JPH0526353A - 耐熱ガスケツト - Google Patents

耐熱ガスケツト

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JPH0526353A
JPH0526353A JP18137891A JP18137891A JPH0526353A JP H0526353 A JPH0526353 A JP H0526353A JP 18137891 A JP18137891 A JP 18137891A JP 18137891 A JP18137891 A JP 18137891A JP H0526353 A JPH0526353 A JP H0526353A
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JP
Japan
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gasket
heat
resistant gasket
heat resistant
sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP18137891A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Hashimoto
哲 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温時の使用によって結合材が熱分解した
り、ガスケット保持体のフランジが熱変形しても、シー
ル性を確保できるようにするとともに、高圧ガスの流速
に対するガスアタック性の向上を図る。 【構成】 膨脹処理された未膨脹バーミキュライトを主
材とする熱膨脹性シート1と、多数の起立爪3をもった
金属薄板2とを積層状に結合して、耐熱ガスケットを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の排気ガスのよ
うな高温ガスを扱う機器や配管などに用いられる耐熱ガ
スケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の排気管などに使用され
る耐熱ガスケットでは、石綿板を主材とし、この石綿板
に排気ガスの流速に耐え得る強度をもたせるために金属
薄板等を積層した構造のものが多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の排
気ガスは、アイドリング時および通常走行時で、それぞ
れ400°Cおよび600°C程度であり、高速走行時
は、900°C程度にも上昇する。上記石綿板を主材と
してなる従来の耐熱ガスケットでは、石綿板が500°
C程度の温度になると、その組織の結晶水が失われはじ
め、脆化を生じるので、剥離、脱落などガスケット材と
しての必要性能を著しく低下するおそれがある。また、
上記ガスケット材が、ジョイントシートやビータシート
から構成されている場合は、有機材料を含んでいるた
め、高温になると、有機材料が分解して空隙を生じシー
ル性の劣化を招くことになる。
【0004】また、ガスケット構成材として、無機繊維
材料、たとえばセラミック繊維を使用したものも知られ
ているが、このセラミック繊維は、0.7g/cm3
度に締め付けると、繊維が折れ始めるために、形状保持
が困難となる。換言すれば、ガスケット保持体用のフラ
ンジ間に強く締付・固定することができず、したがっ
て、高温時にフランジの熱変形で隙間が生じた場合、ガ
スケットがこれに追従できず、漏洩量が増す、つまりシ
ール性が低下する欠点がある。
【0005】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、高温ガスの流速に十分に対応でき
るとともに、強く締付けなくても、熱変形に追従可能と
して高温でのシール性を有効に確保することができる耐
熱ガスケットを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る耐熱ガスケットは、膨脹処理された未
膨脹バーミキュライトを主材とする熱膨脹性シートと、
多数の起立する爪を有し、上記熱膨脹性シートに積層状
に結合される金属薄板とを備えたものである。
【0007】
【作用】上記構成の本発明の耐熱ガスケットによれば、
自動車の排気ガスなどの高温ガスの流通にともないガス
ケット保持体用フランジに熱歪が生じて、フランジ間の
隙間が増大した場合、膨脹処理された未膨脹バーミキュ
ライトを主材とする熱膨脹性シートが熱膨脹して上記隙
間を埋めるように、隙間の増大に対して追従してシール
を行なわせることができる。換言すれば、締付圧を大き
くしなくても、高温時のシール性を有効に保持させるこ
とができる。また、爪付きの金属薄板で締付圧を分散さ
せるので、上記シートの異常な変形が防止されて、シー
ル機能を有効に維持させることができるうえ、ガスアタ
ック性も高められる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1および図2はそれぞれ本発明に一実施例に
よる耐熱ガスケットを示す一部破断斜視図および断面図
である。
【0009】図1および図2において、1,1はバーミ
キュライトを主材とする熱膨脹性シートであり、上記バ
ーミキュライトは、薬液処理、たとえばリン酸水素アン
モニウムナトリウムによって膨脹処理されている。2は
ステンレス鋼板などからなる金属薄板であり、その上下
両側面には、切り起し成形によって多数の爪3が起立形
成されている。上記熱膨脹性シート1,1は上記金属薄
板2の上下両面に積層状に結合されている。
【0010】上記熱膨脹性シート1は、具体的には、上
記膨脹処理された未膨脹バーミキュライトの他に、図7
に示すように、セラミック繊維、セピオライト鉱物、タ
ルク鉱物および結合材が配合されており、その製作に
は、上記配合のものを1.0g/cm3 の密度に抄造す
る。一方、爪3を有する厚さ0.2mmの金属薄板2を
用意し、この金属薄板2の上下面に上記熱膨脹性シート
1をそれぞれ貼着して、全体として厚さが2mmの耐熱
ガスケットを作製する。
【0011】上記構成の耐熱ガスケットのシール試験装
置を図3に概略的に示す。このシール試験に供される試
料ガスケットMは、外径が93mm、内径が61mm、
厚さ(t)が2mmのリング状に成形されている。な
お、この実施例の試料ガスケットMに用いる金属薄板2
は、図4に示すように、爪3の対向間隙dが1.5m
m、上下の爪間隙Dが3mmに設定されている。一方、
上記実施例の熱膨脹シート1だけで、金属薄板2を使用
しないものを比較ガスケット(比較例)とし、さら
に、バーミキュライトの代りに白雲母を使用したシート
のみで、金属薄板2を使用しないものを比較ガスケット
(比較例)とし、さらにまた、比較例のものと同一
の配合のシートで金属薄板を挟み込んだものを比較ガス
ケット(比較例)とした。
【0012】シール試験の手順はつぎのとおりである。
図3に示すように、圧力容器11を構成する分割体12
A,12Bの各フランジ13A,13B間に上記試料ガ
スケットMを挟着し、締付ボルト14およびナット15
により、上記試料ガスケットMを厚さが1.5mmにな
るまで締め付ける。この状態で、圧力容器11内にガス
ボンベ16からN2 ガスを封入して0.5kgf/cm
2 の圧力に設定してバルブ17を閉じる。圧力ゲージ1
8により、上記圧力が0.5kgf/cm2 から0.4
kgf/cm2に低下するまでの時間を測定した。ま
た、上記フランジ13A,13Bをガスバーナ19で加
熱し、フランジ13A,13Bが700〜800℃の温
度で赤熱した状態で、上記と同様にN2 ガスを封入し、
圧力低下時間を測定した。これら両シール試験について
の結果を図7の表に示す。
【0013】この図7の表からも明らかなように、実施
例の試料ガスケットMにおいては、常温時の圧力低下時
間が比較例のものに比して著しく長くなっており、
シール性に優れたものであることが判る。また、加熱に
よる高温状態で結合材が熱分解して空隙が生じたり、あ
るいは、フランジ13A,13Bの熱歪による隙間の増
大があったりしても、熱膨脹シート1、とくに膨脹処理
されている未膨脹バーミキュライトの熱膨脹によって上
記空隙や間隙を埋めるため、締付力を大きくしなくて
も、漏洩量の増加が抑制され、優れたシール性が保たれ
る。これに対して、比較例〜のものでは、高温時に
漏洩量が増大している。とくに、比較例のように、バ
ーミキュライトの代りに白雲母を使用しているもので
は、上記フランジ13A,13Bの熱歪に追従できない
ため、漏洩量の増大が著しく、シール性能か発揮されに
くくなる。
【0014】図5および図6はそれぞれ耐ガスアタック
試験装置を概略的に示す平面図および側面図である。試
料ガスケットMを、矩形状に形成し、シム20を付設し
た上下1対の押圧板21A,21B間に介在して、ボル
ト22およびナット23により、厚さが1.5mmにな
るまで締め付ける。そして、ガスバーナ24により、上
記押圧板20,21を赤熱状態になるまで700〜80
0℃に加熱する。この状態でエアノズル25により、圧
縮エアを上記試料ガスケットMに対して、距離l(3.
8mm)を存した位置から吹き付けるとともに、幅S
(19.1mm)内で反復的にスライドさせる。このよ
うな圧縮エアの吹き付けにより、試料ガスケットMの飛
散程度を、重量の減少程度から測定した。なお、上記圧
縮エアの圧力は5.0kgf/cm2 、エアノズル25
の反復スライド速度は20サイクル/min.程度に設
定するのがよい。この耐ガスアタック試験の結果を図8
の表に示す。
【0015】この図8k表から明らかなように、比較例
のものは、ガスケットの重量が半減したのに対して、
この実施例のものでは、飛散が全く起こらず、耐ガスア
タック性に優れていることが判った。これは、金属薄板
2がガスケットMの熱膨脹性シート1の補強用として働
き、形状を保持させているからである。
【0016】なお、上記の実施例では、1対の熱膨脹性
シート1,1で金属薄板2を挟み込んだもので説明した
が、図9に示すように、1つの熱膨脹シート1を金属薄
板2に結合したり、あるいは、図10や図11に示すよ
うな複数段の積層構造を採ることも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、膨脹処理
された未膨脹バーミキュライトを主材とする熱膨脹性シ
ートと、爪付の金属薄板とを積層結合したので、高温時
に結合材が熱分解したり、ガスケット保持体のフランジ
に熱歪が生じたりしても、上記熱膨脹シートの熱膨脹に
よって隙間を埋めるように追従変形できるので、締付圧
を大きくしなくても、高温時にシール性を効果的に発揮
させることができ、さらに、金属薄板で締付圧が均等に
分散されるとともに、耐ガスアタック性の向上も図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による耐熱ガスケットを示す
一部破断斜視図である。
【図2】同耐熱ガスケットを示す側面図である。
【図3】シール試験装置を概略的に示す構成図である。
【図4】試料ガスケットの金属薄板の加工寸法の説明図
である。
【図5】耐ガスアタック試験装置を概略的に示す平面図
である。
【図6】耐ガスアタック試験装置を概略的に示す側面図
である。
【図7】シール試験結果を示す図である。
【図8】耐ガスアタック試験結果を示す図である。
【図9】熱膨脹性シートを金属薄板の一側面だけに積層
した耐熱ガスケットを示す断面図である。
【図10】熱膨脹シートと金属薄板を複数段に積層結合
した耐熱ガスケットを示す断面図である。
【図11】熱膨脹シートと金属薄板を複数段に積層結合
した別の耐熱ガスケットを示す断面図である。
【符号の説明】
1 熱膨脹性シート 2 金属薄板 3 爪

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 膨脹処理された未膨脹バーミキュライト
    を主材とする熱膨脹性シートと、多数の起立する爪を有
    し、上記熱膨脹性シートに積層状に結合される金属薄板
    とを備えたことを特徴とする耐熱ガスケット。
JP18137891A 1991-07-23 1991-07-23 耐熱ガスケツト Pending JPH0526353A (ja)

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JP18137891A Pending JPH0526353A (ja) 1991-07-23 1991-07-23 耐熱ガスケツト

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0774604A1 (de) * 1995-11-17 1997-05-21 Bamberger Kaliko GmbH Flachdichtungsmaterialien
JP2013023507A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Nippon Pillar Packing Co Ltd シートガスケット

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