JPH05262621A - エアゾール組成物 - Google Patents

エアゾール組成物

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JPH05262621A
JPH05262621A JP6581392A JP6581392A JPH05262621A JP H05262621 A JPH05262621 A JP H05262621A JP 6581392 A JP6581392 A JP 6581392A JP 6581392 A JP6581392 A JP 6581392A JP H05262621 A JPH05262621 A JP H05262621A
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JP
Japan
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aerosol composition
acid
gas
alcohol
compound
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Application number
JP6581392A
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English (en)
Inventor
Yuichi Nishida
勇一 西田
Naomi Otsuka
直美 大塚
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアゾール組成物中に含まれる低級アルコー
ルの含有量が高い場合であっても、燃焼性が低く、高い
安全性を有し、しかも有効成分である細胞賦活化合物の
有効性をも向上させた細胞賦活化合物配合エアゾール組
成物を提供する。 【構成】 ヒドロキシプロピルセルロース0.01〜3
0重量%と養育毛活性を有する化合物を含有する低級ア
ルコール性原液及び可燃性ガスを含むことを特徴とする
エアゾール組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細胞賦活活性を有する
化合物を含有する低級アルコール性原液及び可燃性ガス
を含むエアゾール組成物に関する。更に詳しくは、細胞
賦活活性を有する化合物として養育毛活性を有する化合
物を含有するエアゾール組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、低級アルコールにビタミン
類、アミノ酸類、脂肪酸類等の細胞賦活活性を有する化
合物を配合し、これを可燃性ガスでエアゾールにしたエ
アゾール組成物が知られている。かかるエアゾール組成
物では、細胞賦活活性を有する化合物(以下、細胞賦活
化合物という)を安定に配合するために、エアゾール中
の低級アルコール量を多くする必要がある。しかしなが
ら、アルコール量を多くすればするほど、エアゾール組
成物は高い燃焼性を有し、何らかの原因で着火した場合
に火炎長が長くなり、きわめて危険である。特に、アル
コール含量が90%を越える場合には不燃性ガスを用い
ても高い燃焼性を示す場合があり、安全上大きな問題で
ある。また、アルコール含量を高くすると噴射部位で液
ダレが生じ、エアゾール組成物を人体の特に頭部に適用
する場合には、これが目に入るという問題も生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エアゾール
組成物中に含まれる低級アルコールの含有量が高い場合
であっても、燃焼性が低く高い安全性を有し、しかも有
効成分である細胞賦活化合物の有効性をも向上させた細
胞賦活化合物配合エアゾール組成物を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決すべく、鋭意検討した結果、低級アルコール性
原液及び可燃性ガスを含むエアゾール組成物にヒドロキ
シプロピルセルロースを一定量配合すれば、低級アルコ
ールの含有量が高い場合でも高い燃焼性を示さないエア
ゾール組成物を提供できることを見出した。即ち、本発
明は、ヒドロキシプロピルセルロース0.01〜30重
量%と細胞賦活化合物を含有する低級アルコール性原液
及び可燃性ガスを含むことを特徴とするエアゾール組成
物の発明である。
【0005】本発明のエアゾール組成物に配合するヒド
ロキシプロピルセルロースは、使用する低級アルコール
に溶解し、かつ、エアゾール組成物の燃焼性を抑制でき
るものであれば特に限定されないが、分子量が、3万〜
200万、好ましくは10万〜150万であり、アルキ
ル基の置換度は、10〜100%、好ましくは50%以
上のものがよい。特に、分子量が10万〜120万、ア
ルキル置換度が60〜80%であるヒドロキシプロピル
セルロースが好ましい。ヒドロキシプロピルセルロース
は、日本薬局方に収載されており、医薬品錠剤、丸剤、
顆粒剤等の湿式及び乾式の結合剤に、化粧品では粘度調
整、乳化安定などの目的で各種のクリーム、ローショ
ン、乳液、シャンプー等に使用されている。ヒドロキシ
プロピルセルロースの配合量は、エアゾール組成物の原
液中0.01〜30重量%、特に0.05〜5重量%が
好ましい。ヒドロキシプロピルセルロースの配合量が原
液中0.01重量%未満では配合の効果が少なく、30
重量%を越えるとヒドロキシプロピルセルロースの溶解
が非常に困難になるからである。
【0006】本発明のエアゾール組成物に使用する低級
アルコールとしては、エタノール、n−プロピルアルコ
ールまたはイソプロピルアルコールが挙げられ、エタノ
ールが好ましい。かかる低級アルコールの配合量は、エ
アゾール組成物の原液中に30重量%以上を配合したも
のが好ましい。本発明のエアゾール組成物には、多様な
細胞賦活化合物を配合することができ、その種類によっ
て、養育毛剤、ヘアトニック、スカルプトニック、スカ
ルプローション、ヘアリキッド、ヘアローション、スカ
ルプトニック、フェイスローション、ギディローショ
ン、ボディローション、入浴剤、化粧水、制汗剤、紫外
線防止剤等の各種化粧料、医薬部外品、医薬品として利
用できる。代表的な細胞賦活化合物として、養育毛活性
を有する化合物を挙げることができる。養育毛活性を有
する化合物としては、奇数炭素鎖長を有する脂肪酸また
は奇数炭素鎖長を有するアルコールまたはそれらの誘導
体が特に好ましい。ここで、奇数炭素鎖とは、炭素鎖を
構成する炭素原子の数が奇数のものを意味し、脂肪酸ま
たはその誘導体のカルボニル炭素も炭素鎖を構成する炭
素原子に含まれる。また、かかる奇数炭素鎖は、飽和で
あっても1またはそれ以上の不飽和結合を含んだもので
あってもよい。
【0007】奇数炭素鎖長を有する脂肪酸としては、炭
素原子数が好ましくは9個以上、さらに好ましくは11
〜25個である脂肪酸が挙げられ、例えばノナン酸、ウ
ンデカン酸、トリデカン酸、ペンタデカン酸、ヘプタデ
カン酸、ノナデカン酸、ヘンエイコサン酸、トリコサン
酸、並びにペンタコサン酸等を挙げることができる。ま
た、奇数炭素鎖長を有する脂肪酸の誘導体としては、以
下に示すものが挙げられる。 (イ)式〔I〕または〔II〕で示されるモノグリセライ
ド、
【0008】
【化1】
【0009】(式中、R1 COは奇数の炭素直鎖を表わ
す。) (ロ)式〔III 〕または〔IV〕で示されるジグリセライ
ド、
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R2 CO及びR3 COは炭素直鎖
である。但し、R2 CO及びR3 COのうち少なくとも
一つは奇数の炭素直鎖であり、いずれも奇数の炭素直鎖
である場合が特に好ましい。) (ハ)式〔V〕で示されるトリグリセライド、
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R4 CO、R5 CO及びR6 CO
は炭素直鎖である。但し、R4 CO、R5 CO及びR6
COのうち少なくとも一つは奇数の炭素直鎖であり、い
ずれも奇数の炭素直鎖である場合が特に好ましい。) (ニ)式〔VI〕で示される脂肪酸塩、 (R1 COO)n M 〔VI〕 〔式中、Mはアンモニア、有機アミンまたは金属原子
(ナトリウム、カリウム、リチウム等)を表し、nはM
の価数と同じ整数を表わす。R1 COは前記と同様の意
味を有する。〕 (ホ)式〔VII 〕で表わされるエステル、 R1 COOR7 〔VII 〕 〔式中、R7 は1価のアルコール(メタノール、エタノ
ール等)残基若しくは2価のアルコール残基、ポリオキ
シエチレン残基、ソルビタン残基、またはショ糖残基を
表わす。R1 COは前記と同様の意味を有する。〕
【0014】(ヘ)式〔VIII〕で表わされる第1アミ
ド、 R1 CONR8 9 〔VIII〕 (式中、R8 及びR9 は水素または人体に悪影響を与え
ない有機基を表わし、R1 COは前記と同様の意味を有
する。) (ト)式〔IX〕で表わされる第2アミド、 R10CON(R8 )COR11 〔IX〕 (式中、R10及びR11は人体に悪影響を与えない有機基
を表し、R8 は前記と同様の意味を有する。但し、R10
CO及びR11COのうち少なくとも一つは奇数の炭素直
鎖であり、いずれも奇数の炭素直鎖である場合が特に好
ましい。) (チ)式〔X〕で表わされる第三アミド、 R12CON(COR13)COR14 〔X〕 (式中、R12、R13及びR14は人体に悪影響を与えない
有機基を表す。但し、R12CO、R13CO及びR14CO
のうち少なくとも一つは奇数の炭素直鎖であり、いずれ
も奇数の炭素直鎖である場合が特に好ましい。) (リ)式〔XI〕で表わされる第三アミド、 MOCOR15COOM 〔XI〕 (式中、R15は奇数の炭素直鎖を表わし、Mは前記と同
様の意味を有する。) (ヌ)式〔XII 〕で表わされるステロールエステル、
【0015】
【化4】
【0016】(式中、R1 COは前記と同様の意味を有
する。) (ル)式〔XIII〕で表わされるリン脂質、
【0017】
【化5】
【0018】(式中、R16及びR17は有機鎖を表す。但
し、R16CO及びR17COのうち少なくとも一つは奇数
の炭素直鎖であり、いずれも奇数の炭素直鎖である場合
が特に好ましい。Xはコリン残基、エタノールアミン残
基、セリン残基、またはイノシトール残基を表わす。X
がコリン残基のときはフォスファチジルコリン、エタノ
ールアミン残基のときはフォスファチジルエタノールア
ミン、セリン残基のときはフォスファリジルセリン、イ
ノシトール残基のときはフォスファチジルイノシトール
となる。) (ヲ)式〔XIV 〕で表わされるフォスファチジン酸、
【0019】
【化6】
【0020】(式中、R16及びR17は前記と同様の意味
を有する。) (ワ)下記一般式〔XV〕で表わされるスフィンゴ脂質、 CH3(CH2)12CH=CH-CH(OH)-CH(NHCOR1)-O-X' 〔XV〕 〔式中、X’は糖残基、リン酸残基またはアミン残基
(コリン、エタノールアミン等)を表わし、R1 COは
前記と同様の意味を有する。〕一方、奇数炭素鎖長を有
するアルコールは、低級アルコールでも高級アルコール
でもよく、第一級、第二級、並びに第三級のいずれであ
ってもよい。好ましい奇数炭素鎖長を有するアルコール
の例としては、n−プロピルアルコール、n−アミルア
ルコール、n−ヘプチルアルコール、n−ノニルアルコ
ール、n−ウンデシルアルコール、n−トリデシルアル
コール、n−ペンタデシルアルコール、n−ヘプタデシ
ルアルコール、n−ノナデシルアルコール、n−ウンエ
イコシルアルコール、n−トリコシルアルコール及びn
−ペンタコシルアルコールを挙げることができる。
【0021】更に、養育毛活性を有する奇数炭素鎖長を
有するアルコール誘導体の代表的なものとして、奇数炭
素鎖長を有するアルコールから誘導されたエステル及び
エーテルを挙げることができる。好ましいエステルとし
ては、かかるアルコールと、脂肪族カルボン酸(特に炭
素数2〜24のものが好ましい)、コハク酸、クエン
酸、フマル酸、乳酸、ピルビン酸、リンゴ酸またはオキ
ザロ酢酸の如き有機酸、及びリン酸のような無機酸との
エステルを挙げることができる。一方、好ましいエーテ
ルとしては、かかるアルコールと、脂肪族一価アルコー
ル(炭素数2〜24のものが特に好ましい);グリセリ
ン、ポリグリセリン、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブタンジオールの如き多価アルコール;ブ
ドウ糖、リボース、ガラクトース、アラビノース、マン
ノース、キシロース、ソルビトール、マンニトールの如
き糖とのエーテルを挙げることができる。多価アルコー
ルとのエーテルの場合、例えば、グリセリンのジ−また
はトリ−奇数炭素鎖長アルコキシドのように、1分子内
に2以上の奇数炭素鎖長アルコール残基を含んでいても
よい。なお、本発明の養育毛活性を有する奇数炭素鎖長
アルコール誘導体は、人体に悪影響を与えなければ、上
述した奇数炭素鎖長アルコールの残基を含んでいる如何
なる誘導体であってもよい。従って、上述のエステルに
おける酸残基、及びエーテルにおける他のアルコール残
基、糖残基は種々の置換基で置換されていてもよい。
【0022】本発明のエアゾール組成物に使用できる、
他の細胞賦活化合物としては、例えば、ビタミン類(レ
チノール、レチナール、ビタミンA1 酸、ビタミンA1
酸エステル、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノー
ル、α−カロチン、β−カロチン、γ−カロチン、リコ
ペン、チアミン硝酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンジス
ルフィド化合物、リボフラビン、フラビンヌクレオチ
ド、フラビンテトラブチレート、リボフラビンテトラニ
コチネート、塩酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、
塩酸ピリドキサミン、シアノコバラミン、ニコチン酸、
ニコチン酸アミド、パントテン酸、パントテン酸塩、パ
ントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、
ビオチン、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、アスコ
ルビン酸エステル、ビタミンD類、トコフェロール、酢
酸トコフェロール、ユビキノン、プラストキノン、ビタ
ミンK類等)、コリン、必須脂肪酸(リノール酸、リノ
レン酸、アラキドン酸)、エイコサトリエン酸、女性ホ
ルモン、副腎皮質ホルモン、抗高血圧剤(ミノキシジ
ル、ジアゾキサイド等)、TCA回路関連物質(c−A
MP、コハク酸、クエン酸、ATP、FAD、NAD、
NADP、L−リンゴ酸、メチルマロニルCoA、フマ
ル酸、サクシニルCoA、コエンザイムA、GDP、G
TP、ADP、AMP、オキザロ酢酸、アセチルCoA
等)、植物抽出物(ヒノキチオール、チョウジ抽出物、
アロエ抽出物、カンゾウ抽出物、サンショウ抽出物、ア
カヤジオウ抽出物、センブリ抽出液、ホップ抽出液、ロ
ーズマリー抽出液、セージ抽出液、タイム抽出液、人参
抽出液等)及び合成薬効成分(塩化カプロニウム等)を
挙げることができる。
【0023】以上の細胞賦活化合物の配合量は、細胞賦
活化合物の種類及び使用目的に応じて適宜決定される
が、一般にはエアゾール組成物の原液中0.0001〜
50重量%、好ましくは0.001〜10重量%であ
る。本発明のエアゾール組成物には、使用目的に応じ
て、上記成分以外の任意の成分を配合することができ
る。そのような成分としては、例えば、精製水、多価ア
ルコール、界面活性剤、油脂類、エステル油、アミノ酸
類、抗炎症剤、角質溶解剤、色材、香料、紫外線吸収剤
等を挙げることができる。なお、本発明のエアゾール組
成物の細胞賦活化合物が養育毛活性を有する化合物であ
る場合は、低級アルコールとしてエタノールを使用し、
分子量3万〜200万、置換度10〜100%のヒドロ
キシプロピルセルロースをエアゾール組成物の原液中
0.01〜30重量%の量で配合し、養育毛活性を有す
る化合物を原液中0.1〜10重量%の量で配合するの
が好ましい。
【0024】また、本発明のエアゾール組成物に使用で
きる可燃性ガスとしては、ブタン、プロパン、イソブタ
ン、液化石油ガス、ジメチルエーテルを挙げることがで
きる。特にジメチルエーテルと液化石油ガスを適度に混
合したものが好ましい。かかる可燃性ガスの配合量は、
エアゾール組成物全量を基準として5〜70重量%が好
ましく、特に7〜30重量%が好ましい。更に、一部に
窒素ガス等の不燃性ガスを圧縮ガスとして含有すること
ができる。この不燃性ガスを併用することによってスプ
レーパターンが顕著に収束し、本発明の目的を一層確実
に達成することができる。この場合、圧縮ガスの充填量
は、内圧が3〜7.5kg/cm2(ゲージ圧)になるように
適宜選択される。
【0025】本発明のエアゾール組成物は、例えば、以
下のようにして調製される。まず、低級アルコールに細
胞賦活化合物、ヒドロキシプロピルセルロース及びその
他の成分を配合して原液を調製する。低級アルコールの
配合量は、エアゾール組成物の原液中30〜99.9重
量%が好ましい。原液中に精製水を加える場合、その含
量は、0.1〜99.0重量%、特に0.5〜10%が
好ましい。次いで、この原液をエアゾール用容器に可燃
性ガスとともに充填する。
【0026】
【実施例】以下の実施例に記載した各成分の配合量の単
位は、特に指定した場合を除き重量%である。引火性試験方法 (1) 24〜26℃の恒温水槽に30分間漬けて内容物の
温度を24〜26℃にしたエアゾール組成物試料の噴射
口を試験装置のバーナーより15cmの位置に置く。 (2) バーナーの火炎の長さを4.5cm以上5.5以下に
調節し、バーナーの高さを噴射された内容物の下部がバ
ーナーの火炎の上部 1/3 を通過する様に調節する。 (3) 測定者は、火炎の側面から1.5m 離れ、予測され
る炎の突端と末端に位置して目の高さを噴射口を通る水
平面に置く。 (4) 噴射ボタンを押して一番良く噴射する状態で噴射し
(ジェットスプレー用ボタン使用バルブ,ステム径0.
3φ使用)、3秒後の火炎の突端と末端を鉛直に下して
火炎の水平距離を火炎長として測定値(単位cm)を整数
位まで求める。 (5) 逆炎がかかるときは、その長さを加算する。 (6) 火炎長を3回繰り返して測定し、3回の測定値の平
均値を少数第1位まで算出し、四捨五入した整数値を引
火性試験値とする。 この様にして得られた引火性試験値から以下のように評
価した。
【0027】
【外1】
【0028】液ダレ性試験 人工皮膚(10cm×10cm)を40°に傾け、水平面か
ら1g噴射(ジェットスプレー用ボタンバルブ,ステム
径0.3φ使用)して、噴射後噴射点から5秒間で流れ落
ちた原液の先端の長さを測定して評価した。 液ダレ性試験の評価基準 ◎ 2cm未満 ○ 2cm以上5cm未満 × 5cm以上
【0029】実施例1〜5 ヒドロキシプロピルセルロースを種々の量で配合したエ
アゾール組成物を調製し、引火性を評価した。比較例
1、2 ヒドロキシプロピルセルロースの代わりにヒドロキシメ
チルセルロース、ヒドロキシメチルプロピルセルロース
を配合したエアゾール組成物を調製し、引火性を評価し
た。実施例1〜5及び比較例1、2の結果を表1にまと
めた。尚、実施例5のエアゾール組成物の内圧は6kg/
cm2(ゲージ圧)であった。
【0030】
【表1】
【0031】実施例6〜11 種々の可燃性ガスを配合したエアゾール組成物を調製
し、引火性及び液ダレ性を評価した。比較例3 ヒドロキシプロピルセルロースの代わりにカチオン化セ
ルロースを配合したエアゾール組成物を調製し、引火性
及び液ダレ性を評価した。実施例6〜11及び比較例3
の結果を表2にまとめた。
【0032】
【表2】
【0033】実施例12〜18 原液と可燃性ガスの割合を種々変化させて配合したエア
ゾール組成物を調製し、引火性及び液ダレ性を評価し
た。結果を表3にまとめた。
【0034】
【表3】 表 3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実 施 例 組 成 12 13 14 15 16 17 18 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━原液 トリデカン酸 3 3 3 3 3 3 3 グリセリド 酢酸トコフェロール 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 センブリ抽出液 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 パントテニルエチル 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 エーテル ヒドロキシプロピル 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 セルロース(分子量 115万、置換度60%) ソルビタンモノ 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 ラウレート エチルアルコール 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部可燃性ガス 液化石油ガス 80 80 80 80 80 80 80 ジメチルエーテル 20 20 20 20 20 20 20原液/ガス 98/2 95/5 90/10 80/20 70/30 60/40 50/50引火性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎液ダレ性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0035】実施例19〜25 原液中の精製水の割合を種々変化させて配合したエアゾ
ール組成物を調製し、引火性及び液ダレ性を評価した。
結果を表4にまとめた。
【0036】
【表4】 表 4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実 施 例 組 成 19 20 21 22 23 24 25 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━原液 1,3 −ジアセチル 5 5 5 5 5 5 5 プロパン−2−イ ルウンデカネート 酢酸トコフェロール 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 センブリ抽出液 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 パントテニルエチル 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 エーテル ヒドロキシプロピル 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 セルロース(分子量 115万、置換度99%) 精製水 50 40 30 20 10 5 1 ソルビタンモノ 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 ラウレート エチルアルコール 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部可燃性ガス 液化石油ガス 80 80 80 80 80 80 80 ジメチルエーテル 20 20 20 20 20 20 20原液/ガス 90/10 90/10 90/10 90/10 90/10 90/10 90/10引火性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎液ダレ性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0037】実施例26〜31、比較例4 分子量の異なるヒドロキシプロピルセルロースを配合し
たエアゾール組成物を調製し、引火性及び液ダレ性を評
価した。結果を表5にまとめた。
【0038】
【表5】 表 5 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実 施 例 比較例 組 成 26 27 28 29 30 31 4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━原液 ペンタデカン酸 2 2 2 2 2 2 2 グリセリド 酢酸トコフェ 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 ロール センブリ抽出液 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 パントテニル 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 エチルエーテル ヒドロキシプ 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 0.5 0.5 4.0 ロピルセ 分子量 5万 20万 50万 80万 200万 25万 115万 1万 ルロース 置換度70% 70% 70% 70% 70% 70% 70% 70% ソルビタンモノ 3 3 3 3 3 3 3 ラウレート エチル 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部 アルコール可燃性ガス 液化石油ガス 80 80 80 80 80 80 80 ジメチル 20 20 20 20 20 20 20 エーテル原始/ガス 90/10 90/10 90/10 90/10 90/10 90/10 90/10引火性 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ×液ダレ性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ × ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0039】実施例32〜34、比較例5〜7 種々のヒドロキシアルキルセルロースを配合したエアゾ
ール組成物を調製し、引火性及び液ダレ性を評価した。
結果を表6にまとめた。
【0040】
【表6】 表 6 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実 施 例 比 較 例 組 成 32 33 34 5 6 7 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━原液 1,3 −ジアセチル 1 1 1 1 1 1 プロパン−2− イルウンデカネート 酢酸トコフェロール 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 センブリ抽出液 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 パントテニルエチル 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 エーテル ヒドロキシプロピル 1 0.5 0.5 セルロース(分子量25万、置換度80%) ヒドロキシエチル 1 セルロース ヒドロキシメチル 0.5 1 セルロース ヒドロキシメチル 0.5 1 プロピルセルロース 精製水 20 20 エチルアルコール 残部 残部 残部 残部 残部 残部可燃性ガス 液化石油ガス 80 80 80 80 80 80 ジメチルエーテル 20 20 20 20 20 20原液/ガス 70/30 80/20 90/10 98/2 60/40 50/50 引火性 ◎ ○ ○ × × ×液ダレ性 ○ ○ ○ × × × ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0041】実施例35 (育毛スプレー:専用ノズル付) (原液) ペンタデカン酸プロピレングリコールエステル 0.5 エル−メントール 0.1 コハク酸 0.1 ビオチン 0.01 エチニルエストラジオール 0.001 ビタミンB2 0.3 グリチルレチン酸 0.4 エチルアルコール 残部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 100.0 (可燃性ガス) 液化石油ガス 50 HFC 134a 30 ジメチルエーテル 19 N2 ガス 1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 100 原液/ガス=90/10
【0042】実施例36 (全身用スプレー) (原液) ペンタデカン酸 0.5 ヘプタデカン酸イソプロピル 1.0 トリデカン酸トコフェロール 0.01 オクトピロックス 0.3 グリチルレチン酸 0.2 ビタミンB12 0.001 ペンタデカン酸グリセリド 0.5 リン脂質 0.5 リンゴ酸 0.01 クエン酸 0.01 c−AMP 0.2 ATP 0.02 パルソールA 1.0 ジヒドロキシベンゾフェノン 1.0 メチルパラベン 0.13 プロピルパラベン 0.15 POE(40)硬化ヒマシ油 5.0 エタノール 30 精製水 残部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 100.0
【0043】 (ガス) プロパン 80 ブタン 10 ジメチルエーテル 10 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 100 原液/ガス=80/20
【0044】
【効果】本発明のエアゾール組成物によれば、ヒドロキ
シプロピルセルロースを所定の量で配合することによ
り、可燃性ガスを使用しても火炎長を抑えて安全性を高
めることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシプロピルセルロース0.01
    〜30重量%と細胞賦活活性を有する化合物を含有する
    低級アルコール性原液及び可燃性ガスを含むことを特徴
    とするエアゾール組成物。
  2. 【請求項2】 不燃性ガスを更に含むことを特徴とする
    請求項1記載のエアゾール組成物。
  3. 【請求項3】 細胞賦活活性を有する化合物が養育毛活
    性を有する化合物であることを特徴とする請求項1記載
    の組成物。
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