JPH05262283A - 船体の横傾斜自動矯正装置 - Google Patents

船体の横傾斜自動矯正装置

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JPH05262283A
JPH05262283A JP9384192A JP9384192A JPH05262283A JP H05262283 A JPH05262283 A JP H05262283A JP 9384192 A JP9384192 A JP 9384192A JP 9384192 A JP9384192 A JP 9384192A JP H05262283 A JPH05262283 A JP H05262283A
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JP
Japan
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cargo
water bag
hull
ship
inclination
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JP9384192A
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Hideyuki Tanaka
英行 田中
Tadashi Miyagawa
正 宮川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B43/00Improving safety of vessels, e.g. damage control, not otherwise provided for
    • B63B43/02Improving safety of vessels, e.g. damage control, not otherwise provided for reducing risk of capsizing or sinking
    • B63B43/04Improving safety of vessels, e.g. damage control, not otherwise provided for reducing risk of capsizing or sinking by improving stability
    • B63B2043/042Improving safety of vessels, e.g. damage control, not otherwise provided for reducing risk of capsizing or sinking by improving stability using outboard booms supporting ballast, other than solid ballast or persons, e.g. carrying water-filled bags

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  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷役作業に伴うカーゴの移動にもかかわら
ず、船体の横傾斜及びその横揺れの発生を防止して荷役
作業を安全迅速かつ省人省力的に行うことができる経済
的な船体の横傾斜自動抑制装置を提供する。 【構成】 船舶の上甲板に付設された荷役クレーン3に
より一方の舷外から荷物6をカーゴホールドへ荷役する
とともに、他方の舷外に張出されたブーム7を介して外
部海水に浸漬する水バッグ8を懸吊し、これを昇降して
荷役時の船体の横傾斜を抑制するようにした船舶におい
て、荷役時に上記荷物6により船体に加えられる傾斜モ
ーメントを求める傾斜モーメント検出手段と、この傾斜
モーメントの変化に連動して上記水バッグ8を自動的に
昇降停止することにより上記水バッグ8によるカウンタ
モーメントを常に上記傾斜モーメントにほぼ等しくする
水バッグ昇降制御手段とを具えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船体の横傾斜自動矯正
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の荷役作業時には、積荷(以下カー
ゴという)の吊上げ及びその船巾方向への移動により、
船体には横傾斜モーメントが作用する。船体が横傾斜す
ると、図7に示すように、これを元に戻そうとする復元
モーメントW・GMsinθが発生するが、その大きさ
は船体の傾き角θに比例するので、この作用は船体に対
して復元バネとして作用する。したがって、船体の傾斜
運動は、巨視的に見れば、船体の中心線まわりの慣性モ
ーメントと上記の復元力のバネからなる図8モデル図に
示す1自由度の振動現象である。この振動系には水の抵
抗から生ずる減衰が作用するが、この減衰は、一般的に
対数減衰率で約5%程度の小さい値であるので、一旦、
横揺れが発生すると、なかなか減衰しないという特性を
持っている。また、小型内航船のように船体が小さい場
合、荷役時にカーゴ1個の吊上げ,移動,吊り下しによ
って生ずる船体の傾きは静的にでも最大5〜7度とな
り、無視し得ない大きさである。さらに、これに通常通
りカーゴを巻き上げ、又は巻き下ろしすることにより載
荷,除荷を行えば、クレーンの巻き上げ、巻き下げ速度
から載荷又は除荷は3秒程度の時間に終わるが、船舶の
横揺れの固有周期は前記の小型内航船の場合、通常約1
0秒程度、軽荷状態でも5秒程度であり、船体横揺れの
固有周期に比べて短い時間内での力の変動となるので、
船体の横揺れ振動系に対し衝撃を与えることになり、最
悪の場合は、前述の静的横傾斜角度の2倍の揺れ角度を
生ずる可能性がある。ちなみに、図8の船体質mに図9
のステップ入力が作用すると、図10スペクトル図に示
すように、最大2倍の振巾となる。このように揺れが大
きくなると、荷役時のカーゴの取扱いが困難となり、荷
役の能率を著しく損なうことになるので、安全上からも
荷役の能率上からも、船体の横傾斜を抑制することが重
要となってくる。そこで、従来は必要に応じて、バラス
トタンクの注排水によりその姿勢を直すのであるが、こ
のようなバラスティングによる横傾斜矯正手段は比較的
大型船の姿勢制御には好適であるが、多大のコストを要
し、しかも、姿勢制御にかなりの時間を要する。
【0003】ところで、本出願人は、中小型船にも好適
なものとして、比較的低コストでしかも迅速な姿勢制御
ができる経済的な船体の横傾斜防止装置の開発を開始
し、成案を得て最近特許出願を行った。この成案は、船
体の上甲板上に配設された舷外へ向かって延びるブーム
と、上記ブームの先端に昇降可能に懸吊された竪円筒状
の可撓性水バッグと、上記水バッグの底板に付設され遠
隔操作で開閉して貯溜海水を海上へ落下する排水バルブ
とを具えたことを特徴とする。すなわち、図11斜視図
及び図12正面図において01は船体の上甲板に立設さ
れ舷外へ水平に延びる倒立L字状の水平ブームで、水平
ブーム01の先端には蛇腹状に伸縮自在の可撓性竪円筒
状の水バッグ021が昇降自在に懸吊されている。02
2は上甲板に並設された船長方向のレールに沿って走行
し荷物023の荷役を行う門型荷役クレーン、02は水
平ブーム01の基端部上に同軸的に配設されモーター0
3を介して互いに独立的に又は連動的に必要に応じて選
択的に制される3連ドラムウインチで、3連ドラムウイ
ンチ02は水バッグの吊り具020を懸吊するメインロ
ープ018用のメインドラム02−1と、水バッグの底
板を懸吊する底板引き上げロープ017用の底板ドラム
02−2と、水バッグの排水バルブ開閉ロープ019を
巻き取る排水ドラム02−3よりなる。04は底板引き
上げロープ017の中間部をかけ回した動滑車05のブ
ーム方向への移動用油圧シリンダー、06は排水バルブ
開閉ロープ019の中間部をかけ回した動滑車07のブ
ーム方向への移動用油圧シリンダー、010,015は
それぞれ水平ブームの先端に並設され、両端が左右1対
の軸受08,左右1対の軸受013によりそれぞれ軸支
された軸で、軸010には定滑車09,011がそれぞ
れ支持され、軸015には定滑車014,016がそれ
ぞれ支持されている。
【0004】このような装置において、水バッグの吊り
具020を懸吊するメインロープ018は軸010の定
滑車011にかけ回されたのち、メインドラム02−1
に巻回されている。それ故、メインドラム02−1の巻
き取り,巻き戻しにより水バッグは昇降する。底板引き
上げロープ017は定滑車09,動滑車05,定滑車0
14にかけ回されたのち、他端が底板ドラム02−2に
巻回されている。それ故、底板ドラム02−2の巻き取
り,巻き戻しにより、水バッグの底板は昇降し、昇降の
際、油圧シリンダー04の縮伸により底板は急速に昇降
することになる。排水バルブ開閉ロープ019は定滑車
012,動滑車07,定滑車016を経て排水ドラム0
2−3に巻回されている。それ故、油圧シリンダー06
を若干伸長すれば、排水バルブ025は開き、水バッグ
中の張水は排水バルブ025を経て落下する。このよう
な装置によれば、下記の効果が奏せられる。 (1)荷役作業中は、油圧シリンダー04,06をあら
かじめそれぞれ伸長することで、動滑車05,07をそ
れぞれ水平ブームの先端方向へ移動しておき、底板引き
上げロープ017,排水バルブ開閉ロープ019を弛め
ることで、水バッグを伸長してその底板を外部海水に浸
漬し、排水バルブ025から外部海水を導入して水バッ
グをバランスウエイトとして使用する。いま、船体がy
軸の周りに反時計方向に傾いたならば、3連ウインチド
ラム02を一斉に作動して、底板引き上げロープ01
7,メインロープ018,排水バルブ開閉ロープ019
を巻き取る。そうすると、水バッグの水中浸漬部は減少
し、その水中重量が増加してカウンターモーメントW
w、Lwを発生し、船体の傾きを矯正する。船体がy軸
の周りに時計方向に傾き始めたならば、ウインチドラム
02を逆転し、ロープ017,018,019を巻き戻
して水バッグを海水中に浸漬すると、その水中重量は減
少し、これにより船体のカウンターモーメントは減少す
る。 (2)水バッグの収納に当たっては、まず、ウインチド
ラム02の作動により、水バッグを水面の若干上方へ引
き上げたのち、油圧シリンダー06を縮長することによ
り、排水バルブ025を開く。そうすると、水バッグ内
の海水は、排水バルブ025を経て落下するので、水バ
ッグが空になったとき、油圧シリンダー04を縮長する
ことで、水バッグの底板を引き上げて水バッグを折り畳
む。 (3)既存の船体に船殻の大規模な改造を行うことな
く、低コストで容易に横傾斜防止装置を追設することが
できる。しかしながら、その後の研究により、水バッグ
の昇降を個々のカーゴの重量に応じて自動的に省力かつ
省人的に行うことができれば、本装置は船舶の荷役作業
を安全迅速かつ経済的に行うものとして世界海運業界の
発展に少なからざる寄与をすることができると考えられ
るに至った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みて提案されたもので、荷役作業に伴うカーゴの
移動にもかかわらず、船体の横傾斜及びこれによる横揺
れの発生を防止して荷役作業を安全迅速かつ省力省人的
に行うことができる経済的な船体の横傾斜自動矯正装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、船
舶の上甲板に付設された荷役クレーンにより一方の舷外
から荷物をカーゴホールドへ荷役するとともに、他方の
舷外に張出されたブームを介して外部海水に浸漬する水
バッグを懸吊し、これを昇降して荷役時の船体の横傾斜
を抑制するようにした船舶において、荷物を昇降させる
荷物昇降装置と、水バッグを昇降させる水バッグ昇降装
置と、荷物の吊上げ重量を検出する荷物重量センサー
と、初めに上記荷物昇降装置により荷物を吊上げ、上記
荷物重量センサーにより所定重量を検出したとき、上記
荷物昇降装置を停止させるとともに上記水バッグ昇降装
置により水バッグの吊上げを開始させる制御装置とを具
えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
I.カーゴの地切り又は着地時 (a)カーゴ地切りの際は、吊り上げワイヤを巻き上
げ、ワイヤの緩みが無くなり、ワイヤが一杯に張っては
いるが、荷重はまだ殆どかかっていない状態で、ワイヤ
の巻き上げを一旦停止する。 (b)反対舷側に装備されている水バッグを徐々に吊り
上げ、水バッグによるカウンタモーメントを増大してゆ
くと、船体が水バッグ側に傾こうとするので、丁度その
荷重分だけカーゴの荷重がカーゴ吊り上げワイヤにかか
ってゆき、水バッグによる船体のカウンタモーメントが
カーゴの重量による傾斜モーメントを上回ったときカー
ゴは完全に地面を離れるので、その点で水バッグの上昇
を停止する。 (c)この状態で、船体の傾斜モーメントとカウンタモ
ーメントが丁度釣合っているので、カーゴ側のワイヤを
必要な高さまで巻き上げる。 (d)着地の際は上記と丁度、逆の手順により、船体に
衝撃を与えることなくカーゴと着地することができる。
【0008】II.荷物の横移動時 (a)カーゴの重量Wと、カーゴの船体中心線からの距
離Lを計測し、この両者の信号からカーゴによる船体傾
斜モーメントWLを演算によって求める。カーゴの横移
動につれて、この船体傾斜モーメントは減少してゆくの
で、この船体傾斜モーメントWLの演算信号を制御入力
として、水バッグの重量を丁度バランスするように追従
制御する。カーゴの横移動速度は通常十分に緩やかであ
るので、この追従制御にはさほど困難な点は無い。 (b)カーゴが船体中央に達したとき、カーゴによる船
体傾斜モーメントはゼロとなるので、水バッグは完全に
水没させカウンタモーメントはゼロとする。この点を越
えてカーゴが船体中央より岸壁と反対側に移動するとき
は、これに釣合わせることのできるバランスウエイトは
無いので、水バッグは水没したままとする。 (c)吊り上げていたカーゴをホールドに下す場合は、
その前後で船全体としての釣合いは変化しないので、船
体に動揺は生じないから、格別の手段は必要ない。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその第1実施例の荷役中の状態を示す正面
図、図2は図1における本発明装置の制御システムを示
すブロック図、図3は図2におけるカーゴ,水バッグの
それぞれワイヤ張力を示す線図、図4は図2による本発
明装置の制御フローチャート、図5は本発明の第2実施
例の傾斜モーメントの力学的説明図、図6は図5におけ
る制御システムを示すブロック図である。
【0010】まず、図1において、1は岸壁2に接岸し
て荷役を行っている貨物船、3は貨物船1の上甲板の両
舷に沿って布設された船長方向のレールに沿って走行す
る両脚を有する門型クレーンで、その横方向ガーダー4
は岸壁上方に張り出されている。5はガーダー4に沿っ
てカーゴ6を昇降及び移動するトロリー、7は上甲板で
岸壁とは反対舷に立設され先端が舷外へ張出されたブー
ムで先端には張水された可撓性円筒状の水バッグ8の下
部が高さHの水面上方位置にワイヤを介して昇降可能に
懸吊されている。
【0011】このような装置において、積込時の操作は
下記の手順で行われる。 (a)カーゴ側のワイヤを巻き上げてゆき、ワイヤがピ
ーンと張って張力がかかったことを誤り無く識別できる
最少限の荷重をカーゴ重量センサー16により検出した
時点でカーゴ6の巻き上げを停止する。 (b)水バッグ8を巻き上げてゆき、カーゴ6の地切り
を行う。その際、カーゴ6が地切りするまでは水バッグ
重量センサー12による水バッグ8の重量WW と、カー
ゴ重量センサー16によるカーゴ側の重量HF は互いに
対応して増加してゆくが、カーゴが地切りするとカーゴ
重量センサー16により検出される重量の増加も止ま
る。ここで、水バッグ側を更に上昇させても、船体が水
バッグ側に傾くばかりである。したがって、巻き上げて
いるにもかかわらずカーゴ重量センサー16により検出
される荷重が増加しなくなったら、カーゴが地切りした
のであるから、水バッグの巻き上げを停止する。なお、
水バッグが十分巻き上げられ、水バッグによるカウンタ
モーメントが飽和した場合は、カーゴが地切りしたもの
とみなし、次の(c)に進む。(この場合でも、カーゴ
による傾斜モーメントは最大限に相殺され、カーゴによ
る横傾斜は減少する。) (c)カーゴの横移動が可能となる高さまでカーゴを巻
き上げる。なお、これらの(a)、(b)、(c)の作
動は、1つの操作レバーを操作するのみで、水バッグの
巻上げ、カーゴの巻上げ及びその切換えが自動的に行わ
れる (d)カーゴの横移動に際しては、図1において、Lと
Hは比例的に減少して同時にL=0及びH=0となるよ
うにHを制御する。ここで、Lのマイナス側、すなわち
カーゴが岸壁と反対舷に移動する場合はHの変化はカウ
ンタモーメントには役立たない。 (e)カーゴをホールドに下す際は船全体としてのバラ
ンスは変化しないので、特に配慮することはない。カー
ゴを陸揚げする場合は、上記と手順が逆になるのみであ
るので説明は省略する。
【0012】以上述べたカーゴ積込時の操作を図2〜図
3について述べると、図2の荷役制御装置10にて、レ
バー又は押しボタン等、適当な手段により図3の時点A
においてカーゴの巻き上げを指令Hしたとする。制御装
置10から巻き上げ指令信号Hが発せられると、ごく短
時間の遅れの後の時点Bで荷役クレーン3に巻き上げ信
号HFOが発せられ、カーゴクレーンのワイヤが巻き上げ
られ、カーゴ側の荷重WF が0から増加しようとする。
このWF の変化が図示省略のカーゴ重量センサーWF
より時点Cにて設定値に達したことが検出されると、演
算装置11はHFOの増加を一時ホールドし、HWOのよう
に水バッグウインチに巻き上げ指令を与える。水バッグ
を巻き上げている際にカーゴ側の荷重の増加が止まる
か、又は水バッグが有効リフト一杯まで巻き上げられる
かすれば、その時点で水バッグの巻き上げは停止し、時
点Eでホールドしていたカーゴの巻き上げ信号HFOを再
び増加し、カーゴの横行に十分な高さまで巻き上げる。
次に時点Fでカーゴの横行指令を与えると、横行指令信
号TFO又は荷物の横行位置の計測値Lに比例して、水バ
ッグの吊り上げ高さ指令信号HWOを減じてゆき、図1の
L=0の位置にてWW が時点Hで0となるように制御す
る。以上の操作を図示すると、図4に示すフローチャー
トとなる。
【0013】なお、傾斜モーメントを求める手段とし
て、図5に示すように、カーゴの荷重WF により発生す
るカーゴクレーン3の両脚の荷重W1 ,W2 をロードセ
ルにてそれぞれ検出し、次式により傾斜モーメントを求
めることもできる。 傾斜モーメントMC =W2 2 −W1 1 このような傾斜モーメント検出手段を採用した場合は、
さきに述べた図2は図6に示すようになる。
【0014】
【発明の効果】要するに本発明によれば、船舶の上甲板
に付設された荷役クレーンにより一方の舷外から荷物を
カーゴホールドへ荷役するとともに、他方の舷外に張出
されたブームを介して外部海水に浸漬する水バッグを懸
吊し、これを昇降して荷役時の船体の横傾斜を抑制する
ようにした船舶において、荷物を昇降させる荷物昇降装
置と、水バッグを昇降させる水バッグ昇降装置と、荷物
の吊上げ重量を検出する荷物重量センサーと、初めに上
記荷物昇降装置により荷物を吊上げ、上記荷物重量セン
サーにより所定重量を検出したとき、上記荷物昇降装置
を停止させるとともに上記水バッグ昇降装置により水バ
ッグの吊上げを開始させる制御装置とを具えたことによ
り、荷役作業に伴うカーゴの移動にもかかわらず、船体
の横傾斜及びこれによる横揺れの発生を防止して荷役作
業を安全迅速かつ省力省人的に行うことができる経済的
な船体の横傾斜自動矯正装置を得るから、本発明は産業
上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の荷役中の状態を示す正面
図である。
【図2】図1における本発明装置の制御システムを示す
ブロック図である。
【図3】図2におけるカーゴ,水バッグのそれぞれ高さ
及びカーゴ,水バッグのそれぞれワイヤ張力を示す線図
である。
【図4】図2による本発明装置の制御フローチャートで
ある。
【図5】本発明の第2実施例の傾斜モーメントの力学的
説明図である。
【図6】本発明の第2実施例における制御システムを示
すブロック図である。
【図7】公知の船舶の復元メーメントを示す力学的説明
図である。
【図8】公知の船舶の横揺れ固有振動を示す力学的モデ
ル図である。
【図9】図8の船体質量に作用するステップ入力を示す
線図である。
【図10】図8の船体質量に図9のステップ入力が作用
した場合の振巾を示す衝撃スペクトル図である。
【図11】本出願人が最近、特許出願した船体の横傾斜
防止装置を示す斜視図である。
【図12】図11の装置を備えた貨物船の荷役中の状態
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 貨物船 2 岸壁 3 荷役クレーン 4 ガーター 5 トロリー 6 カーゴ 7 ブーム 8 水バッグ 10 荷役制御装置 11 演算装置 12 水バッグ重量センサー 13 水バック吊上げ高さセンサー 14 カーゴ吊上げ高さセンサー 15 カーゴ横行位置センサー 16 カーゴ重量センサー 17 カーゴクレーン左舷脚重量センサー 18 カーゴクレーン右舷脚重量センサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶の上甲板に付設された荷役クレーン
    により一方の舷外から荷物をカーゴホールドへ荷役する
    とともに、他方の舷外に張出されたブームを介して外部
    海水に浸漬する水バッグを懸吊し、これを昇降して荷役
    時の船体の横傾斜を抑制するようにした船舶において、
    荷物を昇降させる荷物昇降装置と、水バッグを昇降させ
    る水バッグ昇降装置と、荷物の吊上げ重量を検出する荷
    物重量センサーと、初めに上記荷物昇降装置により荷物
    を吊上げ、上記荷物重量センサーにより所定重量を検出
    したとき、上記荷物昇降装置を停止させるとともに上記
    水バッグ昇降装置により水バッグの吊上げを開始させる
    制御装置とを具えたことを特徴とする船体の横傾斜自動
    矯正装置。
JP9384192A 1992-03-19 1992-03-19 船体の横傾斜自動矯正装置 Withdrawn JPH05262283A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020050888A (ko) * 2000-12-22 2002-06-28 이구택 하역작업시 선박 경사 방지방법
JP2006104685A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Daiwa House Ind Co Ltd 免震建物における自動車等の出入り重量物設置システム
CN105836068A (zh) * 2016-06-23 2016-08-10 冯世英 注水式船舶的防翻船装置

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