、セグメント表示用のパター
ンとしたり、これらを混在させてもよい。透明電極8と
しては、例えば、NESA膜といわれる酸化錫膜、IT
O膜といわれる酸化錫を混入した酸化インジウム膜、酸
化インジウム膜、金やチタン等の蒸着膜あるいは他の薄
膜状の金属もしくは合金等が用いられる。
晶素子に通常用いられるものを好適に使用することがで
き、透明のものが好ましい。例えば、NESA膜やIT
O膜からなるものが挙げられる。電極パターンとして
は、必要とする表示内容に応じてドットマトリクス表示
用のストライプ状としたり、セグメント表示用のパター
ンとしたり、これらを混在させてもよい。透明電極8と
しては、例えば、NESA膜といわれる酸化錫膜、IT
O膜といわれる酸化錫を混入した酸化インジウム膜、酸
化インジウム膜、金やチタン等の蒸着膜あるいは他の薄
膜状の金属もしくは合金等が用いられる。
【0015】上記の液晶組成物の電極付基板による挟持
方法としては、特に制限なく公知の方法を適用すること
ができる。特に、可撓性基板を用いるので、電極付基板
への液晶組成物の塗布、対向基板へのラミネートを連続
して行う方法が生産性に優れて好ましい。また、液晶表
示素子はその液晶組成物のスメクチック層法線が液晶表
示素子の縦方向となるように水平配向処理されているこ
とが好ましい。このようにすることにより、横方向の視
野角が向上する。配向処理方法としては、特に制限はな
いが、連続、高速生産性に優れた曲げ配向法(特開平2
−10322号公報記載)等の力学的配向法を用いる
と、ラビング膜などの配向制御膜を不要とすることがで
きて好ましい。
方法としては、特に制限なく公知の方法を適用すること
ができる。特に、可撓性基板を用いるので、電極付基板
への液晶組成物の塗布、対向基板へのラミネートを連続
して行う方法が生産性に優れて好ましい。また、液晶表
示素子はその液晶組成物のスメクチック層法線が液晶表
示素子の縦方向となるように水平配向処理されているこ
とが好ましい。このようにすることにより、横方向の視
野角が向上する。配向処理方法としては、特に制限はな
いが、連続、高速生産性に優れた曲げ配向法(特開平2
−10322号公報記載)等の力学的配向法を用いる
と、ラビング膜などの配向制御膜を不要とすることがで
きて好ましい。
【0016】ブラインド本体1の液晶材料として強誘電
性高分子液晶を含んだ液晶素子を用いると、衝撃や曲げ
等の外力に対する強度及び耐久性の向上が得られる。ま
た、強誘電性液晶のメモリー性が利用でき、消費電力の
低減が可能となる。また、強誘電性高分子液晶として
は、例えば、一種又は二種以上の強誘電性高分子液晶、
一種又は二種以上の強誘電性低分子液晶と一種又は二種
以上の強誘電性高分子液晶からなる強誘電性高分子液
晶、一種又は二種以上の強誘電性低分子液晶と一種又は
二種以上の他の高分子液晶等からなる強誘電性高分子液
晶などを挙げることができる。すなわち、前記強誘電性
高分子液晶としては、ポリマー分子自体が強誘電性の液
晶特性を示す強誘電性高分子液晶(ホモポリマーまたは
コポリマーまたはそれらの混合物)、強誘電性高分子液
晶と他の高分子液晶及び/又は通常のポリマーとの混合
物、強誘電性高分子液晶と強誘電性低分子液晶との混合
物、強誘電性高分子液晶と強誘電性低分子液晶と高分子
液晶及び/又は通常のポリマーとの混合物、あるいは、
これらと通常の低分子液晶との混合物などの、すべての
強誘電性を示す高分子液晶を使用することができる。
性高分子液晶を含んだ液晶素子を用いると、衝撃や曲げ
等の外力に対する強度及び耐久性の向上が得られる。ま
た、強誘電性液晶のメモリー性が利用でき、消費電力の
低減が可能となる。また、強誘電性高分子液晶として
は、例えば、一種又は二種以上の強誘電性高分子液晶、
一種又は二種以上の強誘電性低分子液晶と一種又は二種
以上の強誘電性高分子液晶からなる強誘電性高分子液
晶、一種又は二種以上の強誘電性低分子液晶と一種又は
二種以上の他の高分子液晶等からなる強誘電性高分子液
晶などを挙げることができる。すなわち、前記強誘電性
高分子液晶としては、ポリマー分子自体が強誘電性の液
晶特性を示す強誘電性高分子液晶(ホモポリマーまたは
コポリマーまたはそれらの混合物)、強誘電性高分子液
晶と他の高分子液晶及び/又は通常のポリマーとの混合
物、強誘電性高分子液晶と強誘電性低分子液晶との混合
物、強誘電性高分子液晶と強誘電性低分子液晶と高分子
液晶及び/又は通常のポリマーとの混合物、あるいは、
これらと通常の低分子液晶との混合物などの、すべての
強誘電性を示す高分子液晶を使用することができる。
【0017】前記強誘電性高分子液晶の中でも、例え
ば、カイラルスメクチックC相をとる側鎖型強誘電性高
分子液晶が好適に使用される。また、強誘電性液晶組成
物には、必要に応じて、接着剤,減粘剤,非液晶カイラ
ル化合物,色素等が含まれる。液晶層の厚さは、特に制
限されないが1〜10μmとすることが好ましく、特
に、1.5〜3μmとすることが好ましい。強誘電性液
晶ポリマーには、例えば、アクリレイト主鎖系液晶ポリ
マー、メタクリレイト主鎖系液晶ポリマー、クロロアク
リレイト主鎖系液晶ポリマー、オキシラン主鎖系液晶ポ
リマー、シロキサン主鎖系液晶ポリマー、シロキサン−
オレフィン主鎖系液晶ポリマー、エステル主鎖系液晶ポ
リマーなどが含まれる。
ば、カイラルスメクチックC相をとる側鎖型強誘電性高
分子液晶が好適に使用される。また、強誘電性液晶組成
物には、必要に応じて、接着剤,減粘剤,非液晶カイラ
ル化合物,色素等が含まれる。液晶層の厚さは、特に制
限されないが1〜10μmとすることが好ましく、特
に、1.5〜3μmとすることが好ましい。強誘電性液
晶ポリマーには、例えば、アクリレイト主鎖系液晶ポリ
マー、メタクリレイト主鎖系液晶ポリマー、クロロアク
リレイト主鎖系液晶ポリマー、オキシラン主鎖系液晶ポ
リマー、シロキサン主鎖系液晶ポリマー、シロキサン−
オレフィン主鎖系液晶ポリマー、エステル主鎖系液晶ポ
リマーなどが含まれる。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】なお、上記の強誘電性液晶ポリマーの繰り
返し単位は、側鎖の骨格がビフェニル骨格、フェニルベ
ンゾエイト骨格、ビフェニルベンゾエイト骨格、フェニ
ル4−フェニルベンゾエイト骨格で置き換えられてもよ
く、これらの骨格中のベンゼン環が、ピリミジン環、ピ
リジン環、ピリダジン環、ピラジン環、テトラジン環、
シクロヘキサン環、ジオキサン環、ジオキサボリナン環
で置き換えられてもよく、フッ素、塩素などのハロゲン
基あるいはシアノ基で置換されてもよく、1−メチルア
ルキル基、2−フルオロアルキル基、2−クロロアルキ
ル基、2−クロロ−3−メチルアルキル基、2−トリフ
ルオロメチルアルキル基、1−アルコキシカルボニルエ
チル基、2−アルコキシ−1−メチルエチル基、2−ア
ルコキシプロピル基、2−クロロ−1−メチルアルキル
基、2−アルコキシカルボニル−1−トリフルオロメチ
ルプロピル基などの光学活性基で置き換えられてもよ
く、またスペーサの長さは、メチレン鎖長が2〜30の
範囲で変化してもよい。また、上記強誘電性液晶ポリマ
ーは数平均分子量が1,000〜200,000のもの
が好ましい。強誘電性低分子液晶化合物としては、例え
ばシッフ塩基系強誘電性低分子液晶化合物、アゾ及びア
ゾキシ系強誘電性低分子液晶化合物、ビフェニル及びア
ロマティックスエステル系強誘電性低分子液晶化合物、
ハロゲン、シアノ基等の環置換基を導入した強誘電性低
分子液晶化合物、複素環を有する強誘電性低分子液晶化
合物などが挙げられる。
返し単位は、側鎖の骨格がビフェニル骨格、フェニルベ
ンゾエイト骨格、ビフェニルベンゾエイト骨格、フェニ
ル4−フェニルベンゾエイト骨格で置き換えられてもよ
く、これらの骨格中のベンゼン環が、ピリミジン環、ピ
リジン環、ピリダジン環、ピラジン環、テトラジン環、
シクロヘキサン環、ジオキサン環、ジオキサボリナン環
で置き換えられてもよく、フッ素、塩素などのハロゲン
基あるいはシアノ基で置換されてもよく、1−メチルア
ルキル基、2−フルオロアルキル基、2−クロロアルキ
ル基、2−クロロ−3−メチルアルキル基、2−トリフ
ルオロメチルアルキル基、1−アルコキシカルボニルエ
チル基、2−アルコキシ−1−メチルエチル基、2−ア
ルコキシプロピル基、2−クロロ−1−メチルアルキル
基、2−アルコキシカルボニル−1−トリフルオロメチ
ルプロピル基などの光学活性基で置き換えられてもよ
く、またスペーサの長さは、メチレン鎖長が2〜30の
範囲で変化してもよい。また、上記強誘電性液晶ポリマ
ーは数平均分子量が1,000〜200,000のもの
が好ましい。強誘電性低分子液晶化合物としては、例え
ばシッフ塩基系強誘電性低分子液晶化合物、アゾ及びア
ゾキシ系強誘電性低分子液晶化合物、ビフェニル及びア
ロマティックスエステル系強誘電性低分子液晶化合物、
ハロゲン、シアノ基等の環置換基を導入した強誘電性低
分子液晶化合物、複素環を有する強誘電性低分子液晶化
合物などが挙げられる。
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】なお、前記化合物は、強誘電性低分子液晶
化合物の代表的な化合物であり、本発明の強誘電性低分
子液晶化合物はなんら、これらの構造式に限定されるも
のではない。上記強誘電性液晶材料は、キャスト−延伸
法等で延伸製膜、又は、後述のロールコート等で塗布製
膜され、配向処理されたものであることが好ましい。
化合物の代表的な化合物であり、本発明の強誘電性低分
子液晶化合物はなんら、これらの構造式に限定されるも
のではない。上記強誘電性液晶材料は、キャスト−延伸
法等で延伸製膜、又は、後述のロールコート等で塗布製
膜され、配向処理されたものであることが好ましい。
【0028】次に、このフレキシブルブラインドの動作
について説明する。このフレキシブルブラインドは、自
動車の運転席等に配設された送信部からの無線信号をア
ンテナ2で受信し、この信号にもとづいてICチップ3
がブラインド本体1の液晶素子を駆動して、遮光度を調
節するものである。
について説明する。このフレキシブルブラインドは、自
動車の運転席等に配設された送信部からの無線信号をア
ンテナ2で受信し、この信号にもとづいてICチップ3
がブラインド本体1の液晶素子を駆動して、遮光度を調
節するものである。
【0029】ここで、本実施例のフレキシブルブライン
ドは、ブラインド本体1を強誘電性高分子液晶を含む液
晶材を樹脂基板で挾持した液晶素子により形成したの
で、十分な大面積に形成することができ、しかも耐衝撃
性に優れて安全性が高く、その上、曲面にも良好に対応
できる良好な可撓性を有し、かつ消費電力も小さいもの
である。
ドは、ブラインド本体1を強誘電性高分子液晶を含む液
晶材を樹脂基板で挾持した液晶素子により形成したの
で、十分な大面積に形成することができ、しかも耐衝撃
性に優れて安全性が高く、その上、曲面にも良好に対応
できる良好な可撓性を有し、かつ消費電力も小さいもの
である。
【0030】すなわち、強誘電性高分子液晶を含む液晶
材を樹脂基板に挾持した液晶素子の持つ 曲げることができ、しかも湾曲させても液晶材の分子
配向性が乱れない、 大面積に形成することができ、しかも大面積に形成し
ても液晶の配向が不均一になるようなことがない、 衝撃により割れるようなことがなく、安全性に優れる
上、薄くて軽量である、 メモリー性が良好で消費電力が小さい、 といった特徴を有効に生かし、ブラインドとして要求さ
れる大面積,安全性,可撓性,省電力化を達成したもの
である。
材を樹脂基板に挾持した液晶素子の持つ 曲げることができ、しかも湾曲させても液晶材の分子
配向性が乱れない、 大面積に形成することができ、しかも大面積に形成し
ても液晶の配向が不均一になるようなことがない、 衝撃により割れるようなことがなく、安全性に優れる
上、薄くて軽量である、 メモリー性が良好で消費電力が小さい、 といった特徴を有効に生かし、ブラインドとして要求さ
れる大面積,安全性,可撓性,省電力化を達成したもの
である。
【0031】なお、本発明のフレキシブルブラインド
は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば上記
実施例では無線信号により遮光度を変化させるように構
成したが、これを有線信号により行なうようにすること
もできる。また、単に遮光性を目的とするばかりでな
く、液晶素子に文字や絵図などを表示するようにするこ
とも可能である。さらに、その他の構成についても本発
明の要旨を逸脱しない限り種々変更して差支えない。
は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば上記
実施例では無線信号により遮光度を変化させるように構
成したが、これを有線信号により行なうようにすること
もできる。また、単に遮光性を目的とするばかりでな
く、液晶素子に文字や絵図などを表示するようにするこ
とも可能である。さらに、その他の構成についても本発
明の要旨を逸脱しない限り種々変更して差支えない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフレキシ
ブルブラインドは、ブラインドとして十分な大面積に形
成することができ、しかも耐衝撃性に優れて安全性が高
く、その上、曲面にも良好に対応できる良好な可撓性を
有し、かつ消費電力も小さいものである。
ブルブラインドは、ブラインドとして十分な大面積に形
成することができ、しかも耐衝撃性に優れて安全性が高
く、その上、曲面にも良好に対応できる良好な可撓性を
有し、かつ消費電力も小さいものである。
【図1】本発明の一実施例に係るフレキシブルブライン
ドの使用状態を示す斜視図である。
ドの使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1のフレキシブルブラインドの要部部分断面
図である。
図である。
【図3】図1のフレキシブルブラインドの電気構成図で
ある。
ある。
1…ブラインド本体 2…アンテナ 3…ICチップ 4…太陽電池 5…粘着剤層 7…樹脂基板 8…電極 9…液晶剤
Claims (3)
- 【請求項1】 強誘電性高分子液晶を含む液晶材を光学
的に透明な樹脂基板で挾持した液晶素子からなることを
特徴とするフレキシブルブラインド。 - 【請求項2】 基板の一側に透明な粘着剤層を設けた請
求項1記載のフレキシブルブラインド。 - 【請求項3】 電源として太陽電池を備えた請求項1又
は2記載のフレキシブルブラインド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9336492A JPH05263572A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | フレキシブルブラインド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9336492A JPH05263572A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | フレキシブルブラインド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05263572A true JPH05263572A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=14080240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9336492A Pending JPH05263572A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | フレキシブルブラインド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05263572A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006132206A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Yasuo Yamakoshi | 窓用ディスプレイ装置 |
JP2009181118A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Samsung Sdi Co Ltd | フィルム状フィルタ及びこれを備える平板表示装置 |
JP2011002733A (ja) * | 2009-06-22 | 2011-01-06 | Central Motor Co Ltd | 窓ガラス調光システム |
US11556028B2 (en) | 2016-05-24 | 2023-01-17 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Light modulating device |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP9336492A patent/JPH05263572A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006132206A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Yasuo Yamakoshi | 窓用ディスプレイ装置 |
JP2009181118A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Samsung Sdi Co Ltd | フィルム状フィルタ及びこれを備える平板表示装置 |
JP2011002733A (ja) * | 2009-06-22 | 2011-01-06 | Central Motor Co Ltd | 窓ガラス調光システム |
US11556028B2 (en) | 2016-05-24 | 2023-01-17 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Light modulating device |
US11803076B2 (en) | 2016-05-24 | 2023-10-31 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Light modulating device |
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