JP7270374B2 - 外用組成物 - Google Patents
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Description
項1. (A)アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種と、(B)ウフェナマートとを含有することを特徴とする、外用組成物。
項2. 前記(A)成分が、アスコルビン酸、アスコルビン酸グルコシド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルからなる群より選択される少なくとも1種である、項1に記載の外用組成物。
項3. 前記(A)成分1重量部当たり、前記(B)成分が0.1~500重量部の比率で含まれる、項1又は2に記載の外用組成物。
項4. (C)水をさらに含有する、項1~3のいずれかに記載の外用組成物。
項5. 乳化組成物である、項4に記載の外用組成物。
項6. (A)アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含む外用組成物において、前記(A)成分と共に(B)ウフェナマートを配合することを特徴とする、外用組成物の変色抑制方法。
本発明の外用組成物は、(A)アスコルビン酸類(以下、「(A)成分」とも記載する)と、(B)ウフェナマート(以下、「(B)成分」とも記載する)とを含有することを特徴とする。以下、本発明の外用組成物について詳述する。
本発明の外用組成物は、(A)成分として、アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種のアスコルビン酸類を含む。アスコルビン酸類は、抗酸化剤として公知の成分である。アスコルビン酸類は外用組成物中で不安定であるため、外用組成物の高温保存により変色を招来するが、本発明の外用組成物においては、高温保存による変色を抑制する優れた保存安定性が得られる。
本発明の外用組成物は、(B)成分としてウフェナマートを含有する。ウフェナマートは、フルフェナム酸ブチルとも称され、脂溶性の非ステロイド性抗炎症薬として公知の成分である。アスコルビン酸類を含む外用組成物はアスコルビン酸類の不安定性により高温保存後の変色を招来するが、本発明の外用組成物によると、ウフェナマートを配合することによって、アスコルビン酸類を含んでいながらも高温保存後の変色を抑制する優れた保存安定性が得られる。
本発明の外用組成物は、水(以下、「(C)成分」とも記載する)を含有することができる。アスコルビン酸類は、特に水存在下において不安定性であるため、水存在下での高温保存後の変色が一層顕著となるが、本発明の外用組成物によると、水を含んでいても、効果的に高温保存後の変色を抑制する優れた保存安定性が得られる。
本発明の外用組成物は、さらに、油分(以下、「(D)成分」とも記載する)を含有することができる。(D)成分は、製剤形態等に応じて適宜使用することができ、例えば、本発明の外用組成物が乳化組成物である場合の油相として、又は、本発明の外用組成物が油性ゲル状組成物である場合の基剤として使用される。
本発明の外用組成物は、さらに、界面活性剤(以下、「(E)成分」とも記載する)を含む。(E)成分は製剤形態等に応じて適宜使用することができ、例えば、本発明の外用組成物が乳化組成物である場合は、乳化状態とするために使用される。界面活性剤としては、薬学的又は香粧学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、好ましくはノニオン性界面活性剤が挙げられる。
本発明の外用組成物は、前述する成分の他に、必要に応じて、通常使用される他の添加剤が含まれていてもよい。このような添加剤としては、例えば、多価アルコール、増粘剤、pH調節剤、緩衝剤、可溶化剤、キレート剤、防腐剤、保存剤、酸化防止剤、安定化剤、香料、着色料等が挙げられる。
本発明の外用組成物の製剤形態については特に制限されず、例えば、水性液状組成物、水性ゲル状組成物、油性ゲル状組成物、乳化組成物等が挙げられる。アスコルビン酸類は、特に水存在下において不安定であるため、水存在下での高温保存後の変色が一層顕著となるが、本発明の外用組成物においては、水を含んでいても、効果的に高温保存後の変色を抑制する優れた保存安定性が得られる。このような本発明の効果を鑑みれば、本発明の外用組成物の好ましい製剤形態としては、水性液状組成物、水性ゲル状組成物、乳化組成物が挙げられ、より好ましくは、乳化組成物が挙げられる。本発明の外用組成物が乳化組成物である場合の乳化タイプについては、水中油型又は油中水型のいずれであってもよいが、上記本発明の効果を鑑みれば、好ましい乳化タイプとしては、水の含有量が比較的多い水中油型が挙げられる。
本発明の外用組成物は、製剤形態に応じて、公知の製剤化手法に従って製造することができる。例えば、本発明の外用組成物の製造方法としては、上記(A)成分及び(B)成分、必要に応じて配合される(C)成分、(D)成分、(E)成分、上記他の薬効成分、添加剤等を所望量混合することにより調製される。本発明の外用組成物が乳化組成物である場合は、乳化タイプに応じて、公知の乳化製剤の製剤化手法に従って製造することができる。例えば、乳化組成物である場合の本発明の外用組成物の製造方法としては、含有させる成分を水溶性成分と油性成分に分けて、水溶性成分を含む水相と、油性成分を含む油相とを調製し、これらを公知の手法に従って乳化させる方法が挙げられる。乳化を加熱条件下(例えば40℃以上、好ましくは65℃以上)で行う場合は、(A)成分以外の成分を含む乳化物を予め調製して冷却(例えば40℃未満、好ましくは35℃以下)し、冷却した乳化物に、(A)成分を含む水相を混合することで調製することができる。
上述するように、アスコルビン酸類を含む外用組成物において、ウフェナマートは、高温保存後における優れた変色抑制性を発現させる。従って、本発明は、更に、(A)アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含む外用組成物において、前記(A)成分と共に(B)ウフェナマートを配合することを特徴とする、外用組成物の変色抑制方法を提供する。本発明の変色抑制方法において、変色抑制とは、高温保存後において外用組成物の変色を抑制することをいう。
表1~表4に示す外用組成物を調製した。具体的には、表1~4に示す(I)の各成分を70℃で加熱混合し、固形分を溶解させた混合物を、(II)の各成分を70℃で加熱混合、固形分を溶解させた混合物に加え、ホモミキサーを用いて乳化させ、撹拌しながら35℃まで冷却した。冷却した乳化物に、(III)の各成分の混合物を加え、撹拌することにより、クリーム状の水中油型乳化組成物である外用組成物を製造した。
○:変色が認められなかった。
△:変色が認められた。
×:著しい変色が認められた。
Claims (6)
- (A)アスコルビン酸、アスコルビン酸アルキルエステル、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸グルコシド、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種と、(B)ウフェナマートとを含有することを特徴とする、外用組成物。
- 前記(A)成分が、アスコルビン酸、アスコルビン酸グルコシド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の外用組成物。
- 前記(A)成分1重量部当たり、前記(B)成分が0.1~500重量部の比率で含まれる、請求項1又は2に記載の外用組成物。
- (C)水をさらに含有する、請求項1~3のいずれかに記載の外用組成物。
- 乳化組成物である、請求項4に記載の外用組成物。
- (A)アスコルビン酸、アスコルビン酸アルキルエステル、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸グルコシド、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含む外用組成物において、前記(A)成分と共に(B)ウフェナマートを配合することを特徴とする、外用組成物の変色抑制方法。
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