JP2014080182A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦安定性と衝突安全性の観点から車両の骨格の強度と剛性を両立させる車両を提供することである。
【解決手段】本発明の車両は、複数の部材により主要な骨格が形成される車両であって、複数の部材のうち2つの部材が交差する部分または1つの部材の屈曲部に強化樹脂からなる補強部材20を設けている。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の部材により主要な骨格が形成される車両に関する。
従来から複数の部材により主要な骨格が形成される車両、例えばモノコック構造からなる車両において、車両の骨格を形成するインナーパネルとアウターパネルとして、鋼板(高張力鋼や超高張力鋼)、鉄板、アルミなどが使用されている。このようなモノコック構造からなる車両では、正面や側面からの瞬間的な衝撃やオフセット衝突などからの車室空間の安全性確保のため、十分な強度と剛性(力の伝達)が求められている。
また、一方で、カーブ時などの荷重の伝達によって影響を受ける操縦安定性も求められている。このため、この操縦安定性と、上述のような衝突に対する強度によって影響を受ける衝突安全性の両立が求められる。
さらに振動などによる騒音の発生や伝達を抑えることが求められている。また、モノコック構造からなる車両は、フロントピラー、ルーフピラー、センターピラー、サイドシルなどから構成されるが、それぞれの部材に作用する荷重や衝撃を効率的に分散させるために、それぞれの部材の交差部や力の伝達方向が変わる屈曲部などには、十分な結合剛性が求められる。
例えば、特許文献1では、車体の側方および前方からの衝突荷重を確実に他の部材に分散伝達し、衝突による変形を抑える車体側面の下部構造が開示されている。
特許文献2では側面衝突時の車体変形モードを調整するために、車体側部のサイドルーフにレール補強部とサイドシルにシル強度調整部を備えた構造が開示されている。
一方、特許文献3には、ワイヤハーネスの車体固定構造において、インナーパネルとアウターパネルのうち少なくとも一方を繊維強化樹脂で成形している技術が開示されている。
特開2000―108930号公報 特開2001―71948号公報 特開2004―123036号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載の技術では、車両の骨格の強度と剛性を、操縦安定性と衝突安全性の観点から十分に満たすことができなかった。
また、振動などによる騒音の発生や伝達を抑えることができなかった。さらに、部材間の交差部や部材の屈曲部に作用する力を十分に伝達できるような結合剛性を持ち合わせていなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、操縦安定性と衝突安全性の観点から車両の骨格の強度と剛性を両立させる車両を提供することである。
このような課題を解決するために、本発明に係る車両は、複数の部材により主要な骨格が形成される車両であって、複数の部材のうち2つの部材が交差する部分または1つの部材の屈曲部に強化樹脂からなる補強部材を設けている。
好適には、上記解決手段に加えて、本発明に係る車両は、2つの部材が交差する部分を補強部材を介して接続する。
好適には、上記解決手段に加えて、本発明に係る車両は、補強部材が立体構造である。
好適には、上記解決手段に加えて、本発明に係る車両は、部材がアウター部材とインナー部材から構成され、補強部材がアウター部材とインナー部材によって作られる管状の中空空間内に、アウター部材とインナー部材の内側に接するくらいの隙間で設けられる。
好適には、上記解決手段に加えて、本発明に係る車両は、補強部材は1つの部材によって、または複数の部材が交わることによって形成される屈曲部の中空空間内に設けられ、かつ、補強部材は屈曲部が作る外角部位において、部材との間に空間を設けるように形成する。
好適には、上記解決手段に加えて、本発明に係る車両は、補強部材がアウター部材とインナー部材によって作られる管状の中空空間内の形状に忠実に沿って形成する。
好適には、上記解決手段に加えて、本発明に係る車両は、アウター部材が金属である。
好適には、上記解決手段に加えて、本発明に係る車両は、補強部材が、その端において金属製の金属補強部材と接合し、補強部材を介して金属補強部材同士が接続されている。
好適には、上記解決手段に加えて、本発明に係る車両は、補強部材の強化樹脂が繊維強化樹脂または炭素繊維強化樹脂である。
本発明の車両によれば、車両の骨格の強度と剛性を両立できる。
本発明の実施形態に係る車両の骨格である。 本発明の実施形態に係る車両の一部拡大分解図である。 本発明の第1実施形態における車両の骨格の一部拡大断面斜視図である。 図3におけるX方向から見た本発明の第1実施形態における車両の骨格の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第2実施形態における車両の骨格の一部拡大透視図および断面の説明図である。 本発明の第3実施形態における車両の骨格の一部拡大透視図および断面の説明図である。 本発明の第4実施形態における車両の骨格の一部拡大透視図である。 本発明の第5実施形態における車両の骨格の一部拡大透視図である。 本発明の第6実施形態に係る車両の一部拡大分解図である。 本発明の第7実施形態における車両の骨格の一部拡大断面斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る車両である。 本発明の他の実施形態に係る車両のL−L断面の説明図である。 本発明の第8実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第9実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第10実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第11実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第12実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第13実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第14実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第15実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第16実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第17実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の別の実施形態に係る車両である。 本発明の別の実施形態に係る車両のL’−L’断面の説明図である。 本発明の別の実施形態に係る車両の一部拡大分解図である。 本発明の第18実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第19実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第20実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第21実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第22実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第23実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第24実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。 本発明の第25実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図1は、本発明の実施形態を示している。図1に基づいて本発明の車両の骨格について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両1である。車両1は複数の部材により主要な骨格が形成されており、フロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などから構成されている。
フロントピラー部10は車両1の車室空間を構成する前部を形成しており、フロントガラスのサイドを保持するように配置される。また、フロントピラー部10は、車両の下部に向かって形成され、サイドシル部13と結合する。
ルーフピラー部11は、車両1の車室空間を構成する上部の前後方向に延設されており、車両1の屋根のサイド部分を形成している。
センターピラー部12は、車両1の前側ドアと後側ドアの間に設けられた柱状のピラーであり、車両1のサイド部分にルーフピラー部11とサイドシル部13の間を上下方向に配置されている。
サイドシル部13は、車両1のサイド下部を、車両1の前後方向に配置されている。
各部材はさらに複数の部材から構成されており、例えば、インナー部材とアウター部材を接合したものや、インナー部材とアウター部材の間にリンフォース(補強部材)を挿入し接合したものがある。
図2は、本発明の実施形態に係る車両の一部拡大分解図である。モノコック構造を有する車両の一部は、フロントピラーアウター部10A、ルーフピラーアウター部11A、センターピラーアウター部12A、サイドシルアウター部13Aから構成される。それぞれの部材間の接合部の断面は、ほぼコの字形状またはC字形状となっている。
これらの部材のうち2つの部材が交差する部分または1つの部材の屈曲部に補強部材を設けている。本実施形態では、フロントピラーアウター部10Aの屈曲部に補強部材20を設けた。補強部材20は、炭素繊維強化樹脂で形成されている。
上記のように構成したので、炭素繊維強化樹脂で形成された補強部材により、衝突に対する強度を好適に保つことが可能となる。また、炭素繊維強化樹脂特有の剛性により、荷重に対する伝達を好適に行うことができる。
さらに、補強部材20は立体構造であり、中身も炭素繊維強化樹脂で詰まった状態の構造であるため、振動等により発生する騒音を吸収し、防音材・防振材としても機能する。
このため、衝突安全性と操縦安定性を両立することが可能となる。また、従来の場合では、補強をするためには、鋼板、鉄板、アルミなどを使用する必要があったが、軽量な炭素繊維強化樹脂で形成したため、全体として車両1の軽量化を図ることが可能となる。さらに、防音材・防振材としても機能するため、車室内に対する防音・防振効果もある。
また、例えば、フロントピラー部10に対して、前方から瞬間的な力があった場合、フロントピラー部10の折曲に対する強度および伝達を行う剛性が両立していないと、フロントピラー部10へかかる力がうまく伝達されず、また不十分な強度であることから、折れ曲がる可能性がある。しかし、本実施形態によれば、強度と剛性を両立するように強化樹脂を設計することで、フロントピラーへかかる力をうまく他の部材へと伝達し、折れ曲がらないようにすることができる。
さらに、前方からの力に対して、バンパー、左右前輪の内側に1本ずつ配置されるフロントサイドメンバーを伝達した力は、フロントピラー部10とフロントサイドメンバーが結合するスティフナーを伝達し、フロントピラー部10、サイドシル部13、センタートンネルなどへ分散される。これにより、前方からの力の全てを車両前部で受けるのではなく、後方へ逃がすことができる。
上述したような外部からの力の伝達や、外部からの力に対抗するための強度が必要な交差部、例えば、図1で説明したフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13だけでなく、フロントサイドメンバー、スティフナー、センタートンネルにおける屈曲部や交差部に対しても、本発明を適用することが可能である。また、サイドシルとトルクボックス、サイドシルとAピラー、サイドシルとBピラー、サイドシルとクロスメンバ、Aピラーとアッパフレーム、Aピラー(またはサイドパネル)とフロントルーフレール(横方向横断部材)、サイドパネルとルーフセンターブレース(横方向横断部材)、C/Dピラー(またはサイドパネル)とリアルーフレール(横方向横断部材)に対しても、本発明を適用することが可能である。
また、これら交差部での接合部分において間隙がある場合には、その間隙に炭素繊維強化樹脂からなる補強部材を挿入し、補強部材を介して接続することで、要求される強度と剛性にするように調節することも可能になる。
ここで、本発明の基本的な実施形態では、炭素繊維強化樹脂(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)を用いたが、繊維強化樹脂(FRP:Fiber Reinforced Plastics)、炭素繊維強化熱硬化性樹脂(CFRTS:Carbon Fiber Reinforced Thermosets)、炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP:Carbon Fiber Reinforced Thermoplastics)であってもよい。これらは、部位に要求される強度特性や剛性特性、その他の条件に応じて使用することが可能である。
また、本発明の基本的な実施形態では、補強部材20は立体構造であり、中身も炭素繊維強化樹脂で詰まった状態の構造としたが、中身を炭素繊維強化樹脂とするのではなく、発泡剤を充填させた構造などでもよい。これにより、より防音効果や防振効果がある発泡剤を選択することも可能である。
続いて、本発明の具体的な実施形態を、図に基いて説明する。図3は、本発明の第1実施形態における車両の骨格の一部拡大断面斜視図である。
断面がコの字形状であるフロントピラーアウター部10Aの屈曲部に、フロントピラーアウター部10Aに嵌め合う大きさの補強部材20を嵌める。補強部材20は、炭素繊維強化樹脂で形成されている。補強部材20は、フロントピラーアウター部10Aのすべてに渡って設ける必要はなく、要求される強度と剛性に応じた長さで、屈曲部に配置される。
[第1実施形態]
図4は、図3におけるX方向から見た本発明の第1実施形態における車両の骨格の一部拡大断面の説明図である。図4で示すように、炭素繊維強化樹脂で形成した補強部材20は、フロントピラーアウター部10Aの内壁に、補強部材20の一部を接するくらいに配置し、フロントピラーアウター部10Aの外側への凸部に対しては、空間を設けた状態で配置する。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態における車両の骨格の一部拡大透視図および断面の説明図である。図5において、右図は、左図の1点鎖線での断面図である。図5は、車両1の骨格における屈曲部31であって、アウター部材32とインナー部材33が嵌め合い、管状になった部材の中空空間内に、炭素繊維強化樹脂で形成した補強部材21が配置されていることを示す。
この配置において、補強部材21は、アウター部材32とインナー部材33によって作られる管状の中空空間内、つまりアウター部材32とインナー部材33の内側に接するくらいの形状とする。補強部材21は、アウター部材32とインナー部材33によって作られる管状の中空空間内に、アウター部材32とインナー部材33の内側に接するくらいの隙間で設けられる。このとき、補強部材21は、アウター部材32またはインナー部材33に対して接着剤やネジなどで接合しても、接合しなくてもよい。
なお、部材に対して衝撃があった際には、補強部材21と、アウター部材32およびインナー部材33の間の隙間はなくなり、衝撃による力は伝達する。
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態における車両の骨格の一部拡大透視図および断面の説明図である。図6において、右図は左図の2点鎖線での断面図であり、下図は左図の鎖線での断面の説明図である。図6は、車両1の骨格における屈曲部31であって、アウター部材32とインナー部材33が嵌め合い、管状になった部材の中空空間内に、炭素繊維強化樹脂で形成した補強部材22が配置されていることを示す。
この配置において、補強部材22は、アウター部材32とインナー部材33によって作られる管状の中空空間内、つまりアウター部材32とインナー部材33の内側に接するくらいの形状とするが、一部、外側の角部に空間を設けるような形状にする。補強部材22は1つの部材によって、または複数の部材が交わることによって形成される屈曲部の中空空間内に設けられ、かつ、補強部材22は屈曲部が作る外角部位において、アウター部材32とインナー部材33によって作られる管状の内壁との間に空間を設けるように形成する。このとき、補強部材22は、アウター部材32またはインナー部材33に対して接着剤やネジなどで接合しても、接合しなくてもよい。ここで、補強部材を設ける部位は、1つの部材によって、または複数の部材が交わることによって形成される屈曲部であってもよい。
なお、部材に対して衝撃があった際には、補強部材22と、アウター部材32およびインナー部材33の間の隙間はなくなり、衝撃による力は伝達する。
[第4実施形態]
図7は、本発明の第4実施形態における車両の骨格の一部拡大透視図である。図7は、車両1の骨格における屈曲部34であって、アウター部材とインナー部材が嵌め合い、管状になった部材の中空空間内に、炭素繊維強化樹脂で形成した補強部材23が配置されていることを示す。
この配置において、補強部材23は、アウター部材とインナー部材によって作られる管状の中空空間内の形状に忠実に沿って、つまりアウター部材とインナー部材の内側に接するくらいの形状とする。このとき、補強部材23は、アウター部材またはインナー部材に対して接着剤やネジなどで接合しても、接合しなくてもよい。
なお、部材に対して衝撃があった際には、補強部材23と、アウター部材およびインナー部材の間の隙間はなくなり、衝撃による力は伝達する。
[第5実施形態]
図8は、本発明の第5実施形態における車両の骨格の一部拡大透視図である。図8は、車両1の骨格における2つの部材が接合する部分であって、第1部材35と第2部材36が炭素繊維強化樹脂で形成した補強部材24を介して接続されていることを示す。
第1部材35と第2部材36は各々、補強部材24と結合される。このように接続することで、2つの部材が接合する部分の強度および剛性を、補強部材24によって調整することができる。
[第6実施形態]
図9は、本発明の第6実施形態に係る車両の一部拡大分解図である。側面構造体100は、連続的に形成されたアウタパネルである。側面構造体100は、例えばフロントピラーアウター部、ルーフピラーアウター部、センターピラーアウター部、サイドシルアウター部を連続的に形成したものである。側面構造体100は、メタルなどの金属材料から構成される。第6実施形態では、この側面構造体100の屈曲部に補強部材20を設けた。
金属材料から成る側面構造体100に対して、側面構造体100の屈曲部に補強部材20を設けたので、補強部材20のある屈曲部に与えられた力を、金属材料から成る連続的に形成された側面構造体100に伝達させ、より力を分散させることが可能となる。また、側面構造体100が連続的に形成されているので、剛性や強度も向上する。
[第7実施形態]
図10は、本発明の第7実施形態における車両の骨格の一部拡大断面斜視図である。図10は、車両1の骨格における屈曲部130であって、アウター部材とインナー部材が嵌め合い、管状になった部材の中空空間内に、炭素繊維強化樹脂で形成した補強部材120が配置されていることを示す。屈曲部130に対して、図面上、上方向への延設部分と右方向への延設部分の管状になった部材の中空空間内には、金属材料からなる上側金属補強部材140と金属材料からなる右側金属補強部材141が配置されている。上側金属補強部材140および右側金属補強部材141は、補強部材120と接合されている。本実施形態では、立体構造であり、中身も炭素繊維強化樹脂で詰まった状態の構造を持つ補強部材120に対して、板材からなる上側金属補強部材140が補強部材120の上部の外側周囲から嵌め合うように接続され、右側金属補強部材141が補強部材120の右部の外側周囲から嵌め合うように接合される。補強部材120は、その端において金属製の金属補強部材(上側金属補強部材140と右側金属補強部材141)と接合し、補強部材120を介して金属補強部材(上側金属補強部材140と右側金属補強部材141)同士が接続されている
車両1の骨格における屈曲部130において、炭素繊維強化樹脂から成る補強部材120を設け、両端が金属材料から成る金属補強部材の上側金属補強部材140と右側金属補強部材141で構成されるので、屈曲部130の強度と剛性がより向上する。
次に本発明に係る車両の補強部材の他の実施形態について説明する。図11,12は、本発明の他の実施形態を示している。図11,12に基いて本発明の他の実施形態について説明する。図11は、本発明の他の実施形態に係る車両である。図1と同一の構成については同一の符号を用い、適宜説明を省略する。
各部材はさらに複数の部材から構成されており、例えば、インナー部材とアウター部材を結合したものや、インナー部材とアウター部材の間にリンフォース(補強部材)を挿入し結合したものがある。本実施形態では、このリンフォースが炭素繊維強化樹脂で形成されている。
図12は、本発明の他の実施形態に係る車両のL−L断面の説明図である。図11の車両1におけるL−L断面図である。インナー部材としてのピラーセンターインナー121とアウター部材としてのパネルサイドアウター122が結合されている。ピラーセンターインナー121とパネルサイドアウター122の間に補強部材として、リンフォースピラーセンターアウター123とリンフォースピラーセンターアウター124が形成される。
リンフォースピラーセンターアウター123とリンフォースピラーセンターアウター124は、炭素繊維強化樹脂で形成されている。また、パネルサイドアウター122はメタルなどの金属材料で形成されている。
ピラーセンターインナー121とパネルサイドアウター122は、端部において、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
上記のように構成したので、炭素繊維強化樹脂で形成された各部のインナー部材とアウター部材の間に挿入されるリンフォース(補強部材)により、衝突に対する強度を好適に保つことが可能となる。また、炭素繊維強化樹脂特有の剛性により、荷重に対する伝達を好適に行うことができる。
このため、衝突安全性と操縦安定性を両立することが可能となる。また、従来、鋼板、鉄板、アルミなどを使用していたリンフォースを、軽量な炭素繊維強化樹脂で形成したため、全体として車両1の軽量化を図ることが可能となる。
また、例えば、フロントピラー部10に対して、前方から瞬間的な力があった場合、フロントピラー部10の折曲に対する強度および伝達を行う剛性が両立していないと、フロントピラー部10へかかる力がうまく伝達されず、また不十分な強度であることから、折れ曲がる可能性がある。しかし、本実施形態によれば、強度と剛性を両立するように強化樹脂を設計することで、フロントピラー部10へかかる力をうまく伝達し、折れ曲がらないようにすることができる。
さらに、前方からの力に対して、バンパー、左右前輪の内側に1本ずつ配置されるフロントサイドメンバーを伝達した力は、フロントピラー部10とフロントサイドメンバーが結合するスティフナーを伝達し、フロントピラー部10、サイドシル部13、センタートンネルなどへ分散される。これにより、前方からの力を、その全てを車両前部で受けるのではなく、後方へ逃がすことができる。
上述したような外部からの力の伝達や、外部からの力に対抗するための強度が必要な部材、例えば、図1で説明したフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13だけでなく、フロントサイドメンバー、スティフナー、センタートンネルに対しても、本発明を適用することが可能である。また、サイドシルとトルクボックス、サイドシルとAピラー、サイドシルとBピラー、サイドシルとクロスメンバ、Aピラーとアッパフレーム、Aピラー(またはサイドパネル)とフロントルーフレール(横方向横断部材)、サイドパネルとルーフセンターブレース(横方向横断部材)、C/Dピラー(またはサイドパネル)とリアルーフレール(横方向横断部材)に対しても、本発明を適用することが可能である。
また、これらの部材の接合部分や接合部分において間隙がある場合には、その間隙に補強的に炭素繊維強化樹脂を挿入することで、要求される強度と剛性にするように調節することが可能になる。
なお、通常、車両の骨格は、複数の強度・剛性を持った鋼板で構成される。これは、引っ張り強度に応じた複数種類の高張力鋼や超高張力鋼を使用し、衝突安全基準を満たすためである。
一方、製造工場の事情や環境により複数種類の高張力鋼や超高張力鋼の入手が難しいときに、本発明を用いることができる。つまり、少数種類の高張力鋼や超高張力鋼に対して、本実施形態のリンフォースを使用することで、車両の骨格の各部位に要求される強度および剛性を満たすように設計することが可能となる。
強度および剛性の調整は、本実施形態の金属で形成されるパネルサイドアウター122の厚さ、材料や炭素繊維強化樹脂から成るリンフォースの厚さや樹脂を製造・加工する際の繊維の方向、合成する材料などを変更することで行うことができる。
本発明をこのように実施することで、少数種類の鋼板しか入手できない状況、すなわち要求される強度などを満たす複数種類の鋼板が入手できない条件下であっても、炭素繊維強化樹脂から成るリンフォースにより、要求される強度および剛性を満たすことができる。
ここで、本発明の基本的な実施形態では炭素繊維強化樹脂(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)を用いたが、繊維強化樹脂(FRP:Fiber Reinforced Plastics)、炭素繊維強化熱硬化性樹脂(CFRTS:Carbon Fiber Reinforced Thermosets)、炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP:Carbon Fiber Reinforced Thermoplastics)であってもよい。これらは、部位に要求される特性やその他の条件に応じて使用することが可能である。
続いて、本発明の第8〜第17の具体的な実施形態を、図13〜図22に基いて説明する。
[第8実施形態]
図13は、本発明の第8実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図13は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル200Aおよびインナーパネル200Iと、凹型に、アウターパネル200Aに沿って形成された炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース200Lで構成されている。
アウターパネル200A、インナーパネル200I、リンフォース200Lは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース200Lを通してリニアに伝達する。また、強度が高く、軽くなる。
[第9実施形態]
次に、図14に基いて本発明の第9実施形態を説明する。図14は、本発明の第9実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図14は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル200Aと、凸型に形成されたインナーパネル201Iおよび凸型でインナーパネル200Iに沿って形成される、炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース201Lで構成されている。
アウターパネル200A、インナーパネル200I、リンフォース201Lは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース201Lを通してリニアに伝達する。また、強度が高く、軽くなる。
[第10実施形態]
次に、図15に基いて本発明の第10実施形態を説明する。図15は、本発明の第10実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図15は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル200Aと、凸型のインナーパネル200I、これらの間に形成された凹型でアウターパネル200Aに沿って形成される、炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース202Lおよび型でインナーパネル200Iに沿って形成される、炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース202L’で構成されている。
アウターパネル200A、インナーパネル200I、リンフォース202L、リンフォース202L’は、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース202L、リンフォース202L’を通してリニアに伝達する。
[第11実施形態]
次に、図16に基いて本発明の第11実施形態を説明する。図16は、本発明の第11実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図16は、車両1のセンターピラー部12などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料などから成るアウターパネル200Aと、シートベルトリトラクタ300を保持するように設けられたインナーパネル201Iと、インナーパネル201Iの端部からアウターパネル200A側へ凹型に形成されたリンフォース203Lで構成されている。
アウターパネル200Aおよびインナーパネル201Iと、インナーパネル201Iおよびリンフォース203Lは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース203Lを通してリニアに伝達する。また、強度が高く、軽くなる。
[第12実施形態]
次に、図17に基いて本発明の第12実施形態を説明する。図17は、本発明の第12実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図17は、車両1のセンターピラー部12などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料などから成るアウターパネル200Aと、インナーパネル202I,203Iと、インナーパネル202Iの端部から口型に形成されたリンフォース204Lで構成されている。
アウターパネル200Aおよびインナーパネル202I,203Iと、インナーパネル202Iおよびリンフォース204Lは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース204Lを通してリニアに伝達する。また、強度が高く、軽くなる。
[第13実施形態]
次に、図18に基いて本発明の第13実施形態を説明する。図18は、本発明の第13実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図18は、車両1のセンターピラー部12などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料などから成るアウターパネル200Aと、インナーパネル204I,205Iと、インナーパネル204Iの端部と結合したリンフォース205Lで構成されている。
アウターパネル200Aおよびインナーパネル204Iと、インナーパネル204Iおよびリンフォース205Lは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース205Lを通してリニアに伝達する。また、強度が高く、軽くなる。
[第14実施形態]
次に、図19に基いて本発明の第14実施形態を説明する。図19は、本発明の第14実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図19は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル200Aと、凸状であり、板状でインナー側からアウター側へ同一の厚みで、同一の長さで突設して設けられたリブ210Rを備えたリンフォース210Lで構成されている。
アウターパネル200A、インナーパネル200I、リンフォース210Lは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース210Lを通してリニアに伝達する。また、リブ210Rが衝撃吸収部材として機能するので、強度が非常に高くなる。
リブ210Rは、その板状の部材それぞれの長さを異ならしめてもよく、また、板厚をインナー側からアウター側へ延びるに従い、厚さが薄くなっているようにしてもよい。このようにすることで、リブ210Rがリンフォース210Lに対して突設して延びる方向からの力に対する衝突強度を調整することができる。
[第15実施形態]
次に、図20に基いて本発明の第15実施形態を説明する。図20は、本発明の第15実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図20は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル200Aと、凸型のインナーパネル200Iと、凸型であり、板状でインナー側からアウター側へ同一の厚みで、同一の長さで突設して設けられたリブ211Rとこれに直交するように設けられたリブ211Cからなる格子状のリブを備えたリンフォース211Lで構成されている。
アウターパネル200A、インナーパネル200I、リンフォース211Lは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース211Lを通してリニアに伝達する。また、リブ211R,211Cが衝撃吸収部材として機能するので、強度が非常に高くなる。
リブ211R,211Cは、その板状の部材それぞれの長さを異ならしめてもよく、また、リブ211Rの板厚をインナー側からアウター側へ延びるに従い、厚さが薄くなっているようにしてもよい。このようにすることで、リブ211Rが延びる方向からの力に対する衝突強度を調整することができる。
[第16実施形態]
次に、図21に基いて本発明の第16実施形態を説明する。図21は、本発明の第16実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図21は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル200Aと、凸型のインナーパネル200Iと、凹状であって、板状でインナー側からアウター側へ同一の厚み同一の長さで突設して設けられたリブ212Rを備えたリンフォース212Lで構成されている。
アウターパネル200A、インナーパネル200I、リンフォース212Lは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース212Lを通してリニアに伝達する。また、リブ212Rが衝撃吸収部材として機能するので、強度が非常に高くなる。
リブ212Rは、その板状の部材それぞれの長さを異ならしめてもよく、また、板厚をインナー側からアウター側へ延びるに従い、厚さが薄くなっているようにしてもよい。このようにすることで、リブ212Rが延びる方向からの力に対する衝突強度を調整することができる。
[第17実施形態]
次に、図22に基いて本発明の第17実施形態を説明する。図22は、本発明の第17実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図22は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル200Aと、凸型のインナーパネル200Iと、凹状であって、板状でインナー側からアウター側へ同一の厚み同一の長さで突設して設けられたリブ213Rとこれに直交するように設けられたリブ213Cからなる格子状のリブを備えたリンフォース213Lで構成されている。
アウターパネル200A、インナーパネル200I、リンフォース213Lは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るリンフォース213Lを通してリニアに伝達する。また、リブ213R,213Cが衝撃吸収部材として機能するので、強度が非常に高くなる。
リブ213R,213Cは、その板状の部材それぞれの長さを異ならしめてもよく、また、リブ213Rの板厚をインナー側からアウター側へ延びるに従い、厚さが薄くなっているようにしてもよい。このようにすることで、リブ213Rが延びる方向からの力に対する衝突強度を調整することができる。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、様々な変化した構造、構成であっても良い。例えば、フランジがない炭素繊維強化樹脂から成るリンフォースを利用してもよい。また、本発明は、車両のみならず、飛行機の翼や船などにも適用可能である。
次に本発明に係る車両の補強部材の別の実施形態について説明する。図23,24は、本発明の別の実施形態を示している。図23,24に基いて本発明の別の実施形態について説明する。図23は、本発明の別の実施形態に係る車両である。図1と同一の構成については同一の符号を用い、適宜説明を省略する。
各部材はさらに複数の部材から構成されており、例えば、インナー部材とアウター部材を結合したものや、インナー部材とアウター部材の間にリンフォースを挿入し結合したものがある。本実施形態では、このインナー部材が炭素繊維強化樹脂で形成されている。
図24は、本発明の別の実施形態に係る車両のL−L断面の説明図である。図23の車両1におけるL’−L’断面図である。ピラーセンターインナー321とパネルサイドアウター322が結合されている。ピラーセンターインナー321は、炭素繊維強化樹脂で形成されている。
ピラーセンターインナー321とパネルサイドアウター322は、端部において、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
図25は、本発明の別の実施形態に係る車両の一部拡大分解図である。フロントピラー部310は、フロントピラーアウター部310Aと、フロントピラーインナー部310Iと、フロントピラーインナーフロント部310IFから構成されている。このうちフロントピラーインナー部310Iとフロントピラーインナーフロント部310IFは、炭素繊維強化樹脂で形成されている。
ルーフピラー部11は、ルーフピラーアウター部311Aの一部と、センターピラーアウター部312Aの一部と、ルーフピラーインナー部311Iから構成されている。このうちルーフピラーインナー部311Iは、炭素繊維強化樹脂で形成されている。
センターピラー部12は、センターピラーアウター部312Aと、センターピラーインナー部312Iから構成されている。センターピラーアウター部312Aはメタルなどの金属材料から構成される。センターピラーインナー部312Iは、炭素繊維強化樹脂で形成されている。
サイドシル部13は、サイドシルアウター部313Aと、サイドシルインナー部313Iから構成されている。このうちサイドシルインナー部313Iは、炭素繊維強化樹脂で形成されている。
上記のように構成したので、炭素繊維強化樹脂で形成された各部のインナー部材により、衝突に対する強度を好適に保つことが可能となる。また、炭素繊維強化樹脂特有の剛性により、荷重に対する伝達を好適に行うことができる。
このため、衝突安全性と操縦安定性を両立することが可能となる。また、従来、鋼板、鉄板、アルミなどを使用していたインナー部材を、軽量な炭素繊維強化樹脂で形成したため、全体として車両1の軽量化を図ることが可能となる。
また、例えば、フロントピラー部10に対して、前方から瞬間的な力があった場合、フロントピラー部10の折曲に対する強度および伝達を行う剛性が両立していないと、フロントピラー部10へかかる力がうまく伝達されず、また不十分な強度であることから、折れ曲がる可能性がある。しかし、本実施形態によれば、強度と剛性を両立するように強化樹脂を設計することで、フロントピラーへかかる力をうまく伝達し、折れ曲がらないようにすることができる。
さらに、前方からの力に対して、バンパー、左右前輪の内側に1本ずつ配置されるフロントサイドメンバーを伝達した力は、フロントピラー部10とフロントサイドメンバーが結合するスティフナーを伝達し、フロントピラー部10、サイドシル部13、センタートンネルなどへ分散される。これにより、前方からの力を、その全てを車両前部で受けるのではなく、後方へ逃がすことができる。
上述したような外部からの力の伝達や、外部からの力に対抗するための強度が必要な部材、例えば、図1で説明したフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13だけでなく、フロントサイドメンバー、スティフナー、センタートンネルに対しても、本発明を適用することが可能である。また、サイドシルとトルクボックス、サイドシルとAピラー、サイドシルとBピラー、サイドシルとクロスメンバ、Aピラーとアッパフレーム、Aピラー(またはサイドパネル)とフロントルーフレール(横方向横断部材)、サイドパネルとルーフセンターブレース(横方向横断部材)、C/Dピラー(またはサイドパネル)とリアルーフレール(横方向横断部材)に対しても、本発明を適用することが可能である。
また、これらの部材の接合部分や接合部分において間隙がある場合には、その間隙に補強的に炭素繊維強化樹脂を挿入することで、要求される強度と剛性にするように調節することが可能になる。
なお、通常、車両の骨格は、複数の強度・剛性を持った鋼板で構成される。これは、引っ張り強度に応じた複数種類の高張力鋼や超高張力鋼を使用し、衝突安全基準を満たすためである。
一方、製造工場の事情や環境により複数種類の高張力鋼や超高張力鋼の入手が難しいときに、本発明を用いることができる。つまり、少数種類の高張力鋼や超高張力鋼に対して、本実施形態のインナー部材を使用することで、車両の骨格の各部位に要求される強度および剛性を満たすように設計することが可能となる。
強度および剛性の調整は、本実施形態の炭素繊維強化樹脂から成るインナー部材の厚さや樹脂を製造・加工する際の繊維の方向、合成する材料などを変更することで行うことができる。
本発明をこのように実施することで、少数種類の鋼板しか入手できない状況、すなわち要求される強度などを満たす複数種類の鋼板が入手できない条件下であっても、炭素繊維強化樹脂から成るインナー部材により、要求される強度および剛性を満たすことができる。
ここで、本発明の基本的な実施形態では炭素繊維強化樹脂(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)を用いたが、繊維強化樹脂(FRP:Fiber Reinforced Plastics)、炭素繊維強化熱硬化性樹脂(CFRTS:Carbon Fiber Reinforced Thermosets)、炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP:Carbon Fiber Reinforced Thermoplastics)であってもよい。これらは、部位に要求される特性やその他の条件に応じて使用することが可能である。
続いて、本発明の第18〜第25の具体的な実施形態を、図26〜図33に基いて説明する。
[第18実施形態]
図26は、本発明の第18実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図26は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル400Aと、凸型に形成された炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル400Iで構成されている。
アウターパネル400Aと、インナーパネル400Iは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル400Iを通してリニアに伝達する。また、強度が高く、軽くなる。
[第19実施形態]
次に、図27に基いて本発明の第19実施形態を説明する。図27は、本発明の第19実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図27は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル400Aと、凸型に形成された炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル401Iおよび凹型でアウターパネル400Aに沿って形成されるインナーパネル401I’で構成されている。
アウターパネル400Aと、インナーパネル401I,401I’は、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル401I,401I’を通してリニアに伝達する。また、強度が高く、軽くなる。
[第20実施形態]
次に、図28に基いて本発明の第20実施形態を説明する。図28は、本発明の第20実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図28は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル400Aと、凹型でアウターパネル400Aに沿って形成されるインナーパネル402Iで構成されている。
アウターパネル400Aと、インナーパネル402Iは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル402Iを通してリニアに伝達する。また、リンフォースなどが不要になるため、軽くなる。
[第21実施形態]
次に、図29に基いて本発明の第21実施形態を説明する。図29は、本発明の第21実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図29は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル400Aと、アウターパネル400Aの端部よりも少し外側に凹型に形成されるインナーパネル403Iで構成されている。
アウターパネル400Aと、インナーパネル403Iは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル403Iを通してリニアに伝達する。また、強度が高く、軽くなる。
[第22実施形態]
次に、図30に基いて本発明の第22実施形態を説明する。図30は、本発明の第22実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図30は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル400Aと、凸状であり、板状でインナー側からアウター側へ同一の厚みで、同一の長さで突設して設けられたリブ404ILを備えたインナーパネル404Iで構成されている。
アウターパネル400Aと、インナーパネル404Iは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル404Iを通してリニアに伝達する。また、リブ404ILが衝撃吸収部材として機能するので、強度が非常に高くなる。
リブ404ILは、その板状の部材それぞれの長さを異ならしめてもよく、また、板厚をインナー側からアウター側へ延びるに従い、厚さが薄くなっているようにしてもよい。このようにすることで、リブ404ILがインナーパネル404Iに対して突設して延びる方向からの力に対する衝突強度を調整することができる。
[第23実施形態]
次に、図31に基いて本発明の第23実施形態を説明する。図31は、本発明の第23実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図31は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル400Aと、凸状であり、板状でインナー側からアウター側へ同一の厚みで、同一の長さで突設して設けられたリブ405ILとこれに直交するように設けられたリブ405ICからなる格子状のリブを備えたインナーパネル405Iで構成されている。
アウターパネル400Aと、インナーパネル405Iは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル405Iを通してリニアに伝達する。また、リブ405IL,405ICが衝撃吸収部材として機能するので、強度が非常に高くなる。
リブ405IL,405ICは、その板状の部材それぞれの長さを異ならしめてもよく、また、リブ405ILの板厚をインナー側からアウター側へ延びるに従い、厚さが薄くなっているようにしてもよい。このようにすることで、リブ405ILが延びる方向からの力に対する衝突強度を調整することができる。
[第24実施形態]
次に、図32に基いて本発明の第24実施形態を説明する。図32は、本発明の第24実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図32は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル400Aと、凹状で板状でインナー側からアウター側へ同一の厚みで、同一の長さで突設して設けられたリブ406ILを備えたインナーパネル406Iで構成されている。
アウターパネル400Aと、インナーパネル406Iは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル406Iを通してリニアに伝達する。また、リブ406ILが衝撃吸収部材として機能するので、強度が非常に高くなる。
リブ406ILは、その板状の部材それぞれの長さを異ならしめてもよく、また、板厚をインナー側からアウター側へ延びるに従い、厚さが薄くなっているようにしてもよい。このようにすることで、リブ406ILが延びる方向からの力に対する衝突強度を調整することができる。
[第25実施形態]
次に、図33に基いて本発明の第25実施形態を説明する。図33は、本発明の第25実施形態における車両の一部拡大断面の説明図である。
図33は、車両1のフロントピラー部10、ルーフピラー部11、センターピラー部12、サイドシル部13などの部材の断面の説明図である。凹型に形成されたメタルなどの金属材料から成るアウターパネル400Aと、凹状であり、板状でインナー側からアウター側へ同一の厚みで、同一の長さで突設して設けられたリブ407ILとこれに直交するように設けられたリブ407ICからなる格子状のリブを備えたインナーパネル107Iで構成されている。
アウターパネル400Aと、インナーパネル407Iは、接着剤、ねじ、リベット、または樹脂で固めて接合されている。
このように構成することで、力が炭素繊維強化樹脂から成るインナーパネル407Iを通してリニアに伝達する。また、リブ407IL,407ICが衝撃吸収部材として機能するので、強度が非常に高くなる。
リブ407IL,407ICは、その板状の部材それぞれの長さを異ならしめてもよく、また、リブ407ILの板厚をインナー側からアウター側へ延びるに従い、厚さが薄くなっているようにしてもよい。このようにすることで、リブ407ILが延びる方向からの力に対する衝突強度を調整することができる。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、様々な変化した構造、構成であっても良く、車両のみならず、飛行機の翼や船などにも適用可能である。
<実施形態の構成及び効果>
本実施形態における車両は、複数の部材からなるモノコック構造を有する車両であって、複数の部材のうち2つの部材が交差する部分または1つの部材の屈曲部に強化樹脂からなる補強部材を設けている。
上記のように構成したことで、2つの部材が交差する部分または1つの部材の屈曲部での強度と剛性を適度に設計し、衝突安全性と操作安定性の両立が可能となり、更なる強度が得られる。
本実施形態における車両は、2つの部材が交差する部分を補強部材を介して接続する。
上記のように構成したことで、2つの部材が交差する部分での強度特性および剛性特性を向上し、衝突安全性と操縦安定性の両立ができる。
本実施形態における車両は、補強部材が立体構造である。
上記のように構成したことで、強度と剛性を適度に設計し、さらに振動などにより発生する騒音の防音や、防振が可能となる。
本実施形態における車両は、部材がアウター部材とインナー部材から構成され、補強部材がアウター部材とインナー部材によって作られる管状の中空空間内に、アウター部材とインナー部材の内側に接するくらいの隙間で設けられる。
上記のように構成したことで、補強部材と、アウター部材およびインナー部材の間の隙間はなくなり、衝撃による力は伝達する。
本実施形態における車両は、補強部材は1つの部材によって、または複数の部材が交わることによって形成される屈曲部の中空空間内に設けられ、かつ、補強部材は屈曲部が作る外角部位において、部材との間に空間を設けるように形成する。
上記のように構成したことで、補強部材と、アウター部材およびインナー部材の間の隙間はなくなり、衝撃による力は伝達し、空間があることにより、衝撃の伝達をコントロールできる。
本実施形態における車両は、補強部材がアウター部材とインナー部材によって作られる管状の中空空間内の形状に忠実に沿って形成する。
上記のように構成したことで、補強部材と、アウター部材およびインナー部材の間の隙間はなくなり、衝撃による力は伝達する。
本実施形態における車両は、アウター部材が金属である。
上記のように構成したことで、車両の強度が向上する。
本実施形態における車両は、補強部材が、その端において金属製の金属補強部材と接合し、補強部材を介して金属補強部材同士が接続されている。
上記のように構成したことで、強度と剛性の両立が可能となる。
さらに、本実施形態における車両は、補強部材の強化樹脂が繊維強化樹脂または炭素繊維強化樹脂である。
上記のように構成したことで、強度と剛性を適度に設計し、衝突安全性と操作安定性の両立が可能となる。
<定義等>
本発明の強化樹脂とは、繊維強化樹脂、炭素繊維強化樹脂、炭素繊維強化熱硬化性樹脂、炭素繊維強化熱可塑性樹脂などをいう。
1 車両
10,310 フロントピラー部
10A,310A フロントピラーアウター部
11 ルーフピラー部
11A,311A ルーフピラーアウター部
12 センターピラー部
12A,312A センターピラーアウター部
13 サイドシル部
13A,313A サイドシルアウター部
20,21,22,23,24,120 補強部材
31,34,130 屈曲部
32 アウター部材
33 インナー部材
35 第1部材
36 第2部材
100 側面構造体
107I,200I,201I,202I,203I,202I,204I,204I,205I,400I,401I,401I,401I,402I,403I,404I,405I,406I,407I インナーパネル
121,321 ピラーセンターインナー
122,322 パネルサイドアウター
123,124 リンフォースピラーセンターアウター
140 上側金属補強部材
141 右側金属補強部材
200A,400A アウターパネル
200L,201L,202L,203L,204L,205L,210L,211L,212L,213L リンフォース
210R,211C,211R,211R,211C,212R,213C,213R,213C,213R,404IL,405IC,405IL,405IC,405IL,406IL,407IC,407IL,407IL,407IC リブ
300 シートベルトリトラクタ
310I フロントピラーインナー部
310IF フロントピラーインナーフロント部
311I ルーフピラーインナー部
312I センターピラーインナー部
313I サイドシルインナー部

Claims (9)

  1. 複数の部材により主要な骨格が形成される車両であって、
    前記複数の部材のうち2つの前記部材が交差する部分または1つの前記部材の屈曲部に強化樹脂からなる補強部材を設けている車両。
  2. 2つの前記部材が交差する部分を前記補強部材を介して接続する請求項1記載の車両。
  3. 前記補強部材が立体構造である請求項1または2のいずれか1項に記載の車両。
  4. 前記部材は、アウター部材とインナー部材から構成され、
    前記補強部材は、前記アウター部材と前記インナー部材によって作られる管状の中空空間内に、前記アウター部材と前記インナー部材の内側に接するくらいの隙間で設けられる請求項1から3のいずれか1項に記載の車両。
  5. 前記補強部材は、1つの前記部材によって、または複数の前記部材が交わることによって形成される屈曲部の中空空間内に設けられ、かつ、前記補強部材は、前記屈曲部が作る外角部位において、前記部材との間に空間を設けるように形成する請求項4記載の車両。
  6. 前記補強部材は、前記アウター部材と前記インナー部材によって作られる管状の中空空間内の形状に忠実に沿って形成する請求項4記載の車両。
  7. 前記アウター部材は、金属である請求項4から6のいずれか1項に記載の車両。
  8. 前記補強部材は、その端において金属製の金属補強部材と接合し、前記補強部材を介して該金属補強部材同士が接続されている請求項1から7のいずれか1項に記載の車両。
  9. 前記補強部材の強化樹脂が繊維強化樹脂または炭素繊維強化樹脂である請求項1から8のいずれか1項に記載の車両。
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