JPH05262261A - 車体骨格部材の結合構造 - Google Patents

車体骨格部材の結合構造

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JPH05262261A
JPH05262261A JP4064356A JP6435692A JPH05262261A JP H05262261 A JPH05262261 A JP H05262261A JP 4064356 A JP4064356 A JP 4064356A JP 6435692 A JP6435692 A JP 6435692A JP H05262261 A JPH05262261 A JP H05262261A
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晃司 千葉
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達夫 増崎
Masahiro Watabe
正広 渡部
Atsushi Namiiri
厚 波入
Hiroyuki Miyasaka
浩行 宮坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体骨格部材の結合構造において、鋳造ごと
に壊さなければならない砂型を用いずに、中空状の接続
具を製造することができて、コストダウンを図るととも
に、強度と剛性とを向上する。 【構成】 中空状の接続具3は、複数の車体骨格部材
1,2の長手方向に沿って分割された複数の接続具要素
4,5で構成される。これら複数の接続具要素4,5
は、複数の車体骨格部材1,2と一体に組み合わせられ
る。これにより、複数の車体骨格部材1,2の一端部が
中空状の接続具3を介して結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ルーフレール,ピラ
ー,サイドシルなどの所定長さの長尺な中空状に成形さ
れた複数の車体骨格部材を中空状の接続具を介して結合
する車体骨格部材の結合構造に関し、特に、コストダウ
ンを図るとともに、強度と剛性とを向上するようにした
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、安全性や快適
性を向上することから、空調装置や電子制御装置および
その他の機能部品などの車載部品点数が多くなる傾向に
あり、車体剛性に支障を招くことなく、車体を軽くする
ために、アルミニウム合金を使うことが考えられてきて
いる。つまり、アルミニウム合金は、鋼材などよりも比
重が極めて軽いことから、肉厚を厚くすることができ、
必要かつ十分な剛性を保つことができるからである。
【0003】ところで、アルミニウム合金製の車体にお
いて、ルーフレール,ピラー,サイドシルなどのよう
な、所定長さの長尺な中空状に押し出し成形された複数
の車体骨格部材の結合には、例えば、特開昭60−13
5735号公報に開示されているように、中空状の接続
具が用いられている。これは、図23または図24に示
すようになっている。
【0004】図23は、フロントピラーロアとサイドシ
ルというような2つの車体骨格部材を中空状の接続具を
介して結合する車体骨格部材の結合構造を示している。
図23において、第1,第2車体骨格部材50,51
は、アルミニウム合金のような軽金属により、所定長さ
の長尺な中空状に押し出し成形されている。中空状の接
続具52は、図外の砂型のような中子を備えた鋳型に、
アルミニウム合金のような軽金属の溶融材を注入するこ
とにより、中空状に一体成形されている。そして、この
接続具52の車体骨格部材結合端部に第1,第2車体骨
格部材50,51の一端部を嵌合して溶接などで接合し
ている。
【0005】図24は、フロントルーフレールとサイド
ルーフレールとフロントピラーアッパというような3つ
の車体骨格部材を中空状の接続具を介して結合する車体
骨格部材の結合構造を示している。図24において、第
1,第2,第3車体骨格部材53,54,55は、アル
ミニウム合金のような軽金属により、所定長さの長尺な
中空状に押し出し成形されている。中空状の接続具56
は、図外の砂型のような中子を備えた鋳型に、アルミニ
ウム合金のような軽金属の溶融材を注入することによ
り、中空状に一体成形されている。そして、この接続具
56の車体骨格部材結合端部に第1,第2,第3車体骨
格部材53,54,55の一端部を嵌合して溶接などで
接合している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の結合構造にあっ
ては、第1,第2車体骨格部材50,51が交差、また
は、第1,第2,第3車体骨格部材53,54,55が
交差するように結合することから、中空状の接続具5
2,56を押し出し成形することができない。このた
め、接続具52,56は中空状の鋳物になっている。そ
して、これを作るには、鋳造後に壊さなければならない
中子としての砂型が必要である。しかし、砂型を作るに
は、多大な労力と時間がかかり、コストが高くなる。ま
た、鋳造時において、全体的な肉厚調整が難しく、接合
部付近に直接大きな荷重が加わった場合には、接続具5
2,56が荷重分散や変形姿勢などを調整することが難
しいという問題点がある。
【0007】そこで本発明では、鋳造ごとに壊さなけれ
ばならない砂型を用いずに、中空状の接続具を製造する
ことができて、コストダウンを図るとともに、強度と剛
性とを向上することができる車体骨格部材の結合構造を
提供することを課題にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、所定長さ
の長尺な中空状に形成された複数の車体骨格部材を中空
状の接続具を介して結合する車体骨格部材の結合構造に
おいて、前記接続具を、前記複数の車体骨格部材に沿っ
て分割された複数の接続具要素で構成し、一方の接続具
要素の車体骨格部材結合部と対向する面に突出部を形成
し、この突出部にその車体骨格部材を嵌合装着するとと
もに、他方の接続具要素を前記一方の接続具要素と複数
の車体骨格部材とに一体に組み付けてある。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記
突出部を前記一方の接続具要素の分割面側に開口する中
空状に形成し、この突出部内にリブを設けてある。
【0010】第3の発明は、所定長さの長尺な中空状に
形成された複数の車体骨格部材を中空状の接続具を介し
て結合する車体骨格部材の結合構造において、前記接続
具を、前記複数の車体骨格部材に沿って分割された複数
の接続具要素で構成し、これら複数の接続具要素のうち
の一方の接続具要素の内側にリブを突設し、これら複数
の接続具要素それぞれの車体骨格部材結合端部に嵌合部
を形成し、この嵌合部それぞれに前記複数の車体骨格部
材の一端部を結合し、前記複数の接続具要素を一体に組
み付けてある。
【0011】第4の発明は、所定長さの長尺な中空状に
形成された複数の車体骨格部材を中空状の接続具を介し
て結合する車体骨格部材の結合構造において、前記接続
具を、前記複数の車体骨格部材に沿って分割された複数
の接続具要素で構成し、一方の接続具要素を金属で形成
し、他方の接続具要素を複合強化合成樹脂で形成し、こ
の金属製の接続具要素の内側にリブを突設し、この金属
製の接続具要素の車体骨格部材結合端部に嵌合部を形成
し、この嵌合部それぞれに前記複数の車体骨格部材の一
端部を結合し、前記金属製の接続具要素と前記複合強化
合成樹脂製の接続具要素とを一体に組み付けてある。
【0012】第5の発明は、第3の発明または第4の発
明において、前記リブの高さを、前記複数の車体骨格部
材の長手方向が交差する部分に向けて低くしてある。
【0013】第6の発明は、第4の発明において、前記
複合強化合成樹脂中の強化繊維を前記複数の車体骨格部
材の長手方向に対して交差状に配向してある。
【0014】
【作用】第1の発明では、中空状の接続具を構成する複
数の接続具要素が、複数の車体骨格部材の長手方向に分
割されていることにより、その分割面側に開口する凹状
に膨出し成形される。したがって複数の接続具要素を作
るにはこの鋳造品ごとに壊さなければならない砂型のよ
うな中子を必要とせず、コストダウンが図れる。また、
複数の車体骨格部材を結合した状態において、一方の車
体骨格部材に、その押し出し方向と交差する方向の荷重
が作用すると、荷重が一体となった接続具要素から他方
の車体骨格部材に減衰して伝達される。
【0015】第2の発明では、第1の発明において、突
出部を中空状に形成して接続具の軽量化を図る一方、複
数の車体骨格部材を結合した状態において、一方の車体
骨格部材に、その押し出し方向と交差する方向の荷重が
作用した場合において、リブが突出部の潰れを補強す
る。また、リブを通して荷重が分散される。
【0016】第3の発明では、中空状の接続具を構成す
る複数の接続具要素が、複数の車体骨格部材の長手方向
に分割されていることにより、その分割面側に開口する
凹状に膨出した形状となる。したがって、複数の接続具
要素を作るには、その鋳造ごとに壊さなければならない
砂型のような中子を必要とせず、コストダウンが図れ
る。また、複数の車体骨格部材を結合した状態におい
て、一方の車体骨格部材に、その長手方向と交差する方
向の荷重が作用すると、リブを通して荷重が分散され
る。また、上記荷重が大きくて圧壊荷重の場合には、リ
ブの無い方の接続具要素がリブ側に潰れ、複数の車体骨
格部材の変形姿勢が決まる。
【0017】第4の発明では、中空状の接続具を構成す
る複数の接続具要素が、複数の車体骨格部材の長手方向
に分割されていることにより、その分割面側に開口する
凹状に膨出した形状となる。したがって、複数の接続具
要素を作るには、その鋳造ごとに壊さなければならない
砂型のような中子を必要とせず、コストダウンが図れ
る。また、複数の車体骨格部材を結合した状態におい
て、一方の車体骨格部材に、その長手方向と交差する方
向の荷重が作用すると、リブを通して荷重が分散され
る。しかも、複合強化合成樹脂の強さと金属の強さとが
合わさった強さとなり、上記荷重が大きい場合でも全体
のたわみ変形が小さくなる。
【0018】第5の発明では、第3の発明または第4の
発明において、圧壊荷重が加わった場合に、リブが低い
ところで多少変形し易いことから、複数の車体骨格部材
との結合部付近に新たな変曲点を生じ、曲げモーメント
分布が小さくなる。
【0019】第6の発明では、第4の発明において、強
化繊維の配向により、ねじり剛性が向上する。
【0020】
【実施例】
第1実施例 図1は、第1実施例として、サイドシルとフロントピラ
ーロアというような2つの車体骨格部材を中空状の接続
具を介して結合する車体骨格部材の結合構造を示してい
る。
【0021】図1において、サイドシルなる第1車体骨
格部材1は、上下壁1a,1bと、左右壁1c,1d
と、上下壁1a,1bに連なるリブ1eと、上壁1aか
ら外側に突出するフランジ1fとを有し、アルミニウム
合金のような軽金属により、両端が開口された所定長さ
の長尺な中空状に押し出し成形されている。この第1車
体骨格部材1の一端部において、図1でフランジ1fよ
りも向こう側に位置する一半部1gには、切欠部1hを
後加工で形成してある。この切欠部1hは、図2に示す
ように、上下壁1a,1bと左右壁1c,1dとリブ1
eとが切除された開口になっている。第1車体骨格部材
1の一端部において、図1でフランジ1fよりも手前側
に位置する他半部1iの上下壁1a,1b前部には、貫
通孔1j,1kを後加工で形成してある。
【0022】再び、図1に戻って説明すると、フロント
ピラーロアなる第2車体骨格部材2は、前後壁2a,2
bと左右壁2c,2dと、前後壁2a,2bに連なるリ
ブ2eとを有し、アルミニウム合金のような軽金属によ
り、両端が開口された所定長さの長尺な中空状に押し出
し成形されている。この第2車体骨格部材2の一端部に
おいて、図1でリブ2eよりも手前側に位置する一半部
には、傾斜状の切欠部2fを後加工で形成してある。
【0023】接続具3は、第1,第2車体骨格部材1,
2の長手方向X1,X2に沿って分割された複数の接続具
要素4,5で構成されている。複数の接続具要素4,5
は、もなかの皮のように、凹状に膨出形成され、第1,
第2車体骨格部材1,2の一端部を結合する際に、合掌
状に一体に組み合わされるようになっている。これら複
数の接続具要素4,5のうちの一方の接続具要素4は、
第1車体骨格部材1を結合する部分としての第1腕部6
と、第2車体骨格部材2を結合する部分としての第2腕
部7とを備えている。
【0024】第1腕部6は、底壁6aと上下壁6b,6
cと前壁6dとを有し、第1車体骨格部材1の長手方向
1に向けて延設され、接続具3の分割面側に開口され
た凹状になっている。下壁6cは、上壁6bよりも図1
で手前側(接続具3の分割面側)に張り出しており、第
1車体骨格部材1の下壁1bよりも少し幅広になってい
る。上壁6bには、フランジ6eを外側に向けて形成し
てある。このフランジ6eは、第1腕部6の下壁6c上
に第1車体骨格部材1の下壁1bを重合させた状態にお
いて、第1車体骨格部材1のフランジ1fに重合するよ
うになっている。第1腕部6の延設端には、コ字形のフ
ランジ6fを第1車体骨格部材1の長手方向X1に向け
て有段形成してある。このコ字形のフランジ6fは、第
1腕部6の下壁6c上に第1車体骨格部材1の下壁1b
を重合させた状態において、第1車体骨格部材1の切欠
部1hから一半部1gに挿入されて、第1車体骨格部材
1の上下壁1a,1bと右壁1dとに内接嵌合されるよ
うになっている。第1腕部6の前壁6dには、第1車体
骨格部材1の他半部1iが外接嵌合可能な突出部8を、
第1車体骨格部材1の長手方向X1に向けて膨出形成し
てある。この突出部8は、接続具3の分割面側に向けて
開口されたコ字形の中空状になっており、第1腕部6の
下壁6c上に第1車体骨格部材1の下壁1bを重合さ
せ、コ字形のフランジ6fに第1車体骨格部材1の一半
部1gを嵌合させた状態において、第1車体骨格部材1
の他半部1i内に挿入され、突出部8の上下壁8a,8
bが第1車体骨格部材1の上下壁1a,1bに内接嵌合
するようになっている。突出部8の上下壁8a,8bに
は、貫通孔9,10を形成してある。貫通孔10の下方
に対応する一方の接続具要素5の部分には、貫通孔11
を形成してある。これら貫通孔9,10,11は、突出
部8が第1車体骨格部材1の他半部1iに内接嵌合さ
れ、コ字形のフランジ6fが第1車体骨格部材1の一半
部1gに内接嵌合された状態において、第1車体骨格部
材1の貫通孔1j,1kと位置が上下に対応するように
なっている。
【0025】第2腕部7は、底壁7aと前後壁7b,7
cとを有し、第1腕部6の前部から第2車体骨格部材2
の長手方向X2に向けて延設され、接続具3の分割面側
に向けて開口された凹状になっている。この第2腕部に
は、第2車体骨格部材2の一端部における前後壁2a,
2bの一半部と右壁2dとが内接嵌合されるようになっ
ている。つまり、第2腕部7の底壁7aは、第1腕部6
の底壁6aに連設されている。第2腕部7の前壁7b
は、第1腕部6の前壁6dに連設されている。第2腕部
7の後壁7cは、第1腕部6の上壁6bに連設されてい
る。この第2腕部7の前後壁7b,7cには、フランジ
7d,7eを個別に外側に向けて形成してある。後壁7
c側のフランジ7eは、第1車体骨格部材1のフランジ
1fの厚さだけ、図1で手前側に位置するように、第1
腕部6のフランジ6eに有段状に連設されている。
【0026】第1腕部6と第2腕部7との連設部分に
は、支持壁12を第1,第2腕部6,7の開口方向に向
けて延設してある。この支持壁12は、第1腕部6の底
壁6aと第2腕部7の底壁7aとの連設部分、第1腕部
6の前壁6dと第2腕部7の前壁7bとの連設部分、第
1腕部6の上壁6bと第2腕部7の後壁7cとの連設部
分それぞれに連設されている。支持壁12の延設端に
は、フランジ13を有段形成してある。このフランジ1
3は、第1腕部6の下壁6c上に第1車体骨格部材1の
下壁1bを重合させ、第1腕部6の突出部8を第1車体
骨格部材1の他半部1iに内接嵌合させ、第1腕部6の
コ字形のフランジ6fを第1車体骨格部材1の一半部1
gに内接嵌合させた状態において、第1車体骨格部材1
の他半部1iにおける上壁1aの下面に内接嵌合される
ようになっている。
【0027】接続具3の他方の接続具要素5は、接続具
3の分割面側に開口された凹状の膨出部5aと、この膨
出部5aの前後縁と下縁とから外側に向けて延設された
フランジ5b,5c,5dとを備えている。この他方の
接続具要素5は、膨出部5aに第2車体骨格部材2の一
端部における前後壁2a,2bの他半部と左壁2cとを
内接嵌合させ、フランジ5bを一方の接続具要素4のフ
ランジ7dに重合させ、フランジ5cを一方の接続具要
素4のフランジ7eに重合させることにより、一方の接
続具要素4との共働で、第2車体骨格部材2の一端部を
抱持するようになっている。フランジ5dは、一方の接
続具要素4に組み付けられた第1車体骨格部材1のフラ
ンジ1fに重合されるようになっている。
【0028】この第1実施例において、第1,第2車体
骨格部材1,2を接続具3で結合するには、先ず、一方
の接続具要素4の第1腕部6の下壁6c上に、第1車体
骨格部材1の他半部1iの下壁1bを重合させた後、第
1車体骨格部材1の一端部と一方の接続具要素4の前壁
6dとが近づくように、第1車体骨格部材1と一方の接
続具要素4とを相対的に移動させる。この第1車体骨格
部材1と一方の接続具要素4との相対的な移動により、
一方の接続具要素4のコ字形のフランジ6fを第1車体
骨格部材1の一半部1gに内接嵌合させ、一方の接続具
要素4の突出部8を第1車体骨格部材1の一端部開口か
ら他半部1iに内接嵌合させ、一方の接続具要素4のフ
ランジ13を第1車体骨格部材1の切欠部1h開口から
他半部1iに内接嵌合させ(図3(B)参照)、一方の
接続具要素4のフランジ6eを第1車体骨格部材1のフ
ランジ1fに重合させる(図3(C)参照)。次に、第
1車体骨格部材1の貫通孔1jから突出部8の貫通孔9
にブラインドリベット14を挿入してかしめつけるとと
もに、第1腕部6の貫通孔11から第1車体骨格部材1
の貫通孔1kを通って突出部8の貫通孔10にブライン
ドリベット15を挿入してかしめつける(図3(D)参
照)。これにより、図3(A)に示すように、一方の接
続具要素4と第1車体骨格部材1とが一体に結合され
る。
【0029】引き続き、一方の接続具要素4の第2腕部
7に第2車体骨格部材2の一端部を内接嵌合させるとと
もに、第2車体骨格部材2の第2腕部7から露出する部
分に他方の接続具要素5の膨出部5aを内接嵌合させ、
他方の接続具要素5のフランジ5b,5cを一方の接続
具要素4の第2腕部7のフランジ7d,7eに個別に重
合させ、他方の接続具要素5のフランジ5dを第1車体
骨格部材1のフランジ1fに重合させる。そして、複数
の接続具要素4,5の外側に露出する合わせ部分、複数
の接続具要素4,5と第1,第2車体骨格部材1,2と
の外側に露出する合わせ部分それぞれを、溶接または接
着剤などで接合する。これにより、複数の接続具要素
4,5が一体に組み合わされて、単一の中空状の接続具
3になる。そして、この接続具3が第1,第2車体骨格
部材1,2を一体に結合する。
【0030】この第1,第2車体骨格部材1,2が接続
具3で一体に結合された状態において、図3(A)に示
すように、第1車体骨格部材1の長手方向に交差する上
向きの力F1が、第1車体骨格部材1の後部(接続具3
から離れた部分)に作用すると、第1車体骨格部材1の
他半部1iが一方の接続具要素4を押し下げようとす
る。すると、第1車体骨格部材1の他半部1iでは、圧
縮変形を起こし、図3(D)に矢印F2で示す向きの力
を生じるとともに、上壁1aが前方に移動しようとし、
かつ、下壁1bが後方へ移動しようとして、図3(D)
に矢印F3で示す向きの力を生じる。このとき、一方の
接続具要素4の突出部8が力F2を負担して第1車体骨
格部材1の他半部1iでの圧縮変形を阻止するととも
に、ブラインドリベット14,15が力F3を負担して
第1車体骨格部材1の他半部1iでの移動を阻止し、上
記力F2,F3が突出部8から一方の接続具要素4を経由
して、第2車体骨格部材2に著しく減衰して伝達され
る。また、上向きの力F1とは逆向きの下向きの力が第
1車体骨格部材1の後部に作用した場合には、力F3
向きが互いに逆向きとなるだけで、上記と同様に、突出
部8とブラインドリベット14,15とが第1車体骨格
部材1の他半部1iに生じた力F2,F3を負担し、力F
2,F3が第2車体骨格部材2に著しく減衰して伝達され
る。
【0031】要するに、この第1実施例によれば、接続
具3を第1,第2車体骨格部材1,2の長手方向X1
2に沿って複数の接続具要素4,5に分割したことに
より、複数の接続具要素4,5が、もなかの皮のよう
に、接続具3の分割面に開口された形状となる。したが
って、複数の接続具要素4,5を鋳造する場合に、その
都度、壊さなければならない砂型のような中子を必要と
しないので、大幅なコストダウンを図ることができる。
また、一方の接続具要素4において、突出部8を設けて
あるが、この突出部8が接続具3の分割面に開口された
形状になっているので、一方の接続具要素4を鋳造する
場合にも、上記と同様に、その都度、壊さなければなら
ない中子を必要とせず、大幅なコストダウンが図れる。
しかも、一方の接続具要素4の下壁6c上に第1車体骨
格部材1の下壁1bを重合させ、この第1車体骨格部材
1の他半部1iが突出部8に内接嵌合されるように、突
出部8が一方の接続具要素4に設けてあるので、第1車
体骨格部材1に、その長手方向に交差する上下方向の力
が作用した場合には、突出部8が第1車体骨格部材1の
接続具3との結合部分での圧縮変形を阻止し、接続具3
に荷重分散を図り、強度や剛性が向上する。
【0032】なお、この第1実施例において、ブライン
ドリベット14,15を用いて、第1車体骨格部材1の
他半部1iを接合したが、ブラインドリベット14,1
5に代えて、接着剤で固着することも可能である。この
場合には、突出部8や第1車体骨格部材1から貫通孔
9,10,11,1j,1kを省略でき、コストダウン
が一層図れる。
【0033】第2実施例 図4は、第2実施例として、第1実施例の異なる例の要
部を示している。図4(A)では、突出部8内にリブ1
6を十字形に設けてある。図4(B)では、突出部8内
にリブ17を筋交いのように設けてある。図4(C)で
は、突出部8内にリブ18をX字形に設けてある。図4
(D)では、突出部8内にリブ19をW字形に設けてあ
る。上記各リブ16〜19は、突出部8や一方の接続具
要素4に連設されている。したがって、この第2実施例
によれば、突出部8内に各リブ16〜19を接続具3の
分割面側に開口させて設けてあるので、接続具要素4の
成形性に支障を招くことなく、突出部8の剛性が高くな
る。
【0034】第3実施例 図5は、第3実施例として、第1実施例のさらに異なる
例の一方の接続具要素4を示している。図5(A)にお
いて、第1実施例の突出部8に相当する突出部8Aが、
第1腕部6の前壁6dと下壁6cとに跨設されたほぼL
字形に形成してある。したがって、この第3実施例によ
れば、図5(B)に示すように、一方の接続具要素4に
第1車体骨格部材1を結合するには、第1腕部6の下壁
6c下に、第1車体骨格部材1の他半部1iの下壁1b
を重合させるとともに、突出部8Aの上壁8a上に、第
1車体骨格部材1の他半部1iの上壁1aを重合させ
る。そして、第1車体骨格部材1の貫通孔1jから突出
部8の貫通孔9にブラインドリベット14を挿入してか
しめつけるとともに、第1車体骨格部材1の貫通孔1k
から第1腕部6の貫通孔11にブラインドリベット15
を挿入してかしめつける。これにより、一方の接続具要
素4に第1車体骨格部材1を結合させ、前記第1実施例
と同様の作用効果がある。
【0035】第4実施例 図6は、第4実施例として、第1実施例のさらに異なる
例の一方の接続具要素4を示している。図6(A)にお
いて、第1腕部6の前壁6dの突出部8よりも上方の部
分に、突起20を設けてある。この突起20には、突出
部8の貫通孔9と位置が上下に対応する貫通孔21を形
成してある。したがって、この第4実施例によれば、図
6(B)に示すように、一方の接続具要素4に第1車体
骨格部材1を結合するには、第1腕部6の下壁6c上
に、第1車体骨格部材1の他半部1iの下壁1bを重合
させるとともに、突出部8の上壁8aと突起20との間
に、第1車体骨格部材1の他半部1iの上壁1aを挿入
させる。そして、突起20の貫通孔21から第1車体骨
格部材1の貫通孔1jを通って突出部8の貫通孔9にブ
ラインドリベット14を挿入してかしめつけるととも
に、第1腕部6の貫通孔11から第1車体骨格部材1の
貫通孔1kを通って突出部8の貫通孔10にブラインド
リベット15を挿入してかしめつける。これにより、一
方の接続具要素4と第1車体骨格部材1とが一体に結合
され、前記第1実施例と同様の作用効果がある。
【0036】第5実施例 図7は、第5実施例として、第1実施例のさらに異なる
例の一方の接続具要素4を示している。図7において、
第1実施例の突出部8に相当する突出部8Bの第1車体
骨格部材1(図1参照)の長手方向X1への膨出量を多
くしてある。したがって、この第5実施例によれば、突
出部8Bと第1車体骨格部材1との接触面積が増加し、
第1車体骨格部材1から一方の接続具要素4への力の伝
達がより確実に行われる。
【0037】第6実施例 図8は、第6実施例としてサイドルーフレールとフロン
トピラーアッパというような2つの車体骨格部材を中空
状の接続具を介して結合する車体骨格部材の結合構造を
示している。
【0038】図8において、サイドルーフレールなる第
1車体骨格部材31は、車室側壁31aと、車外側壁3
1bと、車室側壁31aと車外側壁31bとの連設下縁
から突出するフランジ31cと、車外側壁31b中で第
1車体骨格部材31の長手方向に沿って延びる複数の貫
通孔31dとを有し、アルミニウム合金のような軽金属
により、両端が開口された所定長さの長尺な中空状に押
し出し成形されている。
【0039】フロントピラーアッパなる第2車体骨格部
材32は、車室側壁32aと、車外側壁32bと、車室
側壁32aと車外側壁32bとの連設下縁から突出する
フランジ32cと、車外側壁32b中で第2車体骨格部
材32の長手方向に沿って延びる複数の貫通孔32dと
を有し、アルミニウム合金のような軽金属により、両端
が開口された所定長さの長尺な中空状に押し出し成形さ
れている。
【0040】接続具33は、第1,第2車体骨格部材3
1,32の長手方向に沿って分割された車室側と車外側
との接続具要素33,35で構成されている。これら車
室側と車外側との接続具要素33,35は、もなかの皮
のように、凹状に膨出形成され、第1,第2車体骨格部
材31,32の一端部を結合する際に、合掌状に一体に
組み合わされるようになっている。
【0041】具体的には、車室側接続具要素34は、第
1,第2車体骨格部材31,32の車室側壁31a,3
2aとほぼ同形の断面を有する車室側壁34aを備えて
いる。この車室側壁34aの第1,第2車体骨格部材3
1,32側の端部内側には、縦リブ34b,34cを突
設してある。これら縦リブ34b,34c間に位置する
車室側壁34aの内側には、縦リブ34b,34cに連
なるX字形の交差リブ34dを突設してある。これら縦
リブ34b,34cよりも第1,第2車体骨格部材3
1,32側に位置する部分は、車室側接続具要素34の
第1,第2車体骨格部材結合端部になっている。この車
室側接続具要素34の第1,第2車体骨格部材結合端部
には、車室側壁34aから連なるフランジ34e,34
fを形成してある。これらのフランジ34e,34f
は、第1,第2車体骨格部材31,32の一端部の車室
側壁31a,32aに車室側より重合するようになって
いる。これらフランジ34e,34fと車室側壁34a
との下縁には、第1,第2車体骨格部材31,32のフ
ランジ31c,32cの車室側に跨って配置されるフラ
ンジ34gを連設してある。
【0042】前記車外側接続具要素35は、第1,第2
車体骨格部材31,32の車外側壁31b,32bとほ
ぼ同形の断面を有する車外側壁35aを備えている。こ
の車外側壁35aの両端部たる車外側接続具要素35の
第1,第2車体骨格部材結合端部は、第1,第2車体骨
格部材31,32の車外側壁31b,32bの一端部に
突き合わされるようになっている。この車外側壁35a
の端面には、第1,第2車体骨格部材31,32の貫通
孔31d,32dに嵌合する複数の突起35b,35c
を設けてある。車外側壁35aの下縁には、第1,第2
車体骨格部材31,32のフランジ31c,32cに突
き合わされるフランジ35dを連設してある。
【0043】この第6実施例において、第1,第2車体
骨格部材31,32を接続具33で結合するには、車外
側接続具要素35の突起35b,35cを第1,第2車
体骨格部材31,32の一端部から貫通孔31d,32
dに個別に嵌合する(図9(C)参照)。そして、図9
(A)に示すように、第1,第2車体骨格部材31,3
2の一端部を車外側接続具要素35の端部に突き合わせ
たまま、車室側接続具要素34を第1,第2車体骨格部
材31,32の一端部に跨って車室側より重合させる。
このとき、車室側接続具要素34のフランジ34e,3
4fとフランジ34gとが第1,第2車体骨格部材3
1,32の車室側壁31a,32aとフランジ31c,
32cとに重合され、第1,第2車体骨格部材31,3
2の一端部が車室側接続具要素34の縦リブ34b,3
4cに突き合わされる(図9(B)参照)。また、車室
側と車外側との接続具要素34,35は、車室側壁34
a,35aの上縁部が互いに重合し、フランジ34g,
35dが互いに重合する。そして、車室側と車外側との
接続具要素34,35と第1,第2車体骨格部材31,
32との合わせ部分を外側から溶接で接合する。これに
より、車室側と車外側との接続具要素34,35が一体
に組み合わされて単一の中空状の接続具33になる。そ
して、この接続具33が第1,第2車体骨格部材31,
32を一体に結合する。なお、この第6実施例におい
て、車室側と車外側との接続具要素34,35と第1,
第2車体骨格部材31,32とを組み合わせる際に、各
合わせ部分に接着剤を用いて接合することも可能であ
る。
【0044】この第1,第2車体骨格部材31,32が
接続具33で一体に結合された状態において、車体が曲
げ変形するような、図10に矢印で示す曲げ荷重Mを受
けることにより、車室側接続具要素34が圧縮を受け、
車外側接続具要素35が引っ張りを受けた場合、車室側
接続具要素34の内側に、縦リブ34b,34cと交差
リブ34dとが形成されているので、車室側接続具要素
34が座屈変形を起こしにくく、局部での変形が抑えら
れ、第1,第2車体骨格部材31,32の結合剛性が高
くなる。また、図11に示すように、車体横転などで、
車外側接続具要素35に矢印で示す圧壊荷重Fが加わる
と、車外側接続具要素35が最初に潰れる。つまり、第
1,第2車体骨格部材31,32の車外側壁31b,3
2bとに複数の貫通孔31d,32dが設けられ、車室
側接続具要素34に縦リブ34b,34cと交差リブ3
4dとが設けられているので、結合構造全体としては、
車外側の剛性が車室側よりも弱くなっている。これによ
り、圧壊荷重Fに対して、車外側接続具要素35が最初
に潰れる。そして、車外側接続具要素35の突起35
b,35cが第1,第2車体骨格部材31,32の貫通
孔31d,32dに嵌合しているので、上記車外側接続
具要素35の変形に伴って、上記圧壊荷重Fが、車外側
接続具要素35を通って第1,第2車体骨格部材31,
32の車外側壁31b,32bに伝わり、第1,第2車
体骨格部材31,32の車外側壁31b,32bが全体
的に変形する。この車外側接続具要素35と第1,第2
車体骨格部材31,32の車外側壁31b,32bとの
変形は、車室側接続具要素34の縦リブ34b,34c
と交差リブ34dに当接して止まり、車室側に及ぶこと
は阻止される。このとき、車室側接続具要素34には交
差リブ34dが設けられているので、上記車外側の変形
阻止が一層高まる。そして、この結合構造中心での変形
が抑えられた後は、残りの荷重は第1,第2車体骨格部
材31,32の車外側壁31b,32bを変形すること
に使われ、第1,第2車体骨格部材31,32の車室側
壁31a,32aを変形することはない。これにより、
圧壊荷重Fのエネルギ吸収が効率良く行われ、乗員の安
全性を確保できる。また、車室側接続具要素34全体の
曲げ変形が、縦リブ34b,34cや交差リブ34dで
抑えられるため、第1,第2車体骨格部材31,32と
接続具33との接合部は、曲げによる剥離が発生しにく
くなり、結合強度も高くなる。
【0045】要するに、この第6実施例によれば、接続
具33を第1,第2車体骨格部材31,32の長手方向
に沿って車室側と車外側との接続具要素34,35に分
割したことにより、車室側と車外側との接続具要素3
4,35が、もなかの皮のように、接続具33の分割面
に開口された形状となる。したがって、車室側と車外側
との接続具要素34,35を鋳造する場合に、その都
度、壊さなければならない砂型のような中子を必要とし
ないので、大幅なコストダウンを図ることができる。ま
た、車室側接続具要素34の内側に縦リブ34b,34
cと交差リブ34dとを設けてあるので、第1,第2車
体骨格部材31,32に、その長手方向に交差する荷重
が作用した場合には、縦リブ34b,34cと交差リブ
34dとを通して荷重分散を図り、強度や剛性が向上す
る。しかも、上記荷重が大きい場合には、車外側接続具
要素35が縦リブ34b,34cや交差リブ34d側に
潰れ、車室側と車外側との接続具要素34,35の変形
姿勢が決まる。
【0046】第7実施例 図12は、第7実施例として、第6実施例の異なる例を
示している。図12において、第1,第2車体骨格部材
31,32のうちで、断面形状の小さい方の車体骨格部
材、例えば、フロントピラーアッパなる第2車体骨格部
材32の一端部を、バシル成形法(内圧力による成形
法)により、断面形状が車室側接続具要素34の断面形
状、および、ルーフサイドレールなる第1車体骨格部材
31の断面形状に整合するように、膨出成形する。この
膨出成形した部分の車室側部分を切り落とすことによ
り、第2車体骨格部材32の一端部に、第6実施例の車
外側接続具要素35に相当する車外側接続具要素35A
を延設する。そして、車外側接続具要素35Aを含む第
2車体骨格部材32と車室側接続具要素34と第1車体
骨格部材31とを接合する。つまり、第2車体骨格部材
32に延設された車外側接続具要素35Aの端部を第1
車体骨格部材31の車外側壁31bの端部に突き合わせ
て、溶接36(図13参照)して接合する。一方、車室
側接続具要素34は、第6実施例と同様に、第1,第2
車体骨格部材31,32の車室側壁31a,32aと車
外側接続具要素35Aとに接合する(図13参照)。し
たがって、この第7実施例によれば、車外に露出される
車外側での接合個所が1個所に低減でき、見栄えが良く
なる。また、図14に示すように、車外側接続具要素3
5Aに、矢印で示す圧壊荷重Fが加わった場合には、車
外側接続具要素35Aが溶接36部分で第1車体骨格部
材31から剥離した後、車室側接続具要素34の縦リブ
34b,34cや交差リブ34dで受け止められ、第6
実施例と同様の作用効果がある。
【0047】第8実施例 図15は、第8実施例として、第6実施例のさらに異な
る例を示している。図15において、第1,第2車体骨
格部材31,32の車外側壁31b,32b内面には、
第1,第2車体骨格部材31,32の押し出し成形時
に、第1,第2車体骨格部材31,32の長手方向に延
びる複数の略U字形の溝31e,32eを形成してあ
る。第1,第2車体骨格部材31,32一端部におい
て、車外側壁31b,32bの一部には、コ字形の切欠
部31f,32fを形成してある。車外側接続具要素3
5の車外側壁34aの両端部には、上記切欠部31f,
32fと嵌合する膨出部35e,35fを延設してあ
る。この膨出部35e,35fと車外側壁34aとの両
端には、上記複数の溝31e,32eに個別に嵌合する
突起35g,35hを設けてある。そして、第1,第2
車体骨格部材31,32と車室側接続具要素34と車外
側接続具要素35とを接合する。つまり、車外側接続具
要素35の膨出部35e,35fを第1,第2車体骨格
部材31,32の切欠部31f,32fに嵌合させる。
これと並行して、車外側接続具要素35の突起35g,
35hを第1,第2車体骨格部材31,32の溝31
e,32eに嵌合させる。そして、車外側接続具要素3
5の両端部それぞれに、第1,第2車体骨格部材31,
32の一端部を突き合わせて溶接にて接合する。一方、
車室側接続具要素34は、第6実施例と同様に、第1,
第2車体骨格部材31,32の車室側壁31a,32a
と車外側接続具要素35とに接合する。したがって、こ
の第8実施例によれば、膨出部35e,35fを切欠部
31f,32fに嵌合して突き合わせて溶接しているの
で、荷重伝達が一層良くなるとともに、結合剛性も向上
する。
【0048】第9実施例 図16は、第9実施例として、フロントルーフレールと
フロントピラーアッパとサイドルーフレールというよう
な3つの車体骨格部材を中空状の接続具を介して結合す
る車体骨格部材の結合構造を示している。
【0049】図16において、フロントルーフレールな
る第1車体骨格部材41は、車外側壁41aと、車室側
壁41bと、車外側壁41aと車室側壁41bとの連設
前縁から突出するフランジ41cとを有し、アルミニウ
ム合金のような軽金属により、両端が開口された所定長
さの長尺な中空状に押し出し成形されている。この第1
車体骨格部材41の一端部では、車室側壁41bにコ字
形の切欠部41dを形成し、車外側壁41aと車室側壁
41bとの連設前縁部にスリット状の溝41e,41f
を形成し、フランジ41cの溝配置部に切欠部41gを
形成してある。
【0050】フロントピラーアッパなる第2車体骨格部
材42は、車外側壁42aと、車室側壁42bと、これ
ら車外側壁42aと車室側壁42bとの連設車幅方向両
縁から突出するフランジ42c,42dと、車外側壁4
2aの中間部外側面から突出するフランジ42eとを有
し、アルミニウム合金のような軽金属により、両端が開
口された所定長さの長尺な中空状に押し出し成形されて
いる。この第2車体骨格部材42の一端部では、図17
に示すように、車室側壁42bにコ字形の切欠部42f
を形成し、車外側壁42aと車室側壁42bとの連設車
幅方向両縁部にスリット状の溝42g,42hを形成
し、フランジ42c,42dの溝配置部に切欠部42
i,42jを形成してある。
【0051】再び、図16に戻って説明すると、サイド
ルーフレールなる第3車体骨格部材43は、車外側壁4
3aと、車室側壁43bと、これら車外側壁43aと車
室側壁43bとの連設車幅方向両縁から突出するフラン
ジ43c,43dと、車外側壁43aの中間部外側面か
ら突出するフランジ43eとを有し、アルミニウム合金
のような軽金属により、所定長さの長尺な中空状に押し
出し成形されている。この第3車体骨格部材43の一端
部では、車外側壁43bにコ字形の切欠部43fを形成
し、車外側壁43aと車室側壁43bとの連設車幅方向
内側縁にスリット状の溝43g,43hを形成し、車外
側壁43aの中間部にスリット状の溝43iを形成し、
フランジ43c,43d,43eの溝配置部に切欠ぶ4
3j,43k,43mを形成してある。
【0052】接続具44は、第1,第2,第3車体骨格
部材41,42,43の長手方向に沿って分割された車
外側と車室側との接続具要素45,46で構成されてい
る。これら車外側と車室側との接続具要素45,46
は、もなかの皮のように、凹状に膨出形成され、第1,
第2,第3車体骨格部材41,42,43の一端部を結
合する際に、合掌状に一体に組み合わされるようになっ
ている。
【0053】車外側接続具要素45は、平面視略Y字形
の車外側壁45aと、この車外側壁45aから車室側に
突出する周壁45b,45c,45dとを有し、アルミ
ニウム合金のような軽金属により、車室側に開口された
凹状に形成されている。この車外側接続具要素45の各
端末部は、第1,第2,第3車体骨格部材41,42,
43を結合する第1,第2,第3腕部45e,45f,
45gになっている。これら第1,第2,第3腕部45
e,45f,45gそれぞれは、車外側壁45aと周壁
45b,45c,45dとを、第1,第2,第3車体骨
格部材41,42,43の車外側壁41a,42a,4
3aの板厚分だけ内側に有段形成した嵌合面になってい
る。周壁45b,45c,45dの車室側縁には、フラ
ンジ45h,45i,45jを突設してある。これらの
フランジ45h,45i,45jには、複数の貫通孔4
5k,45m,45nを形成してある。車外側壁45a
には、第2腕部45fから第3腕部45gまで延びるフ
ランジ45pを突設してある。また、図18(A),
(B),(C)に示すように、第1,第2,第3腕部4
5e,45f,45gにおける端壁45q,45r,4
5sの車室側縁には、フランジ45t,45u,45v
を形成してある。この車外側接続具要素45の内側に
は、図18(A),(B),(C)に示すように、交差
リブ45wを設けてある。この交差リブ45wは、第
1,第2,第3車体骨格部材41,42,43の長手方
向が交差する交差点45xから第1,第2,第3腕部4
5e,45f,45gに向けて分岐延設され、この各延
設端が端壁45q,45r,45sの中央部に連設され
ている。この交差リブ45wの高さは、図18(B),
(C)に示すように、端壁45q,45r,45sから
交差点45xに向けて徐々に低くなっている。
【0054】再び、図16に戻って説明すると、車室側
接続具要素46は、平面視略Y字形の車室側壁46a
と、この車室側壁46aから車外側に向けて立ち上がる
周壁46b,46c,46dと、この周壁46b,46
c,46dの上縁から突出するフランジ46e,46
f,46gと、このフランジ46e,46f,46gに
形成された貫通孔46h,46i,46jとを有し、複
合強化合成樹脂(FRP)により、車外側に開口され、
車外側接続具要素45の開口を覆う凹状に形成されてい
る。フランジ46e,46f,46gは、車外側接続具
要素45のフランジ45h,45i,45jに個別に対
応している。貫通孔46h,46i,46jは、車外側
接続具要素45の貫通孔45k,45m,45nと位置
が対応している。この車室側接続具要素46を構成する
複合強化合成樹脂の強化繊維46kは、第1,第2,第
3車体骨格部材41,42,43の長手方向に対して交
差状に配向されている。例えば、強化繊維46kは、図
16に数本の細線で示すように、周壁46bの第2車体
骨格部材42側端末と周壁46cの第3車体骨格部材4
3側端末とを結ぶように、配向されている。
【0055】この第9実施例において、第1,第2,第
3車体骨格部材41,42,43を接続具44で結合す
るには、先ず、車外側接続具要素45と第1,第2,第
3車体骨格部材41,42,43を結合する。
【0056】つまり、第1車体骨格部材41の溝41
e,41fに車外側接続具要素45のフランジ45h,
45jを嵌合する。これと並行して、第1車体骨格部材
41の切欠部41dに車外側接続具要素45の端壁45
qを通し、図19(A)に示すように、フランジ45t
上に第1車体骨格部材41の車室側壁41bを重合す
る。さらに、図19(A)に示すように、車外側接続具
要素45の第1腕部45e上に第1車体骨格部材41の
車外側壁41aを重合してスポット溶接で接合する。こ
の状態において、第1腕部45eと車外側壁41aとの
合わせ部分以外の車外側接続具要素45と第1車体骨格
部材41との合わせ部分を外側から溶接で接合する。
【0057】また、第2車体骨格部材42の溝42g,
42hに車外側接続具要素45のフランジ45h,45
iを嵌合する。これと並行して、第2車体骨格部材42
の切欠部42fに車外側接続具要素45の端壁45rを
通し、図19(B)に示すように、フランジ45u上に
第2車体骨格部材42の車室側壁42bを重合する。さ
らに、図19(B)に示すように、車外側接続具要素4
5の第2腕部45f上に第2車体骨格部材42の車外側
壁42aを重合してスポット溶接で接合する。この状態
において、第2腕部45fと車外側壁42aとの合わせ
部分以外の車外側接続具要素45と第2車体骨格部材4
2との合わせ部分を外側から溶接で接合する。
【0058】さらに、第3車体骨格部材43の溝43
g,43h,43iに車外側接続具要素45のフランジ
45j,45i,45pを嵌合する。これと並行して、
第3車体骨格部材43の切欠部43fに車外側接続具要
素45の端壁45sを通し、図19(A)に示すよう
に、フランジ45v上に第3車体骨格部材43の車室側
壁43bを重合する。さらに、車外側接続具要素45の
第3腕部45g上に第3車体骨格部材43の車外側壁4
2aを重合してスポット溶接で接合する。この状態にお
いて、第3腕部45gと車外側壁43aとの合わせ部分
以外の車外側接続具要素45と第3車体骨格部材43と
の合わせ部分を外側から溶接で接合する。
【0059】次に、上記第1,第2,第3車体骨格部材
41,42,43が車外側接続具要素45を介して一体
に結合された状態において、車室側接続具要素46を車
外側接続具要素45に合掌状に一体に組み付ける。つま
り、車室側接続具要素46のフランジ46e,46f,
46gを車外側接続具要素45のフランジ45h,45
i,45jに図16で下方より重合する。そして、車外
側接続具要素45の貫通孔45k,45m,45nと車
室側接続具要素46の貫通孔46h,46i,46jと
に図外のリベットを挿入し、このリベットで車外側接続
具要素45と車室側接続具要素46とを一体にかしめつ
ける。これにより、車外側と車室側との接続具要素4
5,46が一体に組み合わされて、単一の中空状の接続
具44になる。なお、この第9実施例において、車外側
と車室側との接続具要素45,46と第1,第2,第3
車体骨格部材41,42,43とを組み合わせる際に、
各合わせ部分を接着剤で接合することも可能である。
【0060】この第1,第2,第3車体骨格部材41,
42,43が接続具44で一体に結合された状態におい
て、図20(A)に示すような各軸回りのモーメントに
対する接続具44の作用を説明する。つまり、図20
(B)に示すように、X軸回りモーメントに対しては、
車外側接続具要素45がアルミニウムのような軽金属で
構成され、この車外側接続具要素45が交差リブ45w
を備え、しかも、車室側接続具要素46が複合強化剛性
樹脂で構成されていることから、接続具44は、第1,
第2,第3車体骨格部材41,42,43並の曲げ剛性
を発揮する。図20(C)に示すように、Y軸回りモー
メントに対しては、車室側接続具要素46での強化繊維
46kの方向が第1,第2,第3車体骨格部材41,4
2,43の長手方向と交差状に配向されているので、ね
じりによる軽金属製の車室側接続具要素45の分割面側
開口の口開きが抑えられ、接続具44は十分なねじり剛
性を発揮する。図20(D)に示すように、Z軸回りモ
ーメントに対しては、X軸回りモーメントと同様に、軽
金属製の車室側接続具要素45と複合強化剛性樹脂製の
車室側接続具要素46との共働で、接続具44は、第
1,第2,第3車体骨格部材41,42,43並の曲げ
剛性を発揮する。
【0061】また、車体横転などで、車外側接続具要素
45に圧壊荷重が加わった場合の作用を、図21に基づ
いて説明する。図21は、対比例の接続具Aとして、角
筒体の四隅にリブを設けて中空状に押し出し成形されて
いるものを使用している。第9実施例の接続具として
は、車外側接続具要素45を使用している。そして、中
空状に押し出し成形された第1,第2車体骨格部材B,
Cを各接続具A,45を介して結合し、第1,第2車体
骨格部材B,Cの他端を固定支持し、各接続具A,45
に下向きの荷重Fを上方より加えた場合の曲げモーメン
ト分布とたわみ曲線とを示してある。つまり、第9実施
例の車外側接続具要素45において、交差リブ45wの
高さが低い交差点45x付近が他の部分に比べて多少変
形し易いことから、車外側での第1,第2車体骨格部材
B,Cとの結合点a1,a2を支点として、車外側接続具
要素45の開口側が外側に広がり、第1,第2車体骨格
部材B,Cを車外側に曲げようとするモーメントが発生
する。このモーメントは、対比例で発生するモーメント
と逆向きになっている。このため、第9実施例での圧壊
荷重Fによるモーメント分布は、上記結合点a1,a2
近で新たな変曲点P1,P2を生じて、小さくなる。これ
により、第1,第2車体骨格部材B,Cと車外側接続具
要素45とからなる結合構造全体としてのたわみが小さ
く、結合点a1,a2での応力も小さくなっている。
【0062】要するに、この第9実施例によれば、接続
具44を第1,第2,第3車体骨格部材41,42,4
3の長手方向に沿って車室側と車外側との接続具要素4
5,46に分割したことにより、車室側と車外側との接
続具要素45,46が、もなかの皮のように、接続具4
4の分割面に開口された形状となる。したがって、車室
側と車外側との接続具要素45,46を鋳造する場合
に、その都度、壊さなければならない砂型のような中子
を必要としないので、大幅なコストダウンを図ることが
できる。また、車外側接続具要素45を軽金属で形成
し、車室側接続具要素46を複合強化合成樹脂で形成し
てあるので、第1,第2,第3車体骨格部材41,4
2,43に、その長手方向に交差する方向の荷重が作用
した場合には、軽金属製の車外側接続具要素45と複合
強化合成樹脂製の車室側接続具要素46との共働で、接
続具44が車体骨格部材並の剛性を発揮する。しかも、
交差リブ45wの高さが交差点45xに向けて低くなて
いるので、接続具44と第1,第2,第3車体骨格部材
41,42,43との結合部付近に新たな変曲点P1
2を生じて、圧壊荷重Fによるモーメント分布が小さ
くなり、結合構造全体のたわみを小さくなる。
【0063】第10実施例 図22は、第10実施例として、第9実施例の異なる例
を示している。図22(A)において、第1車体骨格部
材41の車室側壁41bを第1,第2車室側壁41
1,41b2とからなる二重壁構造とし、これら第1,
第2車室側壁41b1,41b2との間に車外側接続具要
素45のフランジ45tが嵌合可能な隙間41hを形成
してある。図22(B)において、第3車体骨格部材4
3の車室側壁43bを第1,第2車室側壁43b1,4
3b2とからなる二重壁構造とし、これら第1,第2車
室側壁43b1,43b2との間に車外側接続具要素45
のフランジ45vが嵌合可能な隙間43nを形成してあ
る。そして、図22(C)に示すように、第1,第3車
体骨格部材41,43を車室側接続具要素45に結合す
る際に、車室側接続具要素45のフランジ45t,45
vそれぞれを、第1,第3車体骨格部材41,43の隙
間41h,43nに挿入する。したがって、この第10
実施例によれば、車外側接続具要素45のフランジ45
t,45vが第1,第3車体骨格部材41,43の二重
壁構造なる車室側壁41b,43bの第1,第2車室側
壁41b1,41b2,43b1,43b2で挟まれている
ので、その結合強度が高くなる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、第1の発明では、中空状
の接続具を、複数の車体骨格部材の長手方向に分割され
た複数の接続具要素で構成したので、複数の接続具要素
の鋳造に際に、その都度、壊さなければならない砂型の
ような中子を必要とせず、コストダウンを図れることが
できる。また、車体骨格部材の押し出し方向と交差する
方向の荷重が作用すると、荷重が一体となった接続具要
素から他方の車体骨格部材に減衰して伝達され、強度と
剛性とを向上することができる。
【0065】第2の発明では、第1の発明において、突
出部を一方の接続具要素の分割面側に開口する中空状に
形成し、この突出部内にリブを設けたので、接続具の軽
量化を図ることができ、しかも、車体骨格部材の押し出
し方向と交差する方向の荷重が作用した場合において、
リブが突出部の潰れを補強するとともに、荷重を分散
し、強度と剛性とが高くなる。
【0066】第3の発明では、中空状の接続具を、複数
の車体骨格部材の長手方向に分割された複数の接続具要
素で構成したので、複数の接続具要素を鋳造する際に、
その都度、壊さなければならない砂型のような中子を必
要とせず、コストダウンを図ることができる。また、車
体骨格部材の長手方向と交差する方向の荷重が作用する
と、リブを通して荷重を分散し、強度と剛性とを向上す
ることができる。しかも、上記荷重が大きくて圧壊荷重
の場合には、リブの無い方の接続具要素がリブ側に潰
れ、複数の車体骨格部材の変形姿勢が決まるので、リブ
の無い方の接続具要素を車外側とすることにより、複数
の車体骨格部材が車室側に傾くことが無く、安全性も向
上できる。
【0067】第4の発明では、中空状の接続具を、複数
の車体骨格部材の長手方向に分割された複数の接続具要
素で構成したので、複数の接続具要素を鋳造する際に、
その都度、壊さなければならない砂型のような中子を必
要とせず、コストダウンを図ることができる。また、車
体骨格部材の長手方向と交差する方向の荷重が作用する
と、リブを通して荷重を分散し、強度と剛性とが高くな
る。しかも、複合強化合成樹脂の強さと金属の強さとが
合わさった強さとなり、上記荷重が大きい場合でも全体
のたわみ変形が小さくなるので、強度と剛性とが著しく
高くなる。
【0068】第5の発明では、第3の発明または第4の
発明において、リブの高さを複数の車体骨格部材の長手
方向が交差する部分に向けて低くしたので、圧壊荷重が
加わった場合に、リブが低いところで多少変形し易くな
り、複数の車体骨格部材との結合部付近に新たな変曲点
を生じ、曲げモーメント分布が小さくなり、強度と剛性
とが高くなる。
【0069】第6の発明では、第4の発明において、強
化繊維を複数の車体骨格部材の長手方向に対して交差状
に配向したので、ねじり剛性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体を示す分解斜視図。
【図2】第1実施例の第1車体骨格部材の一端部を示す
斜視図。
【図3】第1実施例の接続具要素と第1車体骨格部材と
の結合状態を示すものであって、(A)は斜視図、
(B)は(A)に示すB−B線に沿う断面図、(C)は
(A)に示すC−C線に沿う断面図、(D)は(A)に
示すD−D線に沿う断面図。
【図4】第2実施例の要部を示す断面図。
【図5】第3実施例を示すものであって、(A)は接続
具要素の斜視図、(B)は結合状態を示す要部の断面
図。
【図6】第4実施例を示すものであって、(A)は接続
具要素の斜視図、(B)は結合状態を示す要部の断面
図。
【図7】第5実施例の接続具要素を示す斜視図。
【図8】第6実施例の全体を示す分解斜視図。
【図9】第6実施例の結合状態を示すものであって、
(A)は斜視図、(B)は(A)に示すB−B線に沿う
断面図、(C)は(A)に示すC−C線に沿う断面図。
【図10】第6実施例の作用説明図。
【図11】第6実施例の作用説明図。
【図12】第7実施例の全体を示す分解斜視図。
【図13】第7実施例の結合状態を示す断面図。
【図14】第7実施例の作用説明図。
【図15】第8実施例の全体を示す分解斜視図。
【図16】第9実施例の全体を示す分解斜視図。
【図17】第9実施例の第2車体骨格部材の一端部を示
す斜視図。
【図18】第9実施例の車室側接続具要素を示すもので
あって、(A)は背面図、(B)は(A)に示すB−B
線に沿う断面図、(C)は(A)に示すC−C線に沿う
断面図。
【図19】第9実施例の結合状態を示すものであって、
(A)は第1,第3車体骨格部材と車室側接続具要素と
の結合状態の一部を破断した側面図、(B)は第2車体
骨格部材と車室側接続具要素との結合状態の一部を破断
した側面図。
【図20】第9実施例の作用を説明するものであって、
(A)は構造モデル図、(B)はX軸回りモーメント
図、(C)Y軸回りモーメント図、(D)はZ軸回りモ
ーメント図。
【図21】第9実施例の作用を説明する図表。
【図22】第10実施例を示すものであって、(A)は
第1車体骨格部材の斜視図、(B)は第3車体骨格部材
の斜視図、(C)は結合状態の一部を破断した側面図。
【図23】従来例を示す斜視図。
【図24】異なる従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1,2,31,32,41,42,43…車体骨格部材 3,33,44…接続具 4,5,34,35,35A,45,46…接続具要素 8,8A,8B…突出部 16,17,18,19…リブ 34b,34c…縦リブ 34f,45w…交差リブ 45x…交差点 45e,45f,45g…第1,第2,第3腕部(嵌合
部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波入 厚 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 宮坂 浩行 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さの長尺な中空状に形成された複
    数の車体骨格部材を中空状の接続具を介して結合する車
    体骨格部材の結合構造において、 前記接続具を、前記複数の車体骨格部材に沿って分割さ
    れた複数の接続具要素で構成し、一方の接続具要素の車
    体骨格部材結合部と対向する面に突出部を形成し、この
    突出部にその車体骨格部材を嵌合装着するとともに、他
    方の接続具要素を前記一方の接続具要素と複数の車体骨
    格部材とに一体に組み付けたことを特徴とする車体骨格
    部材の結合構造。
  2. 【請求項2】 前記突出部を前記一方の接続具要素の分
    割面側に開口する中空状に形成し、この突出部内にリブ
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載した車体骨格
    部材の結合構造。
  3. 【請求項3】 所定長さの長尺な中空状に形成された複
    数の車体骨格部材を中空状の接続具を介して結合する車
    体骨格部材の結合構造において、 前記接続具を、前記複数の車体骨格部材に沿って分割さ
    れた複数の接続具要素で構成し、これら複数の接続具要
    素のうちの一方の接続具要素の内側にリブを突設し、こ
    れら複数の接続具要素それぞれの車体骨格部材結合端部
    に嵌合部を形成し、この嵌合部それぞれに前記複数の車
    体骨格部材の一端部を結合し、前記複数の接続具要素を
    一体に組み付けたことを特徴とする車体骨格部材の結合
    構造。
  4. 【請求項4】 所定長さの長尺な中空状に形成された複
    数の車体骨格部材を中空状の接続具を介して結合する車
    体骨格部材の結合構造において、 前記接続具を、前記複数の車体骨格部材に沿って分割さ
    れた複数の接続具要素で構成し、一方の接続具要素を金
    属で形成し、他方の接続具要素を複合強化合成樹脂で形
    成し、この金属製の接続具要素の内側にリブを突設し、
    この金属製の接続具要素の車体骨格部材結合端部に嵌合
    部を形成し、この嵌合部それぞれに前記複数の車体骨格
    部材の一端部を結合し、前記金属製の接続具要素と前記
    複合強化合成樹脂製の接続具要素とを一体に組み付けた
    ことを特徴とする車体骨格部材の結合構造。
  5. 【請求項5】 前記リブの高さを、前記複数の車体骨格
    部材の長手方向が交差する部分に向けて低くしたことを
    特徴とする請求項3または請求項4に記載した車体骨格
    部材の結合構造。
  6. 【請求項6】 前記複合強化合成樹脂中の強化繊維を前
    記複数の車体骨格部材の長手方向に対して交差状に配向
    したことを特徴とする請求項4に記載した車体骨格部材
    の結合構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010528926A (ja) * 2007-06-08 2010-08-26 ロスフィン・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ 自動車の車体の耐力構造物を構築するためのプロセスおよびそのように構築された耐力構造物
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